JP2512790Y2 - 医療用バル―ンカテ―テル - Google Patents

医療用バル―ンカテ―テル

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JP2512790Y2
JP2512790Y2 JP40675990U JP40675990U JP2512790Y2 JP 2512790 Y2 JP2512790 Y2 JP 2512790Y2 JP 40675990 U JP40675990 U JP 40675990U JP 40675990 U JP40675990 U JP 40675990U JP 2512790 Y2 JP2512790 Y2 JP 2512790Y2
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JP
Japan
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balloon
catheter
tube
catheter tube
balloon catheter
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稔 柴田
幸彦 坂口
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、食道、胆道、尿道、血
管等の生体管腔内の治療もしくは検査に使用するための
医療用バルーンカテーテルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体管腔内に生じた患部を治療もしくは
検査する際に使用する従来のバルーンカテーテルでは、
カテーテルチューブに単にバルーンを装着したり、カテ
ーテルチューブを二重管構造としバルーンの両端を各々
カテーテルの内管と外管に固定させる方式がとられてい
る。
【0003】カテーテルチューブに単にバルーンを装着
するだけの方式では、バルーンの膨張によりバルーンは
カテーテルチューブに対して幅方向に広がり、長手方向
に縮むような力が生じる。このため、バルーンの内部の
カテーテルチューブは、カテーテルチューブが柔らかく
バルーンに耐圧力がある程曲がり易くなり、カテーテル
の先端部分も曲がってしまい、カテーテルを次の部位に
進める際に操作しにくくなる。また、バルーンの膨張は
抑制される。
【0004】また、カテーテルチューブを二重管構造と
し、バルーンの両端を各々のカテーテルの内管と外管に
固定させる方式では、内管を通してガイドワイヤーを通
すことができ、バルーンを膨張させた際の長手方向に縮
むように生じる力は、カテーテルチューブがスライドす
るため、スライドの限界まではバルーンの膨張を抑制し
ないし、カテーテルチューブ及びその先端部分も曲がら
ないが、できるだけ侵襲の少ない細いカテーテルを作る
ためには、細径の二重管構造では内管の内径はガイドワ
イヤーを通すのに余裕のある径が必要とされ、また、外
管の外径も制限されるため、外管と内管の間の水を通す
ための断面スペースが小さくならざるお得なくなり、そ
の確保が難しく、さらにバルーンを取付ける場合、その
製造工程は複雑となり、管理条件も厳しくなるという欠
点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は従来のバルー
ンカテーテルのこのような問題点に鑑みてなされたもの
で、バルーンの膨張の際、カテーテルチューブ及びカテ
ーテル先端部分が曲がるのを防止し、細径のバルーンカ
テーテルにおいて、バルーンの材質を変えずにバルーン
の膨張径を無理なく大きくすることができ、製造工程が
容易で安全性の優れた医療用バルーンカテーテルを提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本考案は、カテーテ
ルチューブの先端部近傍に膨張、収縮可能なバルーンを
付設し、該バルーンを膨張させることにより生体管腔内
を治療もしくは検査するためのバルーンカテーテルであ
って、前記カテーテルチューブのバルーンを装着する部
位に、カテーテルチューブの長さ方向に複数体のスリッ
トを入れ、該スリット部にチューブの長さ方向の圧縮力
が加わったとき、カテーテルチューブのスリットを設け
た部位が外側に向かってかご状に開くように、予めくせ
付けしたことを特徴とする医療用バルーンカテーテルで
ある。
【0007】以下、図面により本考案の医療用バルーン
カテーテルについて詳細に説明する。図1は、本考案の
一実施例となるバルーンカテーテルの側面図である。
【0008】本考案のバルーンカテーテルは、カテーテ
ルチューブ(1)の先端部近傍に複数本(3〜8本)の
スリット(2)を設け、スリット(2)を包むようにし
てバルーン(3)を取り付けると共に、カテーテルチュ
ーブ(1)の後端部には、シリンジ等を嵌合させるため
のコネクター(4)が取付けられている。
【0009】図2(a),(b)は、それぞれバルーン
膨張前及び膨張後のカテーテル先端部分の拡大断面図で
ある。図のようにカテーテルチューブ(1)にはスリッ
ト(2)が設けてあり、カテーテルチューブ(1)の内
腔を通してバルーン(3)を膨張させるための液体を注
入することができるようになっている。
【0010】バルーン(3)が膨張することにより、バ
ルーン(3)にはカテーテルチューブ(1)の外側方向
に広がろうとする力が、また、カテーテルチューブ
(1)の長手方向には縮むような力が加わる。この際、
本考案のバルーンカテーテルでは、カテーテルチューブ
(1)のバルーン(3)内の位置にスリット(2)を入
れ、外側に向かって開くように予めくせ付けしていた部
分が、かご伏に広がり、カテーテルチューブ(1)はそ
の長手方向に短くなるため、バルーンの膨張径を大きく
することができ、カテーテルチユーブ(1)がバルーン
(3)の内部やカテーテルの先端部分で曲がるのを防止
することができる。
【0011】尚、カテーテルチューブ(1)の材質とし
ては、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂などが望
ましい。
【0012】
【考案の効果】本考案に従うと、生体管腔に対して侵襲
の少ない細径のバルーンカテーテルで、バルーンの膨張
径の大きいものを作製でき、カテーテルチューブが柔ら
かくバルーンの耐圧力が高い場合でも、バルーン内のカ
テーテルチューブが曲がらず、カテーテルの先端も真っ
直ぐで、カテーテルを次の部位に進める際に操作しやす
い医療用バルーンカテーテルを供給でき、医療産業上極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例となるバルーンカテーテルの
側面図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、バルーンの膨張前
及び膨張後のカテーテル先端部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 カテーテルチューブ 2 スリット 3 バルーン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテーテルチューブの先端部近傍に膨
    張、収縮可能なバルーンを付設し、該バルーンを膨張さ
    せることにより生体管腔内を治療もしくは検査するため
    のバルーンカテーテルであって、前記カテーテルチュー
    ブのバルーンを装着する部位に、カテーテルチューブの
    長さ方向に複数体のスリットを入れ、該スリット部にチ
    ューブの長さ方向の圧縮力が加わったとき、カテーテル
    チューブのスリットを設けた部位が外側に向かってかご
    状に開くように、予めくせ付けしたことを特徴とする医
    療用バルーンカテーテル。
JP40675990U 1990-12-27 1990-12-27 医療用バル―ンカテ―テル Expired - Lifetime JP2512790Y2 (ja)

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JPH0492251U JPH0492251U (ja) 1992-08-11
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