JPH055303Y2 - - Google Patents

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JPH055303Y2
JPH055303Y2 JP8304588U JP8304588U JPH055303Y2 JP H055303 Y2 JPH055303 Y2 JP H055303Y2 JP 8304588 U JP8304588 U JP 8304588U JP 8304588 U JP8304588 U JP 8304588U JP H055303 Y2 JPH055303 Y2 JP H055303Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車輌の車体と車軸間に介装されて車体
を懸架すると共に路面からの振動を減衰する油圧
緩衝器に関する。
〔従来の技術〕
この種、従来の油圧緩衝器として、例えば第7
図に示す油圧緩衝器が開発されている。(特願昭
62−106092号) これはシリンダ1内にピストン2を介してピス
トンロツド3が移動自在に挿入され、ピストン2
はシリンダ1内に二つの油室4,5を区画し、二
つの油室4,5はピストンロツド3に設けた横通
路12,13と縦通路14とからなる油通路17
を介して連通し、油通路17内にはコントロール
ロツド27を介して外部から駆動されるロータリ
バルブ15が回転自在に挿入され、ロータリバル
ブ15には当該ロータリバルブ26の回転に伴な
つて順次ピストンロツド3の横通路に開口する切
欠き開口部26を設けたものである。
コントロールロツド27の外端には例えば平行
な二面を有する取り付け部27aが形成され、こ
の取り付け部27aにアクチユエータが取り付け
られ、アクチユエータを介してコントロールロツ
ド27とロータリバルブ15を回転し、横通路1
2,13に対する切欠き開口部26の開口面積を
調整して減衰力を任意に調整するものである。取
り付け部27aの形状はコントロールロツド27
とアクチユエータとが回転しないように少なくと
も一つの平滑面を有していればよく、特にその形
状は限定されない。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の油圧緩衝器ではアクチユエータの駆動位
置、例えば回転量を調整して切欠き開口部26の
開口量を調整するものであるから、切欠き開口部
26の位置に対してコントロールロツド27及び
アクチユエータの位置合せを正確にしておく必要
があるが、コントロールロツド27とロータリバ
ルブ15との結合時にその位置合せが非常にむず
かしいという問題がある。
そこで、本考案の目的はロータリバルブの切欠
き等の開口部に対してコントロールロツド及びア
クチユエータを正確かつ簡単に位置合せできる油
圧緩衝器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成はロ
ータリバルブに開口部と別位置に位置決め用の孔
を形成し、コントロールロツドの外端に少なくと
も一つの平滑面部を軸線方向に沿つて形成し、位
置決め用の孔を検出しながらこの孔に対して所定
の角度の位置にコントロールロツドの平滑面部を
合せながらロータリバルブとコントロールロツド
を結合させることを特徴とするものである。
〔作用〕
位置決め用の孔と平滑面部とが正確に位置合せ
されているから、結果的にはロータリバルブの開
口部と平滑面部に対応して取り付けられるアクチ
ユエータの位置とが一致し、アクチユエータの操
作量に対応して開口部が所望通り開閉される。位
置決め用の孔と平滑面部との位置合わせは外部か
ら機械的、光学的に検出でき、コントロールロツ
ドとロータリバルブとの位置合せ及び結果が容易
となる。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を第1図乃至第6図にもと
づいて説明する。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例に係る油
圧緩衝器を示す。この場合、ロータリバルブの構
造以外は、第7図の従来技術と同じであつてもよ
い。第7図と同じ構造は同一の符号をもつて説明
する。
シリンダ1内にピストン2を介してピストンロ
ツド3が移動自在に挿入され、ピストン2はシリ
ンダ1内に、上下二つの油室4,5を区画してい
る。
シリンダ1の外側にはこれと同芯に配置したア
ウターシリンダが設けられ、シリンダ1とアウタ
ーシリンダ間にはリザーバが区画されている。
ピストンロツド3はシリンダ1とアウターシリ
ンダの上部に設けたベアリングとシール部材を貫
通して車体側に接続される。
ピストン2には二つの油室4,5を連通する伸
ポートと圧ポート7とが設けられ、伸ポートの下
部口端には伸側リーフバルブが開閉自在に設けら
れ、圧ポート7の上部口端には圧側リーフバルブ
9が開閉自在に設けられている。
ピストンロツド3には1つ又は複数の横通路1
2と縦通路14とからなる油通路17が設けられ
ている。
縦通路14内には横通路12と対向する位置に
ロータリバルブ15が回転自在に挿入され、ロー
タリバルブ15に形成した開口部たる切欠き26
a,26bは、ロータリバルブ15の回転に伴な
つて横通路12と順次開口するようになつてい
る。
切欠き26a,26bが横通路12と全開ある
いは半開している時はその開口面積に応じた減衰
力が発生する。従つてロータリバルブ15を外部
からコントロールロツド27を介して回転し、切
欠き26a,26と横通路12とのラツプによる
開口面積を調整することにより減衰力を多段階に
調整できる。
切欠き26a,26bが横通路12と任意の大
きさで開口していたとすると、伸側作動のピスト
ン低減域では上部油室4の作動油が横通路12−
切欠き26a又は26b−縦通路14を介して下
部油室5に流出し、切欠き26a又は26bの開
口面積による減衰力が発生する。
ピストンの中・高速域では伸ポートから伸側バ
ルブを開いて下部油室5にも流出し、伸側バルブ
との合成の減衰力が発生する。
他方、圧縮作動時には下部油室5の作動油が縦
通路14−切欠き26a又は26b−横通路12
を介して上部油室4に流出し、ピストン中・高速
域では圧ポート7より圧リーフバルブ9を開いて
上部油室4にも流出する。ピストンロツド3の侵
入量体積分の油はシリンダ1下部のベースバルブ
を介してリザーバに流出する。切欠き26a,2
6bが横通路12と全閉しているとき油通路17
からは作動油が流れず、ハードな減衰力となる。
減衰力調整を無段階に近い多段階に調整できる
ように切欠き26a,26bの形と横通路12の
位置とに工夫をしている。
例えば、第3図、第4図に示すように、ロータ
リバルブ15には二つの横通路12,13を設
け、これらにそれぞれ対応する開口面積の大きい
一段目の開口部aと開口面積の小さい二段目の開
口部bとを二段に形成し、一方の大きい開口部a
を横通路12に開閉させ、他方の小さい開口部b
を横通路13に開閉させるものである。
一段目の大きい開口部aは中心角120度の円周
角に亘つて開口させ、二段目の小さい開口部bは
中心角60度の円周角に亘つて開口させ、更に一段
目の開口部aのエツジから横通路12の中心まで
の距離は中心角30度変位しており、且つこの時
二段目の開口部bエツジから他の横通路13まで
の距離は90度変位するように設定している。
第4図の展開図のように、横通路12,13が
切欠き26aとラツプせず、切欠き26aが横通
路12,13のいずれとも開口していない時には
油通路17からは作動油が流れず、この時は伸側
バルブ、圧側リーフバルブ9のみによるハードな
減衰力が発生する。
次に第4図の状態からロータリバルブ15を回
転すると、最初に一段目の開口部aが横通路12
に徐々にラツプして開口してくる。従つてロータ
リバルブ15の回転量を調整することにより横通
路12とのラツプ量と開口面積が調整され、当該
横通路12の開口量に応じた減衰力が得られる。
いいかえれば、ロータリバルブ15を90度回転し
た範囲では第2の横通路13が切欠き26に開口
する前に第1の横通路12が全閉から全開まで調
整される。
次に90度〜180度ロータリバルブ15を回転し
た範囲では第1の横通路12は一段目の開口部a
に全開しており、次いで第2の横通路13が二段
目の開口部bに徐々にラツプして開口してくる。
従つて、第4図のような二つの横通路12,1
3が全閉の時一番ハードな状態であり、二つの横
通路12,13が各開口部a,bに全開している
時が一番ソフトな状態であり、各横通路12,1
3が少しづつ開口した時が中間の減衰力となり、
各横通路12,13の開口量を調整することによ
り中間の減衰力は多段階に調整される。
第5図は、本考案の他の実施例に係り、これは
横通路の内径を殊にしたものである。
横通路12の直径を小さくし、他方の横通路1
3の直径をこれにより大きくし、切欠き26aの
形状は第3図の実施例と同じものを使用してい
る。この場合には開口面積の切替がコンスタント
になり、等間隔の減衰力切替巾が得られ、且つバ
リエーシヨンが多くとれるという利点がある。
尚、切欠き26bについても作用は同じである。
又開口部は切欠きでなく普通のポートでもよい。
次に本考案の要部について述べる。
ロータリバルブ15とコントロールロツド27
は圧入、溶接等を介して結合される。コントロー
ルロツド27の外端には、第6図イに示すよう
に、軸線方向に沿うアクチユエータ結合用の平滑
面部c,dを有する角柱状の取り付け部27aが
形成され、この取り付け部27aに目盛を有する
平板状のアクチユエータたるアジヤスタ、ギヤ等
が結合されている。平滑面部c,dは一つでもよ
く、この平滑面部c,dによつてアクチユエータ
の取り付け方向が決まり、回転も防止される。
取り付け部27aの形状としては、例えば、第
6図ロに示すように断面D状で片面に平滑面部
c′を形成したり、第6図ハに示すように多角形状
であつてもよく、図示のものに限定されるもので
はない。
コントロールロツド27の下端にも取り付け部
27aと同一形状で同一方向を向く面部を形成し
てもよい。
他方、ロータリバルブ15の胴部には切欠き2
6a,26b、ポート、その他の開口部とは別位
置に位置決め用の孔X、Yを一つ又は対向する方
向に二つ形成している。
この孔X,Yはあらかじめ取り付け部27aと
所定の角度θだけ変位した位置に設けてある。例
えばロータリバルブ15の孔X,Yの横孔12に
対する位置をゼロ点とした時、この孔X,Yから
角度θだけずれた取り付け部27aの位置をアク
チユエータのゼロ点の位置として設定してある。
従つて、ロータリバルブ15とコントロールロ
ツド27を結合する際、例えば孔X,Yにピン、
針金等を差し込み、このピン等の位置を機械的、
光学的又は目視によつて検出し、その位置と角度
θだけずらした位置に取り付け部27aを位置合
わせしながらコントロールロツド27の下部をロ
ータリバルブ15に差し込むものである。
同様に、ロータリバルブ15の孔X,Yとピス
トンロツド3の横孔12との間にピン等を差し込
み、外部からこのピンの位置を検出し、このピン
の位置から角度θだけずれた位置に取り付け部2
7aを位置合わせしながらコントロールロツド2
7をロータリバルブ15に圧入しても良い。結合
後は孔X,Yが横孔12と対向しない位置までロ
ータリバルブ15を軸方向にずらす必要がある。
孔X,Yと取り付け部27aとの位置合わせ
は、取り付け部27aに結合されるアクチユエー
タと切欠き26a,26b等の開口部との位置合
わせにもなる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果がある。
位置決め用の孔と平滑面部とが位置合わせさ
れているから、結果的にはロータリバルブの開
口と平滑面部に対応して取り付けられるアクチ
ユエータの位置とが一致し、アクチユエータの
操作量に対応して開口部か所望通り開閉され
る。
位置決め用の孔と平滑面部との位置合わせは
外部から機械的、光学的に検出でき、コントロ
ールロツドとロータリバルブとの位置合わせと
結合が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油圧緩衝器の
要部を示す一部縦断正面図、第2図はロータリバ
ルブとコントロールロツドの位置関係を示すロー
タリバルブの横断平面図、第3図はロータリバル
ブの一部切欠き正面図、第4図、第5図はロータ
リバルブの開口部と横通路の位置関係を示す各実
施例の略示展開図、第6図は取り付け部の各実施
例を示す略示斜視図、第7図は従来の油圧緩衝器
の一部縦断正面図である。 1……シリンダ、2……ピストン、3……ピス
トンロツド、4,5……油室、12,13……横
通路、14……縦通路、15……ロータリバル
ブ、17……油通路、26a,26b……開口
部、27……コントロールロツド、c,c′,d…
…平滑面部、X,Y……位置決め用の孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内にピストンを介してピストンロツド
    が移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に
    二つの油室を区画し、二つの油室はピストンロツ
    ドに設けた横通路と縦通路とからなる油通路を介
    して連通し、油通路内には外部からコントロール
    ロツドを介して調整されるロータリバルブが回転
    自在に挿入されている油圧緩衝器に於て、コント
    ロールロツドの外端に軸線方向に沿うアクチユエ
    ータ結合用の平滑面部を形成し、他方ロータリバ
    ルブの胴部に位置決め用の孔と当該ロータリバル
    ブの回転に伴なつて順次ピストンロツドの横通路
    に開口する開口部を設け、かつ上記位置決め用の
    孔はピストンロツドの横通路とは組付時に対向し
    ない様に穿設されてなることを特徴とする油圧緩
    衝器。
JP8304588U 1988-06-23 1988-06-23 Expired - Lifetime JPH055303Y2 (ja)

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JPH025629U JPH025629U (ja) 1990-01-16
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