JP2513946B2 - コンクリ―ト型枠用内張り材とコンクリ―ト型枠およびコンクリ―トの打設方法 - Google Patents

コンクリ―ト型枠用内張り材とコンクリ―ト型枠およびコンクリ―トの打設方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アバタ個数の少ない肌
のきれいなコンクリートを提供するコンクリート型枠用
内張り材ならびにコンクリートの打設工事の際に発生す
る気泡や余剰水の排出特性に優れたコンクリート型枠な
らびにコンクリートの打設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、先にコンクリート型枠用
内張り材、コンクリート型枠およびそれを用いてなるコ
ンクリート打設方法を特願平2−116034号として
提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の型枠用
内張り材は、充填したコンクリートの中に棒状バイブレ
ータを挿入して振動を与えながら打設する方法を採用す
ると、セメントミルクが内張り材から洩れ出てきてしま
い、その結果コンクリートの表面硬度が落ち、ノロが発
生し、外観のみならず、コンクリートの強度低下を惹起
する欠点が発現するものであった。
【0004】本発明は、上述の特定な打設方法を採用し
たときに発生するかかる欠点を解決し、表面硬度の低下
を防止し、ノロの発生もなく、高強度で外観の優れたコ
ンリートを提供するための内張り材、コンクリート型枠
ならびにコンクリートの打設方法を提供せんとするもの
である。
【0005】〔課題を解決するための手段〕本発明は、
上記課題を解決するために、次の構成を有するものであ
る。
【0006】すなわち、本発明のコンクリート型枠用内
張り材は、目合が1μ〜50μ未満である高密度織物か
らなるフィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜0.5
g/cm3 である不織布からなる通水層とからなる、透水
係数が1×10-5cm/秒以上で1×10-3cm/秒未満で
ある透水性積層シートで構成されてなることを特徴とす
るものである。
【0007】また、本発明のコンクリート型枠は、目合
が1μ〜50μ未満である高密度織物からなるフィルタ
ー層と、見掛繊維密度が0.1〜0.5 g/cm3 である
不織布からなる通水層とからなる、透水係数が1×10
-5cm/秒以上で1×10-3cm/秒未満である透水性積層
シートで構成された内張り材が前記通水層側をコンクリ
ート型枠側として該型枠の側壁部材の壁面に装着されて
なることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のコンクリートの打設方法
は、目合が1μ〜50μ未満である高密度織物からなる
フィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜0.5g/cm
3 である不織布からなる通水層とからなる、透水係数が
1×10-5cm/秒以上で1×10-3cm/秒未満である透
水性積層シートで構成された内張り材の該通水層側を前
記側壁側として介在させた状態でコンクリートを充填
し、該コンクリート内に棒状バイブレータを挿入して振
動を与えながら打設することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、充填したコンクリートの中に棒状バ
イブレータを挿入して振動を与えながら打設するという
特定な方法においてのみ発生する、セメントミルクの洩
出欠点を改善したものである。
【0010】かかる振動は、コンクリートの均一充填な
らびに余剰水や空気の迅速排出のために採用される方法
であるが、棒状バイブレータで振動を与えると、目合が
50μ以上の織物で、透水係数が1×10-4cm/秒以上
で1×10-2cm/秒未満の範囲外の透水性積層シートの
ものは、セメントミルク(結着剤=セメント)が該シー
トを通して洩れ出してくる。かかるミルクの洩れ出し
は、外観も強度も大きく低下させる重大な欠点を招くも
のである。
【0011】かかるミルクの洩れ出しを阻止するため
に、本発明の内張り材は、1μ〜50μ未満、好ましく
は5〜20μの目合を有する高密度織物をフィルター層
として使用するものである。
【0012】ここで目合とは、織物の織目で形成される
空隙の大きさのことであって、この大きさは、該空隙の
周囲の全長を測定して、その1/2の長さで表わされる
値を、n=20個の平均値として表わされたものであ
る。
【0013】上述の目合が、1μ未満では織密度が高す
ぎて通水性が極端に劣り、脱気できず気泡が残留し、ピ
ンホールやアバタ欠点を十分に解決することができず、
また目合が50μ以上では織密度が低すぎてミルクの洩
れ出しを防止しにくくなる。本発明で使用される高密度
織物は、合成繊維で構成されたものであればよいが、好
ましくは疎水性の繊維素材から構成される。すなわち、
かかる疎水性の繊維は、脱気性、排水性を向上させ、さ
らに該内張り材のコンクリートからの剥離性を向上させ
る作用を有するので、本発明の内張り材には好適であ
る。
【0014】かかる疎水性の繊維素材としては、たとえ
ばポリエチレンやポリプロピレンなどからなるポリオレ
フィン系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維ならびにポ
リエチレンテレフタレートやポリテトラメチレンテレフ
タレートなどからなるポリエステル系繊維などの各種の
合成繊維を使用することができるが、疎水性の素材であ
れば別にこれらに限定されるものではない。これらの合
成繊維は好ましくはフィラメント糸使いのものがフィル
ター機能に優れていてよい。
【0015】本発明で使用する上述高密度織物の織組織
としては、たとえば平織組織、朱子織組織、綾織組織の
ものなどを使用することができるが、中でも平織組織の
ものがフィルター機能の上から好ましい。かかる高密度
織物は、細い繊維、糸条で構成されたものがフィルター
性能がよく、好ましくは単糸繊度が0.1〜5d、さら
に好ましくは0.5〜3dの単繊維を用い、総繊度が好
ましくは20〜200D、さらに好ましくは50〜10
0Dの範囲の糸条で構成されたものを用いるのがよい。
かかる糸条を用いて高密度織物を構成するが、その場
合、タテ、ヨコ織密度の総数が、好ましくは200〜3
00本/インチ、さらには215〜230本/インチの
範囲の織物とすることにより、脱気性を維持しながらポ
アサイズを調整し、さらにセメントミルクの洩れ出しを
制御することができる。
【0016】次に、本発明の内張り材は、上述のフィル
ター層に加えて通水層を有するが、この通水層は、セメ
ントミルクの洩れ出しに影響を与えるものではなく、通
水性のみに機能するものであるから、見掛繊維密度0.
1〜0.5 g/cm3 の範囲にある不織布で構成されてい
る。見掛繊維密度が上述の範囲から外れると通水性が劣
る傾向を示す。
【0017】この不織布は、上述のフィルター層と同じ
く疎水性の繊維で構成するのが通水性(脱気性を含む)
の点から好ましい。
【0018】さらに、かかる不織布を構成する繊維とし
ては、好ましくは単糸繊度1〜20d、さらに好ましく
は3〜15dの範囲のものが、上述の見掛繊維密度を容
易に形成できる上に、さらに通水性能に優れた不織布を
提供することができるので好ましい。かかる不織布を構
成する繊維は、ステープルでもフィラメントでもよい
が、好ましくはフィラメントが通水性に優れていてよ
い。
【0019】この通水層を、構成繊維が実質的に一方向
(特に型枠の上下方向)に配向された不織布で構成する
と、さらに通水性が改善され、該通水層の排水機能を向
上させることができる。
【0020】本発明の内張り材は、かかるフィルター層
と通水層とを有する積層構造体シートよりなるものであ
るが、かかるフィルター層を構成する高密度織物と通水
層を構成する不織布とを積層する手段としては、特に限
定されず、たとえば、縫製による結合方法でも接着剤に
よる接合方法などでもよく、本発明者らの知見によれ
ば、接着剤による部分接着が簡便でよい。かかる部分接
着の中でも点接着が脱気や余剰水の排出性の上から好ま
しい。
【0021】かかる点接着としては、好ましくは10メ
ッシュ以上、さらに好ましくは20〜100メッシュの
範囲の間隔を有するものが通水性や透水性にすぐれてい
てよい。かかるメッシュを有する点接着を達成するに
は、グラビアコーティング法またはドットローリング法
によって容易に施すことができる。
【0022】かかる点接着に用いる接着剤樹脂として
は、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂ならびにゴム系接着剤など種々の
ものを適宜使用することができるが、いずれにしても、
耐水性のよいものが好ましい。かかる接着剤に接着性を
向上するために架橋性化合物、たとえば多官能のイソシ
アネート系化合物やメラミン系化合物などを混用した
り、さらに該接着剤の保水性を防止するために撥水剤、
特に反応型撥水剤などを使用することができる。
【0023】本発明の内張り材は、その断面方向の透水
係数が、1×10-5cm/秒以上、1×10-3cm/秒未満
の範囲、好ましくは10-4cm/秒オーダーにあることが
重要である。ここで透水係数とは、JIS A-1218に準じて
測定される値のことである。本発明において、1×10
-3cm/秒以上の透水係数を有する内張り材では、ミルク
の洩れ出しを防止しにくく、コンクリート表面硬度の向
上を果たすことができにくくなる傾向がでてくる。
【0024】一方、透水係数が、1×10-5cm/秒未満
の内張り材では、余剰水の排水がしにくくなる。
【0025】かかる透水係数に加えて、本発明の内張り
材を構成する透水性積層シートは、水が該シートを透水
して抜け出たときの水玉の大きさ(ポアサイズ)が好ま
しくは3〜10μ、特に好ましくは5〜8μの範囲にあ
るものが、セメントミルクの洩れ出し防止性に優れてい
てよい。このポアサイズは、上述の各要件に次の通気量
をも加味した総合的な条件が有機的に結合してそれらの
相乗効果として達成されるものであり、いずれの要件も
満足しなければ達成されないものである。上述のポアサ
イズの範囲内の該積層シートが極めてバランスのとれた
性質を有し、特にセメントミルクの洩れ出し防止性に優
れた効果を発揮する。このポアサイズは、ASTM F-3
16のバブルポイント法によりポアサイズアナライザーで
測定したものである。
【0026】また、本発明の内張り材、すなわち透水性
積層シートは、その断面方向の通気量が0.1〜2cc/
cm2 /秒、好ましくは0.5〜1cc/cm2 /秒であるの
が脱気特性ならびにセメントミルクの洩出防止性に優れ
ていて好ましい。この通気量はJIS L-1096により測定さ
れる値で表わす。通気量が0.1cc/cm2 /秒未満では
脱気がしにくくなり、2cc/cm2 /秒を越えると、セメ
ントミルクが洩れ出してくる傾向がある。
【0027】本発明は、上述のような要件を満足するこ
とによって、目詰りもなく、脱気ならびに排水を迅速に
達成せしめるとともに、ミルクの洩れ出しを好ましく防
止することができる。
【0028】次に、本発明のコンクリート型枠の一例を
図面により説明する。
【0029】図1は、本発明のコンクリート型枠用内張
り材を装填したコンクリート型枠の一片の側壁部の断面
図ならびに打設方法を示すものである。
【0030】すなわち、内張り材1として、フィルター
層2と通水層3を接着剤(図示せず)で点接着した積層
構造体シートが示されている。この内張り材1を、基盤
6の上に設けられた金属製のコンクリート型枠の側壁部
材4の壁面に接着剤を用いて装着したものである。
【0031】内張り材1を型枠に装着する方法として
は、該内張り材1の通水層3側を側壁部材4の壁面に向
けて、単に側壁部材4全体を被覆するように添着して枠
体の側壁部材4の把持部(主として側部、場合により底
部)で該内張り材1の余剰部分8を挟持して把持する
か、該内張り材1を側壁面に鋲で打付けるかボルトナッ
トで把持するか、さらには該内張り材1の通水層3を側
壁部材4の壁面に接着剤で貼着して把持するなどの方法
を使用することができる。
【0032】ここで使用する接着剤は、前記の積層構造
体シートで用いたものを使用することができるが、別に
粘着型の接着剤でも、反応型の接着剤でも、さらに耐水
性(撥水性)の接着剤でもさしつかえない。また、この
場合の接着の仕方は、全面接着でも部分接着でもよい。
【0033】すなわち、該内張り材1は充填コンクリー
ト5の側圧により型枠の側壁面に押付けられるので実用
時に容易に脱落したり、ずり落ちたりすることはない。
したがって、コンクリート充填時に脱落しない程度の接
着力があれば、それ以上に強固に接着しなくてもよく、
極端な場合は、接着しないで単に添着するだけでもよ
い。
【0034】このように、側壁部材4に内張り材1が装
着されたコンクリート型枠は、充填コンクリート5の側
圧ならびに棒状バイブレータ9の振動で、気泡や余剰水
は第1図の如く矢印の方向に、内張り材1のフィルター
層2から通水層3へ押し出され、さらに通水層3を通っ
て排出口7に向って矢印のように進む。この気泡や余剰
水は、内張り材1の余剰被覆部分8の通水層3によって
形成された排出口7から排出される。
【0035】すなわち、図1は、本発明の型枠の好まし
い構造例であって、該内張り材1を、型枠を構成する側
壁部材4の内側の壁面のみならず外側表面の一部までに
至るまで余剰に被覆せしめて、余剰被覆部分8を設けた
ことによって、気泡および余剰水の排出通路に利用する
とともに排出口7にも利用することができる。
【0036】本発明のコンクリート型枠は上述の如く側
圧による作用で脱気、排水機構をとるものであるから、
内張り材が押し潰される傾向がある。したがって、好ま
しくは通水層3に通水路の通水機能を確保するために支
持体または支柱などの支え機構を設けるのがよい。たと
えば、かかる支え機構を、前述の接着剤や熱可塑性樹脂
などで点状に構成することは、簡便で好ましい。
【0037】本発明の打設方法において、コンクリート
5を装填して、該コンクリート5内に棒状バイブレータ
9を、好ましくは複数回挿入して振動を与えるが、この
方法によれば、均一充填ならびに余剰水や空気の迅速排
出が達成されるので、土木工事によく使用される。
【0038】棒状バイブレータ9を挿入する場合は、均
一充填を目的とするものであるから、偏って挿入しない
で万遍なく行なうのが好ましい。挿入時間に制約はない
が、ほぼ10秒/1回程度で複数箇所に挿入して振動を
かける条件が好ましい。
【0039】
【実施例】本発明を実施例をあげて、さらに、説明す
る。
【0040】実施例1、比較例1 75D、36Fのポリエステルフィラメントからなる目
合が13μで、透水係数が5×10-4cm/秒である目付
60 g/ m2 の、タテ密度130本/インチ、ヨコ密度
95本/インチの高密度タフタと、見掛繊維密度0.3
g/cm3 である目付100 g/ m2 のポリエステルフィ
ラメント(単糸繊度5d)からなるスパンボンド不織布
をウレタン系接着剤で20メッシュの間隔で点接着して
積層して、内張り材を得た(実施例1)。
【0041】かかる内張り材は、JIS A-5201に準じて、
長さ40cm、幅10cm、厚さ10cmのコンクリート曲げ
試験用鉄製型枠の側面に貼着してコンクリート型枠を形
成した。
【0042】別に、セメント:砂:砂利の重量比=1:
2:3で配合し、これに水をセメント重量に対して67
%(水セメント比:67%)配合して、スランプ値が
5.5cmであるコンクリートを用意した。
【0043】比較のために、実施例1と同じ繊維使い
で、目合が150μで、透水係数が1.5×10-3cm/
秒である目付60 g/ m2 の、タテ密度118本/イン
チ、ヨコ密度90本/インチの高密度タフタと、見掛繊
維密度0.3 g/cm3 である目付90 g/ m2 のポリエ
ステルフィラメントからなるスパンボンド不織布をウレ
タン系接着剤で20メッシュの間隔で点接着して積層し
た内張り材を用意し、これを上述の型枠に貼着してコン
クリート型枠を形成した(比較例1)。
【0044】上述の2種のコンクリート型枠にコンクリ
ートを打込んで、直径25mmφの振動部を有し、140
0VPM (回/分)で振動する棒状バイブレータ(林バイ
ブレータ株式会社製:BS-25DS )を該充填コンクリート
内に任意の箇所に5回挿入して振動を与えながら打設し
た。
【0045】これらの型枠について、転用回数(耐目詰
まり性)、透水係数、剥離性、セメントミルク洩れ、ポ
アサイズを測定して評価した。
【0046】
【表1】
【0047】表中、 転用回数:初回を除いて繰返し使用した回数 透水係数:1(=1×10-4cm/秒)JIS A-1218に準ず
る。
【0048】剥離性 :幅5cmの短冊状に切れ目を入れ
た試験シートをコンクリート壁面に対して垂直の方向に
1cm/秒の速度で引張ったときの剥離力を測定した。
( g/5cm ) セメントミルク洩れ:10cm角の試験シートの転用前後
の乾燥重量差をg/ m2 に換算して示した。
【0049】ポアサイズ:ASTM F-316のバブルポイ
ント法により測定した。(μ) なお、ポアサイズアナライザーとしてポロメーターII
(株式会社日科機製)を使用した。
【0050】表1から明らかなように、比較例1の型枠
は第4回目の打込みで56 g/ m2 のセメントミルクを
含有する結果を示し、洩れ出しが認められ、少しではあ
るがノロの発生が認められ、以後の使用はできなくなっ
たが、実施例1の型枠は、7回の繰返し使用でもセメン
トミルクの洩れ出しは全く認められず、8回目の使用で
初めて20 g/ m2 のセメントミルクの含有を示した
が、洩れ出しは認められなかった。
【0051】
【発明の効果】本発明は、従来のコンクリートより表面
品位の優れたコンクリートを生産性よく提供することが
できる。すなわち、本発明によれば、外観がよくて表面
硬度ならびに強度の高いコンクリートを効率よく提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内張り材からなるコンクリート型枠
を用いてコンクリートを打設する方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1:内張り材 2:フィルター層 3:通水層 4:型枠の側壁部材 5:充填コンクリート 6:基盤 7:排出口 8:余剰被覆部分 9:棒状バイブレータ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目合が1μ〜50μ未満である高密度織
    物からなるフィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜
    0.5 g/cm3 である不織布からなる通水層とからな
    る、透水係数が1×10-5cm/秒以上で1×10-3cm/
    秒未満である透水性積層シートで構成されてなることを
    特徴とするコンクリート型枠用内張り材。
  2. 【請求項2】 高密度織物が、単糸繊度0.1〜5d、
    総繊度20〜200Dである糸条で構成されており、か
    つタテ、ヨコ織密度の総数が200〜300本/インチ
    である請求項1記載のコンクリート型枠用内張り材。
  3. 【請求項3】 透水性積層シートが、0.1〜2cc/cm
    2 /秒の通気量を有するものである請求項1記載のコン
    クリート型枠用内張り材。
  4. 【請求項4】 透水性積層シートが、フィルター層と通
    水層とが点接着されて構成されてなる請求項1記載のコ
    ンクリート型枠用内張り材。
  5. 【請求項5】 点接着が、10メッシュ以上の間隔で施
    されている請求項4記載のコンクリート型枠用内張り
    材。
  6. 【請求項6】 目合が1μ〜50μ未満である高密度織
    物からなるフィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜
    0.5 g/cm3 である不織布からなる通水層とからな
    る、透水係数が1×10-5cm/秒以上で1×10-3cm/
    秒未満である透水性積層シートで構成された内張り材が
    前記通水層側をコンクリート型枠側として該型枠の側壁
    部材の壁面に装着されてなることを特徴とするコンクリ
    ート型枠。
  7. 【請求項7】 目合が1μ〜50μ未満である高密度織
    物からなるフィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜
    0.5 g/cm 3 である不織布からなる通水層とからな
    る、透水係数が1×10 -5 cm/秒以上で1×10 -3 cm/
    秒未満である透水性積層シートで構成されてなるコンク
    リート型枠の内張り材が、該コンクリート型枠を構成す
    る側壁部材の内側から外側表面の一部まで余剰に被覆し
    て、かつ該内張り材を構成する一部部材たる不織布層が
    気泡および余剰水の排出通路を形成してなることを特徴
    とするコンクリート型枠。
  8. 【請求項8】 目合が1μ〜50μ未満である高密度織
    物からなるフィルター層と、見掛繊維密度が0.1〜
    0.5 g/cm3 である不織布からなる通水層とからな
    る、透水係数が1×10-5cm/秒以上で1×10-3cm/
    秒未満である透水性積層シートで構成された内張り材の
    該通水層側を前記側壁側として介在させた状態でコンク
    リートを充填し、該コンクリート内に棒状バイブレータ
    を挿入して振動を与えながら打設することを特徴とする
    コンクリートの打設方法。
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