JP2515134Y2 - 抄紙用ドライヤーカンバスの継手 - Google Patents

抄紙用ドライヤーカンバスの継手

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JP2515134Y2
JP2515134Y2 JP1992001202U JP120292U JP2515134Y2 JP 2515134 Y2 JP2515134 Y2 JP 2515134Y2 JP 1992001202 U JP1992001202 U JP 1992001202U JP 120292 U JP120292 U JP 120292U JP 2515134 Y2 JP2515134 Y2 JP 2515134Y2
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JP1992001202U
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Inventor
淳二 森沢
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敷島紡績株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、抄紙用ドライヤーカン
バスの継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】端部に接合部をもった抄紙用ドライヤー
カンバスの継手の一つとして、スパイラル線条をカンバ
ス本体を構成する経糸にからませて取り付け、両端部の
スパイラル線条を噛み合わせ、その噛み合わせ共通環状
部に合成樹脂製の芯線を挿通してカンバスを無端状に接
合するようにした継手がある。これらの詳細は、特公昭
48−11792号公報、実開昭53−162802号公報等に開示さ
れている。このスパイラル継手は、カンバス本体の構成
糸より太い径のスパイラル線条を用いて継手部の強力の
増大及び継手部の良好な表面性が得られる利点がある。
【0003】スパイラル線条は、カンバス本体(1)と
の接合を強力に保持するため、図3の(A)〜(D)に
示すように、接合端を交互に折返しループとした経糸
(2)(3)の組合せの1ピッチ毎にスパイラル線条
(4)をからませたものが一般に用いられている。
【0004】しかし、この方法では必要な継手部の強度
を得るには、スパイラル線条(4)の線径を太くするこ
とが必要である。
【0005】スパイラル線条(4)の径を太くすると、
図3の(G)に示す如く、スパイラル線条(4)の間隙
(g)が非常に狭くなり、極端な場合には間隙(g)が
なくなり、このため芯線(5)の挿入が非常に困難とな
り、また、継手に波打ちが発生することになる。この解
決策として、スパイラル線条(4)のピッチ(P)を広
げて図3の(E)に示す如く、経糸(2)(3)の組合
せの2ピッチ毎にからませる方法が考えられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、スパイラル線条(4)のピッチが広くなるので必要
な継手強度を保持させるためには、図3の(F)に示す
スパイラル線条(4)の径(d)を太くする必要があ
る。スパイラル線条(4)の径(d)を太くすると、図
3の(F)に示すスパイラル線条(4)のカンバス本体
(1)の厚さ方向寸法(h)が大きくなることになり、
そのため、カンバス本体(1)より継手部の厚みが大き
くなる問題が発生する。また、スパイラル線条(4)の
ピッチが広くなるので、使用中にスパイラル線条(4)
が変形したり、芯線(5)を挿入すると芯線が(5)が
波打つことも考えられる等の問題が発生していた。さら
にまた、図3の(D)及び(E)では、経糸(2)
(3)の折返しループにスパイラル線条(4)をからま
せているが、経糸(2)の折返しループにからませる作
業は、経糸(3)の折返しループにからませる作業に比
べてやり難い問題があった。
【0007】本考案は、従来の継手部の上記問題点に鑑
みて種々研究の結果、本考案を完成させたものであっ
て、その目的とするところは、スパイラル線条(4)の
間隙(g)を適正に維持し、かつ、継手部の厚さ方向寸
法(h)も厚くなることを防止して継手部に必要な強度
を付与し得る抄紙用ドライヤーカンバスの継手を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、抄紙用ドライヤーカンバスの両端部に夫
々スパイラル線条をカンバス本体を構成する経糸の配列
方向に交互に形成される折返しループにからませて取り
付け、両端部のスパイラル線条を噛み合わせ、該噛み合
わせ形成した共通環状部に芯線を挿通して無端状に接合
するようにしたドライヤーカンバスにおいて、スパイラ
ル線条を経糸の折返しループに、経糸配列ピッチの1.5
ピッチ毎にからませて取り付けるようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】上記構成とすることにより、スパイラル線条
(4)の間隙(g)は狭くならず、また、広くもならず
に適度な間隙となり、スパイラル線条(4)の径(d)
も太くすることもなく、継手部の厚さ方向寸法(h)は
カンバス本体部(1)と比べて厚くもならずに接合が可
能となった。また、スパイラル線条(4)にからむ経糸
の本数が増加するので継手部の強度を向上させることが
できる。
【0010】
【実施例】図1の(A)〜(E)は本考案に係るカンバ
スの要部説明図であって、(1)はカンバス本体、
(2)(3)は経糸、(4)はスパイラル線条、(6)
は緯糸を示している。
【0011】カンバス本体(1)は、図2に示す様に、
緯二重織とされ、経糸(2)(3)には、例えば、太さ
0.40mmのテトロンモノフィラメント(TM040:商標
名:ポリエチレンテレフタレート繊維)を使用し、緯糸
(6)には表裏ともに太さ0.50mmのテトロンモノフィラ
メント(TM050:商標名:ポリエチレンテレフタレ
ート繊維)を使用しており、織密度は、経糸(2)
(3)が84.0(本/2.54cm)、緯糸(6)が16.4×2
(本/2.54cm)としている。
【0012】一方の経糸(2)は、図1の(B)に示す
様に、カンバス本体(1)の端部の緯糸(6a)(6
a)に巻き付けて折返しループ(2a)を形成させてお
り、他方の経糸(3)は、図1の(C)に示す様に、カ
ンバス本体(1)の端部の緯糸(6a)(6a)に巻き
付けないで表裏の緯糸(6a)(6a)の間から一旦出
して折返しループ(3a)を形成させている。これら経
糸(2)(3)による2種の折返しループ(2a)(3
a)は、経糸配列方向に交互に形成させてある。
【0013】スパイラル線条(4)は、図1の(D)に
示す様に、上記した経糸(2)(3)による2種の折返
しループ(2a)(3a)の経糸配列方向の1組分を1
ピッチとしたとき、経糸配列ピッチの1.5ピッチ毎にス
パイラル線条(4)を上記折返しループ(2a)(3
a)にからませるようにしたものである。具体的には、
1ピッチ毎の場合は、スパイラル線条(4)を最初、一
方の経糸(2)にからませたとすると、次にからませる
経糸は、(3)をとばして(2)にからませることにな
り、その次は、やはり(3)をとばして(2)にからま
せることになり、常に、一方の経糸(2)の折返しルー
プ(2a)のみにからませることになるが、1.5ピッチ
毎の場合は、スパイラル線条(4)を最初、一方の経糸
(2)、(3)にからませたとすると、次にからませる
経糸は、(2) をとばして(3)、(2)にからませ
ることになり、その次は、(3) をとばして(2)、
(3)にからませることになり、このように、からませ
る経糸が交互になる。
【0014】このスパイラル線条(4)は、例えば、太
さ0.50mmのテトロンモノフィラメント(TM050:商
標:ポリエチレンテレフタレート繊維)で図1の(E)
に示す幅方向寸法(W)及び厚さ方向寸法(h)が夫
々、W=5.0mm、h=2.5mmの楕円形に作成したものを使
用している。
【0015】本考案の継手部は以上の構成からなるもの
であって、この構成とすることにより、スパイラル線条
(4)の間隙(g)は狭くならず、また、広くもならず
に適度な間隙となり、スパイラル線条(4)の径(d)
も太くすることもなく、継手部の厚みは、本体部と比べ
て厚くもならずに接合が可能となった。スパイラル線条
(4)は、カンバス本体(1)の両端に同様にして取り
付けられ、抄紙機ドライヤーパートに適用されるまでの
間、スパイラル線条(4)を経糸(2)(3)の折返し
ループ(2a)(3a)にかませた状態を保持させる
ための固定芯線(7)で 固定される。そして、抄紙機
ドライヤーパートに適用する際、カンバス本体(1)の
両端のスパイラル線条(4)(4)を噛み合わせ、この
噛み合わせで形成した共通環状部に従来と同様に、正規
の芯線(図示省略)を挿通してカンバス本体(1)を無
端状に接合 されるものである。上記態様で実施したと
ころ、所定の効果が確認された。尚、カンバス本体
(1)の構成及びスパイラル線条(4)の構成は、上記
した実施例に制約されるものではない。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、スパイラル線条のピッ
チが広すぎず、狭すぎないので、スパイラル線条の太さ
を或る程度太くすることが可能となり、このように、ス
パイラル線条の太さを太くしてもスパイラル線条の間隙
が狭くならず、また、厚さ方向寸法も適度とでき、継手
部の強度を向上させることができる。しかも、従来の2
ピッチ毎にスパイラル線条をからませる方式に比べて、
本考案の場合では、経糸にからむ本数が増加するため、
必要な継手強力を得るためのスパイラル線条の太さを抑
制でき、また、従来の1ピッチ毎にスパイラル線条をか
らませる方式に比べて、本考案の場合では、スパイラル
線条の間隙が広くなるため、芯線の挿入が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の一実施例を示すカンバス本体
の端部断面図、(B)は一方の経糸によるループ形成状
態を示す端部断面図、(C)は他方の経糸によるループ
形成状態を示す端部断面図、(D)は本考案によるスパ
イラル線条の取り付け状態の端部概略平面図、(E)は
スパイラル線条の端面図である。
【図2】本考案を適用するカンバス本体の一例を示す組
織図
【図3】(A)は従来のカンバス本体の端部断面図、
(B)は一方の経糸によるループ形成状態を示す端部断
面図、(C)は他方の経糸によるループ形成状態を示す
端部断面図、(D)は従来のスパイラル線条の取り付け
状態を示す端部概略平面図、(E)は従来のスパイラル
線条の取り付け状態の別の例を示す端部概略平面図、
(F)は、スパイラル線条の端面図、(G)はスパイラ
ル線条によるカンバス本体の両端接合状態の概略平面
図。
【符号の説明】
1 カンバス本体 2、3 経糸 4 スパイラル線条 5 芯線 6 緯糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙用ドライヤーカンバスの両端部に夫
    々スパイラル線条をカンバス本体を構成する経糸の配列
    方向に交互に形成される折返しループにからませて取り
    付け、両端部のスパイラル線条を噛み合わせ、該噛み合
    わせ形成した共通環状部に芯線を挿通して無端状に接合
    するようにしたドライヤーカンバスにおいて、 スパイラル線条を経糸の折返しループに、経糸配列ピッ
    チの1.5ピッチ毎にからませて取り付けるようにしたこ
    とを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスの継手。
JP1992001202U 1992-01-17 1992-01-17 抄紙用ドライヤーカンバスの継手 Expired - Lifetime JP2515134Y2 (ja)

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JPH0556998U JPH0556998U (ja) 1993-07-30
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