JP3270856B2 - スピーカー用フェイズプラグの製造方法 - Google Patents
スピーカー用フェイズプラグの製造方法Info
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- JP3270856B2 JP3270856B2 JP08937392A JP8937392A JP3270856B2 JP 3270856 B2 JP3270856 B2 JP 3270856B2 JP 08937392 A JP08937392 A JP 08937392A JP 8937392 A JP8937392 A JP 8937392A JP 3270856 B2 JP3270856 B2 JP 3270856B2
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- phase plug
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- conical
- speaker
- manufacturing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスピーカー用フェイズ
プラグの製造方法に関する。
プラグの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカー用フェイズプラグは、
径の異なる複数の截頭円錐筒および円錐部材を別途に鋳
造し、これらの截頭円錐筒を略同心状に各々隙間を介し
て略同心円状に配置するとともに最内部の截頭円錐筒の
内側に円錐部材を適宜隙間を介して配置し、ブリッジ部
材によって隣り合う截頭円錐筒および頭円錐筒と円錐部
材とを連結固定することによって製造されていた。
径の異なる複数の截頭円錐筒および円錐部材を別途に鋳
造し、これらの截頭円錐筒を略同心状に各々隙間を介し
て略同心円状に配置するとともに最内部の截頭円錐筒の
内側に円錐部材を適宜隙間を介して配置し、ブリッジ部
材によって隣り合う截頭円錐筒および頭円錐筒と円錐部
材とを連結固定することによって製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のスピーカー用フェイズプラグの製造方法にあって
は、複数の截頭円錐筒および截頭円錐筒と円錐部材とを
前記ブリッジ部材によって固定するに際して、隣り合う
截頭円錐筒同士の隙間および最内部の截頭円錐筒と円錐
部材との隙間を所定の状態に維持するのに手間がかか
り、この結果、フェイズプラグの製造能率が低下せざる
を得ないという不都合を有した。
従来のスピーカー用フェイズプラグの製造方法にあって
は、複数の截頭円錐筒および截頭円錐筒と円錐部材とを
前記ブリッジ部材によって固定するに際して、隣り合う
截頭円錐筒同士の隙間および最内部の截頭円錐筒と円錐
部材との隙間を所定の状態に維持するのに手間がかか
り、この結果、フェイズプラグの製造能率が低下せざる
を得ないという不都合を有した。
【0004】この発明の課題は、かかる不都合を解消す
ることである。
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造方法
においては、径の異なる複数の截頭円錐筒を略同心状に
各々隙間を介して配置するとともに最内部の截頭円錐筒
の内側に円錐部材を適宜隙間を介して略同心円状に配置
し、ブリッジ部材によって隣り合う截頭円錐筒および截
頭円錐筒と円錐部材とを連結固定したスピーカー用フェ
イズプラグの製造方法において、
に、この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造方法
においては、径の異なる複数の截頭円錐筒を略同心状に
各々隙間を介して配置するとともに最内部の截頭円錐筒
の内側に円錐部材を適宜隙間を介して略同心円状に配置
し、ブリッジ部材によって隣り合う截頭円錐筒および截
頭円錐筒と円錐部材とを連結固定したスピーカー用フェ
イズプラグの製造方法において、
【0006】前記複数の截頭円錐筒および前記ブリッジ
部材を、加熱により気化するワックス模型により鋳型を
成形して一体鋳造するようにしたものである。
部材を、加熱により気化するワックス模型により鋳型を
成形して一体鋳造するようにしたものである。
【0007】
【作用】この発明に係るスピーカー用フェイズプラグの
製造方法は上記のように構成されているため、ブリッジ
部材によって截頭円錐筒同士および截頭円錐筒と円錐部
材とを連結固定する際に、隣り合う截頭円錐筒同士の隙
間および最内部の截頭円錐筒と円錐部材との隙間を所定
の状態に保つ必要がないものである。
製造方法は上記のように構成されているため、ブリッジ
部材によって截頭円錐筒同士および截頭円錐筒と円錐部
材とを連結固定する際に、隣り合う截頭円錐筒同士の隙
間および最内部の截頭円錐筒と円錐部材との隙間を所定
の状態に保つ必要がないものである。
【0008】
【実施例】図1〜図3は、この発明によって製造される
フェイズプラグFを示したものである。図において、1
は円錐部材であり、フェイズプラグFの軸芯に配置され
ている。21は最内部の截頭円錐筒であり、前記円錐部材
1の外側に隙間Sを介して同心円状に配置されている。
また、22`24 は各々径の異なる截頭円錐筒であり、前記
最内部の截頭円錐筒21の周囲に適宜隙間Sを介して略同
心円状に配置されている。前記最内部の截頭円錐筒21と
前記円錐部材1、および、隣り合う截頭円錐筒21`24 同
士は、一体成形されたブリッジ部材Bによって連結固定
されている。なお、前記隙間Sは、下方に向かうに従っ
て、漸次狭くなっている。
フェイズプラグFを示したものである。図において、1
は円錐部材であり、フェイズプラグFの軸芯に配置され
ている。21は最内部の截頭円錐筒であり、前記円錐部材
1の外側に隙間Sを介して同心円状に配置されている。
また、22`24 は各々径の異なる截頭円錐筒であり、前記
最内部の截頭円錐筒21の周囲に適宜隙間Sを介して略同
心円状に配置されている。前記最内部の截頭円錐筒21と
前記円錐部材1、および、隣り合う截頭円錐筒21`24 同
士は、一体成形されたブリッジ部材Bによって連結固定
されている。なお、前記隙間Sは、下方に向かうに従っ
て、漸次狭くなっている。
【0009】このように構成されるフェイズプラグFの
鋳造法を説明する。
鋳造法を説明する。
【0010】図4は、フェイズプラグの模型Mを成形す
る装置を示している。図において、3は、前記隙間Sの
形状をした隙間模型3であり、下部成形型41内に設置さ
れている。この隙間模型3は水溶性の緑色ワックスで成
形されている。また、31は基部であり、前記隙間模型3
の下端部に連設されている。この基部31は、隙間模型3
を前記下部成形型41内へ設置しやすくしている。なお、
42は上部形成型であり、前記下部成形型41に重ねられて
いる。この上部形成型42にはワックス(非水溶性)注入
孔421,421,…が形成されている。このワックス注入孔42
1,421,…は後記堰模型51,51,…を形成する。
る装置を示している。図において、3は、前記隙間Sの
形状をした隙間模型3であり、下部成形型41内に設置さ
れている。この隙間模型3は水溶性の緑色ワックスで成
形されている。また、31は基部であり、前記隙間模型3
の下端部に連設されている。この基部31は、隙間模型3
を前記下部成形型41内へ設置しやすくしている。なお、
42は上部形成型であり、前記下部成形型41に重ねられて
いる。この上部形成型42にはワックス(非水溶性)注入
孔421,421,…が形成されている。このワックス注入孔42
1,421,…は後記堰模型51,51,…を形成する。
【0011】この装置において、ワックス注入孔421,42
1,…から非水溶性の赤色ワックスを流し込み、凝固させ
て型放しを行い、その後、水中に漬けることによって、
前記隙間模型3を溶解させる。すると、図5に示すフェ
イズプラグの模型Mが形成される。なお、図において、
51,51,…は堰模型である。
1,…から非水溶性の赤色ワックスを流し込み、凝固させ
て型放しを行い、その後、水中に漬けることによって、
前記隙間模型3を溶解させる。すると、図5に示すフェ
イズプラグの模型Mが形成される。なお、図において、
51,51,…は堰模型である。
【0012】その後、図5に示すように、このフェイズ
プラグの模型Mの下に湯道模型52および湯口模型53を配
置した状態で、定盤6に載置する。この場合、湯道模型
52は前記堰模型51,51,…に接触している。なお、湯道模
型52と湯口模型53とは非水溶性ワックスによって一体成
形されている。また、61は型枠であり、前記定盤6上に
載置されている。この型枠61は前記状態のフェイズプラ
グの模型Mを所定間隔を介して囲っている。
プラグの模型Mの下に湯道模型52および湯口模型53を配
置した状態で、定盤6に載置する。この場合、湯道模型
52は前記堰模型51,51,…に接触している。なお、湯道模
型52と湯口模型53とは非水溶性ワックスによって一体成
形されている。また、61は型枠であり、前記定盤6上に
載置されている。この型枠61は前記状態のフェイズプラ
グの模型Mを所定間隔を介して囲っている。
【0013】この状態で、型枠61内に石膏Cゾルを流し
込み、ゲル化後、型放しをして(図6の状態を参照のこ
と)、蒸気釜で100度Cで30分間加熱し、脱ワック
スを行う。その後、700度Cで2時間乾燥させた後、
210度Cに炉冷(減圧状態で)して、フェイズプラグ
の模型Mおよび湯道模型52、湯口模型53を気化させ、石
膏鋳型Dを得る(図7を参照のこと)。この鋳型Dにお
いて、511,511,…は堰、521 は湯道、531 は湯口であ
る。
込み、ゲル化後、型放しをして(図6の状態を参照のこ
と)、蒸気釜で100度Cで30分間加熱し、脱ワック
スを行う。その後、700度Cで2時間乾燥させた後、
210度Cに炉冷(減圧状態で)して、フェイズプラグ
の模型Mおよび湯道模型52、湯口模型53を気化させ、石
膏鋳型Dを得る(図7を参照のこと)。この鋳型Dにお
いて、511,511,…は堰、521 は湯道、531 は湯口であ
る。
【0014】この石膏鋳型Dに溶湯(亜鉛、350〜4
00度C)を減圧しながら流し込み、凝固させた後、高
圧水を噴射させることによって石膏Cを除去し、図8に
示す鋳造品8を得る。この鋳造品8をバンドソーで線A
に沿って切断した後、NC旋盤によって曲面切削をしな
がら堰511,511,…を切断することによって、前記フェイ
ズプラグFを得ることができる。
00度C)を減圧しながら流し込み、凝固させた後、高
圧水を噴射させることによって石膏Cを除去し、図8に
示す鋳造品8を得る。この鋳造品8をバンドソーで線A
に沿って切断した後、NC旋盤によって曲面切削をしな
がら堰511,511,…を切断することによって、前記フェイ
ズプラグFを得ることができる。
【0015】
【発明の効果】この発明に係るスピーカー用フェイズプ
ラグの製造方法は、径の異なる複数の截頭円錐筒を略同
心状に各々隙間を介して配置するとともに最内部の截頭
円錐筒の内側に円錐部材を適宜隙間を介して略同心円状
に配置し、ブリッジ部材によって隣り合う截頭円錐筒お
よび截頭円錐筒と円錐部材とを連結固定したスピーカー
用フェイズプラグの製造方法において、
ラグの製造方法は、径の異なる複数の截頭円錐筒を略同
心状に各々隙間を介して配置するとともに最内部の截頭
円錐筒の内側に円錐部材を適宜隙間を介して略同心円状
に配置し、ブリッジ部材によって隣り合う截頭円錐筒お
よび截頭円錐筒と円錐部材とを連結固定したスピーカー
用フェイズプラグの製造方法において、
【0016】前記複数の截頭円錐筒および前記ブリッジ
部材を、加熱により気化するワックス模型により鋳型を
成形して一体鋳造するため、ブリッジ部材によって截頭
円錐筒同士および截頭円錐筒と円錐部材とを連結固定す
る際に、隣り合う截頭円錐筒同士の隙間および最内部の
截頭円錐筒と円錐部材との隙間を所定の状態に保つ必要
がないものである。
部材を、加熱により気化するワックス模型により鋳型を
成形して一体鋳造するため、ブリッジ部材によって截頭
円錐筒同士および截頭円錐筒と円錐部材とを連結固定す
る際に、隣り合う截頭円錐筒同士の隙間および最内部の
截頭円錐筒と円錐部材との隙間を所定の状態に保つ必要
がないものである。
【0017】よって、このスピーカー用フェイズプラグ
の製造方法を使用すれば、フェイズプラグを簡易に製造
でき、製造能率が向上するとともに、一体鋳造であるの
で使用中における連結部の緩みが発生しないものであ
る。
の製造方法を使用すれば、フェイズプラグを簡易に製造
でき、製造能率が向上するとともに、一体鋳造であるの
で使用中における連結部の緩みが発生しないものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスピーカー用フェイズプラグの実施
例の平面図である。
例の平面図である。
【図2】同底面図である。
【図3】図1におけるIII ーIII 線断面図である。
【図4】この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造
工程図である。
工程図である。
【図5】この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造
工程図である。
工程図である。
【図6】この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造
工程図である。
工程図である。
【図7】この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造
工程図である。
工程図である。
【図8】この発明のスピーカー用フェイズプラグの製造
工程図である。
工程図である。
1 … 円錐部材 21 … 截頭円錐筒 22 … 截頭円錐筒 23 … 截頭円錐筒 24 … 截頭円錐筒 B … ブリッジ部材 F … フェイズプラグ S … 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 径の異なる複数の截頭円錐筒を略同心状
に各々隙間を介して配置するとともに最内部の截頭円錐
筒の内側に円錐部材を適宜隙間を介して略同心円状に配
置し、ブリッジ部材によって隣り合う截頭円錐筒および
截頭円錐筒と円錐部材とを連結固定したスピーカー用フ
ェイズプラグの製造方法において、 前記複数の截頭円錐筒および前記ブリッジ部材を、加熱
により気化するワ ックス模型により鋳型を成形して一体
鋳造することを特徴とするスピーカー用フェイズプラグ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08937392A JP3270856B2 (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | スピーカー用フェイズプラグの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08937392A JP3270856B2 (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | スピーカー用フェイズプラグの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05260582A JPH05260582A (ja) | 1993-10-08 |
JP3270856B2 true JP3270856B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=13968895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08937392A Expired - Fee Related JP3270856B2 (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | スピーカー用フェイズプラグの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3270856B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10129637B2 (en) * | 2017-02-15 | 2018-11-13 | Elettromedia Srl | Phase plug for compression driver having improved assembly |
-
1992
- 1992-03-14 JP JP08937392A patent/JP3270856B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05260582A (ja) | 1993-10-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |