JP2517299Y2 - 積層防音床材 - Google Patents

積層防音床材

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JP2517299Y2 JP1990062810U JP6281090U JP2517299Y2 JP 2517299 Y2 JP2517299 Y2 JP 2517299Y2 JP 1990062810 U JP1990062810 U JP 1990062810U JP 6281090 U JP6281090 U JP 6281090U JP 2517299 Y2 JP2517299 Y2 JP 2517299Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、マンション等の防音床材に関し、特に250H
z以下の低周波音を効果的に制振する木質系防音床材に
関するものである。
(従来技術) ホテルやマンションでは、特に上階の部屋での人の歩
行や子供の跳びはね音、椅子を移動させる時に発生する
個体音等騒音が居住性の悪化を招く大きな要因となって
いる。上記騒音の原因はすべてが振動であり、人が歩行
したり、跳びはねる時の振動がコンクリートスラブに伝
達されて発生するものであり、これらの音の振動波が伝
わらないように従来からカーペットや絨毯を敷くなどの
種々な工夫がなされている。
一方近年においてはカーペットや絨毯に代えて木質床
材が好まれ、そのため階下への衝撃音の伝達がより顕著
となっている。このことを考慮して建築時において床下
部分に木製または鋼製の根太を用い、その上に床材を張
る工法が実施させているが、この程度では上階の音を十
分遮音することはできない。
この木質床材上で発生する音の伝達を弱めるべく、例
えば実開昭63-119740号公報にみられるように、遮音シ
ートを介層した合板の下面に防振ゴム層を配してなる防
音性床材が提案され実用されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように下面に防振ゴム層を備えた床材はオクタ
ーブ帯域中心周波数といわれている音の強さ(Hz)が50
0Hz以上の高周波音域において顕著な遮音性を発揮する
が、500Hz以下の比較的低周波音域における遮音性にや
や難点があり、低周波音域において十分な遮音効果をあ
げようとすると防振ゴム層の硬度を低下しなければなら
ず、床板としての圧縮強度に影響が生じることになる。
かかる不都合は防振ゴム層の厚さ寸法を大きくすること
によって改善することが可能であるが、防振ゴム層を厚
くすると床板の厚さが増加し、また床板の厚さを変えず
に合板部を薄くすると床板の強度低下を招くという不都
合が生じる。
本考案は防振部の厚さ寸法を大きくすることなく上記
難点が改善された防音性床材を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案者は、上記した床材基板の下面に配される吸音
制振材とコンクリートスラブ面との接触面積を小さく、
かつ接触状態が実質的に線状や点状となすことによつ
て、また吸音制振材に空気を介在させることによって吸
音制振効果が向上することに着目し、弾性圧縮率の高い
重厚な不織布を吸音制振材として使用して上記難点を改
善した。
即ち本考案の積層防音床材は、繊度4〜30デニールの
合成重合体繊維からなる目付が200〜800g/m2、見掛けの
厚さが3〜7mmのニードルパンチングによって形成され
た空隙率70〜97%の重厚な第1不織布層の一方の面にゴ
ムまたは合成樹脂のバッキング層が設けられ、該第1不
織布層の該バッキング層の面に繊度1〜20デニールの合
成重合体繊維からなる目付が50〜200g/m2の第2不織布
層が貼り合わされて該第1不織布層、該バッキング層お
よび該第2不織布層とによって吸音制振材が構成され、
該吸音制振材の該第2不織布層上に、木質板と中間遮音
シートを木質化粧板とが一体化された木質床材基板が貼
り合わされている。
上記吸音制振材を形成する第1および第2の不織布層
の合成重合体繊維としては、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等の熱可塑性合成重合体の単独溶融物
または2種以上の複合溶融物が適用できるが、製造コス
ト面を考慮した場合には、比較的融点が低く価格も安価
なポリプロピレン繊維が好都合であり、その繊維の太さ
は1〜30デニールで、第1不織布層には4〜30デニー
ル、第2不織布層には1〜20デニールの太さの繊維を用
いる。また第1不織布層の下面側には、ニードリングの
際に形成された多数の針孔窪みと、該針孔窪み間に膨出
した半球状の多数の膨出部を備え、該不織布層の空隙率
は70〜97%である。そしてこの第1不織布層は目付が20
0〜800g/m2、見掛けの厚さは3〜7mm程度が望ましく、
目付けが200g/m2以下、見掛けの厚さが3mm以下になると
吸音制振機能が悪く、目付が800g/m2以上になると空隙
率も少なくなり吸音制振機能も低下し、またコスト的に
も不利となる。
第1不織布層の一方の面のバッキング層は、ゴムある
いは合成樹脂のエマルジョン液、溶液あるいは溶融物に
不織布の一方の面を浸漬する方法やコーティングする方
法により形成することができる。樹脂等の付着量は、20
0〜500g/m2が好適で200g/m2以下になると不織布繊維の
固定が不十分となる。またバッキング材に発泡材を添加
し発泡体としてもよく、バッキング材に高比重材料のP
b、Fe、Ba、等を添加し、500Hz以上の遮音性能の向上を
計ってもよい。また、該第1の不織布層のバッキング層
面に貼着される第2不織布層は、太さが1〜20デニー
ル、目付が50〜200g/m2の熱可塑性合成繊維からなるニ
ードルパンチング不織布が好適で、50g/m2以下では吸音
制振材としての機能が悪くなる。その他防音床材として
の積層木質板は、化粧木質板と厚手の木質板との間に制
振材が介装された公知の床材を使用するとよい。
(作用) 本考案の積層防音床材は、化粧木質板上で発生した衝
撃音の振動をゴム系の制振材で吸収減衰しさらに、その
下部に配設される第2不織布層と、さらにその下部にバ
ッキング層を介して配設された第1不織布層で振動を吸
収減衰させ、コンクリートスラブへの振動伝達を緩和す
る。
即ち、吸音制振材構成材料の一つである第2不織布層
は、125〜2000Hz間の振動減衰に役立ち、また第1不織
布層の裏面にはニードリングの際に形成された針孔窪み
と多数の半球状の膨出部を備え、したがってコンクリー
トスラブとは接地が面接触でなく線状や点状に接触し、
かつ繊維間に空気が介在しているため、効果的な振動減
衰作用をなし、バッキング材での振動緩和作用と相まっ
て63〜2000Hzの騒音を顕著に減衰させる。
(実施例) 第1図は本考案の積層防音床材(10)の実施例を示し
ているものであり、(1)は重厚な第1不織布層、
(2)はバッキング層、(3)は第2不織布層、(4)
は吸音制振材、(5)は木質板、(6)は中間遮音シー
トそして(7)は木質化粧板である。
本実施例においては、第1不織布層(1)には、太さ
が10デニール、繊維長64mmのポリプロピレン繊維のウェ
ブマットをニードリング(ニードル数1000回/イン
2)してなる目付が400g/m2、見掛けの厚さが4mm、空
隙率が約89%の重厚なニードリング不織布が用いられて
いる。この第1不織布層(1)の一方の面にはゴム系エ
マルジョンを塗布含浸して形成した約300g/m2のバッキ
ング層(2)が設けられ、さらにこの第1不織布層
(1)のバッキング層(2)の面に、太さ6デニール、
繊維長64mmのポリエステル繊維からなる目付が130g/
m2、厚さ約1.5mmの第2のニードルパンチ不織布層
(3)が接着され、上記第1不織布層(1)とバッキン
グ層(2)およびこの第2不織布層(3)とによって厚
さ約6.5mmの吸音制振材(4)が構成されている。
上記吸音制振材(4)の上面に用いられる木質床基板
(8)には、厚さ5mmの合板タイプの木質板(5)と厚
さ3mmの木質化粧板(7)との間に厚さ約1mmのゴム質の
中間遮音シート(6)が介在してなる市販の防音性床板
が使用され、この木質床基板(8)の裏面に上記吸音制
振材(4)が接着されて積層防音材(10)となしてい
る。
一方第3図に示したごとく、中間遮音シート(6)を
介して木質板(5)と木質化粧板(7)とが貼り合わさ
れたところの上記と同じ木質床基板(8)の裏面に、底
面にエンボス加工されたゴム層(9)を設けてなるJIS-
A-1418による遮音等級L−50の床材を入手し、上記本考
案の床材(10)とその遮音性を比較した。その結果は次
表のごとくであった。
なお遮音性の比較は、衝撃により発生する各周波数の
音が階下へどの程度伝わるかをJIS-A-1418に準じて測定
した。
なお本考案による上記吸音制振材(4)は大部分繊維
で構成されているため、長期間の使用中にダニやカビ等
の微生物が発生する恐れがある。この問題点は吸音制振
材(4)を構成している第1不織布層(1)および/ま
たは第2不織布層(3)を形成している少なくとも1部
に長期の抗菌防臭能に優れた銅イオンを担持させた繊維
を用いるとよい。銅イオンの繊維への担持量は0.5重量
%以上が望ましく、銅イオンの担持に適した繊維として
はセルロース系繊維を挙げることができる。
(考案の効果) このように本考案の積層防音床材(10)は、合成重合
体繊維からなる目付が200〜800g/m2、見掛けの厚さが3
〜7mmのニードルパンチングによって形成された重厚な
第1不織布層(1)の一方の面にゴムまたは合成樹脂の
バッキング層(2)が設けられ、該第1不織布層(1)
の該バッキング層(2)の面に、目付が50〜200g/m2
第2不織布層(3)が貼り合わされて該第1不織布層
(1)、該バッキング層(2)および該第2不織布層
(3)とによって吸音制振材(4)が構成され、該吸音
制振材(4)の該第2不織布層(3)上に、木質板
(5)と中間遮音シート(6)と木質化粧板(7)とが
一体化された木質床材基板(8)が貼り合わされてなる
ものであるから、敷設した該床材(10)の木質化粧板
(7)上で発生した衝撃音の振動は、まずゴム系の中間
遮音シート(6)で吸収減衰されたのちその下部に配設
されている第2不織布層(3)、バッキング層(2)お
よび第1不織布層(1)とからなる吸音制振材(4)に
おいて振動が大幅に吸収減衰され、コンクリートスラブ
への振動伝達を緩和する。即ち、吸音制振材の構成材料
の一つである第2不織布層(3)は、125〜2000Hz間の
振動減衰に役立ち、また第1不織布層(1)の裏面に
は、第2図に示しているように、ニードリングにより多
数の針孔窪み(11)と該針孔窪み(11)間に多数の膨出
部(12)が並列状態で存在しているためコンクリートス
ラブへの第1不織布(1)の接触が面状でなく線状や点
状の接触となり、かつ不織布層(1)(3)には空気が
介在しているため、効果的な振動減衰作用をなし、バッ
キング材(2)での振動緩和作用と相まって該第1不織
布層(1)によって63〜2000Hzの騒音を顕著に減衰させ
て優れた防音性を発揮する。さらにこの優れた防音性は
上表の通り吸音制振材(4)の厚さを増大することなく
達成され、JIS-A-1418に規定された床衝撃音レベルの測
定法における等級L−50〜L−45クラスの床板を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示した部分破断裏面斜視図、
第2図は縦断面図、そして第3図は比較例の防音性床板
の断面図である。 (1)は第1不織布層、(2)はバッキング層、(3)
は第2不織布層、(4)は吸音制振材、(5)は木質
板、(6)は中間遮音シート、(7)は木質化粧板、
(8)は木質床基板、(10)は積層防音床材。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊度4〜30デニールの合成重合体繊維から
    なる目付が200〜800g/m2、見掛けの厚さが3〜7mmのニ
    ードルパンチングによって形成された空隙率70〜97%の
    重厚な第1不織布層の一方の面にゴムまたは合成樹脂の
    バッキング層が設けられ、該第1不織布層の該バッキン
    グ層の面に繊度1〜20デニールの合成重合体繊維からな
    る目付が50〜200g/m2の第2不織布層が貼り合わされて
    該第1不織布層、該バッキング層および該第2不織布層
    とによって吸音制振材が構成され、該吸音制振材の該第
    2不織布層上に、木質板と中間遮音シートと木質化粧板
    とが一体化された木質床材基板が貼り合わされているこ
    とを特徴とする積層防音床材。
  2. 【請求項2】上記吸音制振材の第1不織布層および/ま
    たは第2不織布層を形成している繊維の少なくとも1部
    に銅イオンが担持されている請求項1記載の積層防音床
    材。
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JPS609631B2 (ja) * 1977-11-14 1985-03-12 十條製紙株式会社 殺菌防黴性を有する床材
JPH01235770A (ja) * 1988-03-16 1989-09-20 Nippon Steel Chem Co Ltd 衝撃吸収床材

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