JP2518098Y2 - 直流カット回路 - Google Patents
直流カット回路Info
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- JP2518098Y2 JP2518098Y2 JP12890390U JP12890390U JP2518098Y2 JP 2518098 Y2 JP2518098 Y2 JP 2518098Y2 JP 12890390 U JP12890390 U JP 12890390U JP 12890390 U JP12890390 U JP 12890390U JP 2518098 Y2 JP2518098 Y2 JP 2518098Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [概要] コンデンサにより直流をカットする直流カット回路に
おいて、負荷抵抗の抵抗値を演算増幅器を使用して所定
の倍率大きな値として作用させることにより、カットオ
フ周波数を低下させる。
おいて、負荷抵抗の抵抗値を演算増幅器を使用して所定
の倍率大きな値として作用させることにより、カットオ
フ周波数を低下させる。
[産業上の利用分野] 本考案はコンデンサによる直流カット回路に係わり、
とくに演算増幅器を適用した直流カット回路に関する。
とくに演算増幅器を適用した直流カット回路に関する。
[従来の技術] 電気信号中に含まれる直流成分を除去するために、普
通はコンデンサが使用される。
通はコンデンサが使用される。
しかしながらコンデンサ自体も交流インピーダンスを
有するために完全な直流のみを除去することは不可能で
ある。
有するために完全な直流のみを除去することは不可能で
ある。
第4図は直流カットのためのコンデンサ401の出力に
負荷として演算増幅器402を接続した直流カット回路の
原理図である。
負荷として演算増幅器402を接続した直流カット回路の
原理図である。
即ちコンデンサ401の入力電圧をV、 コンデンサ401の容量をC、 演算増幅器402の入力インピーダンスをZin、 演算増幅器402への入力電圧をVin、とすれば、 Vin=2πfC・Zin/(1+2πfC・Zin) (1) となる。
第5図は演算増幅器入力電圧Vinのゲイン特性を示す
グラフであるが、低周波数になるにつれてゲインが低下
し、例えば f=1/(2πC・Zin) (2) では、ゲインは半分となる。
グラフであるが、低周波数になるにつれてゲインが低下
し、例えば f=1/(2πC・Zin) (2) では、ゲインは半分となる。
従ってゲインが低下し始める周波数を低くするために
はコンデンサ401の容量Cを大きくするか、あるいは演
算増幅器402の入力インピーダンスRinを大きくする必要
がある。
はコンデンサ401の容量Cを大きくするか、あるいは演
算増幅器402の入力インピーダンスRinを大きくする必要
がある。
しかしながら演算増幅器の入力インピーダンスもある
値以上には大きくことはできず、またコンデンサの容量
を大きくとコンデンサ自体の寸法が大きくなるばかりで
なく漏れ電流が増加するために容量にも上限が存在す
る。
値以上には大きくことはできず、またコンデンサの容量
を大きくとコンデンサ自体の寸法が大きくなるばかりで
なく漏れ電流が増加するために容量にも上限が存在す
る。
この問題点を解決するために演算増幅器を電圧フォロ
ワとして使用することにより、入力インピーダンスを大
きくすることができる。
ワとして使用することにより、入力インピーダンスを大
きくすることができる。
第6図は演算増幅器を電圧フォロワとして使用した時
の従来実施例の回路図である。
の従来実施例の回路図である。
即ち直流成分カット用の第1のコンデンサ601が演算
増幅器602の+側入力に接続され、演算増幅器602の出力
は演算増幅器602の−側入力に直接フィードバックされ
ている。
増幅器602の+側入力に接続され、演算増幅器602の出力
は演算増幅器602の−側入力に直接フィードバックされ
ている。
演算増幅器602の+側入力は直列に接続された2つの
抵抗603と604を介して接地されている。
抵抗603と604を介して接地されている。
さらに2つの抵抗603と604の共通接続点606と演算増
幅器602の出力との間を第2のコンデンサ605で接続す
る。
幅器602の出力との間を第2のコンデンサ605で接続す
る。
この回路の入力インピーダンスをZinとすれば、 Zin=Xc1+R1+R2+R1・R2/Xc2 (3) となり、 Xc1,Xc2<<R1、R2 であれば、 Zin=R1・R2/Xc2 (4) となる。
ここでXc1=第1のコンデンサ601の交流インピーダン
ス Xc2=第2のコンデンサ605の交流インピーダン
ス R1 =第1の抵抗603の抵抗値 R2 =第2の抵抗604の抵抗値 即ち第1の抵抗603および第2の抵抗604の抵抗値R1お
よびR2を大きく選ぶことによって入力インピーダンスを
大きくすることが可能となる。
ス Xc2=第2のコンデンサ605の交流インピーダン
ス R1 =第1の抵抗603の抵抗値 R2 =第2の抵抗604の抵抗値 即ち第1の抵抗603および第2の抵抗604の抵抗値R1お
よびR2を大きく選ぶことによって入力インピーダンスを
大きくすることが可能となる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながらこの回路においては入力インピーダンス
は大きくできるものの、周波数によって入力インピーダ
ンスが変化するために信号に対してカットオフ周波数を
一定に管理することができない。
は大きくできるものの、周波数によって入力インピーダ
ンスが変化するために信号に対してカットオフ周波数を
一定に管理することができない。
本考案はこの問題点に鑑みなされたものであって、演
算増幅器を使用して必要な周波数域において交流インピ
ーダンスを所定の一定倍率大きく作用させることを可能
とした直流カット回路を提供することを目的とする。
算増幅器を使用して必要な周波数域において交流インピ
ーダンスを所定の一定倍率大きく作用させることを可能
とした直流カット回路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 第1図は本考案に係る直流カット回路の回路図であっ
て、出力が反転入力端子に直接帰還された演算増幅器10
1と、演算増幅器101の非反転入力端子に接続された入力
コンデンサ102と、演算増幅器101の出力端子に一方の端
子が接続された第1の抵抗103と、第1の抵抗103の他の
一方の端子に一方の端子が接続され他の一方の端子が接
地された第2の抵抗104と、演算増幅器101の非反転入力
端子に一方の端子が接続され他の一方の端子が第1の抵
抗103と第2の抵抗104との共通接続点に接続された第3
の抵抗(105)と、から構成される。
て、出力が反転入力端子に直接帰還された演算増幅器10
1と、演算増幅器101の非反転入力端子に接続された入力
コンデンサ102と、演算増幅器101の出力端子に一方の端
子が接続された第1の抵抗103と、第1の抵抗103の他の
一方の端子に一方の端子が接続され他の一方の端子が接
地された第2の抵抗104と、演算増幅器101の非反転入力
端子に一方の端子が接続され他の一方の端子が第1の抵
抗103と第2の抵抗104との共通接続点に接続された第3
の抵抗(105)と、から構成される。
[作用] このように構成された直流カット回路にあっては、第
3の抵抗(105)の抵抗値が第1の抵抗と第2の抵抗(1
06)の比率倍大きな値として機能するため、カットオフ
周波数を所定の周波数まで低くすることが可能となる。
3の抵抗(105)の抵抗値が第1の抵抗と第2の抵抗(1
06)の比率倍大きな値として機能するため、カットオフ
周波数を所定の周波数まで低くすることが可能となる。
[実施例] 第1図において、第3の抵抗105に流れる電流をi
は、 i=(Vin−Vo′)/R3 ={1−R2/(R1+R2)}・Vo/R3 =R1・Vo/{R3・(R1+R2)} (5) ただしVo′=第1の抵抗103と第2の抵抗104の共通接
続点の電圧 R1=第1の抵抗103の抵抗値 R2=第2の抵抗104の抵抗値 R3=第3の抵抗105の抵抗値 となる。
は、 i=(Vin−Vo′)/R3 ={1−R2/(R1+R2)}・Vo/R3 =R1・Vo/{R3・(R1+R2)} (5) ただしVo′=第1の抵抗103と第2の抵抗104の共通接
続点の電圧 R1=第1の抵抗103の抵抗値 R2=第2の抵抗104の抵抗値 R3=第3の抵抗105の抵抗値 となる。
第3の抵抗105を直接接地した時に流れる電流をi′
とすれば、 i′=Vo/R3 (6) であるから、本考案による回路構成により第3の抵抗10
5を流れる電流は、 R1/(R1+R2) (7) に減少する。
とすれば、 i′=Vo/R3 (6) であるから、本考案による回路構成により第3の抵抗10
5を流れる電流は、 R1/(R1+R2) (7) に減少する。
見方を代えれば第3の抵抗105の抵抗値は、 (R1+R2)/R1 (8) 倍の値として作用する。
例えば、 R1=1kΩ R2=100kΩ とすれば、倍率は101となる。
したがって、 入力コンデンサ102の容量を0.01μF 第3の抵抗105の抵抗値を1MΩ とすれば、単なる入力コンデンサと抵抗による直流カッ
ト回路においてはカットオフ周波数fcは、 fc=1/(2・π)=16(Hz) (9) であるが、本考案の回路によれば、 fc=0.16(Hz) (10) とすることが可能となる。
ト回路においてはカットオフ周波数fcは、 fc=1/(2・π)=16(Hz) (9) であるが、本考案の回路によれば、 fc=0.16(Hz) (10) とすることが可能となる。
第2図は本考案にかかる第2の実施例の回路図であっ
て、第1および第2の抵抗103および104の共通接続点と
第3の抵抗の他の一方の端子との間に電圧フォロワを構
成する第2の演算増幅器201が挿入される。
て、第1および第2の抵抗103および104の共通接続点と
第3の抵抗の他の一方の端子との間に電圧フォロワを構
成する第2の演算増幅器201が挿入される。
第2の演算増幅器を挿入することによって、演算増幅
器101の入力側と出力側を絶縁することができる。
器101の入力側と出力側を絶縁することができる。
第3図は本考案に係る第3の実施例の回路図であっ
て、第1および第2の抵抗103および104の共通接続点が
第2の演算増幅器301の非反転入力に接続され、第3の
抵抗105の他の一方の端子が第2の演算増幅器301の反転
入力に接続される。
て、第1および第2の抵抗103および104の共通接続点が
第2の演算増幅器301の非反転入力に接続され、第3の
抵抗105の他の一方の端子が第2の演算増幅器301の反転
入力に接続される。
さらに第2の演算増幅器の出力を第4の抵抗302を介
して第2の演算増幅器の反転入力に帰還する。
して第2の演算増幅器の反転入力に帰還する。
そして第4の抵抗302の抵抗値R4を次式から定められ
る値とする。
る値とする。
R4=2・R3・(R1+R2)/R2 (11) この構成によれば演算増幅器101と第2の演算増幅器3
01の出力からは、互に位相が180°ずれた同振幅の出力
を得ることが可能となる。
01の出力からは、互に位相が180°ずれた同振幅の出力
を得ることが可能となる。
[考案の効果] 本考案によれば、演算増幅器を使用することによって
コンデンサと抵抗から構成される直流カット回路におい
て、抵抗値を所定の倍率大きな値として作用させること
が可能となり、カットオフ周波数を十分に直流とみなせ
る周波数まで低くすることができる。
コンデンサと抵抗から構成される直流カット回路におい
て、抵抗値を所定の倍率大きな値として作用させること
が可能となり、カットオフ周波数を十分に直流とみなせ
る周波数まで低くすることができる。
第1図は本考案の基本回路図、 第2図は第2の実施例の回路図、 第3図は第3の実施例の回路図、 第4図は直流カット回路の原理図、 第5図は第4図の回路のゲイン特性のグラフ、 第6図は従来の直流カット回路の回路図である。 101……演算増幅器 102……入力コンデンサ 103……第1の抵抗 104……第2の抵抗 105……第3の抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】出力が反転入力端子に直接帰還された演算
増幅器(101)と、 該演算増幅器(101)の非反転入力端子に接続された入
力コンデンサ(102)と、 該演算増幅器(101)の出力端子に一方の端子が接続さ
れた第1の抵抗(103)と、 該第1の抵抗(103)の他の一方の端子に一方の端子が
接続され、他の一方の端子が接地された第2の抵抗(10
4)と、 該演算増幅器(101)の非反転入力端子に一方の端子が
接続され、他の一方の端子が該第1の抵抗(103)と該
第2の抵抗(104)との共通接続点に接続された第3の
抵抗(105)と、 から構成される直流カット回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12890390U JP2518098Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 直流カット回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12890390U JP2518098Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 直流カット回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0485921U JPH0485921U (ja) | 1992-07-27 |
JP2518098Y2 true JP2518098Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=31876341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12890390U Expired - Fee Related JP2518098Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 直流カット回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518098Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP12890390U patent/JP2518098Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0485921U (ja) | 1992-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |