JP2513308B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

Info

Publication number
JP2513308B2
JP2513308B2 JP1079928A JP7992889A JP2513308B2 JP 2513308 B2 JP2513308 B2 JP 2513308B2 JP 1079928 A JP1079928 A JP 1079928A JP 7992889 A JP7992889 A JP 7992889A JP 2513308 B2 JP2513308 B2 JP 2513308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pad
pno
sound
operator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1079928A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01315795A (ja
Inventor
守 金原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP1079928A priority Critical patent/JP2513308B2/ja
Publication of JPH01315795A publication Critical patent/JPH01315795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2513308B2 publication Critical patent/JP2513308B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は少ない数の操作子で多くの種類の音を発生で
きるようにした電子楽器に関する。
(従来技術) 従来、この種の装置は、例えば特開昭61−282896号公
報に示されるように、複数の各操作子に該操作子の数よ
りも多くの種類の音のうち任意のものを割当てる割当て
手段を備えるとともに、複数の操作子の各操作に応答し
て該操作された操作子に割当てられている音を表すデー
タを音信号発生手段に供給することにより該音信号発生
手段における前記割当てられている音の発生を制御する
音発生制御手段を備えており、割当て手段によって各操
作子に任意の音を割当てた後に、該割当てた音を操作子
の操作に応じて発生するようにして、少ない数の操作子
で多くの種類の音を発生できるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記従来の装置にあっては、演奏中に操作
子に対する音の割当てを変更することは操作上困難であ
るので、一楽曲の演奏に対しては操作子の数に等しい種
類の音信号しか発生することができなかった。
本発明は上記点に鑑み案出されたもので、少ない数の
操作子を用いるのみで、一楽曲中においてもより多くの
種類の音を発生できるようにした電子楽器を提供しよう
とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、第1の発明(請求項1に
記載の発明)に係る電子楽器の構成上の特徴は、演奏操
作子(11a〜11d)と、複数種類の音のうち任意の音を表
す音情報及び同音情報により表された音信号の連続発生
回数を表す回数情報を時系列的に記憶した記憶手段(24
c−10〜24c−13)と、演奏操作子の操作に応答して記憶
手段に記憶されている音情報及び回数情報を読出すもの
であって、同演奏操作子が前記読出した回数情報により
表された回数分だけ操作される毎に前記記憶手段から次
の音情報及び回数情報を読出す第1読出し手段(第11図
のステップ46〜50)と、前記読出した回数情報が複数回
数を表しておりかつ演奏操作子の複数回数の操作が所定
時間内に終了しないとき記憶手段から次の音情報及び回
数情報を読出す第2読出し手段(図12のステップ121〜1
23,125,126)と、演奏操作子の操作毎に同操作に同期し
て第1又は第2読出し手段により読出された最新の音情
報を出力する出力手段(図11のステップ45)と、前記出
力された音情報に基づいて同音情報により表された音信
号を発生する音信号発生手段(22)とを備えたことにあ
る。
また、第2の発明(請求項2に記載の発明)に係る電
子楽器の構成上の特徴は、前記第1の発明に係る電子楽
器において、前記読出した回数情報により表された回数
分の演奏操作子の操作のうちで1回目の操作が終了する
までは、第2読出し手段による次の音情報及び回数情報
の読出しを禁止する読出し禁止手段(図11のステップ11
2,図12のステップ121,124)を設けたことにある。
(発明の作用効果) 上記のように構成した第1の発明においては、記憶手
段に複数種類の音のうちの任意の音を表す音情報及び同
音情報により表された音信号の連続発生回数を表す回数
情報が時系列的に記憶されており、演奏操作子が記憶手
段から読出した回数情報により表された回数分だけ操作
される毎に、第1読出し手段が記憶手段から次の音情報
及び回数情報を読出すとともに、出力手段が演奏操作子
の操作毎に同操作に同期して前記読出された最新の音情
報を出力し、同出力した音情報により表された音信号が
音信号発生手段から発生される。したがって、一つの演
奏操作子を操作するのみで多くの種類の音を発生できて
多彩な音楽を楽しむことができるようになるとともに、
同一種類の音信号が連続して発生される場合に記憶手段
の記憶容量を少なくすることができる。
また、この第1の発明においては、前記読出した回数
情報が複数回数を表しておりかつ演奏操作子の複数回数
の操作が所定時間内に終了しないとき、第2読出し手段
は記憶手段から次の音情報及び回数情報を読出し、出力
手段がこの読出した次の音情報も演奏操作子の操作毎に
音信号発生手段に出力して、同音情報により表された音
信号も発生させる。これにより、演奏操作子が短時間内
に複数回操作されるべきところをその操作回数が不足し
た場合にも、次の演奏操作子の操作に応答して次の音情
報に基づく音が発生されるようになり、楽曲の進行に従
って発生されるる音の種類がおかしくなることを防止で
きる。
また、上記のように構成した第2の発明においては、
前記のように読出した回数情報により表された回数分の
演奏操作子の操作のうちで1回目の操作が終了するまで
は、読み出し禁止手段が第2読出し手段による次の音情
報及び回数情報の読出しを禁止する。これによれば、次
の種類の音の発生までに多くの時間があっても、第2読
出し手段が、演奏操作子の複数回数の操作が所定時間内
に終了しないとして次の音情報及び回数情報を読出して
しまうことを避けることができ、楽曲の進行に従って発
生されるる音の種類がおかしくなることを防止できる。
(実施例) a.第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説明する。
第1図はこの第1実施例に係る電子楽器の操作パネル
10を示しており、同パネル10上には、4個のパッド操作
子11a,11b,11c,11d、8個のレジスト操作子12a,12b・・
・12h、プレイ操作子13、プログラム操作子14、楽器選
択操作子15、発音回数操作子16、電源操作子17及びスピ
ーカ18が配設されている。パッド操作子11a〜11dはその
押圧に応じて打楽器音の発生を制御するものであり、レ
ジスト操作子12a〜12hは後述する8個のレジストメモリ
23b−0,23b−1・・・23b−7をそれぞれ指定するもの
である。プレイ操作子13は当該電子楽器を演奏モードに
設定するためのもので、該演奏モードにおいてはパッド
操作子11a〜11dの操作に応じて打楽器音の発生が制御さ
れる。プログラム操作子14は当該電子楽器を割当てプロ
グラムモードに設定するためのもので、該割当てプログ
ラムモードにおいてはパッド操作子11a〜11d、楽器選択
操作子15及び発音回数操作子16の操作に応じて、当該電
子楽器にて発音可能な打楽器音のうち任意のものがパッ
ド操作子11a〜11dにそれぞれ時系列的に割当てられる。
楽器選択操作子15は前記割当てプログラムモードにおけ
る楽器選択設定時に利用されるものであり、発音回数操
作子16は前記割当てプログラムモードにおける発音回数
設定時に利用されるものである。電源操作子17は当該電
子楽器の電源のオン・オフを切り換えるものであり、ス
ピーカ18は打楽器音を発音するものである。
次に、この電子楽器に内蔵される電子回路について説
明すると、該電子楽器は、第2図に示すように、スイッ
チ回路21、楽音信号発生回路22、データ記憶回路23及び
マイクロコンピュータ回路24を内蔵しており、これらの
各回路21〜24はバス25にそれぞれ接続されている。スイ
ッチ回路21は、上記各操作子11a〜11d、12a〜12h、13〜
17にそれぞれ対応したパッドスイッチ群、レジストスイ
ッチ群、プレイスイッチ、プログラムスイッチ、楽器選
択スイッチ、発音回数スイッチ及び電源スイッチからな
る。楽音信号発生回路22は種々の打楽器音信号を形成出
力するもので、該打楽器音信号の種類は打楽器名を表す
楽器名データに応じて制御されるようになっている。こ
の楽音信号発生回路22の出力はアンプ26を介してスピー
カ18に接続されている。
データ記憶回路23はそれぞれバス25に接続されたトー
ンデータテーブル23a及びレジストメモリ群23bからな
る。トーンデータテーブル23aはROMにより構成され、第
3図に示すように、テーブルアドレスTADR(例えば0〜
15)により指定される各記憶位置にテーブルトーンデー
タTNT(TADR)として打楽器名を表す楽器名データを記
憶している。レジストメモリ群23bはRAMにより構成され
るとともに、第4図に示すように、レジスト操作子群12
a〜12hに対応した8個のレジストメモリ23b−0,23b−1
・・・23b−7からなり、各レジストメモリ23b−0〜23
b−7には、前記楽器名データ(上位ビット)及び同楽
器名データに対応した打楽器音の連続発音回数を表す発
音回数データ(下位ビット)からなる一連の発音制御デ
ータ群と該データ群の最後に設けたエンドマークとから
なるレジストデータRGDT0〜RGDT7がそれぞれ記憶される
ようになっている。
マイクロコンピュータ回路24はそれぞれバス25に接続
されたプログラムメモリ24a、CPU24b及びワーキングメ
モリ24cからなる。プログラムメモリ24aはROMにより構
成され、第7図乃至第9図のフローチャートに対応した
プログラムを記憶している。CPU24bは前記プログラムを
実行する。ワーキングメモリ24cはRAMにより構成され、
第5図及び第6図に示すように、パッド操作子11a〜11d
に対応したパッドレジスタ群24c−10〜24c−13、その他
のレジスタ群24c−20〜24c−23等を有する。パッドレジ
スタ群24c−10〜24c−13のパッドアドレスPADRにより指
定される各記憶位置には、楽器名データ(上位ビット)
及び発音回数データ(下位ビット)からなる一連の発音
制御データ群と該データ群の最後に設けたエンドマーク
とからなるバットデータPDDT0(PADR)〜PDDT3(PADR)
がそれぞれ記憶されるようになっている。また、その他
のレジスタ群24c−20〜24c−23には、前記パッドアドレ
スPADR0〜PADR3、トーンデータTNTD0〜TNDT3、回数デー
タCTDT0〜CTDT3及びカウントデータCTVL0〜CTVL3がそれ
ぞれ記憶されるようになっている。なお、かかる場合、
トーンデータTNTD0〜TNDT3はパッド操作子11a〜11dの操
作に応じて発音される打楽器音に係る楽器名データであ
り、回数データCTDT0〜CTDT3は該打楽器音の発音される
べき連続回数を表す発音回数データであり、かつカウン
ドデータCTVL0〜CTVL3は該打楽器音の発音された回数を
表すカウント値である。
次に、上記のように構成した電子楽器の動作を、第7
図乃至第9図のフローチャートを参照しながら説明す
る。電源操作子17の操作によって電源スイッチが閉成さ
れると、CPU24bは第7図のステップ30からメインプログ
ラムの実行を開始し、ステップ31にてレジストメモリ23
b−0内の全てのデータをパッドレジスタ群24c−10〜24
c−13にそれぞれ転送することにより全てのパッドデー
タPDDT0〜PDDT3を第1番目のレジストデータRGDT0に初
期設定するとともに、ステップ32にて全てのパッドアド
レスPADR0〜PADR3、トーンデータTNTD0〜TNTD3、回数デ
ータCTDT0〜CTDT3、カウントデータCTVL0〜CTVL3を初期
設定する。かかる場合、パッドアドレスPADR0〜PADR3
びカウントデータCTVL0〜CTVL3は全て「0」に設定され
るとともに、トーンデータTNTD0〜TNTD3及び回数データ
CTDT0〜CTDT3はパッドアドレスPADR0「0」により指定
されたパッドデータPDDT0(0)のうちの上位ビットの
楽器名データ及び下位ビットの発音回数データにそれぞ
れ設定される。
かかるステップ31,32の初期設定後、ステップ33,34に
てプレイルーチン及びプログラムルーチンの処理がプレ
イ操作子13及びプログラム操作子14の操作に応じて実行
される。
まず、プレイルーチンについて説明する。このプレイ
ルーチンにおいては、第8図のステップ40にてその実行
が開始され、ステップ41にてプログラムスイッチに関す
るオンイベントの有無が判定される。今、プログラム操
作子14が操作されない状態にあって前記オンイベントが
無ければ、前記ステップ41にて「NO」と判定され、ステ
ップ42にてパッドスイッチに関するオンイベントの有無
が判定される。かかる場合、いずれのパッド操作子11a
〜11dも操作されなければ、同ステップ42にて「NO」す
なわち前記オンイベント無しと判定されてステップ41,4
2からなる循環処理が実行され続ける。
かかる循環処理中、いずれかのパッド操作子11a〜11d
が操作されると、前記ステップ42にて「YES」すなわち
パッドスイッチに関するオンイベント有りと判定されて
プログラムはステップ43に進められ、同ステップ43にて
パッド番号データPNOが前記操作されたパッド操作子11a
〜11dを表す値(0〜3)に設定される。かかるパッド
番号データPNOの設定後、ステップ44にてレジストスイ
ッチがオン中か否かが判定される。かかる場合、パッド
操作子11a〜11dを操作した際にいずれのレジスト操作子
12a〜12hも操作してなければ、同ステップ44にて「NO」
すなわちいずれのレジストスイッチもオン中でないと判
定され、プログラムはステップ45へ進められる。
ステップ45においては、パッド番号データPNOにより
指定されるトーンデータTNTDPNOが楽音信号発生回路22
に出力される。楽音信号発生回路22は該データTNTDPNO
により表された打楽器に関する楽音信号を形成するとと
もに該楽音信号をアンプ26を介してスピーカ18に供給
し、スピーカ18が同楽音信号に対応した楽器音を発音す
る。これにより、パッド操作子11a〜11dのいずれかが操
作されると、該操作に応じて、操作されたパッド操作子
に割当てられかつトーンデータTNDTPNOに対応した打楽
器に関する楽音が発音されることになる。上記ステップ
45の処理後、ステップ46にてパッド番号データPNOによ
り指定されるカウントデータCTVLPNOが「1」増加さ
れ、ステップ47にて該データCTVLPNOと同じくパッド番
号データPNOにより指定される回数データCTDTPNOとが比
較される。かかる場合、両データCTVLPNO,CTDTPNOが等
しくなければ、前記ステップ47にて「NO」と判定され
て、プログラムはステップ41,42の前記循環処理に戻さ
れる。
また、かかるステップ41,42の循環処理中、上述のよ
うにレジスト操作子12a〜12hのいずれも操作されない状
態でパッド操作子11a〜11dのいずれかが再び操作される
と、ステップ42における「YES」との判定及びステップ4
4における「NO」との判定の基に、ステップ45の処理に
より操作されたパッド操作子に割当てられている打楽器
に関する楽音が発音されるとともに、ステップ46にてカ
ウントデータCTVLPNOがさらに「1」増加され、ステッ
プ47にて再びカウントデータCTVLPNOと回数データCTDT
PNOとが比較される。かかる比較の結果、両データCTVL
PNO,CTDTPNOが未だ等しくなければ、前記ステップ47に
て再度「NO」と判定されてプログラムはステップ41,42
の循環処理に戻される。一方、前記トーンデータTNTD
PNOに対応した打楽器音が前記回数データCTDTPNOにより
表された回数分発音されるとともに、前記ステップ46の
処理によりカウントデータCTVLPNOが大きくなって、同
データCTVLPNOが回数データCTDTPNOに等しくなると、前
記ステップ47にて「YES」と判定されて、プログラムは
ステップ48〜50に進められる。
ステップ48〜50の処理はパッド番号データPNO(直前
に操作されたパッド操作子11a〜11dに対応)により指定
されるトーンデータTNTDPNO及び回数データCTDTPNOを次
の打楽器音の発音準備のために更新するもので、ステッ
プ48においては同パッド番号データPNOにより指定され
るパッドアドレスPADRPNOが「1」だけ増加され、ステ
ップ49においては同パッド番号データPNOにより指定さ
れるパッドレジスタ24c−10〜24c−13内の前記増加され
たパッドアドレスPADRPNOにより指定される番地に記憶
されているパッドデータPDDTPNO(PADRPNO)が読出され
るとともに、該読出されたパッドデータPDDTPNO(PADR
PNO)の上位ビットが新たなトーンデータTNTDPNOとして
設定され、かつ同データPDDTPNO(PADRPNO)の下位ビッ
トが新たな回数データCTDTPNOとして設定される。ま
た、ステップ50においては、前記トーンデータTNTDPNO
に関する打楽器音の発音回数を新たにカウントするため
に、前記パッド番号データPNOにより指定されるカウン
トデータCTVLPNOが「0」に初期設定される。
かかるステップ50の処理後、ステップ51にて前記読出
されたパッドデータPDDTPNO(PADRPNO)がエンドマーク
であるか否かが判定される。パッドデータPDDTPNO(PAD
RPNO)がエンドマークでなければ、ステップ51における
「NO」との判定の基に、プログラムはステップ41に戻さ
れ、上記ステップ41〜51の処理が再び実行される。一
方、パッドアドレスPADRPNOが前記ステップ48の処理に
より歩進された結果、前記読出したパッドデータPDDT
PNO(PADRPNO)がエンドマークになると、前記ステップ
51にて「YES」と判定され、ステップ52にてパッドアド
レスPADRPNO、トーンデータTNTDPNO及び回数データCTDT
PNOが初期設定される。かかる初期設定においては、パ
ッドアドレスPADRPNOは「0」に設定されるとともに、
トーンデータTNTDPNO及び回数データCTDTPNOはパッド番
号データPNOにより指定されるパッドレジスタ24c−10〜
24c−13内の番地「0」に記憶されているパッドデータP
DDTPNO(0)の上位ビットに対応した打楽器名データ及
び同データPDDTPNO(0)の下位ビットに対応した発音
回数データにそれぞれ設定される。
かかる初期設定後、プログラムは再びステップ41に戻
され、上記ステップ41〜52からなる循環処理がひきつづ
き実行される。かかる循環処理により、パッド操作子11
a〜11dの操作に応じてパッドレジスタ群24c−10〜24c−
13内に記憶されている楽器名データ及び発音回数データ
がトーンデータTNTDPNO及び回数データCTDTPNOとして順
次読出され、該データTNTDPNO,CTDTPNOに応じて打楽器
音信号の発生が制御されるので、4個のパッド操作子11
a〜11dを順次操作するのみで種々の打楽器音を所望の回
数ずつ発音させることができる。なお、この場合、上記
ステップ32(第7図)の処理により、パッドレジスタ群
24c−10〜24c−13内に同一のデータを記憶させるように
したが、これらのデータは後述するレジスト処理及び割
当てプログラム処理により種々変更可能なものである。
次に、前記レジスト処理について説明する。上記ステ
ップ41〜52からなる循環処理中、レジスト操作子12a〜1
2hのいずれかを操作しながらパッド操作子11a〜11bのい
ずれかを操作すると、該両操作によりステップ42,44に
おける「YES」との判定の基に、ステップ43の前記処理
によりパッド番号データPNOが前記操作されたパッド操
作子を表す値に設定された状態で、プログラムがステッ
プ53に進められる。ステップ53においては、レジスト番
号データRNOが前記操作されたレジスト操作子を表す値
(0〜7)に設定される。前記ステップ53の処理後、レ
ジスト番号データRNOにより指定されるレジストメモリ2
3b−RNO内に記憶されている全てのレジストデータRGDT
RNOがパッド番号データPNOにより指定されるパッドレジ
スタ24c−10〜24c−13の一つに転送され、該レジスタ内
のパッドデータPDDTPNOが前記レジストデータRGDTRNO
更新される。これにより、前記のようなパッド操作子11
a〜11d及びレジスト操作子12a〜12hの簡単な操作によ
り、パッドデータPDDT0〜PDDT3が所望のレジストデータ
RGDT0〜RGDT7に設定されるので、当該電子楽器を演奏中
にも、かかるパッドデータPDDT0〜PDDT3を変更できる。
前記ステップ54の処理後、ステップ55にてパッドアド
レスPADRPNO、トーンデータTNTDPNO、回数データCTDT
PNO及びカウントデータCTVLPNOが初期設定される。かか
る初期設定においては、上記ステップ52,50の処理と同
様、パッドアドレスPADRPNO及びカウントデータCTVLPNO
がそれぞれ「0」に設定されるとともに、トーンデータ
TNTDPNO及び回数データCTDTPNOがパッド番号データPNO
により指定されるパッドデータPDDTPNO(0)の上位ビ
ットに対応した打楽器名データ及び同データPDDT
PNO(0)の下位ビットに対応した発音回数データに設
定される。この初期設定後、プログラムはステップ41に
戻され、上記ステップ41〜52の循環処理が実行されて打
楽器音の発生が制御される。
次に、当該電子楽器における割当てプログラム処理に
ついて説明する。かかる場合、演奏者はプログラム操作
子14を操作する。このプログラム操作子14の操作によ
り、上記ステップ41〜52からなる循環処理を実行中のCP
U24bはステップ41にて「YES」すなわちプログラムスイ
ッチに関するオンイベント有りと判定し、ステップ56の
処理によりプログラムをステップ34(第7図)のプログ
ラムルーチンへ進めて、該ルーチンの処理を実行する。
このプログラムルーチンはパッド操作子11a〜11d、レジ
スト操作子12a〜12h、楽器選択操作子15及び発音回数操
作子16の操作に応じて、パッドレジスタ24c−10〜24c−
13内のパッドデータPDDT0〜PDDT3及びレジストメモリ23
b−0〜23b−7内のレジストデータRGDT0〜RGDT7を変更
制御するものである。この変更制御動作を説明する前
に、かかる場合における演奏者の操作手順について説明
しておく。
まず、演奏者は楽器選択操作子15を操作した状態でパ
ッド操作子11a〜11dを操作することにより打楽器音を発
音させ、該発音された打楽器音が所望のものになるまで
前記パッド操作子11a〜11dの操作を繰り返す。
次に、演奏者は発音回数操作子16を操作した状態で、
前記所望の打楽器音を連続して発音させる回数分、パッ
ド操作子11a〜11dの操作を繰り返す。
そして、演奏者は前記の操作を繰り返す。
前記の繰返し後、演奏者はレジスト操作子12a〜12h
を操作する。
前記プログラムルーチンの処理の詳細は第9図に示さ
れており、ステップ60にてその実行が開始され、ステッ
プ61にて全てのパッドアドレスPADR0〜PADR3及び回数デ
ータCTDT0〜CTDT3が「0」に初期設定される。この初期
設定後、ステップ62にてプレイスイッチに関するオンイ
ベントの有無が判定される。今、プレイ操作子13が操作
されない状態にあって前記オンイベントが無ければ、前
記ステップ62にて「NO」と判定され、ステップ63〜66に
て楽器選択スイッチがオン中か否か、発音回数スイッチ
がオン中か否か、同発音回数スイッチに関するオフイベ
ントの有無及びレジストスイッチのオンイベントの有無
が判定される。かかる場合、楽器選択操作子15、発音回
数操作子16及びレジスト操作子12a〜12hが操作されるこ
とがなければ、上記ステップ63〜66の全ての判定処理に
て「NO」と判定され、CPU24bはステップ62〜66からなる
循環処理を実行し続ける。
かかる循環処理中、前記のように楽器選択操作子15
が操作された状態でパッド操作子11a〜11dのいずれかが
操作されると、ステップ63にて「YES」すなわち楽器選
択スイッチがオン中であると判定され、かつステップ67
にて「YES」すなわちパッドスイッチに関するオンイベ
ント有りと判定されて、プログラムはステップ68以降へ
進められる。なお、楽器選択操作子15が操作された状態
で、いずれのパッド操作子11a〜11dも操作されなけれ
ば、ステップ67における「NO」との判定の基にステップ
63,67の循環処理が実行され続けられて、パッド操作子1
1a〜11dの操作待ちの状態となる。
次に、ステップ68以降の処理について説明すると、ス
テップ68においてはパッド番号データPNOが操作された
パッド操作子11a〜11dを表す値(0〜3)に設定され、
ステップ69にて前記設定されたパッド番号データPNOに
より指定されるトーンデータTNTDPNOが、トーンデータ
テーブル23aのテーブルアドレスTADRにより指定される
記憶位置に記憶されているテーブルトーンデータTNT(T
ADR)に設定され、ステップ70にて前記設定されたトー
ンデータTNTDPNOが楽音信号発生回路22へ出力される。
これにより、上述したように、トーンデータTNTDPNO
より表された打楽器に関する楽音が発音される。前記ス
テップ70の処理後、ステップ71にてテーブルアドレスTA
DRに「1」が加算され、ステップ72にて該加算されたテ
ーブルアドレスTADRが「15」(トーンデータテーブル23
aの最後アドレス)より大きいか否かが判定される。
かかる場合、テーブルアドレスTADRが「15」より大き
ければ、ステップ72における「YES」との判定の基に、
ステップ73にてテーブルアドレスTADRは「0」に初期設
定されて、プログラムはステップ62に戻される。一方、
テーブルアドレスTADRが「15」以下であれば、ステップ
72における「NO」との判定の基に、プログラムはステッ
プ62に戻される。このようにプログラムがステップ62に
戻される結果、上記のように楽器選択操作子15が操作さ
れた状態でパッド操作子11a〜11dが操作されれば、再び
ステップ62,63,67〜73の処理が実行されて打楽器音の発
音が制御される。ただし、この場合、前記ステップ71,7
3の処理によりテーブルアドレスTADRは順次繰返して歩
進されるので、トーンデータテーブル23aに記憶されて
いるテーブルトーンデータTNTにより表された打楽器音
が順次発音されることになる。その結果、前述のパッド
操作子11a〜11d及び楽器選択操作子15の操作により、所
望の打楽器を表す楽器名データがトーンデータTNTDPNO
として設定記憶されることになる。
上記ステップ62〜66からなる循環処理中、前記のよ
うに発音回数操作子16が操作された状態でパッド操作子
11a〜11dのいずれかが操作されると、ステップ64にて
「YES」すなわち発音回数スイッチがオン中であると判
定され、かつステップ74にて「YES」すなわちパッドス
イッチに関するオンイベント有りと判定されて、プログ
ラムはステップ75以降へ進められる。なお、発音回数操
作子16が操作された状態で、いずれのパッド操作子11a
〜11dも操作されなければ、ステップ74における「NO」
との判定の基にステップ64,74の循環処理が実行され続
けられて、パッド操作子11a〜11dの操作待ちの状態とな
る。
次に、ステップ75以降の処理について説明すると、ス
テップ75においてはパッド番号データPNOが操作された
パッド操作子11a〜11dを表す値(0〜3)に設定され、
ステップ76にて前記設定されたパッド番号データPNOに
より指定される回数データCTDTPNOに「1」が加算され
る。そして、発音回数操作子16の前述の操作が維持され
た状態でパッド操作子11a〜11dが再び操作されれば、前
記ステップ64,74〜76の処理により、回数データCTDTPNO
が順次「1」ずつ増加される。その結果、前述のパッド
操作子11a〜11d及び発音回数操作子16の操作により、所
望の打楽器の連続発音回数が回数データCTDTPNOとして
設定記憶されることになる。
また、かかる状態において、発音回数操作子16の前記
操作が解除されると、CPU24bは、上記ステップ64におけ
る「NO」との判定後、ステップ65にて「YES」すなわち
発音回数スイッチのオフイベント有りと判定し、プログ
ラムをステップ77以降に進める。ステップ77において
は、前述の処理により設定されたトーンデータTNTDPNO
及び回数データCTDTPNOが、パッド番号データPNO(前記
操作されたパッド操作子11a〜11dを表す)により指定さ
れるパッドレジスタ24c−10〜24c−13内のパッドアドレ
スPADRPNOにより指定される番地に記憶される。かかる
場合、前記トーンデータTNTDPNO及び回数データCTDTPNO
は前記番地における上位ビット及び下位ビットにそれぞ
れ楽器名データ及び発音回数データとして記憶され、そ
の結果、第5図に示すようなフォーマットで一つのパッ
ドデータPDDTPNO(PADRPNO)がパッドレジスタ24c−10
〜24c−13に割当て記憶されることになる。
かかるステップ77の処理後、ステップ78にて前記回数
データCTDTPNOが「0」に初期設定され、ステップ79に
て前記パッドデータPDDTPNO(PADRPNO)の記憶に利用し
たパッドアドレスPADRPNOが「1」だけ加算されて、プ
ログラムがステップ62に戻される。そして、上記のよ
うに、パッド操作子11a〜11d、楽器選択操作子15及び発
音回数操作子16の操作が繰返し行われて、ステップ63,6
4,67〜76により新たなトーンデータTNTDPNO及び回数デ
ータCTDTPNOが設定された後、発音回数操作子16の前記
操作が再び解除されると、前記ステップ79の処理により
「1」だけ進められたパッドアドレスPADRPNOに対応し
たパッドデータPDDTPNO(PADRPNO)が割当て記憶され
る。
このようにしてパッドレジスト24c−10〜24c−13にパ
ッドデータPDDTPNO(PADRPNO)が順次割当て記憶された
後、レジスト操作子12a〜12hのいずれかが操作される
と、上記ステップ62〜66の循環処理を実行中のCPU24bは
ステップ66にて「YES」すなわちレジストスイッチに関
するオンイベント有りと判定して、プログラムをステッ
プ80へ進める。ステップ80においてはレジスト番号デー
タRNOが操作されたレジスト操作子12a〜12hを表す値
(0〜7)に設定され、ステップ81においては、第5図
に示すように、前記パッドアドレスPADRPNOに対応した
パッドデータPDDTPNO(PADRPNO)としてエンドマークが
設定記憶される。かかるステップ81の処理後、ステップ
82にてレジスト番号データRNOにより指定されるレジス
トメモリ23b−RNO内に記憶されるレジストデータRGDT
RNOが前記プログラムされたパッドデータPDDTPNOに更新
される。その結果、これらのステップ81,82の処理によ
り、パッド操作子11a〜11dの操作により指定される一組
のパッドデータPDDTPNOのプログラムが完了されるとと
もに、レジスト操作子12a〜12hにより指定されるレジス
トメモリ23b−RNOに該プログラムの完了されたパッドデ
ータPDDTPNOが保存されることになる。前記ステップ82
の処理後、ステップ83にて前記パッドデータPDDTPNO
記憶するパッドレジスタ24c−10〜24c−13の記憶番地を
指定するためのパッドアドレスPADRPNOが「0」に初期
設定され、プログラムがステップ62へ戻される。
そして、上記の処理による種々のパッドデータPDDT0
〜PDDT3のプログラム及び該データPDDT0〜PDDT3のレジ
ストメモリ23b−0〜23b−7に対する保存後、プレイ操
作子13が操作されると、上記ステップ62〜66からなる循
環処理を実行中のCPU24bはステップ62にて「YES」と判
定して、プログラムをステップ84,85へ進める。ステッ
プ84においては、トーンデータTNTD0〜TNTD3及び回数デ
ータCTDT0〜CTDT3が、各パッドレジスタ24c−10〜24c−
13の「0」番地に記憶されているパッドデータPDDT
0(0)〜PDDT3(0)に対応した楽器名データ及び発音
回数データに初期設定される。ステップ85においては、
パッドアドレスPADR0〜PADR3及びカウントデータCTVL0
〜CTVL3がそれぞれ「0」に初期設定される。これらの
初期設定により、当該電子楽器のプレイモードにおける
パッド操作子11a〜11dの操作に応じた打楽器音の発音準
備がなされた後、CPU24bはステップ86の処理により、プ
ログラムを上記ステップ33(第7図)のプレイルーチン
へ進める。これにより、当該電子楽器においては、上述
の処理によってパッドレジスタ24c−10〜24c−13に時系
列的に割当てプログラムされ、かつレジストメモリ23b
−0〜23b−7に保存記憶された楽器名データ及び発音
回数データを利用して、パッド操作子11a〜11dの操作に
応じた多種の打楽器音の発音が可能となる。
b.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。
第10図はこの第2実施例に係る電子楽器に内蔵される
電子回路をブロック図により示しており、同電子楽器に
おいては、上記第1実施例の電子楽器に対して、それぞ
れバス25に接続された自動リズム音信号発生回路101、
テンポクロック信号発生回路102及びタイマ回路103が付
加されている。自動リズム音信号発生回路101はマイク
ロコンピュータ回路24により制御されて、ワルツ、マー
チ等のリズム種類に対応した打楽音信号を形成してアン
プ26に供給するようになっている。かかる場合、操作パ
ネル10には別途リズム種類を選択するリズム選択操作子
及びリズムテンポを設定するテンポ設定操作子が設けら
れるとともに、プログラムメモリ24aには該リズム種類
に対応した打楽器音の発生を制御するためのプログラム
及び同打楽器音の発生パターンを決定するパターンデー
タが記憶されていて、CPU24bは、テンポクロック信号発
生回路102から所定タイミング毎に供給されるテンポク
ロック信号に応じた速度で、前記選択リズム種類に対応
したリズムパターンデータを読出して、自動リズム音信
号発生回路101に供給することにより、同回路101におけ
る打楽器音信号の発生を制御する。テンポクロック信号
発生回路102にはテンポ設定用のボリューム102aが設け
られており、同ボリューム102aは前記テンポ設定操作子
により可変設定されて、テンポクロック信号発生回路10
2から出力されるテンポクロック信号の周期を制御す
る。かかる自動リズム音の発生制御技術はよく知られた
ものであるので、これ以上詳述しないが、該第2実施例
においては、パッド操作子11a〜11dによる打楽器音信号
の発生と併用又は切換えて用いられる。
タイマ回路103は所定のタイミング毎にタイマインタ
ラプト信号を発生するもので、前記タイミングは操作パ
ネル10に設けた操作子により可変設定されるようにした
ボリューム103aによって決定されるようになっている。
また、該第2実施例においては、プログラムメモリ24a
は上記第1実施例のプレイルーチン(第8図)を第11図
のように変更したメインプログラムを記憶するととも
に、前記タイマインタラプト信号のCPU24bへの到来毎に
割込み実行される第12図のタイマインタラプトプログラ
ムを記憶している。なお、第9図のプログラムルーチン
に関しては上記第1実施例の場合と同じである。
以下、この第2実施例の動作を説明するが、プログラ
ムルーチンの処理については上記第1実施例の場合と同
じであるので、かかる処理の説明を省略するとともに、
プレイルーチンの処理の説明においても、上記第1実施
例と異なる部分についてのみ説明する。
この第2実施例のプレイルーチンにおいては、第11図
に示すように、ステップ44,45間にステップ111の処理が
挿入されているとともに、ステップ47,48間にステップ1
12の処理が挿入されている。ステップ111においては経
過時間データTが「0」に初期設定されるとともに、時
間計測フラグTMFが“1"に設定され、またステップ112に
おいては経過時間データTが「0」に初期設定されると
ともに、時間計測フラグTMFが“0"に設定される。な
お、経過時間データTはパッド操作子11a〜11dの操作後
の経過時間を表し、かつ時間計測フラグTMFは“1"によ
り前記経過時間の計測許容状態を表すとともに、“0"に
より同時間の計測禁止状態を表すものである。
前記プレイルーチンの処理中、タイマ回路103からボ
リューム103aにより発生間隔の制御されたタイマインタ
ラプト信号が発生されると、CPU24bは該発生毎にタイマ
インタラプトプログラムの実行を第12図のステップ120
にて開始する。このタイマインタラプトプログラムにお
いては、まず、ステップ121にて時間計測フラグTMFが
“1"であるか否かが判定され、同フラグTMFが“0"であ
れば、同ステップ121における「NO」との判定の基に、
ステップ130にて該タイマインタラプトプログラムが終
了されて、プレイルーチンの処理が再び続行される。こ
れにより、上記ステップ112にて時間計測フラグTMFが
“0"に設定されている場合、すなわちカウントデータCT
VLPNOと回数データCTDTPNOが等しくなって(ステップ4
7)、新たなトーンデータTNDTPNO及び回数データCDTD
PNOが設定された(ステップ48,49)直後には、タイマイ
ンタラプトプログラムにおける実質的な処理がなされ
ず、プレイルーチン(第11図)の処理により上記第1実
施例と場合と同様にして、パッド操作子11a〜11dの操作
通りに打楽器音の発生が制御される(例えば、第13図の
バスドラからハイハットへの移行)。
一方、前記新たなトーンデータTNDTPNO及び回数デー
タCTDTPNOの設定後にパッド操作子11a〜11dが操作され
て(ステップ42)、ステップ111の処理により時間計測
フラグTMFが“1"に設定されていれば、前記ステップ121
における「YES」との判定の基に、ステップ122にて経過
時間データTに“1"が加算された後、ステップ123にて
該経過時間データTが予め決められた所定値T1以上であ
るか否かが判定される。かかる場合、前述のパッド操作
子11a〜11dの操作からそれ程長い時間が経過していなけ
れば、前記ステップ123にて「NO」すなわちT≧T1でな
いと判定され、前述の場合と同様に、ステップ130にて
該タイマインタラプトプログラムの実行が終了されて、
プレイルーチン(第11図)の処理が実行されるようにな
るので、パッド操作子11a〜11dの操作通りに打楽器音の
発生がされる。
また、第13図のように、一打楽器音が速いタイミング
で連続して複数回操作されるべきであるにもかかわら
ず、演奏者が同操作されるべき回数より少ない回数のみ
しかパッド操作子11a〜11dを操作しなかった場合には、
タイマインタラプトプログラムの実行毎にステップ122
にて経過時間データTが「1」ずつ加算されて同データ
Tが所定値T1より大きくなる。これにより、前記ステッ
プ123にて「YES」と判定されて、プログラムはステップ
124以降へ進められる。ステップ124〜129の処理は上記
ステップ112,48〜52の処理と同じであり、これらのステ
ップ124〜129の処理により、時間計測フラグTMFが“0"
に設定されるとともに、パッドレジスタ24c−10〜24c−
13内であって現パッドアドレスPADRPNOの次のパッドア
ドレスPADRPNO+1に記憶されているパッドデータPDDT
PNO(PADRPNO)が読出されて、トーンデータTNDTPNO
びカウントデータCTDTPNOが新たに設定される。その結
果、次にパッド操作子11a〜11dが操作されたときには、
操作回数不足であった前回の打楽器音(例えば、第13図
のハイハット)が飛び越されて、次の打楽音(例えば、
第13図のバスドラ)が発音されるようになり、演奏者が
速いタイミングで所定数だけパッド操作子11a〜11dを操
作できなかった場合でも、楽曲の進行に従って発生され
る打楽器音の種類がおかしくなることがなくなる。
また、このように、新たにトーンデータTNDTPNO及び
カウントデータCTDTPNOを設定し直した場合にも、上記
ステップ112の処理と同様なステップ124の処理によッて
時間計測フラグTMFを“0"に設定するようにしたので、
次の打楽器(例えば、第13図のバスドラ)の発音まで多
くの時間があっても、ステップ121にて「NO」と判定さ
れるために問題ない。
なお、かかる第2実施例においては、プログラムモー
ド時に、パッドレジスタ24c−10〜24c−13及びレジスタ
メモリ23b−0〜23b−7内にパッドデータPDDTを記憶さ
せる場合には、打楽器音の種類のみならず、速いタイミ
ングで連続して発音させるか否かを考慮して、一打楽器
でも2グループに分けて記憶させておくとよい。すなわ
ち、一打楽器音が連続する場合でも、速いタイミングで
連続して発音させる必要のあるものと、該連続とは間を
おくものとを別グループにするとよい。これにより、第
2実施例では、速いタイミングを必要とするパッド操作
子11a〜11dの操作不足を補えるようになる。
また、上記第2実施例では、ボリューム103aの可変設
定によりタイマ回路103から発生されるタイマインタラ
プト信号の周期を変更して、パッド操作子11a〜11dが操
作されてから次に同操作子11a〜11dが適切に操作された
か否かを判断する操作間隔の基準時間を変更制御できる
ようにしたが、該タイマインタラプト信号の周期を固定
して、第12図のステップ123で利用した所定値T1を可変
設定できるようにしてもよい。
また、タイマ回路103からのタイマインタラプト信号
に代えて、テンポクロック信号発生回路102から出力さ
れるテンポクロック信号毎に第12図のタイマインタラプ
トプログラムが実行されるようにしてもよい。これによ
り、自動リズム演奏のテンポに対応して前記操作間隔の
基準時間が変更制御されて、楽曲の進行速度に応じた前
記判断がなされるようになる。
c.なお、上記のように構成した第1及び第2実施例は次
のように変形しても実施できるものである。
(1)上記各実施例においては、ステップ31,32(第7
図)の処理により、トーンデータTNTD0〜TNTD3及び回数
データCTDT0〜CTDT3を全て同一の楽器名データ及び発音
回数データに初期設定するようにしたが、これらのトー
ンデータTNTD0〜TNTD3及び回数データCTDT0〜CTDT3をそ
れぞれ異なる楽器名データ及び発音回数データに初期設
定するようにしてもよい。かかる場合、例えば、ステッ
プ31にてパッドデータPDDT0〜PDDT3をレジストデータRG
DT0〜RGDT0にそれぞれ初期設定するとともに、ステップ
32にて前記トーンデータTNTD0〜TNTD3及び回数データCT
DT0〜CTDT3をパッドデータPDDT0(0)〜PDDT3(0)を
構成する楽器名データ及び発音回数データにそれぞれ設
定するようにすればよい。
(2)上記各実施例においては、当該電子楽器に磁気テ
ープ、磁気ディスク等の外部記憶装置を設けなかった
が、前記外部記憶装置を設けてレジストメモリ23b−0
〜23b−7とのデータの授受を可能とするようにしても
よい。これにより、プログラムしたパッドデータPDDT0
〜PDDT3の保存性がより良好になる。また、前記レジス
トメモリ23b−0〜23b−7を着脱可能なもので構成し
て、当該電子楽器に選択的に着脱できるようにしてもよ
い。
(3)上記各実施例における楽器名データ及び発音回数
データの割当てプログラム時においては、レジスト操作
子12a〜12hの操作に応じたステップ66,80〜82(第9
図)の処理により、パッドデータPDDT0〜PDDT3のプログ
ラム完了処理及び該データPDDT0〜PDDT3のレジストメモ
リ23b−0〜23b−7に対する保存処理を同時にするよう
にしたが、かかる処理を分けてするようにしてもよい。
かかる場合、操作パネル10上にプログラム終了操作子
(データエンタ操作子)を別途設け、該操作子の操作時
にはパッドデータPDDTPNO(PADRPNO)としてエンドマー
クを設定記憶することによりパッドデータPDDT0〜PDDT3
のプログラム完了処理(第9図のステップ81に対応)を
実行するとともに、上記各実施例のステップ83の処理の
みを実行し、かつ上記各実施例と同様のレジスト操作子
12a〜12hの操作時には上記各実施例と同様なステップ8
0,82の処理のみをすればよい。
(4)上記各実施例においては、パッドレジスタ群24c
−10〜24c−13及びレジストメモリ群23bに発音すべき打
楽器音を表す楽器名データと同打楽器音の連続発音回数
を表す発音回数データを対にして記憶させるようにした
が、データ数の増加を許容するならば、前記発音回数に
等しい数分連続して楽器名データを記憶させるようにし
てもよい。
(5)上記各実施例においては、全てのパッド操作子11
a〜11dに関して楽器名データ及び発音回数データの割当
てプログラムを可能としたが、特定のパッド操作子のみ
に関して前記割当てプログラムを可能としてもよい。
(6)上記各実施例においては、当該電子楽器からは打
楽器音のみが発音されるようにしたが、打楽器音に換え
て又は打楽器音と共に管楽器、弦楽器等の楽器音又は
犬、猫等の動物の声を発音させるようにしてもよい。
(7)上記第2実施例においては、パッド操作子11a〜1
1dの操作からの経過時間に応じて次のパッドデータPDDT
PNOの読出しを制御して、同データPDDTPNOの飛び越し制
御をするようにしたが、操作パネル10の飛び越し用の操
作子を設けておき、同操作子の操作に応答して前記パッ
ドデータPDDTPNOの飛び越し制御を可能とするようにし
てもよい。すなわち、プレイルーチン(第8図)におい
て、前記飛び越し用の操作子の操作を検出するととも
に、該検出に応答してステップ48〜52の処理が実行され
るようにすればよい。これによれば、演奏者がパッド操
作子11a〜11dの操作不足に気付いた場合に、自ら前記操
作不足を回復できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る電子楽器の操作パネ
ルの概略図、第2図は同電子楽器に内蔵される電子回路
のブロック図、第3図は第2図のトーンデータテーブル
に記憶されるデータのフォーマット図、第4図は第2図
のレジストメモリに記憶されるデータのフォーマット
図、第5図及び第6図は第2図のワーキングメモリに記
憶されるデータのフォーマット図、第7図乃至第9図は
第2図のマイクロコンピュータ回路により実行されるプ
ログラムのフローチャート、第10図は本発明の第2実施
例に係る電子楽器に内蔵される電子回路のブロック図、
第11図及び第12図は第10図のマイクロコンピュータ回路
により実行されるプログラムのフローチャート、第13図
は第10図の電子楽器の作動説明図である。 符号の説明 10……操作パネル、11a〜11d……パッド操作子、12a〜1
2h……レジスト操作子、13……プレイ操作子、14……プ
ログラム操作子、15……楽器選択操作子、16……発音回
数操作子、21……スイッチ回路、22……楽音信号発生回
路、23……データ記憶回路、23a……トーンデータテー
ブル、23b……レジストメモリ群、24……マイクロコン
ピュータ回路、24a……プログラムメモリ、24b……CP
U、24c……ワーキングメモリ、24c−10〜24c−13……パ
ッドレジスタ群、24c−20〜24c−23……その他のレジス
タ群、102……テンポクロック信号発生器、103……タイ
マ回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏操作子と、 複数種類の音のうちの任意の音を表す音情報及び同音情
    報により表された音信号の連続発生回数を表す回数情報
    を時系列的に記憶した記憶手段と、 前記演奏操作子の操作に応答して前記記憶手段に記憶さ
    れている音情報及び回数情報を読出すものであって、同
    演奏操作子が前記読出した回数情報により表された回数
    分だけ操作される毎に前記記憶手段から次の音情報及び
    回数情報を読出す第1読出し手段と、 前記読出した回数情報が複数回数を表しておりかつ同回
    数情報により表された回数分の前記演奏操作子の操作が
    所定時間内に終了しないとき前記記憶手段から次の音情
    報及び回数情報を読出す第2読出し手段と、 前記演奏操作子の操作毎に同操作に同期して前記第1又
    は第2読出し手段によって読出された最新の音情報を出
    力する出力手段と、 前記出力された音情報に基づいて同音情報により表され
    た音信号を発生する音信号発生手段と を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載の電子楽器において、
    前記読出した回数情報により表された回数分の前記演奏
    操作子の操作のうちで1回目の操作が終了するまでは、
    前記第2読出し手段による次の音情報及び回数情報の読
    出しを禁止する読出し禁止手段を設けたこと特徴とする
    電子楽器。
JP1079928A 1988-03-31 1989-03-30 電子楽器 Expired - Fee Related JP2513308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1079928A JP2513308B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-30 電子楽器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7992788 1988-03-31
JP63-79927 1988-03-31
JP1079928A JP2513308B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-30 電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01315795A JPH01315795A (ja) 1989-12-20
JP2513308B2 true JP2513308B2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=26420911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1079928A Expired - Fee Related JP2513308B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-30 電子楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2513308B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2531283B2 (ja) * 1990-01-18 1996-09-04 ヤマハ株式会社 電子楽器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789129A (en) * 1980-11-22 1982-06-03 Omron Tateisi Electronics Co Data transmission device of device including keyboard
JPS60253466A (ja) * 1984-05-28 1985-12-14 株式会社モルテン 発音ボ−ル
JPS62135891A (ja) * 1985-12-10 1987-06-18 カシオ計算機株式会社 電子楽器の効果発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01315795A (ja) 1989-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05188944A (ja) 自動演奏装置
JPH045995B2 (ja)
JP2001190835A (ja) ゲームシステムおよびゲーム用プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH04234090A (ja) 電子楽器
JP2513308B2 (ja) 電子楽器
JP2631722B2 (ja) 自動演奏装置
JP3312939B2 (ja) 電子楽器
JPH0566772A (ja) 自動演奏装置
JP3609045B2 (ja) 自動演奏装置
JP4214845B2 (ja) 自動アルペジオ装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP3508564B2 (ja) 音源装置
JP2738359B2 (ja) リズム音発生装置およびその発音制御方注
JP3931460B2 (ja) 音源装置
JPH0863159A (ja) 自動演奏装置
JP2962077B2 (ja) 電子楽器
JPH0749517Y2 (ja) 自動演奏装置
JP2586227B2 (ja) 電子楽器
JPH0535268A (ja) 自動演奏装置
JP3551650B2 (ja) 自動演奏装置
JP2530691Y2 (ja) 自動リズム演奏装置
JP2665854B2 (ja) 自動演奏装置
JPH06202651A (ja) 楽音発生装置の発音制御装置
JPH0555196U (ja) 自動演奏装置
JPH09330080A (ja) 自動演奏装置
JPH0457094A (ja) 自動伴奏装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees