JP2003531839A - グルタミン酸およびグリコール酸を使用する植物の生産性を向上させる方法 - Google Patents

グルタミン酸およびグリコール酸を使用する植物の生産性を向上させる方法

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JP2003531839A JP2001579590A JP2001579590A JP2003531839A JP 2003531839 A JP2003531839 A JP 2003531839A JP 2001579590 A JP2001579590 A JP 2001579590A JP 2001579590 A JP2001579590 A JP 2001579590A JP 2003531839 A JP2003531839 A JP 2003531839A
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キナースリー,アラン・エム
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エメラルド・バイオアグリカルチャー・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 グルタミン酸およびグリコール酸もしくはポリグリコール酸のいずれか、これらの化合物の塩またはそれらの組合せを含む組成物が、カルシウム塩、好ましくは硝酸カルシウムを含むような組成物であるように記載される。植物または種子を、グルタミン酸およびグリコール酸もしくはポリグリコール酸、前記化合物の塩またはそれらの組合せ、そして場合によりカルシウム塩を含む組成物を用いて処置することを含む植物の処置方法も記載される。本発明の方法および組成物は、広範囲の種類の植物ストレスの作用に対する植物ストレスを軽減することを含む植物の生産性の向上において利点を有する。本発明の組成物を用いて微生物の生長を刺激する方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 一般に、本発明は植物の生産性を向上させるための方法に関する。具体的には
、その方法は、植物の根、種子、茎および/または葉を、グルタミン酸ならびに
ポリグリコール酸もしくはグリコール酸、および/または前出の化合物の塩のい
ずれかを含有する組成物を用いて処置することにより植物の生産性を向上させる
ことに関する。
【0002】 グルタミン酸やグリコール酸を含む多くの有機酸およびアミノ酸が植物の生長
を刺激するのに有用である。例えば、1980年にTillberg (Physiol. Plant 5
0:158-160)は、ウキクサの生長は、低量のグリコール酸(30-220 ppm)を培地に加
えると10 〜 20%まで刺激されるが、しかし380 ppmまたはそれより高い量は生長
に対して抑制的であったと報告した。モノマーに加水分解されるグリコール酸の
オリゴマーはウキクサの生長を刺激するとも報告された(Kinnersley 等、米国特
許第4,813,997号)。Behrend および Meteles (1975, Plant Physiol. 56:584-58
9)は、グルタミン酸がタバコ、トマト、およびニンジンの細胞培養の生長を向上
をさせたが、無損傷植物におけるこのアミノ酸の作用はあまり明確でないことを
見出した。Gorham (1950, Canadian J. of Research 28:356-381)は、グルタミ
ン酸(100 ppm)は植物の生長に逆効果だったことを見出した。
【0003】 生育植物の生長を向上させることは重要であるが、果実、野菜、穀類等の収穫
量を増加させる再生産生長の刺激がより大きな意義がある。したがって、植物の
生産性を向上させる、特に、再生産生長を向上させる有機酸の組成物の必要性が
ある。本発明はこの必要性を取り扱う。
【0004】
【発明の概要】
グルタミン酸と、グリコール酸またはポリグリコール酸のいずれかとを含む組成
物が植物の生産性を向上させるのに有効であることが見出された。したがって、
本発明の一態様では、グリコール酸の塩および少なくとも1種のグルタミン酸ま
たはその塩を含む組成物が提供される。本発明の別の形態では、組成物はグリコ
ール酸およびグルタミン酸の塩を含むことができる。本発明の好適な形態では、
グリコール酸の塩はアンモニウム塩である。
【0005】 別の実施態様では、ポリグリコール酸の塩および少なくとも1種のグルタミン
酸もしくはその塩を含み、前記ポリグリコール酸が下式:
【0006】
【化6】
【0007】 (式中、n=1〜10である)を有する組成物が提供される。 本発明の他の形態では、ポリグリコール酸およびグルタミン酸の塩を含む組成
物が提供される。本発明の好適な形態では、ポリグリコール酸の塩はアンモニウ
ム塩である。
【0008】 本発明の別の態形態では、本明細書中で記載される組成物は、植物の生長をさ
らに向上させるためにカルシウム塩をさらに含む。好適な実施態様では、カルシ
ウム塩は硝酸カルシウムである。
【0009】 本発明の他の態様は、上述の組成物を用いて植物を処置することを含む植物の
処置方法を提供する。この方法は植物の生産性向上に利点があり、これには植物
の生長の向上、植物の果実の成熟の向上および植物ストレス(環境ストレスを含
む)の広範囲の種々の作用に対する植物の抵抗性の向上等がある。
【0010】 さらに本発明の他の態様は、本発明の組成物を利用する微生物生長を刺激する
方法を提供する。 本発明の目的は、植物生産性の向上に貢献する特性を持つ組成物を提供するこ
とである。
【0011】 本発明の別の目的は、植物生産性を向上する植物の処置方法を提供することで
ある。 本発明のさらに別の目的は、微生物生長を刺激する方法を提供することである
【0012】 本発明のさらに別の目的および利点は下記の記載から明らかになるであろう。
【0013】
【好適な実施態様の記述】
本発明の原理の理解を促進する目的のために、今、好適な実施態様に言及し、
それを説明するために特定の用語を使用する。しかし、本発明を変更したりさら
に修正したりすることにより本発明の範囲の制限をすることを意図していないも
のと理解すべきであり、発明に関連する当業者が通常想到するであろう、明細書
中で例証したような本発明の原理のさらなる応用が意図されていると理解すべき
である。
【0014】 本発明はグルタミン酸とグリコール酸もしくはポリグリコール酸のいずれかと
を含む組成物に関する。ポリグリコール酸は、下式:
【0015】
【化7】
【0016】 (式中、n=1〜10である。)を有する。 本発明の組成物は植物の生産性を向上させるのに貢献する特性を有する。例え
ば、グルタミン酸とグリコール酸もしくはポリグリコール酸のいずれかとを組み
合わせることにより、各酸単独で使用して可能であるよりもより予期されない大
きな植物生長の刺激が起こる。さらに、当該組成物は、再生産植物生長の向上、
果実の成熟の向上、種子の発芽および病気または他のストレスからの植物の保護
に非常に有効である。したがって、当該組成物は収穫可能な農産物のより早期な
収穫ができる。場合により、植物処置の有効性を増強するために組成物中にカル
シウム塩を含有させる。グリコール酸のアンモニウム塩が同量のグリコール酸よ
りも植物生産性の向上においてより有効であり、したがって、本明細書中で記載
する組成物中に含有させるのが好ましいことも予期されないで示された。
【0017】 本発明の最初の態様では、グルタミン酸およびグリコール酸を含有する組成物
が提供される。 グルタミン酸およびグリコール酸は商業的入手源から得ることができ、当業界
で公知の方法により合成でき、そして、当業界で公知の方法により天然源から単
離もできる。いずれの形態のグリコール酸およびグルタミン酸でも使用でき、そ
れには種々の塩を含む。例証的なカルボキシレート塩には、ナトリウムやカリウ
ムのようなアルカリ金属から形成される塩およびアンモニウム塩等があるが、そ
の他のものも有用である。本発明の好適な形態では、グリコール酸の塩はアンモ
ニウム塩であり、例えば、グリコール酸を水酸化アンモニウムでpH4.4に中和
させることにより製造できる。このように、グリコール酸および/またはその塩
はグルタミン酸および/またはその塩と組み合わせて本発明の種々の組成物を形
成できる。
【0018】 組成物中のグルタミン酸、グリコール酸および/またはそれらの塩の濃度なら
びに植物の生産性を向上させるのに有効な組成物の量は種々の因子に依存し、こ
れらの因子には、例えば、植物のタイプ、処置される植物の量が含まれ、向上し
た成熟、向上した植物生長または植物ストレスに対する向上した抵抗性のいずれ
かが望ましい。望ましい濃度および量は当業者により決定され得る。典型的には
、組成物は、約0.5ppm〜約5,000 ppm[約0.0067オンス/エーカー(oz/A)〜約4.2
ポンド/A][約0.47g/ヘクタール(g/ha)〜約4.7kg/ha]のグリコール酸、
および約0.5ppm〜約5,000 ppm[約0.0067oz/A〜約4.2ポンド/A][約0.47g/ha〜
約4.7kg/ha]のグルタミン酸が含まれるが、好ましくは、約0.5ppm〜約2,500
ppm[約0.0067 oz/A〜約2.1ポンド/A] [約0.47g/ha〜約2.3kg/ha]グリコール
酸、および約0.5ppm〜約2,500 ppm[約0.0067 oz/A〜約2.1ポンド/A] [約0.47g/
ha〜約2.3kg/ha]グルタミン酸が含まれ、より好ましくは、約50ppm 〜約500 p
pm [約0.67 oz/A〜約0.42ポンド/A] [約46.7g/ha 〜約0.47kg/ha]グリコール
酸、および約50ppm 〜約500 ppm [約0.67 oz/A〜約0.42ポンド/A] [約46.7g/ha
〜約0.47kg/ha]のグルタミン酸が含まれる。ここで、ppmのすべての量は重量
/容量基準である。さらに、上記括弧中の施用割合は1エーカーにわたって分散
される特定の溶液の100ガロンの標準量を利用する処置のために誘かれる。組
成物は成分の1:1の組成物から構成されるのがさらに好ましい。本明細書中で
規定する1:1組成物は、個々の成分を等重量で含む組成物であるか、または溶
液が同じ濃度で与えられる単一成分を含有する溶液を等容量で含む組成物である
。上述の量は、グルタミン酸およびグリコール酸の塩にも適用できる。
【0019】 本発明の別の形態では、上述の組成物はカルシウム塩をさらに含ませることが
できる。カルシウムのいずれの塩でも使用でき、それには塩化物や硫酸塩が含ま
れる。しかし、硝酸カルシウムが好ましい。グリコール酸およびグルタミン酸お
よび/またはそれらの塩を含有する組成物に対するカルシウム塩の添加は植物の
生産性をさらに向上させることができる。例えば、グルタミン酸およびグリコー
ル酸を含む組成物に硝酸カルシウムを添加すると再生産植物生長が向上し、収穫
可能な農産物(果実を含む)の早期成熟を硝酸カルシウムを含有しない同じ組成
物よりも大きい程度で向上させることができる。
【0020】 硝酸カルシウムのようなカルシウム塩を含有する組成物では、塩は、典型的に
は、約100 ppm 〜約10,000 ppm [約 0.083 ポンド/エーカー (lb/A)〜約8.3 lbs
/A] [約93 g/ヘクタール(g/ha) 〜約9.3 kg/ha]の量で存在するが、用途に依存
して変動し得る。
【0021】 本発明の別の形態では、グルタミン酸および/またはその塩をグリコール酸の
ポリマー(ポリグリコール酸)および/またはその塩と組み合わせて組成物を形
成することができ、ここで、ポリグリコール酸は下式:
【0022】
【化8】
【0023】 (式中、n=1〜10である。)を有する。 組成物は、グルタミン酸およびグリコール酸の70%水性溶液(n=2〜4の低
レベルのオリゴマーを含む)を含有できる。
【0024】 関連する実施態様では、グルタミン酸およびポリグリコール酸、および/また
はそれらの塩を含有する組成物は、グルタミン酸およびグリコール酸および/ま
たはそれらの塩を含有する組成物について上述したように、カルシウム塩、好ま
しくは硝酸カルシウム塩をさらに含有できる。
【0025】 ポリグリコール酸は、米国特許第4,813,997号に記載されているように、減圧
下高温でグリコール酸モノマーを加熱することにより製造できる(米国特許第4,
813,997号を参照として本明細書に含める)。グリコール酸の線状縮合ポリマー
が本発明の実施に最も有用である。減圧下でグリコール酸モノマーを加熱するこ
とにより得られるポリマー混合物は精製することなく使用できる。しかし、ポリ
マー混合物は、所望の場合、当業界で公知の種々の分画技術によりその成分に分
離できる。さらに、少量のポリマー化されたグリコール酸がグリコール酸の濃縮
水性溶液中で自然に生じる。最も原価効率の良いグリコール酸源はDuPont社によ
り製造されるグリコール酸の70%溶液であり、6〜8%のグリコール酸ダイマー
を含有する。同様に、ポリグリコール酸の種々の塩の製造方法も当業界で周知で
ある。ポリグリコール酸のアンモニウム塩を製造するために、例えば、ポリグリ
コール酸の溶液を水酸化アンモニウムを用いてpH4.4に中和できる。
【0026】 グルタミン酸およびポリグリコール酸、および/またはそれらの塩の濃度、な
らびに植物生産性の向上に有効な組成物の量は、上述したように種々の因子に依
存しうるが、典型的にはグルタミン酸およびグリコール酸について上述したのと
同じである。したがって、組成物は、典型的には、約0.5ppm〜約5,000 ppm[約0
.0067oz/A〜約4.2ポンド/A][約0.47g/ヘクタール(g/ha)〜約4.7kg/ha]
のポリグリコール酸、および約0.5ppm〜約5,000 ppm[約0.0067oz/A〜約4.2ポン
ド/A][約0.47g/ヘクタール(g/ha)〜約4.7kg/ha]のグルタミン酸が含ま
れるが、好ましくは、約0.5ppm〜約2,500 ppm[約0.0067 oz/A〜約2.1ポンド/A]
[約0.47g/ha〜約2.3kg/ha]のポリグリコール酸、および約0.5ppm〜約2,500 p
pm[約0.0067 oz/A〜約2.1ポンド/A] [約0.47g/ha〜約2.3kg/ha]のグルタミン
酸が含まれ、より好ましくは、約50ppm 〜約500 ppm [約0.67 oz/A〜約0.42ポン
ド/A] [約46.7g/ha 〜約0.47kg/ha]のポリグリコール酸、および約50ppm 〜
約500 ppm [約0.67 oz/A〜約0.42ポンド/A] [約46.7g/ha 〜約0.47kg/ha]の
グルタミン酸が含まれる。組成物は各成分の1:1の組成物がさらに好ましい。
硝酸カルシウムのような硝酸の塩を含む組成物では、塩は、典型的には、約100
ppm 〜約10,000 ppm [約0.083 ポンド/エーカー(1b/A)〜 約8.3 lbs/A] [約93 g
/ヘクタール(g/ha)〜約9.3 kg/ha]の量で存在するが、これも用途に依存して変
動する。
【0027】 本明細書中で記載する組成物は当業界で公知のキャリヤー媒質と合わせること
ができる。例えば、組成物を、水道水または選択したミネラルを加えた蒸留水等
を含む水と合わせることができる。組成物は、さらにキャリヤーとして作用でき
る農業用薬剤と合わせることができる。例えば、肥料溶液、病虫害防除剤溶液、
または除草剤溶液をキャリヤー媒質として機能を果たすことができる。病虫害防
除剤は、当業界で公知の化学的もしくは生物学的(天然)病虫害防除剤であるこ
とができ、殺真菌剤、殺細菌剤および抗ウイルス剤等を含む。病虫害防除剤には
、ストレプトマイシンのような抗生物質や枯葉禁止剤A506として市販されている
Pseudomonas fluoroscensのような生物学的殺細菌剤等がある。当業者は、使用
できる種々の肥料、病虫害防除剤および殺草剤溶液をよく知っているだろう。し
かし、本発明の組成物は水と最も単純な組合せである。
【0028】 組成物は当業者に公知の農業用添加剤または配合助剤をさらに含むことができ
る。このような添加剤や助剤は、組成物がスプレータンク中でうまく分散し、植
物の表面(特に、葉もしくは他の葉群表面)に付着しまたは浸透するのを確実に
し、さらに植物に対する他の利益を与えるのを確実にするために使用できる。例
えば、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、およびバインダーを使用して、本明細書で
記載する化合物または組成物をスプレータンク中に分散させ、さらにこれらの化
合物または組成物を葉の表面に接着させおよび/または浸透させることができる
【0029】 本発明のさらに別の態様では、上述した組成物を用いて植物を処置することを
含む植物の処置方法も提供される。本発明の組成物は、典型的には、植物の根、
茎、種子および/または葉に施用される。組成物を施用(例えば、葉群施用にお
けるような)するとき、手動スプレーを使用でき、組成物を噴霧してボタボタ落
ちるようにすることができる。「噴霧してボタボタ落ちるようにする」という表
現は、一般に、約100ガロン/エーカー(65リットル/ヘクタール)の量と
して定義される。しかし、組成物を水耕法として(実施例1のような)、土壌水
浸しとしてもしくは種子被覆としても施用できる。
【0030】 本発明の方法および組成物は植物の再生産ならびに植物生長の向上に使用でき
る。本発明の方法および組成物は、リクレーション用植物、装飾用植物、木や穀
物を処置するのに使用でき、特に、商業用穀物を処置するのに有用である。本発
明で処置できる植物や穀物類の例には、アオウキクサ、トウモロコシ、芝生(ラ
イグラス、芝生(Bermuda grass)、イチゴツナギ、ウシノケグサを含む)のよう
な単子葉植物、アブラナ科の植物(例えば、アブラナ、ダイコンおよびキャベツ
)、ナス科の植物(ピーマン、ポテトおよびトマトを含む)を含む双子葉植物等
がある。
【0031】 本発明の方法および組成物を使用して広範囲の植物ストレスの作用から植物の
抵抗性、および他の保護を向上させることができる。これらのストレスには、例
えば、機械的損傷ストレス、栄養に関するストレス、高温ストレス、寒冷ストレ
ス、干ばつストレス、水ストレス、塩によるストレスおよび病原性ストレス(虫
、細菌、真菌およびウイルス病原体ストレス等)等がある。例えば、グルタミン
酸およびポリグリコール酸もしくはグリコール酸のいずれか、および/または前
述した化合物の塩を含む組成物を用いて植物を処置することは、例えば、真菌(
疫病、うどん粉病、Pythium, RhizoctoniaおよびFusariumを含む)、細菌(Erwini
aおよびPseudomonasを含む)ならびにウイルス(たばこモザイクウイルスおよびカ
ボチャモザイクウイルスを含む)によりもたらされる病気から植物が感染するの
に抵抗するのを助ける。
【0032】 本発明の方法および組成物は実施例11,12および13に示されているよう
にさらに種子発芽を刺激するのに使用できる。例えば、本発明の方法および組成
物は種子発芽の速度を速め、および/または発芽した種子の総数も増加させるこ
とができる。
【0033】 本発明のさらに別の態様では、少なくとも1種のグリコール酸もしくはその塩
、および少なくとも1種のグルタミン酸もしくはその塩を用いて微生物を処置す
る方法が提供される。別の実施態様では、上述の少なくとも1種のポリグリコー
ル酸もしくはその塩、および少なくとも1種のグルタミン酸もしくはその塩をを
用いて微生物を処置する方法である。驚いたことに、このような組成物の選択し
た濃度を用いて微生物を処置することにより、微生物の生長を向上させ、または
当該生長を刺激することが見出された。本発明の好適な形態では、微生物を、グ
リコール酸アンモニウム、またはポリグリコール酸のアンモニウム塩、および少
なくとも1種のグルタミン酸もしくはその塩を含む組成物を用いて処置をする。
微生物は液体培地中で培養しながら処置でき、または生長−刺激用組成物を、微
生物が生長するときに固体栄養培地に加えることができる。
【0034】 微生物は、一般に、微生物の生長を刺激するのに有効である量の組成物で処置
する。過剰量の、例えば、ポリグリコール酸またはグリコール酸を用いて微生物
を処置した場合、微生物の死をもたらすことがあることを認識しなければならな
い。状況に依存して大量を用いて微生物を処置できるが、微生物は、一般に、上
述した量のグルタミン酸と、典型的には約2,000 ppm以下のグリコール酸または
ポリグリコール酸を含有し得る組成物を用いて処置される。さらに好ましくは、
上述したように、グルタミン酸と少なくとも1種のグリコール酸およびまたはポ
リグリコール酸との1:1の組成物を用いて微生物を処置する。その他の好適な
組成物は約1 ppm 〜約1000 ppmのグルタミン酸を約1 ppm 〜約1000 ppmの少なく
とも1種のグリコール酸もしくはポリグリコール酸と組み合わせて含み、そして
約1 ppm〜約500 ppmのグルタミン酸を約1 ppm 〜約500ppmの少なくとも1種のグ
リコール酸もしくはポリグリコール酸と組み合わせて含む。これらの量はグルタ
ミン酸、ポリグリコール酸およびグリコール酸の塩も適用できる。グルタミン酸
と、グリコール酸もしくはポリグリコール酸のいずれかのアンモニウム塩とを含
む組成物は、グルタミン酸と、グリコール酸もしくはポリグリコール酸のいずれ
かとを含む組成物よりも微生物刺激においてより有効なので、グリコール酸また
はポリグリコール酸と比較して、より少ない量のグリコール酸アンモニウムまた
はポリグリコール酸のアンモニウム塩を一般的に使用できる。細菌および真菌を
含む広範囲の微生物を処置できる。
【0035】
【実施例】
上述した方法および組成物を使用して特定の実施例に言及する。これらの実施
例は好適な実施態様をより完全に記載するために与えられ、それにより、本発明
の範囲を制限することを意図しているのではないことが了解されるべきである。
【0036】 (実施例1) Kinnersley (米国特許第5,439,873号)により記載されている一般的な手順によ
りウキクサ(Lemna Minor L)を生育した。グリコール酸、ポリグリコール酸、お
よびグルタミン酸を別々に培地に加え、一緒にしそしてウキクサの生長における
作用を決定する実験を行った。
【0037】
【表1】
【0038】 表1の結果は、500 ppmのグルタミン酸の添加はウキクサの乾燥重量(wt)を対
照よりも1.1mgまで増加させ、ポリグリコール酸(1000 ppm)は乾燥重量を11.5mg
まで増加させたことを示す。この結果から、500 ppmのグルタミン酸および1000
ppmのポリグリコール酸を一緒にした培地に対する添加が乾燥重量を12.6 mgまで
増加させるはずである。実際の増加は38.1 mgであり、予期される増加よりも3
倍大きかった。同様の理由により、グリコール酸およびグルタミン酸の混合物が
酸単独の活性から期待されるよりもより植物生長を向上させることが分かる。
【0039】 (実施例2) カゼイン加水分解物と組み合わせてポリグリコール酸の作用を試験するウキク
サについて第二の実験を行った。カゼイン加水分解物は、Sigma Chemical Compa
ny、 (St. Louis, MO)から入手した酵素的消化産物(N-Z-アミン)であり、18.58%
グルタミン酸を含有した。実験の結果を表2に示す。
【0040】 使用した培地は、前の実施例で記載したとおりの、使用した肥料に加えて5g/L
のグルコースを含有した。
【0041】
【表2】
【0042】 表2の結果は、カゼイン加水分解物を培地に加えるとき、植物生長が植物の重
量において14 mg増加まで向上した。ポリグリコール酸の添加は植物の重量にお
いて15 mg増加まで示されているとおりに生長を向上させた。したがって、カゼ
インとポリグリコール酸とを一緒にした添加は29 mg (i.e., 15 mg + 14mg)まで
の植物の重量の増加をもたらすことが予期された。しかし、実際の増加は52 mg
であり、予期されるよりも79%重かった。
【0043】 (実施例3) 温室中でTiny Timトマト生育し、グルタミン酸およびグリコール酸の混合物を
葉について3回施用する処置をし、第1回目の施用は果実ができる最初の徴候の
ときに行った。2回目および3回目の施用は、最初の施用の1週間後および次の
週に行い、各植物から成熟した果実を収穫した。下記の結果は、植物当たりの成
熟果実の平均数、植物当たり10 gを超える重量を持つ成熟果実の平均数および各
処置から収穫した成熟果実の総重量を示す。各処置および対照は4複製品を使用
し、1複製品当たり3つの鉢植え植物を使用した。
【0044】
【表3】
【0045】 表3の結果は、グルタミン酸およびグリコール酸の混合物[100 ppm GLU/GA (5
0 ppm GLUと50 ppm GA)または300 ppm GLU/GA (150 ppm GLUと 150 ppm GA)のい
ずれかを含む]は、植物にこれらの酸を葉に施用したとき3倍を超えて成熟果実
の数と重量を増加させた。処置した植物において、大きな果実の数も増加した。
Duncans多重範囲検定(Duncans multiple range test: DUN)を使用して統計的有
意性について分析し、すべての増加が処置後の異なる文字により示されているよ
うに統計的有意性のあることが見出された。対照と異なる文字は95%またはそれ
以上の確率で統計的有意性のあることを意味する。
【0046】 もっと低量のグルタミン酸/グリコール酸混合物を使用し、7週齢の植物を、
結実の開始時に与える、単回のみ施用処理するトマトについての第二の実験を行
った。処置後1ヶ月、植物上のすべての果実を採取し、重量を量り、結果を下記
の表4に示す。結果は対照と比較した%として表現する。
【0047】
【表4】
【0048】 結果は、100 ppmのグルタミン酸(GLU)/グリコール酸(GA) 組成物(すなわち、
50 ppm GLUと50 ppm GA)および50 ppm GLU/GA, (すなわち、25 ppm GLU と25 pp
m GA)組成物は特に大きなトマトの量を約150%まで増加させたことを示す。トマ
トの総生産性は、100 ppmの酸混合物を植物に投与したとき123%まで顕著に増加
させた。このトマト実験は、トマトの早期成熟を早めるため、トマトの平均寸法
を増加させるため、そして植物のトマト収穫量を増加させるために本発明を使用
できることを示す。
【0049】 (実施例4) タイトウガラシ(Park Seed, Greenwood, S.C.)を種子から生育し、等量部のグ
ルタミン酸(GLU)とグリコール酸(GA)もしくはポリグリコール酸(PGA)との混合物
を用いて処置をした。果実形成の最初の徴候時(植物の6週齢時)に開始して、
一週間隔で3回葉について処置をした。3回目の処置1週間後トウガラシを収穫
し、各複製についてのトウガラシの平均数およびトウガラシの重量を測定した。
【0050】
【表5】
【0051】 結果は、グルタミン酸(GLU)およびグリコール酸(GA)またはポリグリコール酸(
PGA)の1:1混合物が植物当たりのトウガラシの数と収穫したトウガラシの重量
の双方とも増加させることを示す。最も良好な応答は最も低量の混合物のときに
見出された。
【0052】 (実施例5) 実施例4にしたがった手順を繰り返したが、この実験ではより低量の混合酸を
使用し、収穫したトウガラシを寸法にしたがって分けた。結果を表6に示す。
【0053】
【表6】
【0054】 表6のデータは、3反復からの平均値と各標準偏差を示す。各反復実験は同量
の開花を持つ3植物体から構成された。 実施例5の結果は、低量の生物活性混合物(1オンス活性成分/エーカー−71 g/
ヘクタール)が、1植物体当たりのトウガラシの平均数の大増加により分かるよ
うに、再生産生長を顕著に増加させた。大きさおよび総トウガラシ総数の増加数
は各々0.99および0.90と有意性に差があった。
【0055】 (実施例6) Morris キャベツ (Seedway, Elizabethtown, PA)の種子を、"Bacto"鉢植え用
土壌の入った5" x 5" (12.7 cm x 12.7 cm)グリーンポット中で発芽させた。各
処置は3反復から構成され、各反復は2ポットを含み、1ポット当たり10植物
体だった。7日後、キャベツの苗を、1オンス/エーカー(73.1 ml/ヘクタール)
および2オンス/エーカー(146.2 ml/ヘクタール)に相当する等量部のグルタミ
ン酸(GLU)およびグリコール酸(GA)の混合物と共に噴霧した。種を植えた後、2
週と3週とに2回の追加の施用を行った。4週後植物を収穫し、収穫直後の重量
を決定した。結果を下記の表7に示す。
【0056】
【表7】
【0057】 (実施例7) ポット当たりの植物体の数を6に減らした以外は実施例6で記載した手順に従
って、異なる種類のキャベツ(Heads-Up cabbage, Harris Seeds, Rochester, NY
)を用いる第二の実験を行った。この第二の実験では、キャベツの生長を促進さ
せる本発明の組成物の効果を、液体または固体のグリコール酸をグルタミン酸と
混合させて比較した。固体グリコール酸はGlypure(登録商標)であり、DuPont
社から入手できる高純度結晶性グリコール酸である。液体グリコール酸はグリコ
ール酸の70%水性溶液であり、6〜8%のジグリコール酸と少量の大オリゴマーを含
む。液体グリコール酸もDuPont社から入手した。
【0058】 異なる配合剤を用いて処置したキャベツ植物体の収穫直後の重量と乾燥重量を
下記の表8に示す。結果は、液体および固体グリコール酸を含有する組成物の双
方とも対照と比較してキャベツの収穫直後の重量と乾燥重量を有意に増加させる
ことを示す。
【0059】
【表8】
【0060】 (実施例8) 4インチ (10.2 cm)黒色プラスチックポット中で生育させたTiny Timトマトを
使用して、トマトについて第3番目の実験を行った。各処置は3回の繰り返しが
含まれ、各繰り返しが3植物体を含んだ。植物が7週齢のとき葉に第1回目の処
置を行い、一週間後第2回目の処置を植物に施した。第2回目の処置一週後植物
を収穫し、成熟および未成熟植物の数と重量を決定した。表9に結果を示す。図
1は、一回繰り返し処置および未処置植物から収穫した果実の収量を示す。AuxF
06は、本発明の主題であるグルタミン酸とグリコール酸との混合物についての会
社の名称である。
【0061】
【表9】
【0062】 結果は、等量部のグリコール酸(GA)およびグルタミン酸(GLU)の混合物が21%ま
で全体のトマトの生産性を増加させ、290%まで成熟果実の生産性を増加させた。
3,000 ppmのCaNO3 を混合酸に添加すると作用を有意に向上させた。
【0063】 (実施例9) レタス植物を使用して、病気から植物を保護するのに本発明の価値を示した。
Waldmann/Grand Rapids 緑葉レタスの種子を、箱当たり20インチ(50.8cm)の3
畦中に1/4インチ(0.64 cm)〜1/2インチ(1.27 cm)の深さに蒔いた。箱の寸
法は20インチ×10インチ×2インチであり、上部に根付け肥料修正鉢用ミッ
クスを入れた。出芽後、畦当たり25植物体に苗を間引きした(箱当たり75植
物体)。この密集化は、Botrytis増殖と感染を増加させるためだった。4個の複
製を揃え、処置を無秩序に組織した。植物を、殆ど生長して畦を覆いしかも接種
後良好な腐生のコロニー化のため充分な枯れた葉くずとなるまで生長させた。最
初の試験物質葉処置を接種8日前に行い、接種後8日まで第二処置を行った。第
二施用10日後にレタスの収穫を行った。
【0064】 レタスを、殺真菌剤であるBenlate(登録商標)またはグルタミン酸およびグ
リコール酸の混合物を用いて処置をした。前記薬剤を葉施用として植物に投与す
るかまたは未処置で残した。処置8日後に、レタスにBotrytisを接種した。感染
8日後に第二の処置を植物に与え、この処置10日後に収穫をした。収穫時、0
〜100のスケールで植物を評価した。このスケールで、0は最小の損傷である
ことを示し、100は真菌注入による最大の損傷を示す。この評価の結果を表1
0に示す。
【0065】
【表10】
【0066】 図2は、表10の処置からの植物を表す。感染植物の茎における変色損傷は真
菌感染の病害の程度を示す。Botrytisを接種しなかった非処置対照(non-treated
control:NTC)は感染の徴候を示さなかった。グルタミン酸およびグリコール酸
の混合物(AuxF06)を用いて処置したレタスはより多くの満足度で感染に対して抵
抗を示した。
【0067】 (実施例10) 干ばつストレスから植物を保護する本発明の価値をHeads-Upキャベツを用いた
実験を温室中で検討した。Heads-Upキャベツ種子を(lot #79739-9c, 92% germ 9
-97)をHarris Seeds Inc.から購入し、6×12ウエルプラグフラットに蒔いた
。苗の一真葉段階(one-true-leaf stage)時に半ガロンポット中にポット当たり
2苗移植した。植物が一植物体当たり平均7真葉に達したとき、一植物体当たり
おおよそ2.5mLの最初の噴霧処置を植物に与えた。第二の処置を5日後に施用
し、それは干ばつ処置をしようとする植物の最後の水やり後だった。土壌の水分
含量を干ばつの開始時に測定した。土壌水分点を描写すると殆ど完全な「正規」
分布パターンだった。深刻なしおれが現れたが、永久的なしおれ点を過ぎない程
度まで水をやらないことにより干ばつ処置を行った。干ばつ開始後7日目に、ポ
ットに水をやり、干ばつ処置を止めた。干ばつ終了後24時間目に、植物を収穫
した。すべての植物の収穫直後の重量と乾燥後の重量を測定した。
【0068】 結果を図3の棒グラフに示す。干ばつ処置の結果として、非処置対照植物の平
均重量は7.0gであり、干ばつ処置を受けさせないで水を良くやった植物の平均重
量が7.8gよりも約10%少ない。干ばつ処置にもかかわらず、本発明の組成物(図
中で"F06"と称した)を用いて処置したキャベツ植物は重量を増加させた。グラ
フの各棒上の文字は統計学的有意性を示す。結果のうちの統計学的分析は、最も
有効な割合のF06 (2オンス/エーカー) (141 g/ヘクタール)が充分に水をやった
キャベツの重量より6.4%まで重量を増加させたが、その差には有意性がなかっ
た。植物に干ばつ処置をしストレスをかけたとき、匹敵する重量の増加が2.9%
であり、高度に有意性だった。1オンス/エーカー(71 g/ha)および4オンス/
エーカー(282 g/ha)を用いて処置した植物も干ばつストレス後の対照と比較して
有意により重かった。これらの結果は、干ばつストレスが原因の農業収穫量の減
少を防ぐのに本発明が有効性であることを示す。
【0069】 (実施例11) 種子の発芽における本発明の組成物の作用をペトリ皿実験で検討した。一枚の
Whatman (Maidstone, UK) 90mm濾紙をペトリ皿中に入れ、5mlの処置用溶液を皿
に加えた。次いで、Kentucky Blue Grass種子130個を各皿に加えた。6日後
、各ペトリ皿中で発芽した種子の数を数え、結果を下記の表11に示した。
【0070】
【表11】
【0071】 この実施例はペトリ皿中で行ったKentucky Blue Grass種子の発芽検討に関す
る。結果は、グルタミン酸/グリコール酸を100 ppm w/v含有する処置溶液が対
照よりも260%発芽を増加させたことを示す。本実験で使用したグリコール酸はDu
Pont社製の結晶性Glypure(登録商標)だった。
【0072】 (実施例12) 前の実施例で使用したグルタミン酸/グリコール酸組成物をポリビニルピロリ
ドン(Sigma Chemicals, St. Louis, Missouri)と混合して種子を被覆するのに使
用される混合物を形成した。種子は、しばしば病虫害防止剤やその他の薬剤で被
覆され、発芽した苗の生存能力を向上させる。この実験では、5,000 ppm w/vグ
ルタミン酸/グリコール酸と24gポリビニルピロリドンを含有する溶液から被覆
用溶液を製造した。下記に示すような方法で、この混合物を使用してペチュニア
種子(Ultra Red Star, Goldsmith Seed, Gilray, CA)を被覆した。すなわち、お
およそ1000個のペチュニア種子を小さな皿の中に入れ、2〜3mlの被覆用溶
液を種子の上に注いだ。種子を混合物とすべてが被覆されるまで(2〜4分)か
き混ぜた。次いで、種子懸濁物を吸収性表面上に注ぎ、過剰の流体を取り除いた
。数分後、種子を取り出し、風乾した。乾燥した種子および非−被覆対照種子を
苗栽植用ミックス(seedling planting mix)中に植え、植えた後異なる日(differ
ent days after planting: DAP)に発芽した苗の数を数えた。結果を棒グラフに
示す(図4)。AuxF06はグルタミン酸/グリコール酸混合物の会社の販売名であ
る。結果は、本発明の組成物で被覆した種子は対照種子よりも速く発芽したこと
を示す。種子を植えた一週間後、未処置種子は発芽しなかったが、この時、35%
を超える処置種子は発芽した。植えた後二週間後、対照が発芽したよりも二倍以
上多くの被覆種子が発芽した。
【0073】 (実施例13) 殺真菌剤が被覆されている(blue)綿種子試料(Fibermax 832)をGeorgia cotton farmerから受領した。被覆用溶液を5000ppm のF06を200 mlと24gのポリビニル
ピロリドン(分子量= 10,000, PVP-10)とから製造した。おおよそ200個の綿種
子を小さな秤量用舟形容器中に注いだ。種子の上に被覆用溶液を注いで種子を沈
めた。すべての種子が濡れるまで(2〜4分)溶液を混合した。次いで、被覆用
溶液を流出させ、種子を吸収性表面上に拡げ、乾燥させた。対照は、F06でなく
て殺真菌剤でのみ処置した。
【0074】 翌日(( 12時間後)、対照と被覆種子を苗栽植用ミックス中の1インチの深さに
植えた。配置は、6×12ウエル箱の1ウエル当たり1個の種子とした。 図5は、殺真菌剤ポリビニルピロリドンと組み合わせてAuxF06で被覆した種子
は対照種子よりも速く発芽した。種子を植えて一週間後、約10%の非処置対照種
子のみが発芽したのに対し、90%を超える処置種子が発芽した。
【0075】 (実施例14) Red Robinトマト種子(Park Seed, Greenwood, SC)をプラグトレー中に1プラグ
当たり1個の種子の割合で植え、土で軽く覆った。3〜4の2倍葉段階(植えて
から約2〜3週後)に達したとき苗を移植した。4.0インチポット中に苗を植え
、3個のポットに植えた苗を1個のPerma-Nestトレー中においた。各繰り返し(r
epetition: rep)は3個のトレーから構成され、各処置を3回繰り返した。下記
の表に示した時に、75 ppmのグリコール酸アンモニウムおよび75 ppmグルタミン
酸を含有する組成物による処置施用を与えた。最初の処置施用の3〜4日後に始
め2週毎に肥料を与えた。肥料は、1ガロンの水に20-20-20 NPKが卓用スプーン
一杯に入ったもの 100mlを各ポットに与えた。トマト果実は植えてから12週
後に収穫した。
【0076】 結果は、植えてから12週後に収穫したすべてのトマトの総数および重量(す
なわち、成熟トマトおよび未成熟トマト)ならびに成熟トマトを示す。
【0077】
【表12】
【0078】 結果は、完全開花時にグリコール酸アンモニウムおよびグルタミン酸の等量混
合物を植物に与えたとき、トマトの総重量が40%まで増加した。 統計学的分析は、完全開花時に75 ppmの F25を用いて植物を処置したことによ
り数および重量の増加が有意であったことを示す(p ( 0.95)。
【0079】 (実施例15) グルタミン酸およびグリコール酸の混合物ならびにグルタミン酸およびグリコ
ール酸アンモニウムの混合物の生物活性を、Sclerotinia minorの微生物生長を
観察することにより比較した。Becton Dickinson Microbiolgy Systems (Sparks
, MD)より入手したポテトデキストローズ寒天(potato dextrose agar: PDA)を滅
菌使い捨てペトリ皿(100 mm x 15 mm)中に注ぎ、Sclerotinia minor sclerotia
を接種して0日の新しい培養物を開始した。これらの培養物を適当な段階の成熟
分裂に到達させ、生育2週間後の試験のために使用した。PDAの多数の1リット
ル容器を用意し、14日目にオートクレーブ処理をした。これらのPDA容器を、
溶液の添加のための準備(約2時間)ができるまで46℃の循環水浴中に保持し
た。ならびにグルタミン酸およびグリコール酸のアンモニウム塩混合物(F25)を
、陽性層流滅菌フード中のシリンジ先端0.2μm孔滅菌濾過ディスクにより4
6℃PDAに加え、徹底的に混合してから46℃水浴に戻し、注ぐのを待った。2
2枚の皿のスタックを各培地タイプについて注ぎ、一夜凝固・冷却させた。
【0080】 15日目、加熱滅菌ピンセットを使用して培養皿から軟らかい、白色〜灰色の
菌糸中の菌核凝集塊を採り、1凝集塊を各試験培地皿の中心に移した。各接種培
地の20皿を積み重ね、室温(約23℃)でインキュベートするため最初に包装
してあったスリーブ中に戻した。生育4日後、培養物のいくらかがまさに培地の
端に達した。各コロニーの半径を測定した。
【0081】 図6に示されているように、F25は、95%の信頼区間において観察される期待
値(すなわち、 p ( 0.95)についてのDuncan多重比較分析により決定されるよう
に、F06よりも微生物生長の促進において有意により有効であった。
【0082】 上述の記述中で詳細に本発明を例証し記載したが、これは例証として考えるべ
きであり、本発明を減縮するものではなく、好適な実施態様が示され記載されて
いるだけだと理解されるべきであり、本発明の精神の範囲内にはいるすべての変
更および修正は保護されるべきである。さらに、本明細書中で引用したすべての
文献は当業者の技術水準を示すものであり、それらの全部を参照として本明細書
に含める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、Tiny Timトマトの収穫量におけるAuxF06 (グルタミン酸
およびグリコール酸からなる組成物)と硝酸カルシウムとの組合せの作用を表す
。左側のパネルは対照植物のトマトであり、右側のパネルは300 ppm AuxF06と30
00 ppm 硝酸カルシウムとを用いて処置した植物からのトマトである。
【図2】 図2は、真菌感染に対するレタス植物におけるAuxF06の作用を表
す。左上パネルは対照非接種キャベツ植物であり、右上パネルはボトリチスを接
種したキャベツ植物であり、左下パネルは2oz/A (141 g/ha) AuxF06を用いて処
置し、ボトリチスを接種したキャベツ植物であり、そして右下パネルは1616 o
z/A (1.1 kg/ha) Benlate(登録商標)を用いて処置し、ボトリチスを接種した
キャベツ植物である。
【図3】 図3は、AuxF06を用いて処置した後のキャベツ植物の乾燥重量を
示す棒グラフを表す。上のパネルは良好に水をやった(すなわち、干ばつ条件を
受けさせない)したキャベツ植物を表し、下のパネルは干ばつストレスを与え、
その後、再度水をやったキャベツ植物を表す。各パネルの棒は、左から右に、非
処置対照、1 oz/A (71 g/ha)のAuxF06を用いた処置、2 oz/A (141 g/ha)の AuxF
06を用いた処置、および4 oz/A (282 g/ha)のAuxF06を用いた処置を表す。
【図4】 図4は、種をまいた後の日数(days after planting :DAP)の関数
としてAuxF06で被覆したペチュニア種子の発芽の%を示す棒グラフを表す。前面
の棒は非処置対照(non-treated controls :NTC)を表し、後ろの棒は5,000 ppm
AuxF06を用いて処置した後のペチュニアの発芽を表す。
【図5】 図5は、種をまいた後の日数の関数としてAuxF06/ポリビニルピ
ロリドン溶液で被覆したコットン種子の発芽の%を示す棒グラフを表す。前面の
棒は非処置対照(non-treated controls :NTC)を表し、後ろの棒は5,000 ppm Au
xF06を用いて処置した種子を表す。
【図6】 図6はグルタミン酸およびグリコール酸を含有する組成物(F06)
とグルタミン酸およびグリコール酸アンモニウムを含有する組成物(F25)のScler ocinia minor の生長における作用を示す棒グラフを表す。Sclerotinia minor
コロニーをF06 および F25の表示した濃度(ppm、重量/容量基準)で処置した
(実施例15でより詳細に記載)。Breakthru(登録商標、シリコーン系界面活
性剤);棒の上に示したより低いケースの文字はダンカングループ化を表し、文
字がグループ間で共通しないとき、いずれの2グループ間も有意な差を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2B022 BA21 EA01 2B051 AA01 AB01 AB07 BA02 BA04 BB01 BB14 4H011 AB03 BA06 BB06 BC18 DA02 DA13 DD04 DG06

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコール酸の塩および少なくとも1種のグルタミン酸また
    はその塩を含有する組成物。
  2. 【請求項2】 前記グルタミン酸およびグリコール酸の塩が植物の生産性を
    向上させるのに有効な量で存在する請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記グリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項1に記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記組成物がキャリヤー媒質中にある請求項1に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記キャリヤー媒質が農業用薬剤である請求項4に記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】 前記農業用薬剤を肥料、除草剤および病虫害防除剤からなる
    群から選択する請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記キャリヤー媒質が水である請求項4に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記組成物がカルシウム塩をさらに含む請求項1に記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】 前記カルシウム塩が硝酸カルシウムである請求項8に記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物が、すべて重量/容量基準で約0.5 ppm 〜約 2
    ,500 ppmのグルタミン酸、および約0.5 ppm 〜約 2,500 ppmのグリコール酸の塩
    を含む請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 グリコール酸およびグルタミン酸の塩を含む組成物。
  12. 【請求項12】 ポリグリコール酸の塩および少なくとも1種のグルタミン
    酸もしくはその塩を含み、前記ポリグリコール酸が下式 【化1】 (式中、n=1〜10である)を有する組成物。
  13. 【請求項13】 前記組成物が、すべて重量/容量基準で、約0.5 ppm 〜約
    2,500 ppmのグルタミン酸、および約0.5 ppm 〜約 2,500 ppmのポリグリコール
    酸の塩を含む請求項12に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記ポリグリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項
    12に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記組成物がキャリヤー媒質中にある請求項12に記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 前記キャリヤー媒質が水である請求項15に記載の組成物
  17. 【請求項17】 前記キャリヤー媒質が農業用薬剤である請求項15に記載
    の組成物。
  18. 【請求項18】 前記組成物がカルシウム塩をさらに含む請求項12に記載
    の組成物。
  19. 【請求項19】 前記カルシウム塩が硝酸カルシウムである請求項18に記
    載の組成物。
  20. 【請求項20】 ポリグリコール酸およびグルタミン酸の塩を含み、前記ポ
    リグリコール酸が下式 【化2】 (式中、n=1〜10である)を有する組成物。
  21. 【請求項21】 植物を、グリコール酸の塩および少なくとも1種のグルタ
    ミン酸またはその塩を含む組成物を用いて処置することを含む植物の処置方法。
  22. 【請求項22】 前記組成物が、すべて重量/容量基準で、約0.5 ppm 〜約
    2,500 ppmのグルタミン酸、および約0.5 ppm 〜約 2,500 ppmのグリコール酸の
    塩を含む請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記ポリグリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項
    21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記組成物がキャリヤー媒質中にある請求項21に記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 前記キャリヤー媒質が水である請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記キャリヤー媒質が農業用薬剤である請求項24に記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 前記農業用薬剤を肥料、除草剤および病虫害防除剤からな
    る群から選択する請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記組成物がカルシウム塩をさらに含む請求項21に記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 前記カルシウム塩が硝酸カルシウムである請求項28に記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 前記組成物が約0.5 ppm 〜約 2,500 ppmのグルタミン酸、
    約0.5 ppm 〜約 2,500 ppmのグリコール酸および約100 ppm 〜約 10,000 ppmの
    硝酸カルシウムを含む請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 植物を、植物の生産性を向上させるのに有効な量の組成物
    を用いて処置することをさらに含む請求項21に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記植物が収穫可能な農産物を産出する請求項21に記載
    の方法。
  33. 【請求項33】 前記組成物を、農産物の早期成熟を向上させるのに有効な
    量で植物に施用する請求項21に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記組成物を、前記植物の生長を向上させるのに有効な量
    で植物に施用する請求項21に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記組成物を、植物ストレスに対する植物の抵抗性を向上
    させるのに有効な量で植物に施用する請求項21に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記植物ストレスが干ばつストレスである請求項35に記
    載の方法。
  37. 【請求項37】 前記ストレスが病原性ストレスである請求項35に記載の
    方法。
  38. 【請求項38】 前記組成物を、種子の発芽を刺激するのに有効な量で植物
    の種子に施用する請求項21に記載の方法。
  39. 【請求項39】 植物を、グリコール酸およびグルタミン酸の塩を含む組成
    物を用いて処置することを含む植物の処置方法。
  40. 【請求項40】 植物を、ポリグリコール酸の塩および少なくとも1種のグ
    ルタミン酸もしくはその塩を含み、前記ポリグリコール酸が下式 【化3】 (式中、n=1〜10である)を有する組成物を用いて処置する植物の処置方法
  41. 【請求項41】 前記組成物がカルシウム塩をさらに含む請求項40に記載
    の方法。
  42. 【請求項42】 前記カルシウム塩が硝酸カルシウムである請求項41に記
    載の方法。
  43. 【請求項43】 前記組成物が約100 ppm 〜10,000 ppmの前記硝酸カルシウ
    ムをさらに含む請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記ポリグリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項
    40に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記組成物がキャリヤー媒質中にある請求項40に記載の
    方法。
  46. 【請求項46】 植物を、植物の生産性を向上させるのに有効な量の組成物
    を用いて処置することをさらに含む請求項40に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記組成物が約0.5 ppm 〜約 2,500 ppm のグルタミン酸
    および約0.5 ppm 〜約2,500 ppmのポリグリコール酸の塩を含む請求項40に記
    載の方法。
  48. 【請求項48】 前記組成物を、種子の発芽を刺激するのに有効な量で植物
    の種子に施用する請求項40に記載の方法。
  49. 【請求項49】 植物を、ポリグリコール酸およびグルタミン酸の塩を含み
    、前記ポリグリコール酸が下式 【化4】 (式中、n=1〜10である)を有する組成物を用いて処置する植物の処置方法
  50. 【請求項50】 微生物を、有効量の少なくとも1種のグルタミン酸もしく
    はその塩、および少なくとも1種のグリコール酸もしくはその塩を用いて処置す
    ることを含む微生物生長の向上方法。
  51. 【請求項51】 グリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項50に記
    載の方法。
  52. 【請求項52】 微生物を、有効量の少なくとも1種のグルタミン酸もしく
    はその塩、および少なくとも1種のポリグリコール酸もしくはその塩を用いて処
    置することを含み、前記ポリグリコール酸が下式 【化5】 (式中、n=1〜10である)を有する、微生物生長の向上方法。
  53. 【請求項53】 グリコール酸の塩がアンモニウム塩である請求項52に記
    載の方法。
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