JP2510704B2 - 光ファイバカプラ - Google Patents
光ファイバカプラInfo
- Publication number
- JP2510704B2 JP2510704B2 JP63276995A JP27699588A JP2510704B2 JP 2510704 B2 JP2510704 B2 JP 2510704B2 JP 63276995 A JP63276995 A JP 63276995A JP 27699588 A JP27699588 A JP 27699588A JP 2510704 B2 JP2510704 B2 JP 2510704B2
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- port
- coupler
- fiber coupler
- light
- Prior art date
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光ファイバ通信や光ファイバセンサなど
に用いられる分布結合型で融着延伸型の光ファイバカプ
ラに関し、カプラのポートのうち不要なポートを無反射
端としたものである。
に用いられる分布結合型で融着延伸型の光ファイバカプ
ラに関し、カプラのポートのうち不要なポートを無反射
端としたものである。
分布結合型光ファイバカプラとしては、第3図に示す
ように2本の光ファイバ1,1を添接して融着したのち、
延伸して結合部2を形成し、各光ファイバ1,1の両端部
3…をそのままポートとした融着延伸型のものがよく知
られている。
ように2本の光ファイバ1,1を添接して融着したのち、
延伸して結合部2を形成し、各光ファイバ1,1の両端部
3…をそのままポートとした融着延伸型のものがよく知
られている。
第4図は、このような分布結合型光ファイバカプラを
用いた波長多重双方向光ファイバ通信系を示すもので、
図中符号4は、このような分布結合型光ファイバカプラ
(以下、カプラと略称する。)である。このカプラ4の
ポートAには光ファイバ5が接続されこの光ファイバ5
にはレーザダイオート6からの波長1.3μmの伝送光が
伝送されている。また、ポートBには光ファイバ7が接
続されこの光ファイバ7からの伝送光がアバランシェホ
トダイオード8に入力されるようになっている。さら
に、ポートCには光ファイバ9が接続され、主線路とな
っており、ここにはレーザダイオード3からの波長1.3
μmの伝送光が伝送されるとともにこの伝送光とは逆方
向に伝送される波長1,55μmの伝送光が伝送されるよう
になっている。そして、この波長1.55μmの伝送光はカ
プラ4のポートCからポートBに結合されて、アバラン
シェホトダイオード8に送られることになる。また、ポ
ートDにはなにも接続されておらず、無接続端となって
いる。
用いた波長多重双方向光ファイバ通信系を示すもので、
図中符号4は、このような分布結合型光ファイバカプラ
(以下、カプラと略称する。)である。このカプラ4の
ポートAには光ファイバ5が接続されこの光ファイバ5
にはレーザダイオート6からの波長1.3μmの伝送光が
伝送されている。また、ポートBには光ファイバ7が接
続されこの光ファイバ7からの伝送光がアバランシェホ
トダイオード8に入力されるようになっている。さら
に、ポートCには光ファイバ9が接続され、主線路とな
っており、ここにはレーザダイオード3からの波長1.3
μmの伝送光が伝送されるとともにこの伝送光とは逆方
向に伝送される波長1,55μmの伝送光が伝送されるよう
になっている。そして、この波長1.55μmの伝送光はカ
プラ4のポートCからポートBに結合されて、アバラン
シェホトダイオード8に送られることになる。また、ポ
ートDにはなにも接続されておらず、無接続端となって
いる。
このような通信系においては、レーザダイオード6か
ら波長1.3μmの伝送光はポートAからポートCにほぼ1
00%に結合されるが、カプラ4のアイソレーションは無
限に大きいわけでないことから、ポートAからポートD
にも、例えば−15〜−20dB程度の伝送光が結合される。
ポートDの終端の端面が鏡面状態で切断そされている
と、ポートDに漏洩した光がここで反射され、ポートD
からポートBに結合し、光ファイバ7からアバランシェ
ホトダイオード8に入力することになり、この反射漏洩
光は波長1.55μmの逆方向の伝送光のS/N比を低下させ
ることになる。
ら波長1.3μmの伝送光はポートAからポートCにほぼ1
00%に結合されるが、カプラ4のアイソレーションは無
限に大きいわけでないことから、ポートAからポートD
にも、例えば−15〜−20dB程度の伝送光が結合される。
ポートDの終端の端面が鏡面状態で切断そされている
と、ポートDに漏洩した光がここで反射され、ポートD
からポートBに結合し、光ファイバ7からアバランシェ
ホトダイオード8に入力することになり、この反射漏洩
光は波長1.55μmの逆方向の伝送光のS/N比を低下させ
ることになる。
このような問題点を解決するため、カプラ4のポート
Dの終端の端面を斜めに切断にして反射波が再び結合部
2に戻らないようにする方法、終端にマッチングオイル
を塗布して光を吸収する方法、終端を樹脂で被覆して光
を吸収する方法などが従来用いられてきた。
Dの終端の端面を斜めに切断にして反射波が再び結合部
2に戻らないようにする方法、終端にマッチングオイル
を塗布して光を吸収する方法、終端を樹脂で被覆して光
を吸収する方法などが従来用いられてきた。
しかしながら、終端の端面を斜めに切断する方法は加
工に手間がかかってコストが嵩み、またマッチングオイ
ルを塗布するものでは、オイルの蒸発などがあって長期
の使用には不適であり、樹脂の被覆によるものでは、低
温で樹脂が剥離するなどの不都合があり、信頼性に劣る
問題がある。
工に手間がかかってコストが嵩み、またマッチングオイ
ルを塗布するものでは、オイルの蒸発などがあって長期
の使用には不適であり、樹脂の被覆によるものでは、低
温で樹脂が剥離するなどの不都合があり、信頼性に劣る
問題がある。
この発明では、2本以上の光ファイバを添接し、融着
延伸してなる光ファイバカプラの不要なポートの端部を
加熱、延伸し溶断することによって無反射端とすること
で、上記問題を解決するようにした。
延伸してなる光ファイバカプラの不要なポートの端部を
加熱、延伸し溶断することによって無反射端とすること
で、上記問題を解決するようにした。
第1図は、この発明のカプラの不要なポートの終端の
状態の一例を示すものである。このポート11の終端は、
カプラを構成する光ファイバ12の端末をそのままマイク
ロトーチなどを用いて部分的に加熱し、溶融状態とした
のち延伸し、光ファイバ径を縮径し、さらに加熱、引き
伸ばして溶断してなるもので、光ファイバ12の端末がそ
のまま先細り状となったものである。また、カプラは上
述のように2本以上の光ファイバを添接し、融着延伸し
てなる光ファイバカプラである。このような終端では、
光ファイバ12のコアが除々に縮径された状態となるの
で、コアを導波される光エネルギーはコアから浸み出し
クラッドモードとして発散されることになり、ほぼ完全
な無反射端となる。
状態の一例を示すものである。このポート11の終端は、
カプラを構成する光ファイバ12の端末をそのままマイク
ロトーチなどを用いて部分的に加熱し、溶融状態とした
のち延伸し、光ファイバ径を縮径し、さらに加熱、引き
伸ばして溶断してなるもので、光ファイバ12の端末がそ
のまま先細り状となったものである。また、カプラは上
述のように2本以上の光ファイバを添接し、融着延伸し
てなる光ファイバカプラである。このような終端では、
光ファイバ12のコアが除々に縮径された状態となるの
で、コアを導波される光エネルギーはコアから浸み出し
クラッドモードとして発散されることになり、ほぼ完全
な無反射端となる。
例えば、外径125μm、コア径10μmのシングルモー
ド光ファイバを2本添接し、融着、延伸したカプラにお
いて、その不要なポート11について第1図に示すような
先細り状の終端にしたところ、このポート11での反射減
衰量は約50dBとなった。これに比較してポート11の終端
を単に切断しただけのものでの反射減衰量は約14dBであ
る。
ド光ファイバを2本添接し、融着、延伸したカプラにお
いて、その不要なポート11について第1図に示すような
先細り状の終端にしたところ、このポート11での反射減
衰量は約50dBとなった。これに比較してポート11の終端
を単に切断しただけのものでの反射減衰量は約14dBであ
る。
第2図は、この発明のカプラの不要なポートの終端の
他の例を示すものである。この例では、先細り状の先端
が微かに湾曲した状態となっているところが先の例と異
るところである。このように、先細り状の先端が湾曲す
るとコアからの曲げによる光の漏洩が更に加わり、さら
に反射減衰量が大きくなる。例えば、外径125μm、コ
ア径10μmのシングルモード光ファイバを2本添接し、
融着、延伸したカプラでは、反射減衰量が検出限界以上
となる。この例のポート11の作成は光ファイバ11の延
伸、溶断時にわずかに外力を加えて先端部分を曲げてや
るだけでよい。
他の例を示すものである。この例では、先細り状の先端
が微かに湾曲した状態となっているところが先の例と異
るところである。このように、先細り状の先端が湾曲す
るとコアからの曲げによる光の漏洩が更に加わり、さら
に反射減衰量が大きくなる。例えば、外径125μm、コ
ア径10μmのシングルモード光ファイバを2本添接し、
融着、延伸したカプラでは、反射減衰量が検出限界以上
となる。この例のポート11の作成は光ファイバ11の延
伸、溶断時にわずかに外力を加えて先端部分を曲げてや
るだけでよい。
このようなカプラにあっては、その不要なポート11を
加熱、延伸して溶断して無反射端としたので、その反射
光量も極めてわずかになるとともに製造が容易であり、
かつ耐久性に富み、信頼性の高いものとなる。
加熱、延伸して溶断して無反射端としたので、その反射
光量も極めてわずかになるとともに製造が容易であり、
かつ耐久性に富み、信頼性の高いものとなる。
以上説明したように、この発明の光ファイバカプラ
は、2本以上の光ファイバからなり4以上のポートを有
する分布結合型の光ファイバカプラにおいて、ポートの
少なくとも1つを加熱延伸して縮径し溶断して無反射端
としたものであるので、反射減衰量が極めて大きく、特
性の良好な無反射端となる。また、構造が簡単であるの
で、耐久性、信頼性が高いものとなる。さらに、これの
製造にあってはカプラ本体を融着、延伸して製造したの
ち、引き続いて融着延伸に使用したマイクロトーチなど
をそのまま使用してポートを無反射端とすることができ
るため、特別の設備等が不要であり、迅速かつ容易に製
造することができる。
は、2本以上の光ファイバからなり4以上のポートを有
する分布結合型の光ファイバカプラにおいて、ポートの
少なくとも1つを加熱延伸して縮径し溶断して無反射端
としたものであるので、反射減衰量が極めて大きく、特
性の良好な無反射端となる。また、構造が簡単であるの
で、耐久性、信頼性が高いものとなる。さらに、これの
製造にあってはカプラ本体を融着、延伸して製造したの
ち、引き続いて融着延伸に使用したマイクロトーチなど
をそのまま使用してポートを無反射端とすることができ
るため、特別の設備等が不要であり、迅速かつ容易に製
造することができる。
第1図および第2図はいずれもこの発明の光ファイバカ
ラプのポートの端末の例を示す側面図、第3図は融着延
伸型の光ファイバカラプの例を示す斜視図、第4図は光
ファイバカラプを用いた波長多重双方向光通信系を示す
概略構成図である。 11……ポート。
ラプのポートの端末の例を示す側面図、第3図は融着延
伸型の光ファイバカラプの例を示す斜視図、第4図は光
ファイバカラプを用いた波長多重双方向光通信系を示す
概略構成図である。 11……ポート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 文生 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内 (56)参考文献 特開 昭61−284707(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】2本以上の光ファイバを添接し、融着延伸
してなり、4以上のポートを有する分布結合型の光ファ
イバカプラにおいて、 ポートの少なくとも1つを加熱延伸して縮径し溶断して
無反射端としたことを特徴とする光ファイバカプラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63276995A JP2510704B2 (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | 光ファイバカプラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63276995A JP2510704B2 (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | 光ファイバカプラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02123307A JPH02123307A (ja) | 1990-05-10 |
JP2510704B2 true JP2510704B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=17577299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63276995A Expired - Lifetime JP2510704B2 (ja) | 1988-11-01 | 1988-11-01 | 光ファイバカプラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510704B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08338923A (ja) * | 1995-06-13 | 1996-12-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光分岐器ユニット |
JP2002156529A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-31 | Kyocera Corp | 光ファイバフィルタ |
JP2008003116A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Fujifilm Corp | 光分岐素子、レーザモジュール、及びレーザ光出力安定化光源 |
JP6740273B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2020-08-12 | ファナック株式会社 | ファイバレーザ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61284707A (ja) * | 1985-06-12 | 1986-12-15 | Hitachi Ltd | 光合分波器 |
-
1988
- 1988-11-01 JP JP63276995A patent/JP2510704B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02123307A (ja) | 1990-05-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 12 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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