JPH0726875A - ジェット水利用無公害掘削工法及びジェット水利用無公害掘削装置 - Google Patents

ジェット水利用無公害掘削工法及びジェット水利用無公害掘削装置

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JPH0726875A
JPH0726875A JP19310193A JP19310193A JPH0726875A JP H0726875 A JPH0726875 A JP H0726875A JP 19310193 A JP19310193 A JP 19310193A JP 19310193 A JP19310193 A JP 19310193A JP H0726875 A JPH0726875 A JP H0726875A
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jet water
pollution
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Ryoji Sugino
良治 杉野
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Yoshikimi Tou
良公 塘
Kimio Ichinomiya
君雄 一宮
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Daiichi Doboku Kk
Kyushu Electric Power Co Inc
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Daiichi Doboku Kk
Kyushu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェット掘削により生じた泥水を脱水分離処
理してジェット水として循環させながら掘削経費を大幅
に節約でき、泥水公害も防止できるジェット水利用無公
害掘削工法及び掘削装置を提供することを目的とする。 【構成】 ジェット水発生部12と、掘削した地盤内の
泥水の吸引圧送源部14と、吸引圧送源14から圧送さ
れた泥水に含有された粗大粒子を分離する遠心分離部5
8と、粗大粒子を分離した泥水から汚泥ケーキを分離す
る脱水分離部72と、汚泥ケーキを分離した後の清澄水
をジェット水発生部へ循環させる循環部74とを備え、
遠心分離部と脱水分離部との間には、泥水の強制沈殿部
70が設けられて成る。ジェット掘削で生じる泥水を脱
水分離処理してジェット水として循環させながら掘削経
費を節約でき、泥水公害をも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジェット水で穴を掘削
し、掘削によって生じた泥水を脱水分離処理した清澄水
をジェット水として循環再利用するジェット水利用無公
害掘削工法及びジェット水利用無公害掘削装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道や地下ケーブル等の埋設、
或は建築構造物の基礎のための地盤掘削等においては、
掘削地盤の周辺に土留矢板を打込みながら掘削してい
た。しかし、土留矢板を使用した掘削においては、打込
みのために作業用大型機器が必要で、矢板のセット準
備、打込み時間等も長時間となり、地下に埋設物等があ
る箇所においては作業に制約を受け、作業全体に多大の
コストを要するものである。そこで、圧縮流体を利用し
たジェット水発生装置からジェット水を噴射しながら水
圧で穴を掘削し、掘削により生じた泥水を地上へと吸引
排除するジェット掘削が、簡単な構成で作業経費も安価
であり、地下に埋設物があっても能率的に掘削作業がで
きるために多くの作業現場で施工されている。
【0003】前記ジェット掘削においては、大量の水が
消費されて泥水として排水されていたが、近年、掘削に
より生じた泥水を再利用するために、掘削穴内より吸引
した泥水を分離装置で処理した後でジェット水発生装置
へ循環させ、ジェット水として再利用しながら節水する
掘削方法が特開平1−304292号に提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
掘削方法に開示された泥水の分離装置は、フイルタで砂
利類を分離除去するのみであり、分離処理した泥水には
汚泥粒子が残留しているため、ジェット水発生装置へ循
環させた時に微細な汚泥粒子が回転部等に目詰まりして
故障を発生し、泥水の再利用が不可能である。また、泥
水をフィルタプレスの様な大型の脱水装置で処理して清
澄水を分離することもできるが、泥水処理に長時間を要
し、設備経費も高価で、処理経費が割高になり易い等の
問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、ジェット掘削により生じ
た泥水内に含有された砂利類から微細な汚泥粒子までを
短時間で分離処理し、ジェット水として循環させながら
掘削経費を大幅に節約でき、泥水公害も防止できるジェ
ット水利用無公害掘削工法及びジェット水利用無公害掘
削装置を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、ジェット水発生部において発生させた
ジェット水を地盤内へ噴射して地盤を掘削し、この掘削
によって生じた泥水を地盤内から吸引して夾雑物を分離
処理した清澄水を前記ジェット水発生部へ循環させるジ
ェット水利用無公害掘削工法であって、前記掘削した地
盤内の泥水の吸引圧送源工程14と、前記吸引圧送源工
程14から圧送された泥水に含有された粗大粒子を分離
する遠心分離工程58と、粗大粒子を分離した泥水から
汚泥ケーキを分離する脱水分離工程72と、汚泥を分離
した後の清澄水をジェット水発生部へ循環させる循環工
程74とを含み、前記遠心分離工程58と脱水分離工程
72との間には、泥水を強制的に沈殿させる強制沈殿工
程70を備えたことを特徴とするジェット水利用無公害
掘削工法から構成される。
【0007】また、前記強制沈殿工程70への泥水給水
路96には、凝集剤投入部98が設けられて成ることと
してもよい。
【0008】次に、ジェット水発生部12と、ジェット
水による掘削で生じた泥水の吸引圧送源部14と、泥水
に含有された粗大粒子を分離する遠心分離部58と、泥
水から汚泥ケーキを分離する脱水分離部72と、汚泥を
分離した後の清澄水をジェット水発生部へ循環させる循
環部74とを備え、前記遠心分離部58と脱水分離部7
2との間には、泥水の強制沈殿部70が設けられて成る
ジェット水利用無公害掘削装置10から構成される。
【0009】また、前記強制沈殿部70は、タンク体7
8と、このタンク体78内に架設され、反転コップ状に
形成された沈殿導水筒体82とを備え、同強制沈殿部7
0への泥水給水路96には、凝集剤投入部98が設けら
れて成ることとしてもよい。
【0010】また、前記強制沈殿部70と脱水分離部7
2とには、オーバフロータンク94が連通されて成るこ
ととしてもよい。
【0011】また、前記各ジェット水発生部12と、吸
引圧送源部14と、遠心分離部58と、強制沈殿部70
と、オーバフロータンク94と、脱水分離部72と、脱
水した後の清澄水の循環部74と、は作業車に搭載さ
れ、車載プラントとして形成されて成ることとしてもよ
い。
【0012】
【作用】本発明に係るジェット水利用無公害掘削工法及
び掘削装置によれば、ジェット掘削で生じる泥水を吸引
圧送源部に吸引貯留しつつ泥土を沈殿除去し、この吸引
圧送源部から遠心分離部へ圧送して泥水内の砂利類を遠
心分離する。更に、遠心分離部から強制沈殿部へ通水さ
れる泥水に凝集剤を添加攪拌させ、前記強制沈殿部内で
泥水内に含有された汚泥粒子をフロック状に凝集させて
清澄水と凝集した汚泥粒子を含んだ泥水とに分離させ
る。この分離した清澄水を循環部へ送水し、汚泥粒子を
含んだ泥水を脱水分離部へ送水して汚泥ケーキと清澄水
とに略完全に分離させて清澄水のみを循環部へ送水す
る。この様に循環部へ送水された清澄水をジェット水発
生部へ循環させながらジェット水として再利用する。こ
れにより、ジェット掘削で発生する泥水内の砂利類や汚
泥粒子の脱水分離を連続した一サイクル工程で短時間処
理して清澄水として再利用することにより掘削経費を節
約でき、泥水による公害も防止できる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好
適な実施例を説明する。図1には、本発明に係るジェッ
ト水利用無公害掘削方法を実施するジェット水利用無公
害掘削装置10の系統図が示されている。図より明らか
な様に、前記ジェット水利用無公害掘削装置10は、ジ
ェット水発生部12と、ジェット水による掘削で生じた
泥水の吸引圧送源部14と、を備えている。
【0014】前記ジェット水発生部12は、圧縮流体を
利用してジェット水を発生させるもので、図示しないコ
ンプレッサや給水タンクを搭載したジェット水発生車1
6と、このジェット水発生車16から延長された高圧ホ
ース18と、この高圧ホース18の先端に設けられたノ
ズル20とから成る。このノズル20には、ジェット水
の流量調整つまみが設けられ、作業者は調整つまみを調
整してジェット水の水圧を所望の水圧に調整して地盤へ
向け噴射しながら縦穴Hを掘削する。
【0015】前記吸引圧送源部14は、駆動部22と連
動する泥水吸引圧送装置24と、この泥水吸引圧送装置
24の吸引口に接続された合成樹脂等からなる伸縮自在
な吸引ホース26と、前記泥水吸引圧送装置24の吐出
口より延長された接続ホース28に接続された特装タン
ク車30とから成る。
【0016】前記泥水吸引圧送装置24は、例えば、ジ
ェットポンプの原理を利用し、駆動部22でコンプレッ
サを駆動して圧縮空気をジェットポンプへ吹込み、ジェ
ットポンプに吸引負圧を発生させて吸引ホース26より
掘削中の縦穴H内の泥水を吸引し、この吸引した泥水を
特装タンク車30へと圧送するものである。
【0017】前記特装タンク車30は、作業車32に搭
載された高圧タンク34を備え、この高圧タンク34内
には、図2、図3に示す様に、外部の駆動部36と連動
する様に軸支された回転軸38と、この回転軸38に突
設された複数の攪拌爪40とが設けられている。前記駆
動部36の反対側において、高圧タンク34の端部開口
に扉42が枢着44されて締着具46で閉扉ロックさ
れ、この扉42に泥水の圧送弁48と、吸引弁50とが
設けられている。この吸引弁50に、前記泥水吸引圧送
装置24より延長された接続ホース28が着脱自在に接
続され、前記圧送弁48には高圧タンク34内に貯留し
た泥水を次の処理部へ圧送する圧送ホース52が着脱自
在に接続されている。また、前記高圧タンク34の上面
には圧力調整部54が連通突設され、この圧力調整部5
4に給排気ホース56が連通されている。
【0018】前記高圧タンク34は、圧力調整部54の
給排気ホース56よりタンク内の空気を吸引減圧して真
空に近い状態に保持しながら接続ホース28で圧送され
る泥水を高圧タンク34内に順次貯留する。高圧タンク
34内に貯留された泥水に含有された砂利や泥土は順次
底部に沈降する。そして、タンク内が泥水で満杯になっ
た時点で吸引弁50を閉弁する。次に、高圧タンク34
内に高圧空気を送気し、タンク内の泥水の3分の1程度
を圧送弁50より圧送ホース52を経由して次の遠心分
離部58へ圧送し、その後で圧送弁50を閉弁する。
【0019】その後、高圧タンク34内を常圧に減圧
し、タンク内に残留した泥土水に生石灰の様な凝固材を
添加し、駆動部36で攪拌爪40を回転させて凝固材を
泥土水に効率攪拌して泥土水を凝固させる。前記接続ホ
ースや圧送ホースを扉42の吸引弁50や圧送弁48よ
り取外し、扉42の締着具46のロックを開放して高圧
タンク34を傾動させて凝固した泥土を外部へと排出さ
せる。
【0020】次に、前記遠心分離部58は、図4に示す
様に、支脚60に支持されたサイクロン62より成り、
このサイクロン62は、その下端に沈殿室64と、上部
周側面に流入口66と、上面に流出口68とを備え、前
記特装タンク車30の高圧タンク34より延長された圧
送ホース52が流入口66に連通されている。このサイ
クロン62内に高速で流入した泥水は、泥水内に含有さ
れた砂利の様な固形分が遠心力で内壁面に接触しつつ落
下して沈殿室64に分離補足される。
【0021】前記遠心分離部58には、図1、図4、図
5に示す様に、泥水内に含有された汚泥粒子をフロック
状に分離凝集させながら沈殿させる強制沈殿部70と、
この強制沈殿部70で処理した泥水から汚泥粒子を脱水
分離させる脱水分離部72と、これらの各処理で得られ
た清澄水を前記ジェット水発生部12へ循環させる循環
部74とが接続されている。
【0022】図6、図7に示す様に、前記強制沈殿部7
0は、支脚76に支持されたタンク体78と、このタン
ク体78内に腕杆80で支架された反転コップ状の沈殿
導水筒体82と、を備えている。前記タンク体78は、
上端側が閉鎖されると共に下端側には漏斗形の沈殿室8
4が設けられている。この沈殿室84には、その外側面
から前記沈殿導水筒体82内へ向け流入噴射管86が連
通突出され、かつ沈殿室84の下端にはドレン弁88が
設けられている。前記タンク体78の周側面の上部位置
には流出口90が連通され、この流出口90に止弁92
を介して第1オーバフロータンク94が、図4、図5に
示す様に連通されている。
【0023】そして、前記遠心分離部58のサイクロン
の流出口68と、前記強制沈殿部70の流入噴射管86
とに泥水給水路96が連通されている。前記泥水給水路
96には、凝集剤投入部98が連通され、更に、同投入
部98にはこの凝集剤投入部98の次の工程としての強
制沈殿部70が連通接続されている。この凝集剤投入部
98は、図4、図5に示す様に、給水管内面に沿って螺
旋羽根や螺旋溝が設けられた攪拌部100と、この攪拌
部100から前記遠心分離部58側で泥水給水路96に
連通された第1凝集剤注水口102と、前記強制沈殿部
70側で泥水給水路96に連通された第2凝集剤注水口
104とを備えている。
【0024】前記第1凝集剤注水口102と、第2凝集
剤注水口104とには、図5に示す第1収容タンク10
6と、第2収容タンク108が小形ポンプを介してそれ
ぞれ連通されている。そして、凝集剤として、例えばポ
リ塩化アルミニウムの様な凝集剤の原液を第1収容タン
ク106に、ポリアクリルアミド系凝集剤の原液を第2
収容タンク108内に収容して小形ポンプでそれぞれ第
1凝集剤注水口102と第2凝集剤注水口104から泥
水給水路96内を通流中の泥水に添加する。第1凝集剤
注水口102から添加されたポリ塩化アルミニウムの様
な凝集剤は、攪拌部100を通過中に泥水内に攪拌混合
され、更に第2凝集剤注水口104からポリアクリルア
ミド系凝集剤が添加混合される。なお、前記凝集剤とし
て、市販の各種凝集剤を使用してもよく、粉状の凝集剤
を自然流下の状態で注入口から添加混合してもよい。
【0025】この凝集剤を添加混合された泥水は、強制
沈殿部70のタンク体78内に設けた沈殿導水筒体82
内に噴射される。この沈殿導水筒体82内において、泥
水内に含有された汚泥粒子は前記凝集剤によりフロック
状に凝集しながら水と分離され、凝集した汚泥粒子の一
部は沈殿室84に沈降し、その他の泥水はタンク体78
の内壁面に沿って上昇しながら清澄水に近い状態となっ
て上部の流出口90より止弁92を通流して第1オーバ
フロータンク94内に貯留される。この第1オーバフロ
ータンク94内で汚泥粒子が更に沈殿分離された清澄水
が次の循環部74へ流入する。特に、強制沈殿部70の
タンク体78内の沈殿導水筒体82により泥水はタンク
体78内に滞留する時間が長くなり、汚泥粒子の凝集が
促進される。なお、前記強制沈殿部70内の清澄水を直
接循環部74へ送水してもよい。前記タンク体78や沈
殿導水筒体82は、円筒状に形成しているが、これに限
ることなく、四角筒体、多角筒体等に形成してもよい。
【0026】図4、図5に示す様に、前記脱水分離部7
2は、上面が開口された箱形タンク体110内に脱水ド
ラム112や汚泥ケーキの掻取り板114等を備えた通
常の脱水分離装置から成る。
【0027】そして、前記強制沈殿部70のドレン弁8
8と、第1オーバフロータンク94のドレン弁116と
は排水ポンプ118に連通され、この排水ポンプ118
より延長された泥水給水路120が脱水処理部72の箱
形タンク110に連通されている。前記強制沈殿部70
内でフロック状に凝集された汚泥粒子を含んだ泥水は、
下部のドレン弁88から排水ポンプ118を経由して脱
水分離部72へと送水され、また、第1オーバフロータ
ンク94内で沈殿分離された汚泥粒子を含む泥水も同様
にドレン弁116から排水ポンプ118を経由して脱水
分離部72へ送水されて脱水処理されることとなる。
【0028】この脱水分離部72へ送水された泥水は、
脱水ドラム112によって汚泥ケーキと清澄水とに分離
され、掘削により生じた泥水内に含有された汚泥粒子は
汚泥ケーキとして略完全に補足されて外部へと排出され
る。また、分離された清澄水は、前記強制沈殿部72に
接続された第1オーバフロータンク94内の清澄水と共
に循環部74へ送水されて再利用が可能となる。また、
分離された清澄水はそのまま河川へ放水しても水質を汚
濁することなく、公害を防止できる。
【0029】前記箱形タンク110には第2オーバフロ
ータンク122が連通され、この第2オーバフロタンク
122内の排水ポンプ(図示せず)より前記強制沈殿部
70の流出口90へ送水管124が連通されている。こ
の第2オーバフロータンク122へ溢流した清澄水は送
水管124を経由して第1オーバフロータンク94へ貯
留される。前記脱水分離部72の箱形タンク110には
分離した清澄水を給水する呼水タンク126や前記循環
部74の清澄水タンク128が連通されている。
【0030】前記循環部74は、図1、図4、図5に示
す様に、前記強制沈殿部70に連通された第1オーバフ
ロタンク94や脱水分離部72の箱形タンク110等に
連通された清澄水タンク128と、この清澄水タンク1
28内の循環ポンプ(図示せず)から前記ジェット水発
生部12へ向け接続された循環ホース130と、を備え
ている。尚、図中132はジーゼル発電機、134は分
電盤を示し、このジーゼル発電機の電力を各部のポンプ
やモータ等へ給電している。
【0031】これにより、前記強制沈殿部70内で汚泥
粒子を凝集分離して第1オーバフロータンク94内に貯
留された清澄水、並びに前記脱水分離部72で汚泥粒子
を脱水分離した後の清澄水は、順次清澄水タンク128
内に貯留される。そして、清澄水タンク130内の清澄
水は循環ポンプ及び循環ホース130を経由してジェッ
ト水発生部12へと給水され、清浄なジェット水として
再利用でき、掘削経費を大幅に節約できる。
【0032】また、各処理部は一つのループサイクルと
して接続して泥水を処理するため、処理時間も、特装タ
ンク車30への貯留時間を含めて約1.5時間程度の短
時間で処理でき、設備も市販の装置を使用できるため製
造経費も安価となる。
【0033】また、前記各処理部は、個別に設置して作
業現場で接続する代わりに、前記各ジェット水発生部1
2と、吸引圧送源部14と、遠心分離部58と、強制沈
殿部70と、オーバフロータンク94、122と、脱水
分離部72と、脱水した後の清澄水の循環部74とは、
作業車に搭載して車載プラントとして接続形成してもよ
い。これにより、掘削現場へ簡易に移動しながら各処理
部を能率的に作動させて掘削作業を遂行できる。
【0034】本発明に係るジェット水利用無公害掘削方
法及びジェット水利用無公害掘削装置10によれば、ジ
ェット水発生部12からジェット水を地盤に噴射しなが
ら縦穴Hを掘削し、ジェット掘削で生じる泥水を吸引圧
送源部14の特装タンク車32の高圧タンク内に吸引貯
留しつつ泥土を沈殿除去し、この高圧タンク34内から
遠心分離部58のサイクロン62へ圧送して泥水内の砂
利類を遠心分離する。
【0035】次に、遠心分離部58から強制沈殿部70
へ通水される泥水に凝集剤を添加攪拌させ、強制沈殿部
70内で泥水内に含有された汚泥粒子をフロック状に凝
集させる。前記汚泥粒子を凝集分離した清澄水はオーバ
フロータンク94に貯留した後で循環部74へ送水しつ
つジェット水発生部12へ循環させ、また、汚泥粒子を
含んだ泥水を次の脱水分離部72で汚泥ケーキと清澄水
とに略完全に分離させ、清澄水のみを循環部74へ送水
してジェット水発生部12へ循環させながらジェット水
として再利用する。
【0036】従って、ジェット掘削により生じた泥水内
に含有された砂利類から微細な汚泥粒子までを分離処理
でき、分離した清澄水をジェット水発生部12へと循環
させた時に回転部に故障等の発生がなく、ジェッ水とし
て再利用しながら掘削経費を大幅に節約できることとな
る。また、泥水を連続して各処理部へ通水しながら一サ
イクルとして前記ジェット水発生部へ循環させるため、
その処理時間も約1.5時間程度の短時間で処理でき、
市販の設備装置を使用できるために設備経費も安価で経
費を節約できる。更に、泥水を清澄水として再利用でき
るため泥水による水質汚濁等の公害を防止できることと
なる。
【0037】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係るジェ
ット水利用無公害掘削工法によれば、ジェット水発生部
において発生させたジェット水を地盤内へ噴射して地盤
を掘削し、この掘削によって生じた泥水を地盤内から吸
引して夾雑物を分離処理した清澄水を前記ジェット水発
生部へ循環させるジェット水利用無公害掘削工法であっ
て、前記掘削した地盤内の泥水の吸引圧送源工程と、前
記吸引圧送源工程から圧送された泥水に含有された粗大
粒子を分離する遠心分離工程と、粗大粒子を分離した泥
水から汚泥ケーキを分離する脱水分離工程と、汚泥を分
離した後の清澄水をジェット水発生部へ循環させる循環
工程とを含み、前記遠心分離工程と脱水分離工程との間
には、泥水を強制的に沈殿させる強制沈殿工程を備えた
ことにより、ジェット掘削により生じた泥水内に含有さ
れた砂利類から微細な汚泥粒子までを分離処理しながら
ジェット水として循環再利用でき、ジェット掘削におけ
る施工経費を大幅に節約できる。また、泥水を処理した
後の清澄水は、放水しても水質を汚濁することなく、公
害を防止できる。
【0038】また、請求項2によれば、前記強制沈殿工
程への泥水給水路には、凝集剤投入部が設けられて成る
ことにより、泥水に含有された汚泥粒子はフロック状に
凝集されて水と分離され、沈殿或は脱水分離により効率
除去できる。
【0039】次に、請求項3に係るジェット水利用無公
害掘削装置によれば、ジェット水発生部と、ジェット水
による掘削で生じた泥水の吸引圧送源部と、泥水に含有
された粗大粒子を分離する遠心分離部と、泥水から汚泥
ケーキを分離する脱水分離部と、汚泥を分離した後の清
澄水をジェット水発生部へ循環させる循環部とを備え、
前記遠心分離部と脱水分離部との間には、泥水の強制沈
殿部が設けられて成ることにより、ジェット掘削により
生じた泥水内に含有された砂利類から微細な汚泥粒子ま
でを分離処理しながらジェット水として循環再利用でき
てジェット掘削における施工経費を大幅に節約できる。
また、処理時間も短時間で処理でき、各処理部も市販の
装置を使用できて装置全体を安価に製造できることとな
る。
【0040】また、請求項4によれば、前記強制沈殿部
は、タンク体と、このタンク体内に架設され、反転コッ
プ状に形成された沈殿導水筒体とを備え、同強制沈殿部
への泥水給水路には凝集剤投入部が設けられて成ること
により、凝集剤を投入攪拌された泥水は強制沈殿部に滞
留する時間が長くなって泥水内の汚泥粒子はフロック状
に凝集沈殿され、清澄水を循環利用すると共に汚泥粒子
を含む泥水を次の脱水分離部において効率よく脱水分離
できることとなる。
【0041】また、請求項5によれば、前記強制沈殿部
と脱水分離部とには、オーバフロータンクが連通されて
成ることにより、強制沈殿部からオーバフロータンクに
かけて汚泥粒子の凝集時間が長くなり、泥水内の汚泥粒
子を効率排除できる。
【0042】また、請求項6によれば、前記各ジェット
水発生部と、吸引圧送源部と、遠心分離部と、強制沈殿
部と、オーバフロータンクと、脱水分離部と、脱水した
後の清澄水の循環部とは作業車に搭載され、車載プラン
トとして形成されて成ることにより、掘削現場へ簡易に
移動しながら各処理部を能率的に作動させてジェット掘
削作業を遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェット水利用無公害掘削方法を
実施したジェット水利用無公害掘削装置の系統図であ
る。
【図2】吸引圧送源部の特装タンク車に搭載した高圧タ
ンクの一部を切開した拡大側面図である。
【図3】図3の高圧タンクの扉を取外した拡大端面図で
ある。
【図4】遠心分離部、強制沈殿部、脱水分離部等の接続
状態を示した拡大正面図である。
【図5】図4に示す遠心分離部、強制沈殿部、脱水分離
部等の拡大平面図である。
【図6】強制沈殿部のタンク体の拡大縦断面図である。
【図7】図6のタンク体のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 地盤 12 縦溝 14 吸引圧送部 58 遠心分離部 70 強制沈殿部 72 脱水分離部 74 循環部 78 タンク体 82 沈殿導水筒体 94 オーバフロータンク 96 泥水給水路 98 凝集剤投入部 112 脱水ドラム 130 循環ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塘 良公 佐賀市神野東二丁目3番6号 九州電力株 式会社佐賀支店佐賀営業所配電工事課内 (72)発明者 一宮 君雄 佐賀市鍋島1丁目19番19号 第一土木株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェット水発生部において発生させたジ
    ェット水を地盤内へ噴射して地盤を掘削し、この掘削に
    よって生じた泥水を地盤内から吸引して夾雑物を分離処
    理した清澄水を前記ジェット水発生部へ循環させるジェ
    ット水利用無公害掘削工法であって、 前記掘削した地盤内の泥水の吸引圧送源工程と、 前記吸引圧送源工程から圧送された泥水に含有された粗
    大粒子を分離する遠心分離工程と、 粗大粒子を分離した泥水から汚泥ケーキを分離する脱水
    分離工程と、 汚泥を分離した後の清澄水をジェット水発生部へ循環さ
    せる循環工程と、を含み、 前記遠心分離工程と脱水分離工程との間には、泥水を強
    制的に沈殿させる強制沈殿工程を備えたことを特徴とす
    るジェット水利用無公害掘削工法。
  2. 【請求項2】 前記強制沈殿工程への泥水給水路には、
    凝集剤投入部が設けられて成る請求項1記載のジェット
    水利用無公害掘削工法。
  3. 【請求項3】 ジェット水発生部と、ジェット水による
    掘削で生じた泥水の吸引圧送源部と、泥水に含有された
    粗大粒子を分離する遠心分離部と、泥水から汚泥ケーキ
    を分離する脱水分離部と、汚泥を分離した後の清澄水を
    ジェット水発生部へ循環させる循環部とを備え、 前記遠心分離部と脱水分離部との間には、泥水の強制沈
    殿部が設けられて成るジェット水利用無公害掘削装置。
  4. 【請求項4】 前記強制沈殿部は、タンク体と、このタ
    ンク体内に架設され、反転コップ状に形成された沈殿導
    水筒体とを備え、同強制沈殿部への泥水給水路には凝集
    剤投入部が設けられて成る請求項3記載のジェット水利
    用無公害掘削装置。
  5. 【請求項5】 前記強制沈殿部と脱水分離部とには、オ
    ーバフロータンクが連通されて成る請求項3又は4記載
    のジェット水利用無公害掘削装置。
  6. 【請求項6】 前記各ジェット水発生部と、吸引圧送源
    部と、遠心分離部と、強制沈殿部と、オーバフロータン
    クと、脱水分離部と、汚泥を分離した後の清澄水の循環
    部とは作業車に搭載され、車載プラントとして形成され
    て成る請求項3、4、又は5記載のジェット水利用無公
    害掘削装置。
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