JPH07112617B2 - 二層鋳物の鋳造方法 - Google Patents
二層鋳物の鋳造方法Info
- Publication number
- JPH07112617B2 JPH07112617B2 JP2074896A JP7489690A JPH07112617B2 JP H07112617 B2 JPH07112617 B2 JP H07112617B2 JP 2074896 A JP2074896 A JP 2074896A JP 7489690 A JP7489690 A JP 7489690A JP H07112617 B2 JPH07112617 B2 JP H07112617B2
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- JP
- Japan
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- core
- casting
- wax
- mold
- sprue
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、セラミックスのコアの周囲に金属層を設け
たゴルフクラブのような二層鋳物を製造するための二層
鋳物の鋳造方法に関する。
たゴルフクラブのような二層鋳物を製造するための二層
鋳物の鋳造方法に関する。
[従来の技術] ゴルフパターとしてセラミックスを素材とするものが使
用されている。これは、成分を適宜に選択すれば金属に
比較して軽量でかつ弾性係数などを目的に応じた値に設
定できるという利点を有する。しかしながら、セラミッ
クスは金属に比べて脆く、表面の微小な割れが広がって
破断に至ることがあること、また、表面の装飾性が良く
ないなどの不具合があった。そこで、ヘッドをセラミッ
クスとし、その周囲に金属層を設けた二層鋳物としたも
のが考えられる。このような構造のものを鋳造するに
は、分割型の鋳型に中子を装着し、溶湯を注入して作っ
ていた。
用されている。これは、成分を適宜に選択すれば金属に
比較して軽量でかつ弾性係数などを目的に応じた値に設
定できるという利点を有する。しかしながら、セラミッ
クスは金属に比べて脆く、表面の微小な割れが広がって
破断に至ることがあること、また、表面の装飾性が良く
ないなどの不具合があった。そこで、ヘッドをセラミッ
クスとし、その周囲に金属層を設けた二層鋳物としたも
のが考えられる。このような構造のものを鋳造するに
は、分割型の鋳型に中子を装着し、溶湯を注入して作っ
ていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような従来の技術においては、セ
ラミックスの中子を鋳型にその都度装着し、溶湯を注入
し、冷却固化させた後、鋳型を分割して鋳物を取り出す
という工程となり、細かい作業を時間を掛けて行う必要
があるので生産性が低いという課題があった。そこで、
生産性の高いロストワックス法を用いることが考えられ
るが、例えば、金属層が薄い場合や、溶湯の粘性が高い
場合には良好な鋳込みが行えず、良質な製品が得られな
いという難点があった。この発明は上記の事情に鑑みて
なされたものであって、セラミックスからなるコアの外
側に良好な金属層を形成することができ、したがって、
コアの位置や成形の精度を確保しかつ鋳造欠陥の少ない
製品を高い生産効率で製造することができる二層鋳物の
鋳造方法を提供することにある。
ラミックスの中子を鋳型にその都度装着し、溶湯を注入
し、冷却固化させた後、鋳型を分割して鋳物を取り出す
という工程となり、細かい作業を時間を掛けて行う必要
があるので生産性が低いという課題があった。そこで、
生産性の高いロストワックス法を用いることが考えられ
るが、例えば、金属層が薄い場合や、溶湯の粘性が高い
場合には良好な鋳込みが行えず、良質な製品が得られな
いという難点があった。この発明は上記の事情に鑑みて
なされたものであって、セラミックスからなるコアの外
側に良好な金属層を形成することができ、したがって、
コアの位置や成形の精度を確保しかつ鋳造欠陥の少ない
製品を高い生産効率で製造することができる二層鋳物の
鋳造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明は、二層鋳物の外形を形作る母型の中に、コア
となる前記二層鋳物より小さい中子を装着し、前記母型
と該中子との間の空間部に溶融したワックスを注いで固
化させ、前記中子の外側にワックス層が形成された雄型
を作成し、ワックスからなるスプルーの周囲に複数の前
記雄型を湯道を介して接続し、その周囲に耐火物を付着
させて固化させた後ワックスを溶融除去して鋳型を作成
し、スプルーより溶湯を供給しかつ該鋳型を回転させて
遠心力により該溶湯を前記中子の周囲に注入して固化さ
せるようにしたものである。
となる前記二層鋳物より小さい中子を装着し、前記母型
と該中子との間の空間部に溶融したワックスを注いで固
化させ、前記中子の外側にワックス層が形成された雄型
を作成し、ワックスからなるスプルーの周囲に複数の前
記雄型を湯道を介して接続し、その周囲に耐火物を付着
させて固化させた後ワックスを溶融除去して鋳型を作成
し、スプルーより溶湯を供給しかつ該鋳型を回転させて
遠心力により該溶湯を前記中子の周囲に注入して固化さ
せるようにしたものである。
[作用] 母型は、鋳造すべき鋳物の反転形状となっており、通
常、分割可能となっている。コアの一部を延ばして突出
部とし、母型にはこの突出部を嵌入させる凹部を形成し
ておく。母型の凹部に中子の突出部を嵌入させて装着
し、ワックスを注入し固化させると、中子の外側にワッ
クス層が形成された雄型ができる。
常、分割可能となっている。コアの一部を延ばして突出
部とし、母型にはこの突出部を嵌入させる凹部を形成し
ておく。母型の凹部に中子の突出部を嵌入させて装着
し、ワックスを注入し固化させると、中子の外側にワッ
クス層が形成された雄型ができる。
予めワックスにより回転の中心軸の位置に沿ってスプル
ーを形成しておき、このスプルーの周りに雄型を周方向
に沿って複数配置し、やはりワックスで作った湯道で連
絡する。雄型を多数配置し、かつ遠心力の作用を強める
ためには、雄型の作る輪の径を大きくすればよく、その
場合には例えばリング状の湯溜めワックスで形成して設
け、その外側に雄型を配置すれば溶湯の流れが円滑にな
る。
ーを形成しておき、このスプルーの周りに雄型を周方向
に沿って複数配置し、やはりワックスで作った湯道で連
絡する。雄型を多数配置し、かつ遠心力の作用を強める
ためには、雄型の作る輪の径を大きくすればよく、その
場合には例えばリング状の湯溜めワックスで形成して設
け、その外側に雄型を配置すれば溶湯の流れが円滑にな
る。
以後は周知のロストワックス法により、周囲に耐火物を
付着させあるいは注入し、固化させた後、加熱もしくは
加熱及び加圧してワックスを除去すると、中子を含む耐
火物モールドが形成される。これに溶湯を注入し冷却固
化させると、中子を含む二層鋳物が鋳造される。中子の
突出部は鋳物を貫通して外部に突出しているので、これ
を切断し、さらに穿孔して除去し、その後の穴を溶接に
より埋めればよい。
付着させあるいは注入し、固化させた後、加熱もしくは
加熱及び加圧してワックスを除去すると、中子を含む耐
火物モールドが形成される。これに溶湯を注入し冷却固
化させると、中子を含む二層鋳物が鋳造される。中子の
突出部は鋳物を貫通して外部に突出しているので、これ
を切断し、さらに穿孔して除去し、その後の穴を溶接に
より埋めればよい。
また、中子に、予め母型の中に位置決めをすべき係止部
をワックスで形成しておき、母型に装着すれば突出部が
なく、溶接による穴埋めも不要となる。
をワックスで形成しておき、母型に装着すれば突出部が
なく、溶接による穴埋めも不要となる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
第16図及び第17図はこの発明の一実施例として鋳造しよ
うとするゴルフパターを示すもので、ほぼ直方体状のヘ
ッド1と、このヘッド1の上部に取り付けられたシャフ
ト2から構成されている。ヘッド1は、セラミックスか
らなるコア3と、その外部を覆うシェル状の金属層4か
らなっている。
うとするゴルフパターを示すもので、ほぼ直方体状のヘ
ッド1と、このヘッド1の上部に取り付けられたシャフ
ト2から構成されている。ヘッド1は、セラミックスか
らなるコア3と、その外部を覆うシェル状の金属層4か
らなっている。
コア3であるセラミックスの素材は、シリカ、アルミ
ナ、ジルコン、ムライト、マグネシア、チタニア、ベリ
リア、フォルステライトなどから、密度及び融点を考慮
して適宜の設定値になるように混合比が決定されてい
る。
ナ、ジルコン、ムライト、マグネシア、チタニア、ベリ
リア、フォルステライトなどから、密度及び融点を考慮
して適宜の設定値になるように混合比が決定されてい
る。
金属層4の素材は、引張強度や耐摩耗性などの機械的性
質、耐食性、めっきや塗装など表面処理のしやすさ、密
度その他の特性を考慮して選定されている。
質、耐食性、めっきや塗装など表面処理のしやすさ、密
度その他の特性を考慮して選定されている。
以下、第1図ないし第9図を参照して、ゴルフパターを
鋳造する方法を説明する。
鋳造する方法を説明する。
まず、ゴルフパターのヘッド1の部分の外形を形作る母
型5を金属など耐用性の高い素材で作る。この母型5は
被成形体を取り出すのに便利なように分割可能とされ、
図示する例は、2つの分割型5a,5bから構成されてい
る。この母型5の底部にはコア3となる中子3aを固定す
るための凹所6が形成されている。
型5を金属など耐用性の高い素材で作る。この母型5は
被成形体を取り出すのに便利なように分割可能とされ、
図示する例は、2つの分割型5a,5bから構成されてい
る。この母型5の底部にはコア3となる中子3aを固定す
るための凹所6が形成されている。
中子3aはセラミックスを素材として予めヘッド1の外形
より一回り小さい相似形状に形成され、上面にはシャフ
ト挿通用の孔を形成するための凸部7が形成され、下面
には上記凹所6に嵌入される突起8が形成されている。
より一回り小さい相似形状に形成され、上面にはシャフ
ト挿通用の孔を形成するための凸部7が形成され、下面
には上記凹所6に嵌入される突起8が形成されている。
この中子3aを母型5に装入し、突起7を鋳型5の底部の
凹所6に嵌入させて固定し、母型5の上部に穴明きの固
定具9を装着して中子3aの上部を固定する。(周知のロ
ストワックス法の如く、固定具9を使用せずに金型5で
突起7を直接位置決めするようにしてもよい。)次に、
母型5の上部より溶融したワックスWを注入し(第1図
参照)、冷却して固化した後、母型5を分割して取り出
し、雄型10とする(第2図参照)。一方、予めワックス
で第3図に示す棒状のスプルー11を形成しておき、この
スプルー11の周囲に雄型10をやはりワックスからなる湯
道12を介して接続し、クリスマスツリー状構造体13とす
る。このクリスマスツリー状構造体13を粘性スラリーの
中に浸漬させ、引き上げた後、これに耐火物の粉末をま
ぶして付着させ、乾燥して固化させ(第4図参照)、加
熱してワックスを溶融し流出させる。これにより、スプ
ルー11の周囲にクリスマスツリー状に湯道12が形成さ
れ、この湯道12の先端に中子3aを保持する雌型14が形成
された鋳型15ができる。この鋳型15をスプルー11の軸線
を回転軸として回転させながら、溶湯Mをスプルー上端
の注入口16より注ぐ(第5図参照)。溶湯Mは、スプル
ー11及び湯道12を介して雌型14へ注入されるが、スプル
ー11中の溶湯Mが遠心力を受けるので、雌型14のキャビ
ティの隙間が小さい場合でも溶湯Mが早期に均一に雌型
14内に流入する。従って、鋳造された製品の内部あるい
は表面に欠陥が残ることがなく、また、表面に細かい凹
凸などを付した機能性及び装飾性の高い製品を鋳造する
ことが可能となる。溶湯Mが固化した後、鋳型15を破壊
して除去し、湯道12との接続部(ゲート)を切断し、中
子3aの凸部7及び突起8の部分をドリルなどで除去する
(第6図ないし第8図参照)。凸部7を除去した後の空
所にはシャフト2を挿入して溶接などによって固定し、
突起8を除去した後に空所を溶接によって埋める(第9
図参照)。金属層4の外面を仕上げ加工し、研摩あるい
は塗装などによって表面仕上げを行って製品とする。
凹所6に嵌入させて固定し、母型5の上部に穴明きの固
定具9を装着して中子3aの上部を固定する。(周知のロ
ストワックス法の如く、固定具9を使用せずに金型5で
突起7を直接位置決めするようにしてもよい。)次に、
母型5の上部より溶融したワックスWを注入し(第1図
参照)、冷却して固化した後、母型5を分割して取り出
し、雄型10とする(第2図参照)。一方、予めワックス
で第3図に示す棒状のスプルー11を形成しておき、この
スプルー11の周囲に雄型10をやはりワックスからなる湯
道12を介して接続し、クリスマスツリー状構造体13とす
る。このクリスマスツリー状構造体13を粘性スラリーの
中に浸漬させ、引き上げた後、これに耐火物の粉末をま
ぶして付着させ、乾燥して固化させ(第4図参照)、加
熱してワックスを溶融し流出させる。これにより、スプ
ルー11の周囲にクリスマスツリー状に湯道12が形成さ
れ、この湯道12の先端に中子3aを保持する雌型14が形成
された鋳型15ができる。この鋳型15をスプルー11の軸線
を回転軸として回転させながら、溶湯Mをスプルー上端
の注入口16より注ぐ(第5図参照)。溶湯Mは、スプル
ー11及び湯道12を介して雌型14へ注入されるが、スプル
ー11中の溶湯Mが遠心力を受けるので、雌型14のキャビ
ティの隙間が小さい場合でも溶湯Mが早期に均一に雌型
14内に流入する。従って、鋳造された製品の内部あるい
は表面に欠陥が残ることがなく、また、表面に細かい凹
凸などを付した機能性及び装飾性の高い製品を鋳造する
ことが可能となる。溶湯Mが固化した後、鋳型15を破壊
して除去し、湯道12との接続部(ゲート)を切断し、中
子3aの凸部7及び突起8の部分をドリルなどで除去する
(第6図ないし第8図参照)。凸部7を除去した後の空
所にはシャフト2を挿入して溶接などによって固定し、
突起8を除去した後に空所を溶接によって埋める(第9
図参照)。金属層4の外面を仕上げ加工し、研摩あるい
は塗装などによって表面仕上げを行って製品とする。
この例のゴルフパターは全体が金属からなるものに比べ
て、比重が小さく扱いやすい。また、中空のものに比べ
て共振が起きにくいので、パッティングのタッチが良
く、安定性がある。
て、比重が小さく扱いやすい。また、中空のものに比べ
て共振が起きにくいので、パッティングのタッチが良
く、安定性がある。
上記の実施例においては、中子3aが母型に装着した状態
で上下で固定されており、正確に位置決めされているの
で、鋳造されたときに中子3aの位置が一定でばらつきが
なく、安定した品質の製品が得られる。また、個々の製
品の寸法精度を維持しながらも、多数の製品を一度に鋳
造することが可能であり、生産効率が高い。
で上下で固定されており、正確に位置決めされているの
で、鋳造されたときに中子3aの位置が一定でばらつきが
なく、安定した品質の製品が得られる。また、個々の製
品の寸法精度を維持しながらも、多数の製品を一度に鋳
造することが可能であり、生産効率が高い。
第10図ないし第15図はこの発明の他の実施例を示すもの
で、いずれも、クリスマスツリー状構造体を示す図であ
る。
で、いずれも、クリスマスツリー状構造体を示す図であ
る。
第10図及び第11図に示すクリスマスツリー状構造体13a
は、スプルー11に直交する枝部17が放射状に(図では4
本のものが上下に2段)延びており、この枝部に湯道
(図示略)を介して複数の雄型10が取り付けられた構成
となっている。このような構成においては、枝部17を介
して多数の雄型10が取り付けられるので、生産の効率が
高い。
は、スプルー11に直交する枝部17が放射状に(図では4
本のものが上下に2段)延びており、この枝部に湯道
(図示略)を介して複数の雄型10が取り付けられた構成
となっている。このような構成においては、枝部17を介
して多数の雄型10が取り付けられるので、生産の効率が
高い。
第12図ないし第15図に示す例は、スプルー11に直交して
延びる枝部17の先端にさらにリング状の湯溜め18が形成
されているもので、第12図及び第13図のクリスマスツリ
ー状構造体13bはこの湯溜め18の上面に、第14図及び第1
5図のクリスマスツリー状構造体13cは湯溜め18の外周面
にそれぞれ複数の雄型10が周方向に等間隔に取り付けら
れている。これらの例においては、一度に多数の製品の
鋳造ができるだけでなく、遠心力が大きく作用するの
で、雌型14へ溶湯Mを送り込む力が強く、より精密な鋳
造が可能となるとともに、均一な製品ができる。
延びる枝部17の先端にさらにリング状の湯溜め18が形成
されているもので、第12図及び第13図のクリスマスツリ
ー状構造体13bはこの湯溜め18の上面に、第14図及び第1
5図のクリスマスツリー状構造体13cは湯溜め18の外周面
にそれぞれ複数の雄型10が周方向に等間隔に取り付けら
れている。これらの例においては、一度に多数の製品の
鋳造ができるだけでなく、遠心力が大きく作用するの
で、雌型14へ溶湯Mを送り込む力が強く、より精密な鋳
造が可能となるとともに、均一な製品ができる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明は、二層鋳物の外形を型
作る母型の中に、コアとなる前記二層鋳物より小さい中
子を装着し、前記母型と該中子との間の空間部に溶融し
たワックスを注いで固化させ、前記中子の外側にワック
ス層が形成された雄型を作成し、ワックスからなるスプ
ルーの周囲に複数の前記雄型を湯道を介して接続し、そ
の周囲に耐火物を付着させて固化させた後ワックスを溶
融除去して鋳型を作成し、スプルーより溶湯を供給しか
つ該鋳型を回転させて遠心力により該溶湯を前記中子の
周囲に注入して固化させるようにしたものであるから、
セラミックスの中子とその外側の金属層とからなる二層
鋳物をコアの位置や成形の精度を確保しかつ鋳造欠陥を
少なくして高い生産効率をもって接続することができる
とともに、金属層が薄い場合、あるいは精密性や装飾性
を要求される場合にも良好な品質の製品を提供すること
ができるという優れた効果を奏するものである。
作る母型の中に、コアとなる前記二層鋳物より小さい中
子を装着し、前記母型と該中子との間の空間部に溶融し
たワックスを注いで固化させ、前記中子の外側にワック
ス層が形成された雄型を作成し、ワックスからなるスプ
ルーの周囲に複数の前記雄型を湯道を介して接続し、そ
の周囲に耐火物を付着させて固化させた後ワックスを溶
融除去して鋳型を作成し、スプルーより溶湯を供給しか
つ該鋳型を回転させて遠心力により該溶湯を前記中子の
周囲に注入して固化させるようにしたものであるから、
セラミックスの中子とその外側の金属層とからなる二層
鋳物をコアの位置や成形の精度を確保しかつ鋳造欠陥を
少なくして高い生産効率をもって接続することができる
とともに、金属層が薄い場合、あるいは精密性や装飾性
を要求される場合にも良好な品質の製品を提供すること
ができるという優れた効果を奏するものである。
第1図ないし第9図はこの発明の一実施例を示すもの
で、第1図はワックスを注入する工程を示す断面図、第
2図は雄型の断面図、第3図はスプルーに雄型を装着す
る過程を示す図、第4図は鋳型を形成する過程を示す断
面図、第5図は鋳型に溶湯を注入する状態を示す断面
図、第6図は鋳造品の断面図、第7図はないし第9図は
鋳造品を製品に加工する工程を示す断面図、第10図ない
し第15図は他の実施例のクリスマスツリー状構造体を示
す図、第16図及び第17図は鋳造した例のゴルフパターを
示す図である。 3……コア、3a……中子、4……金属層、5……母型、
10……雄型、11……スプルー、14……雌型、W……ワッ
クス、M……溶湯。
で、第1図はワックスを注入する工程を示す断面図、第
2図は雄型の断面図、第3図はスプルーに雄型を装着す
る過程を示す図、第4図は鋳型を形成する過程を示す断
面図、第5図は鋳型に溶湯を注入する状態を示す断面
図、第6図は鋳造品の断面図、第7図はないし第9図は
鋳造品を製品に加工する工程を示す断面図、第10図ない
し第15図は他の実施例のクリスマスツリー状構造体を示
す図、第16図及び第17図は鋳造した例のゴルフパターを
示す図である。 3……コア、3a……中子、4……金属層、5……母型、
10……雄型、11……スプルー、14……雌型、W……ワッ
クス、M……溶湯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−31629(JP,A) 特公 昭52−17496(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】セラミックスからなるコアと、このコアの
外側を覆う金属層からなる二層鋳物を鋳造する方法であ
って、 前記二層鋳物の外形を形作る母型の中に、コアとなる前
記二層鋳物より小さい中子を装着し、前記母型と該中子
との間の空間部に溶融したワックスを注いで固化させ、
前記中子の外側にワックス層が形成された雄型を作成
し、 ワックスからなるスプルーの周囲に複数の前記雄型を湯
道を介して接続し、その周囲に耐火物を付着させて固化
させた後ワックスを溶融除去して鋳型を作成し、 スプルーより溶湯を供給しかつ該鋳型を回転させて遠心
力により該溶湯を前記中子の周囲に注入して固化させる
ことを特徴とする二層鋳物の鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2074896A JPH07112617B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 二層鋳物の鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2074896A JPH07112617B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 二層鋳物の鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03275266A JPH03275266A (ja) | 1991-12-05 |
JPH07112617B2 true JPH07112617B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=13560613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2074896A Expired - Lifetime JPH07112617B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 二層鋳物の鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112617B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI483765B (zh) * | 2014-01-03 | 2015-05-11 | Fusheng Prec Co Ltd | 鑄包異材的高爾夫球桿頭製造方法及其殼模 |
CN104785755B (zh) * | 2014-01-20 | 2017-07-28 | 复盛应用科技股份有限公司 | 铸包异材的高尔夫球杆头制造方法及其壳模 |
CN108886310B (zh) * | 2016-03-29 | 2019-09-27 | 三菱电机株式会社 | 碳纤维强化碳化硅成型体的制造方法、转子轴的制造方法以及硅含浸装置 |
CN113953481A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-01-21 | 泉州市鼎佳机械设备有限公司 | 一种阀门熔膜铸造设备及其工艺 |
CN116748467B (zh) * | 2023-07-31 | 2024-05-14 | 连云港立大绿能科技有限公司 | 一种用于失蜡铸造的注蜡机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5131629A (ja) * | 1974-09-11 | 1976-03-17 | Kubota Ltd | Seimitsuigatanyoruhakuyopuroperanoenshinryokuchuzoho |
JPS5717496A (en) * | 1980-07-07 | 1982-01-29 | Toshiba Corp | Liquid phase growing method for single crystal of compound semiconductor |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP2074896A patent/JPH07112617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03275266A (ja) | 1991-12-05 |
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