JP3630869B2 - ゴム堰群 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/60—Ecological corridors or buffer zones
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川に構築され、回遊する魚の通路としての魚道を備えたゴム堰群に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川の流れを堰き止め、流量を調整する堰としてゴム堰が実用化されている。図6に示すように、ゴム堰40は、ゴム膜42を二つ折りにし、重ね合わせた部分を河床46にボルト48で固定することで構成され、その中空部44に流体を流入して膨らますことによって、堰として機能するようになっている。
【0003】
このようなゴム堰40は、河川の幅方向に沿って高さが一様であるため、上流側の水位が下がると、水が越流しないので、魚が遡上できない。これに対処するため、中空部44から流体を排出して、ゴム堰40の高さを低くする方法も考えられるが、河川管理が煩雑になる。
【0004】
また、魚が上流から下流へ流下する場合、ゴム堰40の頂面(越流面)から下流側の河床までの落差が大きいと、ダメージを受けてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る事実を考慮し、河川の水位が下がっても魚が遡上でき、また、魚が流下する際にダメージを受けないゴム堰群を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、ゴム堰が河川を堰き止めるように配置され、膨張あるいは収縮して河川の水位を調整するようになっている。
【0007】
このゴム堰の越流面には、凹部が形成されており、上流側の水位が下がっても、この凹部から水が越流するので、魚が遡上する魚道を確保できる。また、ゴム堰を河川の流下方向に所定の間隔を置いて複数配置することにより、ゴム堰とゴム堰との間に、魚が休息できる遊水池が構成される。
【0010】
また、ゴム堰が設置される河床面を部分的に切下げ、この切り下げた部分にゴム堰の下面が嵌まり込むように、膨張させることにより、この切り下げた部分と対応する越流面の部分に凹部が形成される。従って、一般に使用されているゴム堰がそのまま使用可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3には、本形態に係るゴム堰群10が示されている。このゴム堰群10は、上流から下流にかけて高さが低くされたゴム堰12、14、16で構成されている。
【0013】
ゴム堰12、14、16は、帯状のゴム膜18を2つ折りにして袋状とし、重なり合った部分を、河床22の上流側へボルト20で固定することで構成されている。ゴム膜18の両端(岸側)は法面Lに水密状態で固定され、上流の水が下流へ漏れないようになっている。
【0014】
一方、ゴム堰12の左岸側の越流面には、凹部12Aが形成されており、ゴム堰12の高さが部分的に低くなっている。また、ゴム堰14の越流面には、凹部12Aと川幅方向へずれるようにして、右岸側に凹部14Aが形成されている。さらに、ゴム堰16の越流面には、凹部14Aと川幅方向へずれるようにして、左岸側に凹部16Aが形成されている。
【0015】
このように、凹部12A、14A、16Aを形成し、越流面を部分的に低くすることによって、図3に示すように、上流側の水位が下がっても、この凹部12A、14A、16Aから水が越流するので、魚が遡上する魚道を確保できる。また、凹部12A、14A、16Aの位置が、川幅方向にずれ千鳥状となっているので、流れが蛇行して凹部から越流する水の流れが緩やかになり、魚は難なく遡上できる。
【0016】
なお、ゴム堰の越流面に凹部を形成する方法として、図4に示すように、ゴム堰12、14、16が設置される河床22を切下げて溝26、28、30を設け、ゴム堰12、14、16の下面が嵌まり込むように膨張させ、この溝26、28、30と対応する部分に凹部12A、14A、16Aを形成してもよい。これによって、一般に使用されているゴム堰がそのまま使える。
【0017】
また、図5に示すように、ゴム堰12、14、16を構成するゴム膜32を部分的に凹設して、凹部を構成してもよい。これによって、河床22を切り下げるといった作業工程が不用となる。
【0018】
なお、上記した2つの方法の内、どちらの工法を採用するかは、ゴム堰群10が設置される河川の状況によって選択されるものである。
【0019】
次に、本形態に係るゴム堰群の作用を説明する。
ゴム堰群10を構成するゴム堰12、14、16は、膨張あるいは収縮して河川の水位を調整する。ゴム堰12、14、16の越流面には、凹部12A、14A、16Aが形成され、越流面が部分的に低くされているので、上流側の水位が下がっても、魚が遡上する魚道を確保できる。また、凹部12A、14A、16Aの位置が、川幅方向にずれ千鳥状となっているので、水の流れが緩やかになり、魚は難なく遡上できる。
【0020】
また、ゴム堰12、14、16を河川の流下方向に所定の間隔を置いて複数配置することにより、魚が休息できる遊水池が構成され、ゴム堰とゴム堰との間の落差が小さくなり、魚が下流する際にダメージを受けない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、河川の水位が下がっても魚が容易に遡上でき、また、魚が流下する際にダメージを受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係るゴム堰群を示した部分斜視図である。
【図2】本形態に係るゴム堰群を示した断面図である。
【図3】本形態に係るゴム堰群を示した断面図である。
【図4】本形態に係るゴム堰群を構成するゴム堰の凹部の形成方法を示した正面図である。
【図5】本形態に係るゴム堰群を構成するゴム堰の凹部の形成方法を示した正面図である。
【図6】従来のゴム堰を示した断面図である。
【符号の説明】
12 ゴム堰
14 ゴム堰
16 ゴム堰
12A 凹部
14A 凹部
16A 凹部
Claims (1)
- 河川を堰き止めるように配置され、膨張あるいは収縮して河川の水位を調整するゴム堰において、
越流面に魚道用の凹部が形成されたゴム堰を河川の流下方向に所定の間隔を置いて複数配置し、前記凹部が、前記ゴム堰が設置される河床面を部分的に切下げ、この切り下げた部分にゴム堰の下面を嵌め込むことによって形成されたことを特徴とするゴム堰。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23781096A JP3630869B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | ゴム堰群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23781096A JP3630869B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | ゴム堰群 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1082034A JPH1082034A (ja) | 1998-03-31 |
JP3630869B2 true JP3630869B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=17020750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23781096A Expired - Fee Related JP3630869B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | ゴム堰群 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3630869B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2002316634B2 (en) | 2001-07-09 | 2008-03-20 | Henry K. Obermeyer | Water control gate and actuator therefore |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP23781096A patent/JP3630869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1082034A (ja) | 1998-03-31 |
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