JP2511100Y2 - 簡易真空誘導炉 - Google Patents

簡易真空誘導炉

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JP2511100Y2
JP2511100Y2 JP9513590U JP9513590U JP2511100Y2 JP 2511100 Y2 JP2511100 Y2 JP 2511100Y2 JP 9513590 U JP9513590 U JP 9513590U JP 9513590 U JP9513590 U JP 9513590U JP 2511100 Y2 JP2511100 Y2 JP 2511100Y2
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忠之 畠山
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日本アジャックスマグネサーミック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は炉内を真空状態として溶融原料の熱処理を行
う簡易真空誘導炉に関する。
[従来の技術] 真空誘導炉の用途としては金属材料の真空溶解や真空
還元あるいは熱処理などがあるが、近年、原子炉の作業
に使用された手袋や炉材などの廃棄物の溶解などにも使
用されている。この真空誘導炉は従来同一出願人により
実公昭56−37267号公報に示される構造のものが提案さ
れている。
この従来の真空誘導炉は、耐火物により形成された炉
本体の周囲を気密性の炉殻で覆うと共に、炉殻内部の空
気を排気する排気管を連結している。炉殻は金属により
構成されるが、炉本体からの熱影響を受けないように、
炉本体と炉殻との間に珪素鋼板製のヨークが差し込まれ
ている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら従来の真空誘導炉は、全体が金属により
形成されているため、重量が大きく、取扱いが面倒であ
ると共に、高価となっている。
本考案はこのような事情を考慮してなされ、軽量で安
価で、しかも確実に真空状態を得ることができる簡易真
空誘導炉を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、投入口が開設され
た上部金属プレートと、下部金属プレートとを金属製連
結棒で結合してなる金属製骨材と、前記上,下部金属プ
レート間に少なくとも上部開口部を有して形成された筒
状炉本体と、この炉本体の外周に巻回されたパワーコイ
ルと、このパワーコイルの上方及び下方位置の炉本体外
周に巻回された冷却コイルと、前記パワーコイル及び冷
却コイルの外側に積層されて前記炉本体の側壁外周全体
を被覆する樹脂シール材と、前記炉本体内を排気する排
気管を有し、前記上部金属プレートの投入口を開閉する
ように取り付けられた気密蓋と、前記上,下部金属プレ
ートと樹脂シール材との間を気密状態に維持するように
塗布された樹脂シール充填剤と、この樹脂シール充填剤
の塗布された近辺の前記金属製骨材に固着された冷却管
とを備えていることを特徴としている。
[作用] 上記構成によると、樹脂シール充填剤によって樹脂シ
ール材と金属プレートとの間のシール性が保たれると共
に、冷却管は金属材から伝熱される炉本体の熱を樹脂シ
ール充填剤近辺で冷却して、樹脂シール充填剤を熱から
保護している。
また、金属製骨材は炉本体の強度を補強する。
[実施例] 以下、本考案を第1図に示す実施例を参照して具体的
に説明する。
上下方向の両端部が開放された筒形状の炉本体1が耐
火材により形成され、この炉本体1の外周にエポキシ樹
脂等の樹脂シール材2が積層されている。この積層体は
支持脚3に支承された下部金属プレート4上に載置され
ることにより、下端部が密閉され、炉本体1内が溶解室
6となっている。また、本体1の上端開放部は溶解室6
内に原料を投入するための投入口7となっており、この
投入口7部分が開放された上部金属プレート8が前記積
層体に被せられている。そして、この上部金属プレート
8および下部金属プレート4にタイロッド9が掛け渡さ
れ、タイロッド9にナット10を螺合することにより、炉
本体1を補強する金属製骨材が形成されている。この場
合、上部金属プレート8および下部金属プレート4が炉
本体1および樹脂シール材2の端面に密接するようにな
っている。
上部金属プレート8の上面には気密蓋11が開閉可能に
取り付けられている。気密蓋11は内面に断熱材12が張設
されており、前記投入口7上に位置するように上部金属
プレート8に取り付けられている。この気密蓋11の外周
には上部金属プレート8に載置されるフランジ板13が設
けられており、このフランジ板13と上部金属プレート8
との間には気密保持のためのパッキン14が介装されてい
る。また、気密蓋11には排気管15が貫通されて、その内
端部が投入口7付近にまで延びている。排気管15は炉本
体1内の空気を吸引排出して炉本体1内部を真空状態と
するものであり、外端部は適宜の吸引手段にバルブ(図
示せず)を介して接続されている。
炉本体1の外周には加熱を行うパワーコイル16が巻回
されると共に、このパワーコイル16の上下の外周には冷
却水を通す冷却コイル17が巻回されている。この場合樹
脂シール材2は前記コイル16,17の外側から炉本体1に
積層され炉本体1の側壁外周全体を被覆する。
以上の構成に加えて、上部金属プレート8および下部
金属プレート4が密接する樹脂シール材2の外周部分に
は樹脂シール充填剤18,19が塗布されている。樹脂シー
ル充填剤18,19は各金属プレート8,4と樹脂シール材2と
の密接部分を密封することにより、これらの境界部分の
気密性を保持するものである。この樹脂シール充填剤1
8,19はシリコン系合成樹脂などの耐熱性及び耐薬品性の
良好な材質が使用されている。原料の真空溶融や熱処理
時における樹脂シール充填剤18,19への伝熱があると、
樹脂シール充填剤18,19が硬化して気密性能が低下する
ことがある。このため樹脂シール充填剤18,19を伝熱か
ら保護する冷却管が配設されている。この冷却管は炉本
体1を補強する金属製骨材を樹脂シール充填剤18,19近
辺で冷却するように設けられる。図示例において、上部
金属プレート8の下面および下部金属プレート4の上面
に接するように冷却管20,21が取り付けられると共に、
気密蓋11およびそのフランジ板13の上面に冷却管22が複
数取り付けられている。また、気密蓋11における投入口
7の外周部分にも角パイプ形状の冷却管23が取り付けら
れている。これらの冷却管20,21,22,23はそれぞれの金
属構造体に接して、これらを介して伝熱される熱を冷却
するものであり、これにより樹脂シール充填剤18,19を
伝熱から保護し、樹脂シール充填剤18,19が良好な気密
性能を維持するように作用している。特に、冷却管20,2
1はそれぞれの樹脂シール充填剤18,19に接して、これら
を直接に冷却するため、有効な保護手段となっている。
このような構成の真空誘導炉では必要最小限の部分に
のみ金属を用い、その他の部分に樹脂を用いたにもかか
わらず、気密性を良好に保つことができる。このため軽
量で、しかも構造が簡単となり、取扱い性が良好で、真
空状態が確実に得られる安価な簡易真空誘導炉とするこ
とができる。
なお、前記実施例では上下方向の両端が開放された筒
形状の炉本体を使用し開放端が上下になる縦型で使用さ
れているが、本考案はこれに限定されることなく次の様
な変化例も考えられる。
即ち、炉本体は底部が耐火材で封鎖されたるつぼ形状
の炉本体でも良く、筒形状は円形,矩形,あるいは楕円
形であっても良く、また、その配置は縦型に限らず横型
であっても良い。
さらに、本考案を低温加熱用に使用する場合は炉本体
を必ずしも耐火材で形成しなくとも良い。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、金属構造体を必要最小
限とし、他の部分は樹脂を使用したため、構造が簡単
で、軽量となり、取扱い性が向上した安価な簡易真空誘
導炉とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 1…炉本体、2…樹脂シール材、4,8…金属プレート、1
1…気密蓋、15…排気管、18,19…樹脂シール充填剤、2
0,21,22,23…冷却管。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口が開設された上部金属プレートと、
    下部金属プレートとを金属製連結棒で結合してなる金属
    製骨材と、 前記上,下部金属プレート間に少なくとも上部開口部を
    有して形成された筒状炉本体と、 この炉本体の外周に巻回されたパワーコイルと、 このパワーコイルの上方及び下方位置の炉本体外周に巻
    回された冷却コイルと、 前記パワーコイル及び冷却コイルの外側に積層されて前
    記炉本体の側壁外周全体を被覆する樹脂シール材と、 前記炉本体内を排気する排気管を有し、前記上部金属プ
    レートの投入口を開閉するように取り付けられた気密蓋
    と、 前記上,下部金属プレートと樹脂シール材との間を気密
    状態に維持するように塗布された樹脂シール充填剤と、 この樹脂シール充填剤の塗布された近辺の前記金属製骨
    材に固着された冷却管とを備えていることを特徴とする
    簡易真空誘導炉。
JP9513590U 1990-09-10 1990-09-10 簡易真空誘導炉 Expired - Fee Related JP2511100Y2 (ja)

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JPH0453198U JPH0453198U (ja) 1992-05-07
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521855A (ja) * 2002-04-04 2005-07-21 ユーカー、カーボン、カンパニー、インコーポレーテッド 高温運転のための誘導炉

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005521855A (ja) * 2002-04-04 2005-07-21 ユーカー、カーボン、カンパニー、インコーポレーテッド 高温運転のための誘導炉

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