JP2515278B2 - 電子管 - Google Patents

電子管

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JP2515278B2
JP2515278B2 JP60052183A JP5218385A JP2515278B2 JP 2515278 B2 JP2515278 B2 JP 2515278B2 JP 60052183 A JP60052183 A JP 60052183A JP 5218385 A JP5218385 A JP 5218385A JP 2515278 B2 JP2515278 B2 JP 2515278B2
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武夫 伊藤
教雄 小池
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は電子管、特にその外囲器内に陰極のエミッシ
ョンライフを改善する物質を含む電子管に関する。
(従来の技術) 代表的な電子管の一つである、例えばカラー陰極線管
は一般に内面に蛍光体層を備えた前面パネル部と、前面
パネル部と結合された内面に導電性被膜を備えたファン
ネル部と、ファンネル部と結合された電子銃構体を内蔵
したネック部と、蛍光体層に近接して配設されたシャド
ウマスク構体とシャドウマスク構体と連続して組立てら
れファンネル部の内面に沿って延在するインナーシール
ド部とを具備している。また図示しないが、蛍光体層は
赤、緑及び青色に発光する蛍光体ドットまたは蛍光体ス
トライプとその上に形成されたメタルバック層とによっ
て少なくとも構成されている。また前面パネル部、ファ
ンネル部及びネック部より成る、いわゆる真空外囲器の
内部の真空度を継続して維持するために金属ゲッター膜
がファンネル部の内面またはネック部の内面に形成され
ることも一般的に知られていることである。前記ゲッタ
ー膜は前記カラー陰極線管の動作中等に前記カラー陰極
線管を構成する前述した各部材から発生するガスを吸収
し、真空を維持するものである。
(発明が解決しようとする問題点) 一般にカラー陰極線管が動作すると電子銃構体を構成
するヒーターの熱によって前記ヒータの近傍から放出さ
れるガス、前記電子銃構体より放出される電子ビームの
射突によって、前記電子銃構体を構成する電極部材及び
シャドウマスク構体より放出されるガス、また前記電子
ビームがシャドウマスク構体等に射突し反射散乱された
インナーシールドまたは内部導電性被膜等に再射突して
放出するガス等各種ガスが発生し、これらの各種ガスは
高電圧に加速された電子ビームによってイオン化し前記
電子銃構体を構成する陰極面に衝突してこの陰極面の電
子放射物質層を被毒し電子放射能力、すなわちエミッシ
ョン特性を劣化する。また前記動作中に発生したガス
が、動作停止によって前記陰極面等の温度が低下すると
前記ゲッター膜に吸着されると同時に前記陰極面等にも
吸着され、陰極面を被毒し、エミッション特性を劣化さ
せる。前述した放出ガスの主成分はH2OまたはCH4等で
あるが、黒鉛懸濁液を主成分とする内部導電性被膜の付
着力強化のため前記黒鉛懸濁駅には一般に水ガラスを混
合するが、この水ガラスは吸湿性が極めて大きく、大き
なガス発生源であり前記エミッション特性の劣化に影響
を及ぼしている。カラー陰極線管の偏向角の拡大に伴う
ネック径の縮小化や、工程短縮のため排気工程のベーキ
ング温度低温化によって前述した各種放出ガスによるエ
ミッション特性の劣化、すなわちエミッションライフの
低下はさらに顕著になる。前記エミッションライフの低
下はカラー陰極線管のみならずその他の電子管例えばマ
イクロ波管、進行波管マグネトロン管、クロイストロン
などにおいても同様に発生する問題点である。特開昭59
-177833号公報は、黒鉛導電膜のバインダーとして、一
般的に知られた水ガラスの代りに、SiO2を使用する技術
を開示するが、このSiO2はバインダーとしての機能をも
つもので、エミッションの改善について示唆していな
い。
本発明は上述した各種放出ガスによっても前記電子を
発生する陰極面の電子放射能を劣化させずエミッション
ライフ特性の優れた、したがって長時間にわたって高輝
度の所期の特性を保持する電子管を提供することを目的
とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は少なくとも電子を発生する陰極を排気された
外囲器内に有する電子管において、外囲器内部に活性化
酸化シリコン層を形成してなる電子管にある。本発明の
一態様によれば、前記電子管がパネル部、パネル部に封
着されたファンネル部およびファンネル部の反対側から
延長されたネック部からなる外囲器と、前記パネル部内
面に形成された蛍光体スクリーンと、ファンネル部内壁
に被着された内部導電性被膜と、ネック部内に設けられ
た陰極を含む電子ビームを発生する電子銃とを少なくと
も具備する陰極線管であり、前記外囲器内部の少なくと
も一部に活性化酸化シリコン層を有してなる電子管にあ
る。
ここに活性化酸化シリコンとは排気された外囲器内で
残留ガス、特に陰極のエミッションに有害な作用を有す
るガスを吸着する酸化シリコンのことをいう。シリコン
の有機塩から作ることができる、微細な孔を多数もつ多
孔質層として排気外囲器壁、各種電極表面の一部に被着
すると推定できる。
活性化酸化シリコンの量は外囲器の容積1あたり1m
g乃至50mgとするのがよい。1mg以下では陰極のエミッシ
ョンライフの延長に寄与する効果は少なく、50mg以上で
は効果の程度が飽和する。
(作用) 本発明によれば、活性化酸化シリコン層により、電子
管内の有害ガスが吸着され、エミッションライフ特性の
優れた電子管を実現することができる。
第1図は本発明の一実施例を示すもので、カラー陰極
線管10の外囲器11はほぼ球面に湾曲した透明なガラスで
なるパネル部12と、このパネル部12のスカート部13に一
方の端面が封着されたファンネル部14と、ファンネル部
の他端の先細り部分に一体に固着された管状のネック部
15とからなる。
パネル部12内面には蛍光体スクリーン16が形成され
る。スクリーン16はそれぞれ赤、緑、青に発光する蛍光
体をストライプ状に順次配列した蛍光体層と、この層上
に被着したAlバック層とからなる。この蛍光体スクリー
ン16に面して多数のスリット開孔を設けた鉄板のシャド
ウマスク17を配置する。シャドウマスク17の周縁はマス
クフレーム18で支持され、弾性支持体19によって、パネ
ルのスカート部13に埋込まれた支持ピン20に脱着可能に
取付けられる。マスクフレーム18に電子銃側に延びる磁
気インナーシールド21が固定される。
ネック部15内に電子ビームを発生する電子銃22が配置
される。管動作時、電子ビームはシャドウマスク17の孔
23を通過し、スクリーン16の蛍光体層を励起する。すな
わち、電子銃22はネック部15のステム24側に3個の陰極
25,26および27を有して、これら陰極から電子をビーム
状に引出し、電極28で加速、集束し3本の電子ビームを
発射する。陰極の電子放出面はBaOを主成分とする酸化
物陰極で構成される。
ファンネル部14内壁には内部導電性被膜31が塗布され
る。この被膜31は黒鉛懸濁液に結着剤として珪酸ナトリ
ウムを混入した液をファンネル部14内壁にスプレーなど
で塗布して乾燥して形成する。
電子銃22には弾性金属体29を介して、バリウムを収容
したバリウムゲッター容器30が取付けられ、この容器30
は、電子銃22はネック部内に固定したときに、ファンネ
ル部に位置するようになっている。ゲッターは外囲器の
排気工程の最終段階でバリウム金属を外囲器内およびシ
ャドウマスク、蛍光スクリーンなどに蒸着し、外囲器の
真空度を高める。
次に本発明の実施例における活性化酸化シリコンにつ
いて説明する。この活性化酸化シリコンは有機アンモニ
ウムけい酸塩水溶液の懸濁液を用いて形成することがで
きる。
有機アンモニウムけい酸塩水溶液としては、例えばSi
O2−コリン水溶液がある。これはシリカ粉(SiO2)をコ
リン水溶液(〔HOCH2CH2 +N(CH)3〕OH-)に溶解して
形成する。前記SiO2−コリン水溶液を乾燥するとSiO2
薄い連続膜を形成することから、特開昭55-65286号公報
にも述べられているように、無機物質の表面改質に使用
される。本発明では前述したSiO2−コリン溶液の特性を
陰極のエミッションライフを改善する物質として使用す
るものである。
前記SiO2−コリン水溶液を塗布するカラー陰極線管の
内部を構成する部材は電子ビームが照射される部材全て
に適用される。すなわち、蛍光体スクリーン16、シャド
ウマスク17、インナーシールド部21、内部導電性被膜3
1、ネック部15の内面、電子銃構体22およびゲッター支
持体29を構成する部材等である。
特に内部導電性被膜31や、蛍光体スクリーン16を構成
するメタルバック層上に形成される黒色熱吸収層(図示
せず)の付着性を強化するため従来黒鉛懸濁液に結着剤
として混合される珪酸ナトリウムの一部に代えて前記Si
O2−コリン水溶液を混合してもよい。熱処理で生成され
る活性化酸化シリコンの作用によって前記黒鉛懸濁液の
付着性は従来と同等に維持しながら、エミッションライ
フ特性の工場を達成することができる。
前記SiO2−コリン水溶液の塗布量とエミッションライ
フ特性とは強い相関があり、本発明者等が各種カラー陰
極線管について実験した結果、前記エミッションライフ
特性は前記カラー陰極線管の単位内容積当りの前記SiO2
−コリン水溶液のSiO2固形分量と相関していることを見
出した。第2図は3000時間の強制エミッションライフテ
ストにおける残存エミッション率と前記内容積1当り
のSiO2固形分との関係を示したものである。第2図から
明らかなように、従来のカラー陰極線管のエミッション
残存率である70%より良好な残存率を維持するためには
前記SiO2固形分は1mg/l以上、好ましくは5mg/l以上必要
である。前記SiO2−コリン溶液の分解によって生成され
る活性化酸化シリコン層が陰極線管のエミッションライ
フ特性を向上させる原因については、明確に解明されて
いないが、製造工程中の約430℃という適度なベーキン
グ温度によってSiO2−コリン中の微量残成分が分解し、
また陰極線管動作中電子ビームのエネルギーによってカ
ソードを活性化させる良質のガスが放出されるため、ま
たは表面積の極めて大きいSiO2被膜が形成された有害な
ガス例えば酸素ガスを吸着するためではないかと推測さ
れる。
以上有機アンモニウムの例としてコリンを用いたが、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等の第四
級アンモニウム、第三アミン、グアニジン等の有機アン
モニウムや又、アルコキシドも同様に本発明に適用する
ことができる。
(実施例) 以下に本発明の具体的実施例を示す。
〔実施例1〕 10%のシリコン水溶液にSiO2粉末を10%溶解し10%Si
O2−コリン水溶液を調整した。次いでファンネル部14の
内部導電性被膜31上にスプレー法により前記10%のSiO2
−コリン水溶液を塗布した。ベーキングの熱処理工程
で、この水溶液は分解して薄い多孔性の活性化SiO2を形
成させた。20吋型カラー陰極線管における前記SiO2−コ
リン水溶液の塗布量はSiO2固形分換算で約200mgであっ
た。この量は前記20吋型カラー陰極線管の内容積1当
りで換算すると約10mg/lに相当する。通常の工程により
20吋型カラー陰極線管を3本製作し、3000時間の強制エ
ミッションライフテストを行った結果、電子銃に使用さ
れているBa−Ca−O酸化物陰極のエミッション残存率が
従来の73%に対し88%と大幅に改善された。
また前記20吋型カラー陰極線管に所定の振動を加えた
後、30KVの強制加速電圧を印加した時の1分間における
スパーク回数によって評価する耐電圧特性については従
来の1回に対し0.2回(10本の平均)と改善され、前記S
iO2−コリン水溶液の分解で生じた活性膜の付着性が維
持された。
〔実施例2〕 〔実施例1〕と同様に10%SiO2−コリン水溶液を調整
し、予じめ約80℃に加熱したシャドウマスク構体17,18
に前記10%SiO2−コリン水溶液をスプレー法により塗布
した。塗布量は20吋型カラー陰極線管のシャドウマウス
構体に対しSiO2固形分換算で約100mgで、前記20吋型カ
ラー陰極線管の内容積1当りのSiO2固形分5mg/lに相
当する。〔実施例1〕と同様のエミッションライフテス
トを行った結果、残存エミッション率が86%と〔実施例
1〕と同程度に改善された。
得られる活性化膜により下地のシャドウマスク面に対
して、吸着面を2倍以上にすることが出来る。本実施例
において、BET法のKr(クリプトン)吸着テストから、
1.1m2/gの比表面積を得ている。この値は下地面積の約3
0倍に相当する。
〔実施例3〕 〔実施例2〕のシャドウマスク構体の代りに磁気イン
ナーシールド部21に〔実施例2〕と同様の方法で10%Si
O2−コリン水溶液を塗布した。塗布量は20吋型カラー陰
極線管の磁気インナーシールド部に対しSiO2固形分換算
で約50mgで、前記20吋型カラー陰極線管の内容積1当
り約2.5mg/lに相当し、〔実施例2〕と同様のエミッシ
ョンライフテストを行った結果、残存エミッション率は
82%と改善された。
〔実施例4〕 〔実施例1〕と同様に10%SiO2−コリン水溶液を調整
し、この10%SiO2−コリン水溶液に電子銃構体22を構成
する部材のうち陰極部25,26および27及びヒーター部33
を除いた前記電子銃構体を数秒間浸漬した後熱風乾燥し
た。塗布量は20吋型カラー陰極線管の電子銃構体1本に
対しSiO2固形分換算で約50mgであり、前記20吋型カラー
陰極線管の内容積1当り約2.5mg/lに相当する。〔実
施例1〕と同様にエミッションライフテストを行った結
果、残存エミッション率は82%と改善された。
〔実施例5〕 内部導電性被膜31を形成する黒鉛を主成分とする懸濁
液に含有される水ガラス含有量の一部をSiO2−コリン水
溶液によっておきかえ黒鉛懸濁液を調整した。すなわ
ち、前記懸濁液中のSiO2固形分の固形分に対する重量比
を20%とし、この20%をSiO2−コリン水溶液に帰因する
量を4%、水ガラスに帰因する量を16%になるよう配合
した。前記黒鉛懸濁液をスプレー法によりファンネル14
の内面に塗布した。20吋型カラー陰極線管における前記
黒鉛懸濁液の塗布量はSiO2−コリン水溶液に帰因するSi
O2固形分が1本について約100mg(20吋型カラー陰極線
管の内容積1当り約5mg/lに相当する)になるよう膜
厚を制御した。通常の方法により20吋型カラー陰極線管
を製作し、3000時間の強制エミッションライフテストを
行った結果、残存エミッション率は89%と改善された。
前記黒鉛懸濁液により形成された内部導電性被膜の比
表面積をBET法により低圧、約10-5torrにおけるN2吸着
量から算出したところ、30m2/gとなった。なお、懸濁液
が水ガラスのみの場合は6m2/gであった。活性化SiO2
形成により、本実施例では水ガラスのみの例に対し、約
5倍の表面積になっている。
〔実施例6〕 10%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
水溶液にSiO2粉末を10%溶解した。次いでSiO2−コリン
水溶液を含まない黒鉛懸濁液を調整し、ファンネル内面
に塗布し、内部導電性被膜とした。その面に、〔実施例
1〕と同様に20吋型カラー陰極線管を製作し、3000時間
のエミッションライフテストを行った結果、残存エミッ
ション率は〔実施例1〕と同様の88%と改善された。
以上の説明は、本発明をカラー陰極線管に適用した実
施例について述べたが、シャドウマスクを用いない他の
陰極線管、例えばモノクローム陰極線管及び投写用陰極
線管についても本発明を適用することができる。また前
記SiO2−コリン溶液を塗布する部材は一つに限定するも
のではなく、陰極線管の内部を構成する複数の部材に塗
布されたSiO2固形分の全量が前記陰極線管の内容積1
について1mg以上になるよう形成すれば本発明の効果を
得ることができることは言うまでもない。
第3図は本発明を進行波管に適用した実施例で、管状
の真空外囲器40の管軸中心に螺旋状の遅延線41が3本の
セラミックス支持棒42により固定される。電子銃43から
発射された電子はコレクタ44に補集される過程で入力端
45から入力されたマイクロ波を増幅し出力端46から取出
す。セラミックス支持棒42の中間部にマイクロ波が出力
側から入力側に漏洩するのを防止する減衰層47が被覆さ
れている。本実施例ではこの減衰層の塗布工程でSiO2
コリン溶液を減衰層に混入し、活性化SiO2の混入した層
47を得た。一般に進行波管では狭い電子流路から外れた
電子が管内各所に射突し、多くのガスを発生するが、活
性化SiO2が陰極を劣化させる有害ガスのゲッタとして作
用し、陰極のエミション劣化を防止する。
活性化SiO2はさらに外囲器内壁、コレクタおよびセラ
ミックス支持棒の減衰層以外の位置に塗布することによ
り、さらに効果を挙げることができる。
なお、本発明は酸化物陰極またはその他の陰極を用い
たクライストロン、マグネトロン、送信管などの他の電
子管にも適用することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば電子管の外囲器内部
に活性化酸化シリコンを設けることにより、エミッショ
ンライフ特性の優れた電子管例えばカラー陰極線管を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるカラー陰極線管の概略
断面図、 第2図はカラー陰極線管にSiO2−コリン水溶液を塗布し
た場合の塗布量(管内SiO2量)と残存エミッション率と
の関係を示す図、 第3図は本発明の一実施例である進行波管の一部概略断
面図である。 10……カラー陰極線管、11……外囲器 12……パネル部、13……スカート部 14……ファンネル部、15……ネック部 16……蛍光スクリーン、17……シャドウマスク 21……インナーシールド、22……電子銃構体 29……ゲッタ支持体、31……内部導電性被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 教雄 深谷市幡羅町1−9―2 株式会社東芝 深谷ブラウン管工場内 (72)発明者 松田 秀三 深谷市幡羅町1−9―2 株式会社東芝 深谷ブラウン管工場内 (56)参考文献 特開 昭57−50753(JP,A) 特開 昭59−177833(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子を発生する陰極を、排気された外囲器
    内に有する電子管において、外囲器内部の少なくとも一
    部に、有機アンモニウムけい酸塩を含む溶液をSiO2固形
    分に換算して前記外囲器の容積1あたり1mg乃至50mg
    の塗布量で塗布して、活性化酸化シリコン層を形成して
    なることを特徴とする電子管。
  2. 【請求項2】前記電子管が、パネル部に封着されたファ
    ンネル部およびファンネル部の反対側から延長されたネ
    ック部とからなる外囲器と、前記パネル部内面に形成さ
    れた蛍光体スクリーンと、ファンネル部内壁に被着され
    た内部導電性被膜と、ネック部内に設けられた陰極を含
    む電子ビームを発生する電子銃とを少なくとも具備する
    陰極線管であり、前記外囲器内部の少なくとも一部に活
    性化酸化シリコン層を有してなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の電子管。
  3. 【請求項3】前記電子管が、メタルバック層が被着され
    た蛍光体スクリーンに面してシャドウマスクが設けら
    れ、シャドウマスクの電子銃側に磁気インナーシールド
    が取付けられているカラー用陰極縁管であり、活性化酸
    化シリコンが内部導電性被膜、メタルバック層、磁気シ
    ールド、シャドウマスク、電子銃の少なくとも1つの面
    に形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項記載の電子管。
  4. 【請求項4】内部導電性被膜が珪酸ナトリウムを結着剤
    とする黒鉛被膜で形成されており、この被膜中に活性化
    酸化シリコンを混入してなることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項又は第3項記載の電子管。
  5. 【請求項5】活性化酸化シリコンが金属ゲッターと併用
    されてなることを特徴とする特許請求の範囲第2項又は
    第3項記載の電子管。
  6. 【請求項6】陰極が酸化物陰極であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の電子
    管。
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