JPH0729295U - 遮断ゲート装置 - Google Patents

遮断ゲート装置

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JPH0729295U
JPH0729295U JP5954893U JP5954893U JPH0729295U JP H0729295 U JPH0729295 U JP H0729295U JP 5954893 U JP5954893 U JP 5954893U JP 5954893 U JP5954893 U JP 5954893U JP H0729295 U JPH0729295 U JP H0729295U
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信邦 石井
敬一郎 関澤
祐司 渡邊
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京急車輛工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動改札機のない改札口を乗客が自由に通る
ことのないようにする。 【構成】 移動可能な下部枠上に上部枠17を設置し、
該上部枠17に配設した回動可能な水平軸19に、該水
平軸19の軸線方向へ所要の間隔を置いて水平軸19と
一体的に回動するようストッパ29及びクラッチ板30
を設け、水平軸19のストッパ29とクラッチ板30と
の間に、水平軸19に対して周方向へ回動し得る遮断ゲ
ート基部26を外嵌せしめ、該遮断ゲート基部26に、
自由蝶番27を介して遮断ゲート28を水平軸19の軸
線方向へ回動し得るよう取付け、前記クラッチ板30
に、遮断ゲート基部26が水平軸19の周方向へ回動し
ないよう固定すると共に所定の力が掛かったら遮断ゲー
ト基部26が水平軸19の周方向へ回動するようにした
クラッチ本体31を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、駅の有人改札口に設置する遮断ゲート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道の事業においては、省人化のため自動改札機の導入が盛んに行われている が、車椅子の利用者は自動改札機を通ることができないため、改札所の一部には 駅事務室に近接して車椅子の利用者が通ることのできる有人の改札口が設置され ている。
【0003】 而して、この有人改札口は、車椅子の利用者のみならず一般の乗客によっても 、乗り越しの精算を行うためや自動改札機を利用するのが煩わしい、等の理由に より屡々利用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のごとく車椅子の通ることのできる有人改札口は幅が広い ため、例えば一般の乗客が有人改札口で立ち止って精算等を行っていると、その 後の乗客は待ち切れずに立ち止まっている乗客の後を通過して切符を出したり定 期を見せる等の行為を行わず、自由に改札口の外へ出てしまう虞れがある。
【0005】 本考案は上述の実情に鑑み、車椅子の通ることのできる幅の広い有人改札口に おいても、一般乗客が自由に通過しないようにすることを目的としてなしたもの である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、移動可能な枠体に配設した回動可能な水平軸に、該水平軸と一体的 に回動し得るようストッパ及びクラッチ板を、前記水平軸の軸線方向へ所要の間 隔を隔てて設け、前記水平軸に対して周方向へ回動し得るよう前記水平軸のスト ッパとクラッチ板との間に外嵌させた遮断ゲート基部に、遮断ゲートを取付け、 前記クラッチ板に、前記遮断ゲート基部のクラッチ板に対向する面に設けた凹部 に契合するクラッチボールと、該クラッチボールを前記遮断ゲート基部のクラッ チ板に対向する面に付勢すると共に遮断ゲート基部の前記凹部を設けた面とは反 対側の面を前記ストッパに向けて付勢する弾撥体を有するクラッチ本体を設けた ものである。
【0007】 又、本考案は、遮断ゲート基部と遮断ゲートとの間に回転軸線が水平軸の軸線 に対して直角をなす方向へ延びる自由蝶番を介在させることができる。
【0008】 更に、本考案は、枠体に配設したアクチュエータの出力軸に第1の遮断ゲート 駆動レバーを取付けると共に水平軸に第2の遮断ゲート駆動レバーを取付け、該 第1、第2の遮断ゲート駆動レバーを、第1の遮断ゲート駆動レバーの回動によ り第2の遮断ゲート駆動レバーを介し水平軸が回動して遮断ゲートが水平軸に対 し横方向へ突出したり水平軸の下方へ垂下するよう、連結桿により連結すること ができる。
【0009】 又更に、本考案は、平行状態を保持して回動し得るよう水平ピンにより枠体に 支持された略同じ長さの対をなすリンクに台車枠を連結し、該台車枠に、前記リ ンクの回動により下端が枠体の下端よりも下方へ突出し得るようにしたキャスタ を取付け、枠体と台車枠を、ロッドと該ロッドが出没するシリンダとを備えると 共にロッドのシリンダに対する位置を固定し得るようにした伸縮ステーにより連 結し、前記対をなすリンクのうち何れかのリンクが固着された水平ピンのペタル を固着することもできる。
【0010】
【作用】
本考案においては、水平軸の回動により遮断ゲートは垂直状態になったり水平 状態になったり、遮断ゲートの開閉が行われる。遮断ゲートを閉じておけば、乗 客は自由に改札口を通過することはできない。
【0011】 又、遮断ゲートに上下方向の力が加わっても遮断ゲート基部はクラッチボール に対し滑り上下に回動するため、遮断ゲートが損傷することはない。
【0012】 自由蝶番を設ければ、遮断ゲートに水平力が加わっても、遮断ゲートは前後に 回動し、損傷することはない。
【0013】 アクチュエータにより第1の遮断ゲート駆動レバー、連結桿、第2の遮断ゲー ト駆動レバーを介して水平軸を回転させるようにすると、アクチュエータを一方 向へ回転させるだけで遮断ゲートの開閉を確実に行うことができる。
【0014】 平行状態で回動する対をなすリンクにキャスタを取付けた台車枠を吊下げ、ペ タルを踏み込むことにより台車枠が下降するようにすると、台車枠が下降するこ とによりキャスタが床面に接地し、しかる後枠体が上昇、支持されるため装置の 移動はキャスタにより容易に行われる。
【0015】 ペタルの踏み込みをやめても伸縮ステーによりリンクはロックされた状態とな るため、枠体は台車枠に確実に支持される。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
【0017】 図1〜図9は本考案の遮断ゲート装置の一実施例で、図5中、1は下部水平部 材1a及び下部水平部材1a上方に所定の間隔を隔てて配置された上部水平部材 1b並に下部水平部材1aと上部水平部材1bを連結し固定する垂直連結部材1 cを備えた下部枠である。
【0018】 下部枠1における上部水平部材1bの長手方向一端には、水平ピン2を介して 斜め下方へ延びるリンク4が上下へ回動し得るよう取付けられている。又上部水 平部材1bの長手方向他端に回動自在に設けられた水平ピン3には、前記リンク 4と平行で且つ略同じ長さのリンク5が水平ピン3と一体的に回動し得るよう固 着されており、水平ピン3には、水平ピン3を介してリンク5を上下へ回動させ るためのペタル6が固着されている。
【0019】 リンク4,5の下端には、水平ピン7,8を介して前記下部枠1の下部水平部 材1a及び上部水平部材1bと平行な台車枠9が上部水平部材1bと下部水平部 材1aの間に位置するよう連結されており、下部枠1の上部水平部材1b、リン ク4、台車枠9、リンク5により平行四辺形リンクが形成されている。
【0020】 台車枠9の長手方向一端下面両側には自在キャスタ10が取付けられると共に 長手方向他端下面両側にはキャスタ11が取付けられている。
【0021】 台車枠9にリンク4と近接して設けたブラケット12には、伸縮ステー13の ロッド13aの先端が水平ピン14を介して連結され、下部枠1の上部水平部材 1bにリンク5と近接して設けたブラケット15には、前記伸縮ステー13のシ リンダ13bの後端が水平ピン16を介して連結されている。伸縮ステー13は 市販品で、シリンダ13bと該シリンダ13bに進退動自在に嵌合されたロッド 13aを備え、ロッド13aはシリンダ13bから突出する方向へは自由に動く が後退する方向へはラチェットにより固定されるようになっており、中途部でロ ッド13aを固定した状態にした後で再度僅かに突出させるとロッド13aは限 界位置まで自由に後退し得るようになっている。
【0022】 下部枠1の上部水平部材1b上には上部枠17が搭載されており、該上部枠1 7は、下部枠1の上部水平部材1b上に直接支持される基台17a、基台17a 上に立設された4本の支柱17b、支柱17bの上端に前後の支柱17bを接続 するよう取付けた左右一対の水平梁17c、支柱17bの上端に左右の支柱17 bを接続するよう取付けた前後一対の水平梁17dを備えている(図6参照)。
【0023】 左右一対の水平梁17cの上面には、夫々軸受18が配置され、軸受18には 下部枠1の長手方向へ延在する水平軸19が回転可能に嵌合、支持され、水平軸 19には、遮断ゲート駆動レバー20がボス20aを介して固着されている。遮 断ゲート駆動レバー20は水平軸19と一体に図8に実線で示すように斜め45 度下方へ向け突出する位置から仮想線で示すように斜め45度上方へ向け突出す る位置まで略90度の範囲に亘り往復回動し得るようになっている。
【0024】 上部枠17の基台17a上に設置した減速電動機等のアクチュエータ21の出 力軸21aには、図6、図8に示すように、ボス22aを介して遮断ゲート駆動 レバー22が取付けられ、該遮断ゲート駆動レバー22の先端と前記遮断ゲート 駆動レバー20の先端は、上端を水平ピン23を介し遮断ゲート駆動レバー20 に枢着され且つ下端を水平ピン24を介し遮断ゲート駆動レバー22に枢着され た連結桿25により連結されている。
【0025】 水平軸19には、水平軸19に対して周方向へ回動し得るようにした遮断ゲー ト基部26が、水平軸19の径向外方へ突出するよう、ボス26aを介して外嵌 されており、遮断ゲート基部26の径方向外方先端には市販の自由蝶番27を介 して遮断ゲート28が取付けられている。又、遮断ゲート28は、図3に示すよ うに遮断状態にセットされている際に人間が遮断ゲート28を押すと自由蝶番2 7を支点として水平方向へ回動し得るようになっており、更に、遮断ゲート28 は、ポリカーボネート製の芯材をスポンジによりくるみ、スポンジの周囲をビニ ールレーザにより被覆した構成となっている。
【0026】 而して、図8に実線で示すように、遮断ゲート駆動レバー22が回動すること により、遮断ゲート駆動レバー22と連結桿25の連結部である水平ピン24の 位置が出力軸21aの略垂直下方に位置する場合には、連結桿25は最下方位置 に下降し、遮断ゲート駆動レバー20は水平軸19から略斜め45度下方へ向け て突出し、遮断ゲート28は水平軸19から横方向へ水平に突出するようになっ ており、図8に仮想線で示すように、遮断ゲート駆動レバー22が回動すること により、遮断ゲート駆動レバー22と連結桿25の連結部である水平ピン24の 位置が出力軸21aの略垂直上方に位置する場合には、連結桿25は最上方に上 昇し、遮断ゲート駆動レバー20は水平軸19から略斜め45度上方へ向けて突 出し、遮断ゲート28は水平軸19から下方へ垂下するようになっている。
【0027】 水平軸19には、図6、図7に示すように遮断ゲート基部26におけるボス2 6aの水平軸19軸線方向一側面に当接するようストッパ29が外嵌、固定され ると共に遮断ゲート基部26におけるボス26aの水平軸19軸線方向他側面側 に位置するよう、クラッチ板30がボス30aを介して外嵌、固定されており、 クラッチ板30には水平軸19の中心を基準として2箇所にクラッチ本体31が 設けられている。
【0028】 クラッチ本体31は、水平軸19と平行で且つクラッチ板30に固定された円 筒体31aと、先端が僅かに円筒体31aの外方へ遮断ゲート基部26に向けて 突出するよう円筒体31a内に嵌合されたクラッチボール31bと、クラッチボ ール31bを遮断ゲート基部26の側面に向け付勢するよう円筒体31a内を収 納されたコイルバネ31cを備え、2個のクラッチボール31bの円筒体31a 外方へ突出した先端は、通常はコイルバネ31cに付勢されて遮断ゲート基部2 6に設けた凹部26b(図9参照)に嵌入すると共に遮断ゲート基部26のボス 26aはコイルバネ31cにより付勢されてストッパ29に当接しており、水平 軸19が回動することによりクラッチ板30、クラッチ本体31を介し遮断ゲー ト基部26及び遮断ゲート28も水平軸19と一体的に回動し得るようになって いる。
【0029】 なお、図7中、32は、ボス20a、ストッパ29、ボス30aを水平軸19 に対し回転しないように固定する固定ボルト、図5中、33は遮断ゲート装置を 設置する際に床面に合せてレベル調整を行うためのアジャストボルト、図1〜図 4中、34は箱型のケーシング、35はケーシング34の前面に設けられ遮断ゲ ート28が上下へ回動する際にケーシング34に対し干渉しないように設けた開 口部、36はケーシング34の側部に設けられ且つペタル6を操作する際に開く ようにした側部蓋、37は遮断ゲート28の開閉をケーシング34の側で行うた めのスイッチ類の収納部、図4中、38は遮断ゲート28の開閉を駅事務室内で 行うための手許スイッチの操作箱である。
【0030】 次に本考案の作動について図10をも参照しつつ説明する。
【0031】 なお、図10中、39は遮断ゲート装置、40は駅事務室、41は自動改札機 、42は駅事務室40の側の改札口に設けた通路である。
【0032】 駅事務室40の側に車椅子の利用者が通過できる広い幅の通路42を有する改 札口を設けた場合、車椅子に乗った人が通らない時には、図10に示すように、 遮断ゲート装置39を通路42の隣接する自動改札機41に近接して設置し、遮 断ゲート装置39の前面と駅事務室40の側壁との間の幅を狭めておく。又遮断 ゲート28は図10に示すように通路42側へ水平に突出させておく。なお、こ の際、図5に示すペタル6は実線位置にあり、遮断ゲート装置39は自在キャス タ10、キャスタ11が床面から離れ、アジャストボルト33が床面に接触した 状態でセットされている。
【0033】 乗客が図10に示す通路42を通過する際には、駅事務室40内にいる駅員が 図4に示す操作箱38のスイッチを操作する。このため、アクチュエータ21が 駆動されて出力軸21aを介し遮断ゲート駆動レバー22が回転し、連結桿25 が上昇することにより遮断ゲート駆動レバー20が図8に実線で示す斜め下方位 置から仮想線で示す斜め上方位置へ回動、上昇し、遮断ゲート駆動レバー20の 回転により、ボス20aを介して水平軸19も図8に示す時計方向へ回動する。
【0034】 水平軸19が回動すると、図6及び図7に示すボス30a及びクラッチ板30 を介してクラッチ本体31も同一方向へ回動する。この際、クラッチ本体31の クラッチボール31bはコイルバネ31cの弾撥力により遮断ゲート基部26側 に押されて遮断ゲート基部26に設けた凹部26bに嵌入しているため、遮断ゲ ート28はクラッチ本体31クラッチボー31bにより遮断ゲート基部26を介 して水平軸19と一体的に図9の実線位置から仮想線位置へ時計方向に回動し、 水平軸19を基準として垂直下方に位置した状態となる。
【0035】 遮断ゲート28が垂直下方へ向くと図示してないリミットスイッチ或いは近接 スイッチが作動してアクチュエータ21が停止し、遮断ゲート28も停止する。 又遮断ゲート28が垂直下方へ向いた場合には、図8に示すように遮断ゲート駆 動レバー20は、水平軸19に対して、45度斜め上方へ向き、遮断ゲート駆動 レバー22はアクチュエータ21の出力軸21aに対して略垂直上方へ向いた状 態となる。更に、遮断ゲート28が垂直下方へ回動すると、遮断ゲート28は図 1の開口部35からケーシング34内に格納されるため、遮断ゲート28は開い た状態となり、乗客は図10に示す通路42を通過することが可能となる。
【0036】 乗客が通路42を通過するのを遮断する場合には、駅事務室40内で駅員が操 作箱38のスイッチを操作し、アクチュエータ21を再び起動させる。そうする と、アクチュエータ21の出力軸21aを介し遮断ゲート駆動レバー22が図8 の仮想線位置から下方へ向けて時計方向へ回転し、連結桿25が下降する。この ため、遮断ゲート駆動レバー20は図8の仮想線位置から下方へ向けて反時計方 向へ回動し、水平軸19も図8、図9の反時計方向へ回動するため、遮断ゲート 28は図8、図9に示すごとく水平軸19に対し垂直下方へ向いた仮想線位置か ら反時計方向へ実線位置まで回動し、水平軸19に対し横方向に突出した水平の 状態となる。このため、図10に示すごとく再び通路42が遮断される。
【0037】 遮断ゲート28が通路42を遮断している状態で例えば乗客が遮断ゲート28 を前方若しくは後方へ水平に押し引きした場合には、遮断ゲート28は自由蝶番 27を基準として図3の仮想線で示すように水平方向へ回動するため、遮断ゲー ト28が損傷する虞れはない。遮断ゲート28の押し引きをやめれば、遮断ゲー ト28は自由蝶番27に設けてあるスプリング力により再び図3の実線位置及び 図10に示すようにもとの位置へ戻る。
【0038】 遮断ゲート28が通路42を遮断している状態で例えば乗客が遮断ゲート28 に下方若しくは上方への力を加えた場合には、遮断ゲート基部26に回転モーメ ントが作用し、クラッチ本体31のクラッチボール31bは遮断ゲート基部26 に押され、コイルバネ31cを撓ませて円筒体31a内に入るため、遮断ゲート 基部26の凹部26b(図9参照)からクラッチボール31bが外れ、遮断ゲー ト基部26とクラッチボール31bの契合が解除されるため、遮断ゲート28は 遮断ゲート基部26を介して水平軸19の円周方向へ回転し、従って、この場合 にも遮断ゲート28が損傷することはない。
【0039】 遮断ゲート28の表面は柔らかいため、乗客が遮断ゲート28にぶつかっても 、けがをしたりする虞れはない。
【0040】 駅事務室40外で遮断ゲート28を開閉操作する場合には、図10に示す遮断 ゲート装置39においてケーシング34の上面にあるスイッチ類の収納部37の 蓋をあけ、この部分のスイッチを操作する。遮断ゲート装置39側で遮断ゲート 28を開閉するのは、駅員が駅事務室40外へ出ており、改札口の近辺にいるよ うな場合である。
【0041】 通路42を車椅子に乗った人が通る場合には、遮断ゲート装置39を通路42 から移動させる必要がある。而して、この場合には、遮断ゲート28を垂直下方 へ位置させた状態で図2に示す側部壁36を開き、図1、図5に示すペタル6を 下方へ踏み込む。そうすると、ペタル6を介して水平ピン3が図5において時計 方向へ回動し、又リンク5、台車枠9、リンク4、上部水平部材1bは平行四辺 形リンクになっているため、リンク5,4は平行状態を維持したまま下方へ向け て回動し、台車枠9も下方へ水平状態を維持したまま移動する。
【0042】 台車枠9が若干下方へ移動すると、自在キャスタ10及びキャスタ11の車輪 の下端が床面に対して当接し、それ以上は下降できなくなるため、更にペタル6 を踏み込むことにより下部枠1及び上部枠17が上昇し、装置は台車枠9を介し て自在キャスタ10、キャスタ11により走行可能に床面上に支持される。ペタ ル6を踏み込み、台車枠9が下方へ移動する場合には、台車枠9に引張られて伸 縮ステー13のロッド13aはシリンダ13bから突出すると共にラッチにより 後退できなくなるため、リンク4,5もロックされた状態になり、従ってペタル 6から足を離しても下部枠1、上部枠17は下降することなく自在キャスタ10 、キャスタ11に支持される。
【0043】 下部枠1、上部枠17が上昇することにより、遮断ゲート装置39が台車枠9 を介し自在キャスタ10及びキャスタ11に支持されたら、駅員は遮断ゲート装 置39を押す。そうすると、自在キャスタ10やキャスタ11の車輪が床面を転 動するため、遮断ゲート装置39は通路42外へ容易に移動させることができる 。
【0044】 遮断ゲート装置39が通路42外へ搬送されれば、通路42の幅が広がるため 、車椅子も通路42を通過することができる。
【0045】 再び、遮断ゲート装置39を通路42の所定位置へセットする場合には、遮断 ゲート装置39を通路42内の所定位置へ移動させた後、ペタル6を更に踏み込 む。そうすると、伸縮ステー13のロッド13aはラッチから解除されるため、 ペタル6の踏み込みをやめることにより、ロッド13aは後退してシリンダ13 b内に入り込み、リンク4,5のロック状態も解除され、下部枠1及び上部枠1 7は下降して下部枠1のアジャストボルト33の下端が床面に当接する。これで 遮断ゲート装置39は通路42内に再びセットされる。
【0046】 上述のように、一般の乗客が利用する場合には、駅事務室40に近接した改札 口の通路42に遮断ゲート装置39を設置することにより、該通路42を乗客が 自由に通過することを防止できる。又遮断ゲート装置39を通路42から移動さ せることにより通路42の幅が広くなるため、車椅子に乗った人が通路42を通 行することもできる。
【0047】 なお、本考案の実施例においては、遮断ゲート装置を駅事務室の側の改札口の 通路に設置する場合について説明したが、乗客の通る改札口ならどこへ設置して も良いこと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得るこ と、等は勿論である。
【0048】
【考案の効果】
本考案の遮断ゲート装置によれば、請求項1においては自動改札機のない改札 口を乗客が自由に通過することを防止できると共に、通路から移動させることに より車椅子利用者の通過も可能となり、又請求項1,2においては遮断ゲートを 強引に開いても遮断ゲートに損傷が生ずる虞れがなく、請求項3においては、遮 断ゲートの開閉を確実に行うことができ、請求項4によれば装置の移動を容易に 行うことができる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の遮断ゲート装置の一実施例を示す概略
正面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の遮断ゲート装置の斜視図である。
【図5】図1の遮断ゲート装置の下部枠及び台車枠の部
分の正面図である。
【図6】図1の遮断ゲート装置の遮断ゲートを開閉する
機構部の正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6のVIII−VIII方向矢視図である。
【図9】図6のIX−IX方向矢視図である。
【図10】本考案の遮断ゲート装置の使用状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 下部枠(枠体) 2 水平ピン 3 水平ピン 4 リンク 5 リンク 6 ペタル 9 台車枠 10 自在キャスタ(キャスタ) 11 キャスタ 13 伸縮ステー 13a ロッド 13b シリンダ 17 上部枠(枠体) 19 水平軸 20 遮断ゲート駆動レバー(第2の遮断ゲート駆動レ
バー) 21 アクチュエータ 21a 出力軸 22 遮断ゲート駆動レバー(第1の遮断ゲート駆動レ
バー) 25 連結桿 26 遮断ゲート基部 26b 凹部 27 自由蝶番 28 遮断ゲート 29 ストッパ 30 クラッチ板 31 クラッチ本体 31b クラッチボール 31c コイルバネ(弾撥体) 39 遮断ゲート装置

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な枠体に配設した回動可能な水
    平軸に、該水平軸と一体的に回動し得るようストッパ及
    びクラッチ板を、前記水平軸の軸線方向へ所要の間隔を
    隔てて設け、前記水平軸に対して周方向へ回動し得るよ
    う前記水平軸のストッパとクラッチ板との間に外嵌させ
    た遮断ゲート基部に、遮断ゲートを取付け、前記クラッ
    チ板に、前記遮断ゲート基部のクラッチ板に対向する面
    に設けた凹部に契合するクラッチボールと、該クラッチ
    ボールを前記遮断ゲート基部のクラッチ板に対向する面
    に付勢すると共に遮断ゲート基部の前記凹部を設けた面
    とは反対側の面を前記ストッパに向けて付勢する弾撥体
    を有するクラッチ本体を設けたことを特徴とする遮断ゲ
    ート装置。
  2. 【請求項2】 遮断ゲート基部と遮断ゲートとの間に回
    転軸線が水平軸の軸線に対して直角をなす方向へ延びる
    自由蝶番を介在させた請求項1に記載の遮断ゲート装
    置。
  3. 【請求項3】 枠体に配設したアクチュエータの出力軸
    に第1の遮断ゲート駆動レバーを取付けると共に水平軸
    に第2の遮断ゲート駆動レバーを取付け、該第1、第2
    の遮断ゲート駆動レバーを、第1の遮断ゲート駆動レバ
    ーの回動により第2の遮断ゲート駆動レバーを介し水平
    軸が回動して遮断ゲートが水平軸に対し横方向へ突出し
    たり水平軸の下方へ垂下するよう、連結桿により連結し
    た請求項1又は2に記載の遮断ゲート装置。
  4. 【請求項4】 平行状態を保持して回動し得るよう水平
    ピンにより枠体に支持された略同じ長さの対をなすリン
    クに台車枠を連結し、該台車枠に、前記リンクの回動に
    より下端が枠体の下端よりも下方へ突出し得るようにし
    たキャスタを取付け、枠体と台車枠を、ロッドと該ロッ
    ドが出没するシリンダとを備えると共にロッドのシリン
    ダに対する位置を固定し得るようにした伸縮ステーによ
    り連結し、前記対をなすリンクのうち何れかのリンクが
    固着された水平ピンにペタルを固着した請求項1、2又
    は3に記載の遮断ゲート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7671719B2 (en) 2005-06-29 2010-03-02 Asian Integration Co., Ltd. Electronic storage box, opening and closing method of electronic storage box, and computer program product thereof
JP2014099104A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Takamisawa Cybernetics Co Ltd ゲート装置
JP2015055932A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 株式会社東芝 自動改札機
JP2016199897A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 株式会社東芝 可動型出入管理ゲート

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