JP2511493Y2 - 側構スケルトン構造の大型バス車体における柱本体と横梁との結合構造 - Google Patents

側構スケルトン構造の大型バス車体における柱本体と横梁との結合構造

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JP2511493Y2 JP1183690U JP1183690U JP2511493Y2 JP 2511493 Y2 JP2511493 Y2 JP 2511493Y2 JP 1183690 U JP1183690 U JP 1183690U JP 1183690 U JP1183690 U JP 1183690U JP 2511493 Y2 JP2511493 Y2 JP 2511493Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、大型バス車体特に側構スケルトン構造の大
型バス車体における幅広窓柱の柱本体と横梁との結合構
造に関するものである。
従来の技術 第1図に示すような大型バスの幅の広い窓柱の柱本体
1,1と角パイプ材にて構成される横梁2とからなる側構
ラーメン構造の結合部Aは、構造的に応力集中を発生し
易い。
そのために従来は第5図に示すように、柱本体1と横
梁2との結合部にほぼ三角形のコーナ材Cを溶接にて固
着していた(例えば特公昭47-37287号公報参照)。
考案が解決しようとする課題 ところが上記のようなコーナ材Cを用いる構造のもの
は、コーナ材Cの大きさが窓枠等に制約されるので充分
な強度を得ることがなかなか難しく、又コーナ材Cを設
置しなければならないために窓部の設計自由度が制限さ
れざるを得ないといった課題を有しており、更にコーナ
材Cの取付作業性が悪く、品質にばらつきが生じやすい
といった課題をも有している。
本考案は上記のうよな従来の課題に対処することを主
目的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は、側構スケルトン構造の大型バス車体の幅広
窓柱の柱本体と角パイプ材よりなる横梁との結合部にお
いて、該柱本体の外面に接合されるほぼ縦長矩形状の柱
接合面の一側に横梁の外面に接合される突出面が突出し
たほぼL字形状乃至は鉤の手形状をなす平板材よりなる
ガセットを構成し、上記柱本体の外面及び上記横梁の端
部外面に上記ガセットの柱接合面及び突出面がそれぞれ
嵌る段付凹部を形成し、上記ガセットの柱接合面と突出
面とを柱本体と横梁との各段付凹部に外側から当て、該
ガセットの柱接合面と柱本体の段付凹部とをスポット溶
接にて固着し、該ガセットの突出面と横梁の段付凹部と
を栓溶接にて固着すると共に、該横梁の段付凹部の下端
部とガセットの突出面とをビード溶接にて固着し、又場
合によっては、横梁の段付凹部の上端部とガセットの突
出面とをビード溶接にて固着した結合構造とし、更に上
記横梁の段付凹部は横梁端部外面の上端部より所定寸法
だけ下がった位置から下端部にかけて形成されると共
に、該横梁の段付凹部のコーナ部は斜めカットされた構
造となっているところを特徴とするものである。
作用 上記のように、柱本体と横梁に段付凹部を形成してこ
れに外側よりガセットを当てて結合したことにより、ガ
セットが窓部の設計自由度に何等制約を与えることがな
く、作業性の向上をはかり得ると共に、横梁とガセット
とは、栓溶接により剪断強度を受持たせ、ビード溶接に
て剥離に耐える結合構造としているので、柱本体と横梁
との結合強度は大幅に向上し、更に横梁の段付凹部を上
端部から所定寸法下がった位置より下方にかけて形成し
たことで、でき上り時の品質向上をはかり、又段付凹部
のコーナ部を斜めカットした形状としたことにより該部
への応力集中を防止できる。
実施例 以下本考案の実施例を第1図乃至第3図を参照して説
明する。
第1図に示すような大型バスの幅広窓柱の柱本体1と
角パイプ材にて構成された横梁2とからなる側構ラーメ
ン構造の結合部Aにおいて、本考案では第2図に示すよ
うに外当てガセット構造とする。
即ち、ガセット3は、例えばハット型断面をなす柱本
体1の外面に接合されるほぼ縦長矩形状の柱接合面31の
一側に横梁2の外面に接合されるほぼ三角形状をなす突
出面32が突出したほぼL字形状乃至は鉤の手形状をなす
平板材により構成され、板厚は大凡2.5〜3.0mm程度とす
るのが望ましい。突出面32の上縁は横梁2の上面と平行
で下縁は先端部から柱接合面31方向にかけて下る傾斜縁
に形成されている。
柱本体1の外面には上記ガセット3の柱接合面31が嵌
装接合される段付凹部11がプレス加工により形成され、
該段付凹部11に柱接合面31を嵌装接合した状態で柱接合
面31の外面と柱本体1の一般外面とが面一となるよう構
成されている。
横梁2の外面にも、ガセット3の突出面32が嵌装接合
される段付凹部21がプレス加工により形成され、該段付
凹部21に突出面32を嵌装接合したとき突出面32の外面と
横梁2の一般外面とが面一に連なるよう構成されてい
る。
該横梁2の外面に形成される段付凹部21は、第3図に
示すように、横梁2外面の上端部より所定寸法だけ下が
った位置より下方にかけて形成され、上端部分を一般外
面のままで残すことにより、出来上り時の品質を確保
し、更に段付凹部21のコーナ部21aを斜めカットした形
状とすることにより該部の応力集中を防止している。
ガセット3の突出面32の横梁外面の段付凹部21への接
合部には栓溶接用の穴32aが必要個数あけられている。
上記のガセット3を、その柱接合面31を柱本体1の段
付凹部11に嵌装接合しスポット溶接W1にて固着すること
により、予め柱本体1に組付けておき、該ガセット3の
突出面32に横梁2を差し込んで段付凹部21に突出面32を
嵌装接合させると共に該横梁2の端面を柱本体1につき
合せ、穴32a部における栓溶接W2にて突出面31を段付凹
部21に固着すると共に段付凹部21の下端部と突出面32の
内側面とをビード溶接W3にて固着する。又横梁2の端面
と柱本体1とのつき合せ部もビード溶接W4にて固着す
る。
このようにガセット3の突出面32と横梁2とを結合し
た構造は、栓溶接W2により剪断強度を受持たせると共に
ビード溶接W3を追加することにより剥離に耐える構造と
なっているので、結合強度は著しく向上すると共に、ガ
セット3が窓枠等に影響されることはなく、又窓の設計
自由度に制約を与えることもない。
上記ガセット3の柱接合面31と柱本体1との結合は、
柱本体1が幅広であり且つ柱接合面31の上下寸法を自由
に設定できるので、図示実施例のように柱接合面31を縦
長矩形状として柱本体1への接合面積を充分に大きく設
定し、それにより作業性の良好なスポット溶接W1による
固着にて結合強度を充分に確保することができる。
尚上記においてガセット3の突出面32と横梁2の段付
凹部21下端部とをビード溶接W3にて固定し、該突出面32
の上縁部と段付凹部21の上端部とを溶接していないの
は、実験結果として該突出面32上縁部と段付凹部21上部
とを溶接して固着するとかえって応力が集中しここで亀
裂が発生するおそれが生じるという理由からであるが、
全体的な板組構造によっては段付凹部21の下端部だけで
なく上端部においても突出面32とビード溶接にて固着し
た構造とする場合もあり得る。
又ガセット3に設けられる栓溶接用の穴32aの穴径
は、あまり大きくすると栓溶接の中央部に空隙ができや
すく、柱本体1,ガセット3及び横梁2等の外面に外板4
をスポット溶接にて取付けるとき、該スポット溶接位置
が上記栓溶接中央部の空隙部に一致すると空打ちになっ
て外板に部分的な歪が生ずるという問題が生じるので、
この穴32aの穴径は空隙が生じることがない程度即ち10
〜12mm程度の大きさにすることが望ましい。
尚第2図,第3図において、22は横梁2の端部内面に
設けた凹部で、該凹部22は柱本体1のフランジ12が嵌り
柱本体1内面と横梁2内面とが面一に連なり内装材を平
面的に取付け得るようにするためのものであるが、これ
は必ずしも必要ではない。
考案の効果 以上のように本考案によれば、大型バス車体の幅広窓
柱の柱本体と角パイプ材にて構成された横梁とからなる
側構ラーメン構造の結合部において、縦長矩形状の柱接
合面の一側に突出面が突出したほぼL字形状乃至は鉤の
手形状をなす平板材よりなるガセットを構成し、上記柱
本体外面及び横梁の端部外面に上記ガセットの柱接合面
及び突出面がそれぞれ嵌る段付凹部を形成し、上記ガセ
ットの柱接合面を柱本体の段付凹部に嵌装接合してスポ
ット溶接にて固着し、ガセットの突出面を横梁の段付凹
部に嵌装接合して栓溶接にて固着すると共に該横梁の段
付凹部下端部と突出面とをビード溶接にて固着した構造
としたことにより、窓部の設計自由度に何等制約を与え
ることなく柱本体と横梁との結合強度を大幅に向上させ
ることができると共に、作業性の向上をはかり、且つ外
観品質の向上をもはかることができるもので、実用上多
大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した側構スケルトン構造の大型バ
スの側面図、第2図は第1図の窓柱の柱本体と横梁との
結合部の詳細を示す斜視図で本考案の実施例を示してい
る。第3図は第2図示の横梁の端部外面部を示す斜視
図、第4図は第2図のX−X断面図である。第5図は柱
本体と横梁との結合部の従来構造例を示す斜視図であ
る。 1……柱本体、2……横梁、11,21……段付凹部、3…
…ガセット、31……柱接合面、32……突出面、4……外
板。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型バスの幅広窓柱の柱本体と角パイプ材
    にて構成された横梁との結合部において、該柱本体の外
    面に接合されるほぼ縦長矩形状の柱接合面の一側に横梁
    の外面に接合される突出面が突出したほぼL字形状乃至
    は鉤の手形状をなす平板材よりなるガセットを構成し、
    上記柱本体の外面及び上記横梁の端部外面に上記ガセッ
    トの柱接合面及び突出面がそれぞれ嵌る段付凹部を形成
    し、上記ガセットの柱接合面と突出面とを柱本体と横梁
    との各段付凹部に外側から当て、該ガセットの柱接合面
    と柱本体の段付凹部とをスポット溶接にて固着し、該ガ
    セットの突出面と横梁の段付凹部とを栓溶接にて固着す
    ると共に、該横梁の段付凹部の下端部とガセットの突出
    面とをビード溶接にて固着したことを特徴とする側構ス
    ケルトン構造の大型バス車体における柱本体と横梁との
    結合構造。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の構造のものにおい
    て、横梁端部外面の段付凹部は、横梁端部外面の上端部
    より所定寸法だけ下がった位置から下端部にかけて形成
    されると共に、該段付凹部のコーナ部は斜めカットされ
    た形状となっていることを特徴とする側構スケルトン構
    造の大型バス車体における柱本体と横梁との結合構造。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)に記載の構造のも
    のにおいて、横梁の段付凹部の上端部とガッセットの突
    出面とをビード溶接にて固着したことを特徴とする側構
    スケルトン構造の大型バス車体における柱本体と横梁と
    の結合構造。
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