JP2514620B2 - 建物の組み立て工法 - Google Patents

建物の組み立て工法

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JP2514620B2
JP2514620B2 JP22510993A JP22510993A JP2514620B2 JP 2514620 B2 JP2514620 B2 JP 2514620B2 JP 22510993 A JP22510993 A JP 22510993A JP 22510993 A JP22510993 A JP 22510993A JP 2514620 B2 JP2514620 B2 JP 2514620B2
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栄二 藤本
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MASUI KENSETSU KK
Fujimoto Kogyo KK
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MASUI KENSETSU KK
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は馬を収容する仮設厩
舎、または、各種動物などを収容する仮設建物の組み立
て工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来も多種の仮設建物の組み立て工法は
各種の方法が提案されている。
【0003】例えば、鉄パイプからなる支柱や梁をもち
いて骨格を構成し、この骨格に壁や出入り口の扉を取り
付けるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の仮
設建物の組み立て工法は、支柱や梁の結合にボルトやナ
ットをもちいたり壁などの取り付けのために複雑な金具
を用いるので、組み立てに手数がかかり、多くの人手を
要するなどの問題があった。
【0005】この発明の課題は上記のような従来工法の
問題点を解決するために、構造を簡単にしてボルトの使
用を少なくし、少ない人員で能率よく組み立てられる組
み立て方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、基板上に垂直にボルトを固定し、該
ボルトに螺合したナット上に座板を嵌合したジャッキボ
ルトの複数を、目的の地盤の所定の位置に方形に配置
し、端部に上向きの係合片を設けた角パイプからなる下
部梁の端部を該各ジャッキボルトの座板上に載せ、別の
角パイプからなる支柱の下端開口を、該各ジャッキボル
トとその座板上に載った各下部梁両端部の係合片に被
せ、別の角パイプからなる上部梁の両端部の下向きの係
合片を上記各支柱の上端の開口に係合させることによ
り、方形に配置した前記各下部梁と各支柱と各上部梁を
結合し、下部梁の中間部に設けた上向きの係合突部と、
上部梁の中間部に設けた下向きの係合突部を、角パイプ
からなる中間支柱の上下の開口に係合させることにより
建物の骨格を構成し、この骨格の上部に適宜の手段で屋
根板を張り、各支柱の側部に設けた立て溝に壁板の両端
を係合させて側壁をつくり、所要部の支柱の間には出入
り用扉を装着する建物の組み立て工法を採用したもので
ある。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0008】図1、図2の1は地盤であり、基礎の造成
などは不要で、地面をほぼ水平に均しておくだけでよ
い。
【0009】2はジャッキボルトで図3のように、円形
の基板3の中心上に垂直にボルト4を立てて固定し、該
ボルト4に螺合したナット5上に座板6を上下自在に嵌
合したもので、該ナット5の両側にはハンドル7を固定
する。
【0010】上記のようなジャッキボルト2の複数を地
盤1の上に配置するが、予め建てる予定の地面の方形の
敷地の四隅と、敷地の長い方の辺の中間の支柱を立てる
予定の点にジャッキボルト2を配置しておく。
【0011】図5の10は角パイプからなる下部梁で、
その両端部に上向きの係合片11を設け、途中の上側に
も上向きの短い角パイプからなる係合突部12を設けて
ある。
【0012】上記のような下部梁10の端部を図3のよ
うに該各ジャッキボルト2の座板6上に載せ、角パイプ
からなる支柱13の下端開口を、該各ジャッキボルト2
とその座板6上に載った各下部梁10の両端部の係合片
11に被せる。
【0013】上記支柱13の横断面は図4のように角形
周壁の相対向する二つの壁の内側に、横断面を台形に屈
曲した内枠14を、その両側の斜辺の端部が支柱の内隅
に接するように固定して、該壁と内枠14の間に隙間1
5を形成し、各下部梁10の端部の係合片11を該支柱
13の壁と内枠14間の隙間15に挿入し、他の下部梁
10の端部の係合片11は支柱13の他の壁の内側に係
合させてその両側縁は内枠14の両側の斜片の間に係合
せしめて、四隅は図4(I)のようにL形に結合し、中
間部は図4(II)のようにT字形に結合する。
【0014】また、上記のように下部梁10を敷設する
際に四隅に棒を立て、水平に糸を張り、この糸を基準に
して各下部梁10が水平になるようにする。
【0015】図6の20は上部梁で、前記下部梁10と
全く同じものを下向きにしたもので、その両端部に下向
きの係合片21を設け、途中の上側にも下向きの短い角
パイプからなる係合突部22を設けてある。
【0016】上記の上部梁20を前記各下部梁10の上
方に配置し各上部梁20の両端部の下向きの係合片21
を上記各支柱13の上端の開口に係合させることによ
り、方形に配置した前記各下部梁10と各支柱13と各
上部梁20を結合し、下部梁10の中間部に設けた上向
きの係合部材12と、上部梁20の中間部に設けた下向
きの係合突部22を、角パイプからなる中間支柱23の
上下の開口に係合させることにより下部梁10と上部梁
20と支柱13,13および中間支柱23により建物の
骨格を構成する。
【0017】該中間支柱23は、支柱13のような内枠
はない。
【0018】上記建物の骨格の前部の支柱13の上端外
側に上端が支柱13上端より高い長い角パイプからなる
受けパイプ25を固定し、後部の支柱13の上端外側に
上端が支柱13上端とほぼ同じ高さの短い受けパイプ2
6を固定し、角パイプからなる屋根梁27の両端近くの
下部に設けた角パイプからなる係合突部28,29を該
前後の支柱13の受けパイプ25,26に嵌合せしめて
該屋根梁27を傾斜状に取り付ける。
【0019】この各屋根梁27上には、図7に示すよう
なL形の取付金具30を一定の間隔にて溶接のような手
段で固定してある。
【0020】そして、この各取付金具30に、チャンネ
ル材からなる母屋31の複数に、図11で示す結合具4
6により該屋根梁27と直角になるように一定の間隔で
固定する。
【0021】上記のように平行に配置固定した母屋31
の上にトタンやプラスチック波板、スレートなどの屋根
板33を張って防水構造のボルト止めなどの適宜の手段
で固定する。
【0022】前記の各支柱13の所定のもの、即ち、壁
を取り付けるものには、図8のように側部に支持片3
4,35を設け、大きな木板からなる壁材36の両端
を、該支持片34,35の間に落とし込んで腰壁37と
する。
【0023】該腰壁37の上部には金網38を固定す
る。
【0024】この金網38は図9,図10のように、ア
ングル材からなる枠39に張ったもので、この枠39
は、その両側上下に溶接した耳40と、支柱13と中間
支柱23の両側上下に溶接した耳41に固定した結合具
46により支柱13,23間に固定する。
【0025】上記結合具46は図11に示すようにパイ
プ42の一端部の片側にスリットを設けて、このスリッ
ト内に係合片43を軸44により揺動自在に装着し、こ
の係合片43を押出すばね45を設け、パイプ42の他
端部は支柱13,23の耳41に固定したもので、耳4
0の穴に挿入する際、穴の縁で係合片43が引っ込み、
耳40の穴を通過すると、ばね45により係合片43が
突出して耳40から抜けなくなるものである。
【0026】更に、所定の支柱13と中間支柱23の間
は出入口として、腰壁を設けず、ここに扉50を設け
る。
【0027】扉50も図12のように、アンゲル材から
なる枠51に金網52を張ったもので、枠51の片側の
上下に水平の耳53を溶接し、この上下の耳53に下向
きのピン55をそれぞれ設け、中間支柱23に溶接した
上下の耳56に扉50の上下の耳53を載せると共に、
該ピン55を該耳56の穴に挿入することにより扉50
を開閉自在に取り付ける。
【0028】また、該扉50の自由端が相対する支柱1
3の外面には、図13のようにU形環60を溶接し、こ
の環60に対する扉50の自由端の枠51の外側に設け
た左右一対の取り付け片62,63の穴には閂64を進
退および回転自在に装着して、U形環60に係脱自在と
する。
【0029】尚図1、図2の実施例の建物は馬を収容す
ることを目的とするもので、前後の中間枠23の内側に
それぞれ金網を張って仕切り、その前部には1頭毎に扉
50を設け、その横に支柱13を介して金網38と腰壁
37を上下に設けるが、上部梁20と金網38および金
網38と腰壁37の間に若干の開口65,66を設けて
ある。
【0030】また、建物の側部と後部は金網38と腰壁
37を上下に殆ど隙間のない状態に取り付ける。
【0031】
【発明の効果】この発明の組み立て工法は殆どボルトや
ナットのような手数のかかる結合具を用いずにピンを差
し込むだけの簡単な操作により厩舎のような建物が建設
できる。
【0032】また、各部分は極めて小型で簡単な部品に
分割されているので、少人数でしかも短時間に組み立て
られるなどの効果がある。
【0033】さらに、でき上がった建物は上に金網を張
り、下は丈夫な木製の腰板としてあるので明るく、しか
も腰壁が上部であるため馬が脚で蹴るなどの動物による
衝撃に対しても耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の正面図。
【図2】同上の側面図。
【図3】支柱と下部梁の結合部の一部を縦断した拡大正
面図。
【図4】同上のA−Aの横断面図。
【図5】上部梁の斜視図。
【図6】下部梁の斜視図。
【図7】屋根の取り付け部の拡大断面図。
【図8】壁の取り付け部を示す拡大横断平面図。
【図9】金網の正面図。
【図10】同上の取り付け部の拡大横断面図。
【図11】結合具の拡大側面図。
【図12】扉と中間支柱の取り付け部の拡大斜視図。
【図13】閂取付け部の斜視図。
【符号の説明】
1 地盤 2 ジャッキボルト 10 下部梁 11,21 係合片 12,22,28,29 係合突部 13 支柱 14 内枠 15 隙間 20 上部梁 23 中間支柱 25,26 受けパイプ 27 屋根梁 31 母屋 33 屋根板 36 壁材 37 腰壁 38 金網 46 結合具 50 扉

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に垂直にボルトを固定し、該ボル
    トに螺合したナット上に座板を嵌合したジャッキボルト
    の複数を、目的の地盤の所定の位置に方形に配置し、端
    部に上向きの係合片を設けた角パイプからなる下部梁の
    端部を該各ジャッキボルトの座板上に載せ、別の角パイ
    プからなる支柱の下端開口を、該各ジャッキボルトとそ
    の座板上に載った各下部梁両端部の係合片に被せ、別の
    角パイプからなる上部梁の両端部の下向きの係合片を上
    記各支柱の上端の開口に係合させることにより、方形に
    配置した前記各下部梁と各支柱と各上部梁を結合し、下
    部梁の中間部に設けた上向きの係合突部と、上部梁の中
    間部に設けた下向きの係合突部を、角パイプからなる中
    間支柱の上下の開口に係合させることにより建物の骨格
    を構成し、この骨格の上部に適宜の手段で屋根板を張
    り、各支柱の側部に設けた立て溝に壁板の両端を係合さ
    せて側壁をつくり、所要部の支柱の間には出入り用扉を
    装着することを特徴とする建物の組み立て工法。
  2. 【請求項2】 上記角パイプからなる支柱の横断面は角
    形周壁の相対向する二つの壁の内側に、横断面を台形に
    屈曲した内枠をその両側の斜辺の端部が支柱の内隅に接
    するように固定して、該壁と内枠のあいだに隙間を形成
    し、各下部梁と上部梁の端部の係合片を該支柱の壁と内
    枠間の隙間と他の壁の内側に係合させて結合せしめるこ
    とを特徴とする請求項1記載の建物の組み立て工法。
  3. 【請求項3】 上記建物の骨格の前部の支柱の上端外側
    に上端が支柱上端とほぼ同じ高さの受けパイプを固定
    し、後部の支柱の上端外側に上端が支柱上端より高い受
    けパイプを固定し、角パイプからなる屋根梁の両端近く
    の下部に設けた係合突部を該前後の支柱の受けパイプに
    嵌合せしめて該屋根梁を傾斜状に取り付け、この各屋根
    梁上にチャンネル材などからなる母屋の複数を該屋根梁
    と直角に適当間隔で固定し、その上にトタンなどの屋根
    板を張ったことを特徴とする請求項1記載の建物の組み
    立て工法。
  4. 【請求項4】 上記建物の所定の支柱間に金網を張った
    枠を固定し、出入り口の扉も金網を張った枠を用いたこ
    とを特徴とする請求項1記載の建物の組み立て工法。
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