JP2517714Y2 - 緩衝器の減衰力調整機構 - Google Patents

緩衝器の減衰力調整機構

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JP2517714Y2
JP2517714Y2 JP6909990U JP6909990U JP2517714Y2 JP 2517714 Y2 JP2517714 Y2 JP 2517714Y2 JP 6909990 U JP6909990 U JP 6909990U JP 6909990 U JP6909990 U JP 6909990U JP 2517714 Y2 JP2517714 Y2 JP 2517714Y2
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oil
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hollow rod
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信男 森
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両等に使用する緩衝器の減衰力調整機構に
関する。
(従来の技術) 従来の緩衝器の減衰力調整機構としては、中空ロッド
の先端部内にバイパス油路の開口量を変化させるロータ
リバルブを回転自在に嵌装し、このロータリバルブは一
端開口部側を閉塞した円筒部材にて形成して、中空ロッ
ド内に挿通した操作ロッドをロータリバルブの閉塞側に
連結し、操作ロッドを回動操作してロータリバルブを回
転させることにより、バイパス油路の開口量を変化させ
て減衰力を調整するようにしたものがある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述した減衰力調整機構においては、
緩衝器上部にサブタンクを連結し、このサブタンクと緩
衝器の下部油室を連通する場合、ロータリバルブの閉塞
側に操作ロッドを連結しているために中空ロッド内を介
してサブタンクと下部油室を連通することができず、ま
た中空ロッド内を介してサブタンクと下部油室を連通す
るためにはロータリバルブを迂回する油路を形成しなけ
ればならない。
また、操作ロッドとロータリバルブとの組付時、専用
治具の使用又は目視により、位置決めに時間が掛かって
いた。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本考案は、ロータリバルブは
平板状の連結板を介して操作ロッドと連結し、この連結
板の両端面は軸方向の長さを異ならしめ、ロータリバル
ブには連結板の両端部を嵌装する深さの異なる嵌め込み
溝を形成した。
(作用) ロータリバルブは平板状の連結板を介して操作ロッド
と連結しているので、作動油がロータリバルブ内を軸方
向に流れることができるため、中空ロッド及びこのロー
タリバルブを介してサブタンクと下部油室を連通するこ
とができ、また連結板の両端面は軸方向の長さを異なら
しめ、ロータリバルブには連結板の両端部を嵌装する深
さの異なる嵌め込み溝を形成したので、操作ロッドとロ
ータリバルブとの位置合わせを誤って組み付けることを
防止できる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案に係る減衰力調整機構を適用した緩衝
器の一部断面正面図、第2図は同ピストン部の拡大断面
図、第3図はロータリバルブと操作ロッドの組付前の断
面図、第4図はロータリバルブと操作ロッドの誤組付け
状態の断面図、第5図は第4図の側面図である。
アウターチューブ1内にはシリンダ2を立設し、この
アウターチューブ1内に上方からピストンロッドである
中空ロッド3を挿通し、この中空ロッド3の下端部には
シリンダ2内周面に摺接するピストン4を固着し、この
ピストン4には入口側に高速二乗孔5を形成した圧縮側
油路6及び入口側に高速二乗孔7を形成した伸び側油路
8をそれぞれ周囲4箇所に形成し、ピストン4の上面に
は圧縮側油路6を開閉する複数枚のディスクバルブから
なる圧縮側バルブ10を装着し、ピストン4の下面には伸
び側油路8を開閉する複数枚のディスクバルブからなる
伸び側バルブ11を装着している。
更に、ピストン4には圧縮側油路6及び伸び側油路8
とは別個に専用のバイパス油路13を周囲4箇所に形成
し、中空ロッド3の先端部外周面にはピストン4のバイ
パス油路13に対応する油溝14を形成し、この油溝14内に
中空部16に連通する油孔15を形成している。また、中空
ロッド3にはピストン4の上側にバルブシート部材18を
装着し、中空ロッド3には圧縮側バルブ10をバイパスす
るため中空部16に連通する油孔19を形成して、バルブシ
ート18にはこの油孔19に連通する油路20を形成し、この
油孔20を開閉するバルブ21を装着している。
そして、中空ロッド3の先端部内にはカラー22で支持
したロータリバルブ23を回転自在に嵌装し、このロータ
リバルブ23の下端側には中空ロッド3の油孔15に対応す
る径の異なるノーマル用油孔24及びソフト用油孔25を形
成し、同様に上端部には油孔19に対応する径の異なるノ
ーマル用油孔26及びソフト用油孔27を形成している。
このロータリバルブ23の下端部は平板状の連結板28を
連結している。この場合、連結板28は第3図に示すよう
に両端部28a,28bの軸方向長さが異なるように、一端部2
8aは長さL1、他端部28bは長さL2に形成し、ロータリバ
ルブ23にはこの連結板28の各端部28a,28bを嵌合する嵌
め込み溝23a,23bを形成し、各嵌め込み溝23a,23bは深さ
を異ならせて、嵌め込み溝23aは深さL1、嵌め込み溝23b
は深さL2に形成している。
そして、連結板28には中空ロッド3内に挿通した操作
ロッド31を固着し、この操作ロッド31の上端は、中空ロ
ッド3の上端に配設したアクチュエータ32に連結してい
る。
更に、中空ロッド3の上端部にはマウントジョイント
33を取付け、このマウントジョイント33の側部には中空
ロッド3を介してシリンダ2内部油室に連通する連結ホ
ース34を接続し、この連結ホース34はサブタンク36に接
続している。
また、マウントジョイント33の下側には中空ロッド2
の外周にマウントベースユニット36を取付け、このマウ
ントベースユニット36の外縁部からはカラー37を垂下し
て、このカラー37の下端にはダイヤフラム38の上端部を
固着し、このダイヤフラム38の下端部にはカバー39を装
着して、このカバー39の下端部内周面はアウターチュー
ブ1外周面に摺接させている。
以上のように構成した緩衝器の作用について以下に説
明する。
先ず、ロータリバルブ23と連結板28の組付について述
べると、第3図に示すように、連結板28の一端部28aを
ロータリバルブ23の嵌め込み溝23aに、他端部28bをロー
タリバルブ23の嵌め込み溝23bに嵌め込む。
この場合、第4図及び第5図に示すように、連結板28
の一端部28aをロータリバルブ23の嵌め込み溝23bに、他
端部28bを嵌め込み溝23aに逆に嵌め込むと、連結板28の
両端部28a,28bの長さが異なり、これに対応してロータ
リバルブ23の嵌め込み溝23a,23bの深さが異なるので、
連結板28がロータリバルブ23の下端から飛出してしま
う。
したがって、連結板28とロータリバルブ23の逆組付を
容易に確認できるので、連結板28に連結する操作ロッド
31とロータリバルブ23との誤組付を防止でき、操作ロッ
ド31の図示しない基準面とロータリバルブ23の径の異な
る油孔24、25、26、27とが確実かつ容易に位置決めでき
る。
次に、減衰力調整作用について述べると、伸び行程で
ピストン4が上動するときには、上部油室S1内の作動油
が高速二乗孔7から伸び側油路8に流入して伸び側バル
ブ11を押下げて下部油室S2内に流入して減衰力を発生
し、このとき上部油室S1内の作動油の一部はピストン4
のバイパス油路13から中空ロッド3の油溝14、油孔15及
びロータリバルブ23の油孔24又は25を通じて中空ロッド
3内部の中空部16に流入し、この中空部16を通って伸び
側バルブ11をバイパスして下部油室S2内に流入する。
このとき、サブタンク35内から連結ホース34を介して
中空ロッド3からロータリバルブ23内を通って中空ロッ
ド3の退出体積相当分の作動油が下部油室S2内に流入す
る。
また、圧縮行程でピストン4が下動するときには、下
部油室S2の作動油が高速二乗孔5から圧縮側油路6に流
入して圧縮側バルブ10を押上げて上部油室S1内に流入し
て減衰力を発生し、このとき下部油室S2内の作動油の一
部は中空ロッド3内の中空部16に流入し、ロータリバル
ブ23の油孔24又は25から中空ロッド3の油孔15、油溝14
を通じてピストン4のバイパス油路13から圧縮側バルブ
10をバイパスして上部油室S1内に流入するとともに、ロ
ータリバルブ23の油孔26又は27から中空ロッド3の油孔
19、バルブシート部材18の油孔20を通ってバルブ21を押
上げて圧縮側バルブ10をバイパスして上部油室S1内に流
入する。
このとき、下部油室S2内から中空ロッド3の侵入体積
相当分の作動油がロータリバルブ23内から中空ロッド3
内を通って連結ホース34を介してサブタンク35内に流入
する。
そしてアクチュエータ32を通じて操作ロッド31を回動
させてローラリバルブ23を回転させ、ロータリバルブ23
の小径油孔24を中空ロッド3の油孔15に対応させたとき
には通常のノーマルな減衰力が得られ、ロータリバルブ
23の大径油孔25を中空ロッド3の油孔15に対応させたと
きにはバイパス量が増えてソフトな減衰力が得られる。
この場合、ピストン3の油路13は圧縮側油路6及び伸び
側油路7とは別個に形成しているので、高速二乗孔5,7
の影響を受けないので、減衰力調整の範囲が拡大する。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、ロータリバルブ
は平板状の連結板を介して操作ロッドと連結し、この連
結板の両端面は軸方向の長さを異ならしめ、ロータリバ
ルブには連結板の両端部を嵌装する深さの異なる嵌め込
み溝を形成したので、作動油がロータリバルブ内を軸方
向に流れることができて中空ロッド及びこのロータリバ
ルブを介してサブタンクと下部油室を連通することがで
き、また連結板とロータリバルブの組付誤りを容易に確
認できて、操作ロッドとロータリバルブとの位置合わせ
を誤って組み付けることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る減衰力調整機構を適用した緩衝器
の一部断面正面図、第2図は同ピストン部の拡大断面
図、第3図はロータリバルブと操作ロッドの組付前の断
面図、第4図はロータリバルブと操作ロッドの誤組付け
状態の断面図、第5図は第4図の側面図である。 尚、図面中、1はアウターチューブ、2はシリンダ、3
は中空ロッド、4はピストン、5,7は高速二乗孔、6は
圧縮側油路、8は伸び側油路、10は圧縮側バルブ、11は
伸び側バルブ、13はバイパス油路、14は油溝、15は油
孔、23はロータリバルブ、28は連結板、31は操作ロッド
である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空ロッドの先端部内にバイパス油路の開
    口量を変化させる円筒状のロータリバルブを回転自在に
    嵌装し、このロータリバルブに前記中空ロッド内に挿通
    した操作ロッドを連結した緩衝器の減衰力調整機構にお
    いて、前記ロータリバルブには平板状の連結板を介して
    前記操作ロッドを連結し、前記連結板の両端面は軸方向
    の長さを異ならしめ、更にロータリバルブに前記連結板
    の両端部を嵌装する深さの異なる嵌め込み溝を形成した
    ことを特徴とする緩衝器の減衰力調整機構。
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DE10336147B4 (de) * 2002-09-26 2006-04-20 Zf Sachs Ag Schwingungsdämpfer
JP5116451B2 (ja) * 2007-11-30 2013-01-09 株式会社ショーワ 油圧緩衝器

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