JP2516164B2 - 手動副走査型読取装置 - Google Patents

手動副走査型読取装置

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JP2516164B2
JP2516164B2 JP5135424A JP13542493A JP2516164B2 JP 2516164 B2 JP2516164 B2 JP 2516164B2 JP 5135424 A JP5135424 A JP 5135424A JP 13542493 A JP13542493 A JP 13542493A JP 2516164 B2 JP2516164 B2 JP 2516164B2
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roller
timing
pulley
scanning
disc
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政一 村中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の一部である必要
な画像情報だけを読み取るのに好適な手動副走査型読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手動副走査型読取装置で
は、たとえば特開昭55−127675号公報や特開昭
55−127676号公報に記載されるように、ローラ
を原稿面に当接させながらその原稿面上で機体を固体撮
像素子の読取りライン方向と直交する方向に手動で移動
させて副走査を行う。そして、ローラを回転してそれと
同軸のタイミングディスクを回転し、ローラの回転量に
応じてタイミングパルスを発生してそのパルスにより前
記固体撮像素子から1ライン毎の画信号を送出させてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の手
動副走査型読取装置によって読取りの対象とされる原稿
には、たとえば、新聞紙、伝票用紙、タイプ用紙などの
薄くて柔らかい用紙が用いられる場合があり、またたと
えば、書籍、カタログ、名刺、名札などの厚くて硬い用
紙が用いられる場合がある。しかし、いずれの場合もそ
れらに折れ目やしわ等が存在するとき、ロ−ラの外径が
小さくないと、原稿面に沿ってロ−ラを正確に追従でき
なくなる。
【0004】しかし、従来の手動副走査型読取装置で
は、ロ−ラとタイミングディスクとが同軸に設けられる
から、追従性を向上させるべくロ−ラの外径を小さくす
ると、タイミングディスクの外径も小さくなって副走査
方向の読取り密度が低下してしまうという問題点があっ
た。
【0005】そこで、この発明の目的は、原稿に折れ目
やしわ等があってもローラが原稿面に正確に追従して機
体の副走査方向への移動量を確実に検出できるようにす
るとともに、原稿の読取り密度を低下させないように
し、かつ原稿上の読取り位置を確認しやすいようにする
とともに、機体を小型化することにある
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
たとえば以下の図示実施例に示すとおり、ローラ2・1
9を原稿13面に当接させてその原稿13面上に機体1
・11を乗せ、その機体1・11を手動で移動させて副
走査を行うとき、前記ローラ2・19を回転してその回
転数に応じてディスクを回転し、そのディスクを有する
タイミングディスク6・30でタイミングパルスを発生
する一方、前記ローラ2・19の近傍に設けられた読取
窓18を通して前記原稿13面上の情報を読み取り、そ
の情報を光学系を用いて固体撮像素子14に伝達し、そ
の固体撮像素子14で前記タイミングパルスに応じて電
気信号に変換して1ライン毎の画信号として送出させる
手動副走査型読取装置において、前記ローラ2・19と
回転軸を同一とし、該ローラより外径の小さい第1のプ
ーリと、前記タイミングディスク6・30と回転軸を同
一とし、該タイミングディスクより外径が小さく、前記
第1のプーリの回転が伝達されるとともに、前記第1の
プーリと同一平面上に設けられた第2のプーリとを有
、前記タイミングディスク6・30の外径の方を前記
ローラ2・19の外径より大きくするとともに、前記ロ
ーラ2・19と前記タイミングディスク6・30とが前
記各プーリに対して同一側に配置し、かつ前記光学系の
光軸と前記各プーリの回転軸を結ぶ軸とを略並行にした
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成により、ローラ2・19の回転によ
り第1のプーリを回転し、その回転を第2のプーリに伝
達してタイミングディスク6・30を回転し、タイミン
グパルスを発生してそのタイミングパルスに応じて読取
り情報を固体撮像素子14で電気信号に変換し、読取窓
から読み取った情報を1ライン毎の画信号として送出
し、また、ローラ2・19とタイミングディスク6・3
0とを前記各プーリに対して同一側に配置して、読取窓
18の長手方向の小型化を図り、かつ光学系の光軸と各
プーリの回転軸を結ぶ軸とを略並行にして、読取窓18
の短手方向の小型化を図る
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
を説明する。図2は、本発明にかかる手動副走査型読取
装置の概略斜視図である。図中符号11で示すものが機
体である。この機体11に隣接して定規板12が配置さ
れ、原稿13上での機体11の走行姿態を規制する。機
体11内には、固体撮像素子14、反射鏡15、および
その反射鏡15と固体撮像素子14との間に配置された
結像レンズ16からなる光学系が組み込まれている。固
体撮像素子14の背後からは、機体11の外方にケーブ
ル17を引き出して外部と電気的な接続を行う。
【0009】機体11は、原稿13側の先端部を比較的
先細に形成して原稿13上の読取り位置を確認しやすく
している。これは、固体撮像素子14がライン状のエレ
メントで構成されているため副走査方向に移動しながら
原稿13を読取るからである。この先端の原稿13と対
向する原稿読取面11aには、読取窓18が設けられて
いる。さらに、原稿読取面11a近傍には、原稿13表
面上を回転するローラ19、およびこのローラ19と回
転軸を同一とし、このローラ19より外径の小さいプー
リが位置決められている。ローラ19は、機体11内に
設ける後述の支持部材20に支持されて原稿読取面11
aから出し入れ自在になっている。また、図面からも明
らかなように、ローラ19とタイミングディスク30と
を各プーリに対して同一側に配置し、かつ光学系の光軸
と各プーリの回転軸を結ぶ軸とを略並行にしている。
【0010】図3には、機体11内に収納されるタイミ
ング検出機構を示す。図中符号20で示すものが支持部
材である。この支持部材20は、ロ−ラ19を回転可能
に支持する基部20aと、断面コ字状の取付部20b
と、基部20aから取付部20bとは反対側に延びるア
−ム部20cとを有する。取付部20bには、基部20
aに沿ってロッド21が挿通されて支持部材20を摺動
可能に取り付けている。さらに、取付部20bには、ロ
ッド21に沿って配置された引張りばね22が取り付け
られている。これにより、支持部材20、すなわち、こ
れに取り付けられたロ−ラ19は、通常は原稿13に向
けてばね付勢されている。したがって、ロ−ラ19は、
原稿読取面11aから多少突出して位置決められてい
る。
【0011】機体11内において、支持部材20のア−
ム部20c下方には、原稿13の有無を検知するマイク
ロスイッチ23が設けられている。このマイクロスイッ
チ23の上部には、作動子23aが揺動可能に設けられ
ており、通常はア−ム部20cが引張りばね22によっ
て下方に付勢されていてこれにより作動子23aを押し
下げている。したがって、ア−ム部20cは、ロ−ラ1
9を原稿13表面に当接すると、マイクロスイッチ23
の作動子23aから離れる方向に動くことになる。
【0012】支持部材20のア−ム部20cには、揺動
部材24を軸25で支持し、その揺動部材24をばね2
6で図中時計方向に付勢し、機体11内の固定部材に立
てた固定ピン27で揺動部材24の動きを規制する。固
定ピン27と接する揺動部材24の接触面24aはなだ
らかな面のカムになっており、揺動部材24はその上昇
にともなって固定ピン27で規制される。揺動部材24
の先端部はフック型に折り曲げてテンションプ−リ28
を取り付け、そのテンションプ−リ28をベルト29に
圧接する。
【0013】ベルト29は、ロ−ラ19とタイミングデ
ィスク30とを回転自在に連結して原稿13上を走行す
るロ−ラ19の回転をプ−リ、およびこのプ−リと回転
軸を同一とし、このプ−リより外径の大きいタイミング
ディスク30に伝達する。タイミングディスク30の外
径は、ロ−ラ19の外径より大きく、またタイミングデ
ィスク30は、ロ−ラ19から離れた上方で、各プーリ
に対して同一側で固定部材により回転自在に支持されて
いる。そして、タイミングディスク30は、それ自体の
回転にともなってタイミングパルスを発生させ、そのタ
イミングパルスに基づいて固定撮像素子から画信号を送
出させる。
【0014】以上の構成を有する本発明にかかる手動副
走査型読取装置によって原稿13を走査する場合には、
図4に示すように、機体11の先端の原稿読取画11a
を原稿13面に向けかつこれに接触させる。このとき、
ベルト29には引張りばね22によって十分な張力が付
与され、テンションプーリ28はベルト29に接触した
状態にある。次に、機体11を原稿13面に押圧し、図
5に示すように、原稿読取面11aから突出しているロ
ーラ4を、図4におけるローラ19の突出量hだけ機体
11内方に押し込む。すなわち、支持部材20が引張り
ばね22に抗して押し上げられ、アーム部20cはマイ
クロスイッチ23の作動子23aから離れる方向に移動
し、これによりマイクロスイッチ23をON状態にして
原稿13の有無を検知し走査が開始される。
【0015】一方、支持部材20の移動とともに、ロー
ラ19とタイミングディスク30との軸間距離l2は、
読取りを行わない通常時のとき軸間距離l1(図4参
照)よりも短くなる。同時に、揺動部材24は上昇する
が、固定ピン27に接するカム形状に基づいて揺動部材
24は反時計方向に揺動し、テンションプーリ28はベ
ルト29を押圧する。テンションプーリ28は、ローラ
19とタイミングディスク30との軸間距離が短くなっ
て撓みを生じたベルト29に張力を与える。この張力
は、通常時の状態におけるベルト29の張力と等しく引
張りばね22のばね定数を定めることによってなされ
る。
【0016】次に、機体11を手で持って本発明の読取
装置を固体撮像素子14の読取ライン方向と直交する方
向に手動で移動させて副走査すると、ローラ19が原稿
面上を回転し、その回転力がベルト29を介してタイミ
ングディスク30に伝達され、さらに該タイミングディ
スク30が実際の走査距離に対応したタイミングパルス
を発生させて固体撮像素子14を作動させる。このと
き、原稿に折り目やしわが存在し、これらにローラ19
が落ち込んでも、ベルト29には常に張力が付与されて
いるので、ローラ19の回転はタイミングディスク30
に円滑に伝達され、回転むらが生じることなく、実際の
走査距離とタイミングディスク30の回転量との間に乱
れを生じることがない。
【0017】図1には、この発明の他の実施例を示す。
この図1に示す実施例では、上述した実施例において用
いた、揺動部材24、軸25、ばね26、固定ピン2
7、テンションプーリ28などを省いたものである。そ
して、ローラ2から離間させてタイミングディスク6を
設け、そのタイミングディスク6の外径をローラ2の外
径よりも大きくし、ローラ2の回転をベルト5を用いて
タイミングディスク6に伝達したものである。
【0018】図中1は機体を乗せて面上を手動で副走査
しその面上の情報を読取る原稿であり、3はローラ2を
回転自在に支持する支持部材である。支持部材3は、取
付部3aに係止する引張りばね4によって原稿1に向け
て付勢されている。そして、常時は図示しない原稿読取
面からローラ2を機体外に突出させて支持する。しか
し、機体を原稿1上に乗せて副走査するときは、引張ば
ね4に抗して図中一点鎖線で示すごとく押し上げ、その
アーム部3bをスイッチ7から離してそれを作動させ
る。
【0019】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、ローラ
の外径を小さくし、原稿に折り目やしわ等が存在して
も、ローラが原稿面に正確に追従して機体の副走査方向
への移動量を確実に検出することができるとともに、タ
イミングディスクの外径を大きくできるため、原稿の読
取り密度を低下させない。また、ローラとタイミングデ
ィスクとを各プーリに対して同一側に配置したので、読
取窓の長手方向の小型化ができ、かつ光学系の光軸と各
プーリの回転軸を結ぶ軸とを略並行にしたので、読取窓
の短手方向の小型化ができ、この結果として、機体の小
型化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である手動副走査型読取装
置のタイミング検出機構の斜視図である。
【図2】この発明の他の実施例である手動副走査型読取
装置の使用状態における外観概略斜視図である。
【図3】そのタイミング検出機構を示す斜視図である。
【図4】走査前における通常時の状態を示すそのタイミ
ング検出機構の正面図である。
【図5】走査状態におけるそのタイミング検出機構の正
面図である。
【符号の説明】
1・11 機体 13 原稿 14 固体撮像素子 15 反射鏡(光学系) 16 結像レンズ(光学系) 18 読取窓 2・19 ローラ 6・30 タイミングディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラを原稿面に当接させてその原稿面
    上に機体を乗せ、その機体を手動で移動させて副走査を
    行うとき、前記ローラを回転してその回転数に応じてデ
    ィスクを回転し、そのディスクを有するタイミングディ
    スクでタイミングパルスを発生する一方、前記ローラの
    近傍に設けられた読取窓を通して前記原稿面上の情報を
    読み取り、その情報を光学系を用いて固体撮像素子に伝
    達し、その固体撮像素子で前記タイミングパルスに応じ
    て電気信号に変換して1ライン毎の画信号として送出さ
    せる手動副走査型読取装置において、 前記ローラと回転軸を同一とし、該ローラより外径の小
    さい第1のプーリと、前記タイミングディスクと回転軸
    を同一とし、該タイミングディスクより外径が小さく、
    前記第1のプーリの回転が伝達されるとともに、前記第
    1のプーリと同一平面上に設けられた第2のプーリとを
    有し、 前記タイミングディスクの外径の方を前記ローラの外径
    より大きくするとともに、 前記ローラと前記タイミングディスクと前記各プーリ
    に対して同一側に配置し、かつ前記光学系の光軸と前記
    各プーリの回転軸を結ぶ軸とを略並行にした、 ことを特徴とする手動副走査型読取装置。
JP5135424A 1993-05-13 1993-05-13 手動副走査型読取装置 Expired - Lifetime JP2516164B2 (ja)

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JP56047880A Division JPS57162879A (en) 1981-03-31 1981-03-31 Manual sub-scanning type reader

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JPH0646201A JPH0646201A (ja) 1994-02-18
JP2516164B2 true JP2516164B2 (ja) 1996-07-10

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56145469A (en) * 1980-04-12 1981-11-12 Ricoh Co Ltd Driving device for rotary disk for generating timing pulse of manual subscan type reader
CH678764A5 (ja) * 1989-06-20 1991-10-31 Zellweger Uster Ag

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Publication number Publication date
JPH0646201A (ja) 1994-02-18

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