JPH0230685A - 養生シート - Google Patents
養生シートInfo
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- JPH0230685A JPH0230685A JP17982388A JP17982388A JPH0230685A JP H0230685 A JPH0230685 A JP H0230685A JP 17982388 A JP17982388 A JP 17982388A JP 17982388 A JP17982388 A JP 17982388A JP H0230685 A JPH0230685 A JP H0230685A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は型枠を使用して行なわれる各種コンクリートあ
るいはモルタル等の水硬性組成物(以下単にコンクリー
ト類という)の塑造に際し、型枠内面に沿って配置した
養生シートに関する。
るいはモルタル等の水硬性組成物(以下単にコンクリー
ト類という)の塑造に際し、型枠内面に沿って配置した
養生シートに関する。
〈従来の技術〉
打設される生コンクリートあるいはモルタル等は、型枠
内のコーナ部まで完全に充填する様適度の流動性をもた
せるために、硬化に要する水量以上の余剰水を加えてい
る。そのためパイブレーク−等で締め固める時にブリー
ジング水となって気泡を伴いやすい。また、生コンクリ
ートとして硬練りのものを使用する場合は、打ち込み時
に多量の気泡がコンクリート中に混入されやすい。
内のコーナ部まで完全に充填する様適度の流動性をもた
せるために、硬化に要する水量以上の余剰水を加えてい
る。そのためパイブレーク−等で締め固める時にブリー
ジング水となって気泡を伴いやすい。また、生コンクリ
ートとして硬練りのものを使用する場合は、打ち込み時
に多量の気泡がコンクリート中に混入されやすい。
この様な生コンクリートの状態に対し、コンクリート工
事に使用されている型枠は、通常鉄板あるいは木材より
なる堰板と型板とで構成され、直接コンクリートと接す
る面は不透水性、不通気性の板体であった。そのため、
養生後に型枠を撤去したコンクリートの表面には、型枠
面側に集積してきた水泡やコンクリート中に混入した気
泡の跡、いわゆるあばたが発生する。
事に使用されている型枠は、通常鉄板あるいは木材より
なる堰板と型板とで構成され、直接コンクリートと接す
る面は不透水性、不通気性の板体であった。そのため、
養生後に型枠を撤去したコンクリートの表面には、型枠
面側に集積してきた水泡やコンクリート中に混入した気
泡の跡、いわゆるあばたが発生する。
このあばたの発生は、コンクリート表面の美麗を損なう
ことはもちろん、コンクリートの表面強度の低下を招い
たり、耐久性を低下させるなどの問題となる。
ことはもちろん、コンクリートの表面強度の低下を招い
たり、耐久性を低下させるなどの問題となる。
近年、これらの問題点を解決するために、型枠の内面に
離型性及び透水性、通気性のよい養生シートを配置する
方法が提案されている。例えば特開昭63−63858
号公報には、打設コンクリートに対して、離型性が良く
且つ通水・通気細孔を多数備えた表層と、この表層の裏
面に厚み方向に通水、通気空隙を多数有する基層より成
る養生シートが記載されている。そして該表層としては
、ナイロン、ポリエチレンの等の材料を用いた多孔フィ
ルム、フラットヤーン織物等、基層としてはプラスチッ
クを波形に成形したものやフェルト、ニードルパンチカ
ーペット等が使用できるとしている。
離型性及び透水性、通気性のよい養生シートを配置する
方法が提案されている。例えば特開昭63−63858
号公報には、打設コンクリートに対して、離型性が良く
且つ通水・通気細孔を多数備えた表層と、この表層の裏
面に厚み方向に通水、通気空隙を多数有する基層より成
る養生シートが記載されている。そして該表層としては
、ナイロン、ポリエチレンの等の材料を用いた多孔フィ
ルム、フラットヤーン織物等、基層としてはプラスチッ
クを波形に成形したものやフェルト、ニードルパンチカ
ーペット等が使用できるとしている。
〈本発明が解決しようとする課題〉
しかしながら、従来提案されたこの様な養生シートは、
例えば、基層にプラスチック成形体を使用した場合は構
造が複雑となり、また基層としてフェルト等を使用した
場合は層に平行な方向の透水性を不十分となる等の問題
があった。
例えば、基層にプラスチック成形体を使用した場合は構
造が複雑となり、また基層としてフェルト等を使用した
場合は層に平行な方向の透水性を不十分となる等の問題
があった。
更に、いずれの場合に於いても養生シートの厚さ及び重
量が増加するという問題があった。
量が増加するという問題があった。
本発明は、かかる従来の養生シートの有する問題点を解
決し、剥離性及び層に平行な方向の透水性を十分に確保
した上に厚さ及び重量が小さく、構造の簡単な養生シー
トを提供することを目的とするものである。
決し、剥離性及び層に平行な方向の透水性を十分に確保
した上に厚さ及び重量が小さく、構造の簡単な養生シー
トを提供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉
本発明は、コンクリート類を打設する型枠の内面に位置
する透水性、通気性を有する養生シートにおいて、滑表
面を有する織物からなる表層と、粗表面を有する織物か
らなる少なくとも1つの内層と積層してなり、前記表層
から積層間を通って層に平行な方向へ透水量が5〜10
0kg / cai−Hrである透水性を持たせたこと
を特徴とする。
する透水性、通気性を有する養生シートにおいて、滑表
面を有する織物からなる表層と、粗表面を有する織物か
らなる少なくとも1つの内層と積層してなり、前記表層
から積層間を通って層に平行な方向へ透水量が5〜10
0kg / cai−Hrである透水性を持たせたこと
を特徴とする。
本発明において、透水量とは通常市販されている織布耐
水度試験機(例えば東洋精機型)にて水位差1100C
下で測定される積層品の表層から眉間を通って、層と平
行な方向に透過する水量である。透水量が5 kg/
100CJI ilr未満では、コンクリート打設後の
余剰水分が充分脱水されず、乾燥の際、コンクリートの
収縮が大となってクランクが発生したり、コンクリート
の強度が充分に発揮出来ない等の問題がある。
水度試験機(例えば東洋精機型)にて水位差1100C
下で測定される積層品の表層から眉間を通って、層と平
行な方向に透過する水量である。透水量が5 kg/
100CJI ilr未満では、コンクリート打設後の
余剰水分が充分脱水されず、乾燥の際、コンクリートの
収縮が大となってクランクが発生したり、コンクリート
の強度が充分に発揮出来ない等の問題がある。
また、透水量が100kg/ 100cd ・Hrを超
える場合は過剰に脱水、脱気されると表面のドライアウ
ト現象を生じ、コンクリートが流動性を失い空隙が多数
発生し問題を生じる。
える場合は過剰に脱水、脱気されると表面のドライアウ
ト現象を生じ、コンクリートが流動性を失い空隙が多数
発生し問題を生じる。
本発明において、滑表面を有する織物とは、その表面が
比較的平滑で、養生後のコンクリートの剥離性の良好な
織物をいう。この織物の好ましい表面の粗さは、300
μ以下であり、より好ましくは、200μ以下である。
比較的平滑で、養生後のコンクリートの剥離性の良好な
織物をいう。この織物の好ましい表面の粗さは、300
μ以下であり、より好ましくは、200μ以下である。
表面の相さが300μを超す場合は、養生後のコンクリ
ートと養生シートの剥離性が劣る問題を生じる。
ートと養生シートの剥離性が劣る問題を生じる。
また、粗表面を有する織物とは、その表面が比較的凹凸
のある粗面を有し、該粗面によって積層間にを効な透水
路が形成され、前記の透水量範囲を十分に満足する様な
織物をいう。この織物の好ましい表面の粗さは、0.5
鶴以上であり、好ましくは、0.8〜5.0 mmより
好ましくは0、8〜3. Otmである。粗さが0.5
vs未満では、層に平行な方向への必要十分な透水路
が形成されない。
のある粗面を有し、該粗面によって積層間にを効な透水
路が形成され、前記の透水量範囲を十分に満足する様な
織物をいう。この織物の好ましい表面の粗さは、0.5
鶴以上であり、好ましくは、0.8〜5.0 mmより
好ましくは0、8〜3. Otmである。粗さが0.5
vs未満では、層に平行な方向への必要十分な透水路
が形成されない。
ここでいう粗さとは、通常市販されているフィルム・シ
ート厚み連続測定器(例えば安立電気製)によって測定
される表面凹凸の最大値と最小値の差である。
ート厚み連続測定器(例えば安立電気製)によって測定
される表面凹凸の最大値と最小値の差である。
表層に用いられる材質としては、打設後のコンクリート
との剥離性及び剥離後のコンクリート表面の良好な外観
を得る上で、合成樹脂製織物が好ましい。特に、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリオレフィン等の合成樹脂製のテ
ープ状物を用いた織物、即ちフラットヤーン織物が好適
であり、その中でも軽量、低コストであり、かつ、コン
クリート類との離脱性がよいポリオレフィン類がより好
適である。ポリオレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、あるいはブテン等のモノオレフィン重合体を主成分
とするものであり、例えば高密度ポリエチレン、中、低
密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体、ポリブテン、ポリ
−3−メチルブテン−1、ポリメチルペンテン−1、エ
チレン−酢酸ヒニル共重合体等およびそれらの混合物が
あげられている。
との剥離性及び剥離後のコンクリート表面の良好な外観
を得る上で、合成樹脂製織物が好ましい。特に、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリオレフィン等の合成樹脂製のテ
ープ状物を用いた織物、即ちフラットヤーン織物が好適
であり、その中でも軽量、低コストであり、かつ、コン
クリート類との離脱性がよいポリオレフィン類がより好
適である。ポリオレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、あるいはブテン等のモノオレフィン重合体を主成分
とするものであり、例えば高密度ポリエチレン、中、低
密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、結晶性エチ
レン−プロピレンブロック共重合体、ポリブテン、ポリ
−3−メチルブテン−1、ポリメチルペンテン−1、エ
チレン−酢酸ヒニル共重合体等およびそれらの混合物が
あげられている。
ポリオレフィン製のフラットヤーンは前記ポリオレフィ
ンを主成分とし少量の他のポリマー添加剤などを配合し
た原料樹脂組成物を用い、例えばTダイ法インフレーシ
ョン法等の方法でフィルムをつくり、このフィルムをス
リットしてテープ状にして得られる。スリットする前あ
るいは後のいずれかにおいて延伸すると、フラットヤー
ンの強度すなわち織物の強度が向上するので好ましい。
ンを主成分とし少量の他のポリマー添加剤などを配合し
た原料樹脂組成物を用い、例えばTダイ法インフレーシ
ョン法等の方法でフィルムをつくり、このフィルムをス
リットしてテープ状にして得られる。スリットする前あ
るいは後のいずれかにおいて延伸すると、フラットヤー
ンの強度すなわち織物の強度が向上するので好ましい。
延伸倍率は2〜10倍程度であり、好ましくは3〜8倍
である。フラットヤーンの繊度は200〜3000デニ
ールの範囲であって、より好ましくは500〜2000
デニールである。フラットヤーン織物の糸密度は4〜3
0本/吋、好ましくは8〜20本/吋であり、コンクリ
ート面と接する表層のフラットヤーン織物の繊度、打込
み密度はコンクリート類の打設条件等に応じて適宜法め
られる。また、表層はより滑表面を出すために、融点以
下で加熱プレスすることが剥離性を向上する上で好まし
い。
である。フラットヤーンの繊度は200〜3000デニ
ールの範囲であって、より好ましくは500〜2000
デニールである。フラットヤーン織物の糸密度は4〜3
0本/吋、好ましくは8〜20本/吋であり、コンクリ
ート面と接する表層のフラットヤーン織物の繊度、打込
み密度はコンクリート類の打設条件等に応じて適宜法め
られる。また、表層はより滑表面を出すために、融点以
下で加熱プレスすることが剥離性を向上する上で好まし
い。
内層に用いられる粗表面を有する織物としては、表層と
の層間に、あるいは内層同士の眉間に本発明の透水量を
満足する様な透水路が形成されていることが必要である
。
の層間に、あるいは内層同士の眉間に本発明の透水量を
満足する様な透水路が形成されていることが必要である
。
この粗表面を有する織物としては、例えばフラットヤー
ン織物で経糸テープ厚みと緯糸テープ厚みの比が1,5
〜30の範囲にあるフラットヤーン織物がある。より好
ましい厚み比は、2〜15の範囲にあるフラットヤーン
織物であり、その比が1.5未満では本発明の透水量が
得られず、またその比が15を超える場合は養生後のコ
ンクリート表面肌が波打ち状になり、外観上好ましくな
い。
ン織物で経糸テープ厚みと緯糸テープ厚みの比が1,5
〜30の範囲にあるフラットヤーン織物がある。より好
ましい厚み比は、2〜15の範囲にあるフラットヤーン
織物であり、その比が1.5未満では本発明の透水量が
得られず、またその比が15を超える場合は養生後のコ
ンクリート表面肌が波打ち状になり、外観上好ましくな
い。
また、フラットヤーン織物の経糸及びまたは緯糸の一部
又は全部にフィラメントを用いたものも良い。この場合
もフラットヤーンテープ厚みとフィラメント厚み(直径
)の比は1.5〜30の範囲にあり、好ましくは2〜1
5の範囲にある。この範囲をはずれると前記と同様の問
題が起こり、好ましくない。
又は全部にフィラメントを用いたものも良い。この場合
もフラットヤーンテープ厚みとフィラメント厚み(直径
)の比は1.5〜30の範囲にあり、好ましくは2〜1
5の範囲にある。この範囲をはずれると前記と同様の問
題が起こり、好ましくない。
前記、フィラメントとは、例えばナイロン、ポリエステ
ル、ポリオレフィン等の合成樹脂製の糸状物であり、そ
の中でも軽量、低コストであるポリオレフィン製がより
好適である。
ル、ポリオレフィン等の合成樹脂製の糸状物であり、そ
の中でも軽量、低コストであるポリオレフィン製がより
好適である。
ポリオレフィン製のフィラメントは前記ポリオレフィン
を主成分として少量の他のポリマー添加剤などを配合し
た原料樹脂組成物を用い、通常押出機にて押出されたス
トランドを延伸して糸状物を得る。延伸倍率は2〜20
倍程度であり、好ましくは5〜15倍である。フィラメ
ントの繊度は200〜1ooooデニールの範囲であっ
て、より好ましくは500〜5000デニールである。
を主成分として少量の他のポリマー添加剤などを配合し
た原料樹脂組成物を用い、通常押出機にて押出されたス
トランドを延伸して糸状物を得る。延伸倍率は2〜20
倍程度であり、好ましくは5〜15倍である。フィラメ
ントの繊度は200〜1ooooデニールの範囲であっ
て、より好ましくは500〜5000デニールである。
前記織物を積層するには、粘着剤、接着剤、ヒート点シ
ール、あるいは粉体融着等の手段で固着、積層すること
ができる。粘着剤または接着剤を用いる場合の塗布形態
は全面的または点状、帯状など部分的のいずれの方法で
もよい。
ール、あるいは粉体融着等の手段で固着、積層すること
ができる。粘着剤または接着剤を用いる場合の塗布形態
は全面的または点状、帯状など部分的のいずれの方法で
もよい。
全面に塗布する場合は透水性、通気性など必要性能が損
なわれないようによく注意して、網点状もしくはそれに
類似した分散形態となる様な厚さで塗布するなど配慮が
必要である。いずれの場合も積層した際の眉間の固着強
度が少なくとも施工時および脱型時に積層した眉間が容
易に剥れない程度とする必要がある。
なわれないようによく注意して、網点状もしくはそれに
類似した分散形態となる様な厚さで塗布するなど配慮が
必要である。いずれの場合も積層した際の眉間の固着強
度が少なくとも施工時および脱型時に積層した眉間が容
易に剥れない程度とする必要がある。
本発明の養生シートの積層構成は、前記透水路を形成す
る粗表面を有する織物を二層目又は三層目に、あるいは
二層目と三層目に用いてもよい。もちろん、表面層と最
下層を滑表面を有する織物で構成し、中間層(内層)に
透水路を形成する粗表面織物の単層あるいは複層を配し
てもよい。
る粗表面を有する織物を二層目又は三層目に、あるいは
二層目と三層目に用いてもよい。もちろん、表面層と最
下層を滑表面を有する織物で構成し、中間層(内層)に
透水路を形成する粗表面織物の単層あるいは複層を配し
てもよい。
く作 用〉
この発明になる養生シートは以上の構成からなり、コン
クリートiを打設する型枠の内面に沿って配置し使用す
ると、眉間に型枠面に平行な透水路及び通気路が形成さ
れ、同時に積層間を貫通する型枠面と交差する方向の透
水路および通気路が形成される。打設される生コンクリ
ート類に含まれる余剰水、気泡、水泡等は主としてこの
積層間を通って上下に脱気、脱水され型枠に透孔を設け
ることなく脱水、脱気を図ることができる。しかしなが
ら本発明の養生シートを使用する場合、透水孔を設けた
型枠の使用を排除するものではない。そのような型枠を
使用した場合には部分的な排水作用をその透水孔が受は
持つことになる。
クリートiを打設する型枠の内面に沿って配置し使用す
ると、眉間に型枠面に平行な透水路及び通気路が形成さ
れ、同時に積層間を貫通する型枠面と交差する方向の透
水路および通気路が形成される。打設される生コンクリ
ート類に含まれる余剰水、気泡、水泡等は主としてこの
積層間を通って上下に脱気、脱水され型枠に透孔を設け
ることなく脱水、脱気を図ることができる。しかしなが
ら本発明の養生シートを使用する場合、透水孔を設けた
型枠の使用を排除するものではない。そのような型枠を
使用した場合には部分的な排水作用をその透水孔が受は
持つことになる。
この様にして、透水路および通水路を形成した養生シー
トは、打設したコンクリート類の余剰水、気泡、水泡は
容易に空隙を透過、排出され、コンクリートの微粒子が
空隙開口部を塞ぐ現象いわゆる炉床を形成する度合は著
しく小となる。勿論凝固したコンクリート111(が表
層の織物の空隙部に埋め込まれる現象も殆んど認められ
ない。このため硬化したコンクリート類の表面にあばた
が発生せず、表面反発硬度等の優れた表面強度と耐久性
とを付与することができる。
トは、打設したコンクリート類の余剰水、気泡、水泡は
容易に空隙を透過、排出され、コンクリートの微粒子が
空隙開口部を塞ぐ現象いわゆる炉床を形成する度合は著
しく小となる。勿論凝固したコンクリート111(が表
層の織物の空隙部に埋め込まれる現象も殆んど認められ
ない。このため硬化したコンクリート類の表面にあばた
が発生せず、表面反発硬度等の優れた表面強度と耐久性
とを付与することができる。
このように、この養生シートは剥離性がよいのでリワー
ク性が優れ、煩雑な洗浄作業をすることなく通気性、透
水性が維持でき、繰返し使用しても脱気、脱水作用が機
能し、硬化したコンクリート141の外観性の変化もも
たらさない。
ク性が優れ、煩雑な洗浄作業をすることなく通気性、透
水性が維持でき、繰返し使用しても脱気、脱水作用が機
能し、硬化したコンクリート141の外観性の変化もも
たらさない。
く実 施 例〉
後記する実施例における各特性は次の方法により測定し
た。
た。
透水性:
養生後、コンクリートより剥がしたシートの5サイクル
使用後のものを東洋精機(株)製織布耐水度試験機を用
いてシート裏面に防水シート(金属板)をはさみ、加圧
水柱100 cm下でのシート積層品の層と平行な方向
より脱水される水の透水量を測定した。
使用後のものを東洋精機(株)製織布耐水度試験機を用
いてシート裏面に防水シート(金属板)をはさみ、加圧
水柱100 cm下でのシート積層品の層と平行な方向
より脱水される水の透水量を測定した。
表面平滑性:
養生型枠離脱後のコンクリート表面の肌荒れ状態の有無
を観察し、ランク付けて評価した。
を観察し、ランク付けて評価した。
05表面にあばたがなく、表面の凹凸も小さいもの
61表面にあばたはないが著しく凹凸が認められるもの
×;表面にあばたの発生が認められるものリワーク性付
着量: 養生後のコンクリートより剥がしたシートの5サイクル
使用後の重量増を測定した。重量増はシートに付着した
コンクリートによってもたらされる。
着量: 養生後のコンクリートより剥がしたシートの5サイクル
使用後の重量増を測定した。重量増はシートに付着した
コンクリートによってもたらされる。
表面反発硬度:
養生後のコンクリート表面のシュミ・ノドハンマーによ
る反発硬度を測定した。
る反発硬度を測定した。
凍結融解テスト:
養生後のコンクリートを5℃〜−18℃/3Hrで30
0サイクル後の動弾性係数をJIS−A1127に準じ
て測定し、初期値からの低下率を求めた。
0サイクル後の動弾性係数をJIS−A1127に準じ
て測定し、初期値からの低下率を求めた。
養生シートの離脱性:
養生後コンクリート側面部において、養生シート表面に
ポリオレフィン用プライマーと接着剤を塗布し、50φ
の金属性アタッチメントをシート表面に接合し、ヒート
カッターで養生シートをアタッチメントに沿って切断し
、養生シート面と直角方向でのコンクリートと養生シー
トの剥離強度を測定した。
ポリオレフィン用プライマーと接着剤を塗布し、50φ
の金属性アタッチメントをシート表面に接合し、ヒート
カッターで養生シートをアタッチメントに沿って切断し
、養生シート面と直角方向でのコンクリートと養生シー
トの剥離強度を測定した。
実施例1:
高密度ポリエチレン製テープヤーン(1000デニール
)を使い、経糸、緯糸密度16X16/吋、平織りのフ
ラットヤーン織物をつ(り滑表面織物となし、前記フラ
ットテープを緯糸にフィラメント糸(1000デニール
)を経糸にしたフラットヤーン・フィラメント織物をつ
くり粗表面織物となした。ウレタン系接着剤を塗布して
、フラットヤーン織物/フラットヤーン織物/フラット
ヤーン・フィラメント織物の接着積層した養生シートを
得た。次に打設したコンクリートの容積が幅500×奥
行き(厚さ)200×高さ430 amになる様な木製
型枠5面(側部4面と底部1面に使用)の内面に沿って
前記養生シートをフラットヤーン織物を内側にして配置
した。その際、養生シート型枠面側にアクリル系粘着剤
を塗布し、型枠に粘着固定した。但し側面1箇所は端部
を両面粘着テープで固定した(以下この面を剥離強度測
定面と称す)。
)を使い、経糸、緯糸密度16X16/吋、平織りのフ
ラットヤーン織物をつ(り滑表面織物となし、前記フラ
ットテープを緯糸にフィラメント糸(1000デニール
)を経糸にしたフラットヤーン・フィラメント織物をつ
くり粗表面織物となした。ウレタン系接着剤を塗布して
、フラットヤーン織物/フラットヤーン織物/フラット
ヤーン・フィラメント織物の接着積層した養生シートを
得た。次に打設したコンクリートの容積が幅500×奥
行き(厚さ)200×高さ430 amになる様な木製
型枠5面(側部4面と底部1面に使用)の内面に沿って
前記養生シートをフラットヤーン織物を内側にして配置
した。その際、養生シート型枠面側にアクリル系粘着剤
を塗布し、型枠に粘着固定した。但し側面1箇所は端部
を両面粘着テープで固定した(以下この面を剥離強度測
定面と称す)。
この型枠内にコンクリート(20℃水中28日養生後の
圧縮強度、300 kg/cnりを 0.6 kg/
c4の圧力で注入し、7日間養生した。その後、剥離強
度測定面を除き、養生シートごと型枠を取りはずした。
圧縮強度、300 kg/cnりを 0.6 kg/
c4の圧力で注入し、7日間養生した。その後、剥離強
度測定面を除き、養生シートごと型枠を取りはずした。
剥離強度測定面は、コンクリートに養生シートを残した
まま、型枠のみを取りはずしコンクリートと養生シート
の離脱性を前記の方法に従って測定した。次に、得られ
たコンクリート硬化物について各種物性を評価した。
まま、型枠のみを取りはずしコンクリートと養生シート
の離脱性を前記の方法に従って測定した。次に、得られ
たコンクリート硬化物について各種物性を評価した。
実施例2:
実施例1において、フラットヤーン・フィラメント織物
の層のかわりに経糸テープヤーン3000デニール、緯
糸テープヤーン500デニールの経糸と緯糸の厚み比6
のフラットヤーン織物を粗表面織物として用いる以外、
同じ条件とした。
の層のかわりに経糸テープヤーン3000デニール、緯
糸テープヤーン500デニールの経糸と緯糸の厚み比6
のフラットヤーン織物を粗表面織物として用いる以外、
同じ条件とした。
実施例3:
実施例1において、フラットヤーン織物/フラットヤー
ン・フィラメント織物/フラットヤーン・フィラメント
織物で構成された養生シートを用いる以外、同じ条件と
した。
ン・フィラメント織物/フラットヤーン・フィラメント
織物で構成された養生シートを用いる以外、同じ条件と
した。
実施例4:
実施例2において、フラットヤーン・フィラメント織物
のかわりに、フィラメント(1000デニール)を経・
緯糸にした織物にした以外、同じ条件とした。
のかわりに、フィラメント(1000デニール)を経・
緯糸にした織物にした以外、同じ条件とした。
実施例5:
実施例1において、高密度ポリエチレンをポリプロピレ
ン製にしたこと以外、同じ条件とした。
ン製にしたこと以外、同じ条件とした。
比較例1:
実施例1において、フラットヤーン織物のかわりにナイ
ロン66マルチフィラメント織物(引張強度500g/
3cm幅)を用いること以外は同じ条件とした。
ロン66マルチフィラメント織物(引張強度500g/
3cm幅)を用いること以外は同じ条件とした。
比較例2:
実施例1において、フラットヤーン織物三層を用いる以
外、同じ条件とした。
外、同じ条件とした。
実施例および比較例でつくったコンクリート硬化物の物
性および用いた養生シートのりワーク性の評価結果を第
1表に示す。
性および用いた養生シートのりワーク性の評価結果を第
1表に示す。
第
表
〈発明の効果〉
この発明は以上の通りであり、この養生シートにすると
0表面にあばたがなく、表面強度、耐久性が優れたコン
クリートa硬化物をつくることができ、■養生シートは
水洗いやブラッシングすることなく再使用でき経済的で
あり、■型枠に排水、脱気用の透孔を特に設けなくても
よい。
0表面にあばたがなく、表面強度、耐久性が優れたコン
クリートa硬化物をつくることができ、■養生シートは
水洗いやブラッシングすることなく再使用でき経済的で
あり、■型枠に排水、脱気用の透孔を特に設けなくても
よい。
Claims (1)
- コンクリート類を打設する型枠の内面に位置する透水性
、通気性を有する養生シートにおいて、滑表面を有する
織物からなる表層と、粗表面を有する織物からなる少な
くとも1つの内層とを積層してなり、前記表層から積層
間を通って層に平行な方向へ透水量が5〜100kg/
100cm^2・Hrである透水性を持たせたことを特
徴とする養生シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17982388A JPH0230685A (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 養生シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17982388A JPH0230685A (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 養生シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0230685A true JPH0230685A (ja) | 1990-02-01 |
JPH0455152B2 JPH0455152B2 (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=16072514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17982388A Granted JPH0230685A (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 養生シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0230685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010133152A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Maeda Kosen Co Ltd | ブロックマットの製造方法 |
JP2012066595A (ja) * | 2012-01-10 | 2012-04-05 | Three M Innovative Properties Co | コンクリート養生用粘着テープ及び養生方法 |
-
1988
- 1988-07-19 JP JP17982388A patent/JPH0230685A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010133152A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Maeda Kosen Co Ltd | ブロックマットの製造方法 |
JP2012066595A (ja) * | 2012-01-10 | 2012-04-05 | Three M Innovative Properties Co | コンクリート養生用粘着テープ及び養生方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455152B2 (ja) | 1992-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |