JP2514860B2 - 活性酸素消去のために使用するホップ抽出物とその利用 - Google Patents
活性酸素消去のために使用するホップ抽出物とその利用Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は成人病、悪性関節リウマチ、ベーチェット病
等の難病など、健康維持上障害となる諸疾患、火傷など
の外傷、ニキビ、シミ等の美容上の障害の予防、治療に
効果を有する新規活性酸素消去のために使用するホップ
抽出物並びに、この抽出物を有効成分として含有する医
薬品、飲食品、ならびに化粧品に関するものである。
等の難病など、健康維持上障害となる諸疾患、火傷など
の外傷、ニキビ、シミ等の美容上の障害の予防、治療に
効果を有する新規活性酸素消去のために使用するホップ
抽出物並びに、この抽出物を有効成分として含有する医
薬品、飲食品、ならびに化粧品に関するものである。
(従来の技術) ホップは、ビール醸造において酵母、麦芽と並んで重
要な原料である。ビールの苦味、香気成分はホップに由
来するものが多い。例えば、苦味はビール醸造工程にお
いて麦汁煮沸の際、ホップ中のα酸が異性化してできる
イソα酸の苦味によるものであり、また香気はフムレ
ン、カリオフィレンを主成分とした精油、即ちホップ油
が関与している。さらに、ホップは苦味作用ばかりでな
く、同時に貯蔵剤としての作用があり、イソα酸は抗バ
クテリア作用があるとされている。また、ホップは、民
間療法で鎮静剤及び抗催淫剤として通用しており、それ
らの作用にも苦味質が関与しているとされている。この
ようにホップには生理作用を持つ種々の有効成分が含ま
れている可能性がある。
要な原料である。ビールの苦味、香気成分はホップに由
来するものが多い。例えば、苦味はビール醸造工程にお
いて麦汁煮沸の際、ホップ中のα酸が異性化してできる
イソα酸の苦味によるものであり、また香気はフムレ
ン、カリオフィレンを主成分とした精油、即ちホップ油
が関与している。さらに、ホップは苦味作用ばかりでな
く、同時に貯蔵剤としての作用があり、イソα酸は抗バ
クテリア作用があるとされている。また、ホップは、民
間療法で鎮静剤及び抗催淫剤として通用しており、それ
らの作用にも苦味質が関与しているとされている。この
ようにホップには生理作用を持つ種々の有効成分が含ま
れている可能性がある。
一方、最近、活性酸素および不飽和脂肪酸から生成す
る過酸化脂質が人体に悪影響を及ぼすことが明らかにな
っている。過酸化脂質やその酸化分解物がDNAやRNA、タ
ンパク質や膜組織に作用し、細胞の機能低下や動脈硬
化、肝疾患や網膜症などの原因やプロスタグランジン生
合成や薬物代謝における生理作用などの多くの問題に関
わり、ひいては老化や発がんにも関与しているものと考
えられている。美容の面では、シミ、そばかすなどの原
因にもなっている。また、食品分野では酸化による劣
化、特に油脂食品における脂質の自動酸化に基づく嗜好
的品質や栄養の低下から過酸化脂質の生成による毒性の
発現にいたるまで大きな問題になっている。
る過酸化脂質が人体に悪影響を及ぼすことが明らかにな
っている。過酸化脂質やその酸化分解物がDNAやRNA、タ
ンパク質や膜組織に作用し、細胞の機能低下や動脈硬
化、肝疾患や網膜症などの原因やプロスタグランジン生
合成や薬物代謝における生理作用などの多くの問題に関
わり、ひいては老化や発がんにも関与しているものと考
えられている。美容の面では、シミ、そばかすなどの原
因にもなっている。また、食品分野では酸化による劣
化、特に油脂食品における脂質の自動酸化に基づく嗜好
的品質や栄養の低下から過酸化脂質の生成による毒性の
発現にいたるまで大きな問題になっている。
そこで現在、過酸化脂質生成の抑制手段として抗酸化
剤の探索研究が広く行われている。代表的な天然抗酸化
剤として、脂溶性のトコフェロール(ビタミンE)や水
溶性のアスコルビン酸(ビタミンC)があり、合成抗酸
化剤としてBHT(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシト
ルエン)やBHA(2(3)−tert−ブチル−ヒドロキシ
アニソール)などが挙げられる。
剤の探索研究が広く行われている。代表的な天然抗酸化
剤として、脂溶性のトコフェロール(ビタミンE)や水
溶性のアスコルビン酸(ビタミンC)があり、合成抗酸
化剤としてBHT(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシト
ルエン)やBHA(2(3)−tert−ブチル−ヒドロキシ
アニソール)などが挙げられる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、これらの抗酸化剤の他の同様の過酸化
脂質生成の抑制手段を有する物質の存在を探索し、その
結果、ホップ中に活性酸素消去作用を有する物質が存在
することを見出した。
脂質生成の抑制手段を有する物質の存在を探索し、その
結果、ホップ中に活性酸素消去作用を有する物質が存在
することを見出した。
前述したように、ホップはビール醸造に用いられ、ま
た民間薬として古くから利用されており、抗酸化剤とし
てはえより安全性が高く利用価値も大きいと考えられ
る。
た民間薬として古くから利用されており、抗酸化剤とし
てはえより安全性が高く利用価値も大きいと考えられ
る。
従って、本発明はホップ中に存在する活性酸素消去の
ために使用する物質を提供することを目的とする。
ために使用する物質を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ホップを粉砕後、該粉砕物を1種以上の溶
媒で抽出し、溶媒抽出液を濃縮乾固して得られる活性酸
素消去のために使用するホップ抽出物である。
媒で抽出し、溶媒抽出液を濃縮乾固して得られる活性酸
素消去のために使用するホップ抽出物である。
ホップはくわ科に属するつる性、雌雄異株、宿根多年
性の植物の名称である。本発明においてはホップの毬花
をそのまま、あるいは乾燥したものを使用する。また乾
燥圧縮したもの、さらにそれを粉砕したもの、粉砕後ペ
レット状に固めたものや、篩別したものも使用できる。
性の植物の名称である。本発明においてはホップの毬花
をそのまま、あるいは乾燥したものを使用する。また乾
燥圧縮したもの、さらにそれを粉砕したもの、粉砕後ペ
レット状に固めたものや、篩別したものも使用できる。
ホップの毬花を粉砕後、抽出工程において使用する有
機溶媒としては低級アルコール、アセトン、アルキルケ
トン、酢酸エチル、n−ヘキサン等が挙げられ、特にn
−ヘキサン、酢酸エチルが好適である。また、抽出溶媒
として、流動パラフィンや、パーシック油のような油脂
類も使用できる。この際は溶媒が高沸点物質であるの
で、その抽出溶液をそのまま加工することもできる。こ
れらの溶媒を1種または2種以上混合して使用する。抽
出操作は常温、もしくは4℃前後で行うことが好適であ
るが、60〜120℃程度の加温下でも行うことができる。
機溶媒としては低級アルコール、アセトン、アルキルケ
トン、酢酸エチル、n−ヘキサン等が挙げられ、特にn
−ヘキサン、酢酸エチルが好適である。また、抽出溶媒
として、流動パラフィンや、パーシック油のような油脂
類も使用できる。この際は溶媒が高沸点物質であるの
で、その抽出溶液をそのまま加工することもできる。こ
れらの溶媒を1種または2種以上混合して使用する。抽
出操作は常温、もしくは4℃前後で行うことが好適であ
るが、60〜120℃程度の加温下でも行うことができる。
抽出工程により得られた活性酸素消去のために使用す
る物質を含む抽出液は、常法により減圧下濃縮乾固す
る。要すれば凍結乾燥して、本発明の活性酸素消去のた
めに使用する抽出物が得られる。尚、得られた活性成分
はアルカリ側でやや不安定であるので、抽出、精製過程
は中性乃至酸性側で行うことが好ましい。
る物質を含む抽出液は、常法により減圧下濃縮乾固す
る。要すれば凍結乾燥して、本発明の活性酸素消去のた
めに使用する抽出物が得られる。尚、得られた活性成分
はアルカリ側でやや不安定であるので、抽出、精製過程
は中性乃至酸性側で行うことが好ましい。
得られた抽出物はその精製度によって、黄緑色乃至深
緑色のあめ状乃至固形状物であり、活性酸素(スーパー
オキシド、ハイドロオキシラジカル、過酸化水素等)抑
制作用、DPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラ
チル)に対するラジカルスカベンジャー作用、過酸化脂
質生成抑制作用、ラット心室性不整脈防止作用、抗炎症
作用等を有する。
緑色のあめ状乃至固形状物であり、活性酸素(スーパー
オキシド、ハイドロオキシラジカル、過酸化水素等)抑
制作用、DPPH(1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラ
チル)に対するラジカルスカベンジャー作用、過酸化脂
質生成抑制作用、ラット心室性不整脈防止作用、抗炎症
作用等を有する。
本発明の活性酸素消去のために使用する抽出物は、一
般に使用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化す
ることができ、常法に従って経口、非経口の製品とし
て、医薬品、医薬部外品、化粧料等の分野で利用するこ
ができる。
般に使用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化す
ることができ、常法に従って経口、非経口の製品とし
て、医薬品、医薬部外品、化粧料等の分野で利用するこ
ができる。
経口剤としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、微粒
剤、シロップ剤等、非経口剤としては軟膏剤、クリー
ム、水剤等の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤
等である。
剤、シロップ剤等、非経口剤としては軟膏剤、クリー
ム、水剤等の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤
等である。
これらの製品を医薬として疾患に豊するときは100mg
〜300mgを1日1乃至数回、即ち10mg〜1000mgの全日量
で投与し、十分その効果を奏し得るものである。
〜300mgを1日1乃至数回、即ち10mg〜1000mgの全日量
で投与し、十分その効果を奏し得るものである。
本発明抽出物は医薬品として生理的に認められるベヒ
クル、担体、賦形剤、統合剤、防腐剤、安定剤、香味剤
等と共に要求される単位用量形態に混和される。
クル、担体、賦形剤、統合剤、防腐剤、安定剤、香味剤
等と共に要求される単位用量形態に混和される。
錠剤、カプセル剤等に混和される佐薬は次のようなも
のである。トラガント、アラビアゴム、コーンスター
チ、ゼラチンのような統合剤、微晶性セルロースのよう
な賦形剤、コーンスターチ、前ゼラチン化澱粉、アルギ
ン酸のような膨化剤、ステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤、ショ糖、乳糖、サッカリンのような甘味剤、
ペパーミント、アカモノ油、チェリーのような香味剤、
カプセル剤の場合は、上記の材料に更に油脂のような液
体担体を含有することができる。また、他の材料は被覆
剤として又は製剤の物理的形態を別な方法で変化させる
ために存在させることができる。例えば、錠剤はシェラ
ック、砂糖で被覆することができる。シロップ又はエリ
キシルは活性化合物、甘味剤としてショ糖、防腐剤とし
てメチル又はプロピルパラベン、色素及びチェリーまた
はオレンジ香味のような香味剤を含有することができ
る。
のである。トラガント、アラビアゴム、コーンスター
チ、ゼラチンのような統合剤、微晶性セルロースのよう
な賦形剤、コーンスターチ、前ゼラチン化澱粉、アルギ
ン酸のような膨化剤、ステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤、ショ糖、乳糖、サッカリンのような甘味剤、
ペパーミント、アカモノ油、チェリーのような香味剤、
カプセル剤の場合は、上記の材料に更に油脂のような液
体担体を含有することができる。また、他の材料は被覆
剤として又は製剤の物理的形態を別な方法で変化させる
ために存在させることができる。例えば、錠剤はシェラ
ック、砂糖で被覆することができる。シロップ又はエリ
キシルは活性化合物、甘味剤としてショ糖、防腐剤とし
てメチル又はプロピルパラベン、色素及びチェリーまた
はオレンジ香味のような香味剤を含有することができ
る。
注射剤のための無菌組成物は注射用水のようなベヒク
ル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、綿実油等
のような天然産出植物油又はエチルオレートのような合
成脂肪ベヒクルを溶解又は懸濁させる通常の方法によっ
て処方することができる。また、緩衝剤、防腐剤、酸化
防止剤等を必要に応じて配合することができる。
ル中の活性物質、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、綿実油等
のような天然産出植物油又はエチルオレートのような合
成脂肪ベヒクルを溶解又は懸濁させる通常の方法によっ
て処方することができる。また、緩衝剤、防腐剤、酸化
防止剤等を必要に応じて配合することができる。
外用剤としては基剤としてワセリン、パラフィン、油
脂類、ラノリン、マクロゴール等を用い、通常の方法に
よって軟膏剤、クリーム剤等とする。
脂類、ラノリン、マクロゴール等を用い、通常の方法に
よって軟膏剤、クリーム剤等とする。
本発明抽出物を食品に添加する場合は、上記製剤の形
態でもよいが、あめ、せんべい、クッキーなどの形態で
それぞれの食品原料に所要量を加えて、一般の製造法に
より加工製造する。健康食品、機能性食品としての摂取
は、病気予防、健康維持に用いられるので、経口摂取と
して1日数回に分け、全日量として50mg〜500mgを含む
加工品として摂取される。またビタミンC、ビタミン
E、補酵素Qnなど一部抗酸化性を有する化合物と併用す
ることが出来る。またこれらの物質は、本抽出物の安定
化剤としての作用も有し、併用することが有用である。
これら抗酸化物質は常用量以下で用いられる。
態でもよいが、あめ、せんべい、クッキーなどの形態で
それぞれの食品原料に所要量を加えて、一般の製造法に
より加工製造する。健康食品、機能性食品としての摂取
は、病気予防、健康維持に用いられるので、経口摂取と
して1日数回に分け、全日量として50mg〜500mgを含む
加工品として摂取される。またビタミンC、ビタミン
E、補酵素Qnなど一部抗酸化性を有する化合物と併用す
ることが出来る。またこれらの物質は、本抽出物の安定
化剤としての作用も有し、併用することが有用である。
これら抗酸化物質は常用量以下で用いられる。
(発明の効果) ホップから得られた本発明の抽出物は、活性酸素消去
作用を有するので、生体内に生成した活性酸素や過酸化
脂質によって引き起こされる障害を抑制する能力を有す
る。従って、健康上の障害、美容上の障害の予防、治療
に有効であり、医薬品、飲食品、化粧品等に応用するこ
とができる。
作用を有するので、生体内に生成した活性酸素や過酸化
脂質によって引き起こされる障害を抑制する能力を有す
る。従って、健康上の障害、美容上の障害の予防、治療
に有効であり、医薬品、飲食品、化粧品等に応用するこ
とができる。
(実施例) 試験例1/ラジカルスカベンジャー作用 (1)試験方法 ブロイスの方法(N.S.Blois,Nature 181,1199(195
8)に従って行った。すなわち、試料の1,1−ジフェニル
−2−ピクリルヒドラジル(DPPH,安定ラジカル)に対
するラジカル消去力を測定し、これをもって抗酸化力と
した。方法は以下に示すとおりである。
8)に従って行った。すなわち、試料の1,1−ジフェニル
−2−ピクリルヒドラジル(DPPH,安定ラジカル)に対
するラジカル消去力を測定し、これをもって抗酸化力と
した。方法は以下に示すとおりである。
100μMDPPHエタノール溶液を調製する。
試料の1mg/mlエタノール溶液を調製し、0.05,0.1,
0.2,0.3,0.4,0.5mlずつ取り、それぞれにエタノールを
加え、全体を1mlとし、これを試料溶液とする。
0.2,0.3,0.4,0.5mlずつ取り、それぞれにエタノールを
加え、全体を1mlとし、これを試料溶液とする。
試験管にのDPPHエタノール溶液4ml、の試料溶
液200mlを入れ、10分間放置する。
液200mlを入れ、10分間放置する。
517nmの吸光度を測定する。(ブランクはエタノー
ルとする。) 吸光度の減少(%)を縦軸、試料の添加量を横軸と
したグラフにより、試料の単位重量(mg)あたりのDPPH
還元モル数(μmol)を求め、これを試料の抗酸化力と
した。
ルとする。) 吸光度の減少(%)を縦軸、試料の添加量を横軸と
したグラフにより、試料の単位重量(mg)あたりのDPPH
還元モル数(μmol)を求め、これを試料の抗酸化力と
した。
(2)供試物質 流動パラフィン及びパーシック油の等量混合物(20
g)によりホップ(10g)から抽出して得られる抽出物
(厚生省監修、化粧品種別許可基準Vol.4,p150) α−トコフェロール(対照) (3)結果 なお、実施例1及び2に記載の抗酸化力(μmol/mg)
データは本DPPH法にて測定して得たものである。
g)によりホップ(10g)から抽出して得られる抽出物
(厚生省監修、化粧品種別許可基準Vol.4,p150) α−トコフェロール(対照) (3)結果 なお、実施例1及び2に記載の抗酸化力(μmol/mg)
データは本DPPH法にて測定して得たものである。
実施例1 (1)ホップからの活性酸素消去のために使用する抽出
物の抽出と精製 ペレット状のホップ20gを乳鉢でよく粉砕し、これに
エタノール400mlを加え、加熱還流下で1時間抽出し、
濃縮後、深緑色の半固形物8.2gを得た。この熱エタノー
ル抽出物8.2gを、160mlのヘキサンと160mlの水にて分配
し、水相は160mlのヘキサンで2回抽出し、ヘキサン相
と水相に分画した。ヘキサン相からの抽出物を合わせ、
濃縮した。抽出物の収量、抗酸化力を、対照の精製α−
トコフェノールの抗酸化力とともに表2に示した。な
お、抗酸化力は、試験例1記載の方法にて測定した。
物の抽出と精製 ペレット状のホップ20gを乳鉢でよく粉砕し、これに
エタノール400mlを加え、加熱還流下で1時間抽出し、
濃縮後、深緑色の半固形物8.2gを得た。この熱エタノー
ル抽出物8.2gを、160mlのヘキサンと160mlの水にて分配
し、水相は160mlのヘキサンで2回抽出し、ヘキサン相
と水相に分画した。ヘキサン相からの抽出物を合わせ、
濃縮した。抽出物の収量、抗酸化力を、対照の精製α−
トコフェノールの抗酸化力とともに表2に示した。な
お、抗酸化力は、試験例1記載の方法にて測定した。
第2の結果から明らかなように、ヘキサン画分の抗酸
化力は、α−トコフェノールの抗酸化力に近似してい
た。
化力は、α−トコフェノールの抗酸化力に近似してい
た。
次に、17.6gのヘキサン抽出物をシリカゲル300gを用
いてシリカゲルクロマトグラフィーにて精製した。移動
相はn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、各500mlの10段
階グラジエント溶出を行った。その各分画相における精
製物の収量、収率、抗酸化力を表3に示した。
いてシリカゲルクロマトグラフィーにて精製した。移動
相はn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、各500mlの10段
階グラジエント溶出を行った。その各分画相における精
製物の収量、収率、抗酸化力を表3に示した。
表3の結果から、ヘキサン:酢酸エチル=12:1、10:
1、9:1において精製したヘキサン抽出物は、4.0μmol/m
g以上の強い抗酸化力があり、またその収量はヘキサン
抽出物全体の35%にあたる。また、TLC分析(ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で、それらの画分の主成分はRf
=0.81を示した。
1、9:1において精製したヘキサン抽出物は、4.0μmol/m
g以上の強い抗酸化力があり、またその収量はヘキサン
抽出物全体の35%にあたる。また、TLC分析(ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で、それらの画分の主成分はRf
=0.81を示した。
(2)ホップから抽出、精製した活性酸素消去のために
使用する抽出物の化学的特性 (1)で得られた抽出物のHPLC(高性能液体クロマト
グラフィー)分析を行った。分析、分取条件を表4に示
す。
使用する抽出物の化学的特性 (1)で得られた抽出物のHPLC(高性能液体クロマト
グラフィー)分析を行った。分析、分取条件を表4に示
す。
ホップの苦味成分の分析用に調製されたサンプル、お
よび表3のヘキサン:酢酸エチル=9:1画分の保持時間
を比較し、表5に示すように、活性成分の主ピークの保
持時間は24.345分および31.994分であり、ホップ分析用
サンプル中のβ酸のコルプロン(24.377分)、ルプロン
+アドルプロン(32.026分)によく一致した。従って、
得られた強い抗酸化力を示す成分は苦味成分の1つであ
るルプロン類(β類)であり、ルプロン、コルプロンお
よびアドルプロンの混合物であるとき推定された。
よび表3のヘキサン:酢酸エチル=9:1画分の保持時間
を比較し、表5に示すように、活性成分の主ピークの保
持時間は24.345分および31.994分であり、ホップ分析用
サンプル中のβ酸のコルプロン(24.377分)、ルプロン
+アドルプロン(32.026分)によく一致した。従って、
得られた強い抗酸化力を示す成分は苦味成分の1つであ
るルプロン類(β類)であり、ルプロン、コルプロンお
よびアドルプロンの混合物であるとき推定された。
さらに、活性画分がルプロン類であることを確認する
ため、表4に示す条件で表3のヘキサン:酢酸エチル=
9:1画分の分取HPLCを行い、溶離液を減圧濃縮し、イソ
オクタンにて抽出、減圧乾固して、コルプロンおよびル
プロン+アドルプロンを得た。
ため、表4に示す条件で表3のヘキサン:酢酸エチル=
9:1画分の分取HPLCを行い、溶離液を減圧濃縮し、イソ
オクタンにて抽出、減圧乾固して、コルプロンおよびル
プロン+アドルプロンを得た。
それぞれの抗酸化活性は、4.5および4.3mol/mgであっ
た。1H−NMR、IR、UVのデータを表6に示す。また分取
に用いた画分のルプロンとアドルプロンの比はOHプロト
ン(19.16ppm、19.32ppm)の高さより8:1であった。β
酸は2つのタイプのエノール構造を持つが(Verzele
M.:ed.Pollock,J.R.A.,Brewing Science,Vol.1,Academi
c Press(London),P.280(1979))、これは2本のエ
ノールピーク(表6のenol−1およびenol−2)により
確認された。
た。1H−NMR、IR、UVのデータを表6に示す。また分取
に用いた画分のルプロンとアドルプロンの比はOHプロト
ン(19.16ppm、19.32ppm)の高さより8:1であった。β
酸は2つのタイプのエノール構造を持つが(Verzele
M.:ed.Pollock,J.R.A.,Brewing Science,Vol.1,Academi
c Press(London),P.280(1979))、これは2本のエ
ノールピーク(表6のenol−1およびenol−2)により
確認された。
実施例2 ペレット状ホップ10gを乳鉢でよく粉砕し、これに流
動パラフィン20gを加え、4℃にて1日撹拌した。これ
をガーゼごしに絞り、深緑色の油状抽出物13.4gを得
た。
動パラフィン20gを加え、4℃にて1日撹拌した。これ
をガーゼごしに絞り、深緑色の油状抽出物13.4gを得
た。
試験例1の方法による本抽出物の抗酸化力は0.19μmo
l/mgであった。
l/mgであった。
実施例3 ペレット状ホップ10gを乳鉢でよく粉砕し、これにパ
ーシック油20gを加え、4℃にて1日撹拌した。これを
ガーゼごしに絞り、深緑色の油状抽出物13.6gを得た。
ーシック油20gを加え、4℃にて1日撹拌した。これを
ガーゼごしに絞り、深緑色の油状抽出物13.6gを得た。
試験例1の方法による本抽出物の抗酸化力は0.19μmo
l/mgであった。
l/mgであった。
実施例4(錠剤、カプセル剤) 実施例1(1)の抽出物 10 乳糖 75 ステアリン酸マグネシウム 15 上記の各重量部を均一に混合し、錠剤、およびカプセ
ル剤とした。
ル剤とした。
実施例5(散剤、顆粒剤) 実施例1(1)の抽出物 20 澱粉 30 乳糖 50 上記の各重量部を均一に混合し、散剤、および顆粒剤
とした。
とした。
実施例6(注射剤) 実施例1(1)の抽出物 1 界面活性剤 9 生理食塩水 90 上記の各重量部を加熱混合、滅菌して注射剤とした。
実施例7(クッキー) 実施例1(1)の抽出物2重量%を含む小麦粉に、食
塩、ショ糖、バターなどで味付けしたものを適量の水で
よく撹拌し190〜200℃で30分間焼き上げてクッキーとし
た。
塩、ショ糖、バターなどで味付けしたものを適量の水で
よく撹拌し190〜200℃で30分間焼き上げてクッキーとし
た。
実施例8(ゼリー) 寒天13gを水1に加熱溶解し、さらにショ糖500g、
水あめ150g及び塩少々を加え、撹拌しながら加熱溶解さ
せた後、2重量%の実施例1(1)の抽出物、果汁、着
色料、香料などを加えて冷却しゼリーとした。
水あめ150g及び塩少々を加え、撹拌しながら加熱溶解さ
せた後、2重量%の実施例1(1)の抽出物、果汁、着
色料、香料などを加えて冷却しゼリーとした。
実施例9(あめ) ショ糖20重量部、水あめ(75%固型分)10重量部に水
10重量部を加え混合し、150℃に加熱撹拌後、2%重量
の実施例1(1)の抽出物、及び着色料、香料等を加え
冷却してあめとした。
10重量部を加え混合し、150℃に加熱撹拌後、2%重量
の実施例1(1)の抽出物、及び着色料、香料等を加え
冷却してあめとした。
実施例10(ハンドローション剤) カーボワックス1500を15重量部、アルコール8重量部
及びプロピレングリコール90重量部を良く混合溶解し、
水52.5重量部、実施例1(1)の抽出物2重量部及び香
料、防腐剤の適量を加えハンドローション剤とした。
及びプロピレングリコール90重量部を良く混合溶解し、
水52.5重量部、実施例1(1)の抽出物2重量部及び香
料、防腐剤の適量を加えハンドローション剤とした。
実施例11(外用剤) パラオキシ安息香酸エチル 0.1 パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 ラウロマクロゴール 0.5 セタノール 18 白色ワセリン 40 水 38.3 実施例1(1)の抽出物 4 上記の各重量部の各成分を用い実施例1(1)の抽出
物を水に溶解し、常法に従って軟膏とした。
物を水に溶解し、常法に従って軟膏とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/00 AGZ A61K 7/00 AGZK
Claims (9)
- 【請求項1】ホップ粉砕物を疎水性有機溶媒で抽出し、
抽出液を濃縮乾固して得られる活性酸素消去のために使
用するホップ抽出物。 - 【請求項2】溶媒がヘキサンおよび/又は酢酸エチルで
ある請求項1記載のホップ抽出物。 - 【請求項3】溶媒が油脂類である請求項1記載のホップ
抽出物。 - 【請求項4】抽出物の主成分がルプロン類(β酸)であ
る請求項1記載のホップ抽出物。 - 【請求項5】抽出物の主成分がコルプロンである請求項
1記載のホップ抽出物。 - 【請求項6】抽出物の主成分がルプロンとアドルプロン
である請求項1記載のホップ抽出物。 - 【請求項7】請求項1記載の抽出物を含有する医薬品。
- 【請求項8】請求項1記載の抽出物を含有する飲食品。
- 【請求項9】請求項1記載の抽出物を含有する化粧品。
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1990
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