JP2518552Y2 - アクセルペダル支持装置 - Google Patents

アクセルペダル支持装置

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JP2518552Y2
JP2518552Y2 JP1992052294U JP5229492U JP2518552Y2 JP 2518552 Y2 JP2518552 Y2 JP 2518552Y2 JP 1992052294 U JP1992052294 U JP 1992052294U JP 5229492 U JP5229492 U JP 5229492U JP 2518552 Y2 JP2518552 Y2 JP 2518552Y2
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JP
Japan
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pedal
pedal arm
fulcrum pin
pin
retainer
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JP1992052294U
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JPH0623820U (ja
Inventor
義彦 大和
哲男 日浦
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黒石鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、アクセルペダル支持
装置に関し、さらに詳しくはアクセルペダルにおけるペ
ダルアームの揺動中心を回動自在に枢支する構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車におけるアクセルペダル
は、車体部材(例えば、ダッシュパネル)に固定されたペ
ダルリテーナに対してペダルアームの揺動中心となる支
点ピンを回動自在に枢支することにより支持されてい
る。
【0003】そして、ペダルリテーナと支点ピンとの枢
支構造として、従来から多用されているものとしては、
図5に示すように、ペダルリテーナaから立設された一
対の枢支壁b,bに形成された挿通孔c,cに、ペダルアーム
dの揺動中心に固定された支点ピンeを挿通し、該支点ピ
ンeの反ペダルアーム側端部に抜け止め用のリテーニン
グリングf(あるいは、スプリングピン、割りピン等)を
嵌着する一方、前記支点ピンeのペダルアーム側端部
に、部分接触用のボス部gを形成するようにしたものが
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような枢支構造
とする場合、外径Dのピン素材に対して冷間鍛造を施し
て部分的に膨出したボス部g(外径D′)を形成する必要
があり、支点ピンeの加工工数が多くなり、コストアッ
プにもなるという不具合がある。なお、図6に示すよう
に、支点ピンeのペダルアーム側端部全体をボス部gとす
る場合、外径D′のピン素材においてボス部gとなる部
分以外を外径Dまで切削加工する必要があり、やはり支
点ピンeの加工工数が多くなり、コストアップにもなる
という不具合がある。
【0005】また、上記のような枢支構造とする場合、
支点ピンeにおける反ペダルアーム側端部に嵌挿される
リテーニングリングf(あるいは、スプリングピン、割り
ピン等)は、組付作業性があまり良くないという欠点が
あるとともに、支点ピンeに溝加工(あるいは、孔加工)
を施さなければならず、コストアップにもつながる。し
かも、リテーニングリングf等の場合、支点ピンeの軸方
向抜け止めを行うのみなので、構造上ペダルの左右ガタ
を生じてしまい、また製作時の誤差あるいは経年変化に
より支点ピンeの枢支部分にガタ(即ち、リテーニングリ
ングfと枢支壁bとの間の隙間)が生ずるおそれがある。
【0006】本願考案は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、支点ピンへの加工を必要とせず、
極めて簡易且つ低コストな手段によりペダルアームの揺
動中心を枢支し得るようにすることにあり、第2の目的
は、構造上あるいは製作時の誤差もしくは経年変化があ
っても支点ピン枢支部にガタが発生しないようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願考案では、上記課題
を解決するための手段として、ペダルアームの揺動中心
となる支点ピンを回動自在に枢支するペダルリテーナ
と、前記ペダルアームを操作後に復帰させるリターンス
プリングとを備えたアクセルペダル支持装置において、
前記ペダルリテーナにおけるペダルアーム側の支点ピン
枢支部近傍に、前記ペダルアームの揺動時にこれと部分
接触する凸部を形成するとともに、前記支点ピンにおけ
る反ペダルアーム側端部に、該支点ピンの軸方向抜け止
めを行うとともに支点ピンを反ペダルアーム側に引っ張
るプッシュプレートナットを嵌挿している。
【0008】
【作用】本願考案では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0009】即ち、ペダルアーム揺動時においては、ペ
ダルリテーナに形成された凸部とペダルアームとが部分
接触することで、摺動摩擦抵抗の低減と支点ピンの軸方
向の抜け止めおよび位置決めとが達成できるとともに、
支点ピンに嵌挿されたプッシュプレートナットは、支点
ピンの軸方向の抜け止めを行うとともに、支点ピンを反
ペダルアーム側に引っ張る押し付け力を発揮する。
【0010】
【考案の効果】本願考案によれば、ペダルアームの揺動
中心となる支点ピンを回動自在に枢支するペダルリテー
ナと、前記ペダルアームを操作後に復帰させるリターン
スプリングとを備えたアクセルペダル支持装置におい
て、前記ペダルリテーナにおけるペダルアーム側の支点
ピン枢支部近傍に、前記ペダルアームの揺動時にこれと
部分接触する凸部を形成するとともに、前記支点ピンに
おける反ペダルアーム側端部に、該支点ピンの軸方向抜
け止めを行うとともに支点ピンを反ペダルアーム側に引
っ張るプッシュプレートナットを嵌挿して、ペダルアー
ム揺動時においては、ペダルリテーナに形成された凸部
とペダルアームとが部分接触することで、摺動摩擦抵抗
の低減と支点ピンの軸方向抜け止めとが達成できるよう
にしたので、支点ピンへの加工を行うことなく、ペダル
リテーナに凸部を形成するという極めて簡易且つ低コス
トな手段によってペダルアームの揺動中心の枢支構造を
得られるという実用的な効果がある。
【0011】また、プッシュプレートナットにより支点
ピンの軸方向抜け止めを行うとともに、支点ピンを反ペ
ダルアーム側に引っ張る押し付け力を発揮し得るように
したので、支点ピンに加工を施すことなく、支点ピンに
プッシュプレートナットを嵌挿するという極めて簡易な
手段によって支点ピンの抜け止めが達成でき且つ構造的
にペダルの左右ガタを殺すこともできるとともに、製作
時の誤差あるいは経年変化があったとしても、プッシュ
プレートナットの押し付け力によって支点ピン枢支部に
ガタが発生するのを防止することができるという実用的
な効果がある。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願考案の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0013】実施例1 図1ないし図3には、本願考案の実施例1にかかるアク
セルペダル支持装置が示されている。
【0014】本実施例のアクセルペダル支持装置は、図
2および図3に示すように、アクセルペダル1を構成す
るペダルアーム2の揺動中心に固定された支点ピン3を
回動自在に枢支するペダルリテーナ4と、前記ペダルア
ーム2を操作後において復帰させるためのリターンスプ
リング5とを備えて構成されている。符号6はペダルア
ーム2の上端部に連結さたスロットルケーブル、7はペ
ダルアーム2の下端部に取り付けられ、乗員の足によっ
て踏み込まれるアクセルパッド、8は車体部材であるダ
ッシュパネルである。
【0015】本実施例の場合、前記ペダルリテーナ4
は、合成樹脂の一体成形品により構成されており、図1
に示すように、前記ダッシュパネル8に対してボルト9
により固着される上下2本の取付脚部11,11を有す
る略平板状の基部10と、該基部10の車幅方向両側か
ら一体に立設された一対の枢支壁部12,12とを備え
ている。
【0016】前記枢支壁部12,12には、前記支点ピ
ン3を挿通するための挿通孔13,13がそれぞれ形成
されており、該挿通孔13,13に対して支点ピン3を
反ペダルアーム側から挿通することにより、支点ピン3
は回動自在に枢支されることとなっている。
【0017】前記リターンスプリング5は、前記支点ピ
ン3における枢支壁部12,12間に挿通されており、
その固定端5aは反ペダルアーム側に位置する枢支壁部
12に形成された挿入孔17に挿入固定される一方、そ
の作用端5bは、ペダルアーム側に位置する枢支壁部1
2の上部に形成された切欠部12aから車幅方向外側へ
延設されてペダルアーム2に取り付けられている。つま
り、リターンスプリング5は、ペダルアーム2の上部に
対して反時計回り方向(換言すれば、ペダルアーム2を
操作後に復帰させる方向)の付勢力を作用させることと
なっているのである。
【0018】また、前記ペダルリテーナ4におけるペダ
ルアーム側枢支壁部12の上端には、車幅方向外側に向
かって延び、前記ペダルアーム2の反時計回り揺動を規
制するストッパー部14が一体に突設されている。
【0019】しかして、前記ペダルリテーナ4における
ペダルアーム側枢支壁部12の支点ピン枢支部近傍(換
言すれば、挿通孔13の下方近傍)には、前記ペダルア
ーム2の揺動時にこれと部分接触する凸部15が一体に
形成されている。本実施例の場合、該凸部15は、枢支
壁部12の前後方向に亘って形成された凸条とされてい
る。
【0020】一方、前記支点ピン3における反ペダルア
ーム側端部には、該支点ピン3の抜けを防止するプッシ
ュプレートナット16が嵌挿されている。該プッシュプ
レートナット16は、内周部に支点ピン3に無理嵌めさ
れることにより外向きに拡開する複数の弾性片部16a,
16a・・を備えており、支点ピン3の軸方向抜け止め
を行うとともに、支点ピン3を反ペダルアーム側に引っ
張る押し付け力を発揮し得るようにされている。
【0021】なお、本実施例の場合、前記切欠部12
a、ストッパー部14、凸部15および挿入孔17は、
反ペダルアーム側の枢支壁部12にも形成されている。
このことにより、ペダルリテーナ4を、右ハンドル仕様
の自動車にも左ハンドル仕様の自動車にも対応させるこ
とができることとなっているのである。
【0022】上記のように構成されたアクセルペダル支
持装置は次のように作用する。
【0023】アクセルパッド7を乗員が踏み込むと、ペ
ダルアーム2は図2に矢印Mで示すように時計回り方向
に揺動せしめられ、アクセルパッド7に対する踏み込み
力を解除すると、ペダルアーム2はリターンスプリング
5の付勢力によってストッパー部14に規制される位置
まで揺動復帰せしめられるが、この時、ペダルリテーナ
4のペダルアーム側枢支壁部12に形成された凸部15
とペダルアーム2とが部分接触することで、摺動摩擦抵
抗の低減と支点ピン3の軸方向抜け止めとが達成でき
る。従って、従来例におけるように支点ピン3への加工
を行うことなく、ペダルリテーナ4側に凸部15を形成
するという極めて簡易且つ低コストな手段によってペダ
ルアーム2の揺動中心の枢支構造が得られるのである。
【0024】一方、支点ピン3の反ペダルアーム側端部
に対して嵌挿されるプッシュプレートナット16は、支
点ピン3の軸方向抜け止めを行うとともに、支点ピン3
を反ペダルアーム側に引っ張る押し付け力を発揮し得る
こととなっているため、従来例におけるように支点ピン
3に加工を施すことなく、支点ピン3にプッシュプレー
トナット16を嵌挿するという極めて簡易な手段によっ
て支点ピン3の抜け止めが達成でき且つ構造的にペダル
の左右ガタを殺すこともできるとともに、製作時の誤差
あるいは経年変化があったとしても、プッシュプレート
ナット3の押し付け力によって支点ピン枢支部のガタ発
生が防止できるのである。
【0025】実施例2 図4には、本願考案の実施例2にかかるアクセルペダル
支持装置におけるペダルリテーナが示されている。
【0026】本実施例の場合、ペダルリテーナ4は、金
属板を略コ字状に加工して構成されており、その枢支壁
部12,12における支点ピン枢支部近傍(換言すれば、
挿通孔13,13の上下方向近傍)には、枢支壁部12を
内側から外側に向かって突出せしめるリブ加工によって
各一対の凸部15,15がそれぞれ形成されている。そ
の他の構成および作用効果は実施例1と同様なので重複
を避けて説明を省略する。
【0027】本願考案は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例1にかかるアクセルペダル支
持装置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】本願考案の実施例1にかかるアクセルペダル支
持装置を示す側面図である。
【図3】本願考案の実施例1にかかるアクセルペダル支
持装置を示す正面図である。
【図4】本願考案の実施例2にかかるアクセルペダル支
持装置におけるペダルリテーナを示す斜視図である。
【図5】従来のアクセルペダル支持装置の1例を示す要
部断面図である。
【図6】従来のアクセルペダル支持装置の他の例を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1はアクセルペダル、2はペダルアーム、3は支点ピ
ン、4はペダルリテーナ、5はリターンスプリング、1
0は基部、11は取付脚部、12は枢支壁部、12aは
切欠部、13は挿通孔、14はストッパー部、15は凸
部、16はプッシュプレートナット。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルアームの揺動中心となる支点ピン
    を回動自在に枢支するペダルリテーナと、前記ペダルア
    ームを操作後に復帰させるリターンスプリングとを備え
    たアクセルペダル支持装置であって、前記ペダルリテー
    ナにおけるペダルアーム側の支点ピン枢支部近傍には、
    前記ペダルアームの揺動時にこれと部分接触する凸部が
    形成され、前記支点ピンにおける反ペダルアーム側端部
    には、該支点ピンの軸方向抜け止めを行うとともに支点
    ピンを反ペダルアーム側に引っ張るプッシュプレートナ
    ットが嵌挿されていることを特徴とするアクセルペダル
    支持装置。
JP1992052294U 1992-07-24 1992-07-24 アクセルペダル支持装置 Expired - Lifetime JP2518552Y2 (ja)

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JPH0623820U JPH0623820U (ja) 1994-03-29
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JPH034800Y2 (ja) * 1986-06-23 1991-02-07

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JPH0623820U (ja) 1994-03-29

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