JP2507667B2 - 近接信管制御装置 - Google Patents

近接信管制御装置

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JP2507667B2
JP2507667B2 JP2115249A JP11524990A JP2507667B2 JP 2507667 B2 JP2507667 B2 JP 2507667B2 JP 2115249 A JP2115249 A JP 2115249A JP 11524990 A JP11524990 A JP 11524990A JP 2507667 B2 JP2507667 B2 JP 2507667B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、近接信管制御装置に係り、より詳細には、
弾頭を搭載した飛翔体に搭載され、該飛翔体が目標物体
に近接した時に該弾頭の弾薬の点火作動を指令する装置
に関する。
〔従来の技術、および発明が解決しようとする課題〕
従来、この種の飛翔体用近接信管制御装置は、該飛翔
体から目標物体の方向に電波または光波のビームを投射
し、該目標物体からの反射波を受信して侵入目標物体を
検出し、該検出に基づく信号を利用して起爆装置に対し
直ちに、または所定の遅延時間後に弾頭の弾薬の点火を
作動させるようになっている。そのため、飛翔体と目標
物体の相対的な位置関係によっては、必ずしも最適な状
態(最適には弾頭の弾片が目標物体に命中するような点
火タイミング)で動作するとは限らない。
また、飛翔体に搭載された他の装置から出力される
(目標物体との間の)相対速度信号を用いて起爆タイミ
ングを設定する電波方式または光波方式の近接信管制御
装置においては、相対速度に対しては起爆タイミングを
設定することは可能であるが、目標物体と弾頭の弾片と
が激突する点までの距離(ミス・ディスタンス)に関し
ては起爆タイミングを設定することは極めて困難であ
る。
そのため、起爆信号により爆発するまでの弾頭の起爆
遅れ時間や、弾頭の弾片が飛散して目標に到達するまで
のミス・ディスタンスに応じた時間を必要とする。従っ
て、飛翔体から比較的離れた所を目標物体が通過する場
合には、弾頭の弾片が目標物体に到達する前に該目標物
体が通過してしまい、逆に、目標物体が飛翔体のごく近
傍に位置する場合には、弾片が目標物体の前方を通過し
てしまうという不都合が生じる。つまり、目標物体が弾
頭の弾片の飛散範囲から外れてしまうという事態が発生
し、そのため弾頭が目標物体に対して撃破、損害等を有
効に与えられないという欠点がある。
その結果、飛翔体の対目標撃破能力に支障を及ぼし、
特に近年に見られるような、飛翔体の対攻撃目標が高速
の飛翔体(例えばSSM)から巡航飛翔体あるいは回転翼
機等の低速の目標まで広範囲に亘っているような相対速
度に対して、それぞれ撃破させるための最適な起爆タイ
ミング信号を送出できないという問題が発生する。
また、光波目標検出器においては、侵入してくる目標
物体の存在象限方向以外からの太陽光、周囲の雲または
霧等からの反射光、地表面(海面または地上面)からの
反射光、妨害光等に起因して、一方、電波目標検出器に
おいては妨害電波、その他不要反射波等に起因して、そ
れぞれの目標検出器が「飽和」状態となり、場合によっ
ては誤動作するという欠点がある。
さらに、これらの目標検出器においては、低高度飛翔
時において地表面(海面または地上面)からの反射光の
抑圧が難しく、目標物体の検知に悪影響を与えるという
欠点もある。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作さ
れたもので、目標物体の存在方向を正確に検出し、ひい
ては目標物体に対し最適なタイミングで弾頭の弾片を正
確に集中させることができる近接信管制御装置を提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明によれば、弾頭を搭
載した飛翔体に搭載され、該飛翔体が目標物体に近接し
た時に該弾頭の弾薬の点火作動を指令する装置であっ
て、前記目標物体を捕捉し且つ追尾するための制御を行
ない、該目標物体の存在方向を指示する目標方向指示信
号と該目標物体との間の相対速度を指示する相対速度信
号と該目標物体との距離を指示する距離信号を出力する
手段と、前記飛翔体の機軸を中心として全周囲方向に分
割された少なくとも4象限の各象限毎に該飛翔体の前方
向に向けてそれぞれ所定の設定角度で投射ビームをコー
ン状に投射し、該投射ビームに対する前記目標物体から
の反射波を検出して各象限毎に信号強度に応じた検出信
号をそれぞれ出力する第1および第2の目標検出器と、
該目標検出器から出力された各検出信号をそれぞれ隣り
合う象限信号レベルと比較し、その結果に基づき前記目
標物体の存在象限を判定する回路と、前記目標方向指示
信号および距離信号を用いて前記目標物体との間の会合
交戦角を算出し、その交戦角に基づいて該目標物体が該
飛翔体の近傍を通過する時の該目標物体とのミス・ディ
スタンスを推測補正する回路と、該補正されたミス・デ
ィスタンスと前記相対速度信号の情報および前記判定さ
れた存在象限の情報に基づき前記点火作動を指令する手
段と、を具備することを特徴とする近接信管制御装置が
提供される。
〔作用〕
上述した構成によれば、2種類の目標検出器からそれ
ぞれ所定の設定角度で投射されるビームと各種信号(目
標方向指示信号、距離信号等)を用いて、飛翔体の近傍
を通過する目標物体との会合交戦角を求め、それに基づ
きミス・ディスタンスを推測補正し、目標物体の侵入象
限検出信号を送出させている。従って、目標物体の存在
方向を正確に検出すると共に、目標物体に対して最適な
タイミングで弾頭の弾片を正確に集中させることが可能
となる。
なお、本発明の他の構成上の特徴および作用の詳細に
ついては、添付図面を参照しつつ以下に記述される実施
例を用いて説明する。
〔実施例〕
第1図には本発明の一実施例としての近接信管制御装
置の構成が示される。
本実施例の近接信管制御装置は、弾頭を装備した飛翔
体に搭載され、近接信管装置10と目標誘導装置(例えば
ホーミング装置)20を備えている。近接信管装置10は、
主な構成要素として電波目標検出器11および光波目標検
出器12とミス・ディスタンス補正器18を具備し、目標誘
導装置20から出力される各種制御信号(後述)を用い
て、侵入してくる目標物体に対し最適なタイミングで弾
頭の弾片を正確に集中および撃突させる複合方式の装置
である。
また、ここで使用する電波方式および光波方式の目標
検出器11,12は、飛翔体の機軸を中心に全周囲方向に分
割された少なくとも4象限の内のいずれかの象限内に侵
入してくる目標物体の存在方向を検知可能とするもので
ある。ここでは、4象限に分割した場合の装置を例とし
て説明する。この技術については例えば、本件出願人に
よる特願昭63−176484号明細書または特願昭63−209365
号明細書に開示されている。
なお、電波目標検出器11および光波目標検出器12に関
連して図示される参照符号AS、AR、BSおよびBRは、それ
ぞれ送信アンテナ、受信アンテナ、光ビーム投射器およ
び受光器を示す。
電波目標検出器11と光波目標検出器12による複合方式
の組合せとしては、例えばマイクロ波とレーザ波、マイ
クロ波とミリ波、ミリ波とレーザ波、または同一波同士
の組合せの中から、飛翔体およびシステムの運用面(使
用目的)を考慮してそれぞれの機能および特長を活かし
た組合せを選択することが可能である。
電波および光波の投射ビームは、例えば第2図に示さ
れるように、飛翔体の前方向に傾けて電波による投射ビ
ームEBおよび光波による投射ビームLBをそれぞれ所定角
度θ,θ(θ<θ)で設定し、飛翔体の機軸の
全周囲方向に対してコーン状に投射する。なお、ビーム
投射角度は、電波および光波方式の投射ビームの形成の
し易さ、信号処理等による応答特性等を考慮し、目標物
体との相対速度に適した角度に設定される。
電波目標検出器11および光波目標検出器12は、それぞ
れの投射ビーム内に侵入した目標物体からの反射波を検
知し、該検知した反射波に対応する検出信号のレベルを
それぞれ所定のスレッショルド・レベルと比較し、該比
較に基づき電波検出信号Ei(i=1,2,3,4)および光波
検出信号Li(i=1,2,3,4)をそれぞ対応する信号比較
器13,14に送出する。また、目標検出器11,12は、目標物
体を検知した一瞬の検知信号をそれぞれトリガ・パルス
SL1,SL2として象限判定器15および起爆タイミング発生
器16に送出する。
電波および光波用にそれぞれ用いられる信号比較器1
3,14は、一例として第3図に示されるように、通常用い
られているコンパレータ回路により構成され、隣合う象
限検知ビームの出力信号レベルを比較する。例えば、ビ
ーム1とビーム4の信号レベルの比較において、ビーム
4(またはビーム1)の直流電圧の方が高ければコンパ
レータ2の出力として2値信号の“0"(または“1")の
出力信号が象限判定器15に送られる。同様にして、ビー
ム2とビーム3はコンパレータ1により、ビーム4とビ
ーム3はコンパレータ3により、ビーム1とビーム2は
コンパレータ4により、それぞれ比較され、各々の2値
信号出力は象限判定器15に送られる。なお、象限検知ビ
ーム信号(電波検出信号E1〜E4および光波検出信号L1〜
L4)は、それぞれ別々のコンパレータ回路により比較さ
れ、2値信号として送出される。
象限判定器15は、電波目標検出器11内の相関フィルタ
・モジュール(図示せず)からの目標物体反射信号の出
力トリガ・パルスSL1をラッチ信号として、また光波目
標検出器12内の光受信器LRの目標物体反射信号の出力ト
リガ・パルスSL2をラッチ信号としてそれぞれ入力す
る。
このラッチ信号は、電波検知ビームE1〜E4のいずれか
のビームで目標物体を検知した瞬間の検出信号をトリガ
・パルスとして発生させ、象限判定器15に入力し、ラッ
チ信号として電波信号比較器13の各コンパレータからの
2値信号出力を保持する。同様に、光波検知ビームL1〜
L4のいずれかのビームで目標物体を検知した瞬間の検出
信号をトリガ・パルスとして発生させ、象限判定器15に
入力し、ラッチ信号として光波信号比較器14の各コンパ
レータからの2値信号出力を保持する(第4図参照)。
この電波および光波用の信号比較器13,14からの2値
信号出力の保持状態により、目標物体の存在象限を判定
する。例えば、象限IVに目標物体が存在すればコンパレ
ータ1と2の出力は“0"で、コンパレータ3と4の出力
は、“1"となり、この状態を存在象限IVと判定して起爆
タイミング発生器16に出力する。
第5図に、各象限についてのコンパレータ出力と存在
象限の関係が示される。
起爆タイミング発生器16は、目標検出器11,12からの
投射ビームに会合した瞬間のトリガ・パルス信号を基準
にミス・ディスタンス補正器18からのミス・ディスタン
ス補正信号と目標誘導装置20からの相対速度信号SVC
用いて、象限判定器15からの存在象限信号を目標物体に
弾頭の弾片が確実にあたるように制御し、目標物体存在
方向の点火タイミング信号を弾頭へ送出する。
象限変換器17は、目標誘導装置20からの目標方向指示
信号(アジマス角信号SAZおよびエレベーション角信号S
EL)を目標物体の到来象限方向を指示する信号に変換
し、目標到来象限系統の制御信号SQとして電波目標検出
器11および光波目標検出器12に送出する。
目標方向指示信号は、第6図に示されるように飛翔体
の機軸を中心に後方から見て、アジマス角AZについては
右方向を正の電圧値、左方向を負の電圧値とし、エレベ
ーション角ELについては上方向を正の電圧値、下方向を
負の電圧値として表される。また、アジマス角信号SAZ
およびエレベーション角信号SELは、第8図(a),
(b)に示されるようにそれぞれ角度に比例した電圧値
を有している。
第7図に示されるように、アジマス角AZおよびエレベ
ーション角ELの信号の正負極性の組み合わせにより、目
標到来方向の制御信号として象限変換器出力信号SQ(本
実施例では各象限I〜IV毎に4種類)が電波目標検出器
11および光波目標検出器12にそれぞれ送出される。
目標物体が例えば第6図に示されるように象限IとII
の近傍に存在する時、負のアジマス角(−AZ)信号は、
通常用いられているコンパレータ回路により、第8図
(a)に示すようにアジマス角の0°近辺に電圧しきい
値Vth1を設定し、それ以下の電圧値の場合には信号無し
の状態にする。この場合、第7図に示されるようにアジ
マス角信号は電圧値無しの状態で、エレベーション角信
号の負電圧信号のみで象限IとIIの制御信号が形成され
る。また、これより隣合う象限境界近くに到来する目標
物体に対しては、その境界を挟む両方の象限に対応する
目標検出器の検出系統を作動させる。
なお、本実施例では目標誘導装置20から出力されるア
ジマス角信号SAZおよびエレベーション角信号SELを用い
たが、目標誘導装置20から象限信号が出力可能であれ
ば、その象限信号を制御信号として用いてもよい。
電波目標検出器11は、制御信号SQを受けて、侵入して
くる目標物体の検知に必要な象限系統のみを作動させて
目標物体を検知し、他の象限系統に入力する妨害波等の
不要な信号を遮断させる。また、送信を止めることによ
り、相手側に検知され難くすることができる。
同様に光波目標検出器12も、制御信号SQを受けて、侵
入してくる目標物体の検知に必要な象限系統のみを作動
させて目標検知を行う。これにより、目標検知象限以外
からの周囲の雲、霧等による反射光、地表面からの太陽
光の反射光、または自身の投射ビームの地表面からの反
射光、ならびに妨害等の不要な信号による一瞬の飽和状
態または誤動作を回避することができる。
ミス・ディスタンス補正器18は、目標誘導装置20から
出力されるアジマス角信号SAZおよびエレベーション角
信号SELと目標物体との距離を指示する距離信号SRを用
いて、飛翔体と目標物体との交戦角度(γ)を求める。
この交戦角度(γ)によるミス・ディスタンスの変位量
は、例えば第9図の形態によれば、以下の式、 x=Rsinα/sin(π−α−φ) により求められる。このミス・ディスタンス変位量x
は、ミス・ディスタンス補正信号として起爆タイミング
発生器16に送出される。
第9図に示されるように、交戦角度(γ)で目標物体
が投射ビームに会合すると、該目標物体は距離xだけ飛
翔体に近い所を通過することになる。従って、弾頭の起
爆タイミング信号を、交戦角度0°を基準としてミス・
ディスタンス変位量x分だけ早めた補正信号として起爆
タイミング発生器16に送出し、弾頭の弾片が目標物体に
最適なタイミングで撃突するように制御が行われる。
クラッタ制御器19は、例えば上記特願昭63−176484号
明細書に開示されている目標検出器内の相関フィルタ・
モジュール(第10図参照)のクラッタ・ゲート信号を用
いて、スレッショルド・レベルとの比較を行い、スレッ
ショルド・レベルより高い場合、その信号は積分器によ
り積分され、クラッタ抑圧信号として擬似ランダムコー
ド発生器内の電圧制御発振器(いずれも図示せず)に送
られ、擬似ランダムコード発生器のクロック速度を制御
して飛翔体の低空に於ける地表面(海面または地上面)
からの高度に対応した検知距離を変化させる。
クラッタ制御器19の構成としては、例えば第10図に示
されるように、電波目標検出器11内の相関フィルタ・モ
ジュール21からのクラッタ・ゲート信号をクラッタ制御
器19の比較回路22内のスレッショルド・レベルVthと比
較し、該スレッショルド・レベルより高い場合にその信
号が積分回路23に送られ、積分される。この積分回路23
の出力は、高度に対応したクラッタ抑圧信号電圧とし
て、電波目標検出器11の電圧制御回路(図示せず)と光
波目標検出器12のドライバLDおよび光受信器LR内の増幅
器(図示せず)の送出される。この場合、クラッタ抑圧
信号は、飛翔体の下方向の象限IおよびII(第6図参
照)に対応するビーム系統のドライバと光受信器に入力
される。
擬似ランダムコード発生器内の電圧制御発振器は、周
波数が上昇すると擬似ランダムコード発生器の1ビット
の周期を短くする。その結果、それに相当する電波の往
復距離が短くなり、海面または地上面からの反射波に基
づく追尾ループを組むことにより、追尾距離は飛翔体の
飛翔高度に応じて自動的に変わることになる。この追尾
ループは飛翔体の下方向のビームにより追尾させる。
なお、ここで用いるクラッタ抑圧信号はクラッタ制御
器19により発生させているが、これは、地表面(海面ま
たは地上面)からの反射波と目標物体からの反射波との
分離可能な電波方式または光波方式の目標検出器であれ
ば、その出力制御信号で代用してもよい。
ドライバLDに入力されるクラッタ抑圧信号は、飛翔体
の下方向(象限IおよびII)の投射ビームの投射出力を
制御し、電波方式のクラッタ追尾ループと同期させて高
度に応じた投射ビームの有効距離を変化させる。これに
より、飛翔高度に応じて地表面方向の検知距離範囲を自
動的に変化させ、地表面(海面または地上面)からのク
ラッタ反射光による影響を減少させることができる。
同様に、光受信器LRに入力されるクラッタ抑圧信号
は、飛翔体の下方向(象限IおよびII)の受光ビームに
入力する反射光の検出信号を制御し、上記と同様に高度
に応じた地表面からのクラッタ反射光、太陽光反射光等
による強い入力信号を減衰させる。これにより、一瞬の
「飽和」状態または誤動作を避けることが可能となる。
ここで、光波方式以外のクラッタ抑圧が不十分な目標
検出器(例えばミリ波方式)に対しても、飛翔体の下方
向のビーム系統の送信出力および受信器内の受信入力レ
ベルを上記同様に高度に応じて変化させることも可能で
ある。
以上のごとく構成された本実施例の近接信管制御装置
によれば、以下の利点が得られる。
(1)電波目標検出器11および光波目標検出器12の各々
の投射ビームと目標誘導装置20からの各種制御信号
SAZ、SEL、SRおよびSVCに基づいて、飛翔体の近傍を通
過する目標物体との会合交戦角を求め、ミス・ディスタ
ンスを推測補正し、目標物体の侵入象限検知信号を正確
に送出させ、弾頭の弾片を目標物体に最適なタイミング
で集中撃突させるように弾頭へ起爆タイミング信号を調
節して送出している。従って、弾頭の威力を最大限活用
し、撃墜能力を向上させるという改善効果がある。
(2)目標誘導装置20からのアジマス角信号SAZおよび
エレベーション角信号SELを用いて目標検知象限方向を
制御することにより、目標方向以外の象限に対し、電波
および光波の妨害波、特に光波において周囲の雲、霧等
による反射光、太陽光、地表面からの反射光等を回避す
ることができる。これにより、不要な信号に起因する一
瞬の飽和状態および誤動作を減少させることができ、ひ
いては目標物体を確実に検知することができる。
(3)電波目標検出器11は送信波に対して直接拡散符号
変調を行っており、単位周波数帯域当りの送信電力密度
は小さく抑制される。そのため、相手側に発見され難
く、仮に妨害を受けた場合でも目標検出器内部で相関を
とることにより、この変調符号(擬似ランダムコード)
を知らない相手側の妨害に対して何ら影響を受けないと
いう利点がある。
また、ミリ波目標検出器を用いることにより、ミリ波
固有の共鳴吸収による伝播損失特性を利用することがで
き、相手側からの発見もしくは妨害に対して影響を受け
難くすることができる。
(4)電波目標検出器11の目標検出有効範囲、すなわち
電波の往復距離を送信変調符号の発振周波数により設定
でき、目標物体の検出範囲を弾頭の有効範囲と整合させ
ることができる。また、目標物体が飛翔体から見てどの
方向に存在するか(象限判定)を正確に推定することが
可能となる。
(5)電波目標検出器11のクラッタ・ゲート信号を用い
たクラッタ抑圧信号により、地表面(海面および地上
面)からの反射波を抑制し、低高度での目標物体の検知
が可能となる。
(6)光波目標検出器12は、クラッタ制御器19からのク
ラッタ抑圧信号を光ビーム投射器BSのドライバLDと光受
信器LRの増幅器に入力し、該投射器の出力および光受信
器の出力を可変減衰させている。これにより、低高度に
おける地表面(海面および地上面)からの不必要な反射
光、例えば太陽光反射光等、を抑制することが可能とな
る。
(7)妨害電波に対しては、電波目標検出器11を変調符
号(擬似ランダムコード)で制御することにより影響を
受け難くしているが、さらに光波目標検出器12を用いる
ことにより、装置を確実に作動させることができる。ま
た、太陽光や妨害光に対しては電波目標検出器11を用い
て有効に作動させることにより、電波および光波方式の
双方の機能を補うことになり、耐妨害性に優れたアクテ
ィブな装置を提供することができる。
(8)電波および光波の2方式により低高度で侵入する
高速の小さな目標物体に対して両方式の機能および特性
を有効に用いることにより、近接信管制御装置の検出能
力を向上させることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、2種類の目標検
出器を組み合わせ、飛翔体の近傍を通過する目標物体と
のミス・ディスタンスを推測補正するように構成されて
いるので、目標物体の存在方向を正確に検出することが
できると共に、目標物体に対し最適なタイミングで弾頭
の弾片を正確に集中させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての近接信管制御装置の
構成を示すブロック図、 第2図はビームの投射状況を示す図、 第3図は第1図における信号比較器の一構成例を示す回
路図、 第4図は第3図の信号比較器の出力信号波形図、 第5図は電波および光波方式における目標物体の存在象
限と各コンパレータ出力との関係を示す図、 第6図は目標方向指示信号の内容を説明するための図、 第7図は目標方向指示信号の正負極性の組み合わせと象
限変換器出力信号との関係を示す図、 第8図(a)および(b)は目標方向指示信号に対する
象限変換器の動作レベルを表すグラフ、 第9図はミス・ディスタンス補正器の作用を説明するた
めの図、 第10図はクラッタ制御器の一構成例を示す回路図、 である。 (符号の説明) 10……近接信管装置、11……電波目標検出器、12……光
波目標検出器、13……電波信号比較器、14……光波信号
比較器、15……象限判定器、16……起爆タイミング発生
器、17……象限変換器、18……ミス・ディスタンス補正
器、19……クラッタ制御器、20……目標誘導装置、Ei…
…(電波目標検出器の)出力信号、Li……(光波目標検
出器の)出力信号、SAZ……アジマス角信号、SEL……エ
レベーション角信号、SVC……相対速度信号、SR……距
離信号、θ,θ……設定角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−84400(JP,A) 特開 平2−275297(JP,A) 特開 平3−168600(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾頭を搭載した飛翔体に搭載され、該飛翔
    体が目標物体に近接した時に該弾頭の弾薬の点火作動を
    指令する装置であって、 前記目標物体を捕捉し且つ追尾するための制御を行い、
    該目標物体の存在方向を指示する目標方向指示信号(S
    AZ,SEL)と該目標物体との間の相対速度を指示する相
    対速度信号(SVC)と該目標物体との距離を指示する距
    離信号(SR)を出力する手段(20)と、 前記飛翔体の機軸を中心として全周囲方向に分割された
    少なくとも4象限の各象限毎に該飛翔体の前方向に向け
    てそれぞれ所定の設定角度(θ,θ)で投射ビーム
    をコーン状に投射し、該投射ビームに対する前記目標物
    体からの反射波を検出して各象限毎に信号強度に応じた
    検出信号(Ei,Li)をそれぞれ出力する第1および第2
    の目標検出器(11,12)と、 該目標検出器から出力された各検出信号をそれぞれ隣り
    合う象限信号レベルと比較し、その結果に基づき前記目
    標物体の存在象限を判定する回路(13,14,15)と、 前記目標方向指示信号および距離信号を用いて前記目標
    物体との間の会合交戦角を算出し、その交戦角に基づい
    て該目標物体が該飛翔体の近傍を通過する時の該目標物
    体とのミス・ディスタンスを推測補正する回路(18)
    と、 該補正されたミス・ディスタンスと前記相対速度信号の
    情報および前記判定された存在象限の情報に基づき前記
    点火作動を指令する手段(16)と、を具備することを特
    徴とする近接信管制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標方向指示信号を用いて前記第1お
    よび第2の目標検出器に対し目標物体の存在方向に対応
    する検出系統のみ作動させるよう制御を行う手段(17)
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の近接
    信管制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の目標検出器の一方が
    電波目標検出器であり、該電波目標検出器から出力され
    るクラッタ・ゲート信号を用いて前記投射ビームによる
    地表面からの反射波に起因する影響を相殺するよう該第
    1および第2の目標検出器に対して検出象限範囲を制御
    する手段(19)を更に具備することを特徴とする請求項
    2に記載の近接信管制御装置。
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