JP2509141B2 - ジェット水利用無公害掘削装置 - Google Patents

ジェット水利用無公害掘削装置

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JP2509141B2
JP2509141B2 JP5193101A JP19310193A JP2509141B2 JP 2509141 B2 JP2509141 B2 JP 2509141B2 JP 5193101 A JP5193101 A JP 5193101A JP 19310193 A JP19310193 A JP 19310193A JP 2509141 B2 JP2509141 B2 JP 2509141B2
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Daiichi Doboku Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジェット水で穴を掘削
し、掘削によって生じた泥水を脱水分離処理した清澄水
をジェット水として循環再利用するジェット水利用無公
害掘削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道や地下ケーブル等の埋設、
或は建築構造物の基礎のための地盤掘削等においては、
掘削地盤の周辺に土留矢板を打込みながら掘削してい
た。しかし、土留矢板を使用した掘削においては、打込
みのために作業用大型機器が必要で、矢板のセット準
備、打込み時間等も長時間となり、地下に埋設物等があ
る箇所においては作業に制約を受け、作業全体に多大の
コストを要するものである。そこで、圧縮流体を利用し
たジェット水発生装置からジェット水を噴射しながら水
圧で穴を掘削し、掘削により生じた泥水を地上へと吸引
排除するジェット掘削が、簡単な構成で作業経費も安価
であり、地下に埋設物があっても能率的に掘削作業がで
きるために多くの作業現場で施工されている。
【0003】前記ジェット掘削においては、大量の水が
消費されて泥水として排水されていたが、近年、掘削に
より生じた泥水を再利用するために、掘削穴内より吸引
した泥水を分離装置で処理した後でジェット水発生装置
へ循環させ、ジェット水として再利用しながら節水する
掘削方法が特開平1−304292号に提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
掘削方法に開示された泥水の分離装置は、フイルタで砂
利類を分離除去するのみであり、分離処理した泥水には
汚泥粒子が残留しているため、ジェット水発生装置へ循
環させた時に微細な汚泥粒子が回転部等に目詰まりして
故障を発生し、泥水の再利用が不可能である。また、泥
水をフィルタプレスの様な大型の脱水装置で処理して清
澄水を分離することもできるが、泥水処理に長時間を要
し、設備経費も高価で、処理経費が割高になり易い等の
問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、ジェット掘削により生じ
た泥水内に含有された砂利類から微細な汚泥粒子までの
分離処理が速くて処理能力に優れ、水質も良好な清澄水
を発生させながらジェット水として循環利用でき、掘削
経費を大幅に節約できると共に掘削により発生した泥水
による公害も防止できるジェット水利用無公害掘削装置
を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、ジェット水発生部12
と、ジェット水による掘削で生じた泥水の吸引圧送源部
14と、泥水に含有された粗大粒子を分離する遠心分離
部58と、泥水に含有された汚泥を強制的に沈殿分離さ
せる強制沈澱部70と、泥水から汚泥ケーキを分離する
脱水分離部72と、汚泥を分離した後の清澄水をジェッ
ト水発生部へ循環させる循環部74とを備え、前記強制
沈殿部70は、タンク体78と、このタンク体78内に
架設され、反転コップ状に形成された沈殿導水筒体82
とを備え、この沈殿導水筒体82内に前記タンク体78
の外部から泥水給水路96が挿通され、更に、この泥水
給水路96の排出口87は、前記沈殿導水筒体82内に
おいて上向きとなるように設定されてなるジェット水利
用無公害掘削装置10から構成される。
【0007】また、請求項2に係る発明では、前記泥水
給水路96には、凝集剤投入部98が設けられてなるこ
ととしてもよい。
【0008】
【作用】請求項1に係るジェット水利用無公害掘削装置
によれば、ジェット水発生部と、ジェット水による掘削
で生じた泥水の吸引圧送源部と、泥水に含有された粗大
粒子を分離する遠心分離部と、泥水に含有された汚泥を
強制的に沈澱分離させる強制沈殿部と、汚水から汚泥ケ
ーキを分離する脱水分離部と、汚泥を分離した後の清澄
水をジェット水発生部へ循環させる循環部とを備え、前
記強制沈殿部は、タンク体と、このタンク体内に架設さ
れ、反転コップ状に形成された沈殿導水筒体とを備え、
この沈殿導水筒体内に前記タンク体の外部から泥水給水
路が挿通され、更に、この泥水給水路の排出口は、前記
沈殿導水筒体内において上向きとなるように設定されて
なることにより、ジェット掘削で生じる泥水を吸引圧送
源部に吸引貯留しつつ遠心分離部へ圧送し、この遠心分
離部内で泥水内に含まれた砂利等の粗大粒子を遠心分離
し、この粗大粒子が分離された泥水を強制沈殿部内へ通
水する。このときに、強制沈殿部内に設けた沈殿導水筒
体内に泥水を噴射しながら汚泥を沈降分離させるもの
で、強制沈殿部のタンク体内を沈殿導水筒体で区画して
いるため、沈殿導水筒体内に上向きに噴射された泥水で
内部に乱流が発生し、沈殿導水筒体の外部に乱流が発生
することなく、沈殿導水筒体内で汚泥が分離された泥水
は、沈殿導水筒体とタンク体との間隔を乱流もなく上昇
しながら水質に優れた清澄水となって外部へ取り出しで
きる。この清澄水を循環部へ送水して貯留しながらジェ
ット掘削に再利用するものであり、強制沈澱部により泥
水に含有された汚泥の分離処理が速くて処理能力に優
れ、発生した清澄水をジェット水として循環利用でき、
掘削経費を大幅に節約できると共に掘削により発生した
泥水による公害も防止できる。また、強制沈殿部は構造
も簡単で製造コストも安価となる。
【0009】また、請求項2によれば、前記泥水給水路
には、凝集剤投入部が設けられてなることにより、この
凝集剤投入部から泥水内に凝集剤を注入して混合させ、
この薬剤が混合された泥水を泥水給水路から強制沈殿部
の沈殿導水筒体内に噴射することにより、沈殿導水筒体
内で汚泥の凝集反応と汚泥の沈降分離とが同時に進行
し、沈殿導水筒体内における単位体積当たりの汚泥の沈
降分離速度が従来に比べて速くなり、ジェット水として
掘削に利用された泥水の処理量を大幅に増大できてジェ
ット掘削の作業能率も向上する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好
適な実施例を説明する。図1には、本発明に係るジェッ
ト水利用無公害掘削装置10の系統図が示されている。
図より明らかな様に、前記ジェット水利用無公害掘削装
置10は、ジェット水発生部12と、ジェット水による
掘削で生じた泥水の吸引圧送源部14と、泥水に含有さ
れた粗大粒子を分離する遠心分離部58と、泥水に含有
された汚泥を強制的に沈殿分離させる強制沈殿部70
と、泥水から汚泥ケーキを分離する脱水分離部72と、
汚泥を分離した後の清澄水をジェット水発生部12へ循
環させる循環部74とを備えている。
【0011】前記ジェット水発生部12は、圧縮流体を
利用してジェット水を発生させるもので、図示しないコ
ンプレッサや給水タンクを搭載したジェット水発生車1
6と、このジェット水発生車16から延長された高圧ホ
ース18と、この高圧ホース18の先端に設けられたノ
ズル20とから成る。このノズル20には、ジェット水
の流量調整つまみが設けられ、作業者は調整つまみを調
整してジェット水の水圧を所望の水圧に調整して地盤へ
向け噴射しながら縦穴Hを掘削する。
【0012】前記吸引圧送源部14は、駆動部22と連
動する泥水吸引圧送装置24と、この泥水吸引圧送装置
24の吸引口に接続された合成樹脂等からなる伸縮自在
な吸引ホース26と、前記泥水吸引圧送装置24の吐出
口より延長された接続ホース28に接続された特装クン
ク車30とから成る。
【0013】前記泥水吸引圧送装置24は、例えば、ジ
ェットポンプの原理を利用し、駆動部22でコンプレッ
サを駆動して圧縮空気をジェットポンプへ吹込み、ジェ
ットポンプに吸引負圧を発生させて吸引ホース26より
掘削中の縦穴H内の泥水を吸引し、この吸引した泥水を
特装タンク車30へと圧送するものである。
【0014】前記特装タンク車30は、作業車32に搭
載された高圧タンク34を備え、この高圧タンク34内
には、図2、図3に示す様に、外部の駆動部36と連動
する様に軸支された回転軸38と、この回転軸38に突
設された複数の攪拌爪40とが設けられている。前記駆
動部36の反対側において、高圧タンク34の端部開口
に扉42が枢着44されて締着具46で閉扉ロックさ
れ、この扉42に泥水の圧送弁48と、吸引弁50とが
設けられている。この吸引弁50に、前記泥水吸引圧送
装置24より延長された接続ホース28が着脱自在に接
続され、前記圧送弁48には高圧タンク34内に貯留し
た泥水を次の処理部へ圧送する圧送ホース52が着脱自
在に接続されている。また、前記高圧タンク34の上面
には圧力調整部54が連通突設され、この圧力調整部5
4に給排気ホース56が連通されている。
【0015】前記高圧タンク34は、圧力調整部54の
給排気ホース56よりタンク内の空気を吸引減圧して真
空に近い状態に保持しながら接続ホース28で圧送され
る泥水を高圧タンク34内に順次貯留する。高圧タンク
34内に貯留された泥水に含有された砂利や泥土は順次
底部に沈降する。そして、タンク内が泥水で満杯になっ
た時点で吸引弁50を閉弁する。次に、高圧タンク34
内に高圧空気を送気し、タンク内の泥水の3分の1程度
を圧送弁50より圧送ホース52を経由して次の遠心分
離部58へ圧送し、その後で圧送弁50を閉弁する。
【0016】その後、高圧タンク34内を常圧に減圧
し、タンク内に残留した泥土水に生石灰の様な凝固材を
添加し、駆動部36で撹拌爪40を回転させて凝固材を
泥土水に効率攪拌して泥土水を凝固させる。前記接続ホ
ースや圧送ホースを扉42の吸引弁50や圧送弁48よ
り取外し、扉42の締着具46のロックを開放して高圧
タンク34を傾動させて凝固した泥土を外部へと排出さ
せる。
【0017】次に、前記遠心分離部58は、図4に示す
様に、支脚60に支持されたサイクロン62より成り、
このサイクロン62は、その下端に沈殿室64と、上部
周側面に流入口66と、上面に流出口68とを備え、前
記特装タンク車30の高圧タンク34より延長された圧
送ホース52が流入口66に連通されている。このサイ
クロン62内に高速で流入した泥水は、泥水内に含有さ
れた砂利の様な固形分が遠心力で内壁面に接触しつつ落
下して沈殿室64に分離補足される。
【0018】図1、図4、図5に示す様に、前記遠心分
離部58には、強制沈殿部70が接続されている。この
強制沈殿部70は、図6、図7に示す様に、支脚76に
支持されたタンク体78と、このタンク体78内に腕杆
80で支架された反転コップ状の沈殿導水筒体82とを
備えている。タンク体78は、上端側が閉鎖されると共
に下端側には漏斗形の沈殿室84が設けられ、この沈殿
室84の下端にはドレン弁88が連通されている。
【0019】前記遠心分離部58のサイクロンの流出口
68には、泥水給水路96が接続されて強制沈殿部70
へ向け配管され、この泥水給水路96に連結された流入
噴射管86が強制沈殿部70の沈澱室84の外側面から
沈殿導水筒82内へ挿通され、この流入噴射管86の端
部の排出口87は、沈澱導水筒82内において上向きと
なるように設定されている。また、前記タンク体78の
周側面の上部位置には流出口90が連通され、この流出
口90に止弁92を介して第1オーバフロータンク94
が、図4、図5に示す様に連通されている。
【0020】このように、強制沈殿部70のタンク体7
8内に沈殿導水筒82を反転コップ状に設け、更に流入
噴射管86の端部の排出口87を沈殿導水筒82内にお
いて上向きとなるように設定したことにより、タンク体
78内は沈殿導水筒体82で内部室S1と外部室S2と
に区画され、流入噴射管86の端部の排出口87から沈
殿導水筒体82内の内部室S1へ噴射された泥水で、内
部室S1内のみに乱流が発生してタンク体78全体にわ
たり乱流が発生することなく、内部室S1内に噴射され
た泥水は、沈殿導水筒体82の上壁面から内壁面に沿っ
て流下しながら内部に含有された汚泥粒子を下方の沈殿
室84へ短時間で効率よく沈降分離できる。また、汚泥
粒子が分離された泥水は沈殿導水筒体82の下端を迂回
しながら、タンク体78内の外部室S2内を乱流もなく
上昇し、沈降分離した汚泥粒子の混入もなく水質に優れ
た清澄水をタンク体78の上端側に設けた流出口90か
ら外部へ取り出しできる。従って、タンク体78内に沈
殿導水筒体82を設けたことにより、乱流の影響を受け
ることなく効率よく清澄水を発生でき、放流しても水質
を汚濁することなく、ジェット水として循環利用しなが
ら掘削経費を節約できる。また、強制沈殿部70は構造
が簡単で製造コストも安価となる。
【0021】実施例においては、前記泥水給水路96に
は、図1、図4、図5に示す様に、凝集剤投入部98が
設けられている。この凝集剤投入部98は、給水管内面
に沿って螺旋羽根や螺旋溝が設けられた撹拌部100
と、この撹拌部100から前記遠心分離部58側で泥水
給水路96に連通された第1凝集剤注水口102と、前
記強制沈殿部70側で泥水給水路96に連通された第2
凝集剤注水口104とを備えている。
【0022】前記第1凝集剤注水口102と、第2凝集
剤注水口104とには、図5に示す第1収容タンク10
6と、第2収容タンク108とが、図示しない小形ポン
プを介してそれぞれ連通されている。そして、凝集剤と
して、例えばポリ塩化アルミニウムの様な凝集剤の原液
を第1収容タンク106に、ポリアクリルアミド系凝集
剤の原液を第2収容タンク108内に収容して小形ポン
プでそれぞれ第1凝集剤注水口102と第2凝集剤注水
口104から泥水給水路96内を通流中の泥水に添加す
る。第1凝集剤注水口102から添加されたポリ塩化ア
ルミニウムの様な凝集剤は、攪拌部100を通過中に泥
水内に撹拌混合され、更に第2凝集剤注水口104から
ポリアクリルアミド系凝集剤が添加混合される。なお、
前記凝集剤として、市販の各種凝集剤を使用してもよ
く、粉状の凝集剤を自然流下の状態で注入口から添加混
合してもよい。
【0023】そして、凝集剤を添加混合された泥水は、
強制沈殿部70のタンク体78内に設けた沈殿導水筒体
82内に噴射される。この沈殿導水筒体82内の内部室
S1において、泥水内に含有された汚泥粒子は前記凝集
剤によりフロック状に凝集して水と分離され、この凝集
汚泥は沈殿室84に沈降する。凝集汚泥を分離した泥水
は、沈殿導水筒体82の下端を迂回してタンク体78の
内壁面側の外部室S2内を上昇しながら清澄水に近い状
態となって上部の流出口90より止弁92を通流して第
1オーバフロータンク94内に貯留される。この第1オ
ーバフロータンク94内で汚泥粒子が更に沈澱分離され
た清澄水が次の循環部74へ流入する。
【0024】これにより、凝集剤を注入混合させた泥水
は、沈殿導水筒体82内で汚泥の凝集反応と汚泥の沈降
分離とが同時に進行され、沈殿導水筒体82内の内部室
1内における単位体積当たりの汚泥の沈降分離速度が従
来に比べて約2倍程度速くなり、ジェット水として掘削
に利用された泥水の処理量を増大でき、ジェット掘削の
作業能率が向上する。また、内部室S1から外部室S2
に流入した清澄水は乱流もなく上昇して分離した汚泥の
混入もなく外部へ効率よく取り出しできる。なお、前記
強制沈殿部70内の清澄水を直接循環部74へ送水して
もよい。前記タンク体78や沈殿導水筒体82は、円筒
状に形成しているが、これに限ることなく、四角筒体、
多角筒体等に形成してもよい。
【0025】図4、図5に示す様に、前記脱水分離部7
2は、上面が開口された箱形タンク体110内に脱水ド
ラム112や汚泥ケーキの掻取り板114等を備えた通
常の脱水分離装置から成る。
【0026】そして、前記強制沈殿部70のドレン弁8
8と、第1オーバフロータンク94のドレン弁116と
は排水ポンプ118に連通され、この排水ポンプ118
より延長された泥水給水路120が脱水処理部72の箱
形タンク110に連通されている。前記強制沈殿部70
内で凝集された凝集汚泥を含んだ泥水は、下部のドレン
弁88から排水ポンプ118を経由して脱水分離部72
へと送水され、また、第1オーバフロータンク94内で
沈殿分離された凝集汚泥を含む泥水も同様にドレン弁1
16から排水ポンプ118を経由して脱水分離部72へ
送水されて脱水処理されることとなる。
【0027】この脱水分離部72へ送水された泥水は、
脱水ドラム112によって汚泥ケーキと清澄水とに分離
され、掘削により生じた泥水内に含有された汚泥粒子は
汚泥ケーキとして略完全に補足されて外部へと排出され
る。また、分離された清澄水は、前記強制沈殿部72に
接続された第1オーバフロータンク94内の清澄水と共
に循環部74へ送水されて再利用が可能となる。また、
分離された清澄水はそのまま河川へ放水しても水質を汚
濁することなく、公害を防止できる。
【0028】前記箱形タンク110には第2オーバフロ
ータンク122が連通され、この第2オーバフロタンク
122内の排水ポンプ(図示せず)より前記強制沈殿部
70の流出口90へ送水管124が連通されている。こ
の第2オーバフロータンク122へ溢流した清澄水は送
水管124を経由して第1オーバフロータンク94へ貯
留される。前記脱水分離部72の箱形タンク110には
分離した清澄水を給水する呼水タンク126や前記循環
部74の清澄水タンク128が連通されている。
【0029】前記循環部74は、図1、図4、図5に示
す様に、前記強制沈殿部70に連通された第1オーバフ
ロタンク94や脱水分離部72の箱形タンク110等に
連通された清澄水タンク128と、この清澄水タンク1
28内の循環ポンプ(図示せず)から前記ジェット水発
生部12へ向け接続された循環ホース130と、を備え
ている。尚、図中132はジーゼル発電機、134は分
電盤を示し、このジーゼル発電機の電力を各部のポンプ
やモータ等へ給電している。
【0030】これにより、前記強制沈殿部70内で汚泥
粒子を凝集分離して第1オーバフロータンク94内に貯
留された清澄水、並びに前記脱水分離部72で汚泥粒子
を脱水分離した後の清澄水は、順次清澄水タンク128
内に貯留される。そして、清澄水タンク130内の清澄
水は循環ポンプ及び循環ホース130を経由してジェッ
ト水発生部12へと給水され、清浄なジェット水として
再利用でき、掘削経費を大幅に節約できる。また、各処
理部は一つのループサイクルとして接続して泥水を処理
するため、処理時間も、特装タンク車30への貯留時間
を含めて約1.5時間程度の短時間で処理でき、設備も
市販の装置を使用できるため製造経費も安価となる。
【0031】また、強制沈殿部の内部に反転コップ状の
沈殿導水筒体を設けて区画し、泥水の短時間での固液分
離及び反応生成時間の短縮化を達成し、装置の小形化を
達成すると同時に分離時間を短縮させ、単位時間当たり
に処理能力を大幅に向上させて装置全体の車載化、或は
積載プラント化をなし得るものである。これにより、掘
削現場へ簡易に移動しながら各処理部を能率的に作動さ
せて掘削作業を遂行できる。
【0032】次に、本発明に係るジェット水利用無公害
掘削装置10の作用を説明する。前記ジェット水利用無
公害掘削装置10によれば、ジェット水発生部12から
ジェット水を地盤に噴射しながら縦穴Hを掘削し、ジェ
ット掘削で生じる泥水を吸引圧送源部14の特装タンク
車32の高圧タンク内に吸引貯留しつつ泥土を沈殿除去
し、この高圧タンク34内から遠心分離部58のサイク
ロン62へ圧送して泥水内の砂利類を遠心分離する。
【0033】次に、遠心分離部58から強制沈殿部70
へ通水される泥水に凝集剤を添加攪拌させ、強制沈殿部
70内で泥水内に含有された汚泥粒子を凝集汚泥として
分離沈降させる。この強制沈殿部70内においては、タ
ンク78内の沈殿導水筒体82内で凝集剤による汚泥の
凝集反応と凝集汚泥の沈降分離が同時に進行して泥水内
に含有された汚泥粒子を敏速に分離できる。また、沈殿
導水筒体82内で凝集汚泥を分離した泥水はタンク体7
8の内壁面に沿って乱流もなく上昇して水質に優れた清
澄水となる。前記清澄水はオーバフロータンク94へ通
水して貯留した後で循環部74へ送水しつつジェット水
発生部12へ循環させ、また、凝縮汚泥を含んだ泥水を
次の脱水分離部72で汚泥ケーキと清澄水とに略完全に
分離させ、清澄水のみを循環部74へ送水してジェット
水発生部12へ循環させながらジェット水として再利用
する。
【0034】従って、ジェット掘削により生じた泥水内
に含有された砂利類から微細な汚泥粒子までの分離処理
が速くでき、処理能力に優れ、清澄水をジェット水発生
部12へと循環させた時に回転部に故障等の発生もな
く、ジェッ水として再利用しながら掘削能率が向上し、
掘削経費も節約できることとなる。また、泥水を連続し
て各処理部へ通水しながら一サイクルとして前記ジェッ
ト水発生部へ循環させるため、その処理時間も短時間で
処理でき、市販の設備装置を使用できるために設備経費
も安価で経費を節約できる。更に、泥水を清澄水として
再利用できるため泥水による水質汚濁等の公害を防止で
きることとなる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係るジェ
ット水利用無公害掘削装置によれば、ジェット水発生部
と、ジェット水による掘削で生じた泥水の吸引圧送源部
と、泥水に含有された粗大粒子を分離する遠心分離部
と、泥水に含有された汚泥を強制的に沈殿分離させる強
制沈殿部と、汚泥から汚泥ケーキを分離する脱水分離部
と、汚泥を分離した後の清澄水をジェット水発生部へ循
環させる循環部とを備え、前記強制沈殿部は、タンク体
と、このタンク体内に架設され、反転コップ状に形成さ
れた沈澱導水筒体とを備え、この沈殿導水筒体内に前記
タンク体の外部から泥水給水路が挿通され、更に、この
泥水給水路の排出口は、前記沈殿導水筒体内において上
向きとなるように設定されてなることにより、強制沈殿
部において乱流がなくて汚泥粒子を短時間で分離し、水
質に優れた清澄水を発生させつつジェット掘削に再利用
でき、掘削経費を節約できると共に掘削により発生した
泥水による公害も防止できる。また、強制沈殿部は構造
も簡単で製造コストも安価となる。
【0036】また、請求項2によれば、前記泥水給水路
には、凝集剤投入部が設けられてなることにより、強制
沈殿部において凝集剤を混入した泥水内の汚泥の沈降分
離速度が速く、処理能力が増大され、水質に優れた清澄
水をジェット水として掘削作業に循環利用しながら掘削
の作業能率が向上し、掘削経費を節約できる。また、掘
削により発生した泥水による公害も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェット水利用無公害掘削装置の
系統図である。
【図2】吸引圧送源部の特装タンク車に搭載した高圧タ
ンクの一部を切開した拡大側面図である。
【図3】図3の高圧タンクの扉を取外した拡大端面図で
ある。
【図4】遠心分離部、強制沈殿部、脱水分離部等の接続
状態を示した拡大正面図である。
【図5】図4に示す遠心分離部、強制沈殿部、脱水分離
部等の拡大平面図である。
【図6】強制沈殿部のタンク体の拡大縦断面図である。
【図7】図6のタンク体のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 ジェット水利用無公害掘削装置 12 ジェット水発生部 14 吸引圧送源部 58 遠心分離部 70 強制沈殿部 72 脱水分離部 74 循環部 78 タンク体 82 沈殿導水筒体 87 排出口 96 泥水給水路 98 凝集剤投入部
フロントページの続き (72)発明者 塘 良公 佐賀市神野東二丁目3番6号 九州電力 株式会社佐賀支店佐賀営業所 配電工事 課内 (72)発明者 一宮 君雄 佐賀市鍋島1丁目19番19号 第一土木株 式会社内 (56)参考文献 特開 平5−138174(JP,A) 特開 昭50−152501(JP,A) 特開 平4−238994(JP,A) 実公 平4−23990(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェット水発生部と、ジェット水による
    掘削で生じた泥水の吸引圧送源部と、泥水に含有された
    粗大粒子を分離する遠心分離部と、泥水に含有された汚
    泥を強制的に沈殿分離させる強制沈殿部と、汚水から汚
    泥ケーキを分離する脱水分離部と、汚泥を分離した後の
    清澄水をジェット水発生部へ循環させる循環部とを備
    え、前記強制沈殿部は、タンク体と、このタンク体内に架設
    され、反転コップ状に形成された沈殿導水筒体とを備
    え、 この沈殿導水筒体内に前記タンク体の外部から泥水給水
    路が挿通され、 更に、この泥水給水路の排出口は、前記沈殿導水筒体内
    において上向きとなるように設定されてなるジェット水
    利用無公害掘削装置。
  2. 【請求項2】 前記泥水給水路には、凝集剤投入部が設
    けられてなる請求項1記載のジェット水利用無公害掘削
    装置。
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