JP2513155B2 - N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 - Google Patents
N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法Info
- Publication number
- JP2513155B2 JP2513155B2 JP6070542A JP7054294A JP2513155B2 JP 2513155 B2 JP2513155 B2 JP 2513155B2 JP 6070542 A JP6070542 A JP 6070542A JP 7054294 A JP7054294 A JP 7054294A JP 2513155 B2 JP2513155 B2 JP 2513155B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenylalanine
- protected
- aspartyl
- group
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−保護−L−α−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンの製法に関する。更
に詳しくはN−保護したL−アスパラギン酸無水物とL
−フェニルアラニンのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩あるいは有機アミン塩類とを、水性媒体中反応させ
ることを特徴とするN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンの製法に関する。
スパルチル−L−フェニルアラニンの製法に関する。更
に詳しくはN−保護したL−アスパラギン酸無水物とL
−フェニルアラニンのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩あるいは有機アミン塩類とを、水性媒体中反応させ
ることを特徴とするN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンの製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】L−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルは優れた甘味剤として知
られており、その製造法も種々しられている。例えばN
−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン
は公知の技術により容易にL−α−アスパルチル−L−
フェニルアラニンメチルエステルに導くことができるこ
とが知られている(特開昭53−82752、特開昭5
9−219258)。従ってN−保護−L−α−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニンを高収率、簡便な方法で
えることが可能であればL−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルの工業的な製法として極
めて有利である。
ェニルアラニンメチルエステルは優れた甘味剤として知
られており、その製造法も種々しられている。例えばN
−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン
は公知の技術により容易にL−α−アスパルチル−L−
フェニルアラニンメチルエステルに導くことができるこ
とが知られている(特開昭53−82752、特開昭5
9−219258)。従ってN−保護−L−α−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニンを高収率、簡便な方法で
えることが可能であればL−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルの工業的な製法として極
めて有利である。
【0003】従来N−保護−L−α−アスパルチル−L
−フェニルアラニンの製法としては、L−フェニルアラ
ニンをN−保護−L−アスパラギン酸無水物とを反応さ
せる方法(特公昭55−26133)が知られている
が、これは反応を有機溶媒であり腐食性の強い酢酸中で
行なうため、溶媒の分離回収装置の必要なこと、装置材
質の腐食の面から工業的な製法としては必ずしも満足な
ものとは言えなかった。
−フェニルアラニンの製法としては、L−フェニルアラ
ニンをN−保護−L−アスパラギン酸無水物とを反応さ
せる方法(特公昭55−26133)が知られている
が、これは反応を有機溶媒であり腐食性の強い酢酸中で
行なうため、溶媒の分離回収装置の必要なこと、装置材
質の腐食の面から工業的な製法としては必ずしも満足な
ものとは言えなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、か
かる欠点を有しないN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンの製法について鋭意検討の結果、
驚くべきことにL−フェニルアラニンのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩類を水性
媒体中、N−保護−L−α−アスパラギン酸無水物と反
応させる事により、高収率でN−保護−L−α−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニン塩を与える事を見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
かる欠点を有しないN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンの製法について鋭意検討の結果、
驚くべきことにL−フェニルアラニンのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩類を水性
媒体中、N−保護−L−α−アスパラギン酸無水物と反
応させる事により、高収率でN−保護−L−α−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニン塩を与える事を見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
【0005】本発明により反応液中に生成したN−保護
−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン塩類は
酸による中和によりN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンに導く事ができる。又後出比較例
に示すようにL−フェニルアラニンが塩を形成しない水
性媒体中ではL−フェニルアラニンはN−保護−L−α
−アスパラギン酸無水物とは実質的になんら反応せずL
−フェニルアラニンを回収するにとどまり、本発明によ
るL−フェニルアラニン塩とN−保護−L−アスパラギ
ン酸無水物の反応の新規性は明らかである。因みに、L
−フェニルアラニンがその塩の形で水性媒体中でN−保
護−L−アスパラギン酸無水物と反応するということ
は、より本質的には化1に示すL−フェニルアラニンが
L−フェニルアラニネートイオンの形でN−保護−L−
α−アスパラギン酸無水物と反応するものと推定され
る。
−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン塩類は
酸による中和によりN−保護−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンに導く事ができる。又後出比較例
に示すようにL−フェニルアラニンが塩を形成しない水
性媒体中ではL−フェニルアラニンはN−保護−L−α
−アスパラギン酸無水物とは実質的になんら反応せずL
−フェニルアラニンを回収するにとどまり、本発明によ
るL−フェニルアラニン塩とN−保護−L−アスパラギ
ン酸無水物の反応の新規性は明らかである。因みに、L
−フェニルアラニンがその塩の形で水性媒体中でN−保
護−L−アスパラギン酸無水物と反応するということ
は、より本質的には化1に示すL−フェニルアラニンが
L−フェニルアラニネートイオンの形でN−保護−L−
α−アスパラギン酸無水物と反応するものと推定され
る。
【0006】
【化1】
【0007】例えば、後出参考例で最初L−フェニルア
ラニンナトリウム1水和物にほぼ等モルのN−保護−L
−アスパラギン酸無水物を添加したにも拘わらず、Na
OH水溶液により反応液のpHを12.0〜12.5の
間に保っているのは、反応によって生ずるN−保護−L
−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンのアスパラ
ギン酸残基に生ずる遊離のβ−カルボキシル基の水素イ
オンにL−フェニルアラニンナトリウム塩のNaイオン
が置換し、未反応のL−フェニルアラニネートイオンが
無荷電のL−フェニルアラニン(化2)に変化してしま
い、反応が進行しなくなるのを防ぐためである。
ラニンナトリウム1水和物にほぼ等モルのN−保護−L
−アスパラギン酸無水物を添加したにも拘わらず、Na
OH水溶液により反応液のpHを12.0〜12.5の
間に保っているのは、反応によって生ずるN−保護−L
−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンのアスパラ
ギン酸残基に生ずる遊離のβ−カルボキシル基の水素イ
オンにL−フェニルアラニンナトリウム塩のNaイオン
が置換し、未反応のL−フェニルアラニネートイオンが
無荷電のL−フェニルアラニン(化2)に変化してしま
い、反応が進行しなくなるのを防ぐためである。
【0008】
【化2】
【0009】本発明方法に於いて用いられるN−保護−
L−アスパラギン酸無水物の保護基としては、アセチル
基、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、1−メチル−2−アセチルビニル基、アセトア
セチル基が用いられる。
L−アスパラギン酸無水物の保護基としては、アセチル
基、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、1−メチル−2−アセチルビニル基、アセトア
セチル基が用いられる。
【0010】本発明に於いて用いられるアルカリ金属塩
としてはL−フェニルアラニンのナトリウム、カリウ
ム、リチウム塩、アルカリ土類金属塩としてはマグネシ
ウム、カルシウム塩、又有機アミン塩としてはL−フェ
ニルアラニンのトリブチルアミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン等の三級アミン塩が好適に用いられ
る。またこれらのL−フェニルアラニンのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩類はL−
フェニルアラニンとカセイソーダ、カセイカリ、水酸化
カルシウム、水酸化マグネシウム、トリブチルアミン等
の反応により反応液中にその場で(in situ)生
成させることもできることは勿論である。
としてはL−フェニルアラニンのナトリウム、カリウ
ム、リチウム塩、アルカリ土類金属塩としてはマグネシ
ウム、カルシウム塩、又有機アミン塩としてはL−フェ
ニルアラニンのトリブチルアミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン等の三級アミン塩が好適に用いられ
る。またこれらのL−フェニルアラニンのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩類はL−
フェニルアラニンとカセイソーダ、カセイカリ、水酸化
カルシウム、水酸化マグネシウム、トリブチルアミン等
の反応により反応液中にその場で(in situ)生
成させることもできることは勿論である。
【0011】本発明に於いて用いられる溶媒としては水
及び水と有機溶媒との混合物が使用できる。このような
有機溶媒としては反応物と不当に反応しない溶媒なら特
に制限されず、メタノール、エタノール等のアルコール
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジアセチルアミド等のアミド類およびトルエン等の
芳香族炭化水素類が挙げられる。
及び水と有機溶媒との混合物が使用できる。このような
有機溶媒としては反応物と不当に反応しない溶媒なら特
に制限されず、メタノール、エタノール等のアルコール
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジアセチルアミド等のアミド類およびトルエン等の
芳香族炭化水素類が挙げられる。
【0012】反応温度としては、N−保護−L−アスパ
ラギン酸無水物の加水分解の点から、−30℃〜80
℃、より好ましくは−20℃〜60℃が好適に用いられ
る。反応時間には特に制限はないが、N−保護−L−ア
スパラギン酸無水物とL−フェニルアラニン塩との反応
速度は大きく、長時間行なう必要はなく反応温度にもよ
るが通常は原料物質の混合が完了して2時間以内に反応
は完了する。
ラギン酸無水物の加水分解の点から、−30℃〜80
℃、より好ましくは−20℃〜60℃が好適に用いられ
る。反応時間には特に制限はないが、N−保護−L−ア
スパラギン酸無水物とL−フェニルアラニン塩との反応
速度は大きく、長時間行なう必要はなく反応温度にもよ
るが通常は原料物質の混合が完了して2時間以内に反応
は完了する。
【0013】用いられるN−保護−L−アスパラギン酸
無水物とL−フェニルアラニン塩のモル比は0.5〜
3.0、より好ましくは0.8〜2.0の範囲で使用す
ることができる。場合によってはL−フェニルアラニン
塩の濃度が低い方が好収率を与えることがあり、このよ
うな場合には反応媒体のpH値を7以上の範囲で適宜に
調節する事により任意のL−フェニルアラニン塩の濃度
を得ることができる。
無水物とL−フェニルアラニン塩のモル比は0.5〜
3.0、より好ましくは0.8〜2.0の範囲で使用す
ることができる。場合によってはL−フェニルアラニン
塩の濃度が低い方が好収率を与えることがあり、このよ
うな場合には反応媒体のpH値を7以上の範囲で適宜に
調節する事により任意のL−フェニルアラニン塩の濃度
を得ることができる。
【0014】本発明によって、N−保護−L−α−アス
パルチル−L−フェニルアラニンはアルカリ金属塩ある
いはアルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩の形で得
られるので、塩酸、硫酸等の酸で中和した後、晶析によ
り、結晶のN−保護−L−α−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンを得ることが出来るが、一方、単離する事
なく溶液状態のままL−α−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンメチルエステルへの変換反応に供することも
出来る。
パルチル−L−フェニルアラニンはアルカリ金属塩ある
いはアルカリ土類金属塩あるいは有機アミン塩の形で得
られるので、塩酸、硫酸等の酸で中和した後、晶析によ
り、結晶のN−保護−L−α−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンを得ることが出来るが、一方、単離する事
なく溶液状態のままL−α−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンメチルエステルへの変換反応に供することも
出来る。
【0015】以下実施例に於いて詳細に説明するが、本
発明の実施の態様はこれに限定されないことは勿論であ
る。
発明の実施の態様はこれに限定されないことは勿論であ
る。
【0016】
【実施例1】L−フェニルアラニンナトリウム塩・1水
和物12.4g(0.060モル)を水65mlに溶解
し、5℃に冷却した。これにトルエン40mlにN−ベ
ンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸無水物1
7.2g(0.069モル)を懸濁させた溶液を同温度
で撹拌下に添加し、1時間反応した。その間反応液のp
Hを10.0〜10.5に保った。分層した後水層中の
N−ベンジルオキシカルボニル−L−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンをHPLC(High Performance
Liquid Chromatography,高速液体クロマトグラフィ
ー)により定量したところ、L−フェニルアラニンに対
し、67.9%の収率で生成していた。一方、N−ベン
ジルオキシカルボニル−L−β−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンの収率は31.3%であった。
和物12.4g(0.060モル)を水65mlに溶解
し、5℃に冷却した。これにトルエン40mlにN−ベ
ンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸無水物1
7.2g(0.069モル)を懸濁させた溶液を同温度
で撹拌下に添加し、1時間反応した。その間反応液のp
Hを10.0〜10.5に保った。分層した後水層中の
N−ベンジルオキシカルボニル−L−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンをHPLC(High Performance
Liquid Chromatography,高速液体クロマトグラフィ
ー)により定量したところ、L−フェニルアラニンに対
し、67.9%の収率で生成していた。一方、N−ベン
ジルオキシカルボニル−L−β−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンの収率は31.3%であった。
【0017】
【実施例2】L−フェニルアラニン9.9g(0.06
0モル)及びトリエチルアミン6.1g(0.060モ
ル)を水65mlに溶解し5℃に冷却した。同温度で撹
拌下にN−アセチル−L−アスパラギン酸無水物9.5
g(0.066モル)を30分かけて添加した。その間
トリエチルアミンを添加することにより反応液のpHを
8.0〜8.5の間に保った。反応液中のN−アセチル
−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンは、L
−フェニルアラニンに対して52.1%生成していた。
一方、N−アセチル−L−β−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンの収率は28.9%であった。
0モル)及びトリエチルアミン6.1g(0.060モ
ル)を水65mlに溶解し5℃に冷却した。同温度で撹
拌下にN−アセチル−L−アスパラギン酸無水物9.5
g(0.066モル)を30分かけて添加した。その間
トリエチルアミンを添加することにより反応液のpHを
8.0〜8.5の間に保った。反応液中のN−アセチル
−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンは、L
−フェニルアラニンに対して52.1%生成していた。
一方、N−アセチル−L−β−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンの収率は28.9%であった。
【0018】
【参考例】L−フェニルアラニンナトリウム塩・1水和
物12.4g(0.060モル)を水65mlに溶解
し、5℃に冷却した。同温度で撹拌下にN−ホルミル−
L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.066モル)
を1時間かけて添加した。その間反応液のpHを4N
NaOH水溶液により12.0〜12.5の間に保っ
た。その後反応液中のN−ホルミル−L−α−アスパル
チル−L−フェニルアラニン(以下、ForーαーAP
と略記する)ををHPLCにより定量したところ、L−
フェニルアラニンナトリウム塩・1水和物に対し、6
8.2%の収率で生成していた。他にN−ホルミル−L
−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンが30.0
%等が副生していた。
物12.4g(0.060モル)を水65mlに溶解
し、5℃に冷却した。同温度で撹拌下にN−ホルミル−
L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.066モル)
を1時間かけて添加した。その間反応液のpHを4N
NaOH水溶液により12.0〜12.5の間に保っ
た。その後反応液中のN−ホルミル−L−α−アスパル
チル−L−フェニルアラニン(以下、ForーαーAP
と略記する)ををHPLCにより定量したところ、L−
フェニルアラニンナトリウム塩・1水和物に対し、6
8.2%の収率で生成していた。他にN−ホルミル−L
−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンが30.0
%等が副生していた。
【0019】
【比較例】L−フェニルアラニン9.9g(0.060
モル)を水65mlに懸濁し、5℃に冷却した。同温度
で撹拌下にN−ホルチル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を添加し、30分間攪拌し
た 不溶の結晶を4N NaOH水溶液に加えて溶解して
後、HPLCで分析したところFor−α−APは検出
されなかった。検出されたのは、NーホルミルーL−ア
スパラギン酸、未反応のL−フェニルアラニンであっ
た。
モル)を水65mlに懸濁し、5℃に冷却した。同温度
で撹拌下にN−ホルチル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を添加し、30分間攪拌し
た 不溶の結晶を4N NaOH水溶液に加えて溶解して
後、HPLCで分析したところFor−α−APは検出
されなかった。検出されたのは、NーホルミルーL−ア
スパラギン酸、未反応のL−フェニルアラニンであっ
た。
【0020】
【発明の効果】上記本発明方法により、高収率でN−保
護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンを得
ることができる。
護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンを得
ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 保護基がアセチル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、1−メチル−
2−アセチルビニル基又はアセトアセチル基であるN−
保護したL−アスパラギン酸無水物とL−フェニルアラ
ニンのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいは有
機アミン塩類とを、水性媒体中反応させることを特徴と
するN−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルア
ラニンの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6070542A JP2513155B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6070542A JP2513155B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60144137A Division JPH0680074B2 (ja) | 1985-01-07 | 1985-07-01 | N―ホルミル―L―α―アスパルチル―L―フェニルアラニンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770177A JPH0770177A (ja) | 1995-03-14 |
JP2513155B2 true JP2513155B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=13434517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6070542A Expired - Lifetime JP2513155B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513155B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP6070542A patent/JP2513155B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0770177A (ja) | 1995-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR900008012B1 (ko) | α-L-아스파르틸-L-페닐알라닌 메틸 에스테르 및 그의 염산염의 제조방법 | |
US4618695A (en) | Method of preparing methyl ester and its hydrochloride | |
US4521514A (en) | Process for producing an addition compound of a dipeptide ester and an amino acid ester | |
US4677220A (en) | Process for the preparation of α-L-aspartyl-L-phenylalanine methyl ester | |
JP2513155B2 (ja) | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 | |
JPS5823380B2 (ja) | ホルミルキノ ダツリホウ | |
JPH0680074B2 (ja) | N―ホルミル―L―α―アスパルチル―L―フェニルアラニンの製法 | |
JPS59225153A (ja) | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニン−β−低級アルキルエステルの製造法 | |
IE52264B1 (en) | Process for removing an n-formyl group | |
US4673744A (en) | Method for conversion of β-aspartylphenylalanine derivatives to .alpha. | |
JPH0696595B2 (ja) | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フエニルアラニンの製法 | |
JP2513159B2 (ja) | N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 | |
JP2503592B2 (ja) | α−アスパルチルフェニルアラニン誘導体の製造法 | |
KR910006287B1 (ko) | N-보호기-α-L-아스파르틸-L-페닐알라닌메틸에스테르의 제조방법 | |
CA1298682C (en) | PREPARATION PROCESS OF .alpha.-L-ASPARTYL-L-PHENYL-ALANINE METHYL ESTER OR HYDROHALIDE THEREOF | |
CA1331255C (en) | Method of producing -l-aspartyl-l-phenylalanine methyl ester hydrochloride | |
JP2598470B2 (ja) | N−ベンジルオキシカルボニル―αーL―アスパルチル―L―フェニルアラニンメチルエステルの製造方法 | |
JP2698372B2 (ja) | N−保護アスパラギン酸無水物の製造方法 | |
CA2146079A1 (en) | Process for crystallization of l-phenylalanine monomethyl sulfate using added salt | |
JP3316910B2 (ja) | L−フェニルアラニンの回収方法 | |
JPS6274296A (ja) | α―L―アスパルチル―L―フェニルアラニンメチルエステルの製造方法 | |
JPH01242597A (ja) | N−保護−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルの製造方法 | |
JPH0449546B2 (ja) | ||
JPH07116226B2 (ja) | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルまたはそのハロゲン化水素酸塩の製法 | |
JPH08183796A (ja) | α−L−アスパルチル−D−アミノ酸−N−(S)−α−アルキルベンジルアミドの製造法 |