JP2516152Y2 - 磁気ヘッドの駆動装置 - Google Patents

磁気ヘッドの駆動装置

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JP2516152Y2 JP10292391U JP10292391U JP2516152Y2 JP 2516152 Y2 JP2516152 Y2 JP 2516152Y2 JP 10292391 U JP10292391 U JP 10292391U JP 10292391 U JP10292391 U JP 10292391U JP 2516152 Y2 JP2516152 Y2 JP 2516152Y2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は磁気ヘッドの駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情
報信号の記録再生を行なうようにした磁気記録再生装置
の代表例としてはビデオ・テープ・レコーダ(VTR)を
挙げることができる。そして現在のVTRは開発されて
から現在までの間の飛躍的な進歩によって画質や機能が
大幅に向上したものになっていることは周知のとおりで
あり、さらにデジタル信号を記録の対象にするデジタル
VTRについての開発が進められている現状にある。一
方、磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記
録再生を行なうようにしたVTRはテレビジョン放送番
組内容の録画や、テレビジョンカメラで撮像した映像信
号の録画などのように、連続的な画像の記録のために用
いられるのが一般的であったが、VTRにおける磁気テ
ープが大きな記憶容量を有していることに着目して、V
TRを例えばデジタル情報処理装置における記憶装置、
その他の構成部材の一つとして使用する等の試みもなさ
れるようになったが、VTRをデジタル情報処理装置に
おける構成部材として、例えば「コンピュータの外部補
助記憶装置」や、「コンピュータグラフィックスの画像
を計算終了時に順次に記録し、それを連続的に再生する
ことにより動画とする装置」などに使用する場合には、
磁気テープに対する情報信号の記録が、1本の記録跡
(1トラック)〜数トラックを単位とするような記録態
様でなされることがあるために、VTRがデジタル情報
処理装置の構成部材として使用されるためには、前記の
ように例えば、1トラック〜数トラックを単位として行
なわれる情報の記録動作も高安定度で、かつ、高信頼性
で実現されるようにすることが必要とされる。
【0003】そして、磁気テープに回転磁気ヘッドを用
いて情報信号の記録再生が行なわれるVTRにおいて、
磁気テープにおける特定なトラックに対して記録を行な
ったり、あるいは磁気テープにおける特定なトラックに
記録されている記録内容の書換えを行なったりするよう
な場合に、従来、例えば予め定められた走行速度で走行
する磁気テープに回転磁気ヘッドの回転軌跡と対応して
記録形成される情報信号の記録跡と同様な情報信号の記
録跡が、前記したテープ走行方向において間欠的に所定
の距離ずつ移動した後に停止した状態の磁気テープに対
する回転磁気ヘッドの回転軌跡によって記録形成される
ように、前記した磁気テープにおけるテープ基準縁を基
準とする回転磁気ヘッドの絶対位置と対応して発生させ
た回転磁気ヘッドの位置信号に基づいて間欠記録動作時
における回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御する駆動装置
(アクチュエータ)を備えさせたVTRが提案されてい
る。前記した回転磁気ヘッドの駆動装置としては、例え
ば特公昭58ー18686号公報に開示されているよう
な電歪物質を用いて構成した電気ー機械変換素子による
駆動装置、あるいは例えば特開昭63ー173217公
報等に開示されているような動電型の電気ー機械変換素
子による駆動装置(ボイスイルモータ)等が提案されて
いる。
【0004】そして前記した動電型の電気ー機械変換素
子による駆動装置(ボイスイルモータ)では、電歪物質
を用いて構成した電気ー機械変換素子による駆動装置に
比べて、変位を大きくできる。駆動のために高電圧を必
要としない。制御が容易である等の利点がある。図6は
前記した特開昭63ー173217号公報に開示されて
いる動電型の電気ー機械変換素子による駆動装置の一例
構成を示したす図であって、図6の(a)〜(c)に例
示されている動電型の電気ー機械変換素子による駆動装
置において、Hは磁気ヘッド、1,2は非磁性体の板ば
ね、3はコイルボビン、4はコイル、5〜7は磁路部
材、8,9は永久磁石、10はポールピースであって、
コイル4が巻回されているコイルボビン3は磁路部材6
とポールピース10との間に形成されている磁気空隙中
でコイル軸方向に変位できるように、それの両端部付近
において非磁性体の板ばね1,2によって支持されてい
る。
【0005】前記した非磁性体の板ばね1は、それの一
部に磁気ヘッドHの支持部1aを突設させてある円環状
のもので、円環状部分の外周部が磁路部材5,6間に挟
着されることにより磁路部材に固着され、磁気ヘッドH
の支持部1aが切欠部11から外方に突出して磁気ヘッ
ドがHが磁気テープに接触できるようになされており、
また、前記した非磁性体の板ばね2は円環状のもので、
円環状部分の外周部が磁路部材6,7間に挟着されるこ
とにより磁路部材に固着されている。そして、前記した
円環状の非磁性体の板ばね2は、機械的インピーダンス
が低くなるように多数の円弧状の打抜部が設けられてい
る。図6に例示されている動電型の電気ー機械変換素子
による駆動装置において、コイル4に電流が流される
と、磁路部材6とポールピース10との間に形成されて
いる磁気空隙中でコイルボビン3がコイル軸の方向に変
位して磁気ヘッドHを変位させる。
【0006】ところで、前記の特許公報に記載の電歪物
質を用いて構成した電気ー機械変換素子では、電歪物質
の反り量がヒステリシス特性を示すこと、及び電歪物質
の反りの状態が温度の変化によって変化する、片持ち梁
形式であるために磁気ヘッドの変位の軌跡が円弧状とな
り、有限長の片持梁の場合には磁気ヘッドと磁気テープ
との接触状態が不良になる、等の諸問題点がある。ま
た、前記した図6を参照して説明した動電型の電気ー機
械変換素子による駆動装置においては、コイルボビン3
の両端付近が非磁性体の板ばね1,2によって支持され
ているために、磁気ヘッドHをコイル軸と平行に変位さ
せることも可能であるが、前記した非磁性体の板ばね
1,2はコイルボビン3の外周と磁路部材5〜7の内周
との間の狭い部分で充分に低いコンプライアンスを有す
るものとなるように複雑な形状のばねとなされることが
必要とされる。しかしながら、前記のような複雑な形状
のばね1,2が多くの振動モードで振動するために、コ
イルボビンがコイル軸に対して傾斜した方向に動く傾向
を有しており、磁気ヘッドHの支持部1aが傾斜して磁
気ヘッドHが傾斜するようなことが生じたり、多くの振
動モードで振動することにより、高い周波数まで良好な
応答が必要とされる位置決めサーボに使用されるアクチ
ュエータ(駆動装置)には採用し難い。また、非磁性体
の板ばね1の一部を延長して、磁気ヘッドHの支持部1
aを設けているために、コイルボビン3の変位動作によ
って磁気ヘッドHの支持部1aが励振されて磁気ヘッド
Hが振動することも起こるという点が問題になる。
【0007】それで、前記した従来の磁気ヘッドの駆動
装置における問題点のない磁気ヘッドの駆動装置とし
て、本出願人会社では、先に図7の分解斜視図に示すよ
うな各構成部分により、底部に中心孔13を有する中空
状のヨーク12の中空部に、中心孔を有する永久磁石1
4と中心孔を有するセンターポール15とを、前記した
各構成部分の中心孔が連通するようにして組立てて、前
記した永久磁石14とセンターポール15との両者の外
周面と前記したヨークの中空部の内周面との間に構成さ
れた磁気空隙部16中でコイルボビン17が駆動変位さ
れるようにし、また、コイル18の中心軸方向に駆動変
位されるコイルボビン17の一端部を固着させてある支
持軸19を、前記した各構成部分の中心孔内に遊嵌状態
で貫通させて、前記した支持軸19における前記したヨ
ーク12の外部に突出した両端の部分を、それぞれ個別
の支持部材47,48で支持し、さらに前記したヨーク
12の底部に設けられた中心孔からヨーク12の外部に
突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの保持体22を
固着し、その磁気ヘッドの保持体22の先端に磁気ヘッ
ドHを固着させることにより、磁気ヘッドHが磁路の開
放端側Aとは反対側Bに設けられた磁気ヘッドの保持体
22に取付けられた状態にして、磁気ヘッドHには漏洩
磁束が与えられないような構成とした磁気ヘッドの駆動
装置を提案している。図8において30は磁気ヘッドの
保持体22を支持軸19に固着するためにねじである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】図7を参照して説明し
た既提案の磁気ヘッドの駆動装置では、コイルボビン1
7が固着されている支持軸19の一端部19aに設けら
れているねじ孔に螺入されるねじ29が支持部材47の
一端部の透孔39が貫通されることによって前記のねじ
29により支持軸19の一端部19aに固着された一方
の支持部材47と、前記した支持軸19における角形断
面の他端部19bに支持部材47の一端部の透孔40を
挿通させ、次いで前記した支持軸19の一端部19bに
磁気ヘッドの保持体22の嵌合孔41を嵌合させた後
に、ねじ30を支持軸19のねじ孔42に螺入させるこ
とにより支持軸19の他端部19bに固着された他方の
支持部材48とにおけるそれぞれのものの他端部を、ヨ
ーク12に突設された固定部46,45にねじ止めされ
ることによってヨーク12に固着させることにより、可
動部分を前記した2枚の支持部材47,48により支持
するようにしている。
【0009】図8の(a)は図7を参照して説明した既
提案の磁気ヘッドの駆動装置において、平行な2枚の支
持板47,78で支持されている支持軸19に連結固着
されているコイルボビン17に巻回されているコイル1
8に流される駆動電流と、磁界との間で発生する駆動力
により、磁気ヘッドHが図中の矢印Y方向に駆動変位さ
れる状態を示している図であり、既提案の磁気ヘッドの
駆動装置では支持軸19と一体的に可動する構成部分を
支持するために用いられている前記した2枚の支持部材
47,48として、形状構造の簡単なばね板を使用して
いるために、図6を参照して既述した従来例の磁気ヘッ
ドの駆動装置において問題になったような問題点は生じ
ない。
【0010】ところが前記した既提案の磁気ヘッドの駆
動装置では、2枚の支持部材47,48として、図7中
に図面符号47,48を付して例示してあるような形状
のばね板47,48を使用しているために、コイル18
に駆動電流が供給された際に支持軸19と一体的に可動
する構成部分が図8の(b)中に示されている矢印X方
向で振動し、それにより記録再生信号に時間軸変動を与
えることのあることがが判かった。前記の問題は可動部
分における2次的な共振モードによる振動によって生じ
るものと思われる。前記のように信号中に時間軸変動が
生じた場合には再生画像を劣化させるために前記した問
題点の解決手段が求められた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は一端に開口部を
備えているとともに、他端の底部に中心孔を有する中空
状のヨークの中空部に、中心孔を有する磁路部材を、前
記した各構成部分の中心孔が連通している状態で、か
つ、前記した磁路部材の外周面と前記したヨークの中空
部の内周面との間に磁気空隙部が構成されている磁気回
路を構成するように配設して固着し、また、前記した各
構成部分の中心孔内に遊嵌状態で貫通させた支持軸に、
前記した磁気空隙部中において支持軸の中心軸方向に駆
動変位されるコイルを連結固着させるとともに、前記し
た支持軸における前記したヨークの底部に設けられた中
心孔からヨークの外部に突出する方の端部に磁気ヘッド
の保持体を固着し、さらに前記した磁気空隙部内のコイ
ルに鎖交する磁束を発生させるようにする手段を設け、
さらにまた、前記したヨークの外方に突出した支持軸の
両端の部分に個別に構成させた支持部材の先端部付近の
取付部と、前記したヨークにおける中空部の内周面位置
を越えた遠方の位置においてヨークの開口部やヨークの
底部から前記した支持軸の延長方向の外部に突出する状
態で個別に構成させた支持部材の基端部の固定部との間
に、平行な状態で取付けられるべき2枚の支持部材とし
て、予め定められた一定の厚さを有しているとともに、
基端部から先端部にかけて次第に先細りになるような平
面形状を有する弾性板を用いてなる磁気ヘッドの駆動装
置を提供する。
【0012】
【作用】支持軸を支持するための2枚の支持部材として
使用されている、予め定められた一定の厚さを有し、か
つ基端部から先端部にかけて次第に先細りになるような
平面形状を有する弾性板は、支持軸の軸方向については
大きなコンプライアンスを有しているが、前記した支持
軸の軸方向に直交している支持部材の面方向については
極めて小さなコンプライアンスしか示さないから、コイ
ルに駆動電流が供給された際に支持軸と一体的に可動す
る構成部分が図8の(a)中に示されている矢印Y方向
で駆動された際にも、可動部分における2次的な共振モ
ードによる振動が生じない。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の磁気ヘッ
ドの駆動装置の具体的な内容について詳細に説明する。
図1は本考案の磁気ヘッドの駆動装置の実施例を示す
図、図2は図1に示してある磁気ヘッドの駆動装置の断
面図、図3は図1及び図2に示してある磁気ヘッドの駆
動装置の分解斜視図、図4は支持部材を示す図、図5は
本考案の磁気ヘッドの駆動装置の別の実施例を示す図で
ある。本考案の磁気ヘッドの駆動装置の実施例を示す図
1と図2及び図5や分解斜視図を示す図3において、1
2はヨークである。前記のヨーク12は中空状で、それ
の底部には中心孔13が穿設されている。前記したヨー
ク12の中空部には、中心孔を有する永久磁石14と中
心孔を有するセンターポール15とが、前記した各構成
部分の中心孔が連通するようにして組立てられる。
【0014】図2及び図3において前記した永久磁石1
4とセンターポール15との両者の外周面と前記したヨ
ークの中空部の内周面との間には磁気空隙部16が構成
されていて、この磁気空隙16中にはコイルボビン17
が挿入されてコイルボビン17の中心軸方向に駆動変位
できるようにされる。前記したコイルボビン17にはコ
イル18が巻回されている。コイルボビン17の端部1
7aに穿設された孔に支持軸19を挿入して、前記した
コイルボビン17と支持軸19の一端部に設けてある鍔
部19aとを密着させた状態にするとともに、前記した
支持軸19の一端部に設けてある鍔部19aの面と支持
部材20の一端部に穿設されている透孔39とを合わせ
た後に、支持部材20の一端部と支持軸19の一端部に
設けてある鍔部19aとが密着された状態になるように
して、ねじ29によりコイルボビン17と支持軸19と
支持部材20とを一体的に固着する。前記した永久磁石
14とセンターポール15との両者の外周面と前記した
ヨークの中空部の内周面との間に構成された磁気空隙部
16中にコイルボビン17が挿入された状態となるよう
にして、コイルボビン17の一端部を固着させてある支
持軸19を、前記したヨーク12の中空部に固設された
永久磁石14とセンターポール15との中心孔を遊嵌状
態で貫通させる。
【0015】ヨーク12の底部に穿設されている中心孔
13から突出させた支持軸19の他端部19bに、支持
部材21の一端部に穿設した透孔40と、磁気ヘッドの
保持体22の中心孔41とを順次に挿通させた後に、固
着ねじ30を前記した支持軸19のねじ孔42に螺着さ
せることにより、支持部材21の一端部を前記した他の
構成部分とともに支持軸19の一端部に固着させると、
支持軸19における前記したヨーク12の外部に突出し
た両端の部分には、それぞれ個別の支持部材20,21
の各先端部が固着されている状態になされる。それで、
前記した各支持部材20,21の各基端部をヨーク12
に突設させてある固定部46,45に対して、後述のよ
うにそれぞれ取付位置が規制された状態で固着すること
により、ヨーク12の磁路の開放端側とは反対側に設け
られている磁気ヘッドの保持体22に取付けられている
磁気ヘッドHは、それに漏洩磁束が与えられないような
状態において、磁気テープに対して正しい姿態で当接し
ている状態になされる。
【0016】前述のように支持軸19の一端部に設けら
れている鍔部19aに先端部が固着されている支持部材
20と、ヨーク12の底部に穿設されている中心孔13
から突出させた支持軸19の他端部19bに先端部が固
着されている支持部材21との2つの支持部材20,2
1の各基端部は、ヨーク12から突設させてある固定部
46,45とに固着される。ヨーク12における開口部
側に突設させてある固定部46には、支持部材20にお
ける基端部に設けられている透孔37,38と対応する
ねじ孔(図示せず)が設けられており、また、固定部4
5には支持部材21における基端部に設けられている透
孔33,34と対応するねじ孔43,44が設けられて
いる。前記した支持部材21は、ヨーク12に突設され
ている固定部45に設けられたねじ孔43,44に支持
部材21の基端部に穿設されている孔33,34を合わ
せ、さらにその上に載せる板体25の孔31,32を前
記した孔33,34に合わせた後にねじ24,23によ
って支持部材21と固定部45とを固着させ、また、前
記した支持部材20の基端部は、ヨーク12に突設され
ている固定部46に設けられた図示されていない2個の
ねじ孔に支持部材20の基端部に穿設されている孔3
7,38を合わせ、さらにその上に載せる板体26の孔
35,36を前記した孔37,38に合わせた後にねじ
27,28によって支持部材20と固定部46とを固着
させることによって、前記した支持部材20,21のそ
れぞれの基端部が固定部46,45に固着される。
【0017】ヨーク12の外方に突出した支持軸19の
両端の部分に個別に構成させた支持部材の先端部付近の
取付部と、前記したヨーク12における中空部の内周面
位置を越えた遠方の位置においてヨーク12の開口部や
ヨーク12の底部から前記した支持軸19の延長方向の
外部に突出する状態で個別に構成させた支持部材20,
21の基端部の固定部46,45との間に、平行な状態
で取付けられる前記した2枚の支持部材20,21は、
予め定められた一定の厚さを有しているとともに、基端
部から先端部にかけて次第に先細りになるような平面形
状を有する弾性板が用いられる。図4の(a)は支持部
材20,21の一例構成の平面図であり、図4の(b)
は図4の(a)におけるBーB線位置の断面図、図4の
(c)は図4の(a)におけるCーC線位置の断面図で
ある。図4の(a)に示す支持部材20,21の構成例に
おいては、支持部材20,21がそれのの先端部から基
端部にかけて直線的な変化態様で先細りの状態になるよ
うにされている場合の例を示しているが、支持部材2
0,21がそれの基端部から先端部にかけて曲線的な変
化態様で先細りの状態になされていてもよい。
【0018】前記のように支持部材20,21として、
予め定められた一定の厚さを有しているとともに、基端
部から先端部にかけて次第に先細りになるような平面形
状を有する弾性板が使用されることにより、支持部材2
0,21は支持軸19の軸方向については大きなコンプ
ライアンスを示し、また、前記した支持軸の軸方向に直
交している支持部材の面方向については極めて小さなコ
ンプライアンスしか示さないから、このような支持部材
20,21が使用された本考案の磁気ヘッドの駆動装置
では、コイルに駆動電流が供給された際に支持軸と一体
的に可動する構成部分が支持軸の方向に駆動された際に
も、可動部分における2次的な共振モードによる振動が
発生することがない。
【0019】
【考案の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本考案の磁気ヘッドの駆動装置は、支持軸を支
持するための2枚の支持部材として使用されている、予
め定められた一定の厚さを有し、かつ基底部から先端部
にかけて次第に先細りになるような平面形状を有する弾
性板は、支持軸の軸方向については大きなコンプライア
ンスを有しているが、前記した支持軸の軸方向に直交し
ている支持部材の面方向については極めて小さなコンプ
ライアンスしか示さないから、コイルに駆動電流が供給
された際に支持軸と一体的に可動する構成部分には2次
的な共振モードによる振動が生じないのであり、本考案
によれば磁気ヘッドの駆動装置の動作時に信号中に時間
軸変動を発生させることがなく既述した従来の問題点が
良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の磁気ヘッドの駆動装置の実施例を示す
図である。
【図2】図1に示してある磁気ヘッドの駆動装置の断面
図である。
【図3】図1及び図2に示してある磁気ヘッドの駆動装
置の分解斜視図である。
【図4】支持部材を示す図である。
【図5】本考案の磁気ヘッドの駆動装置の別の実施例を
示す図である。
【図6】従来の磁気ヘッドの駆動装置の実施例を示す図
である。
【図7】既提案の磁気ヘッドの駆動装置の分解斜視図で
ある。
【図8】既提案の磁気ヘッドの駆動装置の問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
1,2…板ばね、3…コイルボビン、4…コイル、5〜
7…磁路部材、10…ポールピース、12…ヨーク、1
3…中心孔、14…永久磁石、15…センターポール、
16…磁気空隙部、17…コイルボビン、18…コイ
ル、19…支持軸、20,21…支持部材、22…保持
体、45,46…固定部、47,48…支持部材、H…
磁気ヘッド、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を備えているとともに、他
    端の底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、
    中心孔を有する磁路部材を、前記した各構成部分の中心
    孔が連通している状態で、かつ、前記した磁路部材の外
    周面と前記したヨークの中空部の内周面との間に磁気空
    隙部が構成されている磁気回路を構成するように配設し
    て固着し、また、前記した各構成部分の中心孔内に遊嵌
    状態で貫通させた支持軸に、前記した磁気空隙部中にお
    いて支持軸の中心軸方向に駆動変位されるコイルを連結
    固着させるとともに、前記した支持軸における前記した
    ヨークの底部に設けられた中心孔からヨークの外部に突
    出する方の端部に磁気ヘッドの保持体を固着し、さらに
    前記した磁気空隙部内のコイルに鎖交する磁束を発生さ
    せるようにする手段を設け、さらにまた、前記したヨー
    クの外方に突出した支持軸の両端の部分に個別に構成さ
    せた支持部材の先端部付近の取付部と、前記したヨーク
    における中空部の内周面位置を越えた遠方の位置におい
    てヨークの開口部やヨークの底部から前記した支持軸の
    延長方向の外部に突出する状態で個別に構成させた支持
    部材の基端部の固定部との間に、平行な状態で取付けら
    れるべき2枚の支持部材として、予め定められた一定の
    厚さを有しているとともに、基端部から先端部にかけて
    次第に先細りになるような平面形状を有する弾性板を用
    いてなる磁気ヘッドの駆動装置。
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