JP2511292B2 - スライドゲ―ト用耐火物の製造方法 - Google Patents
スライドゲ―ト用耐火物の製造方法Info
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- JP2511292B2 JP2511292B2 JP63143692A JP14369288A JP2511292B2 JP 2511292 B2 JP2511292 B2 JP 2511292B2 JP 63143692 A JP63143692 A JP 63143692A JP 14369288 A JP14369288 A JP 14369288A JP 2511292 B2 JP2511292 B2 JP 2511292B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は高強度でかつ高耐スポーリング性のスライ
ドゲート用耐火物の製造方法に関するものである。
ドゲート用耐火物の製造方法に関するものである。
従来の技術 耐火性無機材料骨材と、粒度0.5mm以下の低融点金属
粉と、樹脂を混合して使用し、800℃以下の温度で加熱
硬化させて耐火物を製造する方法は、たとえば特公昭60
-29664号公報に開示されている。
粉と、樹脂を混合して使用し、800℃以下の温度で加熱
硬化させて耐火物を製造する方法は、たとえば特公昭60
-29664号公報に開示されている。
耐火性原料と、粒度200メッシュ以下の炭化硼素粉末
と、200メッシュ以下のアルミニウム粉末と、200メッシ
ュ以下の炭素粉末と、バインダーを混合して使用し、焼
成することによって高強度の耐火物を製造する方法が特
公昭63-11312号公報に開示されている。
と、200メッシュ以下のアルミニウム粉末と、200メッシ
ュ以下の炭素粉末と、バインダーを混合して使用し、焼
成することによって高強度の耐火物を製造する方法が特
公昭63-11312号公報に開示されている。
SiO2を含む耐火性原料および金属アルミニウムを微粉
末の状態で使用し、800〜1400℃の温度で焼成して耐火
物を製造する方法が特公昭52-31882号公報に開示されて
いる。
末の状態で使用し、800〜1400℃の温度で焼成して耐火
物を製造する方法が特公昭52-31882号公報に開示されて
いる。
従来のスライドゲート用耐火物はいずれもアルミニウ
ムを微粉末の状態で使用していた。
ムを微粉末の状態で使用していた。
発明が解決しようとする問題点 スライドゲート用耐火物を極低炭鋼などに使用する場
合、その耐火物中の炭素あるいはシリカの含有量が少な
いほど耐食性が向上し、耐火物の寿命は延びる。このた
め、従来のAl2O3-C系の耐火物にかえて、骨材として炭
素を用いない耐火物が開発されたのであるが、動弾性率
および熱膨脹率が高くなり、耐スポーリング性が劣化す
る欠点がある。
合、その耐火物中の炭素あるいはシリカの含有量が少な
いほど耐食性が向上し、耐火物の寿命は延びる。このた
め、従来のAl2O3-C系の耐火物にかえて、骨材として炭
素を用いない耐火物が開発されたのであるが、動弾性率
および熱膨脹率が高くなり、耐スポーリング性が劣化す
る欠点がある。
この発明は従来技術の欠点を解消して、特に耐食性と
耐スポーリング性を改善することのできるスライドゲー
ト用耐火物の製造方法を提供することを目的としてい
る。
耐スポーリング性を改善することのできるスライドゲー
ト用耐火物の製造方法を提供することを目的としてい
る。
問題点を解決するための手段 前述の目的を達成するために、この発明は請求項１お
よび請求項２に記載されたスライドゲート用耐火物の製
造方法を要旨としている。
よび請求項２に記載されたスライドゲート用耐火物の製
造方法を要旨としている。
発明の効果 この発明においては、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金のファイバーを用いている。それにより組織内の
架橋効果を得て、耐火物の使用時に亀裂が拡大すること
を防いでいる。
ム合金のファイバーを用いている。それにより組織内の
架橋効果を得て、耐火物の使用時に亀裂が拡大すること
を防いでいる。
アルミニウムまたはアルミニウム合金のファイバー
は、好ましくは直径が（断面は真円ではないが）20〜20
0μｍで、長さが１〜8mmである。このようなファイバー
寸法の時に組織内の架橋効果や亀裂拡大防止効果が最大
となる。
は、好ましくは直径が（断面は真円ではないが）20〜20
0μｍで、長さが１〜8mmである。このようなファイバー
寸法の時に組織内の架橋効果や亀裂拡大防止効果が最大
となる。
アルミニウムまたはアルミニウム合金の融点（アルミ
ニウムの場合は660℃）以上で熱処理する。それにより
周囲組織の粒間にアルミニウムを浸透させ、耐火物の強
度を飛躍的に向上させることができる。しかも、耐スポ
ーリング性も大幅に高めることができる。
ニウムの場合は660℃）以上で熱処理する。それにより
周囲組織の粒間にアルミニウムを浸透させ、耐火物の強
度を飛躍的に向上させることができる。しかも、耐スポ
ーリング性も大幅に高めることができる。
また、熱処理温度が1000℃よりも高くなると、ファイ
バーとしての良好な特性を保持できなくなり、ファイバ
ーと粉末との特性上の差がなくなる。しかも、アルミニ
ウムの浸透が進行し、ファイバーの存在していた箇所に
空隙が生じ、むしろ耐食性が劣化することがある。
バーとしての良好な特性を保持できなくなり、ファイバ
ーと粉末との特性上の差がなくなる。しかも、アルミニ
ウムの浸透が進行し、ファイバーの存在していた箇所に
空隙が生じ、むしろ耐食性が劣化することがある。
なお、予備的にアルミニウムまたはアルミニウム合金
の融点以下で熱処理しておいても、実際の使用時の加熱
温度がアルミニウムまたはアルミニウム合金の融点以上
であれば、実質的にアルミニウム合金の融点以上で熱処
理することになる。
の融点以下で熱処理しておいても、実際の使用時の加熱
温度がアルミニウムまたはアルミニウム合金の融点以上
であれば、実質的にアルミニウム合金の融点以上で熱処
理することになる。
また、アルミニウムまたはアルミニウム合金のファイ
バーの添加量が0.5重量％未満であると、前述のような
組織内の架橋効果や使用時の亀裂防止効果が得られな
い。逆に、添加量が10重量％よりも多いと、耐火物本来
の耐食性が劣化する。
バーの添加量が0.5重量％未満であると、前述のような
組織内の架橋効果や使用時の亀裂防止効果が得られな
い。逆に、添加量が10重量％よりも多いと、耐火物本来
の耐食性が劣化する。
請求項２に記載のスライドゲート用耐火物の製造方法
のように、アルミニウムまたはアルミニウム合金のファ
イバーを0.5〜10重量％添加するだけでなく、さらにア
ルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末を0.5〜10重
量％添加すると、ファイバーによる前述の効果に加え
て、耐酸化性を格段に改善することができる。
のように、アルミニウムまたはアルミニウム合金のファ
イバーを0.5〜10重量％添加するだけでなく、さらにア
ルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末を0.5〜10重
量％添加すると、ファイバーによる前述の効果に加え
て、耐酸化性を格段に改善することができる。
なお、結合材としては、タール、ピッチ、合成樹脂を
用いることができる。
用いることができる。
実施例 表１に示すように、実施例１、実施例２および実施例
４においては、アルミニウムのファイバーと焼結アルミ
ナからなる配合物に結合材としてフェノール樹脂を添加
して、ミキサーで混練した。これらの原料の添加量は表
１に示す通りであった。また、実施例３においては、ア
ルミニウムのファイバーと、アルミニウムの粉末と、焼
結アルミナからなる配合物に結合材としてフェノール樹
脂を添加し、これらをミキサーで混練した。これらの原
料の添加量は表１に示す通りであった。
４においては、アルミニウムのファイバーと焼結アルミ
ナからなる配合物に結合材としてフェノール樹脂を添加
して、ミキサーで混練した。これらの原料の添加量は表
１に示す通りであった。また、実施例３においては、ア
ルミニウムのファイバーと、アルミニウムの粉末と、焼
結アルミナからなる配合物に結合材としてフェノール樹
脂を添加し、これらをミキサーで混練した。これらの原
料の添加量は表１に示す通りであった。
他方、これらの実施例１〜４と対比させるために、比
較例１〜３も準備した。比較例１においては、アルミニ
ウムのファイバーはなんら使用せず、アルミニウムの粉
末と焼結アルミナからなる配合物にフェノール樹脂を加
えて混練した。比較例２においては、アルミニウムのフ
ァイバーと焼結アルミナからなる配合物にフェノール樹
脂を添加して混練した。
較例１〜３も準備した。比較例１においては、アルミニ
ウムのファイバーはなんら使用せず、アルミニウムの粉
末と焼結アルミナからなる配合物にフェノール樹脂を加
えて混練した。比較例２においては、アルミニウムのフ
ァイバーと焼結アルミナからなる配合物にフェノール樹
脂を添加して混練した。
アルミニウムのファイバーの添加量はいずれの例にお
いても５重量％であった。
いても５重量％であった。
比較例３も、比較例２と同様にして原料の調合を行っ
て混練した。
て混練した。
これらの実施例１〜４および比較例１〜３を公知のプ
レスによってプレート形状に成形した。それらの成形体
を表１に示すような熱処理温度でかつ非酸化雰囲気下で
熱処理した。比較例１では熱処理温度が700℃であり、
比較例２の熱処理温度は350℃であり、比較例３の熱処
理温度は1200℃であった。これに対し、実施例１〜４の
熱処理温度は、それぞれ700℃、850℃、850℃および100
0℃であった。ちなみに、通常の状況ではアルミニウム
の融点は660℃である。
レスによってプレート形状に成形した。それらの成形体
を表１に示すような熱処理温度でかつ非酸化雰囲気下で
熱処理した。比較例１では熱処理温度が700℃であり、
比較例２の熱処理温度は350℃であり、比較例３の熱処
理温度は1200℃であった。これに対し、実施例１〜４の
熱処理温度は、それぞれ700℃、850℃、850℃および100
0℃であった。ちなみに、通常の状況ではアルミニウム
の融点は660℃である。
前述のようにして製造された比較例１〜３および実施
例１〜４の耐火物について、それぞれ曲げ強さおよび耐
スポーリング性をテストした。さらに実用試験をしたと
ころ、それらの結果は表１に示す通りであった。
例１〜４の耐火物について、それぞれ曲げ強さおよび耐
スポーリング性をテストした。さらに実用試験をしたと
ころ、それらの結果は表１に示す通りであった。
なお、本発明はスライドゲート用プレートのみでな
く、上下ノズルや浸漬ノズル等にも適用できるものであ
り、すべて本発明の範囲内に入る。
く、上下ノズルや浸漬ノズル等にも適用できるものであ
り、すべて本発明の範囲内に入る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 俊夫 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (56)参考文献 特開 昭60−180950（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−48167（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】耐火性無機材料骨材90〜99.5重量％と、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金のファイバー0.5〜1
0重量％からなる配合物に、結合材を0.5〜10重量部加
え、混練および成形し、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金の融点以上でかつ1000℃以下の温度で熱処理する
ことを特徴とするスライドゲート用耐火物の製造方法。 - 【請求項２】耐火性無機材料骨材80〜99重量％と、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金のファイバー0.5〜10
重量％と、アルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末
0.5〜10重量％からなる配合物に、結合材を0.5〜10重量
部加え、混練および成形し、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金の融点以上でかつ1000℃以下の温度で熱処理
することを特徴とするスライドゲート用耐火物の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63143692A JP2511292B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | スライドゲ―ト用耐火物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63143692A JP2511292B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | スライドゲ―ト用耐火物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01313358A JPH01313358A (ja) | 1989-12-18 |
| JP2511292B2 true JP2511292B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=15344741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63143692A Expired - Fee Related JP2511292B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | スライドゲ―ト用耐火物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2511292B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101206947B1 (ko) * | 2008-03-25 | 2012-11-30 | 구로사키 하리마 코포레이션 | 플레이트 벽돌 및 그 제조 방법 |
| JP6193793B2 (ja) | 2014-03-31 | 2017-09-06 | 黒崎播磨株式会社 | 鋳造用耐火物、並びにそれを使用した鋳造用ノズル及びスライディングノズル用プレート |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5248167A (en) * | 1975-10-15 | 1977-04-16 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | Filter |
| JPS60180950A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-09-14 | ハリマセラミック株式会社 | スライデイングノズルプレ−トの製造方法 |
| JPS61146773A (ja) * | 1984-12-19 | 1986-07-04 | 黒崎窯業株式会社 | 高耐用性スライデイングノズルプレ−トれんが |
-
1988
- 1988-06-13 JP JP63143692A patent/JP2511292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01313358A (ja) | 1989-12-18 |
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