JP2515003Y2 - モノレール軌道の分岐構造 - Google Patents

モノレール軌道の分岐構造

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JP2515003Y2
JP2515003Y2 JP4869992U JP4869992U JP2515003Y2 JP 2515003 Y2 JP2515003 Y2 JP 2515003Y2 JP 4869992 U JP4869992 U JP 4869992U JP 4869992 U JP4869992 U JP 4869992U JP 2515003 Y2 JP2515003 Y2 JP 2515003Y2
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rails
rack
rail
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靖久 櫻井
峰之 安藤
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SAKURAIGIKEN CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラック式のモノレール
軌道の分岐構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モノレールは山岳地や不整地にお
いて軌道の設置が比較的容易なことから各種機材や農作
物等の運搬用として広く用いられている。この種のモノ
レールに用いられるレールにはラック式のものが多く、
しかも、設置場所に応じて分岐させることが必要となっ
ている。そして、モノレール軌道の分岐構造はその設置
状況や経済的観点等の理由から精密に形成されていない
のが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従って、上記のモノレ
ール軌道の分岐構造では各部に隙間があり、かつレール
同士の切り換え接続端部の剛性が比較的小さくなってい
てがたつきが避けられず、さらに、使用開始後において
取付け誤差等の影響が拡大し易いものとなっている。そ
して、これらのことがレールのラックと台車のピニオン
との不整合な噛み合い状態をもたらす要因となってお
り、ラックやピニオンに過大な衝撃が加わって寿命が低
下し、ひいては台車の正常な運行が妨げられるおそれが
あるという問題があった。
【0004】そこで本考案は、ラック式のレールの切り
換え接続端部のピッチ誤差やがたつきを少なくでき、耐
久性を向上させ得るモノレール軌道の分岐構造を提供す
ることを、解決すべき技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
なモノレール軌道の分岐構造を創出した。すなわち、長
手方向にラックが形成されたラック式のレールを複数備
え、架台に回動自在に支持された単数あるいは複数の前
記レールの回動により前記レール相互の直列状の接続を
切り換え可能に構成されてなるモノレール軌道の分岐構
造であって、複数の前記レールの切り換え接続端部には
対向するレール同士を接続させる接続手段と、それぞれ
のレールのラックと連続状に形成され、かつそれぞれの
レールの長手方向に移動可能な調整ラックとを設け、前
記レールが接続状態にあるとき、対をなす前記調整ラッ
クの先端部が所定のピッチで連続状に整列する位置に少
なくとも一方の調整ラックを移動させて前記切り換え接
続端部に固定具により固定したことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記のように構成されたモノレール軌道の分岐
構造においては、それぞれのレールの切り換え接続端部
に設けられた調整ラックをレールの長手方向に移動させ
て固定位置を調整することにより、レール同士の接続の
際、対向する調整ラックをそれぞれの先端部が所定のピ
ッチで連続するように整列させることができる。従っ
て、切り換え接続端部に生じるラックのピッチ誤差が対
をなす調整ラックの両後端側に分散されるため、剛性が
比較的小さい切り換え接続端部の先端への誤差の集中が
回避され、がたつきの少ないものになる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に沿って説明
する。図2及び図3にはモノレール軌道を分岐させるた
めの分岐ポイント1が例示してある。両図に示すよう
に、架台2は形鋼を2段重ねして略三角形に枠組みした
ベース3の上に支柱4が6本立設されたものであり、支
柱4の基端部には三角形の補強リブ5が設けられてい
る。また、ベース3の枠組みの内側には補強メンバ3
a,3bが取付けられ、さらに左右両外側には支持部材
6,7が水平方向に突設されている。支柱4の先端には
固定レール8a,8b,8cの片側面に溶接された台形
の支持板9がそれぞれ水平状に取付けられている。こう
して所定の位置(図示右側に1本、左側に2本)に水平
状に支持された固定レール8a〜8cの延長線上には通
常のレール10が直列状に接続され、所望のモノレール
軌道を形成するように敷設される。なお、固定レール8
a〜8c及びレール10にはそれぞれの下面にラック1
1が設けられている。このラック11は、図4に示すよ
うに、帯鋼板を波形に整形したものであり、図外のモノ
レール台車のピニオンが噛み合うように構成されてい
る。
【0008】前記固定レール8a〜8cの間には、分岐
する軌道のいずれか一方に選択的に接続させるための可
動レール12a,12bが設けられている。この可動レ
ール12a,12bの取付け構造について次に説明す
る。前記ベース3に載置されてその上面を摺動可能な摺
動板13a,13bには支柱14a,14bが立設さ
れ、その支柱14a,14bの先端に取り付けた支持板
14c及び支持具14dを介して一対の可動レール12
a,12bが所定の間隔で水平状に支持されている。こ
の可動レール12a,12bは、それぞれの基端部が固
定レール8b,8cにピン15を介して結合されて水平
面内での一体的な回動が可能とされるとともに、所定位
置まで回動したときに対向する固定レール8aに対して
それぞれの先端部を滑らかに接続可能な曲線状にカーブ
している。なお、前記支持部材6,7はこのときベース
3からはみ出した摺動板13bを支持するためのもので
ある。また、摺動板13bにはねじ穴16aが明けられ
る一方、支持部材6,7にはそれぞれ対応する位置に位
置決め穴16bが明けられていて、図外の位置決めピン
を挿通することにより可動レール12a,12bの回動
位置を左右2位置に位置決め可能に構成されている。
【0009】次に、前記可動レール12a,12bと固
定レール8aとに設けられている接続手段について説明
する。図1に示すように、可動レール12a,12bの
それぞれの切り換え接続端部には直方体状の突部12c
が形成されるとともに、その側面には係合穴17aが明
けられた突片17が突設されている。一方、対応する固
定レール8aの切り換え接続端部には突部12cに対応
する矩形断面形状の溝8dが水平方向に形成されるとと
もに、係合穴17aに挿通可能な円柱状のピン18が左
右両側に突設されている。すなわち、突部12cと溝8
dとは互いに係合し、主にレールにかかる荷重によるレ
ール相互の上下方向のずれを防ぎ、突片17とピン18
とは両レールを連結して切り換え接続端部をより正確に
位置決めするためのものである。なお、突片17は可動
レール12a,12bの回動時のストッパーともなって
いる。
【0010】さらに、可動レール12a,12bと固定
レール8aとの切り換え接続端部の下部にはそれぞれ長
手方向に延びる図示形状の摺動凹部19が設けられ(固
定レール8a側は図示されていない)、その摺動凹部1
9の側面にはボルト挿通孔19aが明けられている。な
お、この切り換え接続端部においてラック11は摺動凹
部19の後端部からそれぞれレールの延びる後方へ向け
て形成されている。摺動凹部19にレールの先端方向へ
移動自在に取り付けられる調整ラック20はその本体2
0aが摺動凹部19に対応する断面略コ字状に形成され
ており、その両側壁にはボルト21を挿通するための長
穴20bが形成されている。さらに、本体20aの下面
には前記ラック11と同一歯形のラック20cが設けら
れていて、各レール12a,12b,8aに形成された
ラック11とそれぞれ当接し、連続状に接続可能に形成
されている。そして、可動レール12aあるいは12b
と固定レール8aとの接続により調整ラック20が互い
に対向したときには、図4で示すように、先端側に所定
の初期隙間Hができるように本体20aとラック20c
との長さが設定されている。この初期隙間Hは組立や据
付け時の寸法誤差の吸収を主な目的として付与されてい
るものである。そして次述するように、互いに対向する
調整ラック20はそれぞれの取り付け位置が調整された
うえで、ボルト21及びナット22により固定される。
なお、調整ラック20のラック20cには各レールのラ
ック11より高強度の材料を用いて耐久性の向上を図っ
ている。
【0011】以上のように構成された分岐ポイント1の
作用について説明する。分岐ポイント1の設置時おいて
は、調整ラック20を摺動凹部19内で移動させ、可動
レール12aあるいは12bと固定レール8aとが接続
状態になった時に互いに対向するラック20cの先端部
がそのラックのピッチと同一ピッチで連続状に整列する
位置に調整ラック20を固定しておく。そして、分岐ポ
イント1を切り換えるときには、先ず、摺動板13bに
挿通されている位置決めピン(図示されていない)を外
して可動レール12a,12bを所望の方向へ回動させ
たうえで、ねじ穴16a及び位置決め穴16bに位置決
めピンを再設定する。この状態で可動レール12aある
いは12bと固定レール8aとのそれぞれの切り換え接
続端部は、図1及び図4に示すように、突部12cが溝
8dに嵌まり込み、さらに突片17の係合穴17aにピ
ン18が挿通されており、両レールが所定の位置関係で
接続されている。
【0012】こうして接続状態となった可動レール12
aあるいは12bと固定レール8aの切り換え接続端部
は一対の調整ラック20のラック20cが連続状に整列
しているため、先端部にはラックのピッチ誤差がなく、
正規のピッチPとなっている。すなわち、その先端部に
あった初期隙間Hはほぼ零となり、調整ラック20の両
後端側に隙間B1,B2となって分散されるのである
(H=B1+B2)。しかも、調整ラック20は各レー
ル12a,12b,8aの摺動凹部19内に嵌まり込ん
で固定されているため、ラック20cの後端側と、対応
するラック11との間にはがたつきが生じない。なお、
調整ラック20は前述のようにボルト21とナット22
で固定されるから、ポイントを切り換える度毎にその微
調整をすることも容易にできる。
【0013】以上説明した実施例においては、固定側レ
ールを1本とし、回動側レールを2本として構成した
が、本考案は固定レールと回動レールの組み合わせ方や
構成本数には何ら限定されるものではない。さらに、回
動レール同士の直列状の接続を切り換える構成とするこ
とも可能である。
【0014】
【考案の効果】このように本考案によるモノレール軌道
の分岐構造では、レールの切り換え接続端部に生じるラ
ックのピッチ誤差が対をなす調整ラックの両後端側に分
散され、剛性が比較的小さい切り換え接続端部の先端へ
の誤差の集中が回避されるため、ラックとピニオンとの
不整合な噛み合い状態やがたつき等に起因するモノレー
ルの故障が少なくなり耐久性が向上するという効果があ
る。さらに、構成が簡素であるため分岐構造の設置時に
おける微調整作業が極めて簡易化されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のモノレール軌道の分岐構造を説明する
要部分解斜視図である。
【図2】実施例の分岐ポイントの平面図である。
【図3】実施例の分岐ポイントの正面図である。
【図4】実施例のモノレール軌道の分岐構造を説明する
要部正面図である。
【符号の説明】
1 分岐ポイント 2 架台 8a,8b,8c 固定レール 8d 溝 11 ラック 12a,12b 可動レール 12c 突部 17 突片 17a 係合穴 18 ピン 19 摺動凹部 20 調整ラック 20c ラック

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向にラックが形成されたラック式
    のレールを複数備え、架台に回動自在に支持された単数
    あるいは複数の前記レールの回動により前記レール相互
    の直列状の接続を切り換え可能に構成されてなるモノレ
    ール軌道の分岐構造であって、複数の前記レールの切り
    換え接続端部には対向するレール同士を接続させる接続
    手段と、それぞれのレールのラックと連続状に形成さ
    れ、かつそれぞれのレールの長手方向に移動可能な調整
    ラックとを設け、前記レールが接続状態にあるとき、対
    をなす前記調整ラックの先端部が所定のピッチで連続状
    に整列する位置に少なくとも一方の調整ラックを移動さ
    せて前記切り換え接続端部に固定具により固定したこと
    を特徴とするモノレール軌道の分岐構造。
JP4869992U 1992-06-18 1992-06-18 モノレール軌道の分岐構造 Expired - Lifetime JP2515003Y2 (ja)

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JPH061402U JPH061402U (ja) 1994-01-11
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JP5693294B2 (ja) * 2011-02-28 2015-04-01 三菱重工業株式会社 分岐装置及び中央案内式の軌道系交通システム
JP5825623B2 (ja) * 2011-07-05 2015-12-02 株式会社ニッカリ モノレールのポイント切替え装置
CN114834836B (zh) * 2020-04-27 2023-11-03 北京京东乾石科技有限公司 啮合适配机构及物流系统

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