JP4084471B2 - 鋳造用金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型鋳造に用いる鋳造用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、金型鋳造においては、図2に示すように上型41と下型42とからなり、上型41上に載置した湯溜形成体43の湯溜り43aと両型41、42の間に形成した製品キャビティ44とを上型41に形成した垂直の湯口45を介して連通した鋳造用金型46が用いられている(例えば、特公平4−55776号公報の第2図)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の鋳造用金型46は、鋳造した鋳物を抜型する際、湯口45内で凝固した鋳物部位を上型41の湯口45から抜型しにくいという問題点を有する。
そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、鋳造した鋳物を容易に抜型できる鋳造用金型を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上型と下型とから製品キャビティを形成し、該上型に該製品キャビティと連結する湯口を設けた鋳造用金型において、
該上型に貫設され、かつ該製品キャビティと連通する鉛直貫通孔内に、該湯口を形成する砂製湯口形成体を配設し、該砂製湯口形成体の底部外壁面を該貫通孔の内壁面に密接させると共に、該砂製湯口形成体の底部下面を耐熱性フィルタを介して支持部材により支持したことを特徴とする。
【0005】
砂製湯口形成体内に溶湯を注入すると、アカ、ノロ、不純物がフィルタによりろ過され、該溶湯が製品キャビティに流入充填される。鋳造用金型を型開きし、鋳物を取り出す際、鋳物の湯口部と一体結合した砂製湯口形成体が上型の貫通孔の内壁面から剥離し、該鋳物と該砂製湯口形成体とが一体的に上型から抜型され、次いで、該鋳物が下型から抜型される。
【0006】
【発明の実施の形態】
砂製湯口形成体の形状は、砂製湯口形成体の外壁面全体が上型の貫通孔の内壁面に密接するように形成してもよく、砂製湯口形成体の底部外壁面が上型の貫通孔の内壁面に密接するが、該湯口形成体の上部外壁面と貫通孔の内壁面との間に間隙を有するように形成してもよい。
砂製湯口形成体は、生型、自硬性鋳型(例えば、ダイカル鋳型、フラン鋳型等)等の砂鋳型と同様の方法で成型される。
フィルタの形状は限定されず、二次元網目構造を有する金網状体でもよく、三次元網目構造を有する多孔質体でもよく、ストレート穴を有する多穴体でもよい。
フィルタの材質は、セラミクス、鉱物繊維等の無機物でもよく、金属でもよいが、金属は注湯する溶湯の温度より高融点のものを用いる必要があり、例えば、アルミニウム溶湯に対してはステンレス製フィルタを用いる。
支持部材は、下型に一体的に立設されたものでもよく、下型中を上下動自在に貫通するものであってもよい。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1に基づいて説明する。
鋳造用金型1は、上型2と下型3とから形成されている。
上型2には、大径部5aと小径部5bとからなり製品キャビティ4を形成する凹部5と、凹部5に連通する貫通孔7とが貫設され、貫通孔7には砂製湯口形成体8が嵌設されている。
砂製湯口形成体8は、円筒状をなし、高さが貫通孔7の深さと同一に形成されると共に、外径が貫通孔7の内径と同一に形成されている。
【0008】
砂製湯口形成体8には、逆円錐台状に形成された主孔部9と、主孔部底端9aの内径より大きな内径を有し、かつ主孔部9と同心軸を有する円盤状の底孔部10とからなる湯口11が形成されている。底孔部10には三次元網目構造を有する円盤状のセラミクス製フィルタ12が嵌設され、フィルタ底面13が砂製湯口形成体8の底面14と面一になるように配置されている。砂製湯口形成体8の頂面15には湯溜り16を形成するロート状の湯溜り形成体17が載置されている。
上型2に形成した凹部5の大径部5aの頂面18には上型2を上下方向(図1中上下方向)に貫通する貫通孔19が形成され、貫通孔19にはピン20が挿通されている。ピン20は基板21に連結され、基板21の昇降に伴って貫通孔19中を昇降する。
【0009】
下型3の型割り面22には製品キャビティ4を形成する凸部23が形成され、凸部23の上面中央には支持部材24が突設されている。凸部23の外径は上型2に形成した凹部5の小径部5b内径より小さく形成され、支持部材24の外径は砂製湯口形成体8の主孔部底端9aの内径より小さく形成され、型割り面22から支持部材上面26までの距離は、上型2の型割り面27から凹部5の小径部5bの頂面28までの距離に等しく形成されている。下型3の型割り面22及び凸部頂面29には下型3を上下方向(図1中上下方向)に貫通する貫通孔30が形成され、貫通孔30にはピン31が挿通されている。ピン31は基板32に連結され、基板32の昇降に伴って貫通孔30中を昇降する。
【0010】
上型2と下型3とを型合わせすると、下型2の支持部材上面26がフィルタ底面13の中央部に当接し、支持部材24がフィルタ12を介して砂製湯口形成体8を支持する。
【0011】
製品キャビティ4に溶湯を注湯すると、溶湯が湯口11から製品キャビティ4に流出する際、アカ、ノロ、不純物がフィルタ12によりろ過される。溶湯としては、例えば、アルミニウム合金溶湯、マグネシウム合金溶湯等の低融点金属溶湯の他、低融点金属溶湯にセラミクス粒子、セラミクス繊維、炭素繊維等の強化材を分散した複合材料溶湯を用いることができる。
【0012】
溶湯を冷却凝固させた後、湯溜り形成体17を砂製湯口形成体8から取り外し、砂製湯口形成体8と一体化した鋳物をピン20により押し下げつつ上型2を上昇させると、砂製湯口形成体8が上型2の貫通孔7の内壁面から剥離し、該鋳物と砂製湯口形成体8とが一体的に上型2から抜型される。次いで、該鋳物をピン31により押し上げつつ下型3を下降させ、下型3から該鋳物を抜型する。砂製湯口形成体8をハンマ等で打撃して崩壊させ、砂製湯口形成体8を該鋳物から分離した後、該鋳物の湯口部位をハンマ等で打撃すると、該鋳物がフィルタ12を鋳包んだ部位で折れ、製品形状の鋳物を取得することができる。本実施例は、例えば、鋳物製ディスクロータの鋳造に好適に使用できる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、上型と下型とから製品キャビティを形成し、該上型に該製品キャビティと連結する湯口を設けた鋳造用金型において、該上型に貫設され、かつ該製品キャビティと連通する鉛直貫通孔内に、該湯口を形成する砂製湯口形成体を配設し、該砂製湯口形成体の底部外壁面を該貫通孔の内壁面に密接させると共に、該砂製湯口形成体の底部下面を耐熱性フィルタを介して支持部材により支持したので、鋳造用金型を型開きする際、鋳物の湯口部と一体結合した砂製湯口形成体が上型の貫通孔の内壁面から剥離し、該鋳物が上型から容易に抜型され、次いで、該鋳物が下型から抜型されるため、鋳物の取り出しを迅速に行うことができる。さらに、砂製湯口形成体を崩壊させ、さらに鋳物のフィルタ鋳包み部位で該鋳物を折ることにより鋳物単体を容易に取得することができ、鋳物の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】従来の鋳造用金型の断面図である。
【符号の説明】
1 鋳造用金型
2 上型
3 下型
4 製品キャビティ
7 貫通孔
8 砂製湯口形成体
11 湯口
12 フィルタ
Claims (1)
- 上型と下型とから製品キャビティを形成し、該上型に該製品キャビティと連結する湯口を設けた鋳造用金型において、
該上型に貫設され、かつ該製品キャビティと連通する鉛直貫通孔内に、該湯口を形成する砂製湯口形成体を配設し、該砂製湯口形成体の底部外壁面を該貫通孔の内壁面に密接させると共に、該砂製湯口形成体の底部下面を耐熱性フィルタを介して支持部材により支持したことを特徴とする鋳造用金型。
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JP24199598A JP4084471B2 (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 鋳造用金型 |
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Family Applications (1)
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JP24199598A Expired - Fee Related JP4084471B2 (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 鋳造用金型 |
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1998
- 1998-08-27 JP JP24199598A patent/JP4084471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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