JP2511039B2 - 中空糸膜フィルタの保管方法 - Google Patents

中空糸膜フィルタの保管方法

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JP2511039B2 JP62128783A JP12878387A JP2511039B2 JP 2511039 B2 JP2511039 B2 JP 2511039B2 JP 62128783 A JP62128783 A JP 62128783A JP 12878387 A JP12878387 A JP 12878387A JP 2511039 B2 JP2511039 B2 JP 2511039B2
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和矢 山田
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、定期点検等により原子力発電所に設置され
た中空糸膜フィルタ装置の運転を休止する場合に、その
休止期間中に中空糸膜フィルタのろ過性能を劣化させる
ことなく中空糸膜フィルタを保管する方法に関する。
(従来の技術) 中空糸膜フィルタは、断面が微小な環状をなしてお
り、単位容積内の膜面積を大きくとることができ、かつ
耐圧性にも優れているので、各種の膜分離装置に広く用
いられている。最近では、原子力発電所の水処理装置と
しても適用されている。
ところで、中空糸膜フィルタに限らず一般に分離膜
は、微生物に対して弱いことが知られている。例えば、
膜分離装置への供給水中に多量の微生物が存在している
場合には、膜の構造の違いにより程度の差はあるが、短
期間でろ過性能が劣化することもある。
さらに、逆洗再生型の分離膜では、微生物が膜表面あ
るいは膜の構造内部に付着して逆洗再生が不可能になる
こともある。
このような現象を防ぐためには、膜分離装置への供給
水から微生物を極力除去して運転すればよい。しかし、
運転中はこの方法が有効であっても、装置をある期間休
止するような場合には、その休止期間中に装置内あるい
は膜表面や膜構造の内部で微生物が繁殖し、その結果運
転再開時にはろ過性能が低下していることがしばしばで
あった。
例えば、日本の原子力発電所においては、通常1年に
1回、3〜4ヵ月間原子炉の運転を休止し、装置全体の
定期点検を行っている。この期間中に保管されていた中
空糸膜フィルタは、運転再開時には、保管中の微生物繁
殖に困って休止前よりろ過性能が低下し、ろ過処理上の
問題となることも考えられる。
通常の中空糸膜フィルタを用いたろ過装置等におい
て、上述したような一時運転休止期間中の微生物による
ろ過性能の低下を回避するには、従来、次亜塩素酸ナト
リウムやホルマリン等の薬剤を中空糸膜フィルタ収納容
器内に注入し、微生物の繁殖を防止することがよく行わ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、休止期間中にこのような薬剤を中空糸
膜フィルタ収納容器内に注入した場合には、薬剤により
膜材質が変質したり劣化したりするおそれがあった。ま
た、装置を設置している系統によっては、運転再開に先
立ち、注入した薬剤を完全に系外に除去し、除去された
薬剤を処理する等の工程がさらに必要となっていた。
このような薬剤注入による保管方法を、原子力発電所
等の原子力施設に設置された中空糸膜フィルタ装置へ適
用することは好ましくない。それは、使用した薬剤およ
びその除去に要した処理水等が新たに二次放射性廃棄物
となるからである。
本発明はこのような従来の事情に対処してなされたも
ので、運転を一時的に休止した原子力発電所に設置され
た中空糸膜フィルタ装置の中空糸膜フィルタを、次に運
転再開するまでの期間、薬剤を用いることなく、またろ
過性能を低下させることなく保管する方法を提供するこ
とを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の中空糸膜フィルタの保管方法は、原子力発電
所に設置された中空糸膜フィルタ装置の運転を一時的に
休止し、次に再開するまでの間、前記中空糸膜フィルタ
装置の中空糸膜フィルタを保管するにあたり、原子炉で
発生した水蒸気をタービンを経て、脱気されたコンデン
サに導き冷却して発生させた復水を中空糸膜フィルタ収
納容器内に流入する工程と、この復水を流入した前記中
空糸膜フィルタ収納容器を密閉する工程と、この密閉し
た中空糸膜フィルタ収納容器内で前記中空糸膜フィルタ
を前記復水中に浸漬した状態で保管する工程とを具備す
ることを特徴としている。
本発明の中空糸膜フィルタの保管方法において、密閉
された中空糸膜フィルタ収納容器内の脱気、滅菌された
水中に中空糸膜フィルタを浸漬するには、中空糸膜フィ
ルタを用いた装置への供給水をその装置運転中に脱気、
滅菌して通水し、運転停止時に中空糸膜フィルタ収納容
器の入口弁、出口弁を閉じてそのまま密閉するようにす
ればよい。あるいは、中空糸膜フィルタ装置の運転を停
止した後、中空糸膜フィルタ収納容器内の全ての水を、
予め脱気、滅菌した水に置換してから中空糸膜フィルタ
収納容器を密閉するようにしてもよい。
(作用) このように構成された本発明の方法においては、休止
中の中空糸膜フィルタ収納容器中が密閉されているう
え、その内部は脱気、滅菌された水で満たされているの
で、休止期間中に外部から微生物がもたされることがな
く、また中空糸膜フィルタに微生物が付着していたとし
てもその期間中に微生物が繁殖することはない。したが
って、次の運転再開時には、休止した時と同じろ過性能
が得られる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図面は、本発明の一実施例において使用した沸騰水型
原子力発電所の概略を示す系統図である。原子炉1で発
生した水蒸気は、移送配管2、タービン3を経てコンデ
ンサ4に入り、冷却されて復水となる。復水は、復水移
送配管5を経て復水ろ過用の中空糸膜フィルタ装置6お
よび復水脱塩装置7に送られ浄化された後、ヒータ8で
加熱されて再び原子炉1に供給される。復水移送配管5
には、中空糸膜フィルタ装置6の上流側および下流側に
それぞれ入口弁9および出口弁10が設けられている。ま
た、コンデンサ4には真空ポンプ11が接続されており、
原子炉1の運転中にコンデンサ4内を脱気している。な
お、このように復水は蒸留水であるので、外部から汚染
されないかぎりはそれ自体無菌状態である。また、復水
移送配管5には、中空糸膜フィルタ装置6の上流側に中
空糸膜フィルタ装置バイパス配管5a(図にはその一部を
示す。)が分岐して接続されており、この中空糸膜フィ
ルタ装置バイパス配管5aには、バイパス弁12が設けられ
ている。
このように構成された施設において、原子炉の運転を
停止するに先立ち、バイパス弁12を開き系統の通水容量
を確保し、次いで中空糸膜フィルタ装置6内が脱気、滅
菌された復水で満たされていることを確認してから、中
空糸膜フィルタ装置6の入口弁9および出口弁10を閉じ
て中空糸膜フィルタ装置6を密閉し、この後系統の運転
を停止する。
この操作により、中空糸膜フィルタ収納容器内が原子
炉運転中の復水、すなわち脱気、滅菌状態の水で満たさ
れた状態で中空糸膜フィルタ装置6の運転を休止するこ
とができた。
そして、約3ヵ月間の運転休止期間中このままの状態
で中空糸膜フィルタを保管した後、原子炉1の運転を再
開したところ、中空糸膜フィルタ装置6は運転停止前と
同様のろ過性能を有していることが確認された。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、運転休止期間
中、中空糸膜フィルタ収納容器内が密閉され、脱気、滅
菌された水で満たされているため、この期間中に微生物
が外部からもたされることがなく、微生物が中空糸膜フ
ィルタに残留していたとしても中空糸膜フィルタ収納容
器内で繁殖することがない。その結果、休止期間中に中
空糸膜フィルタのろ過性能が低下することを防止でき
る。また、本発明においては何ら薬剤を用いることがな
いので、膜材質の変質、劣化のおそれもなく、原子炉で
発生した水蒸気を凝縮させた復水脱気されたコンデンサ
に導いて冷却して生じた復水をそのまま利用するので復
水器と中空糸膜フィルタ装置間に配管系を設置するだけ
で実施でき、特別に外部からの給水系を用意する必要が
なく、さらに、外部から給水しないから二次放射性廃棄
物を新たに生ずることもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例に使用した沸騰水型原子力発電
所の概略を示す系統図である。 1……原子炉 3……タービン 4……コンデンサ 6……中空糸膜フィルタ装置 7……復水脱塩装置 8……ヒータ 9……入口弁 10……出口弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力発電所に設置された中空糸膜フィル
    タ装置の運転を一時的に休止し、次に再開するまでの
    間、前記中空糸膜フィルタ装置の中空糸膜フィルタを保
    管するにあたり、原子炉で発生した水蒸気をタービンを
    経て、脱気されたコンデンサに導き冷却して発生させた
    復水を中空糸膜フィルタ収納容器内に流入する工程と、
    この復水を流入した前記中空糸膜フィルタ収納容器を密
    閉する工程と、この密閉した中空糸膜フィルタ収納容器
    内で前記中空糸膜フィルタを前記復水中に浸漬した状態
    で保管する工程とを具備することを特徴とする中空糸膜
    フィルタの保管方法。
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