JP2513586Y2 - 回転電機の冷却装置 - Google Patents
回転電機の冷却装置Info
- Publication number
- JP2513586Y2 JP2513586Y2 JP1990118405U JP11840590U JP2513586Y2 JP 2513586 Y2 JP2513586 Y2 JP 2513586Y2 JP 1990118405 U JP1990118405 U JP 1990118405U JP 11840590 U JP11840590 U JP 11840590U JP 2513586 Y2 JP2513586 Y2 JP 2513586Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- coil
- stator core
- peripheral surface
- cooling liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、モータ等の回転電機の冷却装置に関し、と
くに固定子を冷却液により冷却するものに関する。
くに固定子を冷却液により冷却するものに関する。
従来、モータのフレームの内側に設けられた固定子を
冷却する冷却装置としては、例えば第２図に示すよう
に、フレームＡの内周に螺旋状の冷却液溝Ｂを設け、フ
レームの外周の一方端に開口する流入口Ｃと、他方端に
開口する流出口Ｄとを設け、冷却液溝Ｂの内面と固定子
鉄心Ｅの冷却液溝Ｂに対面する外周面に、モールド樹脂
などのコーティング材を塗布して、冷却液を流入口Ｃか
ら冷却液溝Ｂに通し、流出口Ｄから外部に排出するよう
にしたものがある（例えば、実開平３−70056号）。
冷却する冷却装置としては、例えば第２図に示すよう
に、フレームＡの内周に螺旋状の冷却液溝Ｂを設け、フ
レームの外周の一方端に開口する流入口Ｃと、他方端に
開口する流出口Ｄとを設け、冷却液溝Ｂの内面と固定子
鉄心Ｅの冷却液溝Ｂに対面する外周面に、モールド樹脂
などのコーティング材を塗布して、冷却液を流入口Ｃか
ら冷却液溝Ｂに通し、流出口Ｄから外部に排出するよう
にしたものがある（例えば、実開平３−70056号）。
ところが、上記構成では冷却液溝内側に塗布したコー
ティング材の厚さが薄いため冷却液の摩擦などによりコ
ーティング材が破れたり、固定子鉄心が積層されている
ため外周面の面粗さが粗くなり、僅かな隙間ができるこ
とがある。そのため、固定子鉄心とフレームとの接触面
に沿って固定子鉄心の端面に冷却液がしみ出し、コイル
エンド部から固定子コイル内に冷却液が入り込み、固定
子コイルを劣化させるという欠点があった。 本考案は、固定子鉄心の端面とフレームの内周面とコ
イルエンドとで形成された空間に充填したモールド樹脂
に侵入する、固定子鉄心の端面からの冷却液の漏れを防
ぎ、固定子コイルの劣化を防ぐとともに、コイルエンド
の冷却効率を向上させるものである。
ティング材の厚さが薄いため冷却液の摩擦などによりコ
ーティング材が破れたり、固定子鉄心が積層されている
ため外周面の面粗さが粗くなり、僅かな隙間ができるこ
とがある。そのため、固定子鉄心とフレームとの接触面
に沿って固定子鉄心の端面に冷却液がしみ出し、コイル
エンド部から固定子コイル内に冷却液が入り込み、固定
子コイルを劣化させるという欠点があった。 本考案は、固定子鉄心の端面とフレームの内周面とコ
イルエンドとで形成された空間に充填したモールド樹脂
に侵入する、固定子鉄心の端面からの冷却液の漏れを防
ぎ、固定子コイルの劣化を防ぐとともに、コイルエンド
の冷却効率を向上させるものである。
本考案は、固定子コイルを備えた積層鉄心からなる固
定子鉄心と、前記固定子鉄心の外周面に接触して設けら
れたフレームと、前記フレームの前記固定子鉄心に接触
する内周面に設けた螺旋状の冷却液溝とを備えた回転電
機の冷却装置において、前記フレームの内周面に固く嵌
合するとともに、一方の軸方向端面が前記固定子鉄心の
端面と当接する熱伝導率の高い金属からなるコイルエン
ドスリーブを設け、前記コイルエンドスリーブの内周面
と、固定子鉄心の端面と、固定子コイルのコイルエンド
とで形成された空間にモールド樹脂を充填し、前記コイ
ルエンドスリーブの外周面が密着する前記フレームの内
周面に螺旋状の冷却液溝を備えるようにしたものであ
る。
定子鉄心と、前記固定子鉄心の外周面に接触して設けら
れたフレームと、前記フレームの前記固定子鉄心に接触
する内周面に設けた螺旋状の冷却液溝とを備えた回転電
機の冷却装置において、前記フレームの内周面に固く嵌
合するとともに、一方の軸方向端面が前記固定子鉄心の
端面と当接する熱伝導率の高い金属からなるコイルエン
ドスリーブを設け、前記コイルエンドスリーブの内周面
と、固定子鉄心の端面と、固定子コイルのコイルエンド
とで形成された空間にモールド樹脂を充填し、前記コイ
ルエンドスリーブの外周面が密着する前記フレームの内
周面に螺旋状の冷却液溝を備えるようにしたものであ
る。
流入口から送られた冷却液は、固定子鉄心の外周面と
フレームの内周面との間からしみ出すことがあっても、
コイルエンドスリーブの側面が平滑な固定子鉄心の端面
に押しつけられ、コイルエンドスリーブの外周はフレー
ムの内周に固く嵌合されているので、冷却液が固定子コ
イルのコイルエンドに入り込むことはない。 また、コイルエンドの熱は、モールド樹脂を介して熱
伝導率の高いコイルエンドスリーブに伝わり、さらにコ
イルエンドスリーブから冷却液に効率よく伝わるので、
コイルエンドは良好に冷却される。
フレームの内周面との間からしみ出すことがあっても、
コイルエンドスリーブの側面が平滑な固定子鉄心の端面
に押しつけられ、コイルエンドスリーブの外周はフレー
ムの内周に固く嵌合されているので、冷却液が固定子コ
イルのコイルエンドに入り込むことはない。 また、コイルエンドの熱は、モールド樹脂を介して熱
伝導率の高いコイルエンドスリーブに伝わり、さらにコ
イルエンドスリーブから冷却液に効率よく伝わるので、
コイルエンドは良好に冷却される。
本考案を、図に示す実施例について説明する。 第１図は本考案の実施例を示す側断面図で、回転軸１
に固定された回転子２の外周に対向して、積層鉄心から
なる固定子鉄心３が設けられている。固定子鉄心３は固
定子コイル31を備え、固定子鉄心３の外周に接触してフ
レーム４が設けられている。フレーム４の内周の固定子
鉄心３の外周に接触する面には、螺旋状の冷却液溝41が
設けられ、冷却液溝41の両端に冷却液の流入口42および
流出口43が設けられて、フレーム４の外周に開口してい
る。冷却液溝41には、コーティング材を流入口および流
出口から流し込み、加圧注入して過熱硬化させ、冷却液
溝の内面にコーティング膜を形成してある。 フレーム４の内周には、熱伝導率のよいアルミニウム
等よりなるコイルエンドスリーブ５、５の側面を、固定
子鉄心３の両端面に密着するようにして圧入などにより
固く嵌合させ、コイルエンドスリーブ５、５と、固定子
鉄心３の端面と、固定子コイル31のコイルエンドとの間
にモールド樹脂６を充填し、固定子コイル31の発生熱を
フレーム４に伝達し易くしてある。 固定子鉄心３の端面と冷却液溝41との間のフレーム４
の内周には、シールのためにリング状の溝を設けてＯリ
ング７を挿入して、冷却液の漏洩を防いでいる。 また、コイルエンドスリーブ５の両端付近のフレーム
４の内周にＯリング８を挿入し、コイルエンドスリーブ
５とフレーム４が接触しているフレーム４の内面に冷却
液溝44を設け、冷却液溝44に流入口45および流出口46を
設けて、固定子コイル31のコイルエンド部の発生熱を、
モールド樹脂６、コイルエンドスリーブ５を介して冷却
液により冷却するようにしてある。 したがって、流入口42から送られた冷却液は固定子鉄
心３の外周面とフレーム４の内周面との間からしみ出す
ことがあっても、コイルエンドスリーブ５の側面が平滑
な固定子鉄心３の端面に押しつけられ、コイルエンドス
リーブ５の外周はフレームの内周に固く嵌合されてお
り、フレームの内周面にリング状の溝を設けてＯリング
を挿入しているので、冷却液が固定子コイルのコイルエ
ンドに入り込むことはない。
に固定された回転子２の外周に対向して、積層鉄心から
なる固定子鉄心３が設けられている。固定子鉄心３は固
定子コイル31を備え、固定子鉄心３の外周に接触してフ
レーム４が設けられている。フレーム４の内周の固定子
鉄心３の外周に接触する面には、螺旋状の冷却液溝41が
設けられ、冷却液溝41の両端に冷却液の流入口42および
流出口43が設けられて、フレーム４の外周に開口してい
る。冷却液溝41には、コーティング材を流入口および流
出口から流し込み、加圧注入して過熱硬化させ、冷却液
溝の内面にコーティング膜を形成してある。 フレーム４の内周には、熱伝導率のよいアルミニウム
等よりなるコイルエンドスリーブ５、５の側面を、固定
子鉄心３の両端面に密着するようにして圧入などにより
固く嵌合させ、コイルエンドスリーブ５、５と、固定子
鉄心３の端面と、固定子コイル31のコイルエンドとの間
にモールド樹脂６を充填し、固定子コイル31の発生熱を
フレーム４に伝達し易くしてある。 固定子鉄心３の端面と冷却液溝41との間のフレーム４
の内周には、シールのためにリング状の溝を設けてＯリ
ング７を挿入して、冷却液の漏洩を防いでいる。 また、コイルエンドスリーブ５の両端付近のフレーム
４の内周にＯリング８を挿入し、コイルエンドスリーブ
５とフレーム４が接触しているフレーム４の内面に冷却
液溝44を設け、冷却液溝44に流入口45および流出口46を
設けて、固定子コイル31のコイルエンド部の発生熱を、
モールド樹脂６、コイルエンドスリーブ５を介して冷却
液により冷却するようにしてある。 したがって、流入口42から送られた冷却液は固定子鉄
心３の外周面とフレーム４の内周面との間からしみ出す
ことがあっても、コイルエンドスリーブ５の側面が平滑
な固定子鉄心３の端面に押しつけられ、コイルエンドス
リーブ５の外周はフレームの内周に固く嵌合されてお
り、フレームの内周面にリング状の溝を設けてＯリング
を挿入しているので、冷却液が固定子コイルのコイルエ
ンドに入り込むことはない。
以上述べたように、本考案によれば、フレームと固定
子鉄心との間に設けた冷却溝に冷却液を流して固定子を
冷却する場合、冷却液が固定子鉄心とフレームとの間か
ら漏れることがなく、また、コイルエンドの冷却効率が
高く、品質の安定した回転電機の冷却装置を提供できる
効果がある。
子鉄心との間に設けた冷却溝に冷却液を流して固定子を
冷却する場合、冷却液が固定子鉄心とフレームとの間か
ら漏れることがなく、また、コイルエンドの冷却効率が
高く、品質の安定した回転電機の冷却装置を提供できる
効果がある。
第１図は本考案の実施例を示す側断面図、第２図は従来
例を示す側断面図である。 １……回転軸、２……回転子 ３……固定子鉄心、31……固定子コイル ４……フレーム、41、44……冷却液溝 42、45……流入口、43、46……流出口 ５……コイルエンドスリーブ、６……モールド樹脂 ７、８……Ｏリング
例を示す側断面図である。 １……回転軸、２……回転子 ３……固定子鉄心、31……固定子コイル ４……フレーム、41、44……冷却液溝 42、45……流入口、43、46……流出口 ５……コイルエンドスリーブ、６……モールド樹脂 ７、８……Ｏリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 平瀬 知明 (56)参考文献 特開 平１−274636（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−273145（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−163173（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】固定子コイルを備えた積層鉄心からなる固
定子鉄心と、前記固定子鉄心の外周面に接触して設けら
れたフレームと、前記フレームの前記固定子鉄心に接触
する内周面に設けた螺旋状の冷却液溝とを備えた回転電
機の冷却装置において、 前記フレームの内周面に固く嵌合するとともに、一方の
軸方向端面が前記固定子鉄心の端面と当接する熱伝導率
の高い金属からなるコイルエンドスリーブを設け、前記
コイルエンドスリーブの内周面と、固定子鉄心の端面
と、固定子コイルのコイルエンドとで形成された空間に
モールド樹脂を充填し、前記コイルエンドスリーブの外
周面が密着する前記フレームの内周面に螺旋状の冷却液
溝を備えたことを特徴とする回転電機の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118405U JP2513586Y2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 回転電機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118405U JP2513586Y2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 回転電機の冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0476156U JPH0476156U (ja) | 1992-07-02 |
| JP2513586Y2 true JP2513586Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=31866319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990118405U Expired - Lifetime JP2513586Y2 (ja) | 1990-11-08 | 1990-11-08 | 回転電機の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2513586Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57163173U (ja) * | 1981-04-06 | 1982-10-14 | ||
| JPS61273145A (ja) * | 1985-05-28 | 1986-12-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 各種炉のモ−タベ−ス冷却方法 |
| GB8807663D0 (en) * | 1988-03-31 | 1988-05-05 | Aisin Seiki | Dynamoelectric machines |
-
1990
- 1990-11-08 JP JP1990118405U patent/JP2513586Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0476156U (ja) | 1992-07-02 |
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