JP2514220Y2 - 壁面用固定具 - Google Patents

壁面用固定具

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JP2514220Y2 JP1989115324U JP11532489U JP2514220Y2 JP 2514220 Y2 JP2514220 Y2 JP 2514220Y2 JP 1989115324 U JP1989115324 U JP 1989115324U JP 11532489 U JP11532489 U JP 11532489U JP 2514220 Y2 JP2514220 Y2 JP 2514220Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野及び考案の概要] 本考案は、壁板の表面に添設した取付け板と、壁板の
裏面に添設した支持体とを、固定用ボルトによってネジ
止めしてこれらにより壁板の開口の周縁部を挟持し、前
記取付け板に取付部材を具備させる形式の壁面用固定具
に関するものであり、特に、上記支持体を開口よりも小
さく折り畳むことができるようにした壁面用固定具に関
するものである。
本考案のものは、固定用ボルトの締付力による支持体
の変形を阻止することによって支持体と壁板との対接を
適正に保ち、これにより、取付部材を壁面に強く固定で
きるようにするものである。
この考案は、例えば、ガスコックの壁面用固定具に採
用できる。
[従来技術とその問題点] ガスコックの配管端末を壁面に固定する為の固定具と
して、例えば、第12図に示すようなものがある。
このものは、同図に示すように、壁板(W)に十分な
大きさの開口(H)を形成し、この開口(H)から引き
出した可撓管(K)の先端を継手(J)を介してガスコ
ック(7)を接続し、この継手(J)に具備させた環状
の取付け板(1)と壁板(W)内の空間内に挿入されて
前記壁板の裏面に対接する支持体(S)とを、前記取付
け板(1)から挿通させた固定用ボルト(4)(4)に
よって相互にネジ止めすることにより、ガスコック
(7)及び配管端末を壁面に固定している。
このものでは、壁板(W)の開口(H)の周縁部が広
い範囲にわたって取付け板(1)と支持体(S)によっ
て挟持されることから、ガスコック(7)に加わる外力
等による壁板(W)への作用力が広い範囲に分散される
こととなり、石膏ボードのように釘やネジ釘が使用でき
ない壁板であっても、十分な強度を発揮する。
ところが、この従来のものでは、支持体(S)は、第
13図に示す如く、その全体形状が開口(H)よりも大き
い定形のU字状となっていることから、前記支持体
(S)の開放部を開口(H)の周縁に引掛けて全体的
に、旋回させるような複雑な操作をしなければ、この支
持体(S)を壁板(W)の内面に添設することができ
ず、この為、作業性が悪いと言う問題があった。
そこで、実願昭63−67112号において、第14図に示す
ように、開口(H)よりも少し小さい支持板(2)と、
この支持板(2)に揺動自在に具備させた一対の当て板
(3)(3)とからなる支持体(S)を提案した。
このものでは、当て板(3)の大きさ及び支持板
(2)に対する揺動域を所定の大きさ及び範囲に設定し
てあることから、当て板(3)が支持板(2)と平行に
展開した状態から取付け板(1)側に揺動させて折畳み
状態の範囲で、その姿勢が変化することとなり、前記折
畳状態では支持体(S)の全体の外形は開口(H)より
も小さくなる。又、前記当て板(3)(3)の展開状態
では、その全体の大きさは開口(H)よりも大きくな
る。
従って、支持体(S)と取付け板(1)とを固定用ボ
ルト(4)(4)によって仮結合させて、当て板(3)
(3)を折畳み状態にすると、そのまま開口(H)から
挿通できることとなり、支持体(S)の壁板(W)内へ
の挿入は簡単になる。
その後、当て板(3)(3)を開放状態にして固定用
ボルト(4)(4)をネジ込むと、開口(H)の周縁部
は取付け板(1)と当て板(3)(3)によって挟持さ
れ、取付け板(1)は壁板(W)の表側面に、支持体
(S)は壁板(W)の裏側面に、それぞれ添設固定され
ることとなる。
ところが、上記構成のものでは、ガスコック等の被取
付部材を壁板(W)にあまり強く固定することができな
いと言う問題がある。
これは、このものでは、固定用ボルト(4)(4)の
ネジ込み力は支持板(2)における固定用ボルト(4)
との螺合部分に集中荷重として作用するから、固定用ボ
ルト(4)(4)を強くネジ込むと、支持板(2)は大
きな集中荷重によって変形し、この結果、支持板(2)
に取付けられた当て板(3)(3)が斜めに曲ったりし
て壁板(W)とが正確に対接せず(当て板(3)(3)
と壁板(W)との当接面積が極端に小さくなる)、支持
体(S)と取付け板(1)による開口(H)の周縁部へ
の挟持力が大きくならないからである。特に、当て板
(3)(3)を支持板(2)に揺動自在に装備させるも
のであるから、この支持板(2)の板厚を十分なものに
できず、前述の変形が一層著しいものとなる。
尚、上記問題を解決する為、固定用ボルト(4)
(4)の配設本数を増加して、一本当りの固定用ボルト
(4)の支持板(2)への集中荷重を小さくすることが
考えられるが、上記構成のものでは、揺動する当て板
(3)(3)によって固定用ボルト(4)(4)の配設
場所が制限され、この案は採用できない。
*請求項1の考案について [技術的課題] 本考案は、このような『壁板(W)の表面側に添設さ
れる取付け板(1)と壁板(W)の裏面側に添設される
支持体(S)とを、壁板(W)に形成した開口(H)を
挿通する固定用ボルト(4)(4)によってネジ止めし
て前記取付け板(1)と支持体(S)によって開口
(H)の周縁部を挟持させ、前記取付け板(1)に被取
付部材を具備させる形式のものであって、支持体(S)
を、開口(H)よりも小さい支持板(2)と、該支持板
(2)の周縁部に揺動自在に装着された複数の当て板
(3)(3)とから構成し、当て板(3)(3)を支持
板(2)に対して取付け板(1)側に折り畳み可能と
し、当て板(3)(3)の展開状態においては、当て板
(3)(3)の先端が開口(H)の外周側に位置するよ
うにし、折り畳み状態の支持体(S)の外形を開口
(H)よりも小さく設定した壁面用固定具』に於いて、
ガスコック等の取付部材を壁板(W)に強く固定できる
ようにする為、固定用ボルト(4)(4)のネジ込み力
が、支持板(2)の一部分に集中荷重として作用しない
ようにすること、加えて、当て板(3)(3)の支持部
の強度を高めることを、その課題とする。
[技術的手段] 上記技術的課題を解決する為に講じた本考案の技術的
手段は、『前記支持板(2)は、互いに対称に位置させ
た全体として円弧状の一対の半体部(A)(B)と、こ
の半体部(A)(B)の両端を繋ぎ且前記取付け板
(1)と対面する表面側に隆起させた全体としてC字状
の連結片部(29)(29)とからなり、 前記半体部(A)(B)に前記固定用ボルト(4)
(4)を貫通させ、 支持板(2)とは別体に構成され且前記開口(H)に
挿通可能な大きさに設定された環状の補強板(5)を前
記支持板(2)の前記半体部(A)(B)の裏面に対し
て接離自在に配置すると共に、前記固定用ボルト(4)
(4)を前記補強板(5)に螺合させ、 前記連結片部(29)(29)の両端部にあって前記半体
部(A)(B)との結合部となる隆起片部に前記当て板
(3)(3)の両端の基端部に設けた切欠きが嵌合する
と共に、前記当て板(3)(3)は前記切欠きが支点と
なるように前記隆起片部によって揺動自在に支持され、 前記当て板(3)(3)は、展開状態においては前記
切欠きより先端側部分は前記半体部(A)(B)の表面
に接触すると共に前記切欠きより内側部分は前記連結片
部(29)の裏面に接触する構成とし、 前記当て板(3)(3)を前記展開状態に付勢するた
めのネジを設けた』ことである。
[作用] 上記技術的手段は次のように作用する。
補強板(5)は開口(H)よりも小さく設定されてい
るから、当て板(3)(3)を折畳み状態にすると、既
述の先行例と同様に、支持体(S)はそのまま開口
(H)から壁板(W)の裏面側に挿通でき、その後、固
定用ボルト(4)(4)をネジ込むと、当て板(3)
(3)の先端は開口(H)の周縁部と係合状態となっ
て、取付け板(1)は壁板(W)の表側面に、支持体
(S)は壁板(W)の裏側面に、それぞれ対接する。
上記支持板(2)の裏面側には、前記支持板(2)と
別体に構成された補強板(5)が添設され、固定用ボル
ト(4)(4)はボルト挿通部(20)(20)を介して補
強板(5)のネジ孔(50)(50)に螺合されているか
ら、固定用ボルト(4)(4)をネジ込むと、このボル
トによる締付け力は補強板(5)を介して支持板(2)
に作用する。特に、この補強板(5)は比較的厚肉に設
定されているから、固定用ボルト(4)(4)のネジ込
み力はこの補強板(5)で受け止められて、これを介し
て支持板(2)のほぼ前面に作用する。従って、支持板
(2)の一部分に集中荷重として作用しないものとな
る。
従って、支持板(2)は局部的な変形は生じにくいも
のとなる。
[効果] 本考案は上記構成であるから次の特有の効果を有す
る。
固定用ボルト(4)(4)を強くネジ込んでも支持板
(2)には局部的な変形が生じにくいものとなるから、
当て板(3)(3)と壁板(W)とが正確にほぼ全面で
対接することとなり、取付部材を壁板(W)に強く固定
できることとなる。
また、補強板(5)を前記支持板(2)に対して取付
け板(1)の反対側に添設すると共に前記半体部(A)
(B)の裏面に対して接離自在に配置したから、支持体
(S)の開口(H)からの挿入が容易になる。
さらに、当て板(3)(3)の支点部の外側部分及び
内側部分は共に固定用ボルト(4)(4)を締め付けた
ときに生じる偶力の方向において補強板(5)及び連結
片部(29)により支持されるから、この当て板(3)
(3)の支持強度が十分なものとなる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図〜第11図に基づいて説
明する。
本考案の第1実施例を第1〜第7図に示す。
この実施例は、本考案を配管端末固定具に採用したも
のであり、第1図に示すように、既述先行例のものと同
様に、取付け板(1)と支持体(S)は固定用ボルト
(4)(4)によってネジ止めされて開口(H)の周縁
部を挟持する態様で取付けられ、壁板(W)の外面に添
設固定された取付け板(1)に可撓管(K)の端末と接
続された配管端末部材としてのガスコック(7)を取付
けるものである。
上記した支持体(S)は、第1図及び第2図に示すよ
うに、環状に形成された支持板(2)と、この支持板
(2)の表面側に揺動可能に取付けられ且引張バネ
(9)によって開放状態に付勢される一対の当て板
(3)(3)と、前記支持板(2)における当て板
(3)(3)の揺動可能な側と反対側(裏面側)に添設
される補強板(5)から構成されている。
支持板(2)は、第3図に示すように、外周径が開口
(H)よりも少し小さく且内周径が継手(J)よりも少
し大きい環状板で構成され、これの上下において相対す
る円弧状の半体部(A)(B)と、その両端相互間を連
結する連結片部(29)(29)から構成され、この連結片
部は、前記半体部(A)(B)から一段隆起している。
この半体部(A)(B)と連結片部(29)(29)との段
差は当て板(3)の板厚に略一致させてあり、半体部
(A)(B)のそれぞれの中央にはボルト挿通孔(20)
を穿設してある。
当て板(3)は、第2図及び第4図に示すように、大
略円弧状の平板であり、その弦方向の長さを上記半体部
(A)(B)の弦方向の長さよりも少し大きく設定する
と共に半径方向の幅を支持板(2)の半体部(A)
(B)のそれの2倍程度に設定され、その内周側の円弧
部の曲率は支持板(2)の内周のそれと一致させてあ
る。そして、各当て板(3)の両端には支持片(31)
(31)が延長形成され、その先端を内側に屈曲する係合
片(32)(32)としてある。この係合片の近傍には、切
欠部(30)(30)が形成され、この切欠部が当て板
(3)の揺動支点となる。
つまり、第2図に示すように、連結片部(29)(29)
の両端のカギ状屈曲部(22)(22)が前記切欠部(30)
(30)に嵌入するように、係合片を連結片部(29)(2
9)の裏面側に位置させるとともに、円弧状部分を半体
部(A)(B)の表面側に位置させる様に組合せると、
切欠部(30)(30)を支点として、当て板(3)(3)
が揺動自在となる。尚、切欠部(30)の幅は、支持板
(2)の板厚より少し大きく設定されており、前記揺動
動作の円滑さを確保している。
又、この当て板(3)には、同図に示すように、その
円周方向の中程に上記したボルト挿通孔(20)と対応し
且外側に向って開放するスリット(33)を形成してあ
る。
この当て板(3)の切欠部(30)(30)の底部相互の
間隔は支持板(2)の半体部(A)(B)の弦方向長さ
よりも僅かに大きく設定してあるから、これら半体部を
対応する当て板(3)の切欠部(30)(30)間に嵌込ん
で所定の位置に相対移動させると、これら三者が第2図
に示すように組立てられる。
とくに、この実施例では、係合片(32)(32)間に引
張バネ(9)を介装してあり、これの張力により、各当
て板(3)の切欠部(30)の外側の側縁が引張バネ
(9)の引張力によって支持板(2)のカギ状屈曲部
(22)に圧接状態となる。そして、この状態において、
当て板(3)の内周側円弧と支持板(2)の内周側円弧
とは一致し、当て板(3)の頂部は半体部(A)(B)
から半径方向に突出したものとなっている。又、この状
態では、当て板(3)(3)は引張バネ(9)によって
支持板(2)に対して平行に展開した所謂展開状態とな
っている。
又、当て板(3)(3)と支持板(2)とは、カギ状
屈曲部(22)と係合片(32)(32)とが相互に係止する
だけであるから、当て板(3)(3)は切欠部(30)
(30)を揺動支点として引張バネ(9)の付勢力に抗し
て所定範囲揺動可能となる。尚、このとき、ボルト挿通
孔(20)にボルトが挿通されていても、当て板(3)の
ボルト貫通部は半径方向に切り欠かれたスリット(33)
となっているから、前記ボルトが当て板(3)の揺動の
障害とはならない。
又、補強板(5)は、第5図に示すように、支持板
(2)の平面形状と同一に形成された環状板体であり、
上記した支持板(2)のボルト挿通孔(20)と対応する
ネジ孔(50)(50)を形成してある。
他方、取付け板(1)は、第6図に示すように、その
外周径は開口(H)よりも大きく且内周径は開口(H)
よりも少し小さい環状に形成されており、上記したネジ
孔(50)(50)と対応する位置にボルト挿通孔(10)
(10)を設けると共に、このボルト挿通孔(10)(10)
の中間部に一対のネジ孔(11)(11)が形成してある。
尚、この実施例のものでは、取付板(1)にガスコッ
ク(7)を取付けるようにしたものであり、このガスコ
ック(7)の接続口部(71)には、第1図に示すよう
に、上記取付け板(1)と同径のフランジ(72)を張出
させてある。
この実施例の端末固定具により、ガスコック(7)を
壁板(W)に固定する場合、先ず、支持板(2)に対し
てその表面側に取付け板(1)を、その裏面側に補強板
(5)を、それぞれ位置させ、固定用ボルト(4)
(4)を取付け板(1)のボルト挿通孔(10)(10)
ボルト挿通孔(20)(20)スリット(33)(33)を介
して補強板(5)のネジ孔(50)(50)に螺合させて、
これらを仮止めする。この状態では、当て板(3)
(3)は支持板(2)と平行に展開した状態となってお
り、支持体(S)の全体形状は開口(H)よりも大きい
ものとなっている。
ここで、支持体(S)を開口(H)から壁板(W)の
裏面側に挿入すると、前記支持板(2)及び補強板
(5)の全体形状は開口(H)よりも小さく設定されて
おり、支持板(2)に配設された当て板(3)(3)は
取付け板(1)側に折畳み可能に設けてあるから、当て
板(3)(3)は開口(H)の周面に倣うようにして折
り畳まれ、支持板(2),当て板(3)(3),補強板
(5)はそのまま壁板(W)の裏面側に収容されること
となる。尚、当て板(3)(3)は開口(H)を通過し
たとき、引張バネ(9)の付勢力によって支持板(2)
に対して展開状態に復帰する。
この状態で固定用ボルト(4)(4)をさらにネジ込
むと、補強板(5)は取付け板(1)に向って移動せし
められ、支持板(2)と対接してこの支持板(2)と共
に壁板(W)の裏面に向って移動することとなる。そし
て、当て板(3)(3)における支持板(2)から張出
した部分が開口(H)の周縁部と対接し、これと取付け
板(1)によって開口(H)の周縁部が挟持されること
となる。即ち、取付け板(1)が壁板(W)の表面側
に、支持体(S)が壁板(W)の裏面側に固定されるこ
ととなる。
続いて、取付け板(1)の開口部から可撓管(K)を
引出してこれの継手(J)と接続口部(71)とを接続
し、取付け板(1)のネジ孔(11)(11)を用いてフラ
ンジ(72)を前記取付け板(1)にネジ止めすると、第
1図に示す如く、ガスコック(7)の壁板(W)への取
付けは完了することとなる。
次に示す第2実施例のものは、上記第1実施例のもの
とほぼ同様の構成であるが、第8図に示すように、支持
板(2)における半体部(A)及び半体部(B)のそれ
ぞれの裏面側に係合頭部(80)を具備する軸部(81)を
設け、前記一対の軸部(81)(81)によって同図に示す
ように補強板(5)と支持板(2)とを接離自在に連結
したものである。
このものでは、係合頭部(80)と補強板(5)との係
合により、この補強板(5)は軸部(81)に対して抜け
止め状態に連結される。
従って、補強板(5)に固定用ボルト(4)(4)を
螺合させて壁板(W)内に支持体(S)を挿入すると
き、支持板(2)が補強板(5)と一体の軸部(81)
(81)によって強制的に引き込まれることとなる。つま
り、当て板(3)(3)の先端部と開口(H)の内周と
の接触によって支持板(2)が壁板(W)の外側に残る
ような心配がない。従って、上記支持体(S)の開口
(H)からの挿入操作が、第1実施例のものと比較し
て、一層容易なものとなる。
尚、固定用ボルト(4)(4)を締付けた状態では、
補強板(5)と支持板(2)とは対接状態となり、上記
第1実施例のものと同様に機能することは言うまでもな
い。
次に、第9図〜第11図に示す第3実施例のものは、支
持板(2)の円弧状の半体部(A)(B)と補強板
(5)とを積層状態にカシメ止め又は溶接したもので、
基本的には、前記半体部(A)(B)及び連結片部(2
9)(29)からなる支持板(2)と、補強板(5)と
は、上記各実施例のものと同様に構成されている。そし
て、前記両者を接合するに際して、連結片部(29)と補
強板(5)との間隔は、第10図に示すように前記当て板
(3)(3)の先端に形成した係合片(32)(32)の回
動を許容する程度の間隔に設定されている。
又、当て板(3)(3)を展開状態に付勢するための
バネとしては、第11図に示すような略直線状の帯板から
なる板バネ(91)が採用され、この支持板(2)の一方
の連結片部(29)と、相互に対向する係合片(32)(3
2)との間に介装され、この板バネの直線初期状態に復
帰する付勢力によって、当て板(3)(3)が展開状態
に維持されるものである。尚、この板バネ(91)には、
当て板(3)の切欠部(30)の底部とカギ状屈曲部(2
2)との間隙に挿入される係合舌片(92)が設けられて
おり、この係合舌片と前記切欠部(30)との係合によ
り、板バネ(91)は組立状態において抜止め状態に保持
される。
この実施例のものでは、上記第2実施例に比べて支持
体(S)を開口(H)に挿入する作業が一層簡単にな
る。
特に、この実施例では、連結片部(29)(29)にもボ
ルト挿通孔(20)を設け、補強板(5)のこれと対向す
る箇所にネジ孔(50)を設けているから、固定用ボルト
(4)(4)を前記連結片部を貫通させた状態で補強板
に螺合させて壁板(W)に取付け板(1)と支持体
(S)とを装着することも可能となる。
尚、上記実施例のものでは、被取付部材であるガスコ
ック(7)を、これに具備させたフランジ(72)を取付
け板(1)に取付けるようにして壁板(W)に固定した
が、前記フランジ(72)と補強板(5)とを固定用ボル
ト(4)(4)によって直接ネジ結合して、ガスコック
(7)を壁板(W)の外面に固定するようにしてもよ
い。また、上記実施例では、支持体(S)と取付け板
(1)とを壁板(W)の所定位置に添設固定した後に可
撓管(K)を取付け板(1)の開口部から引出すように
したが、予め、可撓管(K)を壁板(W)の裏面側から
開口(H)を介して引き出しておき、前記可撓管(K)
を取付け板(1)の開口部内に挿入させた状態で、この
支持体(S)と取付け板(1)を壁板(W)の所定位置
に添設固定するようにしてもよい。
又、上記実施例のものでは、本考案を配管端末固定具
に採用したが、これのみに限定されるものではなく、当
然、他のものを、壁板(W)に固定する場合の壁面用の
固定具として採用してもよい。
更に、上記実施例のものは、当て板(3)(3)を2
つに限定したが、2個以上設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用した配管端末固定具により壁板
(W)にガスコックを固定した図,第2図〜第5図は本
考案の実施例の支持体(S)の説明図,第6図は本考案
の実施例の取付け板(1)の説明図,第7図は本考案の
実施例の配管端末固定具の取付け方法の説明図,第8図
は第2実施例の説明図,第9図〜第11図は第3実施例の
説明図,第12図及び第13図は従来例の説明図,第14図は
これの改良例の説明図であり、図中、 (1)……取付け板 (2)……支持板 (3)……当て板 (4)……固定用ボルト (5)……補強板 (20)……挿通口 (50)……ネジ孔 (W)……壁板 (H)……開口 (S)……支持体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁板(W)の表面側に添設される取付け板
    (1)と壁板(W)の裏面側に添設される支持体(S)
    とを、壁板(W)に形成した開口(H)を挿通する固定
    用ボルト(4)(4)によってネジ止めして前記取付け
    板(1)と支持体(S)によって開口(H)の周縁部を
    挟持させ、前記取付け板(1)に被取付部材を具備させ
    る形式のものであって、支持体(S)を、開口(H)よ
    りも小さい支持板(2)と、該支持板(2)の周縁部に
    揺動自在に装着された複数の当て板(3)(3)とから
    構成し、当て板(3)(3)を支持板(2)に対して取
    付け板(1)側に折り畳み可能とし、当て板(3)
    (3)の展開状態においては、当て板(3)(3)の先
    端が開口(H)の外周側に位置するようにし、折り畳み
    状態の支持体(S)の外形を開口(H)よりも小さく設
    定した壁面用固定具に於いて、 前記支持板(2)は、互いに対称に位置させた全体とし
    て円弧状の一対の半体部(A)(B)と、この半体部
    (A)(B)の両端を繋ぎ且前記取付け板(1)と対面
    する表面側に隆起させた全体としてC字状の連結片部
    (29)(29)とからなり、 前記半体部(A)(B)に前記固定用ボルト(4)
    (4)を貫通させ、 支持板(2)とは別体に構成され且前記開口(H)に挿
    通可能な大きさに設定された環状の補強板(5)を前記
    支持板(2)の前記半体部(A)(B)の裏面に対して
    接離自在に配置すると共に、前記固定用ボルト(4)
    (4)を前記補強板(5)に螺合させ、 前記連結片部(29)(29)の両端部にあって前記半体部
    (A)(B)との結合部となる隆起片部に前記当て板
    (3)(3)の両端の基端部に設けた切欠きが嵌合する
    と共に、前記当て板(3)(3)は前記切欠きが支点と
    なるように前記隆起片部によって揺動自在に支持され、 前記当て板(3)(3)は、展開状態においては前記切
    欠きより先端側部分は前記半体部(A)(B)の表面に
    接触すると共に前記切欠きより内側部分は前記連結片部
    (29)の裏面に接触する構成とし、 前記当て板(3)(3)を前記展開状態に付勢するため
    のバネを設けた壁面用固定具。
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