JP2515646Y2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2515646Y2
JP2515646Y2 JP1989136769U JP13676989U JP2515646Y2 JP 2515646 Y2 JP2515646 Y2 JP 2515646Y2 JP 1989136769 U JP1989136769 U JP 1989136769U JP 13676989 U JP13676989 U JP 13676989U JP 2515646 Y2 JP2515646 Y2 JP 2515646Y2
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JP
Japan
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engine
cylinder
vehicle body
width direction
driven pulley
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JP1989136769U
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和光 櫛田
逸夫 木村
長谷川  隆
薫 塙
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、シートの前方に低い床を有するスクータ型
自動二輪車に関する。
従来技術 スクータ型自動二輪車は車体後部上方にシートを有
し、シートの前方は足載せ用の低い床部となっている。
シートの下方周辺は後輪上部にわたって大きく車体カバ
ーで覆われている。後輪は、通常、これを駆動するエン
ジンを一体に組込んだスイングユニットを介して車体フ
レームに上下に揺動可能に懸架され、前記車体カバーは
このスイングユニットをも覆っている。車体カバー内の
シート直下の空間はヘルメット等の物品を納める収納空
間として利用されているが、近年、この収納空間をでき
るだけ広く確保し度いという要求が高まって来ている。
しかしカバー内の下部には前記のようにスイングユニッ
トが配設されており、該ユニットと一体のエンジンが上
方に向かって突出しているので、収納空間の確保には限
界がある。
このため、特開昭63-106195号公報に見られるよう
に、前記床の下部前方にエンジンをそのシリンダを水平
方向かつ車体巾方向に指向させて配置したものが提案さ
れている。
解決しようとする課題 しかし上記公報に記載されているような自動二輪車に
おいては、エンジンから後輪までの距離が長くなり、そ
の間を結ぶ動力伝達系が長くなってしまうこと、また重
量物が車体に分散して配置されることとなるので、車体
重心を所望の位置に設定する上で困難を伴う場合があ
る。
課題を解決するための手段および作用効果 本考案は、このような難点を克服したスクータ型自動
二輪車の改良に係り、シートの前方に低い床を有するス
クータ型自動二輪車において、シリンダを略水平かつ車
体巾方向に向けたエンジンが前記床の下部後方に配設さ
れるとともに、該エンジンと後輪との間に、車体巾方向
に動力を伝達するベルト自動変速機が配設され、該ベル
ト自動変速機は、前後に延びるクランク軸上の後方に軸
支されたドライブプーリと、前記シリンダの後方に該ド
ライブプーリと平行に設けられたドリブンプーリと、該
ドライブプーリおよびドリブンプーリとに掛け渡された
Vベルトとよりなり、該ドリブンプーリより動力を受け
て後車輪に動力を伝達する動力伝達系が前記シリンダの
後方に近接して配設されるとともに、該シリンダに冷却
風を導くためのシュラウドが設けられ、該シュラウドは
動力伝達系を覆う外壁に連続したことを特徴とするもの
である。
本考案では、前記したように、ベルト自動変速機のド
リブンプーリより動力を受けて後車輪に動力を伝達する
動力伝達系が、略水平でかつ車体巾方向に向いたシリン
ダの後方に近接して配設されたため、該シリンダ後方の
空間が有効に活用されて、該空間への動力伝達系の収納
が可能となり、その結果、シート下方の車体カバーで覆
われた空間における動力伝達系を含めたエンジンユニッ
トが占める割合が低下し、大きな物品収納空間が確保さ
れる。
また本考案においては、動力伝達系がシリンダに近接
して配設されているため、特別な冷却手段を必要とせず
に、シリンダ冷却手段でもって該動力伝達系が冷却され
ることが可能となる。
実施例 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。第
1図は本考案を適用したスクータ型自動二輪車の側面図
で、1は前輪、2は後輪である。3はシート、4はステ
アリングヘッドで、両者の間は低い足載せ用の床5とな
っている。車体の骨格は、前方のヘッドパイプ6と、該
ヘッドパイプ6から下方へ延出した後、床5の下部を後
方へ延びる左右1対のフレームパイプ7とによって構成
され、フレームパイプ7はさらにシート3の下方におい
て上昇しながら後方へ延びている。前輪1はヘッドパイ
プ6に枢支されたフロントフォーク8により支持され、
ハンドル9によって操向される。
シート3の下方周辺は後輪2の上半部まで車体カバー
10によって覆われている。シート3は車体カバー10の上
縁前端にピボット軸11を介して枢着されており、図に鎖
線3で示すように上方へ開くことができるようになって
いる。車体カバー10の内部は物品収納部として利用さ
れ、シート3を上方へ開いた時に生ずる車体カバー10の
上方開口部から収納物品が出し入れされる。図には収納
物品としてヘルメット12とカバン13が示されているが、
この物品収納部についてはさらに後で述べる。車体前部
は前部カバー14によって覆われている。
後輪2を駆動するエンジン15は床5の下部後方に、後
述するようにシリンダを水平かつ車体巾方向に向けて、
従って上方へ突出することなく低い位置、姿勢で配置さ
れている。エンジン15の吸気口は上側に、排気口は下側
に設けられており、給気管16、(16)、気化器17および
エアクリーナ18から成る吸気系と排気管19、(19)およ
びマフラ20から成る排気系が、エンジン15に関し上下ほ
ぼ対称に配設されている。エンジン15は適当なブラケッ
トを介してフレームパイプ7に固着されている。エンジ
ン15の後端面には後でさらに詳述するベルト変速機21が
一体に連接されており、従ってこのベルト変速機21もフ
レームパイプ7に固着されている。ベルト変速機21の出
力軸は自在接手を介して駆動軸22に接続され、該駆動軸
22が後輪2を駆動すべく後方へ延びている。
後輪2は駆動軸22の回転を後車軸に伝達する歯車機構
を納めた歯車箱23を備え、該歯車箱23に連結され前記駆
動軸22を覆う管部材24が前方へ延びている。管部材24の
前端は、フレームパイプ7に固設されたブラケット25に
枢軸26を介して枢着されており、従って後輪2は管部材
24を介して枢軸26のまわりに上下に揺動可能に支持され
ている。そして歯車箱23とフレームパイプ7との間にリ
ヤクッション27が設けられている。
28は燃料タンクで、左右のフレームパイプ7の間に該
フレームパイプの前部下行部分から床5下部の水平部分
にわたって配設されている。
第2図は前記エンジン15およびベルト変速機21を下方
から見た詳細図である。なお第2図においては図の右側
(矢印F方向)が前方、左側(矢印R方向)が後方であ
り、図の上下方向は車体巾方向(上が車体の右側、下が
左側)に相当する。エンジン15はエンジンケース29で覆
われ、ベルト変速機21は変速機ケース30で覆われている
が、これら両ケース29、30は一体に連結されている。
エンジン15は対向2気筒型の2サイクルエンジンで、
シリンダ31、31は水平にかつ車体巾方向に指向して配さ
れている。従ってクランク軸32は車体の前後方向に指向
している。クランク軸32はエンジン本体から前後にそれ
ぞれ突出し、前端部に発電機33および冷却ファン34が取
付けられている。エンジンケース29の冷却ファン34に対
向する部分には空気取入用の開口35が設けられており、
冷却ファン34により外気が開口35を通じてエンジンケー
ス29内に導入されてシリンダ31その他を冷却するように
なっている。
クランク軸32の後方突出端部は、ベルト変速機21に接
続されている。ベルト変速機21自体は公知のVベルト自
動変速機で、クランク軸32に可動プーリ半体36aと固定
プーリ半体36bとから成る駆動プーリ36が装着されてい
る。クランク軸32の車体巾方向左方に間隔を置いて被動
軸37がクランク軸32に平行に軸支されており、この被動
軸37に可動プーリ半体38aと固定プーリ半体38bとから成
る被動プーリ38が設けられている。そして駆動プーリ36
と被動プーリ38との間にVベルト39が掛け渡され、クラ
ンク軸32の回転が駆動プーリ36、Vベルト39を介して被
動プーリ38に伝えられ、次いでクラッチ40を介して被動
軸37に伝達される。被動軸37の車体巾方向外側に中間軸
41が軸支され、さらにその外側に出力軸42が軸支されて
おり、被動軸37の回転が歯車43、中間軸41、歯車44を介
して出力軸42に伝えられる。このようにしてエンジン15
の動力がベルト変速機21により車体巾方向に伝達され、
車体の左側部に前後方向に指向して配された出力軸42に
伝えられる。出力軸42の後端は変速機ケース30から突出
しており、該後端部に、スプライン嵌合部45aを有する
自在継手45を介して、前記駆動軸22が連結され、第1図
について説明したように管部材24内を後方に向かって延
びている。駆動軸22の歯車箱23内に位置する後端には第
3図に示すようにベベルギヤ46が固定されており、後車
軸47に固定されたベベルギヤ48と噛合っている。
本実施例においては、エンジン15が床5の下部後方、
車体カバー10内の前方下部の低い位置に、しかもシリン
ダ31を水平にして低い姿勢で配設され、燃料タンク28は
車体の前部に配設されているので、車体カバー10内の上
部に広い物品収納空間を確保でき、図示のヘルメット12
のみならずさらに大きな物品の収納も可能になる。さら
に、エンジン15に連接されたベルト変速機21は動力伝達
方向が車体巾方向で前後方向の長さが短いので、第3図
に示すように後輪2の両側に前後に長い収納空間49を形
成することができ、この収納空間49は、カバン13のよう
な長方形薄型の手荷物等の収納空間として有効に使用で
きる。
また、エンジン15を床5の下部後方に配置することに
より、これに付随するベルト変速機21および吸気系、排
気系等の重量物を車体の前後方向中央部に集中的に配設
することができ、車体重心位置を最適に設定する上で極
めて有利である。しかも駆動軸22の長さは比較的短くて
すむ。
さらに、エンジン15とベルト変速機21はともに車体に
固定され、従来のスイングユニットにより後輪を支持し
た車両のようにエンジンおよびベルト変速機が後輪とと
もに揺動することがないので、バネ下重量が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すスクータ型自動二輪車
の側面図、第2図は同自動二輪車のエンジンおよびベル
ト変速機を下方から見た詳細図、第3図は第1図のIII-
III線に沿う断面図である。 1……前輪、2……後輪、3……シート、4……ステア
リングヘッド、5……床、6……ヘッドパイプ、7……
フレームパイプ、8……フロントフォーク、9……ハン
ドル、10……車体カバー、11……ピボット軸、12……ヘ
ルメット、13……カバン、14……前部カバー、15……エ
ンジン、16……給気管、17……気化器、18……エアクリ
ーナ、19……排気管、20……マフラ、21……ベルト変速
機、22……駆動軸、23……歯車箱、24……管部材、25…
…ブラケット、26……枢軸、27……リヤクッション、28
……燃料タンク、29……エンジンケース、30……変速機
ケース、31……シリンダ、32……クランク軸、33……発
電機、34……冷却ファン、35……開口、36……駆動プー
リ、37……被動軸、38……被動プーリ、39……Vベル
ト、40……クラッチ、41……中間軸、42……出力軸、43
……歯車、44……歯車、45……自在継手、46……ベベル
ギヤ、47……後車軸、48……ベベルギヤ、49……収納空
間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 塙 薫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−63285(JP,A) 特開 昭60−248486(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートの前方に低い床を有するスクータ型
    自動二輪車において、シリンダを略水平かつ車体巾方向
    に向けたエンジンが前記床の下部後方に配設されるとと
    もに、該エンジンと後輪との間に、車体巾方向に動力を
    伝達するベルト自動変速機が配設され、該ベルト自動変
    速機は、前後に延びるクランク軸上の後方に軸支された
    ドライブプーリと、前記シリンダの後方に該ドライブプ
    ーリと平行に設けられたドリブンプーリと、該ドライブ
    プーリおよびドリブンプーリとに掛け渡されたVベルト
    とよりなり、該ドリブンプーリより動力を受けて後車輪
    に動力を伝達する動力伝達系が前記シリンダの後方に近
    接して配設されるとともに、該シリンダに冷却風を導く
    ためのシュラウドが設けられ、該シュラウドは動力伝達
    系を覆う外壁に連続したことを特徴とする自動二輪車。
JP1989136769U 1989-11-28 1989-11-28 自動二輪車 Expired - Lifetime JP2515646Y2 (ja)

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JP1989136769U JP2515646Y2 (ja) 1989-11-28 1989-11-28 自動二輪車

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JPH0375093U JPH0375093U (ja) 1991-07-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5963285A (ja) * 1983-07-27 1984-04-10 本田技研工業株式会社 自動二輪車

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JPH0375093U (ja) 1991-07-29

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