JP2510827Y2 - ワイヤ張装具 - Google Patents

ワイヤ張装具

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JP2510827Y2
JP2510827Y2 JP2769790U JP2769790U JP2510827Y2 JP 2510827 Y2 JP2510827 Y2 JP 2510827Y2 JP 2769790 U JP2769790 U JP 2769790U JP 2769790 U JP2769790 U JP 2769790U JP 2510827 Y2 JP2510827 Y2 JP 2510827Y2
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秀夫 荒川
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荒川技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、店頭,家庭,展示場などにおいて、棚板,
ディスプレー,パネル,ハンガーその他インテリア用構
造体をワイヤで懸吊状態に取り付けるときに用いられる
ワイヤ張装具およびワイヤグリップに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
最近、内部に一方が小径となるテーパー面部を備えた
ホルダー本体に、ボール又はシューを保持し中心部に挿
入孔を備えたスリーブをバネで付勢して摺動自在に収容
したワイヤグリップを用いて、ワイヤを張設或いは懸吊
し、このワイヤに棚板その他商品などの物品を陳列する
ことが行われている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、このワイヤ張装具は、ホルダー本体は上下
端が開口した中空部に摺動スリーブを上下動可能に収容
したものであり、スリーブの上端開口からワイヤをバネ
力に抗して押し込み、グリップできるので、ワイヤの取
付け取外し操作が極めて容易となったものの、天井と床
との間にワイヤ,ロープ,紐,線などの索条体を緊張装
備するにはバネ力で一方向にはグリップし、他方向には
グリップする力をなくし、ワイヤを移動することができ
る一方向チャックであるため、ワイヤを同時に両方向に
移動したり、グリップ方向に連続的に長い距離を移動す
る場合や、例えば棚などを吊下保持する場合には、その
水平を出すためにワイヤを両方向に自由に移動できる形
態(グリップ機能をきかないようにするチャック開放状
態)で使用する方が取扱上便利であるのに一方向ではグ
リップされてしまうので、その位置決めがやっかいであ
り、かつまたワイヤ端末処理や緊張保持処理もやっかい
で取扱上不便があり、作業が煩雑であるなど問題があっ
た。
本考案は、従来のこの問題点を解決しようとするもの
で、一方向チャック機能をきかないようにしたり、きか
せたりすることが選んででき、所望の位置に簡単に取り
付けること及び物品懸吊後に生じる物品の位置変更にも
簡単に対応でき、しかもワイヤの吊垂,張架,緊張の作
業を著しく簡単且つ迅速に行え、取扱作業性を大幅に向
上できると共に、緊張状態の保持も安全に行えるワイヤ
張装具を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、ワイヤを挿通しうる中空筒状のスリーブ
と、該スリーブに挿通するワイヤを拘束又は自由とする
ボールとを内設するホルダーと、このボールをホルダー
内に形成したテーパー面に圧接するように前記スリーブ
を付勢するバネ部材とからなるワイヤグリップ体を有
し、前記スリーブの先端外周にねじ部を設け、該ねじ部
に螺合するねじ部と、ワイヤ挿通孔と、下端にフランジ
部を備えた操作ピンを前記スリーブのねじ部に螺合する
と共に、該フランジ部をホルダーに対して上下動の摺動
を制限して嵌装し、このホルダーをケースの上方端に装
着し該ケース中にはワイヤ巻込機構を備えたワイヤ巻取
リールとウエイトとを内装したことを特徴としたワイヤ
張装具である。
〔作用〕
本考案のワイヤ張装具は、ワイヤを操作ピンの挿通孔
より引き出すワイヤ巻込リールにあるワイヤが繰り出さ
れ、ボールが転動してボール相互間にワイヤを走行する
ようにし、その後、前記スリーブの引き出しをやめる
と、バネによりスリーブはテーパー面部の小径側にホル
ダー本体に対して相対的に移動し、ボールはテーパー面
部により挿入孔に押し出されてワイヤを挟持し、ワイヤ
のグリップ張設ができるし、またスリーブを押し込めば
ボール相互間隔を押し拡げてワイヤをリールのワイヤ巻
込機構で巻取り収納することができる。
しかもグリップ機能をきかせないようにするには、ス
リーブ上に連結接続している操作ピンを移動させて、フ
ランジ部の位置を上下動させて行う。即ち、操作ピンを
廻してスリーブをテーパー面より離れた状態(第5図
A)にするとボールは常に自由状態で一方向チャック機
能はなく、また操作ピンを逆に廻してスリーブをテーパ
ー面に引き込んだ状態(第4図)とすれば、一方向チャ
ック機能が働き操作ピンで、さらにホルダーに固定した
状態となる。さらに操作ピンのフランジ部を中間位置に
移動しておけば一方向チャックと同様に機能し、グリッ
プ状態(第5図B)で操作ピンを押し込めばボールは自
由状態となり、離せばグリップ状態に戻ることになる。
しかも、前記ワイヤWを巻込んだケースを床又は他の固
定部分に置けばウエイトで固定的な保持が簡便にでき、
ワイヤの張装を容易安全にできるようになる。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1〜5図を用いて説明すると、ワ
イヤWを挿通しうる中空筒状のスリーブ1と、該スリー
ブ1に挿通するワイヤWを拘束又は自由とするボール2
とを内設するホルダー3と、このボール2をホルダー3
内に形成したテーパー面31に圧接するようにスリーブ1
を付勢するバネ部材6とからなるワイヤグリップ体を有
し、前記スリーブ1の先端外周にねじ部11を設け、該ね
じ部11に螺合するねじ部42と、ワイヤ挿通孔41と、下端
にフランジ部5を備えた操作ピン4を前記スリーブ1の
ねじ部11に螺合すると共に、該フランジ部5をホルダー
3の中空室81内で上下動の摺動を制限して袋ナット9で
嵌装し、このホルダー3をケース10の上方端に装着し、
該ケース10中にはワイヤ巻込機構12を備えたワイヤ巻取
リール11とウエイト13とを内装したワイヤ張装具として
ある。
前記スリーブ1としては、ボール挿入孔のあるコーン
部を有し、該コーン部を、ホルダー3の内面にあるテー
パー面31にバネ部材6で付勢配備し、スリーブ1に接続
した操作ピン4をホルダー3のボディ外に突出装備して
あり、該操作ピン4も前記ワイヤWの挿通孔41のあるパ
イプ体を用い、前記スリーブ1と内外2重パイプに連結
構成し、その嵌合長さを軸方向に可変としてある。前記
ワイヤグリップ体のホルダー3では、中空部内周面に一
方が小径となるテーパー面31を形成したものからなり、
スリーブ1にワイヤWが挿入されているときにはボール
2,2でワイヤWに対して一方に滑り落ちることを強固に
阻止し、スリーブ1をバネ部材6に抗して押し込んだ状
態においてはワイヤWを容易に自由に滑らすことができ
るものである。
この場合、前記ホルダー3はケース10の上端にホルダ
ー3に螺合したナット191と袋ナットなどのキャップ19
で着脱可能に配備されている。スリーブ1はホルダー3
の中空孔にバネ座17で封入してある。また、ケース10に
はワイヤ巻取リール11をブラケット15で備えたウエイト
13を取付板14によって取付ネジ16で底面部101に着脱自
在に設けてあるが、ワイヤ巻取リール11にはゼンマイバ
ネのワイヤ巻込機構12を付設してワイヤWの自動巻取が
できるようにしてある。
第6〜7図の具体例では、前記操作ピン4をホルダー
3にあるスリーブ1のねじ部11に螺合したグリップ体を
中空筒状のリテーナ7に定着して、前記操作ピン4のフ
ランジ部5がホルダー3の上端部とリテーナ7の上方壁
との間に上下動できるようにし、該リテーナ7を中空状
のケーシング8にバネ部材18とともに摺動自在に内装し
たもので、グリップ機能を常時自由とする形態(第7図
A)としたり、グリップ固定化する(第6図)ほか、操
作ピン4を押込んだり、離したりしてグリップ又はグリ
ップ解除ができる形態(第7図B)に選んでできる。
この場合、前記リテーナ7は、中空筒体を用い、その
中空部に前記ホルダー3を嵌挿してバネ座17で固着する
と共に、スラストベアリング25を介してケーシング8に
回動可能に装備され、着脱自在の穴あき蓋部材22でケー
シング8内に封入配備されている。このケーシング8
が、円管体であって、下端外周面にねじ部24を備えてあ
り、ワイヤグリップ体を含むリテーナ7を内蔵し、バネ
部材18で蓋部材22に圧接するようにし、この圧接は互い
にインローで接合、例えば凹凸でスリップしないように
配慮してある。またワイヤWをグリップ状態にしてワイ
ヤWに張力をかけるときにケーシング8を固定部にねじ
込めば、ねじ込み分だけバネ部材18が圧縮されるのでリ
テーナ7と蓋部材22との結合が離れ、リテーナ7はスラ
ストベアリング25を介してバネ部材18の圧縮分だけの力
を受けるようになる。この場合、ケーシング8のねじ込
み時にはワイヤWが伴廻りしないようにスリーブ1を含
むリテーナ7をケーシング8内に自由に回転できるよう
になっている。
なお、前記スラストベアリング25に代えてテフロンリ
ングなどの滑性部材、例えば摩擦係数の小さな素材を用
いてもよいし、ケーシング8に形成したケース10はスリ
ーブ1から導出されるワイヤ端末を処理することもで
き、このケースを床,柱,壁,天井等に取付け、ケース
内にあるワイヤを操作ピン4のワイヤ挿通孔41から引き
出し、ワイヤの先端を固定端に引っ掛け張力をかけるよ
うにしてもするのが便利である。
この場合、ケーシング8をケース10にねじ込めばワイ
ヤに張力が加わり、その張力はバネ部材の強度により変
えることができる。
図中26はローレットで操作ピン4の外周に刻設してあ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、ワイヤグリップ体のスリーブの先端外周に
ねじ部を設け、該ねじ部に螺合するねじ部と、ワイヤ挿
通孔と、下端にフランジ部を備えた操作ピンを前記スリ
ーブのねじ部に螺合すると共に、該フランジ部をホルダ
ーに対して上下動の摺動を制限して嵌装し、このホルダ
ーをケースの上方端に装着し、該ケース中にはワイヤ巻
込機構を備えたワイヤ巻取リールとウエイトとを内装し
たことにより、ワイヤをワンタッチで脱着できるほか、
保持したワイヤに張力を加えることができるし、ワイヤ
端末処理が簡単で緊張保持処理も著しく適確にできるほ
か、ワイヤグリップ体が自由に回転できワイヤ損傷がな
く、安全性を大幅に高められ、ワイヤのチャック機能と
自由状態保持とが選んで簡単に行え、ワイヤの引出し或
いは巻取りも簡単にでき、ワイヤを同時に両方向に移動
したり、連続的に長い距離を移動することもでき、ワイ
ヤ上での取扱いを著しく良好に行え、しかもワイヤの緊
張状態を確実に保持できる態様で用いられるので作業が
極めて簡易で迅速にできるし、物品の配列変更作業も容
易に可能で、施工時の展示物品のワイヤへの取り付け,
取り外しも簡単に対応できるし、構成も簡便である等の
実用上の効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は一部の縦断面
図、第2図は内部の一部を示す斜視図、第3図は使用状
態の側面図、第4図は第1図I−I線における拡大切断
側面図、第5図(A)(B)はそれぞれその各作用状態
を示す縦断面図、第6図は第1図I−I線における他の
実施例の拡大切断側面図、第7図(A)(B)はそれぞ
れの各作用状態を示す縦断面図である。 1……スリーブ、11……ねじ部、2……ボール、3……
ホルダー、31……テーパー面、4……操作ピン、41……
挿通孔、42……ねじ部、5……フランジ部、6……バネ
部材、7……リテーナ、8……ケーシング、9……バネ
部材、10……ケース、11……ワイヤ巻取リール、12……
ワイヤ巻込機構、13……ウエイト、14……取付板、21…
…バネ部材、22……蓋部材、23……固定ナット、24……
ねじ部、25……スラストベアリング。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ(W)を挿通しうる中空筒状のスリ
    ーブ(1)と、該スリーブ(1)に挿通するワイヤ
    (W)を拘束又は自由とするボール(2)とを内設する
    ホルダー(3)と、このボール(2)をホルダー(3)
    内に形成したテーパー面(31)に圧接するように前記ス
    リーブ(1)を付勢するバネ部材(6)とからなるワイ
    ヤグリップ体を有し、前記スリーブ(1)の先端外周に
    ねじ部(11)を設け、該ねじ部(11)に螺合するねじ部
    (42)と、ワイヤ挿通孔(41)と、フランジ部(5)を
    備えた操作ピン(4)を前記スリーブ(1)のねじ部
    (11)に螺合すると共に、該フランジ部(5)をホルダ
    ー(3)に対して上下動の摺動を制限して嵌装し、この
    ホルダー(3)をケース(10)の上方端に装着し、該ケ
    ース(10)中にはワイヤ巻込機構(12)を備えたワイヤ
    巻取リール(11)とウエイト(13)とを内装したことを
    特徴とするワイヤ張装具。
  2. 【請求項2】前記ホルダー(3)が、筒状リテーナ
    (7)に固着されたものであって、前記操作ピン(4)
    のフランジ部(5)が、ホルダー(3)の上端部とリテ
    ーナ(7)の上方壁との間で上下動できるようにし、該
    リテーナ(7)を中空状のケーシング(8)にバネ部材
    とともに摺動自在に内装した請求項1記載のワイヤ張装
    具。
  3. 【請求項3】前記ケース(10)が、その底面部(101
    にワイヤ巻取リール(11)を備えたウエイト(13)を取
    付板(14)によって着脱自在に配備した請求項1または
    2記載のワイヤ張装具。
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GB2487822B (en) * 2011-01-26 2013-07-10 Gripple Ltd Clamping assembly
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