JP2517764B2 - 農園芸作物病害防除用葉面散布剤 - Google Patents
農園芸作物病害防除用葉面散布剤Info
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- JP2517764B2 JP2517764B2 JP1277124A JP27712489A JP2517764B2 JP 2517764 B2 JP2517764 B2 JP 2517764B2 JP 1277124 A JP1277124 A JP 1277124A JP 27712489 A JP27712489 A JP 27712489A JP 2517764 B2 JP2517764 B2 JP 2517764B2
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩を有
効成分として含有することを特徴とする農園芸作物病害
防除用葉面散布剤及びこれを利用する農園芸作物の病害
防除方法に関するものである。
効成分として含有することを特徴とする農園芸作物病害
防除用葉面散布剤及びこれを利用する農園芸作物の病害
防除方法に関するものである。
本発明によれば、従来の有機合成農薬による作物の汚
染を懸念すること無く、人畜無害の天然成分を利用して
各種農園芸作物の病害を効果的に防除することが出来る
と共に作物の顕著な増収効果を期待し得るものである。
染を懸念すること無く、人畜無害の天然成分を利用して
各種農園芸作物の病害を効果的に防除することが出来る
と共に作物の顕著な増収効果を期待し得るものである。
けい酸を栄養素（肥料）として水耕液に100ppm程度施
用してイネの根から吸収させることによりイネの増収を
図った例は〔「ケイ酸植物と石灰植物−作物の個性をさ
ぐる−」，高橋英一著，（社団法人農産漁村文化協会発
行）〕に記載されている。
用してイネの根から吸収させることによりイネの増収を
図った例は〔「ケイ酸植物と石灰植物−作物の個性をさ
ぐる−」，高橋英一著，（社団法人農産漁村文化協会発
行）〕に記載されている。
しかしながら、アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩
の水溶液を各種の農園芸作物の葉面に散布して、病害菌
を殺滅した例は従来全く知られていない。
の水溶液を各種の農園芸作物の葉面に散布して、病害菌
を殺滅した例は従来全く知られていない。
近年、農園芸作物の農薬汚染が問題視されるようにな
って、無農薬栽培が各地で話題になっている。
って、無農薬栽培が各地で話題になっている。
本発明は、人畜無害のアルカリ金属けい酸塩及びEDTA
・Mg塩を有効成分として利用する農園芸作物病害防除用
葉面散布剤及び農園芸作物の病害防除方法を提供するこ
とを目的とするものである。
・Mg塩を有効成分として利用する農園芸作物病害防除用
葉面散布剤及び農園芸作物の病害防除方法を提供するこ
とを目的とするものである。
本発明は、 『（１）．アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩を有効
成分として含有することを特徴とする農園芸作物病害防
除用葉面散布剤。
成分として含有することを特徴とする農園芸作物病害防
除用葉面散布剤。
（２）．アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩を有効成
分として含有する水溶液を農園芸作物の葉面に散布する
ことを特徴とする農園芸作物の病害防除方法。』 に関するものである。
分として含有する水溶液を農園芸作物の葉面に散布する
ことを特徴とする農園芸作物の病害防除方法。』 に関するものである。
本発明に於いて、アルカリ金属けい酸塩としては、Na
2SiO3,Na4SiO4,Na2Si2Ｏ5,Na2Si4Ｏ9,K2SiO3,KHSi2Ｏ5,
K2Si4Ｏ9・Ｈ2Ｏ等の単独又は混合成分を利用すること
が出来、例えば日本液体肥料（株）製造の液体けい酸カ
リ（Ｋ2O6.0％SiO25％）及び日本曹達（株）製造の液体
けい酸ナトリウム（比重41.5 モル比3.12 二酸化けい
素28.47 酸化ナトリウム9.42）が好適に利用出来る。
2SiO3,Na4SiO4,Na2Si2Ｏ5,Na2Si4Ｏ9,K2SiO3,KHSi2Ｏ5,
K2Si4Ｏ9・Ｈ2Ｏ等の単独又は混合成分を利用すること
が出来、例えば日本液体肥料（株）製造の液体けい酸カ
リ（Ｋ2O6.0％SiO25％）及び日本曹達（株）製造の液体
けい酸ナトリウム（比重41.5 モル比3.12 二酸化けい
素28.47 酸化ナトリウム9.42）が好適に利用出来る。
本発明の葉面散布剤は通常濃厚原液として製剤化し、
使用の際適宜水で稀釈して散布使用する。
使用の際適宜水で稀釈して散布使用する。
製剤中には、製剤を安定化させるための安定剤、及び
散布した薬剤を葉面に充分固着させるための展着剤等通
常の補助剤を含有させることが出来るし、薬剤としての
効果の確実性を高め、あるいは薬剤としての適用範囲を
拡げるための他種の農薬成分を配合することも出来る。
散布した薬剤を葉面に充分固着させるための展着剤等通
常の補助剤を含有させることが出来るし、薬剤としての
効果の確実性を高め、あるいは薬剤としての適用範囲を
拡げるための他種の農薬成分を配合することも出来る。
散布液は、アルカリ金属けい酸塩の濃度が通常0.006m
g〜0.025mg/ml程度になるように水で稀釈して、噴霧機
で作物の葉面全面が均一に湿潤されるように散布するの
が好ましい。
g〜0.025mg/ml程度になるように水で稀釈して、噴霧機
で作物の葉面全面が均一に湿潤されるように散布するの
が好ましい。
本発明の葉面散布剤は、各種の農園芸作物、例えば、
イネ、ジャガイモ、キュウリ、スイカ、トマト、イチ
ゴ、ナシ、モモ、ブドウ等の葉面に散布することによ
り、それらに感染している病害菌を殺菌すると共に、作
物の顕著な増収効果を示した。
イネ、ジャガイモ、キュウリ、スイカ、トマト、イチ
ゴ、ナシ、モモ、ブドウ等の葉面に散布することによ
り、それらに感染している病害菌を殺菌すると共に、作
物の顕著な増収効果を示した。
以下本発明を具体的に説明するため実施例を示す。
実施例１（葉面散布剤原液の調製） 液体けい酸カリ（註１）60部、液体けい酸ナトリウム
（註１）35部、EDTA・Fe塩0.5部、EDTA・Mg塩１部、ク
エン酸２部及び水100部を均一に混合し、葉面散布剤原
液を得た。
（註１）35部、EDTA・Fe塩0.5部、EDTA・Mg塩１部、ク
エン酸２部及び水100部を均一に混合し、葉面散布剤原
液を得た。
本原液は、約1000倍に水で稀釈して、各種の農園芸作
物葉面に散布することにより、作物病害菌を効果的に防
除し、作物の増収効果を示すものである。なお、本実施
例に於いて、 （註１） 液体けい酸カリは日本液体肥料（株）製造の
成分分析値（Ｋ2O6.0％SiO25％）のものを使用した。
物葉面に散布することにより、作物病害菌を効果的に防
除し、作物の増収効果を示すものである。なお、本実施
例に於いて、 （註１） 液体けい酸カリは日本液体肥料（株）製造の
成分分析値（Ｋ2O6.0％SiO25％）のものを使用した。
（註２） 液体けい酸ナトリウムは日本曹達（株）製造
の成分分析値（Na9.4％SiO228.47％）のものを2,000倍
に液化して使用した。
の成分分析値（Na9.4％SiO228.47％）のものを2,000倍
に液化して使用した。
実施例２（イネイモチ病防除試験） 900m2の水田を無農薬区、市販農薬散布区及び本発明
薬剤散布区の３区に分け、それぞれの区に水稲苗を常法
に従って移植し、移植後50日目、70日目及び95日目の３
回所定の供試薬剤を散布し、各薬剤散布後20日目（６
月、７月、８月の３回）にイモチ病斑の自然発生状況を
観察し、次の基準でイモチ病発生率（％）を算出し、薬
剤の効果を評価した。
薬剤散布区の３区に分け、それぞれの区に水稲苗を常法
に従って移植し、移植後50日目、70日目及び95日目の３
回所定の供試薬剤を散布し、各薬剤散布後20日目（６
月、７月、８月の３回）にイモチ病斑の自然発生状況を
観察し、次の基準でイモチ病発生率（％）を算出し、薬
剤の効果を評価した。
A:明らかに病斑を形成している葉数 B:観察した総葉数 なお、本試験は下記の供試薬剤を使用し、同様な試験
を昭和62年、昭和63年及び平成１年の３回行った。
を昭和62年、昭和63年及び平成１年の３回行った。
即ち、本発明薬剤散布区には、実施例１の原液を水で
100倍に稀釈して稀釈液を0.025ml/1m2の割合で葉面散布
し、市販農薬散布区には日本農薬（株）製水和剤、フジ
ワン乳剤を水で100倍に稀釈して0.020ml/1m2の割合で葉
面散布した。施肥は各試験区共同様に普通化成肥料を33
g/1m2の割合で５月５日に施用した。
100倍に稀釈して稀釈液を0.025ml/1m2の割合で葉面散布
し、市販農薬散布区には日本農薬（株）製水和剤、フジ
ワン乳剤を水で100倍に稀釈して0.020ml/1m2の割合で葉
面散布した。施肥は各試験区共同様に普通化成肥料を33
g/1m2の割合で５月５日に施用した。
本試験の成績は第１表に示す通りである。
実施例３（ミニトマトの病害防除試験） 面積900m2のハウス内にミニトマト苗2,400株を移植
し、移植後30日目に実施例１の薬剤原液の1000倍水稀釈
液4,000lを噴霧機でミニトマト葉面に散布した。以後10
日目毎にミニトマトの成育に合わせて散布量を増量しな
がら合計12回、薬液総量48,000lを散布してミニトマト
を栽培した。栽培帰還中クミンホスカ（日参化学工業
製）を基肥として３月20日施用、10アール当りＮ成分で
40kg,P45kg,K40kg成分を施用した。
し、移植後30日目に実施例１の薬剤原液の1000倍水稀釈
液4,000lを噴霧機でミニトマト葉面に散布した。以後10
日目毎にミニトマトの成育に合わせて散布量を増量しな
がら合計12回、薬液総量48,000lを散布してミニトマト
を栽培した。栽培帰還中クミンホスカ（日参化学工業
製）を基肥として３月20日施用、10アール当りＮ成分で
40kg,P45kg,K40kg成分を施用した。
この栽培で、ミニトマトは病害菌に全く感染されるこ
と無く極めて良好な生育を示し、高品位果実の収穫が10
月15日頃迄可能であり、その間の総収量は20tであっ
た。
と無く極めて良好な生育を示し、高品位果実の収穫が10
月15日頃迄可能であり、その間の総収量は20tであっ
た。
これに対し、本発明薬剤無散布で同様に栽培したミニ
トマトは、灰色カビ病、ベト病、ウドンコ病等の病害菌
に感染し、植物体の生育及び果実の品質が歴然と劣り、
収穫期間も短かく、果実の総収量8tしか得られなかっ
た。
トマトは、灰色カビ病、ベト病、ウドンコ病等の病害菌
に感染し、植物体の生育及び果実の品質が歴然と劣り、
収穫期間も短かく、果実の総収量8tしか得られなかっ
た。
以上のことから明らかなように本発明によれば商品価
値の高い高品位のミニトマトを高収量で得ることが出来
た。
値の高い高品位のミニトマトを高収量で得ることが出来
た。
本発明薬剤は、葉面散布剤として農園芸作物病害に対
し、非常に優れた防除作用を示した。
し、非常に優れた防除作用を示した。
本発明薬剤の有効成分として利用するアルカリ金属け
い酸塩が人畜無害の天然成分であり、従来の農薬汚染の
問題を懸念する必要が無く安心して使用し得ることか
ら、本発明は農園芸作物分野に於いて多大の貢献が期待
されるものである。
い酸塩が人畜無害の天然成分であり、従来の農薬汚染の
問題を懸念する必要が無く安心して使用し得ることか
ら、本発明は農園芸作物分野に於いて多大の貢献が期待
されるものである。
Claims (2)
- 【請求項１】アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩を有
効成分として含有することを特徴とする農園芸作物病害
防除用葉面散布剤。 - 【請求項２】アルカリ金属けい酸塩及びEDTA・Mg塩を有
効成分として含有する水溶液を農園芸作物の葉面に散布
することを特徴とする農園芸作物の病害防除方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1277124A JP2517764B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 農園芸作物病害防除用葉面散布剤 |
| US03/602,991 US5183477A (en) | 1989-10-26 | 1990-10-24 | Foliar spray agent for protecting agricultural and horticultural plants against disease injury |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1277124A JP2517764B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 農園芸作物病害防除用葉面散布剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03141206A JPH03141206A (ja) | 1991-06-17 |
| JP2517764B2 true JP2517764B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=17579127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1277124A Expired - Lifetime JP2517764B2 (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 農園芸作物病害防除用葉面散布剤 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5183477A (ja) |
| JP (1) | JP2517764B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4142974C2 (de) * | 1991-12-24 | 1996-05-30 | Alexander Burkhart Gross Und E | Fungizide Zusammensetzungen |
| US6254656B1 (en) * | 1999-04-06 | 2001-07-03 | Fuji Silysia Chemical Ltd. | Silica based fertilizer and method for using the same |
| DE19918693A1 (de) * | 1999-04-26 | 2000-11-02 | Cognis Deutschland Gmbh | Stärkung des Wachstums von Nutz- und Zierpflanzen gegen unerwünschten Pilzbefall im oberirdischen Pflanzenbereich |
| DE19919219A1 (de) * | 1999-04-30 | 2000-11-02 | Cognis Deutschland Gmbh | Verwendung lipoider Kieselsäureester zur Pflanzenstärkung gegen Einwirkung von biotischem und/oder abiotischem Stress |
| US20090156403A1 (en) * | 2007-12-14 | 2009-06-18 | Kelly Green | Turf mold remediation |
| US8273364B2 (en) * | 2007-12-14 | 2012-09-25 | Kelly Green | Plant remediation |
| WO2010006233A2 (en) * | 2008-07-11 | 2010-01-14 | Floratine Biosciences, Inc. | Foliarly applicable silicon nutrition compositions & methods |
| US20100275666A1 (en) * | 2009-04-29 | 2010-11-04 | Matichenkov Vladimir V | Silicon-Containing Mixture |
| ES2848156T3 (es) | 2009-09-03 | 2021-08-05 | Fbsciences Holdings Inc | Composiciones y métodos de tratamiento de semillas |
| CA2775407A1 (en) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | Fbsciences Holdings, Inc. | Fertilizer compositions and methods |
| CN102301926B (zh) * | 2011-08-26 | 2013-01-30 | 广西大学 | 防止葡萄裂果的方法 |
| WO2013106724A1 (en) | 2012-01-12 | 2013-07-18 | Fbsciences Holdings, Inc. | Modulation of plant biology |
| EP3950645A4 (en) * | 2019-03-29 | 2022-12-14 | Biológicos Estratégicos Bioest S.A.S. | AGRICULTURAL COMPOSITIONS BASED ON SILICON |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6256389A (ja) * | 1985-09-03 | 1987-03-12 | 増田 俊雄 | ケイ酸カリウム液体肥料及びその製造方法 |
| JPH0641396B2 (ja) * | 1987-03-30 | 1994-06-01 | 俊雄 増田 | ケイ酸カリウム液体肥料の製造法 |
-
1989
- 1989-10-26 JP JP1277124A patent/JP2517764B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-10-24 US US03/602,991 patent/US5183477A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03141206A (ja) | 1991-06-17 |
| US5183477A (en) | 1993-02-02 |
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