JP2515515B2 - ゴム堰 - Google Patents

ゴム堰

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JP2515515B2
JP2515515B2 JP61233298A JP23329886A JP2515515B2 JP 2515515 B2 JP2515515 B2 JP 2515515B2 JP 61233298 A JP61233298 A JP 61233298A JP 23329886 A JP23329886 A JP 23329886A JP 2515515 B2 JP2515515 B2 JP 2515515B2
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rubber
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rubber weir
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守 高崎
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Bridgestone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は農業用水を取入れるための堰、高潮時の防潮
堤または河口での海水堤止めなどに用いるゴム堰に関す
るものである。
従来技術 一般に用いられているゴム堰は帯状体のゴムを二つ折
れとし、開放側部を緊密に固定するか、あるいは同形状
の2枚の帯状体を重ね合わせ一側部を接合し開放側部を
緊締に固定するもので、いずれにしても、袋状に形成さ
れたゴムシートの厚さは全体に亘って均等であった。
しかし実際に使用した場合、流木等によりあるいは特
に倒伏時に転石等によりカットおよび摩耗が生じ易いの
は上側のゴムシートで先に損傷を起し摩耗が激しい。
そこで従来において上側のゴムシートを下側のゴムシ
ートより厚くした例(特開昭60−62314号)がある。
同例はゴムシート本体の川の流れ方向に沿う巾方向半
巾部の肉厚が他の半巾部の肉厚に比し厚くされ、厚さの
変化する肉厚段部を境にして二つ折れとし重ね合せ端縁
を気密に封じて河床に固定するようにしたものである。
第5図に該ゴム堰の断面図を示す。
実線が倒伏時のもので、破線が起立時のゴム堰の状態
を示す。
ゴムシート01は二つ折りにされ重ね合せ端縁をバー02
およびアンカーボルト03で気密に封じられ袋状に形成さ
れている。
同ゴムシート01の上側の部分01aの方が下側の部分01b
より厚くなっている。
特に損傷を受け易い上側ゴムシートの肉厚を厚くする
ことで摩耗および損傷事故を防止している。
発明が解決しようとする問題点 しかし同例における倒伏時のゴムシート本体の状態を
みると、第5図に示すように肉厚の異なる段部で折り曲
げているとはいえ、完全に平坦にすることは不可能で折
り曲げ部01cに形成される盛り上がりにより転石等によ
る損傷を受け易い状態にある。
またゴム堰の起立・倒伏の繰り返しにより同折り曲げ
部01cの疲労は激しく耐久性が他の部分に比べ著しく劣
る欠点がある。
さらに水切り用の突条がないためゴム堰の振動を生じ
易い。
本発明はかかる点に鑑みなされたものでその目的とす
る処は、ゴム堰本体の上側の肉厚を厚くして摩耗・損傷
に耐えるようにするとともに倒伏時に弛緩状態で完全に
平坦に倒伏できるゴム堰を供する点にある。
問題点を解決するための手段および作用 本発明は、河川を横切って敷設される板状弾性体であ
って、下流側側部を除き剥離層により上層と下層に分割
され、上流側の開放側部を取付金具によって河床および
河岸に緊密に固定し剥離層への気体または液体の給排に
よって起立・倒伏を行うゴム堰において、前記上層の弾
性体の肉厚を下層の弾性体の肉厚より厚くするととも
に、下流側側部の弾性体をその上側部分を切り欠いて適
当な薄い肉厚に形成したゴム堰である。
上層弾性体の肉厚を下層弾性体の肉厚より厚くするこ
とで、流木、転石等による摩耗・損傷に対する耐久性を
増し、倒伏時には弛緩状態で完全に平坦となるので、部
分的に伸びを生じずかつ転石等による損傷を受けにくく
耐久性を維持することができる。
また起立時にはゴム堰本体の表面に剥離層のない下流
側側部が河川幅方向に指向して突条を形成するが、同下
流側側部の弾性体の肉厚上側部分を切り欠いてを薄くし
たことで起立時に突条がほぼ垂直に突出するのを容易に
確保して水切り作用を効果的に行い振動を防止すること
ができる。
実施例 以下第1図ないし第3図に図示した本発明に係る一実
施例について説明する。
第1図は本実施例のゴム堰本体1の斜視図である。
ゴム堰本体1は素材生ゴムシート中に適当に補強材た
る帆布3を埋設して予め2つに折り返しさらにその上に
折り返し部1aを除いて素材生ゴムシートを重ね、折り返
して重ね合わされた部分に離型材を挿入した状態で一体
成型加硫したものである。
成型時に下流側側部である折り返し部1aの下面からの
厚さを他の部分より薄くするように成型している。
このようにして形成されたゴム堰本体1は離型材によ
り形成された剥離層7より上側上層のゴムシートの肉厚
が下側下層のそれより厚く、特にゴム堰本体1の表層を
形成するカバーゴム層5は下側で3〜5mmであるのに対
し上側のカバーゴム層5は15〜20mm程度ある。
これは特に急傾斜地の転石の多い河川等に使用すると
きに必要とされる厚さである。
このゴム堰本体1を河床および河岸に固定した断面図
を第2図に示す。
ゴム堰本体1の剥離層7の開放側側部1bを上流側に向
けて位置させ、予め河床9に埋設したアンカーボルト11
にその開放側側部1bに設けた孔を嵌合させ、そしてその
上に押え板13を当接させてナット15で締め付け気密に固
定する。
第2図に示すようにゴム堰本体1は加硫成型されたま
まの状態が側伏の状態であり、折り返し部1aに盛り上が
りがなく、上面は偏平となっている。
したがって転石等は滑らかに通過し、ゴム堰本体1の
上面の損傷、摩耗を極力避けることができる。
しかもゴム堰本体1の上側の肉厚は厚くしているので
カット等の損傷に強く、耐久性を著しく向上させてい
る。
また折り返し部1aは第2図に示す偏平状態に成型さ
れ、偏平状態が弛緩状態であるので折り返し部1aに無理
な力が加わらないので同部分の耐久性も高い。
次にゴム堰本体1の剥離層7に空気または水等の液体
を注入し、ゴム堰本体1を膨張起立させた状態の断面図
を第3図に示す。
川の流れが直接当る上流側が肉厚の厚いゴムシートと
なっているので、流木等の衝突による損傷および摩耗に
対して耐久性を有する。
また折り返し部1aはゴム堰本体1の長手方向に指向し
た突条を形成し、ゴム堰本体1の頂部を越流した水を同
突条部で水切れさせ、下流側ゴムシートに水がまわりこ
むことにより生じる振動を防止して安定した堰止め効果
を発揮することができる。
この際折り返し部1aの肉厚を薄してゴム堰本体1の起
立時に形成される突条がゴムシート表面からほぼ垂直に
突出するようにして水切れ作用を効果的に行っている。
すなわち上記のように折り返し部1aの肉厚を薄くしな
いときは、上側ゴムシートが厚いため、ゴム堰本体1の
起立時に突条が下方に向いて水切れを悪くすることにな
る。
その他上側ゴムシートを厚く、下側ゴムシートを薄く
することで全体として使用するゴムの量は通常のゴム堰
とあまり変わりなく、製造も容易でコスト面でそれ程差
は生じない。
以上の実施例では上側ゴムシートのカバーゴム層5は
対カット防止材としての帆布等を混入させていなかった
が、第4図に示すようにスチールワイヤー17を混入させ
てより損傷に対して強くすることもできる。
なお対カット防止材としてはスチールワイヤーのほか
ケブラーチップ、ブレーカ等を混入してもよい。
発明の効果 本発明はゴム堰倒伏時に弛緩状態で完全に偏平に倒伏
するので損傷、摩耗が少なくかつ損傷、摩耗を受け易い
上層弾性体が下層弾性体より肉厚が厚いので耐久性に優
れたものとするとともにコストを従来程度とすることが
できる。
また起立時にも上流側となる上層弾性体の肉厚が厚い
ので、流木等の損傷にも強いものとすることができ、さ
らに表面に突条が形成され水切り作用を効果的に果し、
振動を防止して安定した堰止めをすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例のゴム堰本体の斜視図、
第2図は同ゴム堰本体を河床および河岸に固定し倒伏し
た状態での断面図、第3図はゴム堰起立時の状態を示し
た断面図、第4図はカバーゴム層にスケールワイヤーを
混入したゴム堰本体の断面図、第5図は従来のゴム堰の
断面図である。 1……ゴム堰本体、1a……折り返し部、1b……開放側側
部、3……帆布、5……カバーゴム層、7……剥離層、
9……河床、11……アンカーボルト、13……押え板、15
……ナット、17……スチールワイヤー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川を横切って敷設される板状弾性体であ
    って、下流側側部を除き剥離層により上層と下層に分割
    され、上流側の開放側部を取付金具によって河床および
    河岸に緊密に固定し、剥離層への気体または液体の給排
    によって起立・倒伏を行うゴム堰において、 前記上層の弾性体の肉厚を下層の弾性体の肉厚より厚く
    するとともに、下流側側部の弾性体をその上側部分を切
    り欠いて適当に薄い肉厚に形成したことを特徴とするゴ
    ム堰。
JP61233298A 1986-10-02 1986-10-02 ゴム堰 Expired - Lifetime JP2515515B2 (ja)

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