JP2515144Y2 - 遮断ゲート装置 - Google Patents

遮断ゲート装置

Info

Publication number
JP2515144Y2
JP2515144Y2 JP5954893U JP5954893U JP2515144Y2 JP 2515144 Y2 JP2515144 Y2 JP 2515144Y2 JP 5954893 U JP5954893 U JP 5954893U JP 5954893 U JP5954893 U JP 5954893U JP 2515144 Y2 JP2515144 Y2 JP 2515144Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
shut
horizontal
shutoff
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5954893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0729295U (ja
Inventor
信邦 石井
敬一郎 関澤
祐司 渡邊
Original Assignee
京急車輛工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 京急車輛工業株式会社 filed Critical 京急車輛工業株式会社
Priority to JP5954893U priority Critical patent/JP2515144Y2/ja
Publication of JPH0729295U publication Critical patent/JPH0729295U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515144Y2 publication Critical patent/JP2515144Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gates (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、駅の有人改札口に設置
する遮断ゲート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道の事業においては、省人化のため自
動改札機の導入が盛んに行われているが、車椅子の利用
者は自動改札機を通ることができないため、改札所の一
部には駅事務室に近接して車椅子の利用者が通ることの
できる有人の改札口が設置されている。
【0003】而して、この有人改札口は、車椅子の利用
者のみならず一般の乗客によっても、乗り越しの精算を
行うためや自動改札機を利用するのが煩わしい、等の理
由により屡々利用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ごとく車椅子の通ることのできる有人改札口は幅が広い
ため、例えば一般の乗客が有人改札口で立ち止って精算
等を行っていると、その後の乗客は待ち切れずに立ち止
まっている乗客の後を通過して切符を出したり定期を見
せる等の行為を行わず、自由に改札口の外へ出てしまう
虞れがある。
【0005】本考案は上述の実情に鑑み、車椅子の通る
ことのできる幅の広い有人改札口においても、一般乗客
が自由に通過しないようにすることを目的としてなした
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、移動可能な枠
体に配設した回動可能な水平軸に、該水平軸と一体的に
回動し得るようストッパ及びクラッチ板を、前記水平軸
の軸線方向へ所要の間隔を隔てて設け、前記水平軸に対
して周方向へ回動し得るよう前記水平軸のストッパとク
ラッチ板との間に外嵌させた遮断ゲート基部に、遮断ゲ
ートを取付け、前記クラッチ板に、前記遮断ゲート基部
のクラッチ板に対向する面に設けた凹部に契合するクラ
ッチボールと、該クラッチボールを前記遮断ゲート基部
のクラッチ板に対向する面に付勢すると共に遮断ゲート
基部の前記凹部を設けた面とは反対側の面を前記ストッ
パに向けて付勢する弾撥体を有するクラッチ本体を設け
たものである。
【0007】又、本考案は、遮断ゲート基部と遮断ゲー
トとの間に回転軸線が水平軸の軸線に対して直角をなす
方向へ延びる自由蝶番を介在させることができる。
【0008】更に、本考案は、枠体に配設したアクチュ
エータの出力軸に第1の遮断ゲート駆動レバーを取付け
ると共に水平軸に第2の遮断ゲート駆動レバーを取付
け、該第1、第2の遮断ゲート駆動レバーを、第1の遮
断ゲート駆動レバーの回動により第2の遮断ゲート駆動
レバーを介し水平軸が回動して遮断ゲートが水平軸に対
し横方向へ突出したり水平軸の下方へ垂下するよう、連
結桿により連結することができる。
【0009】又更に、本考案は、平行状態を保持して回
動し得るよう水平ピンにより枠体に支持された略同じ長
さの対をなすリンクに台車枠を連結し、該台車枠に、前
記リンクの回動により下端が枠体の下端よりも下方へ突
出し得るようにしたキャスタを取付け、枠体と台車枠
を、ロッドと該ロッドが出没するシリンダとを備えると
共にロッドのシリンダに対する位置を固定し得るように
した伸縮ステーにより連結し、前記対をなすリンクのう
ち何れかのリンクが固着された水平ピンのペタルを固着
することもできる。
【0010】
【作用】本考案においては、水平軸の回動により遮断ゲ
ートは垂直状態になったり水平状態になったり、遮断ゲ
ートの開閉が行われる。遮断ゲートを閉じておけば、乗
客は自由に改札口を通過することはできない。
【0011】又、遮断ゲートに上下方向の力が加わって
も遮断ゲート基部はクラッチボールに対し滑り上下に回
動するため、遮断ゲートが損傷することはない。
【0012】自由蝶番を設ければ、遮断ゲートに水平力
が加わっても、遮断ゲートは前後に回動し、損傷するこ
とはない。
【0013】アクチュエータにより第1の遮断ゲート駆
動レバー、連結桿、第2の遮断ゲート駆動レバーを介し
て水平軸を回転させるようにすると、アクチュエータを
一方向へ回転させるだけで遮断ゲートの開閉を確実に行
うことができる。
【0014】平行状態で回動する対をなすリンクにキャ
スタを取付けた台車枠を吊下げ、ペタルを踏み込むこと
により台車枠が下降するようにすると、台車枠が下降す
ることによりキャスタが床面に接地し、しかる後枠体が
上昇、支持されるため装置の移動はキャスタにより容易
に行われる。
【0015】ペタルの踏み込みをやめても伸縮ステーに
よりリンクはロックされた状態となるため、枠体は台車
枠に確実に支持される。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基いて説
明する。
【0017】図1〜図9は本考案の遮断ゲート装置の一
実施例で、図5中、1は下部水平部材1a及び下部水平
部材1a上方に所定の間隔を隔てて配置された上部水平
部材1b並に下部水平部材1aと上部水平部材1bを連
結し固定する垂直連結部材1cを備えた下部枠である。
【0018】下部枠1における上部水平部材1bの長手
方向一端には、水平ピン2を介して斜め下方へ延びるリ
ンク4が上下へ回動し得るよう取付けられている。又上
部水平部材1bの長手方向他端に回動自在に設けられた
水平ピン3には、前記リンク4と平行で且つ略同じ長さ
のリンク5が水平ピン3と一体的に回動し得るよう固着
されており、水平ピン3には、水平ピン3を介してリン
ク5を上下へ回動させるためのペタル6が固着されてい
る。
【0019】リンク4,5の下端には、水平ピン7,8
を介して前記下部枠1の下部水平部材1a及び上部水平
部材1bと平行な台車枠9が上部水平部材1bと下部水
平部材1aの間に位置するよう連結されており、下部枠
1の上部水平部材1b、リンク4、台車枠9、リンク5
により平行四辺形リンクが形成されている。
【0020】台車枠9の長手方向一端下面両側には自在
キャスタ10が取付けられると共に長手方向他端下面両
側にはキャスタ11が取付けられている。
【0021】台車枠9にリンク4と近接して設けたブラ
ケット12には、伸縮ステー13のロッド13aの先端
が水平ピン14を介して連結され、下部枠1の上部水平
部材1bにリンク5と近接して設けたブラケット15に
は、前記伸縮ステー13のシリンダ13bの後端が水平
ピン16を介して連結されている。伸縮ステー13は市
販品で、シリンダ13bと該シリンダ13bに進退動自
在に嵌合されたロッド13aを備え、ロッド13aはシ
リンダ13bから突出する方向へは自由に動くが後退す
る方向へはラチェットにより固定されるようになってお
り、中途部でロッド13aを固定した状態にした後で再
度僅かに突出させるとロッド13aは限界位置まで自由
に後退し得るようになっている。
【0022】下部枠1の上部水平部材1b上には上部枠
17が搭載されており、該上部枠17は、下部枠1の上
部水平部材1b上に直接支持される基台17a、基台1
7a上に立設された4本の支柱17b、支柱17bの上
端に前後の支柱17bを接続するよう取付けた左右一対
の水平梁17c、支柱17bの上端に左右の支柱17b
を接続するよう取付けた前後一対の水平梁17dを備え
ている(図6参照)。
【0023】左右一対の水平梁17cの上面には、夫々
軸受18が配置され、軸受18には下部枠1の長手方向
へ延在する水平軸19が回転可能に嵌合、支持され、水
平軸19には、遮断ゲート駆動レバー20がボス20a
を介して固着されている。遮断ゲート駆動レバー20は
水平軸19と一体に図8に実線で示すように斜め45度
下方へ向け突出する位置から仮想線で示すように斜め4
5度上方へ向け突出する位置まで略90度の範囲に亘り
往復回動し得るようになっている。
【0024】上部枠17の基台17a上に設置した減速
電動機等のアクチュエータ21の出力軸21aには、図
6、図8に示すように、ボス22aを介して遮断ゲート
駆動レバー22が取付けられ、該遮断ゲート駆動レバー
22の先端と前記遮断ゲート駆動レバー20の先端は、
上端を水平ピン23を介し遮断ゲート駆動レバー20に
枢着され且つ下端を水平ピン24を介し遮断ゲート駆動
レバー22に枢着された連結桿25により連結されてい
る。
【0025】水平軸19には、水平軸19に対して周方
向へ回動し得るようにした遮断ゲート基部26が、水平
軸19の径向外方へ突出するよう、ボス26aを介して
外嵌されており、遮断ゲート基部26の径方向外方先端
には市販の自由蝶番27を介して遮断ゲート28が取付
けられている。又、遮断ゲート28は、図3に示すよう
に遮断状態にセットされている際に人間が遮断ゲート2
8を押すと自由蝶番27を支点として水平方向へ回動し
得るようになっており、更に、遮断ゲート28は、ポリ
カーボネート製の芯材をスポンジによりくるみ、スポン
ジの周囲をビニールレーザにより被覆した構成となって
いる。
【0026】而して、図8に実線で示すように、遮断ゲ
ート駆動レバー22が回動することにより、遮断ゲート
駆動レバー22と連結桿25の連結部である水平ピン2
4の位置が出力軸21aの略垂直下方に位置する場合に
は、連結桿25は最下方位置に下降し、遮断ゲート駆動
レバー20は水平軸19から略斜め45度下方へ向けて
突出し、遮断ゲート28は水平軸19から横方向へ水平
に突出するようになっており、図8に仮想線で示すよう
に、遮断ゲート駆動レバー22が回動することにより、
遮断ゲート駆動レバー22と連結桿25の連結部である
水平ピン24の位置が出力軸21aの略垂直上方に位置
する場合には、連結桿25は最上方に上昇し、遮断ゲー
ト駆動レバー20は水平軸19から略斜め45度上方へ
向けて突出し、遮断ゲート28は水平軸19から下方へ
垂下するようになっている。
【0027】水平軸19には、図6、図7に示すように
遮断ゲート基部26におけるボス26aの水平軸19軸
線方向一側面に当接するようストッパ29が外嵌、固定
されると共に遮断ゲート基部26におけるボス26aの
水平軸19軸線方向他側面側に位置するよう、クラッチ
板30がボス30aを介して外嵌、固定されており、ク
ラッチ板30には水平軸19の中心を基準として2箇所
にクラッチ本体31が設けられている。
【0028】クラッチ本体31は、水平軸19と平行で
且つクラッチ板30に固定された円筒体31aと、先端
が僅かに円筒体31aの外方へ遮断ゲート基部26に向
けて突出するよう円筒体31a内に嵌合されたクラッチ
ボール31bと、クラッチボール31bを遮断ゲート基
部26の側面に向け付勢するよう円筒体31a内を収納
されたコイルバネ31cを備え、2個のクラッチボール
31bの円筒体31a外方へ突出した先端は、通常はコ
イルバネ31cに付勢されて遮断ゲート基部26に設け
た凹部26b(図9参照)に嵌入すると共に遮断ゲート
基部26のボス26aはコイルバネ31cにより付勢さ
れてストッパ29に当接しており、水平軸19が回動す
ることによりクラッチ板30、クラッチ本体31を介し
遮断ゲート基部26及び遮断ゲート28も水平軸19と
一体的に回動し得るようになっている。
【0029】なお、図7中、32は、ボス20a、スト
ッパ29、ボス30aを水平軸19に対し回転しないよ
うに固定する固定ボルト、図5中、33は遮断ゲート装
置を設置する際に床面に合せてレベル調整を行うための
アジャストボルト、図1〜図4中、34は箱型のケーシ
ング、35はケーシング34の前面に設けられ遮断ゲー
ト28が上下へ回動する際にケーシング34に対し干渉
しないように設けた開口部、36はケーシング34の側
部に設けられ且つペタル6を操作する際に開くようにし
た側部蓋、37は遮断ゲート28の開閉をケーシング3
4の側で行うためのスイッチ類の収納部、図4中、38
は遮断ゲート28の開閉を駅事務室内で行うための手許
スイッチの操作箱である。
【0030】次に本考案の作動について図10をも参照
しつつ説明する。
【0031】なお、図10中、39は遮断ゲート装置、
40は駅事務室、41は自動改札機、42は駅事務室4
0の側の改札口に設けた通路である。
【0032】駅事務室40の側に車椅子の利用者が通過
できる広い幅の通路42を有する改札口を設けた場合、
車椅子に乗った人が通らない時には、図10に示すよう
に、遮断ゲート装置39を通路42の隣接する自動改札
機41に近接して設置し、遮断ゲート装置39の前面と
駅事務室40の側壁との間の幅を狭めておく。又遮断ゲ
ート28は図10に示すように通路42側へ水平に突出
させておく。なお、この際、図5に示すペタル6は実線
位置にあり、遮断ゲート装置39は自在キャスタ10、
キャスタ11が床面から離れ、アジャストボルト33が
床面に接触した状態でセットされている。
【0033】乗客が図10に示す通路42を通過する際
には、駅事務室40内にいる駅員が図4に示す操作箱3
8のスイッチを操作する。このため、アクチュエータ2
1が駆動されて出力軸21aを介し遮断ゲート駆動レバ
ー22が回転し、連結桿25が上昇することにより遮断
ゲート駆動レバー20が図8に実線で示す斜め下方位置
から仮想線で示す斜め上方位置へ回動、上昇し、遮断ゲ
ート駆動レバー20の回転により、ボス20aを介して
水平軸19も図8に示す時計方向へ回動する。
【0034】水平軸19が回動すると、図6及び図7に
示すボス30a及びクラッチ板30を介してクラッチ本
体31も同一方向へ回動する。この際、クラッチ本体3
1のクラッチボール31bはコイルバネ31cの弾撥力
により遮断ゲート基部26側に押されて遮断ゲート基部
26に設けた凹部26bに嵌入しているため、遮断ゲー
ト28はクラッチ本体31クラッチボー31bにより遮
断ゲート基部26を介して水平軸19と一体的に図9の
実線位置から仮想線位置へ時計方向に回動し、水平軸1
9を基準として垂直下方に位置した状態となる。
【0035】遮断ゲート28が垂直下方へ向くと図示し
てないリミットスイッチ或いは近接スイッチが作動して
アクチュエータ21が停止し、遮断ゲート28も停止す
る。又遮断ゲート28が垂直下方へ向いた場合には、図
8に示すように遮断ゲート駆動レバー20は、水平軸1
9に対して、45度斜め上方へ向き、遮断ゲート駆動レ
バー22はアクチュエータ21の出力軸21aに対して
略垂直上方へ向いた状態となる。更に、遮断ゲート28
が垂直下方へ回動すると、遮断ゲート28は図1の開口
部35からケーシング34内に格納されるため、遮断ゲ
ート28は開いた状態となり、乗客は図10に示す通路
42を通過することが可能となる。
【0036】乗客が通路42を通過するのを遮断する場
合には、駅事務室40内で駅員が操作箱38のスイッチ
を操作し、アクチュエータ21を再び起動させる。そう
すると、アクチュエータ21の出力軸21aを介し遮断
ゲート駆動レバー22が図8の仮想線位置から下方へ向
けて時計方向へ回転し、連結桿25が下降する。このた
め、遮断ゲート駆動レバー20は図8の仮想線位置から
下方へ向けて反時計方向へ回動し、水平軸19も図8、
図9の反時計方向へ回動するため、遮断ゲート28は図
8、図9に示すごとく水平軸19に対し垂直下方へ向い
た仮想線位置から反時計方向へ実線位置まで回動し、水
平軸19に対し横方向に突出した水平の状態となる。こ
のため、図10に示すごとく再び通路42が遮断され
る。
【0037】遮断ゲート28が通路42を遮断している
状態で例えば乗客が遮断ゲート28を前方若しくは後方
へ水平に押し引きした場合には、遮断ゲート28は自由
蝶番27を基準として図3の仮想線で示すように水平方
向へ回動するため、遮断ゲート28が損傷する虞れはな
い。遮断ゲート28の押し引きをやめれば、遮断ゲート
28は自由蝶番27に設けてあるスプリング力により再
び図3の実線位置及び図10に示すようにもとの位置へ
戻る。
【0038】遮断ゲート28が通路42を遮断している
状態で例えば乗客が遮断ゲート28に下方若しくは上方
への力を加えた場合には、遮断ゲート基部26に回転モ
ーメントが作用し、クラッチ本体31のクラッチボール
31bは遮断ゲート基部26に押され、コイルバネ31
cを撓ませて円筒体31a内に入るため、遮断ゲート基
部26の凹部26b(図9参照)からクラッチボール3
1bが外れ、遮断ゲート基部26とクラッチボール31
bの契合が解除されるため、遮断ゲート28は遮断ゲー
ト基部26を介して水平軸19の円周方向へ回転し、従
って、この場合にも遮断ゲート28が損傷することはな
い。
【0039】遮断ゲート28の表面は柔らかいため、乗
客が遮断ゲート28にぶつかっても、けがをしたりする
虞れはない。
【0040】駅事務室40外で遮断ゲート28を開閉操
作する場合には、図10に示す遮断ゲート装置39にお
いてケーシング34の上面にあるスイッチ類の収納部3
7の蓋をあけ、この部分のスイッチを操作する。遮断ゲ
ート装置39側で遮断ゲート28を開閉するのは、駅員
が駅事務室40外へ出ており、改札口の近辺にいるよう
な場合である。
【0041】通路42を車椅子に乗った人が通る場合に
は、遮断ゲート装置39を通路42から移動させる必要
がある。而して、この場合には、遮断ゲート28を垂直
下方へ位置させた状態で図2に示す側部壁36を開き、
図1、図5に示すペタル6を下方へ踏み込む。そうする
と、ペタル6を介して水平ピン3が図5において時計方
向へ回動し、又リンク5、台車枠9、リンク4、上部水
平部材1bは平行四辺形リンクになっているため、リン
ク5,4は平行状態を維持したまま下方へ向けて回動
し、台車枠9も下方へ水平状態を維持したまま移動す
る。
【0042】台車枠9が若干下方へ移動すると、自在キ
ャスタ10及びキャスタ11の車輪の下端が床面に対し
て当接し、それ以上は下降できなくなるため、更にペタ
ル6を踏み込むことにより下部枠1及び上部枠17が上
昇し、装置は台車枠9を介して自在キャスタ10、キャ
スタ11により走行可能に床面上に支持される。ペタル
6を踏み込み、台車枠9が下方へ移動する場合には、台
車枠9に引張られて伸縮ステー13のロッド13aはシ
リンダ13bから突出すると共にラッチにより後退でき
なくなるため、リンク4,5もロックされた状態にな
り、従ってペタル6から足を離しても下部枠1、上部枠
17は下降することなく自在キャスタ10、キャスタ1
1に支持される。
【0043】下部枠1、上部枠17が上昇することによ
り、遮断ゲート装置39が台車枠9を介し自在キャスタ
10及びキャスタ11に支持されたら、駅員は遮断ゲー
ト装置39を押す。そうすると、自在キャスタ10やキ
ャスタ11の車輪が床面を転動するため、遮断ゲート装
置39は通路42外へ容易に移動させることができる。
【0044】遮断ゲート装置39が通路42外へ搬送さ
れれば、通路42の幅が広がるため、車椅子も通路42
を通過することができる。
【0045】再び、遮断ゲート装置39を通路42の所
定位置へセットする場合には、遮断ゲート装置39を通
路42内の所定位置へ移動させた後、ペタル6を更に踏
み込む。そうすると、伸縮ステー13のロッド13aは
ラッチから解除されるため、ペタル6の踏み込みをやめ
ることにより、ロッド13aは後退してシリンダ13b
内に入り込み、リンク4,5のロック状態も解除され、
下部枠1及び上部枠17は下降して下部枠1のアジャス
トボルト33の下端が床面に当接する。これで遮断ゲー
ト装置39は通路42内に再びセットされる。
【0046】上述のように、一般の乗客が利用する場合
には、駅事務室40に近接した改札口の通路42に遮断
ゲート装置39を設置することにより、該通路42を乗
客が自由に通過することを防止できる。又遮断ゲート装
置39を通路42から移動させることにより通路42の
幅が広くなるため、車椅子に乗った人が通路42を通行
することもできる。
【0047】なお、本考案の実施例においては、遮断ゲ
ート装置を駅事務室の側の改札口の通路に設置する場合
について説明したが、乗客の通る改札口ならどこへ設置
しても良いこと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0048】
【考案の効果】本考案の遮断ゲート装置によれば、請求
項1においては自動改札機のない改札口を乗客が自由に
通過することを防止できると共に、通路から移動させる
ことにより車椅子利用者の通過も可能となり、又請求項
1,2においては遮断ゲートを強引に開いても遮断ゲー
トに損傷が生ずる虞れがなく、請求項3においては、遮
断ゲートの開閉を確実に行うことができ、請求項4によ
れば装置の移動を容易に行うことができる、等種々の優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の遮断ゲート装置の一実施例を示す概略
正面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の遮断ゲート装置の斜視図である。
【図5】図1の遮断ゲート装置の下部枠及び台車枠の部
分の正面図である。
【図6】図1の遮断ゲート装置の遮断ゲートを開閉する
機構部の正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6のVIII−VIII方向矢視図である。
【図9】図6のIX−IX方向矢視図である。
【図10】本考案の遮断ゲート装置の使用状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 下部枠(枠体) 2 水平ピン 3 水平ピン 4 リンク 5 リンク 6 ペタル 9 台車枠 10 自在キャスタ(キャスタ) 11 キャスタ 13 伸縮ステー 13a ロッド 13b シリンダ 17 上部枠(枠体) 19 水平軸 20 遮断ゲート駆動レバー(第2の遮断ゲート駆動レ
バー) 21 アクチュエータ 21a 出力軸 22 遮断ゲート駆動レバー(第1の遮断ゲート駆動レ
バー) 25 連結桿 26 遮断ゲート基部 26b 凹部 27 自由蝶番 28 遮断ゲート 29 ストッパ 30 クラッチ板 31 クラッチ本体 31b クラッチボール 31c コイルバネ(弾撥体) 39 遮断ゲート装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−15851(JP,U) 実公 昭26−864(JP,Y1) 実公 平4−52400(JP,Y2) 実公 平5−2794(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な枠体に配設した回動可能な水
    平軸に、該水平軸と一体的に回動し得るようストッパ及
    びクラッチ板を、前記水平軸の軸線方向へ所要の間隔を
    隔てて設け、前記水平軸に対して周方向へ回動し得るよ
    う前記水平軸のストッパとクラッチ板との間に外嵌させ
    た遮断ゲート基部に、遮断ゲートを取付け、前記クラッ
    チ板に、前記遮断ゲート基部のクラッチ板に対向する面
    に設けた凹部に契合するクラッチボールと、該クラッチ
    ボールを前記遮断ゲート基部のクラッチ板に対向する面
    に付勢すると共に遮断ゲート基部の前記凹部を設けた面
    とは反対側の面を前記ストッパに向けて付勢する弾撥体
    を有するクラッチ本体を設けたことを特徴とする遮断ゲ
    ート装置。
  2. 【請求項2】 遮断ゲート基部と遮断ゲートとの間に回
    転軸線が水平軸の軸線に対して直角をなす方向へ延びる
    自由蝶番を介在させた請求項1に記載の遮断ゲート装
    置。
  3. 【請求項3】 枠体に配設したアクチュエータの出力軸
    に第1の遮断ゲート駆動レバーを取付けると共に水平軸
    に第2の遮断ゲート駆動レバーを取付け、該第1、第2
    の遮断ゲート駆動レバーを、第1の遮断ゲート駆動レバ
    ーの回動により第2の遮断ゲート駆動レバーを介し水平
    軸が回動して遮断ゲートが水平軸に対し横方向へ突出し
    たり水平軸の下方へ垂下するよう、連結桿により連結し
    た請求項1又は2に記載の遮断ゲート装置。
  4. 【請求項4】 平行状態を保持して回動し得るよう水平
    ピンにより枠体に支持された略同じ長さの対をなすリン
    クに台車枠を連結し、該台車枠に、前記リンクの回動に
    より下端が枠体の下端よりも下方へ突出し得るようにし
    たキャスタを取付け、枠体と台車枠を、ロッドと該ロッ
    ドが出没するシリンダとを備えると共にロッドのシリン
    ダに対する位置を固定し得るようにした伸縮ステーによ
    り連結し、前記対をなすリンクのうち何れかのリンクが
    固着された水平ピンにペタルを固着した請求項1、2又
    は3に記載の遮断ゲート装置。
JP5954893U 1993-11-05 1993-11-05 遮断ゲート装置 Expired - Lifetime JP2515144Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5954893U JP2515144Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 遮断ゲート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5954893U JP2515144Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 遮断ゲート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0729295U JPH0729295U (ja) 1995-06-02
JP2515144Y2 true JP2515144Y2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=13116429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5954893U Expired - Lifetime JP2515144Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 遮断ゲート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515144Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7671719B2 (en) 2005-06-29 2010-03-02 Asian Integration Co., Ltd. Electronic storage box, opening and closing method of electronic storage box, and computer program product thereof
JP6091174B2 (ja) * 2012-11-15 2017-03-08 株式会社高見沢サイバネティックス ゲート装置
JP6173847B2 (ja) * 2013-09-10 2017-08-02 株式会社東芝 自動改札機
JP2016199897A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 株式会社東芝 可動型出入管理ゲート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0729295U (ja) 1995-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4420286A (en) Invalid lift apparatus
US6123310A (en) Motorcycle turnabout
JPS5929110Y2 (ja) ドア作動器
US5494347A (en) Hand operated actuator for rotary storage cabinet
JP2515144Y2 (ja) 遮断ゲート装置
JP2007331616A (ja) 列車用乗降補助装置、および、その装置を装着した列車
JP2023144723A (ja) 積降ろし玩具
JPH0744521Y2 (ja) 鉄道車両用側出入口のステップ装置
JP2853081B2 (ja) キャスタストッパ
JP2000008330A (ja) プラットホーム用安全柵
JPS5932390B2 (ja) エレベ−タドアの係合装置
JP2538220Y2 (ja) 機械式駐車装置の半ドア事故防止装置
JP2003112578A (ja) 車椅子用の乗降車装置
JP3990096B2 (ja) 耐火庫等の扉部の破損防止装置
JP2000300468A (ja) 便座開放装置および洋式便器
JPH07317472A (ja) 遮断ゲート装置
JP2554047Y2 (ja) 車両用車椅子乗降補助装置
JP2673713B2 (ja) 安全柵を備えた可動式車止め装置
JP2703517B2 (ja) 霊柩寝台車の内部構造
JP2561253Y2 (ja) 自閉式引戸
US3220063A (en) Retaining device for railroad car doors
JPH0584348U (ja) 消火器の収納ケース
JP4005340B2 (ja) 車両に装備されるスロープ板装置
JP2559665B2 (ja) 車椅子のストッパー装置
JPS645004Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term