JP2007336646A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機にあって、回転子の冷却性能を向上させることで、固定子枠に冷媒室を設けるなど過度に固定子の冷却性能を上げる必要をなくし、製造費用、製造期間の縮小、短縮及び部品点数の削減、適用範囲の拡大を可能にし、品質の安定化を図る。
【解決手段】回転軸23の外周に回転子鉄心10を固着して回転子9となし、当該回転子の外側に固定子4を配置し、回転軸の端部を軸受箱21内に収容し、回転軸23の端部を当該軸受箱内に設置した軸受7にて軸支し、軸受箱内に冷媒室22を設けると共に回転軸における軸受7の内輪7a及び回転子鉄心10の内周に位置する箇所に穴24を設けて当該冷媒室22と穴24とを連通させ、冷媒室と穴とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液冷式の回転電機に関する。
従来、図27に示す液冷式回転電機が知られている。図27において、固定子枠1は円筒状で、両端部が開放され、かつ、インロー部1a、1bを設けられている。この固定子枠1の内周部には、電磁鋼板製の固定子鉄心2に固定子巻線3が巻装された構成の固定子4が嵌着されている。固定子枠1の両端部各々には、軸受箱5,6が嵌合配置されている。軸受箱5,6のハウジング部には、各軸受7,8の外輪7a,8aが嵌着されている。
回転子9は、回転子鉄心10の中心部に軸11を嵌着した構成であり、この軸11が前述の軸受7,8の内輪7b,8bに回転可能に支承されている。回転子鉄心10の外周面と固定子鉄心2の内周面とは対向し、これらの間に所定の空隙長を保つように空隙12が形成されている。
固定子枠1の外周で、かつ、固定子鉄心2に相対する位置には、冷媒室13が固定子枠1と一体的に形成されている。この冷媒室13は、側板14,15及び外筒16で構成されており、内部にしきり17を複数配置することによって流路が形成されている。冷媒室13には、吸入口18と吐出口19が設けられており、外部設置のポンプに代表される循環機20に接続される。この循環機20によって例えば水や油の冷媒を冷媒室13に循環させることにより、固定子4を冷却する。
回転電機の発熱源としては、大きく分けて以下の3つがある。
1.固定子
回転電機を運転するために、電源を供給しエネルギーを発生すると同時に、損失分が発熱となる。
2.回転子
固定子と同様に損失分が発熱となる。特に高速回転をする場合にその発熱は顕著であり、また、急激に発生する。加えて、固定子の発熱に伴い、伝熱による温度上昇もある。
3.軸受
主に摩擦による発熱がある。構造的に、固定子、回転子からの伝熱による温度上昇もある。尚、構成や潤滑方式により、転動体(玉やころ)、外輪、内輪に温度差が生じる。
このように回転電機には発熱源となるものが大きく分けて3つあるが、回転子、軸受へ熱的な影響をおよぼす固定子を冷却することが一般的である。そしてその冷却方式は、上記従来例のような液冷式の他に、空冷式(自冷式、強制冷却式)も採用されている。
回転電機の運転に伴う伝熱による温度変化は、以下のように作用する。ただし、→は伝熱経路を示す。
固定子側:冷媒室13→固定子枠1→軸受箱5,6→軸受外輪7a,8aの各々冷却。この軸受外輪7a,8aの冷却によって軸受7,8が収縮する。
回転子側:回転子9の発熱→軸受内輪7b,8bの発熱膨張。
以上により、軸受7,8内において軸受外輪7a,8aと軸受内輪7b,8bとの隙間が減少し、軸受損傷の原因となる。この現象は、従来例のように固定子の冷却性能が高い場合、回転子との温度差が大きいために、顕著に発生する。特に、高速機などに代表される回転子側(二次側)の損失、発熱が大きい場合、始動時に上記現象が急激に発生する。
その対策として、軸受の内外輪の温度上昇を同時にさせる対策がある。その場合、徐々に温度上昇をするように、始動時間を長くとる必要がある。
運転に伴う固定子4の冷却において、冷媒室13から固定子枠1を介して固定子4に低温熱が伝達される。そこで冷却効率を向上させるためには、固定子枠1と固定子鉄心10との密着性を高精度にする必要がある。そしてそのためには、固定子鉄心10の外周部の精密加工などを施すか、又は固定子鉄心10の外径を増加する対策が必要である。
回転子9自身の発熱を低減させることは、損失をなくすことで可能であり、対策として、永久磁石を用いることで実現できる。しかしながら、固定子4からの伝熱を抑制することはできない。
回転電機を小形化するために、エネルギー積(BH=B:磁束密度とH:磁場の積)の高い希土類材料の永久磁石を採用することが有効であり、中でもネオジム系(NdFeB)磁石を採用することが多い。磁石は、高温となると減磁(磁束密度が減少)を誘発する。そしてネオジム系磁石は、この非可逆減磁(特性が復帰しない)する温度が低い。他の希土類材料のサマリウム系(SmCo)磁石は、ネオジム系に比べて温度特性は良いが、エネルギー積が低いために磁石量を多く必要とし、それを採用する場合には装置が高価になり、また大形化する問題点がある。このように、回転子の温度が高くなると磁石の減磁による品質の低下を誘発するだけでなく、高価、大形化の要因となる問題点がある。
容量に対する固定子鉄心寸法は、簡略的に(1)式で表される。
P=k・D・L…(1)
ここで、Pは容量(kW)、kは材料係数、Dは固定子鉄心外径(mm)、Lは鉄心積厚(mm)である。
回転子への影響を抑制するため、固定子の温度を低くする必要があり、そのためには固定子を大形化する必要があり、結果的に回転電機が大形化する。
固定子の冷却は加工、構成が複雑化し、また固定子を冷却する場合には回転子との温度差により軸受破損の可能性があり、それらを防ぐ必要性がある。また、回転電機を含めた機器全体のスペースにおいて、冷媒を送り込むための付帯設備(循環機)などが必要であり、スペース、設備電源などが必要となる。
回転電機の用途として例えば、鉄鋼業のホットランテーブルや車輌の車軸に直接配置したり、その他、屋外型の各種用途品のように、実使用時や清掃時に水が直接軸に掛かる場合、軸受箱5,6と軸11の軸貫通部に錆が発生する。この錆により、貫通部の固着などによる回転不能など事故を誘発することがある。この対策として、軸11に防錆効果のあるステンレスの採用を検討した場合、回転子鉄心10は電磁鋼板(鉄)製、軸受7,8は軸受鋼(鉄)製であり、線膨張係数の差が技術課題となる。代表的な物性値と(2)式に温度変化と膨張による寸法変化の関係に示す。
λ=ks・H・ΔT…(2)
・ks:11.8×10−6 (1/℃)…鉄の線膨張係数
・ks:17.3×10−6 (1/℃)…SUS303の線膨張係数
ここで、λは膨張による寸歩変化、ksは線膨張係数、Hは固体寸法、ΔTは温度差である。
即ち、各部品は軸11に嵌着されており、各々所定の嵌合力を有している。そのため、回転電機の運転により回転子全体が発熱すると、膨張による寸法変化が発生し、その結果、所定の嵌合力が得られなくなってしまい、設計通りの性能が発揮できなくなる。このことから、一般に回転電機にステンレス製軸は採用が不可能であった。
上述したように、従来の回転電機には、次のような技術的課題があった。
(1)運転に伴う軸受の軸受内外輪の温度変化により、軸受内,外輪の内部隙間が減少し、軸受損傷の原因となる。この結果、軸受並びに回転電機の短寿命化の一要因となっていた。二次側(回転子側)の損失、発熱が大きい場合、始動時に上記現象が急激に発生する。その対策として、徐々に温度上昇をするように、始動時間を長くとる必要があるが、このことは、使用条件を限定することなる。
(2)回転電機の運転に伴う固定子の冷却において、冷媒室から固定子枠を介して、固定子に伝熱される。そこで冷却効率を向上させるためには、固定子枠と固定子鉄心の密着性を高精度にする必要がある。このため、固定子鉄心の外周部の精密加工などを施すか、又は固定子鉄心の外径を増加する対策が必要である。したがって、製造コストの増加や回転電機の大型化の一要因となっていた。また、固定子の発熱量が大きい場合には固定子巻線などの絶縁劣化などを誘発し、その結果、回転電機が短寿命化する要因にもなっていた。
(3)回転子自身の発熱を低減させることは、損失をなくすことで可能であり、対策として、永久磁石を用いることで実現できるが、固定子からの伝熱を抑制することはできない。回転電機を小形化するために、エネルギー積の高い希土類材料の永久磁石を採用することが有効であり、中でもネオジム系磁石を採用することが多い。しかしネオジム系磁石は、非可逆減磁する温度が低い。他の希土類材料のサマリウム系磁石は、ネオジム系に比べ、温度特性は良いが、エネルギー積が低いため、磁石量が多く必要となり、装置が高価、大形化するなどの問題がある。このように、回転子の温度が高くなると磁石の減磁による品質の低下,短寿命を誘発するだけでなく、高価、大形化の要因となる。また、永久磁石はリサイクルが可能であるが、完全消磁に費用がかかる問題点もあった。
(4)回転子及び軸受への影響を抑制するため、固定子の温度を低くする必要がある。固定子鉄心の容積を増加して、発熱量を抑えると固定子のみならず回転電機全体の製造価格の増加や大形化の要因となっていた。また、別の対策として、鉄心材料を高効率化する、即ち材料係数(k)を大きくする策があるが、高効率化できる鉄心材料は一般に入手性が悪く、高価である。
(5)冷媒を送り込むための付帯設備(循環機)などが必要であり、スペース、設備電源などが余分に必要になる。以上のことから製造費用,製造期間の増加の要因となっていた。
(6)回転電機の用途として、実使用時及び清掃時に、水が直接軸に掛かる場合、軸受箱と軸の軸貫通部に錆が発生する。この錆により、貫通部の固着などによる回転不能など事故を誘発することがある。この対策として、軸に防錆効果のあるステンレスの採用を検討した場合、回転電機の運転により回転子全体が発熱すると、膨張による寸法変化が発生し、その結果、所定の嵌合力が得られなくなってしまい、設計通りの性能が発揮できなくなる。このことから一般的に回転電機にステンレス製軸は採用が不可能であり、防水カバーなど別の対策を講じる必要がる。この場合、部品点数の増加し、それに伴って製造費用が増加し、また装置が大形化することや関連部品の品質管理が必要になる問題が発生する。
本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、回転子の冷却性能を向上させることで、固定子枠に冷媒室を設けるなど過度に固定子の冷却性能を上げる必要をなくし、製造費用、製造期間の縮小、短縮及び部品点数の削減、適用範囲の拡大を可能にし、さらに品質の安定化を図ることのできる回転電機を提供することを目的とする。
また本発明は、冷却効率を向上することにより、回転電機の小形化、長寿命化及び使用条件の緩和ができ、損失低減による省エネルギーや磁石量低減によるリサイクルに必要な費用も縮小でき、また耐熱性に劣るが高エネルギー積であるネオジム系磁石が採用できて、効率の向上ができ、環境改善が図れる回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、前記回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪及び回転子鉄心の内周に位置する箇所に穴を設けて当該冷媒室と穴とを連通させ、前記冷媒室と穴とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
また、本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、前記回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設け、前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に穴を設けると共に当該回転軸の外周の前記回転子鉄心が位置する箇所に溝を設けて当該冷媒室と溝とを前記穴にて連通させて冷媒流路とし、前記冷媒室と穴と溝とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
また、本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設け、前記回転子鉄心の内周に軸方向に延びる溝を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に穴を設けて前記冷媒室と当該溝とを当該穴にて連通させて冷媒流路とし、前記冷媒室と穴と溝とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
また、本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設け、前記回転子鉄心の内周近くの内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に軸側穴を設けて前記冷媒室と当該鉄心側穴とを当該軸側穴にて連通させて冷媒流路とし、前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
また、本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設け、前記回転子鉄心の内周に近くの内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設け、前記回転軸における前記軸受の内輪及び回転子鉄心の内周に位置する箇所に軸側穴を設けて当該冷媒室と穴とを連通させ、前記回転軸の内部と回転子鉄心の内周部とに、前記軸側穴と鉄心側穴とを連通させる半径方向の連通穴を設けて前記冷媒室と軸側穴と鉄心側穴とを当該連通穴にて連通させて冷媒流路とし、前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
また、本発明は、回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、前記軸受箱内に冷媒室を設け、前記回転子鉄心の内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設け、前記回転軸の冷媒室側の端部の内部に当該冷媒室から軸外周に至る軸側穴を設け、前記鉄心側穴の冷媒室側の開口部と前記軸側穴の外周側開口部との間に冷媒配管を接続して前記冷媒室と軸側穴と鉄心側穴とを当該冷媒配管にて連通させて冷媒流路とし、前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填した回転電機を特徴とする。
本発明の回転電機によれば、回転子の冷却性能を向上させることで、固定子枠に冷媒室を設けるなど過度に固定子の冷却性能を上げる必要をなくし、製造費用、製造期間の縮小、短縮及び部品点数の削減、適用範囲の拡大を可能にし、さらに品質の安定化を図ることができる。
また、本発明の回転電機によれば、冷却効率を向上することにより、回転電機の小形化、長寿命化及び使用条件の緩和ができ、損失低減による省エネルギーや磁石量低減によるリサイクルに必要な費用も縮小でき、また耐熱性に劣るが高エネルギー積であるネオジム系磁石が採用できて、効率の向上ができ、環境改善が図れる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態の回転電機について、図1を参照して説明する。尚、図27に示した従来例と共通する要素には従来例と同一の符号を使用して説明する。
図1は、第1の実施の形態の回転電機の上部断面を含む正面図である。この図1に基づき、従来例と異なる構成のみ説明する。使用する冷媒は、液体を意味する。図1において、軸受箱21には、軸受7の近傍に冷媒室22を設けている。軸23には、軸受7の内輪7b及び回転子鉄心10の内周に位置する箇所に通じるように穴24を設け、冷媒室22と通じるようにしている。冷媒室22と穴24とに液体の冷媒が充填してある。
回転電機の運転による温度上昇により、回転子鉄心10や軸受7は温度上昇する。冷媒室22は、自己では発熱せず、また外気にさらされているため、回転子鉄心10、軸受7の内部とは温度差が生じる。内部に充填されている冷媒においても同様に温度差が生じる。したがって、冷媒の温度差と回転電機の回転の双方により、冷媒は冷媒室22と軸23内の穴24との間を循環する。以上の循環により、冷媒は冷媒室22で冷却され、その結果、軸23を介して軸受7の内輪7b及び回転子鉄心10を冷却できる。
以上により、第1の実施の形態による回転電機では、軸受7の内輪7bの冷却ができるために軸受7の外輪7aと内輪7bとの温度差が縮小でき、軸受損傷防止に加え、始動時間に関する使用条件の拡大も図ることができる。また、回転子鉄心10の冷却性能を向上できるため軸受7への熱影響を抑制し、かつ、冷媒が軸受7の近傍に位置するため軸受7全体の冷却にも利用でき、軸受7の寿命の延命化並びに回転電機の長寿命化が図れる。
また、本実施の形態によれば、回転子鉄心10の冷却性能を向上できるので、固定子4の発熱、伝熱に伴う温度上昇を抑制でき、この結果として、固定子4側の冷却効率を縮小することができ、固定子枠1と固定子鉄心2との密着性を高精度にする必要がなく、適用仕様によっては固定子側の冷媒室13を廃止することが可能であり、製造コストの縮小や固定子鉄心の外径の短縮による回転電機の小型化が図れる。
また、本実施の形態によれば、固定子4の発熱量が大きい場合でも、回転子の温度が低く、回転電機の内気温度が低減でき、固定子巻線3などの絶縁の延命化並びに回転電機の長寿命化が図れる。
また、本実施の形態によれば、回転子鉄心10の発熱を低減させることができるので、永久磁石を用いても固定子からの伝熱に対する温度上昇を抑制することができ、そのため、エネルギー積が高く非可逆減磁する温度が低い希土類材料のネオジム系永久磁石を採用することができ、このネオジム系永久磁石を採用することで、回転電機を小形化することができ、かつ磁石量が少なくでき、回転電機を安価にして小形化することができ、その上、品質の向上、長寿命化が図れ、環境性改善、リサイクル回数削減による費用の縮小も図れる。
さらに、本実施の形態によれば、固定子4からの回転子鉄心10及び軸受7への熱影響を抑制するため、固定子4の温度を低くする必要がなく、固定子鉄心2の容積の縮小、冷媒室13の廃止など固定子4のみならず回転電機全体の製造価格の縮小や小形化が図れる。また、鉄心材料に特殊なものを採用しなくてもすむため、その入手性の向上によって低コスト化が図れ、また製造期間の短縮化も図れる。
加えて、本実施の形態によれば、軸23を冷媒で直接冷却し、その軸23を介して回転子鉄心10を冷却するため、軸23と回転子鉄心10の嵌着部との温度上昇が抑制でき、その結果、熱膨張による寸法変化が少なく、嵌合力低下などの問題が発生しないため、軸23にステンレス材を採用しても初期製作時の嵌合力を維持することができる。そのため、軸23にステンレス材を採用することで、防錆を要求される用途に使用する場合にも防水カバーなどの付帯部品などの必要がなく、部品点数の削減、製造費用の縮小、部品管理の簡素化などが図れ、回転電機の構成の簡素化、それに伴う小形化、軽量化が図れる。
(第2の実施の形態)図2は、本発明の第2の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図1に示した第1の実施の形態の構成に対して、冷媒室22と通じる箇所、即ち、軸23の穴24の冷媒入り口に羽根車25を設け、軸23に連結することで、回転電機の回転と共に羽根車25が回転するように構成したことを特徴とする。
本実施の形態によれば、この構成により軸23の穴24内に冷媒を供給し、循環させることで、軸受7の内輪7b及び回転子鉄心10を冷却することができる。また、羽根車25により、冷媒の循環能力を向上することができ、例えば、回転電機の始動時の各部に温度差が生じていない場合においても強制的に冷媒を循環させることができ、その結果、運転初期から冷却性能を十分発揮できる。したがって、高速機に代表される始動時の二次側(回転子)の損失が過大であっても軸受の急峻な温度上昇を抑制でき、始動特性の向上が図れる。
(第3の実施の形態)図3は、本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した第1の実施の形態又は第2の実施の形態の回転電機の構成に対して、軸23内の穴26において、回転子内径部に位置する箇所を含む箇所に段差26aを形成し、その穴26の穴径を冷媒の入口側>奥側としたことを特徴とする。また、穴26の冷媒入口側の内周に円環27を配置し、その奥に空間26Aを設けている。この円環27には、中心部及び中心と外周の間に位置する箇所に穴27a,27bを設け、各々冷媒の吸入穴と排出穴としている。この構成により、冷媒は冷媒室22→円環27の穴27b→奥端部の空間26A→円環27の穴27a→冷媒室22と循環し、結果として冷媒の吸入、排出を分離し、冷媒が淀むことなく循環させることができる。
本実施の形態の回転電機によれば、円環27に設けた穴27a,27bにより、冷媒の流れを整流することができるため、冷媒の循環能力を向上するのみならず温度の均一化が図れる。このことにより、冷却性能が向上し、さらに局部的な温度上昇がなくなるため、各部品にかかる熱ストレスを低下させ、また温度均一化による嵌合部の嵌合力の変動を防止できる。この結果、本実施の形態によれば、冷却性能向上による品質向上と長寿命化が図れる。
(第4の実施の形態)図4は、本発明の第4の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図3に示した第3の実施の形態に対して、穴26に段差26aを設けず、円環27を配置したことを特徴とする。尚、その他の構成は、図3に示した第3の実施の形態と共通である。
第4の実施の形態の回転電機によれば、穴26に段差26aがないため、適用仕様に伴い回転子鉄心10の積厚が変動した場合、円環27の長さを変更することができ、このことにより、軸23を変更することなく必要な円環27を設定することができ、適用仕様に対応して最適の設計を行うことができる。
(第5の実施の形態)図5は、本発明の第5の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、軸28において、軸受7の内輪7aに位置する箇所に穴29を設け、かつ回転子鉄心10が位置する箇所に溝30を設け、冷媒室22と軸28の溝30の部分と穴29とを連通させることにより、冷媒室22から回転子鉄心10の内周に位置する軸28の溝30の部分を流路とし、冷媒を循環させるようにしたことを特徴としている。
本実施の形態の回転電機によれば、回転子鉄心10の内周を冷媒で直接冷却することができるため、回転子鉄心10の冷却性能を向上し、かつその嵌合部の温度低減が図れる。そして、回転子鉄心10の冷却性能が向上することにより、回転電機の小形化が図れる。さらに軸受7への伝熱を抑えることによる軸受の長寿命化が図れ、ひいては回転電機の長寿命化が図れる。加えて、嵌合部の温度低減により、熱膨張による温度差の抑制ができる。
(第6の実施の形態)図6は、本発明の第6の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した図5に示した第5の実施の形態の構成に対して、溝30の代用としてリブ31を設け、軸28の外周においてリブ31とリブ31との間の空間を流路としたことを特徴とする。尚、図6において、その他の構成要素については、図5に示した第5の実施の形態と共通するものには同一の符号を付して示してある。
第6の実施の形態の回転電機によれば、軸28にリブ31を設けているため、一体化した場合より、軸28の小径化が図れ、ひいては、軸28の素材径の軽量化や軸材の標準化が図れ、生産性を向上できる。
(第7の実施の形態)図7は、本発明の第7の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した図5の第5の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の内周に位置する溝30間を流路32にて貫通させ、円周方向へも冷媒が循環するようにしたことを特徴とする。尚、図7において、図5と共通する構成要素には共通の符号を付して示している。また、図6に示した第6の実施の形態にあっても、リブ31に流路32を形成することで円周方向に冷媒が循環するように構成することができる。
第7の実施の形態の回転電機によれば、流路32を形成したことにより、冷媒の流れを整流することができるため、冷媒の循環能力を向上させることができ、また温度分布の均一化が図れる。そしてこの結果として冷却性能が向上し、さらに局部的な温度上昇がなくなるため、各部品の熱ストレスの低下や温度均一化による嵌合部の嵌合力の変動を防止でき、冷却性能向上による品質向上と長寿命化が図れる。
(第8の実施の形態)図8は、本発明の第8の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態は、図5の第5の実施の形態の構成に対して、溝30の代用として穴33を設け、軸28の外周でかつ回転子内周近傍に流路を設けたことを特徴とする。
第8の実施の形態の回転電機によれば、回転子鉄心10の内周は、軸28の外周全周で支持できるため、伝熱性が良く、また嵌合精度の向上が図れる。
(第9の実施の形態)図9は、本発明の第9の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図5の第5の実施の形態乃至図8の第8の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の内周部に位置する箇所を別部品である環34として、環34の外周を回転子鉄心10、内周を軸28に嵌着したことを特徴とする。
回転子鉄心10は電磁鋼板が積層されたものであるので厳密な機密性に欠けるが、冷媒の流路には気密性が要求される。そこで、第9の実施の形態の回転電機によれば、環34を使用することで気密性の向上が図れる。また、軸28の形状を簡素化することができ、また回転子鉄心10の内径が異なった仕様のものでも、環34の肉厚にて吸収できるので、軸28の標準化ができ、これらにより、品質の向上と標準化による生産性の向上並びに製造費用の縮小が図れる。
(第10の実施の形態)図10は、本発明の第10の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機では、回転子鉄心10の内周部に溝35を設け、他方、軸36には、冷媒室22と回転子鉄心10の溝35とが通じるように溝36aを設けたことを特徴とする。尚、図10において、その他の構成要素については、他の実施の形態と共通する要素については同一の符号を付して示している。
本実施の形態によれば、冷媒室22と回転子鉄心10の溝35とを流路とし、軸36に設けた溝36aを通じて冷媒を循環させることができ、この結果、回転子鉄心10の内周を冷媒で直接冷却することができて、回転子鉄心10の冷却性能を向上させ、かつその嵌合部の温度低減が図れる。また、回転子鉄心10の冷却性能が向上することにより、回転電機の小形化が図れる。さらに軸受7への伝熱を抑えることによる軸受の長寿命化、ひいては回転電機の長寿命化が図れる。加えて、嵌合部の温度低減により、熱膨張による温度差の抑制ができる。

(第11の実施の形態)図11は、本発明の第11の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態は、図10に示した第10の実施の形態の構成に対して、さらに、軸36において回転子鉄心10内周に位置する箇所に円周方向に溝37を設け、回転子鉄心10側の溝35と通じるようにすることで、冷媒室22と回転子鉄心10の溝35及び軸36の円周方向の溝37とを流路38とし、冷媒を循環させるようにしたことを特徴とする。尚、図11において、図10に示した第10の実施の形態と共通する要素には同一の符号を付して示している。
第11の実施の形態の回転電機によれば、流路38により、冷媒の流れを整流することができるために冷媒の循環能力を向上させることができ、要素各部の温度の均一化が図れる。このことにより、冷却性能が向上し、さらに局部的な温度上昇がなくなるため、各部品への熱ストレスを低下させ、また温度均一化により嵌合部の嵌合力の変動を防止でき、冷却性能向上による品質向上と長寿命化が図れる。
(第12の実施の形態)図12は、本発明の第12の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図10の第10の実施の形態に対して、回転子鉄心10の溝35を複数箇所に形成し、かつ、隣接する溝35,35間を円周方向で連通させる溝39を設けて流路40を形成するようにしたことを特徴とする。尚、図12において、図10に示した第10の実施の形態と共通する要素には同一の符号を付して示している。
第12の実施の形態の回転電機によれば、溝35,35間を円周方向に連通させる溝39によって形成される流路40により、冷媒の流れを整流することができ、冷媒の循環能力を向上させ、各部の温度分布の均一化ができる。これにより、本実施の形態によれば、回転電機の冷却性能が向上し、さらに局部的な温度上昇がなくなるために各部品の熱ストレスを低下させ、また温度均一化による嵌合部の嵌合力の変動が防止ができ、ひいては、冷却性能の向上による品質向上と長寿命化が図れる。
(第13の実施の形態)図13は、本発明の第13の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態では、回転子鉄心10の内部に穴41を設け、軸42には軸受内輪7bに位置する箇所に穴42aを設けて冷媒室22と回転子鉄心10の穴41とを連通させる構成にしたことを特徴とする。尚、図13において、図10に示した第10の実施の形態と共通する要素には同一の符号を付して示している。
本実施の形態の場合、冷媒室22と回転子鉄心10の穴41とが軸42の穴42aを通じて流路43となり、冷媒がこの流路43を循環する。これにより、第13の実施の形態の回転電機によれば、回転子鉄心10の内周を冷媒で直接冷却することができるため、第10の実施の形態と同様な効果が得られる。
(第14の実施の形態)図14は、本発明の第14の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図13の第13の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の穴41を複数箇所に形成し、さらに、回転子鉄心10の穴41,41間が円周方向に通じるように穴44を設けたことを特徴としている。尚、図14において、図13に示した第13の実施の形態と共通する要素には同一の符号を付して示している。
第14の実施の形態の回転電機によれば、回転子鉄心10に形成した穴41,41間を円周方向の穴44によって連通するようにしたことにより、冷媒を回転子鉄心10の内部で循環させることができ、これによって冷媒の循環能力を向上できるのみならず、各部の温度分布の均一化できる。この結果、本実施の形態によれば、冷却性能が向上し、さらに局部的な温度上昇がなくなるために各部品の熱ストレスを低下させ、温度均一化によって嵌合部の嵌合力の変動を防止でき、ひいては冷却性能向上による品質向上と長寿命化が図れる。
(第15の実施の形態)図15は、本発明の第15の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図1の第1の実施の形態又は図2の第2の実施の形態の構成に対して、さらに、回転子鉄心10の構造を図10の第10の実施の形態乃至図14の第14の実施の形態のように流路を形成したことに特徴を有する。すなわち、軸受箱21には、軸受7の近傍に冷媒室22を設けている。軸45には、軸受7の内輪7b及び回転子鉄心10の内周に位置する箇所に通じるように穴24を設け、冷媒室22と通じるようにしている。他方、回転子鉄心10の内部に穴41を設けている。さらに、軸45には、回転子鉄心10の内周が位置する箇所に穴46を設け、冷媒室22の穴24と回転子鉄心10内の穴41とが通じるように、半径方向の穴46を設けている。尚、図15において、その他の構成については他の実施の形態と共通する要素について同一の符号を用いて示している。
第15の実施の形態の回転電機では、半径方向の穴46により冷媒室22と軸45内の穴24、そして回転子鉄心10内の穴41へ通じる流路が形成でき、この流路に冷媒を循環させることができる。これにより、本実施の形態の回転電機によれば、冷媒の循環能力を向上させることができ、また各部の温度分布を均一化でき、このことにより、冷却性能を向上させ、さらに局部的な温度上昇をなくすことができるために各部品の熱ストレスを低下させ、温度均一化によって嵌合部の嵌合力の変動を防止ができ、冷却性能向上による品質向上と長寿命化が図れる。
尚、本実施の形態にあっては、第2の実施の形態のように軸45の穴24に羽根車25を設置することができる。また、本実施の形態にあっては、第10、第12の実施の形態のように回転子鉄心10の内周部に溝35を設け、軸45の穴24からこの溝35に通じる半径方向の穴46を設ける構成にすることができる。
(第16の実施の形態)図16は、本発明の第16の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した図10の第10の実施の形態乃至図14の第14の実施の形態の構成に対しては、図16に代表して示すように、回転子鉄心10側の溝35や穴41の冷媒吸入側に厚板構成の鉄心押え板47を設け、その鉄心押え板47と軸48内に形成した穴42aとを配管49にて接続し、冷媒室22→軸48→鉄心押え板47→回転子鉄心10のように冷媒が循環する流路を形成したことを特徴とする。
本実施の形態の回転電機によれば、軸48の内部に必要とされる加工が少なくなり、その形状を簡素化ができる。
(第17の実施の形態)図17は、本発明の第17の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図16の第16の実施の形態に対して、回転子鉄心10内の冷媒流路を穴41としたときに、その穴41に中空のパイプ50を配置したことを特徴とする。
本実施の形態の回転電機によれば、回転子鉄心10の穴41の部分の気密性を向上させることができると共に、回転子9の剛性を向上させることができる。尚、図13の第13の実施の形態においても、回転子鉄心10の内部に形成した穴41にパイプ50を配置することができる。
(第18の実施の形態)図18は、本発明の第18の実施の形態の回転電機を示している。前述した第10乃至12及び第16の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の溝35の部分に予め自己ワニスを充填したシート51を敷き詰め、加熱により硬化させることにより内張とすることができる。これにより、溝35、即ち、流路の気密性を向上させることができる。尚、シート51は軽量のためにアンバランスの要因となることはない。
尚、上記のシート51に代えて、回転子鉄心10の溝35の部分に自己融着性の粉体塗料を塗布し、その粉体塗料を硬化させることにより、溝35の部分、即ち流路の気密性を向上させることもでき、また、形状の自由度の向上は枯れる可能となる。
る。
(第19の実施の形態)図19は、本発明の第19の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した第10乃至12及び第16の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の溝35の部分に凸部52を設け、前述した第18の実施の形態で採用したものと同様のシート51を内張としたことを特徴とする。このような構成にすることで、内張とされたシート51を凸部52によってずれ防止でき、第18の実施の形態の効果を持ち、さらにシート51のずれ防止による品質の向上が図れる。
尚、上記のシート51に代えて、回転子鉄心10の溝35の部分に自己融着性の粉体塗料を塗布し、その粉体塗料を硬化させることにより、溝35の部分、即ち流路の気密性を向上させることもできる。また、自己融着性の粉体塗料とシート51とを併用した構成にすることもできる。また、回転子鉄心10の溝35の部分をモールドすることで、流路の気密性を向上しつつ、形状の自由度を上げることもできる。
(第20の実施の形態)図20は、本発明の第20の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した第10乃至12及び第16の実施の形態の構成に対して、回転子鉄心10の溝35の部分に凹状のしきり53を設けたことを特徴とする。このような構成にすることで、回転子鉄心10の溝35の部分の気密性を向上させると共に、回転子9の剛性を向上させることができる。
尚、第1乃至20の実施の形態の構成において、回転子鉄心10の積層をスキューさせたものとすることができ、それによって、磁束密度分布の歪などにより発生するコギングトルクの低減による特性の向上を図ることができる。
(第21の実施の形態)図21は、本発明の第21の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した第2の実施の形態の構成に対して、さらに、軸54の端部でかつ冷媒室22内に、回転子軸55と羽根車56を設け、軸54の回転にて羽根車56を回転させる構成にしたことを特徴とする。
本実施の形態の回転電機によれば、冷媒室22内にある羽根車56が回転するため、冷媒を送るための圧力を高めることができ、冷却効果をより高めることができる。尚、本実施の形態と同様の構成は、第3乃至16の実施の形態に対しても同様に適用できる。
(第22の実施の形態)図22は、本発明の第22の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した第2の実施の形態の構成に対して、この第2の実施の形態では軸23内に配置されていた羽根車25をなくし、軸57の端部でかつ冷媒室22内に、回転子軸55と羽根車56を設け、軸57の回転にて羽根車56を回転させる構成にしたことを特徴とする。
本実施の形態の回転電機によれば、冷媒室22内にある羽根車56が回転するため、冷媒を送るための圧力を高めることができ、冷却効果をより高めることができ、さらに、軸57の形状の簡素化による生産性の向上と製造費用の縮小が図れる。尚、本実施の形態と同様の構成は、軸内に羽根車25を設けていた他の実施の形態に対しても同様に適用できる。
また、前述した第1乃至26の実施の形態の回転電機の構成それぞれに対して、両側の軸受7,8で冷媒を流通させる構成にすることができ、それによって、両側の軸受7,8の冷却が可能となり、本発明の効果がより高められ、軸受の小形化並びに回転電機の小形化が図れる。さらに、前述した請求項1乃至26の実施の形態の回転電機の構成それぞれを両側の軸受7,8各々に配置する構成にすることができ、それによって、回転子鉄心10内の流路を多数分割配置することができ、流路の長さを短くすることができ、この結果として、冷媒室22及び羽根車56の能力も縮小することができ、軸受部の小形化ができ、あるいは片側と同様の能力を持たせた場合には、冷媒の流速を速めることができ、冷却性能の向上とそれに伴う回転電機の小形化が図れる。
(第23の実施の形態)図23は、本発明の第23の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した図2の第2の実施の形態の構成に対して、軸57内の穴58の入口と羽根車25とを軸57の中心から偏心させたことを特徴とする。その他の構成は、図2の第2の実施の形態と共通である。
本実施の形態の回転電機によれば、羽根車25の回転に伴い、穴58内の空間容積が変化して、吸入、圧縮、吐出を連続的に行うことができるようになり、循環効率を向上させるができ、この結果として、回転電機の冷却性能を向上させることができ、また、冷媒の流速を高くすることができるために冷媒自身の冷却性が向上され、近傍に設置される軸受の温度を低減できる。これにより、本実施の形態によれば、回転電機の小形化、絶縁寿命並びに回転電機の長寿命化が実現できる。尚、本実施の形態の構成は、第3乃至16の実施の形態に対しても同様に適用することができる。
(第24の実施の形態)図24は、本発明の第24の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、前述した図22の第22の実施の形態、図23の第23の実施の形態の構成に対して、軸54の端部に配置した羽根車56に対し、冷媒室60を軸54の軸心から偏心させたことを特徴とする。
本実施の形態の回転電機によれば、羽根車56の回転に伴い、冷媒室60内の空間容積が変化して、吸入、圧縮、吐出を連続的に行うことができて冷媒の循環効率を向上させることができ、これによって回転電機の冷却性能を向上させることができ、同時に、冷媒の流速を高くすることができるために冷媒自身の冷却性が向上され、近傍に設置される軸受7の温度低減を図ることができる。この結果、本実施の形態によれば、回転電機の小形化、絶縁寿命並びに回転電機の寿命を長命化できる。
(第25の実施の形態)図25は、本発明の第25の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図1の第1の実施の形態の構成に対して、軸受箱21における冷媒室61の外部に相当する箇所に冷却フィン62を設けたことを特徴とする。尚、図2の第2の実施の形態乃至図24の第24の実施の形態のいずれに対しても同様に冷却フィンを設けることができる。
本実施の形態の回転電機によれば、冷却フィン62により、冷媒自身の冷却性が向上され、近傍に設置される軸受7や回転子鉄心10の温度を低減することができ、その結果、回転電機の小形化、絶縁寿命並びに回転電機の寿命の長命化が実現できる。
(第26の実施の形態)図26は、本発明の第26の実施の形態の回転電機を示している。本実施の形態の回転電機は、図1の第1の実施の形態の構成に対して、冷媒室63を軸64内に設置したことを特徴とする。尚、その他の構成は、図1の第1の実施の形態と共通である。また、第2乃至25の実施の形態のそれぞれに対しても同様に軸内に冷媒室を設置することができる。
本実施の形態の回転電機によれば、軸54内に冷媒室63を設置したことで、軸受箱21の構成が簡素化され、回転電機の小形化、軽量化が図れる。また、軸64内で冷媒が循環されるため、冷媒の流出防止が簡単にでき、品質の向上、対環境性の向上が図れる。
尚、冷媒室の構成を固定子冷却方式とし、固定子、回転子とも液冷方式とすることができ、それによって、固定子、回転子ともに冷却性能が著しく高い自己冷却式回転電機を実現でき、システム全体の効率向上と設備の縮小とが図れる。
また、前述した各実施の形態の構成に対して、冷媒室、羽根車を廃し、その代品をしてポンプなどの循環機を直取り付けし、回転電機の軸を直結することにより自己冷却する構成とすることもできる。この構成にすれば、適用仕様により、循環機ポンプを交換することで循環性能を可変にできる。また循環機単独とすることで、循環機自身で冷媒に対する漏れ対策をとることができ、耐環境性の向上や回転電機の軸受周辺のシール構造を簡略化できる。
尚、前述した各実施の形態の回転電機は、車両用回転電機に代表される車載用の回転電機に適用することができる。車載用の回転電機の場合、車両の走行によって発生する走行風を受けながら運転をする場合があるが、その場合に、冷媒が過度に冷却される可能性が大きく、これが軸受損傷に発展する可能性がある。しかしながら、本発明の回転電機のように固定子枠1内に冷媒を設置することにより、より品質向上が図れる。その上、車載用の回転電機の特徴として回転速度が高いことが一般的であり、そのために永久磁石方式を採用できない場合、回転電機の二次側(回転子)の損失が大きいが、本発明のような回転電機では軸受内の温度差を抑制することができるので、車載用の回転電機として有効に利用できる。
また、循環機の性能の目安として、次の(3)式に示すような比速度Nsがある。
Ns=n・Q1/2/H3/4 …(3)
ここで、nは回転速度(min−1)、Qは吐出量(m/min)、Hは全揚程(m)である。
回転速度が高いとこの比速度を高く設定できる。比速度が高いことは、吐出量が多いことを意味しており、羽根車を小径として回転損失、回転バランス状態を良好としつつ、吐出量を確保することができ、用途として車載用回転電機は最適といえる。
尚、直接駆動構成ではなく、減速装置を用いたカルダン駆動方式などの走行風を受ける方式では、同様の作用、効果が得られる。また、エンジン室に設置されるようなEVモータにおいても自己冷却方式としての効果が得られる。
また、本発明の回転電機は、エレベータに代表される巻上機用の回転電機に適用することもできる。巻上機は、一般に大荷重・低速回転の仕様が多い。したがって、適用される軸受形式が大形化される場合が多い。また、低速回転のため、空冷の場合には冷却性能が低い。そこで、本発明のように液冷式とすると軸受が大きいため羽根車を大径にしやすく、回転速度に左右されにくい液冷式とすることができるため、小形化、長寿命化が図れる。
さらに、本発明の回転電機は、一般産業用の回転電機などにも適用でき、適用仕様に左右されにくく、小形、長寿命の回転電機として利用することができる。
本発明の第1の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第2の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第3の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第4の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第5の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第6の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第7の実施の形態の回転電機の断面図と側面図と鉄心展開図。 本発明の第8の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第9の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第10の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第11の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第12の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第13の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第14の実施の形態の回転電機の断面図と鉄心断面図。 本発明の第15の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第16の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第17の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第18の実施の形態の回転電機における回転子鉄心の内周の溝の部分の断面図。 本発明の第19の実施の形態の回転電機における回転子鉄心の内周の溝の部分の断面図。 本発明の第20の実施の形態の回転電機における回転子鉄心の内周の溝の部分の断面図。 本発明の第21の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第22の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第23の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第24の実施の形態の回転電機の断面図と側面図。 本発明の第25の実施の形態の回転電機の断面図。 本発明の第26の実施の形態の回転電機の断面図。 従来例の回転電機の上部断面を含む正面図。
符号の説明
1…固定子枠
1a…インロー部
1b…インロー部
2…固定子鉄心
3…固定子巻線
4…固定子
7…軸受
7a…軸受外輪
7b…軸受内輪
8…軸受
9…回転子
10…回転子鉄心
11…軸
12…空隙
21…軸受箱
22…冷媒室
23…軸
24…穴
25…羽根車
26…穴
26A…空間
26a…段差
27…環
27a…穴
27b…穴
29…穴
30…溝
31…リブ
32…流路
33…穴
34…環
35…溝
36…軸
36a…穴
37…溝
38…流路
39…溝
40…流路
41…穴
42…軸
42a…穴
43…流路
44…穴
45…軸
46…穴
47…鉄心押え板
48…軸
49…配管
50…パイプ
51…シート
52…凸部
53…しきり
54…軸
55…回転軸
56…羽根車
57…軸
58…穴
59…羽根車
60…冷媒室
61…冷媒室
62…冷却フィン
63…冷媒室
64…軸

Claims (36)

  1. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、前記回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪及び回転子鉄心の内周に位置する箇所に穴を設けて当該冷媒室と穴とを連通させ、
    前記冷媒室と穴とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  2. 前記冷媒室に通じる前記穴の冷媒入口に羽根車を設け、当該羽根車を前記回転軸に固定したことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 前記回転軸内の穴における前記回転子鉄心の内周に位置する箇所に円環を配置し、前記穴の奥端部に空間を設け、前記円環には、その中心部及び中心と外周との間に位置する箇所に穴を設けて前記冷媒の吸入穴と排出穴とし、前記冷媒を前記冷媒室、円環、穴の奥端部の空間、円環、冷媒室の順に循環させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の回転電機。
  4. 前記回転軸内の穴の前記奥端部の空間の内径を前記円環に配置した部分の内径よりも小さくし、両者間に段部を形成したことを特徴とする請求項3記載の回転電機。
  5. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、前記回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設け、
    前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に穴を設けると共に当該回転軸の外周の前記回転子鉄心が位置する箇所に溝を設けて当該冷媒室と溝とを前記穴にて連通させて冷媒流路とし、
    前記冷媒室と穴と溝とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  6. 前記回転軸の外周に溝に代えてリブを設け、当該リブの先端部にて前記回転子鉄心を支持させ、隣接するリブ間の空間を前記冷媒流路としたことを特徴とする請求項5記載の回転電機。
  7. 前記回転軸の外周における前記回転子鉄心の位置する箇所に、前記流路間を連通させる円周方向の溝を形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の回転電機。
  8. 前記回転軸の外周に形成した溝に代えて、当該回転軸の外周近くの内部に軸方向に延びる穴を設けたことを特徴とする請求項5記載の回転電機。
  9. 前記回転子鉄心の内周部に別部品である環を設置し、当該環の外周に前記回転子鉄心の内周を嵌着し、当該環の内周を前記回転軸の外周に嵌着したことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の回転電機。
  10. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設け、
    前記回転子鉄心の内周に軸方向に延びる溝を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に穴を設けて前記冷媒室と当該溝とを当該穴にて連通させて冷媒流路とし、
    前記冷媒室と穴と溝とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  11. 前記回転軸の外周における前記回転子鉄心の内周の溝に面する箇所に円周方向に連通溝を設けて前記回転子鉄心側の溝間を連通させたことを特徴とする請求項10記載の回転電機。
  12. 前記回転子鉄心の内周に軸方向に延びる溝を複数条形成し、かつ、隣接する溝間を連通するように円周方向の連通溝を形成したしたことを特徴とする請求項10記載の回転電機。
  13. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設け、
    前記回転子鉄心の内周近くの内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設けると共に前記回転軸における前記軸受の内輪の位置する箇所に軸側穴を設けて前記冷媒室と当該鉄心側穴とを当該軸側穴にて連通させて冷媒流路とし、
    前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  14. 前記鉄心側穴を複数形成し、かつ、隣接する鉄心側穴間を連通するように円周方向の連通穴を形成したしたことを特徴とする請求項13記載の回転電機。
  15. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設け、
    前記回転子鉄心の内周に近くの内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設け、
    前記回転軸における前記軸受の内輪及び回転子鉄心の内周に位置する箇所に軸側穴を設けて当該冷媒室と穴とを連通させ、
    前記回転軸の内部と回転子鉄心の内周部とに、前記軸側穴と鉄心側穴とを連通させる半径方向の連通穴を設けて前記冷媒室と軸側穴と鉄心側穴とを当該連通穴にて連通させて冷媒流路とし、
    前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  16. 回転軸の外周に回転子鉄心を固着して回転子となし、当該回転子の外側に固定子を配置し、
    前記回転軸の端部を軸受箱内に収容し、当該回転軸の端部を当該軸受箱内に設置した軸受にて軸支し、
    前記軸受箱内に冷媒室を設け、
    前記回転子鉄心の内部に軸方向に延びる鉄心側穴を設け、
    前記回転軸の冷媒室側の端部の内部に当該冷媒室から軸外周に至る軸側穴を設け、
    前記鉄心側穴の冷媒室側の開口部と前記軸側穴の外周側開口部との間に冷媒配管を接続して前記冷媒室と軸側穴と鉄心側穴とを当該冷媒配管にて連通させて冷媒流路とし、
    前記冷媒室と鉄心側穴と軸側穴とに冷媒を充填したことを特徴とする回転電機。
  17. 前記鉄心側穴の中に鉄心側配管を装填し、前記冷媒配管を前記鉄心側配管の冷媒室側の開口部と前記軸側穴の外周側開口部との間に接続して前記冷媒室と軸側穴と鉄心側配管とを当該冷媒配管にて連通させて冷媒流路としたことを特徴とする請求項16記載の回転電機。
  18. 前記回転子鉄心の内周の溝の内部に予め、自己ワニスを充填したシートを敷き詰め、当該自己ワニスを加熱硬化させることによって当該溝の内部に気密的な内張を形成したことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の回転電機。
  19. 前記回転子鉄心の内周の溝の開口縁部に、前記シートのずれ防止のための凸部を形成したことを特徴とする請求項18記載の回転電機。
  20. 前記シートに代えて、前記回転子鉄心の内周の溝の内部に自己融着性の粉体塗料を塗布し、当該粉体塗料を硬化させることによって前記内張を形成したことを特徴とする請求項18記載の回転電機。
  21. 前記回転子鉄心の内周の溝の内部に、自己ワニスを充填したシートを敷き詰めると共に自己融着性の粉体塗料を塗布し、当該自己ワニスと粉体塗料とを硬化させることによって当該溝の内部に気密的な内張を形成したことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の回転電機。
  22. 前記回転子鉄心の内周の溝の開口縁部に、前記シートのずれ防止のための凸部を形成したことを特徴とする請求項21記載の回転電機。
  23. 回転子鉄心の内周の溝の内部を樹脂モールドしたことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の回転電機。
  24. 回転子鉄心の内周の溝の内部に凹状部材を設けたことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の回転電機。
  25. 前記回転子鉄心は、積層をスキューさせたものであることを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の回転電機。
  26. 前記回転軸の端部でかつ冷媒室内に、回転子軸と羽根車を設けたことを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の回転電機。
  27. 前記冷媒を前記回転軸の両側の軸受に流通させるようにしたことを特徴とする請求項1〜26のいずれかに記載の回転電機。
  28. 請求項1〜26の構成を前記回転軸の両側の軸受部分に設けたことを特徴とする回転電機。
  29. 前記回転軸内の羽根車を当該回転軸の軸心から偏心した位置に設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の回転電機。
  30. 前記冷媒室内に設置した羽根車を、前記回転軸の軸心から偏心した位置に設けたことを特徴とする請求項21記載の回転電機。
  31. 前記軸受箱における前記冷媒室の外部に相当する箇所に冷却フィンを設けたことを特徴とする請求項1〜30のいずれかに記載の回転電機。
  32. 前記冷媒室を、前記回転軸の軸内に設置したことを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の回転電機。
  33. 前記冷媒室は固定子冷却方式とし、前記固定子を前記回転子と共に液冷するようにしたことを特徴とする請求項1〜31のいずれかに記載の回転電機。
  34. 前記冷媒室に代えて強制循環機を取り付けたことを特徴とする請求項1〜32のいずれかに記載の回転電機。
  35. 車載用の回転電機であることを特徴とする請求項1〜34のいずれかに記載の回転電機。
  36. 巻上機用の回転電機であることを特徴とする請求項1〜34のいずれかに記載の回転電機。
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