JP2510406Y2 - 副室式内燃機関の燃焼室 - Google Patents

副室式内燃機関の燃焼室

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JP2510406Y2
JP2510406Y2 JP40307190U JP40307190U JP2510406Y2 JP 2510406 Y2 JP2510406 Y2 JP 2510406Y2 JP 40307190 U JP40307190 U JP 40307190U JP 40307190 U JP40307190 U JP 40307190U JP 2510406 Y2 JP2510406 Y2 JP 2510406Y2
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邦彦 下田
忠雄 大村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は副室式機関の燃焼室に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4によって従来の副室式機関の燃焼室
について説明する。副燃焼室2はシリンダヘッド4内に
設置されている。副燃焼室2の形状は円柱形、球形、円
錐台等を基本とした各種形状のものがあるが、図4には
円柱形を基本としたものを示す。副燃焼室2には燃料噴
射弁5及び機関の始動時に副燃焼室2内を予熱する図示
しないグロープラグを必要に応じて設置する。主燃焼室
1はピストン6の頂面、シリンダ7、シリンダヘッド4
の下面から構成され、副燃焼室2とは副室口金8により
分離され、同副室口金8には複数個の副室噴口3が設置
されている。
【0003】次に前部従来例の作用について説明する。
機関運転時の圧縮行程でピストン6により主燃焼室1内
に空気が圧縮され、副室噴口3をへて副燃焼室2内に流
入する。ピストンが上死点付近で燃料噴射弁5から副燃
焼室2内に燃料を噴射すると、燃料と空気が混合し、着
火、燃焼する。副燃焼室2から噴出される未燃燃料は、
主燃焼室1内の空気と混合して燃焼する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例においては副室式機関の出力向上を図るため多量の燃
料を噴射すると、主燃焼室1内でも燃焼量が増大して燃
焼ガス温度及び圧力が上昇する。このため副室口金先端
部9は高温燃焼ガスにさらされ、同先端部9は溶損ある
いは亀裂を生じ、機関の信頼性を確保できない。これを
防止するため燃料噴射量を減少し、燃焼ガス温度を低下
させると出力が低下する。
【0005】また副室口金先端部9が高温燃焼ガスにさ
らされてトラブルが発生するのを防止しようとして同先
端部9をシリンダヘッド4内に押し込めると、副室噴口
3もシリンダヘッド4内に押し込まれる。このため副室
噴口3がシリンダヘッド4と干渉し、圧縮、膨張時に副
室噴口3からの噴流速度が大幅に低下し、燃料と空気の
混合及び燃焼が悪化すると共に、膨張行程時の副室噴口
3からの噴流火炎がシリンダヘッド4下面に接触するた
め、同下面の壁温が上昇し、亀裂、溶損を起し信頼性の
確保が出来なくなる。
【0006】本考案の目的は前記従来装置の問題点を解
消し、副室式機関の出力向上を図ると共に、信頼性の高
い副室式内燃機関の燃焼室を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の副室式内燃機関
の燃焼室は、副室口金8に複数個の副室噴口3を有し同
副室口金先端部9が主燃焼室1内に突出したものにおい
て、ピストンが上死点近傍位置にあるとき副室口金先端
部9と対向する位置において前記先端部9の大部分をお
おうような突起部10を、ピストンキャビティの底面に
配設したことを特徴としている。
【0008】
【作用】本考案の燃焼室では副室口金先端部9が主燃焼
室1内突出しているので、圧縮、膨張行程時の副室噴口
3からの噴流は、シリンダヘッド4の下面と干渉しない
ため乱されることがない。従って副燃焼室2および主燃
焼室1内での燃料と空気の混合と燃焼が促進される。さ
らに膨張行程時、副燃焼室2からの噴流火炎はシリンダ
ヘッド4下面に接触することなく、シリンダヘッド4が
溶損、亀裂を発生することはない。
【0009】またピストンキャビティ底面、に上死点近
傍で副室口金先端部9を覆うように突起部10を設置し
ているので、主燃焼室1内の火炎温度が最高の時期に副
室口金先端部9と突起部10の間隙が小さくなり、副室
口金先端部9が火炎にさらされるのを防止でき副室口金
先端部9が溶損、亀裂を生ずる心配がなくなる。
【0010】
【実施例】以下図1〜3を参照し、本考案の一実施例に
ついて説明する。図1は第1実施例の燃焼室を示したも
のである。副燃焼室2はシリンダヘッド4内に設置され
ている。副燃焼室2の形状は円柱形、球形、円錐台等を
基本とした各種形状のものがあるが、図1には円柱形を
基本としたものを示している。又副燃焼室2には燃料噴
射弁5及び機関始動時に副燃焼室2内を予熱する図示し
ないグロープラグを必要に応じて設置する。
【0011】副燃焼室2と主燃焼室1とは副室口金8に
より分離され、同副室口金8には複数個の副室噴口3が
設置されている。また副室口金8のうち副室噴口3より
下方にある副室口金先端部9には副室噴口は存在せず、
同先端部9はピストン6の頂面、シリンダ7、シリンダ
ヘッド4の下面から構成される主燃焼室1内に突出して
いる。ピストン6の頂部にはピストンキャビティが設置
されている。このピストンキャビティの底面には、ピス
トン6が上死点付近にあるとき、副室口金先端部9と対
向した位置にある該先端部9の大部分を覆うようなピス
トンキャビティ突起10が設けられている。
【0012】次に前記実施例の作用について説明する。
機関運転時圧縮行程でピストン6により主燃焼室1内の
空気が圧縮され、副室噴口3をへて副燃焼室2内に流入
する。ところが本考案の副室口金先端部9が主燃焼室1
内に突出しているので、主燃焼室1から副室噴口3及び
副燃焼室2内への噴流はシリンダヘッド4の下面と干渉
しないため、その流れを乱されることがなく、副燃焼室
2内へ燃料噴射弁5から噴射された燃料と空気の混合、
従って着火、燃焼が促進される。その後副燃焼室2内の
ガス圧力、温度が上昇すると共に、膨張行程時のピスト
ン下降により、副燃焼室2内の未燃、既燃ガスは副室噴
口3から主燃焼室1内に噴出する。
【0013】ところが副室口金先端部9が主燃焼室1内
に十分に突出しているため、副室噴口3はシリンダヘッ
ド下面と干渉することがなく、主燃焼室1内へのガス流
出が容易となると共に、噴流が乱されることがない。従
って主燃焼室1内での燃料と空気の混合と燃焼が促進さ
れる。さらに副室噴口3からの噴流火炎はシリンダヘッ
ド4下面に接触することなく、シリンダヘッド4下面の
壁温の上昇が抑制され、亀裂、溶損を防止できる。
【0014】またピストンキャビティ底面には、圧縮上
死点近傍で副室口金先端部9を全面的に覆うように突起
部10を設置しているので、主燃焼室1内の火炎温度が
最高となる時期に、副室口金先端部9とピストンキャビ
ティ突起部10との間隙が小さくなり、副室口金先端部
9が火炎にさらされるのが防止され、副室口金先端部9
の温度上昇を抑制し、その亀裂と溶損を防止できる。以
上のように本考案の燃焼室とすることにより、副燃焼室
2、主燃焼室1内での燃焼が促進されると共に、副室口
金先端部9及びシリンダヘッドの下面の壁温抑制により
亀裂、溶損が防止できるので、機関の出力向上と信頼性
が確保され燃費、吐煙を改善できる。
【0015】図2はピストンキャビティ突起部10の形
状を変更した第2実施例で、図2aは突起部を局部的に
したもの、図2bは同突起部10の頂面形状を円弧状か
ら円錐状としたものである。その作用効果はほぼ第1実
施例とほぼ同様であるが、第2実施例では突起部10を
局部的にしているため、主燃焼室1内の噴流まわりの空
間が大きくとれ、噴流への空気導入が促進されるので燃
焼をさらに促進される。
【0016】図3は第3実施例を示し、ピストンキャビ
ティ外周部の深さを深いものから浅いものに変更したこ
とを特徴としている。その作用効果はほぼ第1〜2実施
例と同様であるが、副室噴口3からのガス噴出のペネト
レーションを向上でき従って燃料と空気の混合と燃焼を
さらに促進することができると共に、ピストンキャビテ
ィ中央部の燃焼ガス温度を抑制し、副室口金先端部9の
壁温を低下させ、その亀裂又は溶損を防止できる。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、副燃焼室及び主燃焼室
内での燃料と空気の混合と燃焼が促進され、副燃焼室か
ら主燃焼室へのガス流出促進が図られると共に、副室口
金先端部9及びシリンダヘッド下面の壁温が抑制され溶
損と亀裂を防止できる。これらの理由によって本考案の
燃焼室とすると、機関の出力向上と信頼性の確保が図ら
れると共に、燃費、吐煙を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る燃焼室の断面図、
【図2】第2実施例に係る突起部10の断面図、
【図3】第3実施例に係る突起部10の断面図、
【図4】従来例の第1図応当図。
【符号の説明】
1 主燃焼室(ピストンキャビティ)、 2 副燃焼室 3 副室口金 4 シリンダヘッド 5 燃料噴射弁 8 副室口金 9 副室口金先端部 10 突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】副燃焼室(2)と主燃焼室(1)とは副室
    口金(8)により分離され、該副室口金(8)には複数
    個の副室噴口(3)が設けられ、また副室口金のうち副
    室噴口(3)より下方の燃焼室に露出している副室口金
    先端部(9)には副室噴口(3)が存在せず、ピストン
    の頂部にはピストンキャビティ(1)が設置されている
    ものにおいて、ピストンキャビティの底面にはピストン
    が上死点近傍にあるとき副室口金先端部(9)と向かい
    あった位置に同先端部に近接して該先端部の大部分をお
    おうような突起部(10)を設置したことを特徴とする
    副室式内燃機関の燃焼室。
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JP6393823B1 (ja) * 2017-12-28 2018-09-19 川崎重工業株式会社 ガスエンジンの燃焼室構造

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