JP2509683B2 - 特定の3―置換2―アルキルベンゾフラン誘導体 - Google Patents

特定の3―置換2―アルキルベンゾフラン誘導体

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JP2509683B2 JP63509314A JP50931488A JP2509683B2 JP 2509683 B2 JP2509683 B2 JP 2509683B2 JP 63509314 A JP63509314 A JP 63509314A JP 50931488 A JP50931488 A JP 50931488A JP 2509683 B2 JP2509683 B2 JP 2509683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、薬学的な活性を有する化合物に関し、より
詳しくは、新規な、薬学的に活性な3−置換2−アルキ
ルベンゾフラン誘導体およびそれらの調製法に関するも
のである。
本発明に関連する化合物は、次の一般式で表わされ; 薬学的に受容できるそれらの塩も含む。式中Xは直接結
合または1から4の炭素原子を含む置換もしくは非置換
アルキレン鎖であり、R5は低級アルキル基であり、R6
水素またはメチルであり、Amはアミノ、低級モノおよび
ジアルキルアミノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−低級
アルキルピペリジノ、ピロリジノおよびモフォリノ基で
あり、Y1およびY2は同一で水素、ハロゲン、メチル、ま
たはエチルであり、そしてnは1から5の範囲の整数で
ある。
“1から4の炭素原子を含む置換もしくは非置換アル
キレン鎖”という用語はさらに限定しない限り、1から
4のあいだの炭素原子の飽和脂肪族炭化水素鎖であっ
て、ひとつもしくはそれ以上の置換を有したもしくは有
しないものを意味する。置換体はこの化合物の薬学的活
性が有効水準以下に減らされないものに制限され、ま
た、直鎖もしくは枝状アルキルまたはシクロアルキル
基,アリール基,アルコキシ基,およびエステル置換体
を含む。“低級アルキル”とは、1から6の炭素原子を
含む、直鎖状,枝状,または環状の飽和脂肪族炭化水素
基を意味する。“低級モノおよびジアルキルアミノ”と
は1から6の炭素原子を含むひとつもしくはふたつの直
鎖状,枝状,または環状の飽和脂肪族炭化水素基をもつ
アミノ基を呼ぶ。ふたつの基が存在する時、それらは同
じかもしくは異なる。例えば、メチルアミノ,ジメチル
アミノ,エチルアミノ,ジエチルアミノ,n−プロピルア
ミノ,イソプロピルアミノ等である。さらに限定しない
限り、ハロゲンはフッ素,塩素,臭素およびヨウ素を意
味している。
本発明に関連する化合物は血管拡張薬および抗不整脈
薬として有用である。この目的に好ましい上記第I式の
化合物は、ここで式のXが であり、R1および/またはR2は水素,低級アルキル基,
式−OR3(R3は低級アルキル基である),または (R4はハロゲンまたは低級アルキル基である)であり、
R5は1から4の炭素原子を含む低級アルキル基であり、
R6は水素であり、Amは第I式のために上記のように定義
したとおりであり、Y1およびY2は同一であり、それらは
水素,臭素,ヨウ素,またはメチルであり、nは1から
3の範囲の数である。特に好ましい化合物は、Xが (R2は水素およびR1は水素、またはR3が低級アルキル基
である−OR3であり、またはR1のR4が水素もしくは低級アルキル基である であり、R5はブチル、R6は水素、Amはアミノまたは低級
モノおよびジアルキルアミノ、Y1およびY2は同一で水
素,臭素,ヨウ素,またはメチル,nは1から3の整数で
ある。最も好ましくは、Xが (R2が水素およびR1は水素、またはR3が1から4の炭素
原子を含む低級アルキル基である−OR3であり、またはR
1はR4が水素または1から4の炭素原子を含む低級アル
キル基である である)であり、R5はブチル、R6は水素、Amはアミノ,
エチルアミノまたはジエチルアミノであり、Y1およびY2
は両方とも水素,両方ともヨウ素,または両方ともメチ
ルのいずれかであり、そしてnは1である。中でも最も
好ましい化合物は、R1およびR2が両方とも水素であり、
特別に所望できる化合物である。
R6が水素である第I式の化合物はまず初めに、式中X,
R5,Y1,Y5が第I式と同じ意味を有する下記第II式に表
わされる化合物のアルカリ金属塩を、式中R6が水素、お
よびnが1から5の数である第III式に表わされるジブ
ロモアルカンとジメチルホルムアミドのような不活性な
有機溶媒中で縮合させて調製する。
その結果得られる第IV式のブロモアルコキシ−置換化合
物を、式中Amが第I式と同じ意味をもつ第V式のアミン
と、ベンゼンのような不活性の溶媒中で縮合させ、第I
式の化合物が製造される。
H−Am V もうひとつの方法として、Amが第二級アミンではな
く、R6が水素またはメチルである時は、第II式の化合物
のアルカリ金属塩は、式中Zがハロゲン原子である第VI
式に表わされるアミンと縮合でき、第I式の化合物が製
造される。
第II式で表わされる化合物は、多くの反応経路によっ
て合成できる。後にさらに明らかにするつもりである
が、多くのこのような化合物が、式中Aが単結合,直接
結合もしくは鎖の中に1から3の炭素原子を含む置換も
しくは非置換アルカレン鎖で、R5,Y1,およびY2は第I
式に定義される第VII式で表わされるケトンの中間体を
還元もしくは還元後さらに行う反応により調製できる。
Aが直接結合である時、第VII式のケトンは、中間体と
して公知であり、米国特許No.3,248,401号および3,920,
707号に開示されており、ゆえにこの特許は参考により
編入される。
Aが0から3個の炭素原子を含む置換または非置換ア
ルカレン鎖を表わす時、第VII式で表わされるケトン中
間体は、第IX式の2,6−置換アニソールと、式中mが0
から3の整数、R7およびR8がR1およびR2と同じかもしく
はその前駆体である第VII式の酸塩化物とフリーデルク
ラフツアシル化反応させ、次いでアニソールをピリジン
塩酸で脱メチル化することにり調製できる。
第VIII式の酸塩化物は、第X式の3−カルボキシ−2−
アルキルベンゾフランから、式中Oが0から2の数で、
R7およびR8は第VIII式で定義された第XI式のアルケング
リニヤール試薬とCdCl2の存在下で反応させることによ
り、第XII式の第二級アルコールを形成する。
第XII式のアルコールは、ピリジン中のスルホニルクロ
ライドと反応させた後、リチウムトリエチルボロ水素化
合物と反応させることにより、脱水して第XIII式に相当
するアルケンとすることができる。第XIII式のアルケン
置換ベンゾフラン化合物は、亜鉛の存在下でのオージネ
ーション(ozination)により第VIII式の酸塩化物に転
換され、そしてその結果生成する第XIV式のアルデヒド
を、スルホニルクロライドで反応させた後、リン酸過マ
ンガン酸(冷却)を使用して酸化することにり、カルボ
ン酸に転換される。
Xが直接結合である時、第I式で表わされる化合物
は、Y1およびY2が第I式にて定義される第XV式の化合物
をK2CO3の存在下で、アセトン中の臭化巣酸エチルと初
めに反応させて第XVIの化合物を形成することにより調
製される。第XVI式の化合物は、無水酢酸および酢酸ナ
トリウムの存在下でパーキン縮合した後に、エステル基
をR5基に転換して、第XVII式の化合物に転換される。こ
の置換アニソール部分の脱メチル化により、すでに述べ
たように第I式の化合物を調製する際に使用できるXが
直接結合である第II式の化合物が生成する。
第XV式の化合物は、第IX式の置換アニソールをサリシ
ロイルクロライドでフリーデルクラフツアシレーション
反応することにより調製できる。
上述した第I式の特に好ましい化合物(即ち、Xが で、R2は水素およびR2は水素またはR3が低級アルキル基
である−OR3,またはR4が水素または低級アルキル基で
ある であるもの)は、次式: (式中、R4,R5,R6,Y1およびY2,およびnは第I式で
定義された)のケトンを還元することにより生成するア
ルコール中間体を経て有利に調製される。第XVII式のケ
トンは公知であり、それらの合成法は米国特許No.3,24
8,401号および3,920,707号に開示されており、ゆえにこ
れらの特許は参考により編入される。Y1およびY2が同一
のハロゲンである第I式の化合物を製造するためには、
Y1およびY2がハロゲンである第XVIII式の化合物の還元
が、この分子に他の影響を与えることなしに、ケトン基
をアルコールに還元する条件下で実施される。テトラヒ
ドロフラン−メタノール混合液(10:1v/v)中の硼水素
化ナトリウム塩を約0℃で使用する還元システムは、第
XIX式に表わされるアルコールを高収率で生産する。
Y1およびY2が両方とも水素、両方ともメチルまたは両
方ともエチルである、本発明の化合物を調製するために
は、Y1およびY2が両方とも水素、両方ともメチルまたは
両方ともエチルである第XIV式のケトンが、第XX式で示
されるアルコール中間体を製造するために同様に還元さ
れる。もうひとつの方法としては、Y1およびY2が両方と
も水素である化合物を製造するためには、Y1およびY2
両方ともハロゲンである第XVIII式化合物の還元を、ケ
トン基をアルコールに還元するとともにベンゼン環を脱
ハロゲン化して第XX式のアルコールを製造する還元シス
テムを使用して達成することができる。20℃でPdCl2
媒存在下のメタノール中の硼水素化ナトリウム塩が、還
元および脱ハロゲン化を達成するために好ましい還元シ
ステムである。
Xが であり、およびR1(およびR2)が水素である第I式の化
合物は、第XIX式およびXX式の中間体から、アルコール
基をさらに還元することにより、製造される。第XIX式
(Y1およびY2は両方ともハロゲン,メチル,またはエチ
ルである)またはXX式(Y1およびY2は両方とも水素であ
る)の化合物は、トリフルオロ酢酸中の硼水素化ナトリ
ウム塩と0℃で適当な溶媒中で反応させるとそれぞれ、
第XXI式およびXXIIの化合物を生成する。
第XIX式およびXX式のアルコールは、Xが R2は水素、R1はR3が低級アルキル基の−OR3である化合
物を製造するための中間体としても使用される。第XIX
式またはXVII式のアルコールを相当するアルコキシドに
転換し、そして第R3X式のアルキルハロゲン化物と反応
させるウイリアムソン合成法(Williamson synthesis)
は、第XXIII式(Y1およびY2は両方ともハロゲン,メチ
ル,またはエチル)およびXXIV式(Y1およびY2は両方と
も水素)で表わされるエステルを製造するために使用さ
れる。
(R2は水素)である第I式の化合物を製造するために
は、第XIX式およびXX式のアルコールがエステル化され
る。
のアシルハロゲン化物は、それぞれ第XIX式またはXX式
のアルコールと反応させることができ、好ましくは、例
えば、ピリジンのような酸スカベンジャーとして働くこ
とのできる溶媒の存在下で、それぞれ第XXV式(ハロゲ
ン化された((Y1およびY2は両方ともハロゲン,メチ
ル,またはエチル)またはXXIV式(Y1およびY2は両方と
もハロゲン)を生成する: 第I式の化合物は、例えば、塩酸,臭化水素酸,硫
酸,およびリン酸のような無機酸および、酢酸,酒石
酸,マレイン酸,クエン酸およびトルエンスルホン酸の
ような有機酸のような薬学的に受容できる酸と反応し、
酸付加塩を形成する。
上記第I式の化合物およびそれらの塩は、不整脈症状
の治療および血管拡張が所望される時の治療に有効であ
る。本発明で提供される新規の薬学的に活性のある薬剤
は、例えば治療状況の緊急度に達するように調整された
調剤で非経口または経口性の薬剤投与形態で体内に投与
することができる。
この薬学的な投与形態は、薬学的ブラクティスに受容
される様式に従って、エマルジョン,サスペンション,
タブレット,カプセル,パウダー等が供給する従来の液
状または固体状の運搬物中に活性成分を取り入れること
により調整される。乳化剤,分散剤,および他の薬学的
に受容できるアジュバンドと同様に、広範なキャリアー
または希釈剤を薬学的な投与形態の中に取り入れること
ができる。
以下の実施例は、本発明をより詳細に説明するために
提示したものであり、制限を考慮したものではない。
実施例I (2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)4−〔2−
(ジエチルアミノ)エトキシル〕−3,5−ジヨードフェ
ニルメタノールの調製。
1mmole(645mg)のケトン,(2−n−ブチル−3−
ベンゾフラニル)4−〔2−(ジエチルアミノ)エトキ
シル〕−3,5−ジヨードフェニル−メタノンを30mlのTH
F:MeOH(10:1v/v)に溶解する。硼水素化ナトリウム
(1.2mmole,45.42mg)をその溶液に加え、この混合液を
開始物質が消費されるまで(15分間)、0℃で攪拌し続
ける。過剰な硼水素化化合物は、水(0.5ml)を滴下す
ることにより消失させる。揮発性の成分は減圧下(ロー
タエバポレーター)で除去する。この残渣(10ml)に水
を加えた後、塩化メチレン(10ml)を加えた。この塩化
メチレンの相は、水相より分離され、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥する。この塩化メチレン溶媒は減圧下で除去
し、この生成物をカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レンを使用するシリカゲル支持体)で精製し、塩化メチ
レンを減圧下に蒸発させて回収した。この生成物の融点
は、106-107℃であり、収率は理論値の50%以上であっ
た。(この塩酸塩の融点は143-145℃である。) 実施例II (2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)4−〔2−
(ジエチルアミノ)エトキシル〕−フェニル メタノー
ルの調製。
1mmole(645mg)のケトン、(2−n−ブチル−3−
ベンゾフラニル)4−〔2−(ジエチルアミノ)エトキ
シル〕−3,5−ジヨードフェニルメタノンを10mlのメタ
ノールに溶解する。二塩化パラジウム(2mmole,354mg)
をこの混合液に加え、二塩化パラジウムが懸濁するよう
に振とうする。この混合液の温度は20℃に合わせる。硼
水素化ナトリウム(10mmole,379mg)を加え、反応が完
了するまで攪拌する(1時間)。この二塩化パラジウム
は過により除去し、この過物に水を加える。エーテ
ル抽出を行い、目的物をこのエーテル相より減圧下の蒸
発により取り出す。この生成物は、カラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレンを使用するシリカゲル)にて精製
し、結果として50%以上の生成物、融点203℃(分解)
が得られる。
実施例III (2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)4−〔2−
(ジエチルアミノ)エトキシル〕−3,5−ジヨードフェ
ニルメタンの調製。
実施例Iにより調製した1mmole(647mg)のアルコー
ルを塩化メチレン(5ml)に溶解する。硼水素化ナトリ
ウム(38mg,10mmole)を10mlのトリフルオロ酢酸に加
え、0℃まで冷却する。この塩化メチレン溶液を、この
トリフルオロ酢酸溶液にゆっくりと加え、この混合液を
30分、0℃にて攪拌する。過剰な硼水素化化合物は水
(0.5ml)を滴下することにより消失させる。揮発性の
成分は、減圧下(ロータエバポレーター)で除去する。
水をこの残渣(25ml)に加えた後、塩化メチレン(25m
l)を加える。この塩化メチレン相を分離し、25mlの5
%水酸化ナトリウム溶液および25mlの水で2回洗浄す
る。この塩化メチレン溶液は硫酸ナトリウム上で乾燥
し、その後短い(5cm)塩基性アルミナカラムに通す。
この溶液を乾燥し生成したものは、融点80-81℃であり7
0%以上の収率である。(この塩酸塩の融点は119-121℃
である。) 実施例IV メトキシ(2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)4−
〔2−(ジエチルアミノ)エトキシル〕−3,5−ジヨー
ドフェニルメタンの調製。
実施例Iに従って調製した1mmole(647mg)のアルコ
ールを10mlのTHFに溶解する。この溶液を−78℃に冷却
し、シクロヘキサン中のリチウムジイソプロピルアミド
(1.1mmole,1.5M溶液の0.73ml)をゆっくりと加える。
ヨウ化メチル(1.2mmole,0.17g)を加え、この混合液が
室温になるまで放置する(30分)。揮発性の成分は減圧
下(ロータエバポレーター)で除去し、この残渣を塩化
メチレンに溶解する。この塩化メチレン溶液は、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥し、実施例Iのようにシリカゲル
カラムを通して精製する。この生成物は融点96-98℃で
あり、この溶媒を蒸発して得たものは、理論収量の90%
以上であった。
実施例V (2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)4−〔2−
(ジエチルアミノ)エトキシル〕−3,5−ジヨードフェ
ニルメチルピバレイトの調製。
実施例Iに従って調製した1mmole(647mg)のアルコ
ールをピリジン(4ml)に溶解する。過剰の(ピパロイ
ルクロライド)(5mmole,605mg)をピリジン溶液に加
え、開始のアルコールが完全に消費されるまで65℃にて
加熱する(約12時間)。揮発性の物質は減圧下(ロータ
エバポレーター)で除去する。この残渣を塩化メチレン
に溶解し、この塩化メチレン溶液を25mlの5%水酸化ナ
トリウム溶液にて2回および25mlの水にて1回洗浄す
る。この塩化メチレン溶液を硫酸ナトリウム上にて乾燥
した後、短い(5cm)塩基性アルミナカラムに通した。
この溶媒の蒸発により生成する産物は90%以上の収率で
ある。(この塩酸塩の融点は108-110℃。)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: (式中、Xは直接結合、または1から4の炭素原子を含
    む置換もしくは非置換アルキレン鎖であり、その際置換
    基は枝状または直鎖状のアルキル、シクロアルキル、ア
    リール、アルコキシ、R4が水素または低級アルキルであ
    る式: を有する基から成る群より選択された基であり、R5は低
    級アルキル基であり、R6は水素またはメチル基であり、
    Amはアミノ、低級モノおよびジアルキルアミノ、ピペリ
    ジノ、ピペラジノ、N−低級アルキルピペラジノ、ピロ
    リジノおよびモルフォリノ基より成る群より選択される
    基であり、Y1およびY2は同一で、水素、ハロゲン、メチ
    ルおよびエチルから成る群から選択され、nは1から5
    の範囲の整数である。) で表わされる化合物およびその薬学的に受容できる塩。
  2. 【請求項2】式中Xが式: を有するアルキレン鎖を表し、R1またはR2のいずれかが
    水素、およびもう一方のR1またはR2が水素、R3が低級ア
    ルキル基である式:−OR3を有する基およびR4が水素ま
    たは低級アルキル基である式: を有する基より成る群より選択され、R5はブチル基であ
    り、R6は水素であり、Amはアミノ、低級モノ、およびジ
    アルキルアミノより成る群から選択される基であり、そ
    してY1およびY2は同一で、水素、臭素、ヨウ素およびメ
    チルから成る群より選択され、nは1から3の範囲の整
    数である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】式中R2は水素であり、R1は水素、R3が低級
    アルキル基である式: −OR3を有する基およびR4が水素または低級アルキル基
    である式: を有する基より成る群より選択される基であり、R5はブ
    チル基であり、R6は水素であり、Amはアミノ、エチルア
    ミノ、およびジアルキルアミノより成る群から選択さ
    れ、Y1およびY2は同一であり水素、ヨウ素およびメチル
    から成る群より選択され、nは1から3の範囲の整数で
    ある請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】式中R2は水素であり、R1は水素、R3が炭素
    原子数1から4の低級アルキル基である−OR3およびR4
    が水素または炭素原子数1から4の低級アルキルであ
    る。 から成る群より選択される基であり、R5はn−ブチルで
    あり、R6が水素であり、Amはアミノ、エチルアミノまた
    はジエチルアミノであり、Y1およびY2は同一で水素、ヨ
    ウ素およびメチルより成る群から選択され、nは1の整
    数である、請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】式中R1およびR2がともに水素である請求項
    4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】(2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)
    4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−3,5−ジ
    ヨードフェニルメタンである請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】(2−n−ブチル−3−ベンゾフラニル)
    4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−フェニル
    メタンである請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】メトキシ(2−n−ブチル−3−ベンゾフ
    ラニル)4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−
    3,5−ジョードフェニルメタンである請求項1に記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】メトキシ(2−n−ブチル−3−ベンゾフ
    ラニル)4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−
    フェニルメタンである請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】(2−n−ブチル−3−ベンゾフラニ
    ル)4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−3,5
    −ジヨードフェニルメチルピバレイトである請求項1に
    記載の化合物。
  11. 【請求項11】(2−n−ブチル−3−ベンゾフラニ
    ル)4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシル]−フェ
    ニルメチルピバレイトである請求項1に記載の化合物。
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