JPH1077844A - 副室式内燃機関の燃焼室 - Google Patents
副室式内燃機関の燃焼室Info
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- JPH1077844A JPH1077844A JP8252225A JP25222596A JPH1077844A JP H1077844 A JPH1077844 A JP H1077844A JP 8252225 A JP8252225 A JP 8252225A JP 25222596 A JP25222596 A JP 25222596A JP H1077844 A JPH1077844 A JP H1077844A
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/02—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
- F02B23/06—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
- F02B23/0696—W-piston bowl, i.e. the combustion space having a central projection pointing towards the cylinder head and the surrounding wall being inclined towards the cylinder wall
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B23/02—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
- F02B23/06—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
- F02B23/0645—Details related to the fuel injector or the fuel spray
- F02B23/0669—Details related to the fuel injector or the fuel spray having multiple fuel spray jets per injector nozzle
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 副室内燃機関の低燃費化を図るとともに、吐
煙を良好に確保あるいは改善することのできる燃焼室構
造を提供する。 【解決手段】 シリンダヘッドに固定された副室式口金
内に設けられた副燃焼室とピストン上面に形成されたキ
ャビティを含む主燃焼室とを前記副室口金に穿設された
副室噴口により連通してなる副室式内燃機関において、
前記副室口金の、前記副室噴口の主燃焼室側開口を含む
先端部を前記主燃焼室内に突出せしめるとともに、前記
キャビティの上面の入口部に、上方へ拡開された凹部を
設ける。
煙を良好に確保あるいは改善することのできる燃焼室構
造を提供する。 【解決手段】 シリンダヘッドに固定された副室式口金
内に設けられた副燃焼室とピストン上面に形成されたキ
ャビティを含む主燃焼室とを前記副室口金に穿設された
副室噴口により連通してなる副室式内燃機関において、
前記副室口金の、前記副室噴口の主燃焼室側開口を含む
先端部を前記主燃焼室内に突出せしめるとともに、前記
キャビティの上面の入口部に、上方へ拡開された凹部を
設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、副室式内燃機関、
特に副室式ディーゼル機関の燃焼室に関する。
特に副室式ディーゼル機関の燃焼室に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５に従来の副室式ディーゼル機関の燃
焼室の一例を示す。図５において、４はシリンダヘッ
ド、７はシリンダ、６は該シリンダ７の内周を往復摺動
するピストンである。
焼室の一例を示す。図５において、４はシリンダヘッ
ド、７はシリンダ、６は該シリンダ７の内周を往復摺動
するピストンである。
【０００３】８は前記シリンダヘッド４に固定された副
室口金、２は該副室口金８内に形成された副燃焼室であ
る。この副燃焼室２は円柱形状をしており、大径の上部
２ａと小径の下部２ｂとにより形成されている。尚、該
副燃焼室２は上記円柱形の他、球形、円錐台形等の形状
のものがある。
室口金、２は該副室口金８内に形成された副燃焼室であ
る。この副燃焼室２は円柱形状をしており、大径の上部
２ａと小径の下部２ｂとにより形成されている。尚、該
副燃焼室２は上記円柱形の他、球形、円錐台形等の形状
のものがある。
【０００４】１は前記ピストン６の上面に凹設されたキ
ャビティ部、シリンダヘッド４の下面及びシリンダ７の
内面とにより区画形成された主燃焼室である。３は上記
副燃焼室２の下部２ｂと主燃焼室１とを連通する副室噴
口であり、円周方向等間隔に複数個（通常２個あるいは
４個）設けられている。
ャビティ部、シリンダヘッド４の下面及びシリンダ７の
内面とにより区画形成された主燃焼室である。３は上記
副燃焼室２の下部２ｂと主燃焼室１とを連通する副室噴
口であり、円周方向等間隔に複数個（通常２個あるいは
４個）設けられている。
【０００５】５は前記副燃焼室２内に燃料を噴射する燃
料噴射弁である。尚、図示を省略したが、通常前記副燃
焼室２には、これを予熱するためのグロープラグが設置
される。
料噴射弁である。尚、図示を省略したが、通常前記副燃
焼室２には、これを予熱するためのグロープラグが設置
される。
【０００６】前記、従来の副室式ディーゼル機関の運転
時において、ピストン６の圧縮行程で該ピストン６によ
り主燃焼室１内の空気が圧縮され、副室噴口３を経て、
副燃焼室２内に流入する。次いで、燃料噴射弁５から副
燃焼室２内に燃料を噴射すると、この燃料と前記空気と
が混合し、着火燃焼する。そして、副燃焼室２から噴出
される未燃燃料は、主燃焼室１内の空気と混合し、燃焼
し、ピストン６に対してこれを押し下げる仕事を行な
う。
時において、ピストン６の圧縮行程で該ピストン６によ
り主燃焼室１内の空気が圧縮され、副室噴口３を経て、
副燃焼室２内に流入する。次いで、燃料噴射弁５から副
燃焼室２内に燃料を噴射すると、この燃料と前記空気と
が混合し、着火燃焼する。そして、副燃焼室２から噴出
される未燃燃料は、主燃焼室１内の空気と混合し、燃焼
し、ピストン６に対してこれを押し下げる仕事を行な
う。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】副室式ディーゼル機関
の低燃費化のためには、副室噴口３の面積拡大による副
室噴口絞り損失及び熱損失の低減が重要である。しかし
ながら、副室噴口３の面積を拡大すると、圧縮行程時の
ガス噴流速度が低下するために、副燃焼室２内の燃料と
空気の混合が不充分となり、燃焼が不活発となる。この
ため、膨張行程時の副燃焼室２から主燃焼室１へのガス
噴流速度も低下し、主燃焼室１内の燃料と空気の混合が
不充分となって燃焼も不活発となり、吐煙が悪化する。
の低燃費化のためには、副室噴口３の面積拡大による副
室噴口絞り損失及び熱損失の低減が重要である。しかし
ながら、副室噴口３の面積を拡大すると、圧縮行程時の
ガス噴流速度が低下するために、副燃焼室２内の燃料と
空気の混合が不充分となり、燃焼が不活発となる。この
ため、膨張行程時の副燃焼室２から主燃焼室１へのガス
噴流速度も低下し、主燃焼室１内の燃料と空気の混合が
不充分となって燃焼も不活発となり、吐煙が悪化する。
【０００８】かかる不具合を防止するため、ピストン６
のキャビティ６ａの口径を小さくし、必要なガス噴流ペ
ネトレーション（貫徹力）を小さくしても、キャビティ
６ａの容積を確保する必要性から、ピストンキャビティ
６ａの深さが深くなる。これにより、該キャビティ６ａ
内の未燃・既燃ガスが、同キャビティ６ａ内から流出し
難くなり、該キャビティ以外の主燃焼室１内つまりトッ
プクリアランス部５０の空気利用が悪化することとな
り、所望の燃焼改善がなされなくなる。
のキャビティ６ａの口径を小さくし、必要なガス噴流ペ
ネトレーション（貫徹力）を小さくしても、キャビティ
６ａの容積を確保する必要性から、ピストンキャビティ
６ａの深さが深くなる。これにより、該キャビティ６ａ
内の未燃・既燃ガスが、同キャビティ６ａ内から流出し
難くなり、該キャビティ以外の主燃焼室１内つまりトッ
プクリアランス部５０の空気利用が悪化することとな
り、所望の燃焼改善がなされなくなる。
【０００９】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
副室式内燃機関の低燃費化を図るとともに、吐煙を良好
に確保あるいは改善することのできる燃焼室構造を提供
することを目的とする。
副室式内燃機関の低燃費化を図るとともに、吐煙を良好
に確保あるいは改善することのできる燃焼室構造を提供
することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、シリンダヘッドに固定された副室式口金
内に設けられた副燃焼室とピストン上面に形成されたキ
ャビティを含む主燃焼室とを前記副室口金に穿設された
副室噴口により連通してなる副室式内燃機関において、
前記副室口金の、前記副室噴口の主燃焼室側開口を含む
先端部を前記主燃焼室内に突出せしめるとともに、前記
キャビティの上面の入口部に、上方へ拡開された凹部を
設けたことを特徴とする副室式内燃機関の燃焼室を提案
する。
決するために、シリンダヘッドに固定された副室式口金
内に設けられた副燃焼室とピストン上面に形成されたキ
ャビティを含む主燃焼室とを前記副室口金に穿設された
副室噴口により連通してなる副室式内燃機関において、
前記副室口金の、前記副室噴口の主燃焼室側開口を含む
先端部を前記主燃焼室内に突出せしめるとともに、前記
キャビティの上面の入口部に、上方へ拡開された凹部を
設けたことを特徴とする副室式内燃機関の燃焼室を提案
する。
【００１１】かかる発明によれば、副室噴口の主燃焼室
側開口を含む副室口金の先端部が主燃焼室内に突出せし
められているので、圧縮行程時の副室噴口へのガス流
れ、および膨張行程時の副室噴口からのガス噴流は、シ
リンダヘッドの下面と干渉することがない。これによ
り、流れの減衰が小さくなる。従って、副燃焼室及び主
燃焼室内での燃料と空気の混合及び燃焼が促進される。
側開口を含む副室口金の先端部が主燃焼室内に突出せし
められているので、圧縮行程時の副室噴口へのガス流
れ、および膨張行程時の副室噴口からのガス噴流は、シ
リンダヘッドの下面と干渉することがない。これによ
り、流れの減衰が小さくなる。従って、副燃焼室及び主
燃焼室内での燃料と空気の混合及び燃焼が促進される。
【００１２】更に、膨張行程時において、副燃焼室から
の噴流火炎のシリンダヘッド下面への接触を抑制でき、
シリンダヘッド下面の温度上昇を抑制できる。また、ピ
ストンのキャビティ入口部にテーパ状、円錐状、あるい
は長方形等の断面を有する凹部を設けているので、副燃
焼室２からの未燃・既燃ガス噴流は、キャビティ内およ
び上記凹部からトップクリアランス部の両方へ流れるこ
ととなり、主燃焼室内の燃料と空気との混合及び燃焼が
促進される。
の噴流火炎のシリンダヘッド下面への接触を抑制でき、
シリンダヘッド下面の温度上昇を抑制できる。また、ピ
ストンのキャビティ入口部にテーパ状、円錐状、あるい
は長方形等の断面を有する凹部を設けているので、副燃
焼室２からの未燃・既燃ガス噴流は、キャビティ内およ
び上記凹部からトップクリアランス部の両方へ流れるこ
ととなり、主燃焼室内の燃料と空気との混合及び燃焼が
促進される。
【００１３】また、第２発明は前記第１発明に加えて、
前記副室口金の先端部に対向する前記キャビティ底面
に、前記ピストンの上死点近傍において所定の隙間を存
して、前記先端部を覆うように突起部を設ける。
前記副室口金の先端部に対向する前記キャビティ底面
に、前記ピストンの上死点近傍において所定の隙間を存
して、前記先端部を覆うように突起部を設ける。
【００１４】かかる第２発明によれば、前記キャビティ
の底面に、上死点近傍で、前記副室口金先端部を覆うよ
うに突起部を設けているので、主燃焼室内の火災温度が
高い時期に、副室口金の先端部と突起部との隙間が小さ
くなり、先端部の火災との接触を抑制できると共に、同
突起部によって、主燃焼室内のガス流動が促進され、燃
料と空気との混合が活発化せしめられる。
の底面に、上死点近傍で、前記副室口金先端部を覆うよ
うに突起部を設けているので、主燃焼室内の火災温度が
高い時期に、副室口金の先端部と突起部との隙間が小さ
くなり、先端部の火災との接触を抑制できると共に、同
突起部によって、主燃焼室内のガス流動が促進され、燃
料と空気との混合が活発化せしめられる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【００１６】図１及び図２は本発明の第１及び第２実施
形態に係る副室式ディーゼル機関の燃焼室を示す要部断
面図であり、また、図３及び図４は上記第１実施形態及
び第２実施形態におけるピストンキャビティ部の要部断
面図である。
形態に係る副室式ディーゼル機関の燃焼室を示す要部断
面図であり、また、図３及び図４は上記第１実施形態及
び第２実施形態におけるピストンキャビティ部の要部断
面図である。
【００１７】図５において、４はシリンダヘッド、７は
シリンダ、６は該シリンダ７の内周を往復摺動するピス
トンである。８は前記シリンダヘッド４の内部に固定さ
れた副室口金、２は該副室口金８内に形成された副燃焼
室である。副燃焼室２は、円柱形状（球形状、円錐台状
のものもある）をしており、大径の上部２ａと小径の下
部２ｂとにより形成されている。
シリンダ、６は該シリンダ７の内周を往復摺動するピス
トンである。８は前記シリンダヘッド４の内部に固定さ
れた副室口金、２は該副室口金８内に形成された副燃焼
室である。副燃焼室２は、円柱形状（球形状、円錐台状
のものもある）をしており、大径の上部２ａと小径の下
部２ｂとにより形成されている。
【００１８】１は、前記ピストン６の上面に凹設された
キャビティ６ａ、シリンダヘッド４の下面及びシリンダ
７の内面により区画形成される燃焼室である。３は上記
副燃焼室２の下部２ｂと主燃焼室１とを連通する副室噴
口であり、円周方向等間隔に複数個（通常は２個あるい
は４個）設けられている。５は前記副燃焼室２の上部に
取付けられ、該副燃焼室２内に燃料を噴射する燃料噴射
弁である。
キャビティ６ａ、シリンダヘッド４の下面及びシリンダ
７の内面により区画形成される燃焼室である。３は上記
副燃焼室２の下部２ｂと主燃焼室１とを連通する副室噴
口であり、円周方向等間隔に複数個（通常は２個あるい
は４個）設けられている。５は前記副燃焼室２の上部に
取付けられ、該副燃焼室２内に燃料を噴射する燃料噴射
弁である。
【００１９】また、前記副室口金の副室噴口３よりも先
端部８ａは前記主燃焼室１のキャビティ６ａ内に突出せ
しめられているとともに、副室噴口３の主燃焼室１側開
口端も主燃焼室１内に露出されている。１０は前記主燃
焼室１のキャビティ６ａの上部即ち入口部に設けられた
凹部であり、該キャビティ６ａの側壁６ｂの上端から断
面がテーパ状即ち全体形状が円錐台状に拡開されて形成
される。
端部８ａは前記主燃焼室１のキャビティ６ａ内に突出せ
しめられているとともに、副室噴口３の主燃焼室１側開
口端も主燃焼室１内に露出されている。１０は前記主燃
焼室１のキャビティ６ａの上部即ち入口部に設けられた
凹部であり、該キャビティ６ａの側壁６ｂの上端から断
面がテーパ状即ち全体形状が円錐台状に拡開されて形成
される。
【００２０】図３、図４には前記凹部１０の他の形状が
示されている。即ち前記凹部１０を、図３のものは断面
形状が半径Ｒの円弧状、図４のものは全体形状が円柱状
に形成している。
示されている。即ち前記凹部１０を、図３のものは断面
形状が半径Ｒの円弧状、図４のものは全体形状が円柱状
に形成している。
【００２１】尚、図示を省略したが、通常前記副燃焼室
２にはこれを予熱するためのグロープラグが設置され
る。
２にはこれを予熱するためのグロープラグが設置され
る。
【００２２】図１のように構成された燃焼室を備えた副
室式ディーゼル機関の運転時において、ピストン６の圧
縮行程において、ピストン６により圧縮された主燃焼室
１内の空気は副室噴口３を経て、副燃焼室２内に流入せ
しめられる。この際、副室噴口３の主燃焼室１側開口
端、および副室口金８の先端部８ａが主燃焼室１内に突
出されているので、主燃焼室１から副室噴口３を経て副
燃焼室２内へ流入するガス噴流は、シリンダヘッド４の
下面４ａと干渉しないため、流れの減衰が小さく、前記
燃料噴射弁５から副燃焼室２内に噴射された燃料との充
分な混合がなされ、燃焼が促進される。
室式ディーゼル機関の運転時において、ピストン６の圧
縮行程において、ピストン６により圧縮された主燃焼室
１内の空気は副室噴口３を経て、副燃焼室２内に流入せ
しめられる。この際、副室噴口３の主燃焼室１側開口
端、および副室口金８の先端部８ａが主燃焼室１内に突
出されているので、主燃焼室１から副室噴口３を経て副
燃焼室２内へ流入するガス噴流は、シリンダヘッド４の
下面４ａと干渉しないため、流れの減衰が小さく、前記
燃料噴射弁５から副燃焼室２内に噴射された燃料との充
分な混合がなされ、燃焼が促進される。
【００２３】その後、副燃焼室２内のガス圧力、温度が
上昇すると共に、膨張行程時のピストン６の下降によ
り、副燃焼室２内の未燃・既燃ガスは、副室噴口３から
主燃焼室１内に流入する。この際、副室噴口３の主燃焼
室１側の開口端、および副室口金８の先端部８ａが主燃
焼室１内に突出しているので、副室噴口３からのガス噴
流はシリンダヘッド４の下面４ａと干渉することがな
く、主燃焼室１内へのガスの流出が容易になると共に、
ガス噴流の減衰が小さく維持される。これにより、主燃
焼室１内での燃料と空気の混合、燃焼が促進される。
上昇すると共に、膨張行程時のピストン６の下降によ
り、副燃焼室２内の未燃・既燃ガスは、副室噴口３から
主燃焼室１内に流入する。この際、副室噴口３の主燃焼
室１側の開口端、および副室口金８の先端部８ａが主燃
焼室１内に突出しているので、副室噴口３からのガス噴
流はシリンダヘッド４の下面４ａと干渉することがな
く、主燃焼室１内へのガスの流出が容易になると共に、
ガス噴流の減衰が小さく維持される。これにより、主燃
焼室１内での燃料と空気の混合、燃焼が促進される。
【００２４】更に、副室噴口３からの噴流火災のシリン
ダヘッド４下面４ａへの接触が回避されるので、シリン
ダヘッド４下面４ａの壁温度の上昇が抑制され、亀裂、
容損の発生が防止される。また、前記キャビティ６ａの
入口部即ちキャビティ６ａ側の側壁６ｂ上部に、テーパ
状の断面即ち円錐台形状を有する凹部１０が設けられて
いるので、副燃焼室２からの未燃・既燃ガス噴流２０
は、前記キャビティ側壁６ｂ、あるいは前記凹部１０を
経て、トップクリアランス部５０の両方へ流れ、主燃焼
室１内の燃料と空気の混合及び燃焼が促進される。これ
により、副室噴口３の面積拡大が可能となって、副室噴
口３の絞り損失を低減することができると共に、噴口面
積拡大によってガス噴流速度を抑制することにより、ガ
ス熱伝達率が低減され、熱損失およびシリンダヘッド４
下面４ａの壁温度を低下せしめることができる。
ダヘッド４下面４ａへの接触が回避されるので、シリン
ダヘッド４下面４ａの壁温度の上昇が抑制され、亀裂、
容損の発生が防止される。また、前記キャビティ６ａの
入口部即ちキャビティ６ａ側の側壁６ｂ上部に、テーパ
状の断面即ち円錐台形状を有する凹部１０が設けられて
いるので、副燃焼室２からの未燃・既燃ガス噴流２０
は、前記キャビティ側壁６ｂ、あるいは前記凹部１０を
経て、トップクリアランス部５０の両方へ流れ、主燃焼
室１内の燃料と空気の混合及び燃焼が促進される。これ
により、副室噴口３の面積拡大が可能となって、副室噴
口３の絞り損失を低減することができると共に、噴口面
積拡大によってガス噴流速度を抑制することにより、ガ
ス熱伝達率が低減され、熱損失およびシリンダヘッド４
下面４ａの壁温度を低下せしめることができる。
【００２５】図２には、本発明の第２実施形態が示され
ており、この実施形態においては、前記副室口金８の先
端部８ａと対向するピストン６の上面即ちキャビティ６
ａの底面６ｃに、該ピストン６が上死点近傍にあると
き、前記先端部８ａを覆うような突起部１１を設けてい
る。その他の構成は図１の実施形態と同一であり、これ
と同一の部材は同一の符号にて示す。
ており、この実施形態においては、前記副室口金８の先
端部８ａと対向するピストン６の上面即ちキャビティ６
ａの底面６ｃに、該ピストン６が上死点近傍にあると
き、前記先端部８ａを覆うような突起部１１を設けてい
る。その他の構成は図１の実施形態と同一であり、これ
と同一の部材は同一の符号にて示す。
【００２６】この実施形態においては、前記キャビティ
６ａの底面６ｃに突起部１１を設置しているため、上死
点近傍の主燃焼室１内の火災温度が高い時期に、副室口
金８の先端部８ａと突起部１１との間隔が小さくなり、
該先端部９の火災との接触を抑制される。また、前記突
起部１１により、キャビティ６ａ内のガス２０の流動が
促進され、燃料と空気の混合が充分になされ、燃焼が活
発化する。このため、更に副室噴口３の面積を拡大でき
るので、前記第１実施形態よりもさらに、低燃費化、低
吐煙化が実現できる。
６ａの底面６ｃに突起部１１を設置しているため、上死
点近傍の主燃焼室１内の火災温度が高い時期に、副室口
金８の先端部８ａと突起部１１との間隔が小さくなり、
該先端部９の火災との接触を抑制される。また、前記突
起部１１により、キャビティ６ａ内のガス２０の流動が
促進され、燃料と空気の混合が充分になされ、燃焼が活
発化する。このため、更に副室噴口３の面積を拡大でき
るので、前記第１実施形態よりもさらに、低燃費化、低
吐煙化が実現できる。
【００２７】
【発明の効果】以上の記載のごとく、本発明によれば、
副室噴口の面積拡大が可能となって、副室噴口の絞り損
失を低減することができると共に、副室噴口面積拡大に
よるガス噴流速度の抑制により、ガス熱伝達率が低減す
ることができ、これにより熱損失低減及びシリンダヘッ
ド下面の壁温度を低下を実現できる。
副室噴口の面積拡大が可能となって、副室噴口の絞り損
失を低減することができると共に、副室噴口面積拡大に
よるガス噴流速度の抑制により、ガス熱伝達率が低減す
ることができ、これにより熱損失低減及びシリンダヘッ
ド下面の壁温度を低下を実現できる。
【００２８】さらに請求項２のように構成すれば、ピス
トンのキャビティ底面に、突起部を設けることにより、
更に副室噴口からの面積を拡大できると共に副室口金の
先端部の壁温度の上昇が抑制され、これによる亀裂、容
損の発生が防止される。
トンのキャビティ底面に、突起部を設けることにより、
更に副室噴口からの面積を拡大できると共に副室口金の
先端部の壁温度の上昇が抑制され、これによる亀裂、容
損の発生が防止される。
【００２９】要するに本発明によれば、機関の低燃費、
低吐煙化が実現できる共に、燃焼室周りの熱負荷を低減
でき、信頼性の高い副室式内燃機関を提供することがで
きる。
低吐煙化が実現できる共に、燃焼室周りの熱負荷を低減
でき、信頼性の高い副室式内燃機関を提供することがで
きる。
【図１】本発明の第１実施形態に係る副室式ディーゼル
機関の燃焼室を示す要部断面図である。
機関の燃焼室を示す要部断面図である。
【図２】本発明の第２実施形態を示す第１応当図であ
る。
る。
【図３】ピストンキャビティの凹部の変形例（その１）
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図４】ピストンキャビティの凹部の変形例（その２）
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図５】従来の副室式ディーゼル機関の燃焼室を示す要
部断面図である。
部断面図である。
１ 主燃焼室 ２ 副燃焼室 ３ 副室噴口 ４ シリンダヘッド ５ 燃料噴射弁 ６ ピストン ６ａ キャビティ ６ｂ キャビティ側壁 ６ｃ キャビティ底面 ７ シリンダ ８ 副室口金 ８ａ 先端部 １０ 凹部 １１ 突起部
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダヘッドに固定された副室式口金
内に設けられた副燃焼室とピストン上面に形成されたキ
ャビティを含む主燃焼室とを前記副室口金に穿設された
副室噴口により連通してなる副室式内燃機関において、 前記副室口金の、前記副室噴口の主燃焼室側開口を含む
先端部を前記主燃焼室内に突出せしめるとともに、 前記キャビティの上面の入口部に、上方へ拡開された凹
部を設けたことを特徴とする副室式内燃機関の燃焼室。 - 【請求項２】 前記副室式口金の先端部に対向する前記
キャビティ底面に、前記ピストンの上死点近傍において
所定の隙間を存して、前記先端部を覆うように、突起部
を設けてなる請求項１記載の副室式内燃機関の燃焼室。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8252225A JPH1077844A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 副室式内燃機関の燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8252225A JPH1077844A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 副室式内燃機関の燃焼室 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1077844A true JPH1077844A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17234264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8252225A Pending JPH1077844A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 副室式内燃機関の燃焼室 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1077844A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001263069A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Osaka Gas Co Ltd | トーチ点火式エンジン |
| CN107630746A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-01-26 | 北京航空航天大学 | 用于活塞发动机的组合式燃烧室 |
| CN107762654A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-03-06 | 北京航空航天大学 | 用于活塞式发动机的气缸 |
| JP6393823B1 (ja) * | 2017-12-28 | 2018-09-19 | 川崎重工業株式会社 | ガスエンジンの燃焼室構造 |
| CN115324716A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-11-11 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种预燃室 |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP8252225A patent/JPH1077844A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001263069A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Osaka Gas Co Ltd | トーチ点火式エンジン |
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| JP6393823B1 (ja) * | 2017-12-28 | 2018-09-19 | 川崎重工業株式会社 | ガスエンジンの燃焼室構造 |
| WO2019130801A1 (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-04 | 川崎重工業株式会社 | ガスエンジンの燃焼室構造 |
| CN115324716A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-11-11 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种预燃室 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030225 |