JP2554515Y2 - 抄紙用ドライヤーカンバスの継手 - Google Patents

抄紙用ドライヤーカンバスの継手

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JP2554515Y2
JP2554515Y2 JP1993005814U JP581493U JP2554515Y2 JP 2554515 Y2 JP2554515 Y2 JP 2554515Y2 JP 1993005814 U JP1993005814 U JP 1993005814U JP 581493 U JP581493 U JP 581493U JP 2554515 Y2 JP2554515 Y2 JP 2554515Y2
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淳二 森澤
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敷島紡績株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は抄紙用ドライヤーカンバ
スの継手部に関するもので、特に継手強度が大きい抄紙
用ドライヤーカンバスの継手を提供することである。
【0002】
【従来の技術】抄紙用ドライヤーカンバスの継手とし
て、該カンバスの端部を構成する経糸で小径のループを
経糸方向に延長状に形成し、このループにスパイラル線
を噛み合わせ、上記のループとスパイラル線の共通孔に
固定芯線を挿入したスパイラル継手が知られている(実
開平1−102198号公報参照)。上記のドライヤーカンバ
スは、図2に示すように、合成樹脂のモノフィラメント
からなる表緯糸(1)、(1a)、裏緯糸(2)、(2
a)および経糸(3a)、(3b)、(3c)、(3
d)によって緯二重織り組織に製織され、表緯糸
(1)、(1a)および裏緯糸(2)、(2a)が、上
下対称に配置されている。そして、このカンバスの端部
側から数本ないし数十本の緯糸(1)、(1a)、
(2)、(2a)を除去し、残された織物部分の端部側
から1本置きの経糸、例えば第2の経糸(3b)および
第4の経糸(3d)を取り除き、他の長く延びた経糸、
例えば第1の経糸(3a)および第3の経糸(3c)を
折り曲げ、第1の経糸(3a)の端部を第2の経糸(3
b)の除去跡に、また第3の経糸(3c)の端部を第4
の経糸(3d)の除去跡にそれぞれ織り込んでカンバス
の端部組織を中央部の組織と同一に形成し、かつ上記第
1の経糸(3a)および第3の経糸(3c)の折り曲げ
の際に第3の経糸(3c)を端部の表緯糸(1a)およ
び裏緯糸(2a)の外側に巻き付け、第1の経糸(3
a)を端部の表緯糸(1a)および裏緯糸(2a)の間
から経糸方向に突出させてループ(4)を形成し、この
ループ(4)に合成樹脂モノフィラメントからなるスパ
イラル線(5)を噛み合わせ、その噛み合い部に固定芯
線(6)を挿入してスパイラル線(5)を取付け、継手
部(8)を形成する。なお、上記のカンバスを無端状に
接続する場合は、カンバスの両端に上記の継手部を形成
し、一端に取付けたスパイラル線(5)と他端に取付け
たスパイラル線(5)とを噛み合わせ、その噛み合い部
分に接合用芯線(7)を挿入する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のスパイラル継手
は、カンバスの端部で折り返される第1の経糸(3a)
および第3の経糸(3c)のうち、第1の経糸(3a)
のみでループ(4)を形成し、第3の経糸(3c)はル
ープを形成することなく、端部の表緯糸(1a)および
裏緯糸(2a)の2本をおさえるようにして折り返され
るので、ループ(4)の個数が折り返えされる経糸の半
数になって継手としての強力が不十分となり、継手の寿
命が短くなるという問題点があった。また、経糸全数の
1/4の経糸でループを形成しており、継手の強力を向
上させるためには可能なかぎり多数の経糸で継手のルー
プを形成することが望まれる。
【0004】本考案は、経糸全数のうち1/2の本数で
もってループを形成し、かつ、この形成したループを全
てスパイラル線(5)に噛み合わせた、強力な継手を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、経糸、緯糸がともに合成繊維からなる緯
多重織の抄紙用ドライヤーカンバスの第1の経糸(3
a)を、端部の対向する表裏の緯糸(1a)(2a)間
から引き出して第1のループ(4a)を形成したのち表
裏の緯糸(1a)(2a)間を通って第2の経糸(3
b)の除去跡に織り込み、第3の経糸(3c)を、端部
の対向する表裏の緯糸(1a)(2a)のうち、表側の
緯糸(1a)の外側から引き出して第2のループ(4
b)を形成したのち裏側の緯糸(2a)の外側を通って
第4の経糸(3d)の除去跡に織り込み、上記第1及び
第2のループ(4a)(4b)をスパイラル線(5)と
噛み合わせ、これらの噛み合い部に形成された共通孔
(10)に固定芯線(6)を挿通して継手部(8)を構
成し、両端の継手部(8)(8)を噛み合わせて両継手
部の噛み合い部に形成された共通孔(9)に継手部接合
用芯線(7)を挿通してエンドレス状とした抄紙用ドラ
イヤーカンバスの継手において、上記第1及び第2のル
ープ(4a)(4b)をカンバスの全幅にわたって形成
すると共に、上記第1及び第2のループ(4a)(4
b)とスパイラル線(5)のループとの噛み合わせを、
スパイラル線(5)のループ1つに対して、上記第1と
第2のループ(4a)(4b)を1つづつ又は2つづつ
噛み合わせて噛み合い部を形成すると共に、第1のルー
プ(4a)及び第2のループ(4b)を全てスパイラル
線(5)に噛み合わせたものである。
【0006】
【作用】本考案は、第1及び第2のループ(4a)(4
b)とスパイラル線(5)のループとの噛み合わせを、
スパイラル線(5)のループ1つに対して、上記第1と
第2のループ(4a)(4b)を1つづつ又は2つづつ
噛み合わせて噛み合い部を形成すると共に、第1のルー
プ(4a)及び第2のループ(4b)を全てスパイラル
線(5)に噛み合わせたから、強力なカンバス継手を得
ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案に係る緯二重織の抄紙用ドライ
ヤーカンバスの継手部の断面図で、(1)(1)…は表
側の緯糸、(1a)は端部の表側の緯糸、(2)(2)
…は裏側の緯糸、(2a)は端部の裏側の緯糸である。
(3a)は第1の経糸で、端部の対向する緯糸(1a)
(2a)の間から経糸方向に引き出し、この引き出し部
を折り曲げて第1のループ(4a)とし、表裏の対向す
る緯糸(1a)(2a)の間から第2の経糸(3b)の
除去跡に織り込む。(3c)は第3の経糸で、端部の対
向する緯糸(1a)(2a)のうち、表側の緯糸(1
a)の外側から引き出し、この引き出し部を折り曲げて
第2のループ(4b)とし、裏側の緯糸(2a)の外側
を通って第4の経糸(3d)の除去跡に織り込む。
【0008】上記の第1と第2のループ形成作業を全て
の経糸に対して行ない、図3の(a)に示すように、経
糸本数の1/2個のループをつくる。
【0009】カンバス端部の全幅にわたって第1と第2
のループ(4a)(4b)を順次・繰返えし形成し、こ
の全ループ(4a)(4b)と合成繊維からなるスパイ
ラル線(5)とを図1と図3(a)に示すように噛み合
わせ、噛み合い部に形成された共通孔(10)に固定芯
線(6)を挿し込んで、カンバスの一方の端部の継手部
(8)とする。カンバスの他方の端部にも、同様の要領
で継手部をつくる。なお、図3(a)はスパイラル線
(5)の1つのループに、経糸からなる2つのループ
(4a)(4b)を噛み合わせたものを示すが、図3
(c)に示すように、スパイラル線(5)のループと経
糸からなるループとを1対1で噛み合わせてもよい。
【0010】上記カンバス両端部のスパイラル線からな
る継手部(8)(8)を突き合わせ、噛合部に形成され
た共通孔(9)に接合用芯線(7)を挿通してエンドレ
ス状のカンバスを得る。
【0011】なお、経糸には断面扁平な合成樹脂モノフ
ィラメントを使用するのが好ましいが、扁平断面以外の
断面形状の合成樹脂モノフィラメントであってもよい。
また、図1の緯二重織のカンバスにおいて、表裏の緯糸
間に第3の緯糸を織り込んで緯三重織のカンバスとして
もよい。
【0012】図3(b)は、図2の継手部の模式的平面
図で、ループの数が経糸全数の1/4の数であることを
示す。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、カンバスの端部に、経
糸全数の2分の1の数のループを形成するこができると
ともに、形成した経糸のループの全てがスパイラル線と
噛合することになるので、継手の強度が大きくなり、カ
ンバスの寿命が長くなる。
【0014】本考案によれば、経糸ループの全てがスパ
イラル線に噛み合っているから、スパイラル線の線径を
大きくしてスパイラル線の強度を増大することにより、
継手の強度をアップすることができるとともに、スパイ
ラル線の1ピッチに2本の経糸ループが噛み合っている
ので、1本の場合では、スパイラル線の線径を大きくし
ても意味がなかったが、2本になるのでスパイラル線の
線径を大きくすることにより、継手全体の強度アップが
可能となる。
【0015】本考案によれば、スパイラル線の根元に2
本の経糸ループが入るため、スパイラル線が比較的カン
バスから真直に立ち上り、カンバスの両端のスパイラル
線同志を噛み合わせるときに、噛み合わせが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る抄紙用ドライヤーカンバスの継手
の断面図である。
【図2】従来例の継手部の断面図である。
【図3】継手の模式的平面図で、(a)(c)は本考案
を示し、(b)は従来例を示す断面図である。
【符号の説明図】
1、1a 表側の緯糸 2、2a 裏側の緯糸 3a、3b、3c、3d 経糸 4、4a、4b ループ 5 スパイラル線 6 固定芯線 7 接合用芯線 8 継手部 9、10 共通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸、緯糸がともに合成繊維からなる緯
    多重織の抄紙用ドライヤーカンバスの第1の経糸を、端
    部の対向する表裏の緯糸間から引き出して第1のループ
    を形成したのち表裏の緯糸間を通って第2の経糸の除去
    跡に織り込み、第3の経糸を、端部の対向する表裏の緯
    糸のうち、表側の緯糸の外側から引き出して第2のルー
    プを形成したのち裏側の緯糸の外側を通って第4の経糸
    の除去跡に織り込み、上記第1及び第2のループをスパ
    イラル線と噛み合わせ、これらの噛み合い部に形成され
    た共通孔に固定芯線を挿通して継手部を構成し、両端の
    継手部を噛み合わせて両継手部の噛み合い部に形成され
    た共通孔に継手部接合用芯線を挿通してエンドレス状と
    した抄紙用ドライヤーカンバスの継手において、上記第
    1及び第2のループをカンバスの全幅にわたって形成す
    ると共に、上記第1及び第2のループとスパイラル線の
    ループとの噛み合わせを、スパイラル線のループ1つに
    対して、上記第1と第2のループを1つづつ又は2つづ
    つ噛み合わせて噛み合い部を形成すると共に、第1のル
    ープ及び第2のループを全てスパイラル線に噛み合わせ
    たことを特徴とする抄紙用ドライヤーカンバスの継手。
JP1993005814U 1993-02-22 1993-02-22 抄紙用ドライヤーカンバスの継手 Expired - Lifetime JP2554515Y2 (ja)

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