JPH06106517A - コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠およびコンクリート二次製品の製造方法 - Google Patents
コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠およびコンクリート二次製品の製造方法Info
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- JPH06106517A JPH06106517A JP25624892A JP25624892A JPH06106517A JP H06106517 A JPH06106517 A JP H06106517A JP 25624892 A JP25624892 A JP 25624892A JP 25624892 A JP25624892 A JP 25624892A JP H06106517 A JPH06106517 A JP H06106517A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】短時間であばたの少ない肌のきれいな外観の優
れたコンクリート二次製品を提供する。 【構成】高密度織物からなるフィルター層と不織布から
なる通水層とからなる、JIS L-1096A法(滴下法)での
吸水速度が100秒以下である透水性積層シートで構成
されいる。または、該透水性積層シートが、JIS L-1096
B法(パイレック法)での吸水高さが20mm以上である
こと、該透水性積層シートが、プラズマ処理されてなる
こと、さらに、少なくとも該フィルター層の繊維表面の
酸素または窒素を含有する官能基の表面密度が、X線照
射による電子分光法(ESCA)による測定で求めたと
き、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に換算
して、その少なくとも一方の原子数比が、未処理繊維の
原子数比よりも0.02以上多い。
れたコンクリート二次製品を提供する。 【構成】高密度織物からなるフィルター層と不織布から
なる通水層とからなる、JIS L-1096A法(滴下法)での
吸水速度が100秒以下である透水性積層シートで構成
されいる。または、該透水性積層シートが、JIS L-1096
B法(パイレック法)での吸水高さが20mm以上である
こと、該透水性積層シートが、プラズマ処理されてなる
こと、さらに、少なくとも該フィルター層の繊維表面の
酸素または窒素を含有する官能基の表面密度が、X線照
射による電子分光法(ESCA)による測定で求めたと
き、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に換算
して、その少なくとも一方の原子数比が、未処理繊維の
原子数比よりも0.02以上多い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短時間にあばたの少な
い肌のきれいなコンクリート二次製品を提供するための
コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠ならび
にコンクリート二次製品の製造方法に関する。
い肌のきれいなコンクリート二次製品を提供するための
コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠ならび
にコンクリート二次製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、先にコンクリート型枠用
内張り材、コンクリート型枠およびそれを用いてなるコ
ンクリート打設方法を特願平2−116034号,特願
平3−167215号として提案した。
内張り材、コンクリート型枠およびそれを用いてなるコ
ンクリート打設方法を特願平2−116034号,特願
平3−167215号として提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の型枠用
内張り材は、充填した生コンを即スチーム養生するコン
クリート二次製品(成形品)を製造する場合、熱養生の
ためにコンクリート硬化時間が促進され、脱水時間が短
すぎて、余剰水が抜け切らぬうちにコンクリートが硬化
してしまうため、生コン中の余剰水を脱水する内張り材
本来の目的が発揮されず、コンクリート表面にあばたが
残り、さらに一部分の脱水しか達成されないことから、
コンクリート二次製品の表面に色ムラが発生するという
欠点が発現するものであった。
内張り材は、充填した生コンを即スチーム養生するコン
クリート二次製品(成形品)を製造する場合、熱養生の
ためにコンクリート硬化時間が促進され、脱水時間が短
すぎて、余剰水が抜け切らぬうちにコンクリートが硬化
してしまうため、生コン中の余剰水を脱水する内張り材
本来の目的が発揮されず、コンクリート表面にあばたが
残り、さらに一部分の脱水しか達成されないことから、
コンクリート二次製品の表面に色ムラが発生するという
欠点が発現するものであった。
【0004】本発明は、かかる欠点を解決し、短時間
で、外観の優れたコンリート二次製品を提供するための
内張り材、コンクリート型枠ならびにコンクリート二次
製品の製造方法を提供せんとするものである。
で、外観の優れたコンリート二次製品を提供するための
内張り材、コンクリート型枠ならびにコンクリート二次
製品の製造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の構成を有するものである。
決するために、次の構成を有するものである。
【0006】すなわち、本発明のコンクリート型枠用内
張り材は、高密度織物からなるフィルター層と不織布か
らなる通水層とからなる、JIS L-1096A法(滴下法)で
の吸水速度が100秒以下である透水性積層シートで構
成されてなることを特徴とするか、または、該透水性積
層シートが、JIS L-1096B法(パイレック法)での吸水
高さが20mm以上であることを特徴とするか、または、
該透水性積層シートが、プラズマ処理されてなることを
特徴とするか、さらに、少なくとも該フィルター層の繊
維表面の酸素または窒素を含有する官能基の表面密度
が、X線照射による電子分光法(ESCA)による測定
で求めたとき、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子
数比に換算して、その少なくとも一方の原子数比が、未
処理繊維の原子数比よりも0.02以上多いことを特徴
とするものである。また、本発明のコンクリート型枠
は、上述内張り材を、前記通水層側をコンクリート型枠
側として、該型枠の側壁部材の壁面に装着したことを特
徴とするものであり、さらに、また、本発明のコンクリ
ート二次製品の製造方法は、上述の型枠内にコンクリー
トを充填した後、スチーム養生することを特徴とするも
のである。
張り材は、高密度織物からなるフィルター層と不織布か
らなる通水層とからなる、JIS L-1096A法(滴下法)で
の吸水速度が100秒以下である透水性積層シートで構
成されてなることを特徴とするか、または、該透水性積
層シートが、JIS L-1096B法(パイレック法)での吸水
高さが20mm以上であることを特徴とするか、または、
該透水性積層シートが、プラズマ処理されてなることを
特徴とするか、さらに、少なくとも該フィルター層の繊
維表面の酸素または窒素を含有する官能基の表面密度
が、X線照射による電子分光法(ESCA)による測定
で求めたとき、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子
数比に換算して、その少なくとも一方の原子数比が、未
処理繊維の原子数比よりも0.02以上多いことを特徴
とするものである。また、本発明のコンクリート型枠
は、上述内張り材を、前記通水層側をコンクリート型枠
側として、該型枠の側壁部材の壁面に装着したことを特
徴とするものであり、さらに、また、本発明のコンクリ
ート二次製品の製造方法は、上述の型枠内にコンクリー
トを充填した後、スチーム養生することを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】本発明は、スチーム養生してコンクリート二次
製品(成形品)を製造する場合での、生コン打設からコ
ンクリート硬化までの時間が短すぎるために発生する、
コンクリート表面に余剰水によるあばたを解消すること
ができないという問題を改善するために鋭意検討したも
のである。
製品(成形品)を製造する場合での、生コン打設からコ
ンクリート硬化までの時間が短すぎるために発生する、
コンクリート表面に余剰水によるあばたを解消すること
ができないという問題を改善するために鋭意検討したも
のである。
【0008】すなわち、コンクリーツ二次成型品を製造
する際の熱養生条件とコンクリート硬化時間に合致する
余剰水の脱水特性を有するコンクリート内張り材につい
て検討したところ、特定の物理的処理を施したシート
が、意外にも短時間に余剰水を排除する性質を有するこ
とを究明して完成されたものである。
する際の熱養生条件とコンクリート硬化時間に合致する
余剰水の脱水特性を有するコンクリート内張り材につい
て検討したところ、特定の物理的処理を施したシート
が、意外にも短時間に余剰水を排除する性質を有するこ
とを究明して完成されたものである。
【0009】かかる性質を有するシートは、JIS L-1096
A法(滴下法)での吸水速度が100秒以下であるか、
または、JIS L-1096B法(パイレック法)での吸水高さ
が20mm以上であるという特徴を有するものである。
A法(滴下法)での吸水速度が100秒以下であるか、
または、JIS L-1096B法(パイレック法)での吸水高さ
が20mm以上であるという特徴を有するものである。
【0010】かかる特徴を有するシートは、高密度織物
からなるフィルター層と不織布からなる通水層とからな
る透水性積層シートで構成されており、かつ、少なくと
も片面、好ましくは少なくとも該フィルター層側がプラ
ズマ処理されているもので達成される。
からなるフィルター層と不織布からなる通水層とからな
る透水性積層シートで構成されており、かつ、少なくと
も片面、好ましくは少なくとも該フィルター層側がプラ
ズマ処理されているもので達成される。
【0011】本発明のプラズマ処理とは、電極間に高電
圧を印加して発生させた放電部分に処理物をさらして処
理するものであり、かかる放電処理には、大気圧中で発
生させる常圧プラズマ(コロナ)処理と真空容器内で発
生させる低圧プラズマ(低温プラズマ)処理がある。低
圧プラズマにおいては、放電部分に直接被処理物をさら
さずに、放電部からガスの流路方向、つまり真空ポンプ
の吸引方向であるアフターグロー部分で処理しても、所
望の効果を得ることができる。
圧を印加して発生させた放電部分に処理物をさらして処
理するものであり、かかる放電処理には、大気圧中で発
生させる常圧プラズマ(コロナ)処理と真空容器内で発
生させる低圧プラズマ(低温プラズマ)処理がある。低
圧プラズマにおいては、放電部分に直接被処理物をさら
さずに、放電部からガスの流路方向、つまり真空ポンプ
の吸引方向であるアフターグロー部分で処理しても、所
望の効果を得ることができる。
【0012】高電圧を発生させるための電源としては、
直流、交流のどちらでも使用することができるが、放電
の安定性からは交流が好ましく、交流の周波数として
は、好ましくは10KHz 〜20GHz 、さらに好ましくは
30KHz 〜2.45GKHzの範囲のものである。
直流、交流のどちらでも使用することができるが、放電
の安定性からは交流が好ましく、交流の周波数として
は、好ましくは10KHz 〜20GHz 、さらに好ましくは
30KHz 〜2.45GKHzの範囲のものである。
【0013】本発明の放電電力(総放電電力を放電電極
の面積で割った値)は、好ましくは0.2〜15W/cm2
の範囲であり、0.1W/cm2 より小さいと処理に時間が
かかり過ぎる傾向があり、また15W/cm2 を越えると、
放電が不安定になりやすい。プラズマ処理のガス雰囲気
は、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、空気、水蒸
気、アルゴン、ヘリウム、四フッ化エチレンなどの非重
合性ガスを、単独あるいは二種以上を混合したもので行
うのが良いが、メタン、パーフルオロエチレン、トリメ
トキシシランなどの重合性ガスを、本発明の効果を阻害
しない範囲で混合して使用することができる。
の面積で割った値)は、好ましくは0.2〜15W/cm2
の範囲であり、0.1W/cm2 より小さいと処理に時間が
かかり過ぎる傾向があり、また15W/cm2 を越えると、
放電が不安定になりやすい。プラズマ処理のガス雰囲気
は、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、空気、水蒸
気、アルゴン、ヘリウム、四フッ化エチレンなどの非重
合性ガスを、単独あるいは二種以上を混合したもので行
うのが良いが、メタン、パーフルオロエチレン、トリメ
トキシシランなどの重合性ガスを、本発明の効果を阻害
しない範囲で混合して使用することができる。
【0014】具体的には、まず、常圧プラズマ処理にお
いて、空気以外のガス雰囲気で放電させる場合は、放電
処理部分を絶縁物等で囲い、所定のガスを流入し、雰囲
気を十分に置換した条件下で処理することが好ましい。
また、低圧プラズマ処理においては、真空容器内を0.
1〜0.01Torr程度に減圧した後、所定のガスを真空
容器内に導入して処理する。
いて、空気以外のガス雰囲気で放電させる場合は、放電
処理部分を絶縁物等で囲い、所定のガスを流入し、雰囲
気を十分に置換した条件下で処理することが好ましい。
また、低圧プラズマ処理においては、真空容器内を0.
1〜0.01Torr程度に減圧した後、所定のガスを真空
容器内に導入して処理する。
【0015】本発明の放電雰囲気の圧力は、まず、常圧
プラズマ処理の場合は、大気圧であるが、多少の減圧あ
るいは加圧であっても差支えなく、たとえば600Torr
〜900Torrで処理することができる。また、低圧プラ
ズマ処理の場合の圧力は、好ましくは0.01〜50To
rr、さらに好ましくは0.05〜10Torr、特に好まし
くは0.1〜5Torrである。
プラズマ処理の場合は、大気圧であるが、多少の減圧あ
るいは加圧であっても差支えなく、たとえば600Torr
〜900Torrで処理することができる。また、低圧プラ
ズマ処理の場合の圧力は、好ましくは0.01〜50To
rr、さらに好ましくは0.05〜10Torr、特に好まし
くは0.1〜5Torrである。
【0016】かかる放電処理に使用する電極は、少なく
とも一方の電極がガラス、セラミック、ゴム等の誘電体
で被覆されているものを使用するのが、放電の安定性の
上から好ましい。
とも一方の電極がガラス、セラミック、ゴム等の誘電体
で被覆されているものを使用するのが、放電の安定性の
上から好ましい。
【0017】まず、常圧プラズマの場合、高電圧を印加
する放電電極として、ステンレスなどの金属からなる棒
状、ナイフエッジ状の物、アース電極としてシリコンゴ
ムを被覆した金属ロールなどを用いることができる。特
に、放電電極及びアース電極とも、シリコンゴムを被覆
した金属ロールを使用するのが処理シートへの熱的損傷
を防止する上で好ましい。
する放電電極として、ステンレスなどの金属からなる棒
状、ナイフエッジ状の物、アース電極としてシリコンゴ
ムを被覆した金属ロールなどを用いることができる。特
に、放電電極及びアース電極とも、シリコンゴムを被覆
した金属ロールを使用するのが処理シートへの熱的損傷
を防止する上で好ましい。
【0018】また、低圧プラズマ処理の場合は、放電電
極として金属管にガラスをコーニングした物を使用し、
アース電極としてステンレス等の金属からなるロールを
使用するのが好ましいが、別に両極とも金属からなる板
状のものを使用しても差支えない。該電極は、必要に応
じて水等を循環して冷却するのが好ましい。
極として金属管にガラスをコーニングした物を使用し、
アース電極としてステンレス等の金属からなるロールを
使用するのが好ましいが、別に両極とも金属からなる板
状のものを使用しても差支えない。該電極は、必要に応
じて水等を循環して冷却するのが好ましい。
【0019】上記放電電極の電極間の距離は、常圧プラ
ズマの場合は、好ましくは0.2〜40mm、さらに好ま
しくは0.5〜10mmであり、また、低圧プラズマ処理
の場合は、好ましくは0.2〜100mm、さらに好まし
くは10〜50mmの範囲である。
ズマの場合は、好ましくは0.2〜40mm、さらに好ま
しくは0.5〜10mmであり、また、低圧プラズマ処理
の場合は、好ましくは0.2〜100mm、さらに好まし
くは10〜50mmの範囲である。
【0020】本発明は、かかるプラズマ処理を前記透水
性積層シートの少なくとも片面、好ましくはフィルター
層側に施すことにより、該積層シートを構成する繊維の
表面に酸素や窒素元素を含有する官能基、例えば、カル
ボニル基、カルボキシル基、水酸基あるいはアミノ基等
が生成し、繊維表面が活性化され、特に親水化される特
徴を有するものである。
性積層シートの少なくとも片面、好ましくはフィルター
層側に施すことにより、該積層シートを構成する繊維の
表面に酸素や窒素元素を含有する官能基、例えば、カル
ボニル基、カルボキシル基、水酸基あるいはアミノ基等
が生成し、繊維表面が活性化され、特に親水化される特
徴を有するものである。
【0021】かかる繊維表面の該官能基の表面密度は、
X線照射による電子分光法(ESCA)による測定で求
めると、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に
換算して、その少なくとも一方の原子数比が、未処理繊
維の原子数比よりも0.02以上増加しているという特
徴を有する。かかる官能基の表面密度を満足する場合に
本発明の前述の効果を好ましく達成する。
X線照射による電子分光法(ESCA)による測定で求
めると、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に
換算して、その少なくとも一方の原子数比が、未処理繊
維の原子数比よりも0.02以上増加しているという特
徴を有する。かかる官能基の表面密度を満足する場合に
本発明の前述の効果を好ましく達成する。
【0022】上述のプラズマ処理時間は、好ましくは数
秒から数分であり、目的に応じて処理時間を設定するこ
とができる。
秒から数分であり、目的に応じて処理時間を設定するこ
とができる。
【0023】なお、本発明の内張り材を構成する高密度
織物は、好ましくは1μ〜50μ、さらに好ましくは5
〜20μの目合を有するものをフィルター層として使用
するものである。ここで目合とは、織物の織目で形成さ
れる空隙の大きさのことであって、この大きさは、該空
隙の周囲の全長を測定して、その1/2の長さで表わさ
れる値を、n=20個の平均値として表わされたもので
ある。
織物は、好ましくは1μ〜50μ、さらに好ましくは5
〜20μの目合を有するものをフィルター層として使用
するものである。ここで目合とは、織物の織目で形成さ
れる空隙の大きさのことであって、この大きさは、該空
隙の周囲の全長を測定して、その1/2の長さで表わさ
れる値を、n=20個の平均値として表わされたもので
ある。
【0024】上述の目合が、1μ未満では織密度が高す
ぎ、通水性が劣る傾向を示し、脱気しにくく気泡が残留
し易くなり、ピンホールやアバタ欠点を十分に解決する
ことができない傾向を示す。また目合が50μを越える
と、織密度が低すぎてミルクの洩れ出しを防止しにくく
なる傾向が出てくる。
ぎ、通水性が劣る傾向を示し、脱気しにくく気泡が残留
し易くなり、ピンホールやアバタ欠点を十分に解決する
ことができない傾向を示す。また目合が50μを越える
と、織密度が低すぎてミルクの洩れ出しを防止しにくく
なる傾向が出てくる。
【0025】本発明で使用される高密度織物は、好まし
くは合成繊維、特に合成繊維で構成されたものを使用す
るのがよい。すなわち、かかる疎水性繊維自身、脱気
性、排水性ならびにコンクリートからの剥離性を向上さ
せる性質を有するので、内張り材としては好適である。
しかし、かかる疎水性繊維は、水の拡散性に欠ける欠点
を有するので、短時間に余剰水を排除することができな
い欠点がある。本発明者らは、かかる合成繊維の致命的
欠点を上述の物理的処理により、該繊維の表面のみ(た
とえば、単繊維表面の深さ100オングストローム以
内)を改質することにより、合成繊維の有する特性をそ
のまま活用しながら親水性を極端に改善することに成功
したものである。
くは合成繊維、特に合成繊維で構成されたものを使用す
るのがよい。すなわち、かかる疎水性繊維自身、脱気
性、排水性ならびにコンクリートからの剥離性を向上さ
せる性質を有するので、内張り材としては好適である。
しかし、かかる疎水性繊維は、水の拡散性に欠ける欠点
を有するので、短時間に余剰水を排除することができな
い欠点がある。本発明者らは、かかる合成繊維の致命的
欠点を上述の物理的処理により、該繊維の表面のみ(た
とえば、単繊維表面の深さ100オングストローム以
内)を改質することにより、合成繊維の有する特性をそ
のまま活用しながら親水性を極端に改善することに成功
したものである。
【0026】かかる疎水性の繊維素材としては、たとえ
ばポリエチレンやポリプロピレンなどからなるポリオレ
フィン系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維ならびにポ
リエチレンテレフタレートやポリテトラメチレンテレフ
タレートなどからなるポリエステル系繊維などの各種の
合成繊維を使用することができるが、疎水性の素材であ
れば別にこれらに限定されるものではない。これらの合
成繊維は好ましくはフィラメント糸使いのものがフィル
ター機能に優れていてよい。
ばポリエチレンやポリプロピレンなどからなるポリオレ
フィン系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維ならびにポ
リエチレンテレフタレートやポリテトラメチレンテレフ
タレートなどからなるポリエステル系繊維などの各種の
合成繊維を使用することができるが、疎水性の素材であ
れば別にこれらに限定されるものではない。これらの合
成繊維は好ましくはフィラメント糸使いのものがフィル
ター機能に優れていてよい。
【0027】本発明で使用する上述高密度織物の織組織
としては、たとえば平織組織、朱子織組織、綾織組織の
ものなどを使用することができるが、中でも平織組織の
ものがフィルター機能の上から好ましい。かかる高密度
織物は、細い繊維や糸条で構成されたものがフィルター
性能がよく、好ましくは単糸繊度が0.1〜5d、さら
に好ましくは0.5〜3dの単繊維を用い、総繊度が好
ましくは20〜200D、さらに好ましくは50〜10
0Dの範囲の糸条で構成されたものを用いるのがよい。
かかる糸条を用いて高密度織物を構成するが、その場
合、タテ、ヨコ織密度の総数が、好ましくは200〜3
00本/インチ、さらには215〜230本/インチの
範囲の織物とすることにより、脱気性を維持しながらセ
メントミルクの洩れ出しを制御することができる。
としては、たとえば平織組織、朱子織組織、綾織組織の
ものなどを使用することができるが、中でも平織組織の
ものがフィルター機能の上から好ましい。かかる高密度
織物は、細い繊維や糸条で構成されたものがフィルター
性能がよく、好ましくは単糸繊度が0.1〜5d、さら
に好ましくは0.5〜3dの単繊維を用い、総繊度が好
ましくは20〜200D、さらに好ましくは50〜10
0Dの範囲の糸条で構成されたものを用いるのがよい。
かかる糸条を用いて高密度織物を構成するが、その場
合、タテ、ヨコ織密度の総数が、好ましくは200〜3
00本/インチ、さらには215〜230本/インチの
範囲の織物とすることにより、脱気性を維持しながらセ
メントミルクの洩れ出しを制御することができる。
【0028】次に、本発明の内張り材の通水層は、フィ
ルター層から吸収された余剰水を通して系外へ排出する
機能を有するものであり、好ましくは見掛繊維密度0.
1〜0.5 g/cm3 の範囲にある不織布で構成される。
見掛繊維密度が上述の範囲から外れると通水性が劣る傾
向を示す。この不織布は、上述のフィルター層と同じく
疎水性の繊維で構成するのが通水性(脱気性を含む)の
点から好ましい。
ルター層から吸収された余剰水を通して系外へ排出する
機能を有するものであり、好ましくは見掛繊維密度0.
1〜0.5 g/cm3 の範囲にある不織布で構成される。
見掛繊維密度が上述の範囲から外れると通水性が劣る傾
向を示す。この不織布は、上述のフィルター層と同じく
疎水性の繊維で構成するのが通水性(脱気性を含む)の
点から好ましい。
【0029】さらに、かかる不織布を構成する繊維とし
ては、好ましくは単糸繊度1〜20d、さらに好ましく
は3〜15dの範囲のものが、上述の見掛繊維密度を容
易に形成できる上に、さらに通水性能に優れた不織布を
提供することができるので好ましい。かかる不織布を構
成する繊維は、ステープルでもフィラメントでもよい
が、好ましくはフィラメントが通水性に優れていてよ
い。
ては、好ましくは単糸繊度1〜20d、さらに好ましく
は3〜15dの範囲のものが、上述の見掛繊維密度を容
易に形成できる上に、さらに通水性能に優れた不織布を
提供することができるので好ましい。かかる不織布を構
成する繊維は、ステープルでもフィラメントでもよい
が、好ましくはフィラメントが通水性に優れていてよ
い。
【0030】この通水層を、実質的に一方向(特に型枠
の上下方向)に配向された繊維からなる不織布で構成す
ると、さらに通水性が改善され、該通水層の排水機能を
向上させることができる。また、不織布には、スパンボ
ンド法により作られたものと、ニードルパンチ法により
作られたものとの二種があるが、本発明には後者のニー
ドルパンチ法により作られた不織布が優れた効果を発揮
するので好ましい。
の上下方向)に配向された繊維からなる不織布で構成す
ると、さらに通水性が改善され、該通水層の排水機能を
向上させることができる。また、不織布には、スパンボ
ンド法により作られたものと、ニードルパンチ法により
作られたものとの二種があるが、本発明には後者のニー
ドルパンチ法により作られた不織布が優れた効果を発揮
するので好ましい。
【0031】本発明の内張り材は、かかるフィルター層
と通水層とを有する積層構造体シートよりなるものであ
るが、かかるフィルター層を構成する高密度織物と通水
層を構成する不織布とを積層する手段としては、たとえ
ば、縫製による結合方法でも接着剤による接合方法でも
よいが、通水層側の表面に接着剤で接合する、特に帯状
または点状に部分接着する方法が簡便でよい。
と通水層とを有する積層構造体シートよりなるものであ
るが、かかるフィルター層を構成する高密度織物と通水
層を構成する不織布とを積層する手段としては、たとえ
ば、縫製による結合方法でも接着剤による接合方法でも
よいが、通水層側の表面に接着剤で接合する、特に帯状
または点状に部分接着する方法が簡便でよい。
【0032】かかる部分接着の中でも点接着が脱気や余
剰水の排出性の上から好ましい。かかる点接着として
は、好ましくは10メッシュ以上、さらに好ましくは2
0〜100メッシュの範囲の間隔を有するものが通水性
や透水性にすぐれていてよい。かかるメッシュを有する
点接着を達成するには、グラビアコーティング法または
ドットローリング法によって容易に施すことができる。
また、かかる接着剤として、両面接着(粘着)テープを
使用することも好ましい。かかるテープによれば、該通
水層側の表面層内部に接着剤を浸透させる必要がなく、
該表面層の極表面部分のみで枠体に接合することができ
るので、該内張り材の各諸特性を何ら阻害することがな
いという特徴を発揮せしめ得る。
剰水の排出性の上から好ましい。かかる点接着として
は、好ましくは10メッシュ以上、さらに好ましくは2
0〜100メッシュの範囲の間隔を有するものが通水性
や透水性にすぐれていてよい。かかるメッシュを有する
点接着を達成するには、グラビアコーティング法または
ドットローリング法によって容易に施すことができる。
また、かかる接着剤として、両面接着(粘着)テープを
使用することも好ましい。かかるテープによれば、該通
水層側の表面層内部に接着剤を浸透させる必要がなく、
該表面層の極表面部分のみで枠体に接合することができ
るので、該内張り材の各諸特性を何ら阻害することがな
いという特徴を発揮せしめ得る。
【0033】かかる接着剤(粘着剤を含む)としては、
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹
脂、エポキシ系樹脂ならびにゴム系接着剤など種々のも
のを適宜使用することができるが、いずれにしても、耐
水性、耐熱性のよいものが好ましい。たとえば、かかる
接着剤に保水性を防止するために撥水剤などを混用する
ことができる。
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹
脂、エポキシ系樹脂ならびにゴム系接着剤など種々のも
のを適宜使用することができるが、いずれにしても、耐
水性、耐熱性のよいものが好ましい。たとえば、かかる
接着剤に保水性を防止するために撥水剤などを混用する
ことができる。
【0034】本発明の内張り材は、その断面方向の透水
係数が、1×10-4〜1×10-1cm/秒の範囲、さらに
は10-3〜10-2cm/秒オーダーにあることが好まし
い。ここで透水係数とは、JIS A-1218に準じて測定され
る値のことである。透水係数が上述範囲外の内張り材で
は、大きすぎればミルクの洩れ出しを防止しにくく、コ
ンクリート表面硬度の向上も果たすことができにくく、
また、小さすぎても余剰水の排水が達成されにくくな
る。
係数が、1×10-4〜1×10-1cm/秒の範囲、さらに
は10-3〜10-2cm/秒オーダーにあることが好まし
い。ここで透水係数とは、JIS A-1218に準じて測定され
る値のことである。透水係数が上述範囲外の内張り材で
は、大きすぎればミルクの洩れ出しを防止しにくく、コ
ンクリート表面硬度の向上も果たすことができにくく、
また、小さすぎても余剰水の排水が達成されにくくな
る。
【0035】また、本発明の内張り材、すなわち透水性
積層シートは、その断面方向の通気量が、好ましくは
0.1〜3cc/cm2 /秒、さらに好ましくは0.5〜
2.5cc/cm2 /秒であるのが脱気特性に優れていて好
ましい。この通気量はJIS L-1096により測定される値で
表わす。通気量が0.1cc/cm2 /秒未満では脱気がし
にくくなり、3cc/cm2 /秒を越えると、セメントミル
クが洩れ出してくる傾向がある。
積層シートは、その断面方向の通気量が、好ましくは
0.1〜3cc/cm2 /秒、さらに好ましくは0.5〜
2.5cc/cm2 /秒であるのが脱気特性に優れていて好
ましい。この通気量はJIS L-1096により測定される値で
表わす。通気量が0.1cc/cm2 /秒未満では脱気がし
にくくなり、3cc/cm2 /秒を越えると、セメントミル
クが洩れ出してくる傾向がある。
【0036】本発明は、上述のような要件を満足するこ
とによって、目詰りもなく、脱気ならびに排水を迅速に
達成せしめ、もってあばたのない外観に優れたコンクリ
ート二次製品を安定して短時間に提供し得たものであ
る。
とによって、目詰りもなく、脱気ならびに排水を迅速に
達成せしめ、もってあばたのない外観に優れたコンクリ
ート二次製品を安定して短時間に提供し得たものであ
る。
【0037】かかるコンクリート二次製品の製造方法に
ついて以下説明する。上述のコンクリート内張り材から
なる枠体を用いて、所定の形状に組合せて型枠を形成
し、この型枠内に生コンを充填する。次いで生コンを型
枠の隅々まで充填するために、生コン内に棒状バイブレ
ーターを挿入して振動を与えるか、または該型枠をテー
ブル型振動機上に設定し、該テーブルの振動を生コンに
与えるかの、いずれかの方法を採用して充填を完結す
る。
ついて以下説明する。上述のコンクリート内張り材から
なる枠体を用いて、所定の形状に組合せて型枠を形成
し、この型枠内に生コンを充填する。次いで生コンを型
枠の隅々まで充填するために、生コン内に棒状バイブレ
ーターを挿入して振動を与えるか、または該型枠をテー
ブル型振動機上に設定し、該テーブルの振動を生コンに
与えるかの、いずれかの方法を採用して充填を完結す
る。
【0038】これらの生コン充填枠体は、常圧でRH9
0%以上の湿度条件下で加熱養生される。具体的にはコ
ンクリート表面が濡れた状態の下で養生するのが好まし
く、概して50〜90℃×1〜6時間の条件で養生する
のが好ましい、特に好ましくは約60℃×約4時間養生
する。加熱手段としては、好ましくは飽和水蒸気が使用
される。具体的には、かかる生コン充填枠体を、不透水
性シートで被覆密閉するかまたは密閉室内に入れて、該
密閉系内に飽和水蒸気を供給して養生させる方法が好ま
しく採用される。
0%以上の湿度条件下で加熱養生される。具体的にはコ
ンクリート表面が濡れた状態の下で養生するのが好まし
く、概して50〜90℃×1〜6時間の条件で養生する
のが好ましい、特に好ましくは約60℃×約4時間養生
する。加熱手段としては、好ましくは飽和水蒸気が使用
される。具体的には、かかる生コン充填枠体を、不透水
性シートで被覆密閉するかまたは密閉室内に入れて、該
密閉系内に飽和水蒸気を供給して養生させる方法が好ま
しく採用される。
【0039】本発明の内張り材は、上記養生時間の間、
上述の卓越した余剰水排出機能を発揮し、コンクリート
表面に湧出してくる余剰水を即座に吸水し、排出するも
のである。次に、本発明のコンクリート型枠を用いてコ
ンクリート二次製品を製造する方法を図面により説明す
る。図1は、本発明のコンクリート型枠用内張り材を装
填したコンクリート型枠の一片の側壁部の断面図ならび
にコンクリート二次製品の製造方法を示すものである。
すなわち、密閉ハウジング内(図示せず)で飽和水蒸気
を供給しながら養生する方法におけるコンクリート打設
方法を示すもので、図1には、内張り材1として、フィ
ルター層2と通水層3を両面接着テープ(図示せず)で
接着した積層構造体シートが示されている。この内張り
材1を、金属製のコンクリート型枠4の側壁内面に該接
着テープで貼着したものである。
上述の卓越した余剰水排出機能を発揮し、コンクリート
表面に湧出してくる余剰水を即座に吸水し、排出するも
のである。次に、本発明のコンクリート型枠を用いてコ
ンクリート二次製品を製造する方法を図面により説明す
る。図1は、本発明のコンクリート型枠用内張り材を装
填したコンクリート型枠の一片の側壁部の断面図ならび
にコンクリート二次製品の製造方法を示すものである。
すなわち、密閉ハウジング内(図示せず)で飽和水蒸気
を供給しながら養生する方法におけるコンクリート打設
方法を示すもので、図1には、内張り材1として、フィ
ルター層2と通水層3を両面接着テープ(図示せず)で
接着した積層構造体シートが示されている。この内張り
材1を、金属製のコンクリート型枠4の側壁内面に該接
着テープで貼着したものである。
【0040】図1では内張り材1の余剰部分7を挟持し
て把持しているが、これに限定する必要はない。
て把持しているが、これに限定する必要はない。
【0041】両面接着テープを使用する場合の接着の仕
方は、全面接着でも部分接着でもよいが、接着剤を使用
する場合は、帯状接着または点接着などの部分接着法に
よるのが好ましく、さらに該接着剤の通水層内部への浸
透は、該通水層の厚さの1/2以下の薄い層で、できる
だけ通水性を阻害しない範囲内にするのが好ましい。図
1の内張り材1は、充填コンクリート5の側圧により型
枠の側壁面に押付けられるので実用時に容易に脱落した
り、ずり落ちたりすることはない。したがって、コンク
リート充填時に脱落しない程度の接着力があれば、それ
以上に強固に接着しなくてもよく、極端な場合は、接着
しないで単に添着するだけでもよい。
方は、全面接着でも部分接着でもよいが、接着剤を使用
する場合は、帯状接着または点接着などの部分接着法に
よるのが好ましく、さらに該接着剤の通水層内部への浸
透は、該通水層の厚さの1/2以下の薄い層で、できる
だけ通水性を阻害しない範囲内にするのが好ましい。図
1の内張り材1は、充填コンクリート5の側圧により型
枠の側壁面に押付けられるので実用時に容易に脱落した
り、ずり落ちたりすることはない。したがって、コンク
リート充填時に脱落しない程度の接着力があれば、それ
以上に強固に接着しなくてもよく、極端な場合は、接着
しないで単に添着するだけでもよい。
【0042】図1に示されるように、型枠4に内張り材
1が装着されたコンクリート型枠は、充填コンクリート
5の側圧ならびに棒状バイブレータ8の振動で、気泡や
余剰水は図の如く矢印の方向に、内張り材1のフィルタ
ー層2から通水層3へ押し出され、さらに通水層3を通
って排出口6に向って矢印のように進む。この気泡や余
剰水は、内張り材1の余剰被覆部分7の通水層3によっ
て形成された排出口6から排出される。
1が装着されたコンクリート型枠は、充填コンクリート
5の側圧ならびに棒状バイブレータ8の振動で、気泡や
余剰水は図の如く矢印の方向に、内張り材1のフィルタ
ー層2から通水層3へ押し出され、さらに通水層3を通
って排出口6に向って矢印のように進む。この気泡や余
剰水は、内張り材1の余剰被覆部分7の通水層3によっ
て形成された排出口6から排出される。
【0043】図1では、該内張り材1を、型枠を構成す
る型枠4の内側の壁面のみならず外側表面の一部までに
至るまで余剰に被覆せしめて、余剰被覆部分7を設けて
おり、かかる構造を採用することによって、気泡および
余剰水の排出通路に利用するとともに排出口6にも利用
しているものである。しかし、かかる構造に限定する必
要はなく、該内張り材1がコンクリート5の充填範囲よ
り長ければ余剰水の排出機能は変らない。
る型枠4の内側の壁面のみならず外側表面の一部までに
至るまで余剰に被覆せしめて、余剰被覆部分7を設けて
おり、かかる構造を採用することによって、気泡および
余剰水の排出通路に利用するとともに排出口6にも利用
しているものである。しかし、かかる構造に限定する必
要はなく、該内張り材1がコンクリート5の充填範囲よ
り長ければ余剰水の排出機能は変らない。
【0044】本発明のコンクリート型枠は上述の如く側
圧による作用で脱気、排水機構をとるものであるから、
内張り材が押し潰される傾向がある。したがって、好ま
しくは通水層3に通水路の通水機能を確保するために支
持体または支柱などの支え機構を設けるのがよい。たと
えば、かかる支え機構を、前述の接着剤や熱可塑性樹脂
などで点状に構成することは、簡便で好ましい対策であ
る。
圧による作用で脱気、排水機構をとるものであるから、
内張り材が押し潰される傾向がある。したがって、好ま
しくは通水層3に通水路の通水機能を確保するために支
持体または支柱などの支え機構を設けるのがよい。たと
えば、かかる支え機構を、前述の接着剤や熱可塑性樹脂
などで点状に構成することは、簡便で好ましい対策であ
る。
【0045】本発明のコンクリート二次製品の製造方法
において、コンクリート5を装填して、該コンクリート
5内に棒状バイブレータ8を、好ましくは複数回挿入し
て振動を与えるのがよい。かかる方法によれば、均一充
填ならびに余剰水や空気の迅速排出が達成される。かか
る棒状バイブレータ8を挿入する場合は、偏って挿入し
ないで万遍なく行なうのが好ましい。挿入時間に制約は
ないが、ほぼ10秒/1回程度で複数箇所に挿入して振
動を与えるのが好ましい。テーブル型振動装置を使用す
る際は、振動付与時間を適宜設定することで目的は達成
される。
において、コンクリート5を装填して、該コンクリート
5内に棒状バイブレータ8を、好ましくは複数回挿入し
て振動を与えるのがよい。かかる方法によれば、均一充
填ならびに余剰水や空気の迅速排出が達成される。かか
る棒状バイブレータ8を挿入する場合は、偏って挿入し
ないで万遍なく行なうのが好ましい。挿入時間に制約は
ないが、ほぼ10秒/1回程度で複数箇所に挿入して振
動を与えるのが好ましい。テーブル型振動装置を使用す
る際は、振動付与時間を適宜設定することで目的は達成
される。
【0046】
【実施例】本発明を実施例をあげて、さらに、説明す
る。なお、実施例の性能は、次の方法で評価した。 吸水性A:JIS L 1096A法(滴下法)に基づき、水滴が
吸収される時間を測定した。単位=(秒) 吸水性B:JIS L 1096B法(パイレック法)により、水
の吸い上げ距離を測定した。単位=(mm) 通気性 :JIS L-1096A法により測定した。単位=(cc
/cm2 /秒) 転用回数:初回を除いて、繰返し使用した回数 透水係数:JIS A-1218に準ずる。単位=(×10-4cm/
秒) 官能基の表面密度:繊維表面の酸素または窒素含有官能
基の表面密度を、X線照射による電子分光法(ESC
A)で求めたもので、すなわち、国際電気社製ES−2
00型X線光電子分光装置を用いて、20℃、10-8To
rrの減圧条件下で、AlKα線出力10KV、20mAで測
定して、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に
換算して示したものである。表中、酸素含有官能基の表
面密度は、O1s/C1sとして、また、窒素含有官能基の
表面密度は、N1s/C1sとして、それぞれ示した。
る。なお、実施例の性能は、次の方法で評価した。 吸水性A:JIS L 1096A法(滴下法)に基づき、水滴が
吸収される時間を測定した。単位=(秒) 吸水性B:JIS L 1096B法(パイレック法)により、水
の吸い上げ距離を測定した。単位=(mm) 通気性 :JIS L-1096A法により測定した。単位=(cc
/cm2 /秒) 転用回数:初回を除いて、繰返し使用した回数 透水係数:JIS A-1218に準ずる。単位=(×10-4cm/
秒) 官能基の表面密度:繊維表面の酸素または窒素含有官能
基の表面密度を、X線照射による電子分光法(ESC
A)で求めたもので、すなわち、国際電気社製ES−2
00型X線光電子分光装置を用いて、20℃、10-8To
rrの減圧条件下で、AlKα線出力10KV、20mAで測
定して、O1s/C1s、N1s/C1sで表される原子数比に
換算して示したものである。表中、酸素含有官能基の表
面密度は、O1s/C1sとして、また、窒素含有官能基の
表面密度は、N1s/C1sとして、それぞれ示した。
【0047】実施例1〜6、比較例1 75D、36Fのポリエステルフィラメントからなる目
合が13μで、透水係数が5×10-4cm/秒である目付
60 g/ m2 の、タテ密度130本/インチ、ヨコ密度
95本/インチの高密度タフタと、見掛繊維密度0.3
g/cm3 である目付100 g/ m2 のポリエステルフィ
ラメント(単糸繊度5d)からなるスパンボンド不織布
をウレタン系接着剤で20メッシュの間隔で点接着して
積層して、内張り材を得た。
合が13μで、透水係数が5×10-4cm/秒である目付
60 g/ m2 の、タテ密度130本/インチ、ヨコ密度
95本/インチの高密度タフタと、見掛繊維密度0.3
g/cm3 である目付100 g/ m2 のポリエステルフィ
ラメント(単糸繊度5d)からなるスパンボンド不織布
をウレタン系接着剤で20メッシュの間隔で点接着して
積層して、内張り材を得た。
【0048】該積層材を、次に示す条件で、それぞれプ
ラズマ処理した。これらの処理品は、その不織布側に接
着剤を点状に付与し、JIS A-5201に準じて、コンクリー
ト曲げ試験用鉄製型枠(長さ40cm、幅10cm、厚さ1
0cm)の側面に貼着し、これを組合せて40cm四方のコ
ンクリート型枠を、それぞれ形成した。
ラズマ処理した。これらの処理品は、その不織布側に接
着剤を点状に付与し、JIS A-5201に準じて、コンクリー
ト曲げ試験用鉄製型枠(長さ40cm、幅10cm、厚さ1
0cm)の側面に貼着し、これを組合せて40cm四方のコ
ンクリート型枠を、それぞれ形成した。
【0049】別に、セメント:砂:砂利の重量比=1:
2:3で配合し、これに水をセメント重量に対して67
%(水セメント比:67%)配合して、スランプ値が
5.5cmであるコンクリートを用意した。
2:3で配合し、これに水をセメント重量に対して67
%(水セメント比:67%)配合して、スランプ値が
5.5cmであるコンクリートを用意した。
【0050】上述のコンクリート型枠のそれぞれに、上
記コンクリートを打込んで、直径25mmφの振動部を有
し、1400VPM (回/分)で振動する棒状バイブレー
タ(林バイブレータ株式会社製:BS-25DS )を該充填コ
ンクリート内の任意の箇所に5回挿入して振動を与えな
がら打設した後、該型枠を塩化ビニルシートで被覆密閉
し、この密閉ハウジング内に60℃の飽和水蒸気を4時
間供給して養生して、コンクリート二次製品を得た。
記コンクリートを打込んで、直径25mmφの振動部を有
し、1400VPM (回/分)で振動する棒状バイブレー
タ(林バイブレータ株式会社製:BS-25DS )を該充填コ
ンクリート内の任意の箇所に5回挿入して振動を与えな
がら打設した後、該型枠を塩化ビニルシートで被覆密閉
し、この密閉ハウジング内に60℃の飽和水蒸気を4時
間供給して養生して、コンクリート二次製品を得た。
【0051】比較のために、実施例1で使用した積層材
と同じ組織であるが、プラズマ処理していないものを使
用する以外は実施例1と同一に実施して、コンクリート
二次製品を形成した。これらコンクリート型枠用内張り
材の性能ならびに得られたコンクリート二次製品の評価
をした結果を表1に示す。
と同じ組織であるが、プラズマ処理していないものを使
用する以外は実施例1と同一に実施して、コンクリート
二次製品を形成した。これらコンクリート型枠用内張り
材の性能ならびに得られたコンクリート二次製品の評価
をした結果を表1に示す。
【0052】[プラズマ処理]:処理速度、処理回数を
変更 (1)常圧プラズマ処理 電極:鉄製の棒にシリコーンラバー4mmの厚さに被覆し
たものを放電電極、アース電極に使用した。電極間の距
離は3mmとした。
変更 (1)常圧プラズマ処理 電極:鉄製の棒にシリコーンラバー4mmの厚さに被覆し
たものを放電電極、アース電極に使用した。電極間の距
離は3mmとした。
【0053】放電周波数:35KHz 放電雰囲気ガス:空気 放電電力:0.74W/cm2 (放電電極の面積) 処理速度、処理回数:5m/分、1〜5回 (2)低圧プラズマ処理 電極:鉄管にガラスをコーニングしたものを放電電極と
し、アース電極はステンレス製のドラムを使用した。電
極間の距離は40mmとした。 放電周波数:350KHz 放電雰囲気ガス、流量:窒素、0.5リットル/ 分 放電電力:2.5W/cm2 処理速度:1〜5m/分
し、アース電極はステンレス製のドラムを使用した。電
極間の距離は40mmとした。 放電周波数:350KHz 放電雰囲気ガス、流量:窒素、0.5リットル/ 分 放電電力:2.5W/cm2 処理速度:1〜5m/分
【表1】 表1から明らかなように、比較例1のものでは、内張り
材にセメントの余剰水が浸透するまでの時間が540秒
要したのに対し、実施例1〜3のものは80秒以下、さ
らに実施例4〜5のものは45秒以下であった。また吸
水高さで比較してみると、前者は13mmでしかなかった
のに対し、実施例のものは48mm以上、さらには55mm
以上を示した。さらに、実施例のものは比較例に比し
て、通気性、透水係数も優れる傾向を示した。
材にセメントの余剰水が浸透するまでの時間が540秒
要したのに対し、実施例1〜3のものは80秒以下、さ
らに実施例4〜5のものは45秒以下であった。また吸
水高さで比較してみると、前者は13mmでしかなかった
のに対し、実施例のものは48mm以上、さらには55mm
以上を示した。さらに、実施例のものは比較例に比し
て、通気性、透水係数も優れる傾向を示した。
【0054】二次製品についてみると、比較例のもの
は、あばたが多数存在したが、実施例のものはいずれ
も、コンクリート表面にもあばたも全く存在せず、外観
が良くて、表面硬度や強度も高いものが得られた。上述
の効果は、いずれも処理時間、処理回数の長いものほど
優れている傾向を示した。
は、あばたが多数存在したが、実施例のものはいずれ
も、コンクリート表面にもあばたも全く存在せず、外観
が良くて、表面硬度や強度も高いものが得られた。上述
の効果は、いずれも処理時間、処理回数の長いものほど
優れている傾向を示した。
【0055】実施例7〜9 通水層を構成する不織布として、ニードルパンチタイプ
のものを使用する他は実施例1と同じ材料設計で形成さ
れた積層材を使用し、下記低圧プラズマ処理の処理時間
を変更する以外は、実施例1と同様に実施して、コンク
リート二次製品を製造した。
のものを使用する他は実施例1と同じ材料設計で形成さ
れた積層材を使用し、下記低圧プラズマ処理の処理時間
を変更する以外は、実施例1と同様に実施して、コンク
リート二次製品を製造した。
【0056】これらコンクリート型枠用内張り材の性能
ならびに得られたコンクリート二次製品の評価をした結
果を表2に示す。
ならびに得られたコンクリート二次製品の評価をした結
果を表2に示す。
【0057】[低圧プラズマ処理] 電極:ステンレス製平行平板電極 放電周波数:13.56MHz 放電雰囲気ガス、流量:酸素、1リットル/ 分 放電電力:0.8W/cm2 処理時間:20〜60秒
【表2】 表2から明らかなように、低圧プラズマ処理の処理時間
が長いほど優れた吸水性を示す内張り材が得られること
がわかる。また、かかる内張り材からなる型枠により得
られるコンクリート二次製品は、いずれも実施例1〜6
で得られた製品より、さらに優れた外観を示し、あばた
も存在せず、また表面硬度、強度ともに実施例1〜6よ
りも優れたものであった。
が長いほど優れた吸水性を示す内張り材が得られること
がわかる。また、かかる内張り材からなる型枠により得
られるコンクリート二次製品は、いずれも実施例1〜6
で得られた製品より、さらに優れた外観を示し、あばた
も存在せず、また表面硬度、強度ともに実施例1〜6よ
りも優れたものであった。
【0058】
【発明の効果】本発明は、短時間で表面品位の優れたコ
ンクリート二次製品を生産性よく提供することができ
る。
ンクリート二次製品を生産性よく提供することができ
る。
【図1】 本発明の内張り材からなるコンクリート型枠
を用いてコンクリート二次製品を製造する方法を示す概
略図である。
を用いてコンクリート二次製品を製造する方法を示す概
略図である。
1:内張り材 2:フィルター層 3:通水層 4:型枠 5:充填コンクリート 6:排出口 7:余剰被覆部分 8:棒状バイブレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 5/26
Claims (10)
- 【請求項1】 高密度織物からなるフィルター層と不織
布からなる通水層とからなる、JIS L-1096A法(滴下
法)での吸水速度が100秒以下である透水性積層シー
トで構成されてなることを特徴とするコンクリート型枠
用内張り材。 - 【請求項2】 高密度織物からなるフィルター層と不織
布からなる通水層とからなる、JIS L-1096B法(パイレ
ック法)での吸水高さが20mm以上である透水性積層シ
ートで構成されてなることを特徴とするコンクリート型
枠用内張り材。 - 【請求項3】 高密度織物からなるフィルター層と不織
布からなる通水層とからなる透水性積層シートが、プラ
ズマ処理されてなることを特徴とするコンクリート型枠
用内張り材。 - 【請求項4】 高密度織物からなるフィルター層と不織
布からなる通水層とからなる透水性積層シートの、少な
くとも該フィルター層の繊維表面の酸素または窒素を含
有する官能基の表面密度が、X線照射による電子分光法
(ESCA)による測定で求めたとき、O1s/C1s、N
1s/C1sで表される原子数比に換算して、その少なくと
も一方の原子数比が、未処理繊維の原子数比よりも0.
02以上多いことを特徴とするコンクリート型枠用内張
り材。 - 【請求項5】 フィルター層ならびに通水層が、樹脂加
工されていない、実質的に繊維のみで構成されているも
のである請求項1、2、3または4記載のコンクリート
型枠用内張り材。 - 【請求項6】 通水層が、型枠に接着させるための接着
剤層を有する請求項1、2、3または4記載のコンクリ
ート型枠用内張り材。 - 【請求項7】 高密度織物のフィルター層と不織布の通
水層とからなる透水性積層シートで構成された内張り材
が、前記通水層側をコンクリート型枠側として、該型枠
の側壁部材の壁面に装着されており、かつ、該透水性積
層シートが、JISL-1096A法での吸水速度が100秒以
下であるか、または、JIS L-1096B法での吸水高さが2
0mm以上であることを特徴とするコンクリート型枠。 - 【請求項8】 高密度織物のフィルター層と不織布の通
水層とからなる透水性積層シートで構成された内張り材
が、前記通水層側をコンクリート型枠側として、該型枠
の側壁部材の壁面に装着されており、かつ、該透水性積
層シートが、プラズマ処理されていることを特徴とする
コンクリート型枠。 - 【請求項9】 高密度織物のフィルター層と不織布の通
水層とからなる透水性積層シートで構成された内張り材
が、前記通水層側をコンクリート型枠側として、該型枠
の側壁部材の壁面に装着されており、かつ、該透水性積
層シートが、JISL-1096A法での吸水速度が100秒以
下であるか、または、JIS L-1096B法での吸水高さが2
0mm以上であるコンクリート型枠内に、コンクリートを
充填した後、スチーム養生することを特徴とするコンク
リート二次製品の製造方法。 - 【請求項10】 高密度織物のフィルター層と不織布の
通水層とからなる透水性積層シートで構成された内張り
材が、前記通水層側をコンクリート型枠側として、該型
枠の側壁部材の壁面に装着されており、かつ、該透水性
積層シートがプラズマ処理されてなるコンクリート型枠
内に、コンクリートを充填した後、スチーム養生するこ
とを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25624892A JPH06106517A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠およびコンクリート二次製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25624892A JPH06106517A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠およびコンクリート二次製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106517A true JPH06106517A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17290001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25624892A Pending JPH06106517A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | コンクリート型枠用内張り材、コンクリート型枠およびコンクリート二次製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06106517A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085120A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Sliontec Corp | コンクリート型枠透水性部材固定用シート及びそれを用いた透水性部材の固定方法 |
JP2013217108A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Toa Harbor Works Co Ltd | コンクリートの打設方法 |
JP2017057593A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 藤森工業株式会社 | トンネル用防水シート |
JP2018523588A (ja) * | 2016-04-14 | 2018-08-23 | シーファー アーゲーSefar Ag | 複合膜および複合膜を製造するための方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP25624892A patent/JPH06106517A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085120A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Sliontec Corp | コンクリート型枠透水性部材固定用シート及びそれを用いた透水性部材の固定方法 |
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