JP2513159B2 - N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 - Google Patents
N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法Info
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN−ホルミル−L−α−
アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法に関する。
更に詳しくはN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
とL−フェニルアラニンとを、水性媒体中pH7以上の
領域で反応させる際、アルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の無機酸塩や有機酸塩を存在させることを特徴と
するN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンの製法に関する。
アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法に関する。
更に詳しくはN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
とL−フェニルアラニンとを、水性媒体中pH7以上の
領域で反応させる際、アルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の無機酸塩や有機酸塩を存在させることを特徴と
するN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンの製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】L−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルは優れた甘味剤として知
られており、その製造法も種々知られている。例えばN
−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンは公知の技術により容易にL−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステルに導くことができ
ることが知られている(特開昭53−82752、特開
昭59−219258)。従ってN−ホルミル−L−α
−アスパルチル−L−フェニルアラニンを高収率、簡便
な方法で得ることが可能であればL−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンメチルエステルの工業的な製法
として極めて有利である。
ェニルアラニンメチルエステルは優れた甘味剤として知
られており、その製造法も種々知られている。例えばN
−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンは公知の技術により容易にL−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステルに導くことができ
ることが知られている(特開昭53−82752、特開
昭59−219258)。従ってN−ホルミル−L−α
−アスパルチル−L−フェニルアラニンを高収率、簡便
な方法で得ることが可能であればL−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンメチルエステルの工業的な製法
として極めて有利である。
【0003】従来N−ホルミル−L−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンの製法としては、L−フェニル
アラニンをN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物と
を反応させる方法(特公昭55−26133)が知られ
ているが、これは反応を有機溶媒であり腐食性の強い酢
酸中で行なうため、溶媒の分離回収装置の必要なこと、
装置材質の腐食の面から工業的な製法としては必ずしも
満足なものとは言えなかった。
−L−フェニルアラニンの製法としては、L−フェニル
アラニンをN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物と
を反応させる方法(特公昭55−26133)が知られ
ているが、これは反応を有機溶媒であり腐食性の強い酢
酸中で行なうため、溶媒の分離回収装置の必要なこと、
装置材質の腐食の面から工業的な製法としては必ずしも
満足なものとは言えなかった。
【0004】さきに本発明者らは、かかる欠点を有しな
いN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニル
アラニンの製法を開発したが(特願昭60−14413
7)収率の面で十分といえるものでなかった。即ちN−
ホルミル−L−アスパラギン酸無水物とL−フェニルア
ラニンとの反応では目的とするN−ホルミル−L−α−
アスパルチル−L−フェニルアラニンの他にN−ホルミ
ル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンが副
生するが、上記方法では、後者の生成を抑えると言う点
では不十分であった。
いN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニル
アラニンの製法を開発したが(特願昭60−14413
7)収率の面で十分といえるものでなかった。即ちN−
ホルミル−L−アスパラギン酸無水物とL−フェニルア
ラニンとの反応では目的とするN−ホルミル−L−α−
アスパルチル−L−フェニルアラニンの他にN−ホルミ
ル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンが副
生するが、上記方法では、後者の生成を抑えると言う点
では不十分であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはN
−ホルミル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンの生成を抑えN−ホルミル−L−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンとN−ホルミル−L−β−アス
パルチル−L−フェニルアラニンの生成比(以下、α/
βと略記する。)を向上させる方法に関して鋭意検討の
結果、驚くべきことにN−ホルミル−L−アスパラギン
酸無水物とL−フェニルアラニンを水性媒体中反応させ
る際、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の無機酸
塩や有機酸塩を存在させることにより、N−ホルミル−
L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンの生成を
抑え、高収率でN−ホルミル−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンを得ることを見いだし、本発明を
完成させるに至った。
−ホルミル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンの生成を抑えN−ホルミル−L−α−アスパルチル
−L−フェニルアラニンとN−ホルミル−L−β−アス
パルチル−L−フェニルアラニンの生成比(以下、α/
βと略記する。)を向上させる方法に関して鋭意検討の
結果、驚くべきことにN−ホルミル−L−アスパラギン
酸無水物とL−フェニルアラニンを水性媒体中反応させ
る際、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の無機酸
塩や有機酸塩を存在させることにより、N−ホルミル−
L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニンの生成を
抑え、高収率でN−ホルミル−L−α−アスパルチル−
L−フェニルアラニンを得ることを見いだし、本発明を
完成させるに至った。
【0006】本発明に於いて用いられるアルカリ金属塩
あるいはアルカリ土類金属塩としては塩化ナトリウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム等の無機酸塩(ただし、
炭酸塩を除く)及び酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の
有機酸塩が好適に用いられる。又、その使用量について
は特に制限はないがN−ホルミル−L−アスパラギン酸
無水物あるいはL−フェニルアラニンに対して0.5〜
20倍モル、より好ましくは1〜10倍モルの範囲で使
用することができる。
あるいはアルカリ土類金属塩としては塩化ナトリウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム等の無機酸塩(ただし、
炭酸塩を除く)及び酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の
有機酸塩が好適に用いられる。又、その使用量について
は特に制限はないがN−ホルミル−L−アスパラギン酸
無水物あるいはL−フェニルアラニンに対して0.5〜
20倍モル、より好ましくは1〜10倍モルの範囲で使
用することができる。
【0007】本発明に於いて用いられる溶媒としては水
及び水と有機溶媒との混合物が使用できる。このような
有機溶媒としては反応物及び生成物と不当に反応しない
溶媒なら特に制限されず、メタノール、エタノール等の
アルコール類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチル
ホルムアミド、ジアセチルアミド等のアミド類及びトル
エン等の芳香族炭化水素類が挙げられる。
及び水と有機溶媒との混合物が使用できる。このような
有機溶媒としては反応物及び生成物と不当に反応しない
溶媒なら特に制限されず、メタノール、エタノール等の
アルコール類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ジメチル
ホルムアミド、ジアセチルアミド等のアミド類及びトル
エン等の芳香族炭化水素類が挙げられる。
【0008】反応温度としてはN−ホルミル−L−アス
パラギン酸の加水分解の点から−30〜80℃、より好
ましくは−20〜60℃が好適に用いられる。反応時間
には特に制限はないが、N−ホルミル−L−アスパラギ
ン酸無水物とL−フェニルアラニン塩との反応速度は大
きく、長時間行なう必要はなく反応温度にもよるが通常
は試薬の混合が完了して2時間以内に反応は完了する。
パラギン酸の加水分解の点から−30〜80℃、より好
ましくは−20〜60℃が好適に用いられる。反応時間
には特に制限はないが、N−ホルミル−L−アスパラギ
ン酸無水物とL−フェニルアラニン塩との反応速度は大
きく、長時間行なう必要はなく反応温度にもよるが通常
は試薬の混合が完了して2時間以内に反応は完了する。
【0009】用いられるN−ホルミル−L−アスパラギ
ン酸無水物とL−フェニルアラニンのモル比は0.5〜
3.0、より好ましくは0.8〜2.0の範囲で使用す
ることができる。場合によってはL−フェニルアラニン
塩の濃度が低い方が好収率を与えることがあり、このよ
うな場合には反応媒体のpH値を7以上の範囲で適宜調
節することにより任意のL−フェニルアラニン塩の濃度
を得ることが出来る。
ン酸無水物とL−フェニルアラニンのモル比は0.5〜
3.0、より好ましくは0.8〜2.0の範囲で使用す
ることができる。場合によってはL−フェニルアラニン
塩の濃度が低い方が好収率を与えることがあり、このよ
うな場合には反応媒体のpH値を7以上の範囲で適宜調
節することにより任意のL−フェニルアラニン塩の濃度
を得ることが出来る。
【0010】又、反応液のpHは7以上の範囲で任意に
選択する事が出来る。pHの調節はアルカリ金属又はア
ルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩或いは有機アミン
類をもちいるとよい。
選択する事が出来る。pHの調節はアルカリ金属又はア
ルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩或いは有機アミン
類をもちいるとよい。
【0011】本発明に於いては、N−ホルミル−L−α
−アスパルチル−L−フェニルアラニンはアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等の塩の形で得
られるので、塩酸、硫酸等の酸で中和した後、晶析によ
り、結晶のN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−
フェニルアラニンを得ることが出来るが、一方、単離す
る事なく溶液状態のままL−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルへの変換反応に供するこ
とも出来る。
−アスパルチル−L−フェニルアラニンはアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、有機アミン塩等の塩の形で得
られるので、塩酸、硫酸等の酸で中和した後、晶析によ
り、結晶のN−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−
フェニルアラニンを得ることが出来るが、一方、単離す
る事なく溶液状態のままL−α−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステルへの変換反応に供するこ
とも出来る。
【0012】以下実施例に於いて詳細に説明するが、本
発明の実施の態様はこれに限定されないことは勿論であ
る。
発明の実施の態様はこれに限定されないことは勿論であ
る。
【0013】
【0014】(実施例1)L−フェニルアラニンナトリ
ウム塩1水和物12.4g(0.060モル)および塩
化ナトリウム17.6g(0.300モル)を水65m
lに溶解し、−20℃に冷却した。同温度で撹拌下にN
−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.
066モル)を1時間かけて添加した。その間、反応液
のpHを4N NaOH水溶液により12.0〜12.
5の間に保った。
ウム塩1水和物12.4g(0.060モル)および塩
化ナトリウム17.6g(0.300モル)を水65m
lに溶解し、−20℃に冷却した。同温度で撹拌下にN
−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.
066モル)を1時間かけて添加した。その間、反応液
のpHを4N NaOH水溶液により12.0〜12.
5の間に保った。
【0015】その後、反応液中のN−ホルミル−L−α
−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、For
−α−APと略記する。)をHPLC(高速液体クロマ
トグラフィー、High Performance L
iquid Chromatography)により定
量したところ、L−フェニルアラニンナトリウム塩1水
和物に対し73.5%の収率で生成していた。他にN−
ホルミル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ン(以下、For−β−APと略記する。)が24.3
%副生していた。
−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、For
−α−APと略記する。)をHPLC(高速液体クロマ
トグラフィー、High Performance L
iquid Chromatography)により定
量したところ、L−フェニルアラニンナトリウム塩1水
和物に対し73.5%の収率で生成していた。他にN−
ホルミル−L−β−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ン(以下、For−β−APと略記する。)が24.3
%副生していた。
【0016】(実施例2)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)及びNaOH2.4g(0.06
0モル)を水65mlに溶解した。塩化ナトリウム1
7.6g(0.300モル)を添加し、−20℃に冷却
した後、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無
水物9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加し
た。その間4N NaOH水溶液を添加して、反応液の
pHを12.0〜12.5の間に保った。
g(0.060モル)及びNaOH2.4g(0.06
0モル)を水65mlに溶解した。塩化ナトリウム1
7.6g(0.300モル)を添加し、−20℃に冷却
した後、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無
水物9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加し
た。その間4N NaOH水溶液を添加して、反応液の
pHを12.0〜12.5の間に保った。
【0017】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、73.5%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは24.5%で副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、73.5%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは24.5%で副生していた。
【0018】(実施例3)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水50mlに懸濁し、4N N
aOH水溶液でpHを12.0に調整した。塩化ナトリ
ウム17.6g(0.300モル)を添加し、−20℃
に冷却した後、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギ
ン酸無水物9.9g(0.069モル)を1時間かけて
添加した。その間4N NaOH水溶液を添加して、反
応液のpHを12.0〜12.5に保った。
g(0.060モル)を水50mlに懸濁し、4N N
aOH水溶液でpHを12.0に調整した。塩化ナトリ
ウム17.6g(0.300モル)を添加し、−20℃
に冷却した後、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギ
ン酸無水物9.9g(0.069モル)を1時間かけて
添加した。その間4N NaOH水溶液を添加して、反
応液のpHを12.0〜12.5に保った。
【0019】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、73.2%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは24.4%で副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、73.2%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは24.4%で副生していた。
【0020】(実施例4)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水80mlに懸濁した後、塩化
カリウム22.4g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。−10℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を40分かけて添加した。
その間、4N NaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
g(0.060モル)を水80mlに懸濁した後、塩化
カリウム22.4g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。−10℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を40分かけて添加した。
その間、4N NaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
【0021】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、74.4%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは23.9%副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、74.4%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは23.9%副生していた。
【0022】(実施例5)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水80mlに懸濁した後、酢酸
ナトリウム24.6g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。5℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加した。
その間、4NNaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
g(0.060モル)を水80mlに懸濁した後、酢酸
ナトリウム24.6g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。5℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加した。
その間、4NNaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
【0023】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.3%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは26.4%副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.3%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは26.4%副生していた。
【0024】(実施例6)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水50mlに懸濁した後、塩化
ナトリウム17.6g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=10.0に調整した。−20℃に冷
却し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水
物9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加し
た。その間、4N NaOHを添加して、反応液のpH
を10.0〜10.5の間に保った。
g(0.060モル)を水50mlに懸濁した後、塩化
ナトリウム17.6g(0.300モル)を加え、4N
NaOHでpH=10.0に調整した。−20℃に冷
却し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水
物9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加し
た。その間、4N NaOHを添加して、反応液のpH
を10.0〜10.5の間に保った。
【0025】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.5%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは26.3%副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.5%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは26.3%副生していた。
【0026】(実施例7)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水50mlに懸濁した後、塩化
カリウム13.4g(0.018モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。−15℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加した。
その間、4N NaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
g(0.060モル)を水50mlに懸濁した後、塩化
カリウム13.4g(0.018モル)を加え、4N
NaOHでpH=12.0に調整した。−15℃に冷却
し、撹拌下にN−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
9.5g(0.066モル)を1時間かけて添加した。
その間、4N NaOHを添加して、反応液のpHを1
2.0〜12.5の間に保った。
【0027】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.9%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは25.2%副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、71.9%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは25.2%副生していた。
【0028】(実施例8)L−フェニルアラニン9.9
g(0.060モル)を水50ml、メタノール15m
lの混合溶媒に懸濁した後、塩化ナトリウム17.6g
(0.300モル)を加え、4N NaOHでpH=1
2.0に調整した。−20℃に冷却し、撹拌下にN−ホ
ルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.06
6モル)を1時間かけて添加した。その間、4N Na
OHを添加して、反応液のpHを12.0〜12.5の
間に保った。
g(0.060モル)を水50ml、メタノール15m
lの混合溶媒に懸濁した後、塩化ナトリウム17.6g
(0.300モル)を加え、4N NaOHでpH=1
2.0に調整した。−20℃に冷却し、撹拌下にN−ホ
ルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.06
6モル)を1時間かけて添加した。その間、4N Na
OHを添加して、反応液のpHを12.0〜12.5の
間に保った。
【0029】その後、反応液中のFor−α−APをH
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、65.3%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは23.3%副生していた。
PLCにより定量したところ、L−フェニルアラニンに
対し、65.3%の収率で生成していた。一方、For
−β−APは23.3%副生していた。
【0030】(比較例1)L−フェニルアラニンナトリ
ウム塩・1水和物12.4g(0.060モル)を水6
5mlに溶解し、5℃に冷却した。同温度で撹拌下にN
−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.
066モル)を1時間かけて添加した。その間反応液の
pHを4N NaOH水溶液により12.0〜12.5
の間に保った。
ウム塩・1水和物12.4g(0.060モル)を水6
5mlに溶解し、5℃に冷却した。同温度で撹拌下にN
−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物9.5g(0.
066モル)を1時間かけて添加した。その間反応液の
pHを4N NaOH水溶液により12.0〜12.5
の間に保った。
【0031】その後反応液中のFor−α−APをHP
LCにより定量したところ、L−フェニルアラニンナト
リウム塩・1水和物に対し68.2%の収率で生成して
いた。他にFor−β−APが30.0%等が副生して
いた。
LCにより定量したところ、L−フェニルアラニンナト
リウム塩・1水和物に対し68.2%の収率で生成して
いた。他にFor−β−APが30.0%等が副生して
いた。
Claims (1)
- 【請求項1】 N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水
物とL−フェニルアラニンとを、水性媒体中pH7以上
の領域で反応させる際、アルカリ金属あるいはアルカリ
土類金属の無機酸塩(ただし、炭酸塩を除く)や有機酸
塩を存在させることを特徴とするN−ホルミル−L−α
−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6112379A JP2513159B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6112379A JP2513159B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61104321A Division JPH0696595B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | N−保護−L−α−アスパルチル−L−フエニルアラニンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145193A JPH07145193A (ja) | 1995-06-06 |
JP2513159B2 true JP2513159B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=14585209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6112379A Expired - Lifetime JP2513159B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | N−ホルミル−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513159B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5239238B2 (ja) * | 2006-07-26 | 2013-07-17 | セントラル硝子株式会社 | フルオロアルカンスルホンアミド誘導体の製造方法 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP6112379A patent/JP2513159B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07145193A (ja) | 1995-06-06 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |