JP2516509B2 - 地中連続壁の接合構造 - Google Patents
地中連続壁の接合構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中連続壁の水平鉄筋
継手による接合構造に関するものである。
継手による接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地中連続壁は周知のごとく、横長の掘削
孔を地盤に形成してこの掘削孔内に鉄筋カゴを挿入し、
次いで、コンクリートを掘削孔内に打設して鉄筋コンク
リート製のパネルを地中に作製し、この鉄筋コンクリー
ト製のパネルを単位エレメントとしてこれを順次接続し
ていくものである。そして、各パネル間を連結する継手
工法としては面内および面外力を伝達できる壁間継手工
法として、水平筋重ね継手工法が採用される。
孔を地盤に形成してこの掘削孔内に鉄筋カゴを挿入し、
次いで、コンクリートを掘削孔内に打設して鉄筋コンク
リート製のパネルを地中に作製し、この鉄筋コンクリー
ト製のパネルを単位エレメントとしてこれを順次接続し
ていくものである。そして、各パネル間を連結する継手
工法としては面内および面外力を伝達できる壁間継手工
法として、水平筋重ね継手工法が採用される。
【0003】この工法を図14に示すと、先行エレメント
1は後端部に鉄板型枠としての仕切板3を組み込んだ鉄
筋カゴ4の該仕切板3から先に鉄筋継手5を突出させて
いる。この鉄筋継手5も鉄筋カゴ4と同様に水平筋5a
と縦筋5bの組合わせで構成する。先行エレメント1側
で打設するコンクリートはこの仕切板3で止められる。
後行エレメント2は先端部に鉄筋継手8を設けた鉄筋カ
ゴ9を配筋する。この鉄筋継手8は前記鉄筋継手5内に
入り込むような幅狭のもので、鉄筋継手5と同じく水平
筋8aと縦筋8bの組合わせで構成するが、水平筋8a
を曲成してその相互間隔を狭めるように構成している。
1は後端部に鉄板型枠としての仕切板3を組み込んだ鉄
筋カゴ4の該仕切板3から先に鉄筋継手5を突出させて
いる。この鉄筋継手5も鉄筋カゴ4と同様に水平筋5a
と縦筋5bの組合わせで構成する。先行エレメント1側
で打設するコンクリートはこの仕切板3で止められる。
後行エレメント2は先端部に鉄筋継手8を設けた鉄筋カ
ゴ9を配筋する。この鉄筋継手8は前記鉄筋継手5内に
入り込むような幅狭のもので、鉄筋継手5と同じく水平
筋8aと縦筋8bの組合わせで構成するが、水平筋8a
を曲成してその相互間隔を狭めるように構成している。
【0004】先行エレメント1のコンクリート6を打設
した後で、後行エレメント2の鉄筋カゴ4を掘削溝内に
配設し、図示は省略するが後行エレメント2のコンクリ
ートを打設すれば、ラップする鉄筋継手5と鉄筋継手8
で接合がなされる。
した後で、後行エレメント2の鉄筋カゴ4を掘削溝内に
配設し、図示は省略するが後行エレメント2のコンクリ
ートを打設すれば、ラップする鉄筋継手5と鉄筋継手8
で接合がなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図14に示す従来の
継手接合構造は、鉄筋継手同士の接合としては水平筋5
a,8aをラップさせているだけなので、面外の曲げ応
力βを受けると引っ張り側のこれらの水平筋が外側に弾
け、図14のαに示すように後行エレメント2側のコンク
リートにひび割れが発生して耐力が低下してしまうおそ
れがある。
継手接合構造は、鉄筋継手同士の接合としては水平筋5
a,8aをラップさせているだけなので、面外の曲げ応
力βを受けると引っ張り側のこれらの水平筋が外側に弾
け、図14のαに示すように後行エレメント2側のコンク
リートにひび割れが発生して耐力が低下してしまうおそ
れがある。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、継手部の外側水平筋の端部がはね出さないように工
夫して、接合部の耐力を向上させることができる地中連
続壁の接合構造を提供することにある。
し、継手部の外側水平筋の端部がはね出さないように工
夫して、接合部の耐力を向上させることができる地中連
続壁の接合構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、先行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手の外
側に、後行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手を重ね継
手で配筋する地中連続壁の接合構造において、先行エレ
メントの鉄筋カゴに組み込む仕切板の左右端に、窓穴を
有する縦方向のアングル材からなるフックをその曲がり
が内向きとなるように設け、一方、後行エレメントの鉄
筋継手の左右の水平筋の先端に、窓穴を有する縦方向の
アングル材からなるフックをその曲がりが外向きとなる
ように設け、この外向きのフックと前記先行エレメント
側の仕切板の左右端に設けた内向きのフックを係合して
重ね継手を構成すること、および、後行エレメントの水
平筋の途中を切断かつ離間してなる空隙を後行エレメン
トの水平方向の調整部とし、前記切断した水平筋の片側
に一端を固定し他端をフリーとした補強鉄筋を、前記切
断した水平筋の他側に添わせるようにして前記調整部に
掛け渡すことを要旨とするものである。
するため、先行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手の外
側に、後行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手を重ね継
手で配筋する地中連続壁の接合構造において、先行エレ
メントの鉄筋カゴに組み込む仕切板の左右端に、窓穴を
有する縦方向のアングル材からなるフックをその曲がり
が内向きとなるように設け、一方、後行エレメントの鉄
筋継手の左右の水平筋の先端に、窓穴を有する縦方向の
アングル材からなるフックをその曲がりが外向きとなる
ように設け、この外向きのフックと前記先行エレメント
側の仕切板の左右端に設けた内向きのフックを係合して
重ね継手を構成すること、および、後行エレメントの水
平筋の途中を切断かつ離間してなる空隙を後行エレメン
トの水平方向の調整部とし、前記切断した水平筋の片側
に一端を固定し他端をフリーとした補強鉄筋を、前記切
断した水平筋の他側に添わせるようにして前記調整部に
掛け渡すことを要旨とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、後行エレメン
トの鉄筋継手の水平筋の先端はフックを介して先行エレ
メントの鉄筋カゴに組み込む仕切板に係止されて、先行
エレメント側の水平筋と後行エレメント側の水平筋とを
しっかりと結合する重ね継手を構成し、この水平方向の
重ね継手が面外力を受ける場合でも外側にはね出すこと
はない。これにより、先行エレメントの鉄筋継手の水平
筋と後行エレメントの鉄筋継手の水平筋とが水平方向で
離れようとすることもなく、剛な継手となって割裂破壊
耐力の増大が期待でき、継手部に面外の曲げ応力を受け
ても急激なひび割れの進展を防ぐことができる。
トの鉄筋継手の水平筋の先端はフックを介して先行エレ
メントの鉄筋カゴに組み込む仕切板に係止されて、先行
エレメント側の水平筋と後行エレメント側の水平筋とを
しっかりと結合する重ね継手を構成し、この水平方向の
重ね継手が面外力を受ける場合でも外側にはね出すこと
はない。これにより、先行エレメントの鉄筋継手の水平
筋と後行エレメントの鉄筋継手の水平筋とが水平方向で
離れようとすることもなく、剛な継手となって割裂破壊
耐力の増大が期待でき、継手部に面外の曲げ応力を受け
ても急激なひび割れの進展を防ぐことができる。
【0009】また、フックには窓穴を形成しているの
で、打設するコンクリートの回りをフックが阻害するこ
とはない。
で、打設するコンクリートの回りをフックが阻害するこ
とはない。
【0010】請求項2記載の本発明によれば、後行エレ
メントの水平筋の途中を切断かつ離間して空隙を形成し
ているので、これが後行エレメントの水平方向の調整部
となって、この調整部で後行エレメントの水平筋の水平
方向の移動を吸収でき、実際の施工において、先行エレ
メント側のフックと後行エレメント側のフックを係合す
るのに、後行エレメント側の水平筋の先端を極力仕切板
に近接させることができる。しかも、調整部には補強鉄
筋を切断した水平筋の他側に添わせるようにして掛け渡
しているので強度上での問題もない。また、この補強鉄
筋は、一端は切断した水平筋の片側に固定しているが、
他端はフリーなので、後行エレメントの水平筋の水平方
向の移動をする際に、煩わしい手間や操作がなく、簡単
に行うことができ、微調整も容易に行える。
メントの水平筋の途中を切断かつ離間して空隙を形成し
ているので、これが後行エレメントの水平方向の調整部
となって、この調整部で後行エレメントの水平筋の水平
方向の移動を吸収でき、実際の施工において、先行エレ
メント側のフックと後行エレメント側のフックを係合す
るのに、後行エレメント側の水平筋の先端を極力仕切板
に近接させることができる。しかも、調整部には補強鉄
筋を切断した水平筋の他側に添わせるようにして掛け渡
しているので強度上での問題もない。また、この補強鉄
筋は、一端は切断した水平筋の片側に固定しているが、
他端はフリーなので、後行エレメントの水平筋の水平方
向の移動をする際に、煩わしい手間や操作がなく、簡単
に行うことができ、微調整も容易に行える。
【0011】
【実施例】以下、図面について、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の地中連続壁の接合構造の第
1実施例を示す説明図、図2はその詳細を示す横断平面
図で、前記従来例を示す図14と同一構成要素には同一参
照符号を付したものである。
に説明する。図1は本発明の地中連続壁の接合構造の第
1実施例を示す説明図、図2はその詳細を示す横断平面
図で、前記従来例を示す図14と同一構成要素には同一参
照符号を付したものである。
【0012】前記従来例と同じく、先行エレメント1側
は後端部に鉄板型枠としての仕切板3を組み込んだ鉄筋
カゴ4の該仕切板3から先に水平筋5aと縦筋5bの組
合わせで構成した鉄筋継手5を突出させている。図中22
は水平筋5aの先端に配置する縦方向のフラットバーで
ある。
は後端部に鉄板型枠としての仕切板3を組み込んだ鉄筋
カゴ4の該仕切板3から先に水平筋5aと縦筋5bの組
合わせで構成した鉄筋継手5を突出させている。図中22
は水平筋5aの先端に配置する縦方向のフラットバーで
ある。
【0013】また、後行エレメント2側には先端部に鉄
筋継手8を設けた鉄筋カゴ9を配設する。この鉄筋継手
8は前記鉄筋継手5がこの中に入り込むような幅広のも
ので、鉄筋継手5と同じく水平筋8aと縦筋8bの組合
わせで構成する。
筋継手8を設けた鉄筋カゴ9を配設する。この鉄筋継手
8は前記鉄筋継手5がこの中に入り込むような幅広のも
ので、鉄筋継手5と同じく水平筋8aと縦筋8bの組合
わせで構成する。
【0014】本発明は、前記先行エレメント1の鉄筋カ
ゴ4に組込む仕切板3の左右端にL型鋼などの縦方向の
アングル材で構成したフック11をその曲がりが内向きに
なるように設け、一方、後行エレメント2の鉄筋継手8
の水平筋8aの先端にL型鋼などの縦方向のアングル材
で構成したフック12をその曲がりが外向きになるように
設けた。図4にその詳細を示すと、これらフック11,12
は仕切板3や水平筋8aの先端に溶接で取付ける。ま
た、後行エレメント2側で打設するコンクリートの回り
を阻害しないようにアングル材としてのフック11,12に
は、適宜窓穴14を形成するものとする。
ゴ4に組込む仕切板3の左右端にL型鋼などの縦方向の
アングル材で構成したフック11をその曲がりが内向きに
なるように設け、一方、後行エレメント2の鉄筋継手8
の水平筋8aの先端にL型鋼などの縦方向のアングル材
で構成したフック12をその曲がりが外向きになるように
設けた。図4にその詳細を示すと、これらフック11,12
は仕切板3や水平筋8aの先端に溶接で取付ける。ま
た、後行エレメント2側で打設するコンクリートの回り
を阻害しないようにアングル材としてのフック11,12に
は、適宜窓穴14を形成するものとする。
【0015】図中13は幅止め筋である。図中15は仕切板
3に設ける先行エレメント1側の打設コンクリート回り
防止シートで、このコンクリート回り防止シート15は仕
切板3の端縁に設けたL型の受け金物16とこれに接合し
てボルト18で止める押さえ板17で端部を挟込み固定して
設けられる。
3に設ける先行エレメント1側の打設コンクリート回り
防止シートで、このコンクリート回り防止シート15は仕
切板3の端縁に設けたL型の受け金物16とこれに接合し
てボルト18で止める押さえ板17で端部を挟込み固定して
設けられる。
【0016】先行エレメント1のコンクリートを打設し
た後で、後行エレメント2の鉄筋カゴ4を掘削溝内に配
筋するが、その際、後行エレメント2の鉄筋継手8の水
平筋8aの先端に設けた外向きに開くフック12を前記仕
切板3の内向きに開くフック11に係合させる。このよう
にしてから、図示は省略するが後行エレメント2のコン
クリートを打設すれば、ラップする鉄筋継手5と鉄筋継
手8で接合がなされ、かつ、水平筋8a端は仕切板3に
係止される。
た後で、後行エレメント2の鉄筋カゴ4を掘削溝内に配
筋するが、その際、後行エレメント2の鉄筋継手8の水
平筋8aの先端に設けた外向きに開くフック12を前記仕
切板3の内向きに開くフック11に係合させる。このよう
にしてから、図示は省略するが後行エレメント2のコン
クリートを打設すれば、ラップする鉄筋継手5と鉄筋継
手8で接合がなされ、かつ、水平筋8a端は仕切板3に
係止される。
【0017】なお、実際の施工に関しては、フック12を
フック11に係合させるには水平筋8aの先端を極力仕切
板3に近接させなければならない。そこで、水平筋8a
の途中を切断かつ離間することで形成される空隙を後行
エレメント側の水平筋8aの水平方向の調整部19として
設け、この調整部19で水平筋8aの水平方向の移動を吸
収できるようにする。図5〜図7は調整部19の詳細を示
すもので、水平筋8aを切断して調整に必要な長さ分の
間隔を取り、この間隔部分に補強鉄筋20を添わせる。さ
らに、該補強鉄筋20は片側が鉄筋継手8に緊結し、他の
片側はガイド中に挿通し、フリーとなっている。
フック11に係合させるには水平筋8aの先端を極力仕切
板3に近接させなければならない。そこで、水平筋8a
の途中を切断かつ離間することで形成される空隙を後行
エレメント側の水平筋8aの水平方向の調整部19として
設け、この調整部19で水平筋8aの水平方向の移動を吸
収できるようにする。図5〜図7は調整部19の詳細を示
すもので、水平筋8aを切断して調整に必要な長さ分の
間隔を取り、この間隔部分に補強鉄筋20を添わせる。さ
らに、該補強鉄筋20は片側が鉄筋継手8に緊結し、他の
片側はガイド中に挿通し、フリーとなっている。
【0018】図5の例は図8に示すようなハット型のガ
イド21aを幅止め筋13に設け、この中に補強鉄筋20を挿
通させた場合、図6の例は図9に示すようなパイプ型の
ガイド21bを幅止め筋13に設け、この中に補強鉄筋20を
挿通させた場合である。また、図7の例は水平筋8aに
図10〜図13に示すようなパイプ型のガイド21cやフープ
型のガイド21dを設け、このガイド21c,21dの中に補
強鉄筋20を挿通させる場合で、補強鉄筋20は水平筋8a
とは上下方向で並ぶ。
イド21aを幅止め筋13に設け、この中に補強鉄筋20を挿
通させた場合、図6の例は図9に示すようなパイプ型の
ガイド21bを幅止め筋13に設け、この中に補強鉄筋20を
挿通させた場合である。また、図7の例は水平筋8aに
図10〜図13に示すようなパイプ型のガイド21cやフープ
型のガイド21dを設け、このガイド21c,21dの中に補
強鉄筋20を挿通させる場合で、補強鉄筋20は水平筋8a
とは上下方向で並ぶ。
【0019】前記図1、図2の例は仕切板3から突出す
る鉄筋継手5の水平筋5aは鉄筋カゴ4の水平筋の幅と
おなじで、ストレートなものとしたが、他の実施例とし
て図3に示すように仕切板3の前後で絞りにかけ、水平
筋5a同士の幅を鉄筋カゴ4の水平筋の幅よりも狭いも
のとしてもよい。このようにすれば、鉄筋継手8の水平
筋8aの幅を通常よりも大きくせずに水平筋5aの外側
に配置することができる。
る鉄筋継手5の水平筋5aは鉄筋カゴ4の水平筋の幅と
おなじで、ストレートなものとしたが、他の実施例とし
て図3に示すように仕切板3の前後で絞りにかけ、水平
筋5a同士の幅を鉄筋カゴ4の水平筋の幅よりも狭いも
のとしてもよい。このようにすれば、鉄筋継手8の水平
筋8aの幅を通常よりも大きくせずに水平筋5aの外側
に配置することができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明の地中連続壁の
接合構造は、先行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手の
外側に、後行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手を重ね
継手で配設する地中連続壁の接合構造において、後行エ
レメントの鉄筋継手の水平筋の先端はフックを介して先
行エレメントの鉄筋カゴに組み込む仕切板に係止され
て、先行エレメント側の水平筋と後行エレメント側の水
平筋とはしっかりとした重ね継手となり、この水平方向
の重ね継手が面外力を受ける場合でも外側にはね出すこ
とがないように工夫している。しかも、フックには窓穴
を形成しているので、打設するコンクリートの回りをフ
ックが阻害することはない。
接合構造は、先行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手の
外側に、後行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手を重ね
継手で配設する地中連続壁の接合構造において、後行エ
レメントの鉄筋継手の水平筋の先端はフックを介して先
行エレメントの鉄筋カゴに組み込む仕切板に係止され
て、先行エレメント側の水平筋と後行エレメント側の水
平筋とはしっかりとした重ね継手となり、この水平方向
の重ね継手が面外力を受ける場合でも外側にはね出すこ
とがないように工夫している。しかも、フックには窓穴
を形成しているので、打設するコンクリートの回りをフ
ックが阻害することはない。
【0021】これにより、先行エレメントの鉄筋継手の
水平筋と後行エレメントの鉄筋継手の水平筋とが水平方
向で離れようとすることもなく、剛な継手となって割裂
破壊耐力の増大が期待でき、継手部に面外の曲げ応力を
受けても急激なひび割れの進展を防ぐことができる。
水平筋と後行エレメントの鉄筋継手の水平筋とが水平方
向で離れようとすることもなく、剛な継手となって割裂
破壊耐力の増大が期待でき、継手部に面外の曲げ応力を
受けても急激なひび割れの進展を防ぐことができる。
【0022】さらに、後行エレメントの水平筋の途中を
切断かつ離間して空隙を形成しているので、これが後行
エレメントの水平方向の調整部となって、この調整部で
後行エレメントの水平筋の水平方向の移動を吸収でき、
実際の施工において、先行エレメント側のフックと後行
エレメント側のフックを係合するのに、後行エレメント
側の水平筋の先端を極力仕切板に近接させることがで
き、しかも、調整部には補強鉄筋を切断した水平筋の他
側に添わせるようにして掛け渡しているので強度上での
問題もないものである。
切断かつ離間して空隙を形成しているので、これが後行
エレメントの水平方向の調整部となって、この調整部で
後行エレメントの水平筋の水平方向の移動を吸収でき、
実際の施工において、先行エレメント側のフックと後行
エレメント側のフックを係合するのに、後行エレメント
側の水平筋の先端を極力仕切板に近接させることがで
き、しかも、調整部には補強鉄筋を切断した水平筋の他
側に添わせるようにして掛け渡しているので強度上での
問題もないものである。
【0023】また、この補強鉄筋は、一端は切断した水
平筋の片側に固定しているが、他端はフリーなので、後
行エレメントの水平筋の水平方向の移動をする際に、煩
わしい手間や操作がなく、簡単に行うことができ、微調
整も容易に行えるものである。
平筋の片側に固定しているが、他端はフリーなので、後
行エレメントの水平筋の水平方向の移動をする際に、煩
わしい手間や操作がなく、簡単に行うことができ、微調
整も容易に行えるものである。
【図1】本発明の地中連続壁の接合構造の第1実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】本発明の地中連続壁の接合構造の第1実施例の
詳細を示す横断平面図で説明図である。
詳細を示す横断平面図で説明図である。
【図3】本発明の地中連続壁の接合構造の第2実施例の
詳細を示す横断平面図で説明図である。
詳細を示す横断平面図で説明図である。
【図4】本発明の地中連続壁の接合構造の要部の斜視図
である。
である。
【図5】本発明の地中連続壁の接合構造で用いる後行エ
レメントの水平筋途中に設ける調整部の一例を示す平面
図である。
レメントの水平筋途中に設ける調整部の一例を示す平面
図である。
【図6】本発明の地中連続壁の接合構造で用いる後行エ
レメントの水平筋途中に設ける調整部の他例を示す平面
図である。
レメントの水平筋途中に設ける調整部の他例を示す平面
図である。
【図7】本発明の地中連続壁の接合構造で用いる後行エ
レメントの水平筋途中に設ける調整部のさらに他例を示
す平面図である。
レメントの水平筋途中に設ける調整部のさらに他例を示
す平面図である。
【図8】補強鉄筋ガイトの第1例を示す正面図である。
【図9】補強鉄筋ガイトの第2例を示す正面図である。
【図10】補強鉄筋ガイトの第3例を示す正面図であ
る。
る。
【図11】補強鉄筋ガイトの第3例を示す側面図であ
る。
る。
【図12】補強鉄筋ガイトの第4例を示す正面図であ
る。
る。
【図13】補強鉄筋ガイトの第4例を示す側面図であ
る。
る。
【図14】従来例を示す横断平面図である。
1…先行エレメント 2…後行エレメ
ント 3…仕切板 4…鉄筋カゴ 5…鉄筋継手 5a…水平筋 5b…縦筋 6…コンクリー
ト 8…鉄筋継手 8a…水平筋 8b…縦筋 9…鉄筋カゴ 11…フック 12…フック 13…幅止め筋 14…窓穴 15…コンクリート回り防止シート 16…受け金物 17…押さえ板 18…ボルト 19…調整部 20…補強鉄筋 21a〜21d…ガイド 22…フラットバ
ー
ント 3…仕切板 4…鉄筋カゴ 5…鉄筋継手 5a…水平筋 5b…縦筋 6…コンクリー
ト 8…鉄筋継手 8a…水平筋 8b…縦筋 9…鉄筋カゴ 11…フック 12…フック 13…幅止め筋 14…窓穴 15…コンクリート回り防止シート 16…受け金物 17…押さえ板 18…ボルト 19…調整部 20…補強鉄筋 21a〜21d…ガイド 22…フラットバ
ー
Claims (2)
- 【請求項1】 先行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手
の外側に、後行エレメントの鉄筋カゴ端の鉄筋継手を重
ね継手で配筋する地中連続壁の接合構造において、先行
エレメントの鉄筋カゴに組み込む仕切板の左右端に、窓
穴を有する縦方向のアングル材からなるフックをその曲
がりが内向きとなるように設け、一方、後行エレメント
の鉄筋継手の左右の水平筋の先端に、窓穴を有する縦方
向のアングル材からなるフックをその曲がりが外向きと
なるように設け、この外向きのフックと前記先行エレメ
ント側の仕切板の左右端に設けた内向きのフックを係合
して重ね継手を構成することを特徴とする地中連続壁の
接合構造。 - 【請求項2】 後行エレメントの水平筋の途中を切断か
つ離間してなる空隙を後行エレメントの水平方向の調整
部とし、前記切断した水平筋の片側に一端を固定し他端
をフリーとした補強鉄筋を、前記切断した水平筋の他側
に添わせるようにして前記調整部に掛け渡す請求項1記
載の地中連続壁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339880A JP2516509B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 地中連続壁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339880A JP2516509B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 地中連続壁の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148834A JPH05148834A (ja) | 1993-06-15 |
JP2516509B2 true JP2516509B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
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-
1991
- 1991-11-27 JP JP3339880A patent/JP2516509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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