JP2514588B2 - 換気用フィルタ - Google Patents
換気用フィルタInfo
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- JP2514588B2 JP2514588B2 JP5247741A JP24774193A JP2514588B2 JP 2514588 B2 JP2514588 B2 JP 2514588B2 JP 5247741 A JP5247741 A JP 5247741A JP 24774193 A JP24774193 A JP 24774193A JP 2514588 B2 JP2514588 B2 JP 2514588B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンジフードや調理場
用換気口等に装着して、通過する空気中に含まれる油分
を捕集する換気用フィルタに関する。
用換気口等に装着して、通過する空気中に含まれる油分
を捕集する換気用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の換気用フィルタとして
は、ラス網、金網、又はパンチングボード等を用いたも
のから、金属製薄板に多数のルーバー状の切起し部を形
成したもの(例えば実公平2-43456号公報、実開昭62-398
16号公報等参照)等まで、種々のものが提供されてい
る。
は、ラス網、金網、又はパンチングボード等を用いたも
のから、金属製薄板に多数のルーバー状の切起し部を形
成したもの(例えば実公平2-43456号公報、実開昭62-398
16号公報等参照)等まで、種々のものが提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のものでは通気抵抗を一定とした場合の油捕集効率
が悪いという問題点がある。
従来のものでは通気抵抗を一定とした場合の油捕集効率
が悪いという問題点がある。
【0004】特に、ルーバー状の切起し部を形成した従
来のタイプのものでは、ルーバーの一単位を構成する各
切起し部が横長であるため、その各切起し部の吹出し口
側の縁部中央に吹き寄せられた油が、吹出し口を通過す
る空気の流れによって飛散させられ、油捕集効率が低下
するという欠点がある。
来のタイプのものでは、ルーバーの一単位を構成する各
切起し部が横長であるため、その各切起し部の吹出し口
側の縁部中央に吹き寄せられた油が、吹出し口を通過す
る空気の流れによって飛散させられ、油捕集効率が低下
するという欠点がある。
【0005】そのため、ルーバーの切り口が斜めになる
ように切起し部を形成し、切起し部の吹出し口側に吹き
寄せられた油が、その斜めの縁に沿って流下することに
より、飛散を少なくするようにしたもの(上記実公平2-4
3456号公報記載のもの)があるが、このものによって
も、油が切起し部の吹出し口側に沿って流下する途中で
飛散させられるおそれがある。また、一般的に、油捕集
効率を上げようとすると、それに伴って通気抵抗が増大
することが多い。
ように切起し部を形成し、切起し部の吹出し口側に吹き
寄せられた油が、その斜めの縁に沿って流下することに
より、飛散を少なくするようにしたもの(上記実公平2-4
3456号公報記載のもの)があるが、このものによって
も、油が切起し部の吹出し口側に沿って流下する途中で
飛散させられるおそれがある。また、一般的に、油捕集
効率を上げようとすると、それに伴って通気抵抗が増大
することが多い。
【0006】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、油捕集効率を向上しうるようにした換
気用フィルタを提供することを目的としている。また本
発明は、通気抵抗をあまり増大させることなく、油捕集
効率を向上しうるようにした換気用フイルタを提供する
ことを目的としている。
な問題点に鑑み、油捕集効率を向上しうるようにした換
気用フィルタを提供することを目的としている。また本
発明は、通気抵抗をあまり増大させることなく、油捕集
効率を向上しうるようにした換気用フイルタを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の換気用フィルタは、薄板材に、吹出口をな
す切り口が弧状をなし、かつ同一方向に向かって球面状
に隆起する複数の切起し部を形成したことを特徴として
いる。
め、本発明の換気用フィルタは、薄板材に、吹出口をな
す切り口が弧状をなし、かつ同一方向に向かって球面状
に隆起する複数の切起し部を形成したことを特徴として
いる。
【0008】実施に際しては、次のような構成を付加す
るのがよい。 (1) 吹出口の中央の直下に、次段の切起し部の球面状
隆起部の中央が位置するように複数の切起し部を配置す
る。
るのがよい。 (1) 吹出口の中央の直下に、次段の切起し部の球面状
隆起部の中央が位置するように複数の切起し部を配置す
る。
【0009】(2) 薄板材に、球面状に隆起する複数の
切起し部と、適宜の形状に打ち抜かれて形成された複数
の通気孔とを組合わせて配置する。
切起し部と、適宜の形状に打ち抜かれて形成された複数
の通気孔とを組合わせて配置する。
【0010】(3) 薄板材に、上下方向を向く油案内用
の凸条又は凹条と、その適所から斜め上方に延出する傾
斜凸条又は傾斜凹条とを設け、それらによって区画され
た各領域内に、球面状に隆起する複数の切起し部と複数
の通気孔とを組合せて配置する。
の凸条又は凹条と、その適所から斜め上方に延出する傾
斜凸条又は傾斜凹条とを設け、それらによって区画され
た各領域内に、球面状に隆起する複数の切起し部と複数
の通気孔とを組合せて配置する。
【0011】(4) 切起し部を形成した複数の薄板材
を、所要間隔をおいて互いに平行に組合せて構成する。
を、所要間隔をおいて互いに平行に組合せて構成する。
【0012】(5) 上記(4)の場合において、少なくと
も2枚の薄板材を、各切起し部が互いに内方を向くよう
にして組合せる。
も2枚の薄板材を、各切起し部が互いに内方を向くよう
にして組合せる。
【0013】
【作用】空気が薄板材に形成された各切起し部を通過す
る際に、空気中に含まれた油分が切起し部の球面状の内
面に付着し、その油は、空気の流れにより、切起し部の
吹出口の縁まで吹き寄せられ、その縁は弧状になってい
るので、油は縁の中央から両側方に分かれて縁に沿って
迅速に流下し、さらに薄板材の裏面に沿って流れる。し
たがって、吹出口の縁まで吹き寄せられた油が空気の流
れによって飛散させられる割合が従来のルーバー式のも
のより著しく低下し、その分、油捕集効率が向上する。
る際に、空気中に含まれた油分が切起し部の球面状の内
面に付着し、その油は、空気の流れにより、切起し部の
吹出口の縁まで吹き寄せられ、その縁は弧状になってい
るので、油は縁の中央から両側方に分かれて縁に沿って
迅速に流下し、さらに薄板材の裏面に沿って流れる。し
たがって、吹出口の縁まで吹き寄せられた油が空気の流
れによって飛散させられる割合が従来のルーバー式のも
のより著しく低下し、その分、油捕集効率が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1〜図4を
参照して説明する。図4は、本発明の換気用フィルタの
取付け状態を示すもので、(1)は、調理場のガスコンロ
(図示略)等の直上に配設された換気用のフード本体、
(2)は、フード本体(1)内の換気ダクト(3)の吸込み口
(4)側に設けられた換気用ファン、(5)はファン駆動用
のモータであり、本発明の換気用フィルタ(6)は、フー
ド本体(1)内における吸込み口(4)前下方に、前上向き
に傾斜状態で配設されている。
参照して説明する。図4は、本発明の換気用フィルタの
取付け状態を示すもので、(1)は、調理場のガスコンロ
(図示略)等の直上に配設された換気用のフード本体、
(2)は、フード本体(1)内の換気ダクト(3)の吸込み口
(4)側に設けられた換気用ファン、(5)はファン駆動用
のモータであり、本発明の換気用フィルタ(6)は、フー
ド本体(1)内における吸込み口(4)前下方に、前上向き
に傾斜状態で配設されている。
【0015】(7)は、フィルタ(6)の下端を支持する支
持板(8)に設けられた油回収容器である。図1に示すよ
うに、フィルタ(6)は、直方形の平面部(9a)の4辺に縁
部(9b)を直角に折曲形成した2枚のアルミニウム軽合
金、その他の金属製又は合成樹脂製の薄板材(9)を、表
裏逆向きとして互いに嵌合されたものによりなってい
る。
持板(8)に設けられた油回収容器である。図1に示すよ
うに、フィルタ(6)は、直方形の平面部(9a)の4辺に縁
部(9b)を直角に折曲形成した2枚のアルミニウム軽合
金、その他の金属製又は合成樹脂製の薄板材(9)を、表
裏逆向きとして互いに嵌合されたものによりなってい
る。
【0016】なお、両薄板材(9)は、ほぼ同一形状であ
るので、以下の説明では、下方のものについてのみ詳細
に説明する。薄板材(9)の平面部(9a)の上面には、上下
方向を向く4本の油案内用の凸条(10)が、左右方向にほ
ぼ等間隔で設けられるとともに、各凸条(10)の下端と中
間の数ケ所から両側方に斜め上向きに延出する傾斜凸条
(11)が設けられている。
るので、以下の説明では、下方のものについてのみ詳細
に説明する。薄板材(9)の平面部(9a)の上面には、上下
方向を向く4本の油案内用の凸条(10)が、左右方向にほ
ぼ等間隔で設けられるとともに、各凸条(10)の下端と中
間の数ケ所から両側方に斜め上向きに延出する傾斜凸条
(11)が設けられている。
【0017】平面部(9a)の上面における凸条(10)(11)に
より区画された各領域には、傾斜凸条(11)と平行なほぼ
V字状の列をなして複数の切起し部(12)が形成されてい
る。図2及び図3に示すように、各切起し部(12)は、後
下方を向く吹出口(13)をなす切り口が半円形又は弧状を
なし、かつ後上方に向かってほぼ4分の1球面状をなし
て隆起している。
より区画された各領域には、傾斜凸条(11)と平行なほぼ
V字状の列をなして複数の切起し部(12)が形成されてい
る。図2及び図3に示すように、各切起し部(12)は、後
下方を向く吹出口(13)をなす切り口が半円形又は弧状を
なし、かつ後上方に向かってほぼ4分の1球面状をなし
て隆起している。
【0018】また、切起し部(12)の配置は、上段のもの
の吹出口(13)の中央の直下に、次段のものの球面状の隆
起部(12a)の中央が位置し、かつ左右に隣接する各列の
上下方向のピッチを少しずつずらした配置としてある。
の吹出口(13)の中央の直下に、次段のものの球面状の隆
起部(12a)の中央が位置し、かつ左右に隣接する各列の
上下方向のピッチを少しずつずらした配置としてある。
【0019】薄板材(9)の下端要所には、油回収容器
(7)に連通する通油孔(図示略)が穿設されている。上方
の薄板材(9)は、各切起し部(12)の隆起部(12a)が前下
方を向くようにして、下方の薄板材(9)に重合され、完
成したフィルタ(6)は、その上下両面が突出物のない平
らな面となっている。
(7)に連通する通油孔(図示略)が穿設されている。上方
の薄板材(9)は、各切起し部(12)の隆起部(12a)が前下
方を向くようにして、下方の薄板材(9)に重合され、完
成したフィルタ(6)は、その上下両面が突出物のない平
らな面となっている。
【0020】この実施例によると、ガスコンロによる調
理時に発生する湯気、油煙、燃焼ガス等を含む空気が、
図2に破線の矢印で示すように、フィルタ(6)の下方の
薄板材(9)の各切起し部(12)を通過する際に、空気中に
含まれる油分(ときには水分及び塵芥等を含む)が隆起部
(12a)の球面状の内面(12b)に付着し、その油は、図2
(及び図3)に実線の矢印で示すように、切起し部(12)を
通る空気の流れにより、内面(12b)に沿って吹出口(13)
まで吹き寄せられる。
理時に発生する湯気、油煙、燃焼ガス等を含む空気が、
図2に破線の矢印で示すように、フィルタ(6)の下方の
薄板材(9)の各切起し部(12)を通過する際に、空気中に
含まれる油分(ときには水分及び塵芥等を含む)が隆起部
(12a)の球面状の内面(12b)に付着し、その油は、図2
(及び図3)に実線の矢印で示すように、切起し部(12)を
通る空気の流れにより、内面(12b)に沿って吹出口(13)
まで吹き寄せられる。
【0021】吹出口(13)の縁(12c)は後下方より見て弧
状をなしているので、縁(12c)まで吹き寄せられた油
は、縁(12c)の中央から両側方に分かれて、縁(12c)に沿
って流下する。このときの流下距離は短く、かつ通過空
気により若干加速されるので、油は迅速に流下する。
状をなしているので、縁(12c)まで吹き寄せられた油
は、縁(12c)の中央から両側方に分かれて、縁(12c)に沿
って流下する。このときの流下距離は短く、かつ通過空
気により若干加速されるので、油は迅速に流下する。
【0022】したがって、油が縁(12c)の途中で滞留し
て、通過空気中に飛散するおそれが少なく、その分、油
捕集効率が向上する。縁(12c)に沿って流下した油は、
次に薄板材(9)の裏面、すなわち後上面に沿って流下す
る。
て、通過空気中に飛散するおそれが少なく、その分、油
捕集効率が向上する。縁(12c)に沿って流下した油は、
次に薄板材(9)の裏面、すなわち後上面に沿って流下す
る。
【0023】このとき、上段の切起し部(12)の吹出口(1
3)の中央の直下に、次段の切起し部(12)の球面状の隆起
部(12a)の中央が位置しているので、上段の切起し部(1
2)の吹出口(13)から薄板材(9)の裏面に沿って流下して
きた油は、図3に矢印で示すように、次段の切起し部(1
2)の隆起部(12a)の上端中央で左右に振り分けられ、隆
起部(12a)の両側に沿って流下する。
3)の中央の直下に、次段の切起し部(12)の球面状の隆起
部(12a)の中央が位置しているので、上段の切起し部(1
2)の吹出口(13)から薄板材(9)の裏面に沿って流下して
きた油は、図3に矢印で示すように、次段の切起し部(1
2)の隆起部(12a)の上端中央で左右に振り分けられ、隆
起部(12a)の両側に沿って流下する。
【0024】したがって、隆起部(12a)の上面に乗り上
がる油は少なく、また乗り上がったとしても、隆起部(1
2a)は球面状をなしているので、途中で左右に振り分け
られて、結局隆起部(12a)の両側方に流下させられ、隆
起部(12a)の下端の切り口まで至って、そこから通過空
気中に飛散する油はほとんどなくなる。
がる油は少なく、また乗り上がったとしても、隆起部(1
2a)は球面状をなしているので、途中で左右に振り分け
られて、結局隆起部(12a)の両側方に流下させられ、隆
起部(12a)の下端の切り口まで至って、そこから通過空
気中に飛散する油はほとんどなくなる。
【0025】各領域の最下段の切起し部(12)から薄板材
(9)の裏面に沿って流下した油は、傾斜凸条(11)に至る
と、それに沿って斜めに流下し、次いで凸条(10)の部分
で合流して、今度は凸条(10)に沿って直下に流下し、薄
板材(9)の下端から通油孔を通って、油回収容器(7)へ
導かれる。
(9)の裏面に沿って流下した油は、傾斜凸条(11)に至る
と、それに沿って斜めに流下し、次いで凸条(10)の部分
で合流して、今度は凸条(10)に沿って直下に流下し、薄
板材(9)の下端から通油孔を通って、油回収容器(7)へ
導かれる。
【0026】図5及び図6は、本発明の第2実施例を示
す。なお、第1実施例のものと同様の構成部材(形状が
若干異なるものを含む)には、同一の符号を付して、詳
細な説明は省略する。
す。なお、第1実施例のものと同様の構成部材(形状が
若干異なるものを含む)には、同一の符号を付して、詳
細な説明は省略する。
【0027】第2実施例によれば、薄板材(9)の平面部
(9a)には、第1実施例のものと同一の複数の切起し部(1
2)がほぼV字状の配列で形成されている。
(9a)には、第1実施例のものと同一の複数の切起し部(1
2)がほぼV字状の配列で形成されている。
【0028】また、薄板材(9)の平面部における複数の
切起し部(12)の列の中間には、長軸が切起し部(12)の列
と平行の斜め上方を向く長孔状の複数の通気孔(14)が切
起し部(12)と平行なV字状配置で切設されている。
切起し部(12)の列の中間には、長軸が切起し部(12)の列
と平行の斜め上方を向く長孔状の複数の通気孔(14)が切
起し部(12)と平行なV字状配置で切設されている。
【0029】この実施例によると、第1実施例の様に薄
板材(9)の平面部(9a)全体に、複数の切起し部(12)のみ
を設けた場合には、切起し部(12)を通過する空気の通気
抵抗が大となり、油煙が室内に滞留するおそれがある
が、切起し部(12)の他に、単なる打ち抜きの通気孔(14)
を設けたことにより、通気抵抗を少なくし、室内に油煙
が滞留することをなくすことができるとともに、油捕集
効率を十分な値に維持することができるという利点があ
る。
板材(9)の平面部(9a)全体に、複数の切起し部(12)のみ
を設けた場合には、切起し部(12)を通過する空気の通気
抵抗が大となり、油煙が室内に滞留するおそれがある
が、切起し部(12)の他に、単なる打ち抜きの通気孔(14)
を設けたことにより、通気抵抗を少なくし、室内に油煙
が滞留することをなくすことができるとともに、油捕集
効率を十分な値に維持することができるという利点があ
る。
【0030】図7及び図8は、本発明の第3実施例を示
す。第3実施例においては、第2実施例のものに、第1
実施例における凸条(10)(11)と同一のものを付加した構
造としてある。すなわち、各薄板材(9)の平面部(9a)の
上面に、上下方向を向く複数の油案内用の凸条(10)と、
各凸条(10)の下端と中間の数ケ所から両側方に斜め上向
きに延出する傾斜凸条(11)とを設け、両凸条(10)(11)に
より区画された各領域に、複数の切起し部(12)の列と複
数の長孔状の通気孔(14)の列とを上下方向に交互に配設
してある。
す。第3実施例においては、第2実施例のものに、第1
実施例における凸条(10)(11)と同一のものを付加した構
造としてある。すなわち、各薄板材(9)の平面部(9a)の
上面に、上下方向を向く複数の油案内用の凸条(10)と、
各凸条(10)の下端と中間の数ケ所から両側方に斜め上向
きに延出する傾斜凸条(11)とを設け、両凸条(10)(11)に
より区画された各領域に、複数の切起し部(12)の列と複
数の長孔状の通気孔(14)の列とを上下方向に交互に配設
してある。
【0031】第3実施例のように、薄板材(9)に、凸条
(10)(11)と切起し部(12)と通気孔(14)とを適宜組合せて
設けることにより、油補集効率及び通気性をよくするこ
とができるだけでなく、油を薄板材上に滞留することな
く、油回収容器に誘導することができ、薄板材の途中か
ら油だれが生じるのを防止することができる。
(10)(11)と切起し部(12)と通気孔(14)とを適宜組合せて
設けることにより、油補集効率及び通気性をよくするこ
とができるだけでなく、油を薄板材上に滞留することな
く、油回収容器に誘導することができ、薄板材の途中か
ら油だれが生じるのを防止することができる。
【0032】なお、本発明は、上記実施例のみに限定さ
れるものではなく、例えば次のような変化変形が可能で
ある。 (1) 両凸条(10)(11)を省略し、薄板材(9)の平面部(9
a)全体に、複数の切起し部を所望の配置で形成する。 (2) 凸条(10)(11)に代えて、凹条とする。 (3) 通気孔(14)を円孔、三角孔、四角孔等所望の形状
とする。 (4) 切起し部(12)と通気孔(14)の設置個数の割合を所
望の割合とする。 (5) 下方の薄板材(9)のみによりフィルタ(6)を構成
する。 (6) 2枚又は3枚以上の薄板材(9)を、向きを整え
て、又は上下もしくは表裏の向きを1枚ずつ異ならせて
重ね合わせてフィルタ(6)とする。
れるものではなく、例えば次のような変化変形が可能で
ある。 (1) 両凸条(10)(11)を省略し、薄板材(9)の平面部(9
a)全体に、複数の切起し部を所望の配置で形成する。 (2) 凸条(10)(11)に代えて、凹条とする。 (3) 通気孔(14)を円孔、三角孔、四角孔等所望の形状
とする。 (4) 切起し部(12)と通気孔(14)の設置個数の割合を所
望の割合とする。 (5) 下方の薄板材(9)のみによりフィルタ(6)を構成
する。 (6) 2枚又は3枚以上の薄板材(9)を、向きを整え
て、又は上下もしくは表裏の向きを1枚ずつ異ならせて
重ね合わせてフィルタ(6)とする。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (a) 切起し部の吹出口の縁から通過空気中に飛散する
油の量を従来のものより著しく減少させることができ、
その分だけ油捕集効率を向上させることができる(全請
求項に記載の発明)。
ることができる。 (a) 切起し部の吹出口の縁から通過空気中に飛散する
油の量を従来のものより著しく減少させることができ、
その分だけ油捕集効率を向上させることができる(全請
求項に記載の発明)。
【0034】(b) 切起し部と通気孔を適宜組合せるこ
とにより、通気抵抗を増すことなく、油捕集効率を向上
させることができる(請求項3記載の発明)。
とにより、通気抵抗を増すことなく、油捕集効率を向上
させることができる(請求項3記載の発明)。
【0035】(c) 薄板材に切起し部と通気孔と凸条と
を組合せて設けることにより、油補集効率と通気性と捕
集した油の流水性及び誘導性とをともに向上することが
できる(請求項4記載の発明)。
を組合せて設けることにより、油補集効率と通気性と捕
集した油の流水性及び誘導性とをともに向上することが
できる(請求項4記載の発明)。
【0036】(d) 複数の薄板材を重ね合わせて使用す
ることにより、油捕集効率をさらに向上させることがで
きる(請求項5記載の発明)。
ることにより、油捕集効率をさらに向上させることがで
きる(請求項5記載の発明)。
【0037】(e) 少なくとも2枚の薄板材を、各切起
し部が互いに内方を向くようにして組合せて用いると、
フィルタの表裏を逆にしても使用できるとともに、表面
の清掃が楽になる(請求項6記載の発明)。
し部が互いに内方を向くようにして組合せて用いると、
フィルタの表裏を逆にしても使用できるとともに、表面
の清掃が楽になる(請求項6記載の発明)。
【図1】本発明の第1実施例の分解斜視図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】図2の該当部分の平面図である。
【図4】本発明の一実施例を装着した換気装置の縦断側
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第2実施例の一部を示す平面図であ
る。
る。
【図6】図5のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の一部を示す平面図であ
る。
る。
【図8】図7のB−B線に沿う拡大断面図である。
(1)フード本体 (2)換気用ファ
ン (3)換気ダクト (4)吸込み口 (5)モータ (6)フィルタ (7)油回収容器 (8)支持板 (9)薄板材 (9a)平面部 (9b)縁部 (10)凸条 (11)凸条 (12)切起し部 (12a)隆起部 (12b)内面 (12c)縁 (13)吹出口 (14)通気孔
ン (3)換気ダクト (4)吸込み口 (5)モータ (6)フィルタ (7)油回収容器 (8)支持板 (9)薄板材 (9a)平面部 (9b)縁部 (10)凸条 (11)凸条 (12)切起し部 (12a)隆起部 (12b)内面 (12c)縁 (13)吹出口 (14)通気孔
Claims (6)
- 【請求項1】 薄板材に、吹出口をなす切り口が弧状を
なし、かつ同一方向に向かって球面状に隆起する複数の
切起し部を形成したことを特徴とする換気用フィルタ。 - 【請求項2】 吹出口の中央の直下に、次段の切起し部
の球面状隆起部の中央が位置するように複数の切起し部
を配置してなる請求項1記載の換気用フィルタ。 - 【請求項3】 薄板材に、球面状に隆起する複数の切起
し部と適宜の形状に打ち抜かれて形成された複数の通気
孔とを組合わせて配置してなる請求項1〜2のいずれか
に記載の換気用フィルタ。 - 【請求項4】 薄板材に、上下方向を向く油案内用の凸
条又は凹条と、その適所から斜め上方に延出する傾斜凸
条又は傾斜凹条とを設け、それらによって区画された各
領域内に、球面状に隆起する複数の切起し部と複数の通
気孔とを組合せて配置したことを特徴とする換気用フイ
ルタ。 - 【請求項5】 切起し部を形成した複数の薄板材を、所
要間隔をおいて互いに平行に組合せてなる請求項1〜4
のいずれかに記載の換気用フィルタ。 - 【請求項6】 少なくとも2枚の薄板材を、各切起し部
が互いに内方を向くようにして組合せてなる請求項5記
載の換気用フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5247741A JP2514588B2 (ja) | 1992-10-05 | 1993-10-04 | 換気用フィルタ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-288132 | 1992-10-05 | ||
JP04288132 | 1992-10-05 | ||
JP5247741A JP2514588B2 (ja) | 1992-10-05 | 1993-10-04 | 換気用フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074711A JPH074711A (ja) | 1995-01-10 |
JP2514588B2 true JP2514588B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=26538395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5247741A Expired - Lifetime JP2514588B2 (ja) | 1992-10-05 | 1993-10-04 | 換気用フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514588B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITRN20040028A1 (it) * | 2004-05-06 | 2004-08-06 | Elica Spa | Filtro grassi a fluidodinamica controllata per cappe domestiche |
JP2007136350A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Yoroshiku:Kk | レンジフード用フィルタ |
JP5890153B2 (ja) * | 2011-11-21 | 2016-03-22 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 内燃機関のオイルセパレータ |
JP5367862B2 (ja) | 2012-03-13 | 2013-12-11 | 国立大学法人九州大学 | スカンジウム抽出剤およびこの抽出剤を用いたスカンジウム抽出方法 |
JP5595554B1 (ja) | 2013-03-18 | 2014-09-24 | 国立大学法人九州大学 | ニッケル、コバルト及び/又はスカンジウムを含有する酸性溶液から不純物を分離する方法 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5247741A patent/JP2514588B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074711A (ja) | 1995-01-10 |
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