JP2509175Y2 - 片ヒレ付き金網 - Google Patents

片ヒレ付き金網

Info

Publication number
JP2509175Y2
JP2509175Y2 JP1989138979U JP13897989U JP2509175Y2 JP 2509175 Y2 JP2509175 Y2 JP 2509175Y2 JP 1989138979 U JP1989138979 U JP 1989138979U JP 13897989 U JP13897989 U JP 13897989U JP 2509175 Y2 JP2509175 Y2 JP 2509175Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
synthetic resin
metal wire
hard
fin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989138979U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0376636U (ja
Inventor
力 田中
喜久夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP1989138979U priority Critical patent/JP2509175Y2/ja
Publication of JPH0376636U publication Critical patent/JPH0376636U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2509175Y2 publication Critical patent/JP2509175Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fencing (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテニスコートやその他風の影響を受けやすい
球技場等の外柵として、又高速道路の目隠し用柵として
使用される金網に関する。
〔従来の技術〕
従来からテニスコートや一般の外柵用として金網は広
く用いられている。
また、塩害防止および防風のためのヒレ付き金網も昭
和42年頃から提案されている。
例えば実公昭47-13148号公報にはヒレ付き金網につい
て、多くの記載がある。該公報には、合成樹脂(塩化ビ
ニルの如き)膜は適度の柔軟性をもっているので、強風
に対しては、あくまでも抗らうことなく適当に彎曲して
くれるので破損することなく塩風に対して十分に大きい
抵抗を発揮し、それに含まれている水滴粒子を分離させ
ることができることや、金属線を軟質塩化ビニルのよう
な軟質で比較的広幅の合成樹脂製シートで金属線を長手
方向に被覆する等の記載がある。
〔本考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、軟質塩化ビニルで金属線の両側にヒレ
を形成した場合、網の加工が自動菱形金網機で製造でき
ないという問題があった。
すなわち、第4図に示すような自動菱形金網機によっ
て製造する場合、ヘラ5の回転によってジラス6内を線
材が矢印F方向に進むとき、軟質塩化ビニルのヒレが両
側に付いていると、片側(線の後方)のヒレはジラスで
後方から線材まで押し込まれるため、たくれてジラス6
とヘラ5の間で傷付けられ、ジラスを出た時には線の後
方のヒレの一部が多数欠損した状態となっており、全く
商品価値のない見苦しいものになるという問題があっ
た。また手動で時間をかけて網を作った場合、きわめて
コスト高な網となるという問題があった。
また、半硬質又は硬質のヒレを両側に付けた線材を自
動菱形金属機によって編んだ場合、ヒレの破損は少ない
ものであるが、菱網とした時、線材の屈曲交差部がヒレ
によって邪魔されるため、締まりの悪い菱網となり、長
期使用した場合、それが著しいゆるみと変形の原因にな
るという問題があった。また該線材の屈曲交差部がヒレ
によって邪魔されるままに強く締めると、菱網の菱形が
様々に変形して見映えの悪い網になるという問題があっ
た。
また、金属線をある程度強いもの、すなわち網として
変形の少ない高抗張力線を使用することが、網を長期使
用しても変形させない条件の一つであるが、高抗張力線
を使用すると、合成樹脂被覆表面にヘラによる傷が多数
でき、その傷から内部の金属が腐食するという問題があ
った。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点をすべて解決するため鋭意研究の結果、本
考案は抗張力が大きい金属線に半硬質又は硬質の合成樹
脂を密着被覆し、その外周を軟質で且つ上記合成樹脂と
相溶性のある第二層の合成樹脂を被覆すると共に該樹脂
でその周の一方向に5〜15mmの帯状のヒレを該線に沿っ
て設け、そのヒレ付き金属線を素材として金網を編んだ
片ヒレ付き金網を考案するに到ったものである。
〔作用〕
本考案の構成によると、抗張力が大きい金属線に半硬
質又は硬質の合成樹脂を密着被覆しているので、自動菱
形金網機のヘラによって外層樹脂の表面に傷が入っても
金属線まで至傷にはならず金属線の腐食を防止すること
ができる。また第一層目の半硬質又は硬質の合成樹脂と
相溶性のある樹脂を第二層目に使用するため、第二層目
の樹脂は第一層目に密着し、第二層の樹脂層だけ剥離す
ることがなく、しかも第二層の軟質の樹脂によって周の
一方向に5〜15mmの帯状のヒレを該線に沿って設け、そ
れを素材として金網を編んだので、自動菱形金網機によ
るヒレの欠損が無く美しい金網が速く製造でき、しかも
ヒレ部分は軟質の合成樹脂であるため、網を締めた時、
線材の屈曲交差部のヒレが柔軟に曲がって金属線部分と
緩みなく絡み合い、金属線の抗張力が大きいことと相ま
って、風圧等により弛緩や歪み変形を殆ど生じることが
ない美観のある菱形金網となる。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面に基づいて説明する。第
1図は本考案に使用される片ヒレ付き線材Aを示す一実
施例の拡大断面図である。
1は抗張力が大きい金属線であって、通常、鉄線が使
用される。線径は1.8〜3.2mmの抗張力35〜55kg/mm2が好
適に使用される。また、鉄線以外でも外柵として使用可
能な抗張力の大きい金属線であれば使用可能である。
2は金属線1に密着被覆された半硬質又は硬質の合成
樹脂被覆層である。本考案において半硬質又は硬質の合
成樹脂とは、ポリ塩化ビニル樹脂においてはDOP等の可
塑剤が半硬質の場合、樹脂100部に対して約20〜50部、
また硬質の場合、樹脂100部に対して約0〜20部であ
る。またポリエチレンの場合、中低圧ポリエチレンは半
硬質ないし硬質であり、これより軟らかいものは硬質の
範囲に含むものとする。また金属に密着性の良い変性ポ
リエチレン等も半硬質の樹脂の領域に含まれるものとす
る。
3は第一層の半硬質又は硬質の合成樹脂に密着するよ
うに相溶性のある軟質の合成樹脂層であって、第一層2
がポリ塩化ビニル系の樹脂であるなら第二層の合成樹脂
層3は軟質のポリ塩化ビニル等が好適に採用される。こ
のときポリ塩化ビニルには樹脂100部に対して約50部の
可塑剤を加え軟質の合成樹脂とする。
また、4は軟質の合成樹脂3で第二層の被覆層と一体
的に造られたヒレ部でる。ヒレ4は金属線の外周の一方
向のみに付いている。
また、第1図において半硬質又は硬質の合成樹脂層2
の厚みは0.1〜0.4mm、また軟質の合成樹脂層3の厚みは
0.2〜0.5mmである。またヒレ4の厚みは0.3〜1.5mmであ
り、ヒレ4の長さ即ち金属線の中心からヒレの先端まで
の長さlは5〜15mmである。また、ヒレの先端はやや丸
くなっていて、先端部が切れたり割れたりしないような
形状になっている。このような片ヒレ付きの金属線はク
ロスヘッドダイに金属線を通すことにより製造されるも
のである。
第2図は本考案の一実施例を示す金網の正面図であっ
て、Aはヒレ付き金属線である。金網の形状は菱形金網
である。菱形金網の場合、屈曲交差部Pにおいて該線A
の端をそれぞれX軸方向、Y軸方向に引くと、ヒレ4は
軟らかいため曲がって第2図のように線材がヒレにくい
込んだ状態になり、金網を堅く張ることができる。また
ヒレ部分は軟質樹脂であるため、金属線を押し曲げるこ
とはなく網目は整った菱形形状となる。
次に菱形金網の製造方法について簡単に説明する。第
3図はヘラ5に片ヒレ付き金属線Aを巻き付けた状態を
示す概略図である。
ヘラ5の外周にはジラス(不図示)があり、ジラスの
中をヘラ5が回転し、該金属線Aは矢印Bの方向に進ん
でいくのである。またヘラ5の厚みは通常5〜6mm程度
であり、ヘラ5の幅は約30〜50mm程度である。このよう
にヘラ5によって折り曲げられた線材は従来の菱形金網
を形成する場合と同様の工程によって編み込まれる。
本考案の第二層目の被覆及びヒレ部分をウレタン−塩
化ビニルの共重合樹脂とすれば、本考案の金網を長期使
用した時、経時変化が起こりにくくより好ましいもので
ある。本考案においては、ヒレ部分の折れ曲がり部分に
常に応力が加えられているため、例えば可塑剤を多量に
含むポリ塩化ビニルの場合、可塑剤が長期間の間に徐々
に放出されるため、ヒレ部分が折れ易くなるという欠点
もあることに注意が必要である。
〔考案の効果〕
本考案の金網は抗張力の大きい金属線に半硬質又は硬
質の合成樹脂を密着被覆された線の外周に軟質の合成樹
脂が被覆されているので、外周の被覆層にヘラの傷が入
っても内層の合成樹脂層が半硬質又は硬質であるため、
金属線の表面にまで傷が到達することは殆どなく、金属
線の腐食を防止することができ、線材として長期使用に
耐えるという効果を奏する。また、本考案の金網を構成
する線材は軟質合成樹脂製の片ヒレ付き金属線であるた
め、自動菱形金網機でヒレが損傷を受けることなく編み
込むことができるので出来上がった菱形金網が美しく、
しかも網として周囲から締め付けが出き、きわめてタイ
トな金網とすることができるので、長期間使用しても変
形することがなく、また該金網を球技場等に張設した場
合、風の遮蔽率も高く、風による球技場への悪影響を防
止できるとともに、球が該金網に当たっても線材が変形
して球が抜け通ったりするという心配がない等、多くの
利点を有するものでる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の金網に使用されるヒレ付き金属線の一
実施例を示す拡大断面図、第2図は本考案の一実施例を
示す菱形金網の正面図、第3図は本考案のヒレ付き金属
線をヘラに巻き付けた状態を示す概略斜視図、第4図は
自動菱形金網機の概略斜視図である。 A……片ヒレ付き金属線、1……金属線、2……半硬質
又は硬質の合成樹脂被覆層、3……軟質の合成樹脂被覆
層、4……帯状のヒレ、5……ヘラ、P……屈曲交差
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張力が大きい金属線に半硬質又は硬質の
    合成樹脂を密着被覆し、その外周を軟質で且つ上記合成
    樹脂と相溶性のある第二層の合成樹脂を被覆すると共に
    該樹脂でその周の一方向に5〜15mmの帯状のヒレを該線
    に沿って設け、そのヒレ付き金属線を素材として金網を
    編んだことを特徴とする片ヒレ付き金網。
JP1989138979U 1989-11-30 1989-11-30 片ヒレ付き金網 Expired - Lifetime JP2509175Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989138979U JP2509175Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 片ヒレ付き金網

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989138979U JP2509175Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 片ヒレ付き金網

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0376636U JPH0376636U (ja) 1991-07-31
JP2509175Y2 true JP2509175Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31686052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989138979U Expired - Lifetime JP2509175Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 片ヒレ付き金網

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2509175Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4713148U (ja) * 1971-03-09 1972-10-16
JPS5227989U (ja) * 1975-08-18 1977-02-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0376636U (ja) 1991-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8387216B1 (en) Tie wrap for bundling objects
JP2509175Y2 (ja) 片ヒレ付き金網
JPS5816809A (ja) 円筒体のコンクリ−ト被覆層補強用構造体の製造方法
JPS596786B2 (ja) 合成樹脂結束紐とその製造法
US8002781B1 (en) Braided sleeve with integral flanged end and its associated method of manufacture
JP3527602B2 (ja) ビニールハウス換気用フィルム巻き上げパイプ
JPH0518548Y2 (ja)
JPH059396Y2 (ja)
JPH0540390Y2 (ja)
JP2900007B2 (ja) 合成樹脂被覆金属帯を用いた金網
JPH0725504Y2 (ja) クリーナーホース
RU2475326C2 (ru) Армированная колюще-режущая лента из композиционных материалов
JPS6246065Y2 (ja)
JPS5841825Y2 (ja) 漁網
JPS6343310Y2 (ja)
JPH05260865A (ja) 支 柱
CN208251273U (zh) 一种新型塑料盲沟
JPS61124326A (ja) 農園芸用支柱及びその製造法
JPH0336188Y2 (ja)
JPS6330636Y2 (ja)
JPS5822532Y2 (ja) 海苔網浮子用端子
JPS5910477Y2 (ja) 筒状金網プロテクタ−
JP2007042530A (ja) 防鼠ケーブル
JPH0649169Y2 (ja) 農園芸用支柱
TWM272004U (en) Elastic pipe for irrigation