JP2518188Y2 - 歯付きベルトによる携帯用電動工具の回転伝達機構 - Google Patents

歯付きベルトによる携帯用電動工具の回転伝達機構

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JP2518188Y2
JP2518188Y2 JP1992060506U JP6050692U JP2518188Y2 JP 2518188 Y2 JP2518188 Y2 JP 2518188Y2 JP 1992060506 U JP1992060506 U JP 1992060506U JP 6050692 U JP6050692 U JP 6050692U JP 2518188 Y2 JP2518188 Y2 JP 2518188Y2
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高司 近藤
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ミヤモトエンジニアリング 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電動サンダー等の電動
工具の回転伝達機構に関し、特に歯付きベルトによる携
帯用電動工具の回転伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動サンダ−等の電動工具は、合
成樹脂材等で成形したケ−スの把持部にモ−タを内装
し、上記ケ−スの頭部に工具枢支軸を内装して、この工
具枢支軸にサンダ−等の工具を取り付けて電動駆動して
所要の作業を行えるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、モータ駆動軸
と工具枢支軸とが直交したりしている回転伝達機構のも
のでは、一般に所定の減速比としたベベルギヤー等の歯
車係合機構で回転伝達している。
【0004】そのため、ベベルギヤ−等のギヤ−のかみ
合わせ部から発生する騒音が大きく、この騒音を抑える
ためには高度なギヤ−の工作精度と、微妙なギヤ−のか
み合わせの浅深調整が必要で、電動工具の製造が容易で
なかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、携帯
用の電動工具の工具枢支軸と、この工具を電動駆動する
モータ駆動軸との中心軸線が互いに所定の傾斜角度
叉するように配置してケースの頭部空間内に配設した携
帯用電動工具の回転伝達機構であって、上記携帯用の電
動工具のケースの頭部空間内に工具枢支軸およびモータ
駆動軸に歯付きの所定径のプーリをそれぞれ装着して配
設し、上記歯付きのプーリの間の頭部空間に軸受け空間
を設けて軸受け台を配設するとともに、上記軸受け台に
所定の傾斜角で一対のガイドローラを軸着し、このガイ
ドローラにエンドレス状の歯付きベルトの平坦な外周面
を接触させて歯付きベルトをほぼL形状に曲げて、上記
工具枢支軸側の歯付きのプーリとモータ駆動軸側の歯付
きのブーリに上記エンドレス状の歯付きベルトを懸架し
て回転伝達可能にケースの頭部空間内で係合したことを
特徴とする歯付きベルトによる携帯用電動工具の回転伝
達機構を提供するにある。
【0006】
【作用】本考案の歯付きベルトによる携帯用電動工具の
回転伝達機構を使用すると、携帯用の電動工具から歯付
きベルトやガイドローラなどが外部に突き出さず、外観
が従来とほぼ同様で、従来のものと同じようにして使用
できる。そして、工具枢支軸とモータ駆動軸との申心線
互いに所定の傾斜角度で交叉するように配置するよう
しているにもかかわらず、その両者のプーリ間の頭部
空間に軸受け台を配設し、この軸受け台に所定の傾斜角
で一対のガイドローラを軸着して歯付きベルトを介し
て、頭部空間にコンパクトに収容できて回転伝達でき
る。
【0007】そしてまた、頭部空間内に配設したガイド
ローラに歯付きベルトの外周面を接触させて懸架でき
て、歯付きのプーリや歯付きベルトの歯のモジュールに
関係なくガイドローラに懸架できて回転伝動することが
できるとともに、電動工具を回転伝達するにもかかわら
ず、騒音の発生を小さく抑えることができる。さらに、
モータの回転力を歯付きのプーリ、歯付きベルトですべ
りが生じなくて直接工具枢支軸に伝達できるので、伝達
効率がよく、従来に比してワット数の小さいモータを使
用できて製造コストを低減できるとともに、歯付きベル
トによる伝達なので、高度な工作精度や微妙なかみ合わ
せの浅深調整の必要がなく、製造が容易で、かつ回転伝
達により発生する騒音を抑えられる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を実施例にもとづいて説明す
る。図1、図2は、本考案の一実施例を示すものであ
る。電動工具1は、電動サンダ−の一実施例で、図1、
図2のようにエンジニアリングプラスチックスで成形し
たケ−ス2の把持部3にモ−タ4を内装し、ケ−ス2の
頭部5に工具枢支軸6を上記モ−タ4のモ−タ駆動軸7
に対して垂直方向に2個の軸受8、9に枢着して内装し
ている。
【0009】上記モ−タ駆動軸7には、図1、図2のよ
うに冷却ファン10を軸着しているとともに、その先側
に歯付きのプ−リ11を軸着している。また、工具枢支
軸6には、上記モ−タ側のプ−リ11よりも大径の所定
の減速比とした歯付きのプ−リ12を軸着し、その先側
にサンダ−取り付け具13を介してサンダ−14を着脱
可能に取り付けられるようにしている。
【0010】上記モータ側のプーリ11と工具枢支軸側
のプーリ12の中間部には、図1、図2のように軸受け
台15を配設しており、この軸受け台15に左右一対の
ガイドローラ16、17を所定の傾斜角で軸着して、こ
のガイドローラ16、17に図示のようにエンドレス状
の歯付きベルト18の平坦な外周面を接触させて歯付き
ベルトをほぼL形状に曲げて上記プーリ11、12に懸
架し、直角方向に対向したプーリ11、12間に回転伝
達を効率よく行え、かつ騒音を抑えられるようにしてい
【0011】このようにエンドレス状の歯付きベルト1
8の平坦な外周面をガイドローラ16、17に接触させ
て歯付きベルト18懸架できるため、歯付きのプーリや
歯付きベルトの歯のモジュールに関係なく、ガイドロー
ラ16、17を配設して懸架できて回転伝動することが
できる。なお、ガイドローラ16、17は、必要により
テンション調整のために位置補正を行えるようにするこ
ともできる。19は、研磨粉やごみ等がケース2内に侵
入するのを防止する防塵壁である。
【0012】しかして、上記した電動工具1を操作して
モ−タ4を駆動すると、モ−タ側の小径の歯付きのプ−
リ11の回転で歯付きベルト18を旋回し、中間部のガ
イドロ−ラ16、17を介して工具枢支軸6の大径の歯
付きのプ−リ12に回転伝達してサンダ−14を回転駆
動できるものである。
【0013】したがって、従来のように回転伝達用のベ
ベルギヤ−等の高度な工作精度やその微妙なかみ合わせ
の浅深調整の必要がなく、製造が容易となり、かつ回転
伝達により発生する騒音も60フオン位に低減でき、作
業環境よく使用することができる。
【0014】また、モ−タ駆動軸と工具枢支軸との中心
軸線が直交状態であるにもかかわらず、歯付きベルトを
介して回転伝達できるので、頭部を小型化することがで
き、かつ電動工具をできるだけ軽量に抑えることがで
き、工具を微妙に動かす作業を効率よく行える。
【0015】さらに、モ−タの回転力は、歯付きのプ−
リ、歯付きベルトを介して直接に工具枢支軸に伝達され
るため、伝達効率がよく、従来に比してワット数の小さ
いモ−タを使用することもでき、製造原価を低減するこ
とが可能である。
【0016】しかも、減速比の変更についても、従来の
歯車係合の場合では、モ−タ側の原動歯車と工具側の従
動歯車との半径の和以内での変更は一方の歯車の径を大
きくすれば、その分ケ−スを大きくする必要があった
が、本考案ではプ−リ間の軸間距離を一定として一方の
プ−リの半径を変更することで、容易に行える。
【0017】上記実施例では、モ−タ駆動軸と工具枢支
軸との中心軸線が直角の場合を示したが、鋭角等の傾斜
状態の場合(側面や上面からみて立体的に交叉状態とな
る場合も適用可能)も同様に適用できるものである。
【0018】また、実施例では、ガイドロ−ラを図上歯
付きベルトよりも下方側に配置したが、上方側に配置
し、工具枢支軸の上方側にプ−リを取り付けて係合する
など本考案の趣旨の範囲で適宜に変更可能である。
【0019】以上では、電動サンダーの電動工具につい
て説明したが、電動カッター、電動かんな、その他の
帯用の電動工具についても同様に適用可能である。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案あっては、携帯用の
電動工具から歯付きベルトやガイドローラなどが外部に
突き出さず、外観が従来とほぼ同様で、従来のものと同
じようにして使用できる。そして、工具枢支軸とモータ
駆動軸との中心線が互いに所定の傾斜角度で交叉するよ
うに配置するようにしているにもかかわらず、その両者
のプーリ間の頭部空間に軸受け台を配設し、この軸受け
台に所定の傾斜角で一対のガイドローラを軸着して歯付
きベルトを介して、頭部空間にコンパクトに収容できて
回転伝達できる。
【0021】そしてまた、頭部空間内に配設したガイド
ローラに歯付きベルトの外周面を接触させて懸架でき
て、歯付きのプーリや歯付きベルトの歯のモジュールに
関係なくガイドローラに懸架できて回転伝動することが
できるとともに、電動工具を回転伝達するにもかかわら
ず、騒音の発生を小さく抑えることができる。さらに、
モータの回転力を歯付きのプーリ、歯付きベルトですべ
りが生じなくて直接工具枢支軸に伝達できるので、伝達
効率がよく、従来に比してワット数の小さいモータを使
用できて製造コストを低減できるとともに、歯付きベル
トによる伝達なので、高度な工作精度や微妙なかみ合わ
せの浅深調整の必要がなく、製造が容易で、かつ回転伝
達により発生する騒音を抑えられる。さらにまた、減速
比の変更も、モータ駆動軸と工具枢支軸との軸間距離を
一定として一方の歯付きプーリや歯付きベルトの長さ等
の変更で容易に行うことができるなど優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の一部省略した側断面図、
【図2】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…電動工具 2…ケ−ス 4…モ
−タ 6…工具枢支軸 7…モ−タ駆動軸 11…プ
−リ 12…プ−リ 14…サンダ− 16、
17…ガイドロ−ラ 18…歯付きベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯用の電動工具の工具枢支軸と、この
    工具を電動駆動するモータ駆動軸との申心軸線が互いに
    所定の傾斜角度交叉するように配置してケースの頭部
    空間内に配設した携帯用電動工具の回転伝達機構であっ
    て、 上記携帯用の電動工具のケースの頭部空間内に工具枢支
    軸およびモータ駆動軸に歯付きの所定径のプーリをそれ
    ぞれ装着して配設し、上記歯付きのプーリの間の頭部空
    間に軸受け空間を設けて軸受け台を配設するとともに、
    上記軸受け台に所定の傾斜角で一対のガイドローラを軸
    着し、 このガイドローラにエンドレス状の歯付きベルトの平坦
    な外周面を接触させて歯付きベルトをほぼL形状に曲げ
    て、上記工具枢支軸側の歯付きのプーリとモータ駆動軸
    側の歯付きのプーリに上記エンドレス状の歯付きベルト
    を懸架して回転伝達可能にケースの頭部空間内で係合し
    たことを特徴とする歯付きベルトによる携帯用電動工具
    の回転伝達機構。
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