JP2513451Y2 - 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠 - Google Patents

函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠

Info

Publication number
JP2513451Y2
JP2513451Y2 JP1992082409U JP8240992U JP2513451Y2 JP 2513451 Y2 JP2513451 Y2 JP 2513451Y2 JP 1992082409 U JP1992082409 U JP 1992082409U JP 8240992 U JP8240992 U JP 8240992U JP 2513451 Y2 JP2513451 Y2 JP 2513451Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladder
box
pedestal
retractable
retractable ladder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992082409U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0644951U (ja
Inventor
昭 本間
圭于 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Concrete Works Co Ltd
Original Assignee
Asahi Concrete Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Concrete Works Co Ltd filed Critical Asahi Concrete Works Co Ltd
Priority to JP1992082409U priority Critical patent/JP2513451Y2/ja
Publication of JPH0644951U publication Critical patent/JPH0644951U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513451Y2 publication Critical patent/JP2513451Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ladders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、下水道用等に用いられ
る箱形の函渠、例えばボックスカルバート等の内部を昇
降する際に用いられる収納式梯子、および該収納式梯子
を有する函渠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマンホールおよび函渠、並びに函
渠内部の昇降用器具を図5に示す。図5に示すように、
函渠50には、マンホール53から作業者が出入りでき
るように開口部52が設けられている。そして、該開口
部52から作業者が函渠50の内部を昇降することがで
きるように、昇降用器具54が、函渠内部の側壁に取り
付けられている。
【0003】この昇降用の器具として、従来はコ字形の
足掛け金物55が用いられており、図5に示すように、
該足掛け金物55をボックスカルバート等の函渠50の
構造物壁体に固定して取り付けていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この足掛け金物55
は、内部を流れる流水を常に浴びることとなり、これに
流水とともに流下してくるゴミ等が引っかかり流水の障
害となったり、また、足掛け金物55がゴミに覆われ
て、作業者が昇降不能となる等の問題が発生していた。
【0005】また、函渠50の足掛け金物54とマンホ
ール53との接続部分においては、足掛け金物56を上
下方向に整列させるために、開口部52を壁体直近に設
ける必要がある。このため、マンホール53との接続部
分における函渠50のハンチ部51を取り去る必要があ
った。ハンチ部51は、該部にPC鋼棒を貫通させるた
めのシース孔を設けるために必要である。従って、ハン
チ部51を設けないと、函渠相互間の連結を、ハンチ部
51に設けたシース孔にPC鋼棒等を用いて縦締めする
場合に、これができない等の障害があり、構造物として
の強度を低下させる原因となっていた。
【0006】さらに、足掛け金物55は、壁体に段毎に
個々に取り付ける必要があるために、取付けに多大の手
間を要していた。
【0007】本考案の目的は、このような問題を解決し
ようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る函渠用収納梯子は、梯子台座と、該梯
子台座に対し回動自在に取り付けられる梯子ステップ
と、該梯子台座と該梯子ステップとの接続部分に取り付
けられるバネとからなり、前記梯子ステップが単純一体
形をなす函渠用収納式梯子において、函渠として、四つ
の角のすべてにハ ンチ部を有する函渠を用い、上壁に設
けた開口部に梯子台座の基部を固定し、該梯子台座に
は、その先端に下向きに曲げ形成した先端部を設け、該
先端部に前記梯子ステップの一端を連結して該梯子ステ
ップを前記バネの力で函渠の上壁に沿って支持させると
ともに、該梯子ステップを昇降用に使用する際は下方向
に回転することにより函渠側壁に沿って上下方向に位置
させることを特徴とする。
【0009】また、本考案に係る函渠は、上記収納式梯
子が、該函渠内部の壁体の上部端に設置されていること
を特徴とする。
【0010】
【作用】本考案に係る函渠用収納式梯子では、梯子台座
は、函渠の開口部近くの壁体に取り付けられる。そし
て、該梯子を昇降用に使用しない場合には、単純一体形
の梯子ステップは、構造が簡単で函渠内においても可動
部の腐食等が生じ難く、バネの力により、函渠の上壁に
沿って(例えば、水平に)支持される。従って、函渠内
を流れる流水を浴びることがなく、ゴミ等が付着せず、
流水の障害となったり、昇降不能となることはない。
【0011】また、梯子ステップは、梯子台座に回動自
在に取り付けられているため、昇降用に使用する場合に
は、梯子ステップを下方向に回転させ、函渠側壁に沿っ
て上下方向に(例えば、垂直に)位置させることがで
き、昇降用梯子として機能する。そして、使用後は、上
述したように、バネの力により、該梯子ステップが、自
動的に函渠上壁に沿って支持され、収納される。
【0012】さらに、該収納式梯子は、その梯子台座を
函渠の上部に取り付けることで足りるので、取付け部分
のハンチ部を取り除く必要はない。従って、構造物の強
度を損なうおそれはない。
【0013】さらにまた、該収納式梯子では、その梯子
台座の部分のみを函渠の壁体に取り付けることで足りる
ので、従来のように足掛け金物を個々に取り付ける手間
と時間を要しない。
【0014】
【実施例】上述のような昇降用の器具の場合の問題を解
決するために函渠用収納式梯子が提案されている。図1
はその函渠用収納式梯子として、本出願人が案出したも
のを示す図であって、図1(a)がボックスカルバート
10の図1(b)のX−Xによる横断面図であり、同図
(b)がボックスカルバート10を上部から見た図であ
る。
【0015】このボックスカルバート50、四つの角
のうち三つにはハンチ部11が設けられており、残りの
一つの角にはハンチ部がなく、そこに収納式梯子20が
設置されている。また、収納式梯子20が設置されてい
るその上部には、開口部12が設けられており、該開口
部12がマンホール53に接続している。作業者は、該
開口部12を通じて、マンホール53からボックスカル
バート50の内部に出入りすることができる。ボックス
カルバート50のハンチ部11に設けられたシース孔1
3には、PC鋼棒(図示せず)等が通される。そして、
該PC鋼棒等により、該ボックスカルバートとその隣に
置かれたボックスカルバートとが縦締めされる。
【0016】収納式梯子20は、梯子台座21と、これ
に枢支され単純一体形をなす梯子ステップ22とから
り、使用するときに、図1(a)において二点鎖線で示
すように、梯子ステップ22の先端がボックスカルバー
ト50の底部近傍に下ろされる。そして、収納式梯子2
0は、使用しないときに、図示しないバネの付勢力によ
り実線で示すほぼ水平な姿勢になるようになっている
【0017】しかし、この収納式梯子の場合、ボックス
カルバート50は、四つの角のうち三つにはハンチ部1
1が設けられているが、残りの一つの角にはハンチ部が
ないため、シース孔にPC鋼棒等を通して、二以上のボ
ックスカルバートを連結し縦締めするときに、十分な強
度を確保し難い
【0018】本出願人は、上記対照例の収納式梯子を改
良して、二以上のボックスカルバートを連結し縦締めす
るときに、十分な強度を確保することができる収納式梯
子及び該収納式梯子を有する函渠を考案した。図2はそ
の改良したボックスカルバート10の横断面図、図3は
収納式梯子20を構成する梯子台座21と梯子ステップ
22の接続部分の構成を示す図である。また、図4
(a)は図2の部分拡大図、図4(b)はその平面図で
ある。そして、これらの図において、対照例と同一の部
分には同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略す
【0019】図2において、ボックスカルバート10
は、対照例とは異なり、四つの角のすべてにハンチ部1
1を有し、上壁に設けた開口部12に梯子台座21の基
部を固定してある。そして、梯子台座21には、図3に
示すように、その先端に下向きに曲げ形成した先端部2
1aが設けられ、梯子台座21が鍵形(逆L字型)に曲
がり函渠内にその先端部が進入しており、該先端部21
aに梯子ステップの一端が連結されている。このような
ボックスカルバート10、四つの角のすべてに、ハン
チ部11を有することから、構造物としての強度は高
い。
【0020】図に示すように、梯子台座21と梯子ス
テップ22には、中空ステップ23および通しボルト2
4が通される。そして、該通しボルト24の両端を座金
25とナット26で締めることにより、両者の接続が行
われる。このため、該梯子ステップ22は、梯子台座2
1に対し回動自在となる。また、梯子台座21と梯子ス
テップ22との間には、コイルバネ27が介装され、こ
のコイルバネ27にも通しボルト24が通される。そし
て、該コイルバネ27は、自由に回転することができな
いように、その端部がバネ穴28および29により固定
される。該梯子台座21には、梯子ステップ22の回転
が、所定の位置で止まるようにするために、ストッパ2
が一体に設けられている。
【0021】該コイルバネ27は、その復元状態が図
(a)に実線で示す梯子ステップ22の状態となるよう
に取り付けられる。すなわち、収納式梯子20を昇降用
に使用しない状態では、梯子ステップ22は、ボックス
カルバート10の天井部分と水平に収納された状態にな
る。
【0022】一方、作業者がマンホール40からボック
スカルバート10内に昇降する際には、図4(a)にお
いて二点鎖線で示すように、梯子ステップ22が、ボッ
クスカルバート10の底部に向けて下ろされる。このと
き、この下ろした状態では、コイルバネ27は蓄勢され
た状態となり、元の状態に戻ろうとする力が働く。そこ
で、収納式梯子20を昇降用に使用中のときは、図
(a)において二点鎖線で示す状態から実線で示す状態
に戻るのを防ぐため、図3に示すピン30をピン穴31
に差し込む。
【0023】そして、梯子を使用した後は、該ピン30
を抜き取ることにより、梯子ステップ22は、コイルバ
ネ27の復元力により、図(a)において二点鎖線で
示す状態から実線で示す状態に戻り、収納される。な
お、本考案で用いるバネは、コイルバネのほか、他の公
知の弾発手段を用いることができる。
【0024】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案に
係る函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠
によれば、梯子を使用していない場合に梯子は函渠の上
端に収納されているので、流水とともに流下してくるゴ
ミ等が該収納式梯子に引っかかるという問題はない。従
って、流水の障害とはならず、また、該梯子がゴミで覆
われて昇降不能となる問題も生じない。
【0025】また、函渠とマンホールとの接続部分にお
ける開口部近傍も含めて四つの角のすべてにハンチ部を
有しているので、四つの角のハンチ部に設けたシース孔
PC鋼棒等を通し、該PC鋼棒等を用いて函渠相互間
の連結を行い縦締めすることができ、構造物としての強
度を十分に確保することができる
【0026】さらに、該収納式梯子は、構造物に段毎に
個々に取り付ける必要はなく、該収納式梯子の梯子台座
を函渠の上壁に設けた開口部に取り付ければよいため、
取付けを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る収納式梯子を有する函渠の対照例
を示した図である。図中(a)は同(b)のX−Xによ
横断面図、(b)はボックスカルバートを上部から見
た図である。
【図2】本考案の実施例に係る収納式梯子を有する函渠
を示した横断面図である。
【図3】本考案の実施例に係る収納式梯子の梯子台座と
梯子ステップの接続部分の構成を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施例に係る収納式梯子を函渠に取り
付けた部分の拡大図であって、(a)が横断面図、
(b)が平面図である。
【図5】従来の函渠およびマンホール、並びに昇降用の
器具を示した図である。
【符号の説明】
10 ボックスカルバート(函渠) 11 ハンチ部 12 開口部 13 シース孔 20 収納式梯子 21 梯子台座21a 先端部 21 ストッパ 22 梯子ステップ 23 中空ステップ 24 通しボルト 25 座金 26 ナット 27 コイルバネ 28、29 バネ穴 30 ピン 31 ピン穴 40 マンホール 50 函渠 51 ハンチ部 52 開口部 53 マンホール 54 昇降用器具 55、56 足掛け金物

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 函渠内の昇降に用いられ、梯子台座と、
    該梯子台座に対し回動自在に取り付けられる梯子ステッ
    プと、該梯子台座と該梯子ステップとの接続部分に取り
    付けられるバネとからなり、前記梯子ステップが単純一
    体形をなす函渠用収納式梯子において、函渠10とし
    て、四つの角のすべてにハンチ部11を有する函渠10
    を用い、上壁に設けた開口部12に梯子台座21の基部
    を固定し、該梯子台座21には、その先端に下向きに曲
    げ形成した先端部21aを設け、該先端部21aに前記
    梯子ステップ22の一端を連結して該梯子ステップ22
    を前記バネの力で函渠10の上壁に沿って支持させると
    ともに、該梯子ステップ22を昇降用に使用する際は下
    方向に回転することにより函渠側壁に沿って上下方向に
    位置させることを特徴とする函渠用収納式梯子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の収納式梯子が、函渠内
    部の壁体の上部端に設置されていることを特徴とする函
    渠。
JP1992082409U 1992-11-30 1992-11-30 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠 Expired - Fee Related JP2513451Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082409U JP2513451Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082409U JP2513451Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0644951U JPH0644951U (ja) 1994-06-14
JP2513451Y2 true JP2513451Y2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=13773796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992082409U Expired - Fee Related JP2513451Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513451Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101866232B1 (ko) * 2017-09-27 2018-07-23 이재호 밸브실 구조물

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545638A (en) * 1977-06-15 1979-01-17 Mitsubishi Electric Corp Parallel-serial converter
JPS5671899U (ja) * 1979-11-09 1981-06-13

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0644951U (ja) 1994-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2513451Y2 (ja) 函渠用収納式梯子および該収納式梯子を有する函渠
JP2008148441A (ja) 高架送電線における接地線の取付装置と、高架送電線における接地線の取付方法
JP3009628B2 (ja) マンホール蓋開閉機
JP3307688B2 (ja) 吊カバー装置
JPS624590Y2 (ja)
JPS642031Y2 (ja)
JP2538530Y2 (ja) 高所作業車用落下物捕捉装置
JP3006396U (ja) 床スラブ開口部蓋兼用の手摺
JPS636863Y2 (ja)
JPH04101205U (ja) 電気機器収納用箱体のレール構造
JP3091894B2 (ja) 避難装置の梯子支持構造
JP3317153B2 (ja) クリップ用治具
JPS621777Y2 (ja)
JP2702667B2 (ja) 地下構造物用蓋の蝶番構造
JP4070319B2 (ja) 吊り足場用索条取付け具
JP4041133B2 (ja) グレーチング蓋等の蓋部材における挟み込み防止装置
JP3637654B2 (ja) 上下降式アンカーボルト構造
JPH0544386Y2 (ja)
JP3205798B2 (ja) 避難装置の取付構造
JPH0441724Y2 (ja)
JPH0431779Y2 (ja)
JPH0635345U (ja) 地下構造物用蓋
JP2603152Y2 (ja) 養生ネットのコーナ部への支持装置
JPH0320376Y2 (ja)
KR20180137220A (ko) 갱폼 고정볼트 잠금 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees